JPH11198677A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置

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JPH11198677A
JPH11198677A JP557898A JP557898A JPH11198677A JP H11198677 A JPH11198677 A JP H11198677A JP 557898 A JP557898 A JP 557898A JP 557898 A JP557898 A JP 557898A JP H11198677 A JPH11198677 A JP H11198677A
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vehicle
friction coefficient
braking
low
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Kenichi Egawa
健一 江川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先行車両との車間距離を保ちながら追従走行す
る車両用走行制御装置において、一過性の低摩擦係数路
面を走行したときに追従走行制御の中止を確実に防止す
る。 【解決手段】先行車両に所定車間距離を維持しながら追
従走行制御を行っている状態で、アンチロックブレーキ
制御装置が作動状態となったときに、その作動状況が3
輪以上であるときには、雪路、凍結路等の低摩擦係数路
面を継続走行しているものと判断して、追従走行制御処
理を中止するが、マンホールの蓋等の一過性の低摩擦係
数路面を1輪が通過したときには一過性の低摩擦係数路
面通過であると判断し、且つ橋の継ぎ目等の道幅方向に
延長する一過性の低摩擦係数路面を通過したときには、
後輪も同様に通過するか否かを監視することにより後輪
も通過したときに一過性の低摩擦係数路面であると判断
して追従走行制御処理を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車両との車間
距離を保ちつつ先行車両に追従する速度制御するように
した車両用走行制御装置に関し、特に低摩擦係数路の走
行状態に応じて追従走行制御を継続するか否かを正確に
判断するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用走行制御装置としては、例
えば特開平6−8747号公報に記載されたものがあ
る。
【0003】この従来例には、目標車速を設定する共
に、前車と自車との実際の車間距離を検出し、さらに、
車速から目標車間距離を算出することにより、算出した
目標車間距離が実際の車間距離より大きいときには前車
に近づきすぎていると判断して減速制御し、目標車間距
離が実際の車間距離より小さいときには安全な状態にあ
るものと判断して目標車速に到達させるために目標車速
と実際の車速との差に応じた加速度の加速制御を行い、
さらに、ウィンカースイッチの出力信号からウィンカー
が右に方向指示され且つ操舵角が所定値以上であるとき
に追い越しのための車線変更であると認識し、その時の
車速に基づいて目標車間距離を算出し、この目標車間距
離がレーダ装置で検出した実際の車間距離より大きいと
きには、前車に近づき過ぎているものと判断して減速制
御を行い、目標車間距離が実際の車間距離より小さいと
きには安全な距離であると判断して目標車速を増加補正
して加速制御を行うようにした車両の速度制御装置が記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両の速度制御装置にあっては、目標車間距離が車
間距離より大きくなると自動的に制動動作が行われて、
減速制御が行われるものであるが、この減速制御が行わ
れたときに、車両が雪路、凍結路、降雨路等の低摩擦係
数路面を走行している場合には、車輪がロック傾向に向
かうことから操縦安定性を確保するためには、低摩擦係
数路面走行時には追従走行制御を中止することが好まし
い。
【0005】ところが、最近の車両には、アンチロック
ブレーキ装置が搭載されているので、低摩擦係数路面で
の車輪ロックを未然に防止して、操縦安定性が向上する
ものであるが、低摩擦係数路面を走行している状態で追
従走行制御を継続すると、運転者の意思とは無関係にア
ンチロックブレーキ装置が作動されることから運転者に
違和感を与えるという未解決の課題がある。
【0006】そこで、特開平9−142203号公報に
記載されているように、アンチロックブレーキ装置が作
動状態であることを運転者に警告することが考えられる
が、システム全体を考慮した場合、低摩擦係数路面では
追従走行制御を中止する必要がある。
【0007】ところが、低摩擦係数路面の走行状態であ
るか否かをアンチロックブレーキ装置が作動しているか
否かによって判断する場合には、例えば橋の継ぎ目や、
マンホールの蓋等は金属材料で構成されており、コンク
リート舗装路やアスファルト舗装路に比較して摩擦係数
が低く、これら橋の継ぎ目やマンホールの蓋等の一過性
の低摩擦係数路面を走行したときに、車間距離を短くし
ようとする制動動作が行われると、アンチロックブレー
キ装置が作動状態となることがあり、一瞬の内に高摩擦
係数路面に復帰するにもかかわらず低摩擦係数路面と判
断して追従走行制御を中止してしまい、不用意な中止が
多くなって、商品価値が低下するという未解決の課題が
ある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、一過性の低摩擦係
数路面では追従走行制御を中止することなく、低摩擦係
数路面が継続して初めて追従走行制御を中止することに
より、不用意な中止を抑制して商品価値を向上させるこ
とができる車両用走行制御装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用走行制御装置は、先行車両と
の車間距離を所定値に保ちつつ先行車両に追従する速度
制御を行うようにした車両用走行制御装置において、先
行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、車
両に制動力を作用させる制動制御手段と、車両を加速さ
せる加速制御手段と、前記車間距離検出手段で検出した
車間距離を維持するように前記制動制御手段及び加速制
御手段を制御して追従走行制御を行う走行制御手段と、
該走行制御手段によって前記制動制御手段が作動された
ときに、その制動動作を監視して低摩擦係数路面の走行
状態が一過性であるか否かを判定する低摩擦係数路面走
行判定手段と、該低摩擦係数路面走行判定手段の判定結
果が、一過性低摩擦係数路面であるときに前記走行制御
手段による追従走行制御を継続させ、低摩擦係数路面が
継続するときに前記走行制御手段による追従走行制御を
中止させる制御中止手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0010】この請求項1に係る発明においては、低摩
擦係数路面走行判定手段で低摩擦係数路面を走行したと
きに、これがマンホールや橋の継ぎ目のように一過性の
低摩擦係数路面であるか否かを判定することができ、一
過性の低摩擦係数路面であると判断したときには追従走
行制御を継続し、低摩擦係数路面が継続する場合に初め
て追従走行制御を中止する。
【0011】また、請求項2に係る車両用走行制御装置
は、請求項1に係る発明において、前記低摩擦係数路面
走行判定手段は、制動制御手段を構成する各車輪の制動
力を制御するアンチロックブレーキ制御手段の作動状態
を監視し、同時に3輪以上の車輪でアンチロックブレー
キ制御手段が作動したときに低摩擦係数路面が継続する
状態であると判断するように構成されていることを特徴
としている。
【0012】この請求項2に係る発明においては、一過
性の低摩擦係数路面ではせいぜい前2輪か後2輪が作動
状態となることが限度であることから、同時に3輪以上
の車輪でアンチロックブレーキ制御手段が作動したとき
には、低摩擦係数路面が継続する状態であると判定す
る。
【0013】さらに、請求項3に係る車両用走行制御装
置は、請求項1又は2に係る発明において、前記低摩擦
係数路面走行判定手段は、制動制御手段を構成する各車
輪の制動力を制御するアンチロックブレーキ制御手段の
作動状態を監視し、1輪のみが作動状態であるときには
一過性の低摩擦係数路面であると判断するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0014】この請求項3に係る発明においては、1輪
のみでアンチロックブレーキ制御手段が作動状態となっ
たときには、マンホールの蓋等を通過した一過性の低摩
擦係数路面であると判断する。
【0015】さらにまた、請求項4に係る車両用走行制
御装置は、請求項1乃至3の何れかに係る発明におい
て、前記低摩擦路面走行判定手段は、制動制御手段を構
成する各車輪の制動力を制御するアンチロックブレーキ
制御手段の作動状態を監視し、前2輪のみが作動した
後、後輪の通過予想時間に後輪側が作動状態となったと
きに一過性の低摩擦係数路面であるとき判断するように
構成されていることを特徴としている。
【0016】この請求項4に係る発明においては、橋の
継ぎ目のように道幅方向に延長している場合には、前輪
が通過するときと、後輪が通過するときにアンチロック
ブレーキ制御手段が作動することになるため、この両方
を検出することにより、一過性の低摩擦係数路面である
と判断することができる。
【0017】なおさらに、請求項5に係る車両用走行制
御装置は、請求項1乃至4の何れかに係る発明におい
て、前記低摩擦路面走行判定手段は、制動制御手段を構
成する各車輪の制動力を制御するアンチロックブレーキ
制御手段の作動状態を監視し、後2輪のみが作動した
後、その作動中に前2輪が非作動状態を継続するときに
一過性の低摩擦係数路面であるとき判断するように構成
されていることを特徴としている。
【0018】この請求項5に係る発明においても、例え
ば前輪駆動車である場合には、前輪には駆動力が伝達さ
れているので、非駆動輪となる後輪に対してロックしに
くいので、橋の継ぎ目のように道幅方向延長している場
合には、後輪側のみでアンチロックブレーキ制御手段が
作動することが考えられ、この場合にも一過性の低摩擦
係数路面であると判断する。
【0019】また、請求項6に係る車両用走行制御装置
は、請求項1乃至5の何れかに係る発明において、前記
低摩擦路面走行判定手段は、制動制御手段を構成する各
車輪の制動力を制御するアンチロックブレーキ制御手段
の作動状態を監視し、前後2輪のみが作動したときに、
低摩擦係数路面が継続する状態であると判断するように
構成されていることを特徴としている。
【0020】この請求項6に係る発明においては、前後
2輪が作動したときには、左右の一方の側だ低摩擦係数
路面で他方が高摩擦係数路面である所謂スプリット摩擦
係数路面であると判断する。
【0021】さらに、請求項7に係る車両用走行制御装
置は、請求項1に係る発明において、前記低摩擦路面走
行判定手段は、各車輪のスリップ率を監視し、当該スリ
ップ率が所定値以上となった車輪数に応じて一過性の低
摩擦係数路面であるか否かを判断するように構成されて
いることを特徴としている。
【0022】この請求項7に係る発明においても、各車
輪のスリップ率を監視することにより、車輪のロック傾
向を検出することができ、前述アンチロックブレーキ制
御装置の作動状態を監視する場合と同様の作用を得るこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、低摩擦係
数路面走行判定手段で低摩擦係数路面を走行したとき
に、これがマンホールや橋の継ぎ目のように一過性の低
摩擦係数路面であるか否かを判定することができ、一過
性の低摩擦係数路面であると判断したときには追従走行
制御を継続し、低摩擦係数路面が継続する場合に初めて
追従走行制御を中止するので、不必要に追従走行制御が
中止されることを抑制することができ、運転者に与える
違和感を減少させて、商品価値を向上させることができ
るという効果が得られる。
【0024】また、請求項2に係る発明によれば、一過
性の低摩擦係数路面ではせいぜい前2輪か後2輪が作動
状態となることが限度であることから、同時に3輪以上
の車輪でアンチロックブレーキ制御手段が作動したとき
には、低摩擦係数路面が継続する状態であると判定する
ことができ、低摩擦係数路面が継続していることを確実
に検出することができるという効果が得られる。
【0025】さらに、請求項3に係る発明によれば、1
輪のみでアンチロックブレーキ制御手段が作動状態とな
ったときには、マンホールの蓋等を通過した一過性の低
摩擦係数路面であると判断するので、一過性の低摩擦係
数路面であることをかくじつに検出することができると
いう効果が得られる。
【0026】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、前2輪のみが作動した後、後輪の通過予想時間に後
輪側が作動状態となったときに一過性の低摩擦係数路面
であるとき判断するように構成されているので、橋の継
ぎ目のように道幅方向に延長している一過性の低摩擦係
数路面を確実に検出することができるという効果が得ら
れる。
【0027】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、後2輪のみが作動した後、その作動中に前2輪が非
作動状態を継続するときに一過性の低摩擦係数路面であ
るとき判断するように構成されているので、前輪が駆動
輪である場合に、後輪のみが道幅方向に延長する橋の継
ぎ目等を通過した際にアンチロックブレーキ制御手段が
作動するので、これを確実に検出することができるとい
う効果が得られる。
【0028】また、請求項6に係る発明によれば、前後
2輪のみが作動したときに、低摩擦係数路面が継続する
状態であると判断するように構成されているので、左右
輪で異なる摩擦係数となるスプリット摩擦係数路面を走
行する際に低摩擦係数路面が継続しているものと確実に
検出することができるという効果が得られる。
【0029】さらに、請求項7に係る発明によれば、低
摩擦路面走行判定手段は、各車輪のスリップ率を監視
し、当該スリップ率が所定値以上となった車輪数に応じ
て一過性の低摩擦係数路面であるか否かを判断するよう
に構成されているので、アンチロックブレーキ制御手段
の作動状態を監視する場合と同様の効果を得ることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を前輪駆動車に適用し
た場合の一実施形態を示す概略構成図であり、図中、1
FL,1FRは駆動輪としての前輪、1RL,1RRは
従動輪としての後輪であって、前輪1FL,1FRは、
エンジン2の駆動力がトランスアクスル3及び車軸4を
介して伝達されて回転駆動される。
【0031】前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1R
Rには、夫々車輪速度を検出する車輪速センサ5FL,
5FR及び5RL,5RRが取付けられていると共に、
制動力を発生するディスクブレーキ装置7が設けられ、
これらディスクブレーキ装置7の制動油圧が制動制御装
置8によって制御される。
【0032】ここで、制動制御装置8は、図示しないブ
レーキペダルの踏込みに応じて制動油圧を発生すると共
に、走行制御用コントローラ20からの減圧指令値に応
じて減圧することにより制動油圧を発生するように構成
されている。また、両制動油圧が例えば従動輪としての
後輪の車輪速度VwRL,VwRRの平均値として算出され
る車体速度VC (=(VwRL+VwRR)/2)、各車輪
速センサ5FL〜5RRで検出される車輪速度VwFL
VwRR、これら車輪速度の微分値でなる車輪加減速度に
基づいて車輪ロックを抑制して所定の車輪スリップ率を
維持しながら制動圧制御するアンチロックブレーキ制御
装置8aによって制御されて、各車輪1FL〜1RRの
ディスクブレーキ装置7に供給される。
【0033】また、エンジン2には、その出力を制御す
るエンジン出力制御装置9が設けられている。このエン
ジン出力制御装置9は、エンジン出力の制御方法とし
て、スロットルバルブの開度を調整してエンジン回転数
を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの開度
を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する方法
とが考えられるが、本実施形態では、アイドルコントロ
ールバルブの開度を調整する方法が採用されている。
【0034】一方、車両の前方側の車体下部には、先行
車両との間の車間距離を検出する車間距離検出手段とし
てのレーダ装置で構成される車間距離センサ12が設け
られている。
【0035】そして、車輪速センサ5FL,5FR及び
車間距離センサ12の各出力信号と、アンチロックブレ
ーキ制御装置8aでの各車輪に対するアンチロック制御
状態を表すアンチロックブレーキ制御フラグASFL〜A
RRが走行制御用コントローラ20に入力され、この走
行制御用コントローラ20によって、車間距離センサ1
2で検出した車間距離L、車輪速度センサ5FL,5F
Rで検出した車輪速度VwFL,VwFRに基づいて、制動
制御装置8及びエンジン出力制御装置9を制御すること
により、先行車両との間に適正な車間距離を維持しなが
ら追従走行する追従走行制御を行うと共に、追従走行制
御中に、アンチロックブレーキ制御状態を監視して、一
過性の低摩擦係数路面であるか低摩擦係数が継続する路
面であるかを判断して、低摩擦係数路面が継続する場合
に追従走行制御を中止する。
【0036】次に、上記実施形態の動作を走行制御用コ
ントローラ20で実行する図2に示す追従走行制御処理
を伴って説明する。この追従走行制御処理は、例えば所
定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理とし
て実行され、先ず、ステップS1で、車輪速センサ5F
L,5FRで検出した車輪速度VwFL, VwFRの平均値
を求めることにより、自車速V(n)(=(VwFL+Vw
FR)/2)を算出する。
【0037】次いで、ステップS2移行して、車間距離
センサ12で検出した車間距離L(n) を読込み、次いで
ステップS3に移行して、車間距離L(n) と自車速V
(n) とから下記(1)式に従って自車両が現在の先行車
両の後方L0 [m]の位置に到達するまでの時間T
0 (車間時間)が一定となるように目標車速V* (n) を
算出する。
【0038】 V* (n) =(L(n) −L0 )/T0 …………(1) この車間時間という概念を取り入れることにより、車速
が速くなるほど、車間距離が大きくなるように設定され
る。
【0039】次いで、ステップS4に移行して、目標車
速V* (n) と実車速V(n) との速度偏差ΔV(=V
* (n) −V(n) )を算出し、次いで、ステップS5に移
行して、目標車速V* (n) をもとに図4に示すエンジン
出力値算出マップを参照して、目標車速V* (n) に対応
するエンジン出力値fE を算出する。
【0040】次いで、ステップS6に移行して、速度偏
差ΔV(n) 及びエンジン出力値fEをもとに、下記
(2)式の演算を行うことにより、エンジン出力制御装
置9に対するエンジン出力指令値αを算出する。
【0041】 α=KpEΔV(n) +KiE∫ΔV(n) +KdEΔV′(n) +fE ……(2) ここで、KpEは比例ゲイン、KiEは積分ゲイン、KdE
微分ゲイン、ΔV′は速度偏差ΔV(n) の微分値であ
る。
【0042】次いで、ステップS7に移行して、算出し
たエンジン出力指令値αが正であるか否かを判定し、α
>0であるときには、ステップS8に移行して、制動液
圧を“0”とする減圧指令値P(n) を制動制御装置8に
出力すると共に、後述する制動制御フラグBFを“0”
にリセットし、次いでステップ9に移行して、エンジン
出力制御装置9に対してエンジン出力指令値αを出力し
てからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラ
ムに復帰する。
【0043】一方、ステップS7の判定結果が、α≦0
であるときには、ステップS10に移行して、エンジン
出力制御装置9に対してエンジン出力を“0”とするエ
ンジン出力指令値αを出力してからステップS11に移
行する。
【0044】このステップS11では、速度偏差ΔV
(n) をもとに下記(3)式の演算を行うことにより、目
標制動液圧P(n) を算出する。 P(n) =−(KpBΔV(n) +KiB∫ΔV(n) +KdBΔV′(n) )…(3) ここで、KpBは比例ゲイン、KiBは積分ゲイン、KdB
微分ゲイン、ΔV′は速度偏差ΔV(n) の微分値であ
る。
【0045】次いで、ステップS12に移行して、算出
した目標制動液圧P(n) を制動制御装置9に出力し、次
いでステップS13に移行して、制動制御フラグBFを
制動動作中を表す“1”にセットしてからタイマ割込処
理を終了して、所定のメインプログラムに復帰する。
【0046】一方、走行制御用コントローラ20は、ア
ンチロックブレーキ制御装置8aの制御動作を監視する
図3に示す路面判断処理を実行する。この路面判断処理
は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処
理として実行され、先ずステップS21で、図2の追従
走行制御処理において制動制御フラグBFが“1”にセ
ットされているか否かを判定し、これが“0”にリセッ
トされているときには、ステップS22に移行して、後
述する後輪監視用フラグRFを“0”にリセットしてか
らそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプロ
グラムに復帰し、“1”にセットされているときにはス
テップS23に移行する。
【0047】このステップS23では、後輪監視用フラ
グRFが“1”にセットされているか否かを判定し、こ
れが“0”にリセットされているときには、ステップS
24に移行して、アンチロックブレーキ制御装置8aか
ら入力される各車輪1FL〜1RRに対するアンチロッ
クブレーキ制御処理の実行状態を表すアンチロックブレ
ーキ制御フラグASFL〜ASRRを読込み、これらのうら
の少なくとも1つが“1”にセットされているか否かを
判定し、何れのアンチロックブレーキ制御フラグASFL
〜ASRRも“0”にリセットされているときには、高摩
擦係数路面を走行しているものと判断してそのままタイ
マ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
し、少なくとも1つが“1”にセットされているときに
はアンチロックブレーキ制御中であると判断してステッ
プS25に移行する。
【0048】このステップS25では、3つ以上のアン
チロックブレーキ制御フラグASFL〜ASRRがアンチロ
ックブレーキ制御中を表す“1”にセットされているか
否かを判定し、3つ以上のアンチロックブレーキ制御フ
ラグASFL〜ASRRが“1”にセットされているときに
は、雪路、凍結路、降雨路等の低摩擦係数路面を走行し
ているものと判断してステップS26に移行し、図2に
示す追従走行制御を中止させてから処理を終了し、そう
でないときにはステップS27に移行する。
【0049】このステップS27では、アンチロックブ
レーキ制御フラグASFL〜ASRRのうち2つが“1”に
セットされているか否かを判定し、そうでないときに
は、マンホールの蓋等の一過性の低摩擦係数路面を通過
することにより、何れか1つのアンチロックブレーキ制
御フラグが“1”にセットされているものと判断して、
そのままタイマ割込処理を終了し、アンチロックブレー
キ制御フラグASFL〜ASRRのうち2つが“1”にセッ
トされているときには、ステップS28に移行する。
【0050】このステップS28では、前輪側の2輪に
対応するアンチロックブレーキ制御フラグASFL及びA
FRが“1”にセットされているか否かを判定し、これ
ら前輪側のアンチロックブレーキ制御フラグASFL及び
ASFRが“1”にセットされているときには、ステップ
S29に移行して、後輪のアンチロックブレーキ制御状
態を監視するための後輪監視用フラグRFを“1”にセ
ットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプ
ログラムに復帰する。
【0051】一方、ステップS28の判定結果が、前輪
側のアンチロックブレーキ制御フラグASFL及びASFR
が共に“0”にリセットされているときには、ステップ
S30に移行して、左側の前後輪に対するアンチロック
ブレーキ制御フラグASFL及びASRLが共に“1”にセ
ットされているか否かを判定し、これらが共に“1”に
セットされいるときには、左側輪に相当する路面が低摩
擦係数路面で右側輪に相当する路面が高摩擦係数路面で
ある所謂スプリット路面であると判断して、前記ステッ
プS26に移行し、これらが共に“0”にリセットされ
ているときには、ステップS31に移行して、右側の前
後輪に対するアンチロックブレーキ制御フラグASFR
びASRRが共に“1”にセットされているか否かを判定
し、これらが共に“1”にセットされいるときには、右
側輪に相当する路面が低摩擦係数路面で左側輪に相当す
る路面が高摩擦係数路面である所謂スプリット路面であ
ると判断して、前記ステップS26に移行し、これらが
共に“0”にリセットされているときには、ステップS
32に移行する。
【0052】このステップS32では、後輪側の2輪に
対応するアンチロックブレーキ制御フラグASRL及びA
RRが“1”にセットされているか否かを判定し、これ
ら後輪側のアンチロックブレーキ制御フラグASRL及び
ASRRが“1”にセットされているときには、比較的緩
制動状態であって、従動輪となる後輪のみが橋の継ぎ目
等の道幅方向に延長する一過性の低摩擦路面を通過した
ものと判断してそのままタイマ割込処理を終了して、所
定のメインプログラムに復帰し、制御フラグASRL及び
ASRRが共に“0”にリセットされているときには、対
角輪がアンチロックブレーキ制御中であり、斑なスプリ
ット路面を走行しているものと判断して前記ステップS
26に移行する。
【0053】また、前記ステップS23の判定結果が後
輪監視用フラグRFが“1”にセットされているときに
は、ステップS33に移行して、ホイールベース通過時
間算出フラグWFが“1”にセットされているか否かを
判定し、これが“0”にリセットされているときには、
ステップS34に移行して、図2の追従走行制御処理で
算出された車速V(n) を読込み、次いでステップS35
に移行して、下記(4)式の演算を行うことにより、ホ
イールベースLwを通過するまでのタイマ割込処理回数
Nwを算出する。
【0054】 Nw=3600(Lw/V(n) )/T0 …………(4) ここで、T0 は図3の路面判断処理におけるタイマ割込
周期(msec)である。
【0055】次いで、ステップS36に移行して、ホイ
ールベース通過時間算出フラグWFを“1”にセットし
てからステップS37に移行する。このステップS37
では、割込処理回数Nを“1”だけインクリメントし、
次いでステップS38に移行して、割込処理回数Nがホ
イールベース通過割込処理回数Nw以上となったか否か
を判定し、N<Nwであるときには、ホイールベース分
を通過していないものと判断して、ステップS39に移
行して、後輪側の2輪に対応するアンチロックブレーキ
制御フラグASRL及びASRRが共に“1”にセットされ
ているか否かを判定し、これかが共に“0”にリセット
されているときにはそのままタイマ割込処理を終了し、
共に“1”にセットされているときには、低摩擦係数路
面が斑に残っている滑り易い路面を走行しているものと
判断してステップS40に移行して、前記ステップS2
6と同様に図2の追従走行制御処理を中止させてからタ
イマ割込処理を終了する。
【0056】一方、ステップS38の判定結果が、N≧
Nwであるときには、ホイールベース分の距離を走行し
たものと判断して、ステップS41に移行し、後輪監視
用フラグRF及びホイールベース通過時間算出フラグW
Fを共に“0”にリセットすると共に、割込処理回数N
を“0”にクリアし、次いでステップS42に移行し
て、再度前輪側の2輪に対応するアンチロックブレーキ
制御フラグASFL及びASFRが“1”にセットされてい
るか否かを判定し、これらが“1”にセットされている
ときには、低摩擦係数路面が継続しているものと判断し
て前記ステップS40に移行し、“0”にリセットされ
ているときには、ステップS43に移行する。
【0057】このステップS43では、後輪側の2輪に
対応するアンチロックブレーキ制御フラグASFL及びA
FRが“1”にセットされているか否かを判定し、これ
らが“1”にセットされているときには、橋の継ぎ目等
の道幅方向に延長する一過性の低摩擦係数路面を通過し
たものと判断して、そのままタイマ割込処理を終了し、
“0”にリセットされているときには、前輪1FL及び
1FRが共にマンホールの蓋でなる一過性の低摩擦係数
路面を通過した後ホイールベースをに相当する距離を通
過する前にステアリングホイールを操舵することによ
り、後輪1RL及び1RRがマンホールの蓋を避けて通
過したものと判断して、そのままタイマ割込処理を終了
する。
【0058】ここで、図2の処理が走行制御手段に対応
し、図3の処理が走行路面判定手段に対応し、このうち
ステップS26及びステップS40が制御中止手段に対
応している。
【0059】したがって、今、車両が直進走行してお
り、先行車両がいて、図2の追従走行処理が実行されて
いるものとすると、先行車両に対して所定の車間距離を
保つように自車の速度制御が自動的に行われて、先行車
両に追従走行する。
【0060】この追従走行制御状態で、先行車両との車
間距離L(n) が開き過ぎるときには、図2の処理におけ
るステップS6で算出される沿岸出力指令値αが正の値
となるので、ステップS8で目標制動液圧P(n) が
“0”に設定されると共に、制動制御フラグBFが
“0”にリセットされ、次いでステップS9でエンジン
出力指令値αがエンジン出力制御装置9に出力されるこ
とにより、加速制御が行われて、車間距離を一定に保
つ。
【0061】この加速制御状態では、図3の走行路面判
断処理が実行されたときに、ステップS21で制動制御
フラグBFが“0”にリセットされていることにより、
ステップS22に移行して、後輪監視用フラグRF及び
ホイールベース通過距離算出フラグWFを共に“0”に
リセットすると共に、割込処理回数Nを“0”にクリア
してからタイマ割込処理を終了することにより、図2の
追従走行制御処理に対する制御中止指令が出力されるこ
とはなく、追従走行制御を継続する。
【0062】この追従走行状態で、例えば車間距離L
(n) が小さくなって先行車両に近づき過ぎる場合には、
図2の処理におけるステップS6で算出されるエンジン
出力指令値αが負となり、ステップS7からステップS
10に移行して、エンジン出力制御装置9に対するエン
ジン出力指令値αを“0”とすると共に、ステップS1
1で制動制御装置8に対する目標制動液圧P(n) を算出
し、これを制動制御装置8に出力することにより、制動
制御装置8の圧力制御弁が制御されて、制動圧がアンチ
ロックブレーキ制御装置8aに供給され、このとき制動
制御フラグBFが“1”にセットされる。
【0063】このとき、初期状態では、アンチロックブ
レーキ制御装置8aが非作動状態を維持するため、制動
圧がそのままディスクブレーキ装置7に供給されるた
め、ディスクブレーキ装置7で大きな制動力を発生する
ことにより、減速が開始される。
【0064】ここで、追従走行制御時の制動圧はブレー
キペダルを踏込んだ急制動時に比較して緩やかであるの
で、走行路面が乾燥した舗装路等の高摩擦係数路面であ
るときには、車輪スリップ率の低下が比較的小さく、ア
ンチロックブレーキ制御装置8aは非作動状態を継続
し、そのアンチロックブレーキ制御フラグASFL〜AS
RRは“0”にリセットされた状態を維持する。
【0065】このため、図3の走行路面判断処理が実行
されたときに、制動制御フラグBFが“1”にセットさ
れているので、ステップS23に移行し、前述したよう
にステップS22で後輪監視用フラグRFが“0”にリ
セットされているので、ステップS24に移行し、アン
チロックブレーキ制御フラグASFL〜ASRRが全て
“0”にリセットされているので、追従走行制御を中止
させることなくそのまま処理を終了する。
【0066】ところが、車両が乾燥した舗装路等の高摩
擦係数路面を走行している状態から雪路、凍結路等の低
摩擦係数路面に徐々に移行する路面を走行する状態とな
り、且つ図2の追従走行制御処理で制動制御が行われる
状態となったときに、アンチロックブレーキ制御装置8
aで同時に3つ以上のアンチロックブレーキ制御フラグ
SFFL〜SFRRが“1”にセットされると、ステップS
25からステップS26に移行して、図2の追従走行制
御処理を中止させることにより、自動ブレーキの作動に
よる操縦安定性の低下を抑制することができる。
【0067】また、急に高摩擦係数路面から低摩擦係数
路面に変更される場合には、先ず前輪1FL及び1FR
が低摩擦係数路面を走行する状態となるので、制動制御
装置8の圧力制御弁から出力された制動圧がディスクブ
レーキ装置7に供給されたときに、車輪速度が低下する
ことにより、車輪スリップ率が設定値以下となると、ア
ンチロックブレーキ制御装置8aが作動状態となって、
前輪側に対するアンチロックブレーキ制御フラグASFL
及びASFRが“1”にセットされる。
【0068】このため、図3の走行路面状態判断処理が
実行されたときに、ステップS24、S25及びS27
を経て、ステップS29に移行して、後輪監視用フラグ
RFが“1”にセットされるが、この状態では追従制御
処理は中止されることはなく継続され、次に図3の処理
が行われると、後輪監視用フラグRFが“1”にセット
されていることにより、ステップS23からステップS
33を経てステップS34〜ステップS36に移行し
て、ホイールベースLwに相当する距離を通過する際の
タイマ割込処理回数Nwを算出し、次いでステップS3
7に移行して割込処理回数Nを“1”だけインクリメン
トするが、この処理回数Nがタイマ割込処理回数Nwに
達しないので、ステップS39に移行して、後輪側のア
ンチロックブレーキ制御フラグASRL及びASRR
“1”にセットされているか否かを判定し、これらが
“0”にリセットされているので、そのままタイマ割込
処理を終了する。
【0069】そのご、ホイールベースLwに相当する距
離を通過すると、割込処理回数Nがタイマ割込処理回数
Nw以上となるので、ステップS38からステップS4
1を経てステップS42に移行し、前輪1FL及び1F
Rが低摩擦係数路面の走行を継続しているので、アンチ
ロックブレーキ制御フラグASFL及びASFRが“1”に
セットされているので、低摩擦係数路面を継続走行して
いるものと判断してステップS40に移行して、図2の
追従走行処理を中止させてからタイマ割込処理を終了す
る。
【0070】さらに、車両が左輪側又は右輪側で低摩擦
係数路面を反対側で高摩擦係数路面となるスプリット摩
擦係数路面を走行している場合には、図3の処理におい
て、ステップS30又はS31からステップS26に移
行して、図2の追従走行処理を中止させる。
【0071】ところで、車両が高摩擦係数路面を走行し
ている状態で、1輪のみがマンホールの蓋等の一過性の
低摩擦係数路面を通過する状態となり、このときに制動
制御フラグBFが“1”にセットされており、アンチロ
ックブレーキ制御装置8aでアンチロックブレーキ制御
が作動状態となって、マンホールの蓋を通過した車輪に
対応するアンチロックブレーキ制御フラグASFL〜AS
RRのうち1つが“1”にセットされたときには、図3の
処理において、ステップS21〜ステップS25を経て
ステップS27に移行するが、アンチロックブレーキ制
御フラグASFL〜ASRRのうちの1輪のみが“1”にセ
ットされているので、一過性の低摩擦係数路面通過であ
ると判断して、図2の追従走行制御処理を終了すること
なく、タイマ割込処理を終了する。
【0072】さらに、車両が高摩擦係数路面を走行して
いる状態で、前輪1FL及び1FRが橋の継ぎ目等の道
幅方向に延長する一過性の低摩擦係数路面を通過したと
きに、制動制御フラグが“1”にセットされて、アンチ
ロックブレーキ制御装置8aが作動状態となり、アンチ
ロックブレーキ制御フラグASFL及びASFRが“1”に
セットされるため、後輪監視用フラグRFが“1”にセ
ットされ、以後ホイールベースLwに相当する距離を通
過するまでの間、後輪のアンチロックブレーキ制御フラ
グASRL及びASRRを監視するが、後輪1RL及び1R
Rが一過性の低摩擦係数路面を通過するまでの間は、ア
ンチロックブレーキ制御フラグASRL及びASRR
“0”にリセットされた状態を維持するので、図2の追
従走行制御処理を中止することはなく、ホイールベース
Lwに相当する距離を通過して後輪1RL及び1RRが
一過性の低摩擦係数路面を通過する際に、前輪と同様に
アンチロックブレーキ制御フラグASRL及びASRR
“1”にセットされると、一過性の低摩擦係数路面を通
過したものと判断して、ステップS43から図2の追従
走行制御処理を中止することなくそのままタイマ割込処
理を終了する。
【0073】どうように、橋の継ぎ目のように道幅方向
に延長する一過性の低摩擦係数路面を通過する際に、駆
動輪となる前輪1FL及び1FRではアンチロックブレ
ーキ制御が作動されず、アンチロックブレーキ制御フラ
グASFL及びASFRが“0”にリセットされた状態を維
持するが、後輪1RL及び1RRでは従動輪であるの
で、一過性の低摩擦係数路面を通過したときにアンチロ
ックブレーキ制御が作動してアンチロックブレーキ制御
フラグASRL及びASRRが“1”にセットされた場合に
は、図3の処理において、ステップS32から図2の追
従走行制御処理を中止することなくそのままタイマ割込
処理を終了する。
【0074】このように、上記実施形態においては、マ
ンホールの蓋等を車輪が通過することにより、1輪が一
過性の低摩擦係数路面を走行したと判断されるとき、及
び橋の継ぎ目等の道幅方向に延長する一過性の低摩擦係
数路面を走行したと判断されるときには、追従走行制御
処理を中止することなくそのまま継続することができる
ので、不用意に追従走行制御処理が中止されることを確
実に防止することができ、信頼性を向上させて商品価値
を向上させることができる。
【0075】なお、上記実施形態においては、アンチロ
ックブレーキ制御装置8aの作動状態に基づいて一過性
の低摩擦係数路面の走行状態を判断する場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、各車輪1F
L〜1RRの車輪スリップ率S(={(VC −Vwi
/VC }×100、iはFL〜RR、VC は車体速度)
を監視し、これが予め設定した設定値以下となったこと
を検出し、その車輪数から上記実施形態と同様に、一過
性の低摩擦係数路面を走行したか否かを判断するように
してもよい。
【0076】また、上記実施形態においては、追従走行
制御処理において、車間距離L(n)に基づいて自車両が
先行車両のL0 (m)後方に到達するまでの時間(車間
時間)T0 が一定になるように目標車速V* (n) を決定
し、これに基づいてエンジン出力指令値αを算出するよ
うにした場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、車速に基づいて最適な目標車間距離を設定
し、この目標車間距離と実際の車間距離との偏差に基づ
いて走行速度を制御するようにしてもよい。
【0077】さらに、上記実施形態においては、追従走
行制御処理において、エンジン出力指令値α及び目標制
動液圧P(n) を算出する場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、実際の車間距離を目標車間
距離に維持するために、目標車間距離が実際の車間距離
より大きいときに目標車間距離と実際の車間距離との偏
差に基づいて減速度を算出し、逆に小さいときに例えば
オートクルーズの目標車速と実際の車速との偏差に基づ
いて加速度を算出し、これらに基づいて制動制御装置及
びエンジン出力制御装置を制御するようにしてもよい。
【0078】さらにまた、上記実施形態においては、前
輪駆動車に本発明を適用した場合について説明したが、
後輪駆動車や四輪駆動車にも本発明を適用することがで
き、さらにはエンジン2に代え電動モータを適用した電
気自動車や、エンジン2及び電動モータを併用するハイ
ブリッド車両にも本発明を適用し得るものである。この
場合にはエンジン出力制御装置に代えて電動モータ制御
装置を適用すればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】走行制御用コントローラの追従走行制御処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図3】走行制御用コントローラの低摩擦係数路面状態
判断処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】目標車速とエンジン出力値との関係を示すエン
ジン出力値算出マップの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 2 エンジン 3 トランスアクスル 5FL〜5RR 車輪速センサ 7 ディスクブレーキ装置 8 制動制御装置 8a アンチロックブレーキ制御装置 9 エンジン出力制御装置 12 車間距離センサ 20 走行制御用コントローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行車両との車間距離を所定値に保ちつ
    つ先行車両に追従する速度制御を行うようにした車両用
    走行制御装置において、先行車両との車間距離を検出す
    る車間距離検出手段と、車両に制動力を作用させる制動
    制御手段と、車両を加速させる加速制御手段と、前記車
    間距離検出手段で検出した車間距離を維持するように前
    記制動制御手段及び加速制御手段を制御して追従走行制
    御を行う走行制御手段と、該走行制御手段によって前記
    制動制御手段が作動されたときに、その制動動作を監視
    して低摩擦係数路面の走行状態が一過性であるか否かを
    判定する低摩擦係数路面走行判定手段と、該低摩擦係数
    路面走行判定手段の判定結果が、一過性低摩擦係数路面
    であるときに前記走行制御手段による追従走行制御を継
    続させ、低摩擦係数路面が継続するときに前記走行制御
    手段による追従走行制御を中止させる制御中止手段とを
    備えたことを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記低摩擦係数路面走行判定手段は、制
    動制御手段を構成する各車輪の制動力を制御するアンチ
    ロックブレーキ制御手段の作動状態を監視し、同時に3
    輪以上の車輪でアンチロックブレーキ制御手段が作動し
    たときに低摩擦係数路面が継続する状態であると判断す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の車両用走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記低摩擦係数路面走行判定手段は、制
    動制御手段を構成する各車輪の制動力を制御するアンチ
    ロックブレーキ制御手段の作動状態を監視し、1輪のみ
    が作動状態であるときには一過性の低摩擦係数路面であ
    ると判断するように構成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の車両用走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記低摩擦路面走行判定手段は、制動制
    御手段を構成する各車輪の制動力を制御するアンチロッ
    クブレーキ制御手段の作動状態を監視し、前2輪のみが
    作動した後、後輪の通過予想時間に後輪側が作動状態と
    なったときに一過性の低摩擦係数路面であるとき判断す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記低摩擦路面走行判定手段は、制動制
    御手段を構成する各車輪の制動力を制御するアンチロッ
    クブレーキ制御手段の作動状態を監視し、後2輪のみが
    作動した後、その作動中に前2輪が非作動状態を継続す
    るときに一過性の低摩擦係数路面であるとき判断するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載の車両用走行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記低摩擦路面走行判定手段は、制動制
    御手段を構成する各車輪の制動力を制御するアンチロッ
    クブレーキ制御手段の作動状態を監視し、前後2輪のみ
    が作動したときに、低摩擦係数路面が継続する状態であ
    ると判断するように構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至5の何れかに記載の車両用走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記低摩擦路面走行判定手段は、各車輪
    のスリップ率を監視し、当該スリップ率が所定値以上と
    なった車輪数に応じて一過性の低摩擦係数路面であるか
    否かを判断するように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用走行制御装置。
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