JPH1119862A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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Publication number
JPH1119862A
JPH1119862A JP17932698A JP17932698A JPH1119862A JP H1119862 A JPH1119862 A JP H1119862A JP 17932698 A JP17932698 A JP 17932698A JP 17932698 A JP17932698 A JP 17932698A JP H1119862 A JPH1119862 A JP H1119862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
wire
oil pan
inclined surfaces
valley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17932698A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
Nozomi Takai
望 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP17932698A priority Critical patent/JPH1119862A/ja
Publication of JPH1119862A publication Critical patent/JPH1119862A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スラリの堆積を防止することができるワイヤソ
ー。 【解決手段】オイルパン38に谷状の凹部42を形成
し、その凹部42の傾斜面42A、42Aを回収するス
ラリに含まれる砥粒の安息角以上に傾斜させるととも
に、該オイルパン38の谷部及び傾斜面42A、42A
に向けてスラリを噴射する噴射ノズル46、48を設け
る。回収されたスラリは、前記凹部42の傾斜面42
A、42A上を流れ落ちるとともに、噴射ノズル46、
48から噴射されるスラリの流れにより、強制的に排出
口44に向けて流され、該排出口44から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーに係り、
特にシリコン、ガラス、セラミックス等の脆性材料を切
断するワイヤソーに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、高速走行するワイヤ列に
砥粒を含むスラリを供給しながら被加工物を押し当てる
ことにより、そのスラリ中に含まれる砥粒のラッピング
作用で被加工物をウェーハに切断する装置である。この
ワイヤソーにおいて、切断中にワイヤ列に供給されたス
ラリは、ワイヤ列の下方に設置されたオイルパンで回収
され、回収されたスラリは、スラリの供給源に戻されて
再び加工に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記被加工
物の切断に用いるスラリには、油性のものと水溶性のも
のがあり、いずれのスラリにも前述したように砥粒が含
有されている。しかしながら、水溶性のスラリを用いた
場合には、スラリ中の液体成分の粘性が低いため、前記
オイルパンに回収されてもスラリ中の液体成分のみが流
されて、砥粒がオイルパンに残留してしまうという問題
があった。この砥粒がオイルパンに残留した状態で切断
を続けると、次第に砥粒が堆積してゆき、固着してスラ
リの回収不良を起こすという問題がある。
【0004】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、スラリの堆積を防止することができるワイヤ
ソーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、走行するワイヤ列にスラリを供給しながら被
加工物を押し当ることにより、該被加工物を多数のウェ
ーハに切断するワイヤソーにおいて、前記ワイヤ列の下
方部に該ワイヤ列に供給されたスラリを回収するオイル
パンを設置するとともに、該オイルパンの下方部に該オ
イルパンで回収したスラリを貯留するタンクを設置する
ことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るワイヤソーの実施の形態について詳説する。図1
は、本発明に係るワイヤソーの実施の形態の構成を示す
透視図である。同図に示すように、ワイヤリール12に
巻かれたワイヤ14は、ガイドローラ16、16、…で
形成されるワイヤ走行路を通って3本の溝付きローラ1
8A、18B、18Cに巻き掛けられ、水平なワイヤ列
20を形成する。ワイヤ列20を形成したワイヤ14
は、前記ワイヤ列20を挟んで左右対称に形成された他
方側のワイヤ走行路を通って図示しないワイヤリールに
巻き取られる。
【0007】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれワイヤ案内装置22、ダンサロ
ーラ24及びワイヤ洗浄装置26が配設されており(一
方側のみ図示)、ワイヤ案内装置22は、ワイヤリール
12からワイヤ14を一定ピッチでガイドする。また、
前記ダンサローラ24は、所定重量のウェイト(図示せ
ず)が架設されて走行するワイヤ14に一定の張力を付
与し、前記ワイヤ洗浄装置26は、ワイヤ14に洗浄液
タンク29から供給される洗浄液を噴射して、該ワイヤ
14に付着したスラリをワイヤ14から除去する。
【0008】前記一対のワイヤリール12及び3本のう
ち1本の溝付ローラ18Cには、それぞれ正逆回転可能
なモータ(図示せず)が連結されており、前記ワイヤ1
4は、このモータを駆動することにより、前記ワイヤリ
ール12間を高速で往復走行する。前記ワイヤ列20の
上方には、ワイヤ列20に対して垂直に昇降移動するワ
ークフィードテーブル28が設置されている。ワークフ
ィードテーブル28にはチルチング装置30が備えられ
ており、インゴット32は、このチルチング装置30の
下部に保持され、任意の傾斜角度に設定される。
【0009】以上のように構成されたワイヤソー10に
おいて、インゴット32の切断は、ワークフィードテー
ブル28を前記ワイヤ列20に向けて下降させ、高速走
行するワイヤ列24にインゴット32を押し当てること
により行う。この際、前記ワイヤ列24には、スラリタ
ンク34から図示しないノズルを介してスラリが供給さ
れ、インゴット32は、このスラリ中に含有される砥粒
のラッピング作用でウェーハに切断される。
【0010】前記インゴット32の加工に供したスラリ
は、前記ワイヤ列20の下方に設置されたオイルパン3
8を介して前記スラリタンク34に回収され、不足分を
補給されながら循環利用される。この際、スラリは加工
時に発生する熱を吸熱して温度上昇するので、回収した
スラリは、熱交換機36で一定温度に冷却される。な
お、インゴット32の切断は、図1中二点破線で示すよ
うに、ハウジング40内で行われ、供給したスラリが周
囲に飛散するのを防止している。
【0011】図2は、前記オイルパン38の斜視図であ
り、図3は、その平面図である。同図に示すように、前
記オイルパン38は、前記ハウジング40の底面形状に
合わせて矩形状に形成されており、その長手方向に沿っ
て谷状の凹部42が形成されている。前記ワイヤ列20
に供給されたスラリは、この谷状に形成された凹部42
の傾斜面(スラリ回収面)42A、42Aを伝って流れ
落ち、凹部42の中央に形成された排出口44から排出
される。この排出口44には図示しない回収パイプが連
結されており、前記オイルパン38で回収したスラリ
は、この回収パイプを介して前記スラリタンク34に戻
される。
【0012】ところで、図4に示すように、前記凹部4
2の傾斜面42A、42Aは、その傾斜角度αが回収す
るスラリに含まれる砥粒の安息角以上に設定されてい
る。このように、凹部42の傾斜面42A、42Aを砥
粒の安息角以上に設定することにより、回収したスラリ
中の砥粒が自重で傾斜面42A、42Aを滑り落ちるの
で、砥粒が傾斜面42A、42A上に残留することがな
い。
【0013】なお、この砥粒の安息角は約15°であ
り、前記傾斜面42A、42Aの傾斜角度αは15°以
上に設定するのがよい。また、傾斜角度αは、大きいほ
ど効果的に砥粒を落下させることができるが、傾斜角度
αが大きくなるとオイルパン38の高さが高くなるとい
う不都合があるので、設置スペース等を考慮して最適の
角度を決定する。
【0014】前述したように、回収したスラリは前記凹
部42の傾斜面42A、42Aを流れ落ちて排出口44
から排出されるが、排出口44から離れた位置、例えば
凹部42の両端部近傍においては、凹部42の谷部に砥
粒が堆積する恐れがある。これを防止するために、前記
凹部42の谷部両端には前記排出口44に向けてスラリ
を噴射する噴射ノズル46、46が設けられている。
【0015】このように、凹部42の谷部両端から排出
口44に向けてスラリを噴射することにより、排出口4
4に向かって流れるスラリの流れが形成される。これに
より、前記傾斜面42A、42Aの両端部近傍を流れ落
ちるスラリは、前記谷部に形成されたスラリの流れによ
って強制的に排出口44から排出される。したがって、
谷部に砥粒が残留することはない。なお、噴射する流体
にスラリを用いるのは、回収したスラリをそのままスラ
リタンク34に戻して循環利用できるようにするためで
ある。
【0016】また、前述したように、前記凹部42の傾
斜面42A、42Aは、砥粒の安息角以上に傾斜させる
ことで、傾斜面42A、42Aから砥粒が流れ落ちやす
くされているが、これを更に効果的に行うために、オイ
ルパン38の四隅に噴射ノズル48、48、…を設け、
該噴射ノズル48、48、…から傾斜面42A、42A
に向けてスラリを噴射させる。これにより、前記傾斜面
42A、42Aには、谷部に向かって流れるスラリの流
れが形成され、前記傾斜面42A、42Aで受けたスラ
リは、このスラリの流れによって強制的に谷部に流れ落
とされる。
【0017】前記のごとく構成された本発明に係るワイ
ヤソーの実施の形態の作用は次の通りである。図1に示
すように、ワイヤ列20に供給されたスラリは、インゴ
ット32の切断に寄与されたのち、ワイヤ14や溝付ロ
ーラ18A〜18C等を伝って落下し、オイルパン38
に回収される。
【0018】オイルパン38に回収されたスラリは、凹
部42の傾斜面42A、42Aを伝って流れ落ち、排出
口44から図示しない回収パイプを介してスラリタンク
34に戻される。ここで、前記オイルパン38では、そ
の凹部42の傾斜面42A、42Aが、回収するスラリ
の安息角に傾斜されているため、回収したスラリ中の砥
粒を傾斜面42A、42Aに残留させることなく、谷部
に向けて流れ落とすことができる。
【0019】さらに、前記オイルパン38では、その四
隅に設けられた噴射ノズル48、48、…から凹部42
の傾斜面42A、42Aに向けてスラリが噴射されてお
り、このため、前記傾斜面42A、42Aで回収された
スラリは、この噴射ノズル48、48、…から噴射され
たスラリによって強制的に谷部に向けて流れ落とされ
る。
【0020】このように、スラリを回収する凹部42の
傾斜面42A、42Aをスラリの安息角以上に傾斜させ
て設定するとともに、その傾斜面42A、42Aに向け
てスラリを流すことにより、傾斜面42A、42Aで回
収したスラリは、強制的に凹部42の谷部に向けて流れ
落とされる。また、前記谷部に流れ落ちたスラリは、そ
の谷部両端に設けられた噴射ノズル6、46から排出口
44に向けて噴射されるスラリによって強制的に排出口
に向かって流されるので、該谷部に回収したスラリが残
留することがない。
【0021】このように、本実施の形態のオイルパン3
8によれば、スラリ中の砥粒を残留させずに確実にスラ
リを排出することができる。これにより、スラリ固着に
よる排出不良等を防止することができる。また、固着し
たスラリの除去や洗浄作業を別途行わずに済むので、メ
ンテナンス性が向上する。なお、本実施の形態では、噴
射ノズル46、46及び48、48、…からは、連続的
にスラリを噴射する例で説明したが、間欠的に噴射さ
せ、傾斜面42A、42A又は谷部に残留した砥粒を強
制的に排出するようにしてもよい。
【0022】また、インゴット32の切断終了後に、前
記噴射ノズル46、46及び48、48、…から洗浄液
を噴射させ、傾斜面42A、42A又は谷部に残留した
砥粒を排出するようにしてもよい。なお、この場合、回
収パイプは、排出先を切り換えできるように構成し(例
えば、オイルパン38の排出口44に回収パイプを揺動
自在に連結する)、排出先を洗浄液タンク29側に切り
換えて行う。この他に圧縮エアを噴射して排出するよう
にしてもよい。
【0023】また、本実施の形態では、オイルパン38
の形状を矩形状とし、その長手方向に沿って谷状の凹部
42を形成したが、これは、切断部の周囲を覆うハウジ
ング40の形状に対応させたものであり、使用するハウ
ジング40の形状に合わせて適宜変更して用いてもよ
い。例えば、本実施の形態で説明したオイルパン38の
他に角錐や円錐状に形成したものが考えられる。
【0024】さらに、本実施の形態では、噴射ノズルを
オイルパン38の四隅及び凹部44両端部の6か所に設
置したが、特にこの設置数及び設置位置に限定されるわ
けではなく、効果的に排出できると思われる位置に任意
に設置してもよい。この際、砥粒は隅や段部、面の結合
部等に堆積することが多いので、これらの部分に向けて
スラリを噴射することにより、より効果的砥粒の堆積を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイルパンが適用されたワイヤソ
ーの実施の形態の構成図
【図2】本発明に係るオイルパンの実施の形態の斜視図
【図3】本発明に係るオイルパンの実施の形態の平面図
【図4】図3のA−A断面図
【符号の説明】
12…ワイヤリール 14…ワイヤ 18A〜18C…溝付ローラ 20…ワイヤ列 32…インゴット 34…スラリタンク 38…オイルパン 40…ハウジング 42…凹部 43A…傾斜面 44…排出口 46…噴射ノズル 48…噴射ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤ列にスラリを供給しなが
    ら被加工物を押し当ることにより、該被加工物を多数の
    ウェーハに切断するワイヤソーにおいて、 前記ワイヤ列の下方部に該ワイヤ列に供給されたスラリ
    を回収するオイルパンを設置するとともに、該オイルパ
    ンの下方部に該オイルパンで回収したスラリを貯留する
    タンクを設置することを特徴とするワイヤソー。
JP17932698A 1998-06-25 1998-06-25 ワイヤソー Pending JPH1119862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17932698A JPH1119862A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 ワイヤソー

Applications Claiming Priority (1)

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JP17932698A JPH1119862A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 ワイヤソー

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JP8141284A Division JPH09314552A (ja) 1996-06-04 1996-06-04 ワイヤソーのオイルパン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1119862A true JPH1119862A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16063892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17932698A Pending JPH1119862A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 ワイヤソー

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JP (1) JPH1119862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6386948B1 (en) 1999-06-01 2002-05-14 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Magnet member cutting method and magnet member cutting
US6408840B2 (en) 1999-12-14 2002-06-25 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Method and apparatus for cutting a rare earth alloy

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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