JPH11197044A

JPH11197044A - 浴室用カウンター

Info

Publication number: JPH11197044A
Application number: JP10003174A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Suzuki; 明彦鈴木; Kenji Hayashi; 賢治林; Shinya Shirakawa; 慎也白川
Original assignee: Hitachi Chemical Co Ltd; Hitachi Kasei Unit Ltd
Current assignee: Hitachi Kasei Unit Ltd; Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date: 1998-01-09
Filing date: 1998-01-09
Publication date: 1999-07-27

Abstract

(57)【要約】【課題】上段カウンターと下段カウンターとを有する
浴室用カウンターの水栓を使いやすい位置に配置し、上
段カウンター上面のシャンプー等の収納スペースを広く
取り、かつ、浴室の設置場所に影響されない左右の向き
に共通に使用できる浴室用カウンターを提供する。【解決手段】正面カウンター２と洗い場のコーナーに
配設するコーナーカウンター３とに分割し、３角形のコ
ーナーカウンター３の斜め正面部４に水栓５を配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室用カウンタ
ー、特に、洗面器を置くための下段カウンターと水栓が
付いている上段カウンターとを有する浴室用カウンター
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の下段カウンターと上段カウンター
とを有する浴室用カウンターには、図３および図４に示
すような浴室用カウンターが知られている。

【０００３】図３に示した浴室用カウンターは、洗面器
１１を置くことのできる下段カウンター１２と、この下
段カウンター１２の上部の壁面１６に取り付けられ、正
面に吐水口１４、正面右端に寄せてビルトイン水栓１５
をそれぞれ取り付けた上段カウンター１３とを有し、入
浴者は、下段カウンター１２の上に洗面器１１を置い
て、楽な姿勢で洗面器が使えるようになっている。

【０００４】また、図４に示した浴室用カウンターは、
洗面器１１を置くことのできる下段カウンター２１と、
その上側に設置した収納パネル１７の水栓取付け部１８
にビルトイン水栓１９、１９、１９を取り付け、上記水
栓取付け部１８の下に吐水口２０が設けてある。この浴
室用カウンターにおいても、入浴者は、下段カウンター
２１の上に洗面器１１を置いて、楽な姿勢で洗面器１１
が使えるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の浴室カウンターは、図３に示した上段カウンター
１３や、図４に示した水栓取付け部１８は、その上面に
シャンプー、リンス、石鹸等を載せられるように、その
奥行きが大きめにしてあり、上段カウンター１３から更
に手前に突き出した吐水口１４に、あるいは、水栓取付
け部１８から更に手前に突き出したビルトイン水栓１９
に頭をぶつけるおそれがあり、また、頭をぶつけないよ
うにビルトイン水栓のつまみの位置を上段カウンター１
３の端に寄せた図３の水栓は、壁面と平行に付いていて
離れすぎていて使いづらいという使い勝手の悪さがあっ
た。更に、図３に示す上段カウンター１３は、左右の配
置が違う場合も考えると、２種類の上段カウンターを用
意する必要があるという課題があった。

【０００６】本発明は、従来の技術が有するこのような
課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、浴室用カウンターの水栓を使いやすい位置に配置
し、シャンプー等の収納スペースを広く取り、かつ、浴
室の左右いずれにも共通に使用できる浴室用カウンター
を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項１の発明は、図１に示すように、正面カウ
ンター２と、該正面カウンター２に隣接し、かつ、洗い
場１０のコーナーに配設するコーナーカウンター３とを
組み合わせ、上記コーナーカウンター３の斜め正面部４
にビルトイン水栓５、５を配設したことを特徴とする。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１記載の発明に
おいて、図２に示すように、正面カウンター２の左右側
面７Ａ、７Ｂの対称位置に、配管用穴２５を穿設したこ
とを特徴とする。

【０００９】請求項３の発明は、請求項１記載の発明に
おいて、図２に示すように、コーナーカウンター３の両
側面２８、２８の対称位置に配管用穴２９、２９を穿設
したことを特徴とする。

【００１０】請求項４の発明は、請求項１記載の発明に
おいて、図２に示すように、正面カウンター２とコーナ
ーカウンター３とが、それぞれ左右対称形であり、正面
カウンター２の左右の側面７Ａ、７Ｂと、コーナーカウ
ンター３の両側面２８、２８とが、ほぼ同形状となって
いることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施の形態
を、図１および図２を参照して説明する。図１は、本発
明の一実施の形態による浴槽用カウンターを示す斜視
図、図２は、図１の分解斜視図である。

【００１２】図１において、１は、浴室の洗い場１０の
浴槽４０に向かって右側の壁面１６に接して取り付けら
れた下段カウンターで、この下段カウンター１の上側に
は、正面カウンター２を配設し、更に、上記正面カウン
ター２に隣接し、かつ、洗い場１０のコーナーにコーナ
ーカウンター３を配設して、これら下段カウンター１、
正面カウンター２およびコーナーカウンター３を組み合
わせて、浴室用カウンターを構成している。

【００１３】上記コーナーカウンター３は、上面から見
て、略三角形をなし、その斜辺に当たる斜め正面部４を
水栓取付け面として、この斜め正面部４にビルトイン水
栓５、５（水栓）を配設してある。また、上記正面カウ
ンター２は、正面カウンター上部２Ａに配管を収容する
のに必要な奥行きを持たせ、正面カウンター下部２Ｂは
薄い壁となっていて、正面カウンター上部２Ａの左側面
７Ａには、シャワーホース金具６が取り付けられ、ま
た、底面９には、吐水口８が取り付けられている。

【００１４】入浴者は、下段カウンター１上に洗面器を
載せ、鏡２２に向かって右手側のビルトイン水栓５を操
作して吐水口８から湯水を出すことができる。右手側の
ビルトイン水栓５は、手で操作しやすく、頭をぶつける
おそれがない。

【００１５】上記下段カウンター１、正面カウンター
２、コーナーカウンター３はそれぞれ別体になってい
て、これらのカウンターの材料には、一般的に浴室で使
用されている樹脂を用い、ＦＲＰの成形やインジェクシ
ョン成形、バキューム成形等で製造することができる。

【００１６】次に、上記浴室用カウンターの内部構造
と、その組み付け工程を、図２を参照して説明する。

【００１７】洗い場１０（図１参照）上に設置される下
段カウンター１の斜め下側に傾斜した正面には、カウン
タースカート２３が着脱自在に取り付けられ、また、コ
ーナーカウンター３が載る上面コーナー部分には、三角
形の窓２４が開けられている。

【００１８】正面カウンター２は、下段カウンター１の
上側の壁面１６に取り付けられる。上記正面カウンター
２の左側面７Ａと右側面７Ｂには、対称位置に配管用穴
２５、２５が穿設され、正面カウンター２は左右対称形
となっている。この正面カウンター２内には、配管２６
Ａ、２６Ｂが設置され、一方の配管２６Ａの一端は、左
側面７Ａの配管用穴２５を介して上記シャワーホース金
具６に接続され、他方の配管２６Ｂの一端は、上記吐水
口８に接続されている。そして、これらの配管２６Ａ、
２６Ｂの他端は、右側面７Ｂの配管用穴２５を貫通して
コーナーカウンター３側に伸びている。

【００１９】コーナーカウンター３は、正面カウンター
２に隣接して、かつ、浴室のコーナーに寄せて、上記壁
面１６と脇の壁面２７に取り付けられる。上記コーナー
カウンター３の両側面２８、２８の、上記正面カウンタ
ー２の配管用穴２５に対応する位置には、配管用穴２９
が穿設され、コーナーカウンター３は左右対称形となっ
ている。このコーナーカウンター３内には、左側の配管
用穴２９を貫通して上記配管２６Ａ、２６Ｂが伸びてい
て、それぞれビルトイン水栓５、５の吐出側（図示省
略）に接続されている。上記ビルトイン水栓５、５の給
水側には、別の配管３０、３０が接続され、これらの配
管３０、３０は、下方に伸びて下段カウンター１側の給
水・給湯元配管３１に接続されている。なお、コーナー
カウンター３の右側の配管用穴２９には、図２の浴室の
場合、配管が通らないため、キャップを埋め込んで塞い
である。

【００２０】上記正面カウンター２の左右の側面７Ａ、
７Ｂと、コーナーカウンター３の両側面２８、２８と
は、それぞれ、上部が奥行きが大きく、下部が窄まっ
た、ほぼ同形状となっていて、正面カウンター２の側面
７Ａ（７Ｂ）と、コーナーカウンター３の側面２８を突
き合わせたとき、つなぎ目に段部がなく、正面カウンタ
ー２とコーナーカウンター３とが、別体でありながら、
一体感が出るようになっている。

【００２１】次に、正面カウンター２とコーナーカウン
ター３との取り付け方を説明する。

【００２２】正面カウンター２とコーナーカウンター３
とは、先にビス３２、３２により互いに固定し、次に、
シャワーホース金具６や吐水口８、配管２６Ａ、２６
Ｂ、ビルトイン水栓５、配管３０、３０を、正面カウン
ター２とコーナーカウンター３に取り付ける。次に、組
み付けられた正面カウンター２とコーナーカウンター３
とを取り付ける壁面１６と脇の壁面２７の取り付け位置
に、受け具３３、３３、‥‥をビス３４、ビス３４、‥
‥で固定する。この固定した壁面１６側の受け具３３、
３３‥‥に、正面カウンター２の背板３５、３５とコー
ナーカウンター３の背板３６を同時に引っ掛けて、正面
カウンター２とコーナーカウンター３を取り付け、ま
た、脇の壁面２７側の受け具３３にコーナーカウンター
３の背板３６を引っ掛ける。この際、カウンター１の三
角形の窓２４に給水・給湯配管３０を通しておき、最後
に、カウンタースカート２３を外して、下から立ち上げ
た給水・給湯元配管３１、３１に、水栓５、５に接続さ
れた配管３０、３０を接続して、組付けを完了する。

【００２３】上述の実施の形態と逆の向きの浴室に、本
発明による浴室用カウンターを使用する場合は、正面カ
ウンター２の左側に接してコーナーカウンター３を配置
する。この場合は、正面カウンター２の右側面７Ｂ側の
配管用穴２５にシャワーホース金具６が付き、正面カウ
ンター２の左側面７Ａの配管用穴２５とコーナーカウン
ター３の向かって右側の側面２８の配管用穴２９とに、
配管２６Ａ、２６Ｂが貫通し、一方、コーナーカウンタ
ー３の左側の側面２８の配管用穴２９には、キャップが
埋め込まれることになる。各配管用穴２５、２５、２
９、２９は、互いに対称位置に配置され、対向するよう
になっているから、このように左右入れ替えても、特別
の加工を必要とせず、容易に組み立てることができる。
また、正面カウンター２の左右側面７Ａ、７Ｂ、コーナ
ーカウンター３の両側面２８、２８が略同じ形状となっ
ているから、組み上がった浴室用カウンターは一体感が
あり、デザイン上の違和感がない。

【００２４】なお、本発明による浴室用カウンターに使
用する、ビルトイン水栓５は、必ずしもビルトインタイ
プの水栓だけでなく、クランクレス水栓やクランク水栓
等を取付けることもできる。

【００２５】また、浴室サイズが内寸で縦１６００ｍｍ
横２１００ｍｍ、縦１６００ｍｍ横１８００ｍｍ、縦１
６００ｍｍ横１６００ｍｍの浴室にも、コーナーカウン
ター３を共通して用いることができる。

【００２６】また、洗面器１１を洗い場１０の床に置く
場合は、下段カウンター１なしでも、本発明を実施でき
る。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正面カウンターと、該正面カウンターに隣接し、かつ、
洗い場のコーナーに配設するコーナーカウンターとを組
み合わせ、上記コーナーカウンターの斜め正面部にビル
トイン水栓を配設したから、水栓取り付け面が入浴者に
向かっていて、水栓の操作がしやすく、コーナーカウン
ターの上面が広くて、シャンプー、リンス、石鹸を置き
やすい。そして、正面カウンターの出っ張り量が少なく
でき、入浴者が頭をぶつけるおそれもなく、安全性に優
れ使いやすい。

【００２８】また、正面カウンターとコーナーカウンタ
ーとに２分割したことで、浴室の左右いずれにも共通で
使用できる１タイプの浴室用カウンターで対応すること
ができ、左向きと右向きの２種類の浴室用カウンターを
そろえる必要がなく、施工性も向上し、コストが低減す
る。

【００２９】また、正面カウンターの左右側面の対称位
置に、配管用穴を穿設し、あるいは、コーナーカウンタ
ーの両側面の対称位置に配管用穴を穿設すれば、左右い
ずれの浴室に用いる場合にも、カウンター内の配管が体
裁よく、施工の手間が少なく行なえる。特に、正面カウ
ンターの、コーナーカウンターと反対側の配管用穴は、
シャワーホース金具の取り付けに使用できる。

【００３０】更に、正面カウンターとコーナーカウンタ
ーとを、それぞれ左右対称形とし、正面カウンターの左
右側面と、コーナーカウンターの両側面とを、ほぼ同形
状とすれば、正面カウンターとコーナーカウンターとの
一体感が出て、浴室の左右の向きに関わらず両用であり
ながら、体裁のよい浴室用カウンターとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による浴槽用カウンター
を示す斜視図。

【図２】図１の分解斜視図。

【図３】従来の浴槽用カウンターを示す斜視図。

【図４】従来の浴槽用カウンターを示す斜視図。

【符号の説明】

１下段カウンター２正面カウンター２Ａ正面カウンター上部２Ｂ正面カウンター下部３コーナーカウンター４斜め正面部５ビルトイン水栓６シャワーホース金具７Ａ左側面７Ｂ右側面８吐水口９底面１０洗い場１１洗面器１２下段カウンター１３上段カウンター１４吐水口１５ビルトイン水栓１６壁面１７収納パネル１８水栓取付け部１９ビルトイン水栓２０吐水口２１下段カウンター２２鏡２３カウンタースカート２４窓２５配管用穴２６Ａ配管２６Ｂ配管２７壁面２８側面２９配管用穴３０配管３１給水・給湯元配管３２ビス３３受け具３４ビス３５背板３６背板４０浴槽

フロントページの続き (72)発明者白川慎也富山県富山市一本木1010番地日立化成ユニット株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】正面カウンターと、該正面カウンターに
隣接し、かつ、洗い場のコーナーに配設するコーナーカ
ウンターとを組み合わせ、上記コーナーカウンターの斜
め正面部に水栓を配設したことを特徴とする浴室用カウ
ンター。
【請求項２】正面カウンターの左右側面の対称位置
に、配管用穴を穿設したことを特徴とする請求項１記載
の浴室用カウンター。
【請求項３】コーナーカウンターの両側面の対称位置
に配管用穴を穿設したことを特徴とする請求項１記載の
浴室用カウンター。
【請求項４】正面カウンターとコーナーカウンターと
が、それぞれ左右対称形であり、正面カウンターの左右
の側面と、コーナーカウンターの両側面とが、ほぼ同形
状となっていることを特徴とする請求項１記載の浴室用
カウンター。