JPH11196795A - 食材餅及び食材餅の製造方法 - Google Patents

食材餅及び食材餅の製造方法

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JPH11196795A
JPH11196795A JP10016382A JP1638298A JPH11196795A JP H11196795 A JPH11196795 A JP H11196795A JP 10016382 A JP10016382 A JP 10016382A JP 1638298 A JP1638298 A JP 1638298A JP H11196795 A JPH11196795 A JP H11196795A
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rice cake
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mochi
rice
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Ai Tanaka
あい 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固化した後であっても、焼く等の加工を短時
間でかつ容易に行うことが可能な食材餅を提供する 【解決手段】 食材餅10は、突き餅をのばして形成し
第1層とした餅11と、第1層の餅11上に配置して第
2層とした食材12と、食材12の上部に配置され、突
き餅をのばして形成し第3層とした平板状の餅13とか
ら形成される。食材12は茹でた枝豆、摺りつぶして煮
た胡麻、茹でたトウモロコシ(の実)等の種食材、これ
らとかも肉、鶏肉、エビ等を混合し、中華風、洋風、和
風に味付けした食材等が使用される。食材餅10の概寸
サイズとしては縦b=65mm、横a=160mm、厚
さ7mmは、餅11がd=2.7mm、食材12がe=
1.6mm、餅13がf=2.7mmになっている。食
材餅10は、通常食べやすいサイズ約65mm×40m
m×7mmに4等分される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食材餅及び食材餅の
製造方法に係り、詳細には、枝豆等の食材を板状の餅で
挟むことで3層構造にした食材餅及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食材と共に食することができ
るようにした餅(本明細書において食材餅という)は数
多く存在している。例えば、餅の中に乾燥した枝豆(大
豆)や小豆を混入した後に板状に形成したもの、大福餅
のように食材を餅で包んだ食材餅、逆に丸めた餅の外周
を食材で包み又は食材を塗布した食材餅などがある。こ
れらは餅の食感と共に食材の味を楽しむことができるこ
とから、種々開発され商品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、餅は時間の
経過と共に徐々に固くなるが、一旦固くなった餅でも焼
くことで元の柔らかさを取り戻し、美味しく食すること
ができる、という特性がある。この点、板状の餅に大豆
や小豆を混入した餅は、一旦固くなっても板状に形成さ
れているため両面を均等に焼くことが容易ではあるが、
食材が餅の中に入り込んでいるため餅全体の厚さが厚く
なり、焼くのに多少時間がかかるという問題があった。
例えば、厚さ10mm相当の餅に厚さ5mm分の食材を
混入すると、全体で15mm分の厚さになり、厚さ方向
の中心部分にも餅が存在するために餅の部分の厚さも1
5mmになってしまい、厚さ15mmの餅を焼く場合と
同等の時間が必要になる。また、従来の板餅の場合、食
材の混入量が少ないため、食材の味を十分に楽しむこと
はできなかった。
【0004】一方、食材を餅で包んだものや餅を食材で
包んだもの(以下、本明細書において単に包み餅とい
う)は、その食材の味を十分に味わうことが可能である
が、一旦固くなった場合に均等に焼くことが困難であっ
た。また、全体の厚さがかなりあることから、内部の食
材又は餅まで適度にあたためるためには長時間焼く必要
があり、時間と手間を充分にかけないと周囲の餅又は食
材を焦がしてしまう場合があった。このような固化した
場合の加工に時間と手数がかかるといった包み餅の欠点
を解消するために、固化しにくい粉餅を使用することも
行われている。この粉餅は、粉末状に加工した糯米を原
料とした餅で、粒状の糯米を原料とする突餅に比べて固
化するまでの時間が長いことから、多くの包み餅に使用
されている。しかし、粉餅は突餅に比べて味が落ちると
いう問題がある。
【0005】また、食材を含む餅を保存する場合に一般
に冷凍保存される場合が多いが、これを解凍する場合
に、包み餅は全体の厚みがあるため中の食材まで解凍す
るのに時間がかかるという問題がある。特に加工肉等の
常温での長期保存ができない食材が使用されている食材
餅の場合には冷凍保存が必須であり、解凍が容易にでき
るか否かがその食材餅の取り扱い上重要な要素になって
いる。
【0006】そこで本発明は、たとえ固化した後であっ
ても、焼く等の加工を短時間でかつ容易に行うことが可
能な食材餅を提供することを第1の目的とする。また、
本発明は、美味しい突き餅を使用しても、焼く等の加工
が容易な食材餅を提供することを第2の目的とする。ま
た、本発明は、冷凍保存を容易に行うことが可能な食材
餅を提供することを第3の目的とする。また、本発明
は、たとえ固化した後であっても、焼く等の加工を短時
間でかつ容易に行うことが可能な食材餅の製造方法を提
供することを第4の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
では、平板上に形成した餅からなる第1層と、平板上に
形成した餅からなる第3層と、前記第1層と第3層との
間に配置され、食材からなる所定厚さの第2層と、から
食材餅を構成することで前記第1の目的を達成する。請
求項2に記載した発明では、請求項1に記載した食材餅
において、前記第1層と第2層の餅を、糯米から作った
突き餅により構成することで前記第2の目的を達成す
る。請求項3に記載した発明では、請求項1又は請求項
2に記載した食材餅において、前記食材は、枝豆、トウ
モロコシ、又はゴマを使用する。請求項4に記載した発
明では、請求項1又は請求項2に記載した食材餅におい
て、前記食材は、鴨肉、鶏肉、又はエビを混合した食材
を使用する。請求項5に記載した発明では、請求項1か
ら請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載した食材
餅において、前記食材は、前記第1層及び第3層を構成
する餅の厚さよりも薄くする。請求項6に記載した発明
では、請求項1から請求項6のうちの何れか1の請求項
に記載した食材餅において、冷凍した食材餅とすること
で前記第3の目的を達成する。請求項7に記載した発明
では、餅を平板状に加工して第1層とする第1工程と、
この第1工程で加工された平板状の餅の上に所定の厚さ
になるように食材を配置して第2層とする第2工程と、
この食材の上にさらに平板状の餅を配置して第3層とす
る第3工程と、前記第1層の餅と前記第3層の餅を、前
記第2層の食材と接していない側の面から加圧する第4
工程と、により食材餅を製造することで前記第4の目的
を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の食材餅及び食材餅
の製造方法における好適な実施の形態について、図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の食材餅
の構造を表したものである。この図1に示されるよう
に、本実施形態の食材餅10は、突き餅をのばして形成
し第1層とした平板状の餅11と、この第1層の餅11
上に配置して第2層とした食材12と、この食材12の
さらに上部に配置され、突き餅をのばして形成し第3層
とした平板状の餅13とから形成されている。
【0009】食材12としては、種々の食材が使用可能
であり、例えば、茹でた枝豆、摺りつぶして煮た胡麻、
茹でたトウモロコシ(の実)等の各種食材が使用され
る。また、これらの食材と、かも肉、鶏肉、エビ等を混
合し、中華風、洋風、和風に味付けした食材を使用する
ようにしてもよい。枝豆、ゴマ、トウモロコシを食材と
して使用する場合、切断又は粉砕することで所定サイズ
の粒状(食材に応じて1/2から1/10、例えば、枝
豆の場合には1/4程度の細粒状)にし、またはペース
ト状にしてもよい。
【0010】本実施形態の食材餅10では、食材として
細粒状の枝豆が使用され、この場合の食材餅10の概寸
サイズとしては縦b=65mm、横a=160mm、厚
さd+e+f=7mmに形成されている。厚さ7mm
は、餅11がd=2.7mm、食材12がe=1.6m
m、餅13がf=2.7mmになっている。なお、これ
らの各寸法は概略値であり、特に各厚さd、e、fにつ
いては、食材12が餅11、13側に埋まっているた
め、実際の値は一定の幅を持っている。食材餅10は、
通常食べやすいサイズにするため、約65mm×40m
m×7mmに4等分されるようになっている。
【0011】次にこのように形成された食材餅10の製
造方法について図2、図3を参照して詳細に説明する。
なお、以下の製造方法の説明に使用される図2、図3、
及び図5における各部分の寸法比は、作図上の制約から
実際の比とは異なっている。まず第1工程では、前準備
として図2(A)示すように、伸し板となる平板状の第
1下台21の上に、外形寸法が第1下台21と同一寸法
に形成された第1型枠22を乗せる。この第1型枠22
は、厚さ5mmの板の中を方形に切り抜いたもので、切
り抜いた部分の内形が480mm×240mmに形成さ
れている。
【0012】この第1型枠22の中で、粒状の(粉状に
加工されていない)糯米を原料とした突き餅を平板状に
して第1層になる餅11を形成する。すなわち、第1型
枠22の中心に突き餅の塊を入れ、餅塊を円柱形状の伸
し棒を使用して平板状に伸ばしていく。そして、ある程
度の厚さにまでなった段階で、第1型枠22の周縁上部
に伸し棒の両端を乗せて転がしながら、図2(B)に示
すように、第1型枠22に合わせた厚さと大きさの餅1
1を最終的に形成する。なお、突き餅及び伸し板、伸し
棒等の表面には、付着を防止するために、もちとり粉や
片栗粉等の粉末材、又は動物性植物油脂(通称;手油)
等の付着防止剤が塗布または散布される。
【0013】次の第2工程では、図2(C)に示すよう
に、第1工程で形成した餅11の上面全体に、枝豆を使
用した食材12を所定の厚さ3mmに形成する。すなわ
ち、所定量の食材12を餅11の上に乗せ、これ箆(ヘ
ラ)等を使用して、餅11の上部全体にほぼ均等の厚さ
3mmとなるように広げて敷く。ここで食材12となる
枝豆は、皮突付きの冷凍枝豆を蒸気で蒸した後に殻(外
皮)を取り除いて中の実を取り出し、これに塩を加えて
ミキサーで撹拌、粉砕することで約1/4〜1/5サイ
ズの細粒状にしたものを使用する。
【0014】なお、本実施形態の第2工程では、特に型
枠を使用せずにヘラ等を使用して食材12を餅11の上
全体に広げるが、餅11と同様に型枠を使用して食材1
2を所定の厚さに形成するようにしてもよい。すなわ
ち、内側に餅11が入った状態(図2(B)に示す状
態)の第1型枠22の上に、外形サイズと内形サイズが
共に第1型枠22と同一で、厚さ(深さ)が約3mmの
食材用型枠を重ねて乗せる。この食材用型枠内(餅11
の上部)に所定量の食材を入れ、食材用型枠の縁上面部
を利用し、伸し棒や第2型枠サイズよりも大きい箆(ヘ
ラ)等により、食材12の厚さ約3mmに調整する。
【0015】次の第3工程では、その前準備として、図
2(A)、(B)で説明した第1工程と同様に、伸し板
となる平板状の第2下台31の上に、外形寸法が同一に
形成された第2型枠32を乗せ、この第2型枠32の中
で突き餅を平板状にして第3層になる餅13を形成す
る。なお、この第3工程の前準備で使用する第2下台3
1と第2型枠32は、説明の都合上第1下台21、第1
型枠22と区別して説明及び符号表示するが、実際に
は、同一のものを区別することなく使用する。従って、
この第3工程の前準備は、特に第1工程、第2工程の後
に行う必要はなく、第1工程と共に行う(実際の作業で
は第1工程と第3工程の前準備との区別は無く、同一の
作業となる。)ようにしてもよい。
【0016】次に図2(D)に示すように、前準備で形
成した第2下台31、第2型枠32及び餅13を、一体
になった状態のまま裏返して、第2工程で形成した第2
層の食材12の上面に、食材12の外周と餅13の外周
が一致するように重ね合わせて乗せることで、餅11、
食材12、及び餅13を3層構造にする。
【0017】次に第4工程の前準備として、平板状の第
3下台41の上に、外形寸法が第3下台と同一寸法に形
成された第3型枠42を乗せる。この第3型枠42は、
厚さgmmの板の中を方形に切り抜いたものである。厚
さgの値は、図1に示した完成後の食材餅10の厚さ=
(d+e+f)に相当し、任意の値が選択される。この
第3型枠42の切り抜いた部分の内形サイズは、横がn
×a(mm)で、縦がm×b(mm)で、a、bは図1
に示した横aと縦bに一致し、nとmは正数である。す
なわち、この第3型枠42の内周面のサイズを上記サイ
ズとすることで、n×m個分の図1に示した食材餅10
が形成される。本実施形態において第3型枠42の内形
は、650mm×320mmに形成されており、図1に
示したサイズ65mm×160mmの食材餅10が20
個分形成されるようになっている。
【0018】さらに、第4工程の前準備として、第3工
程による形成体全体を斜めにし、第1下台21の一端側
を第3型枠42の内側で第3下台41の上に乗せた後
に、第1下台21を斜め上方に引き抜くことで、図3
(E)に示す状態にする。そして、図3(F)に示すよ
うに、第2下台31、第2型枠32、及び第1型枠22
を取りはずし、図1に示した食材餅10よりも厚みのあ
る食材餅18を第3下台41上に出現させる。
【0019】次に第4工程として、第1層の餅11と第
3層の餅13を、第2層の食材12と接していない側の
面から加圧する。すなわち、第3下台41上に出現した
食材餅18の最上層の餅13の上から伸し棒を使用して
平板状に伸ばしていく。これにより、第1層の餅11、
第2層の食材12、及び前記第3層の餅13が加圧さ
れ、第1層の餅11と第3層の餅13に食材12が密着
すると共に、食材12中の空気抜き、及び食材12と餅
11、13間の空気抜きが行われる。食材餅18が、あ
る程度の厚さになったら、第3型枠42の周縁上部に伸
し棒の両端を乗せて転がしながら、図3(G)に示すよ
うに、第3型枠42に合わせた厚さと大きさの食材餅1
8を最終的に形成する。
【0020】次の第5工程では、図5(G)に示す状態
で所定時間放置し、食材餅18の餅11、13がある程
度固くなってきた段階で第3型枠42を取り外し、食材
餅18を第3下枠41上において、図1に示した所定の
サイズ(a×b(mm))に切断し、n×m個の食材餅
10を完成させる。本実施形態では、切断の結果、第3
下台41上に20個の食材餅10が形成される。
【0021】この20個の食材餅10は、または、20
個の食材餅10を第3下台41に乗せたまま冷凍する。
冷凍後に食材餅10を所定単位数毎(例えば、1ダース
毎、1グロス毎等)にパック詰めし、出荷される。ま
た、食材餅10を冷凍せずに、個別又は所定単位数毎
に、封入、密封、脱酸素密封、真空密封等のパック詰め
をすることで保存、出荷するようにしてもよい。さら
に、これらパック詰めした後の食材餅10を冷凍して保
存、出荷するようにしてもよい。
【0022】そして、以上のようにして密封保存又は冷
凍保存等された食材餅10は、コンビニエンスストア、
スーパー等の各種店舗で販売され、また、喫茶店、食
堂、ファーストフード店等の飲食店のメニューとして提
供される。
【0023】以上説明したように、本実施形態の食材餅
10によれば、餅11と餅13との間に充分な量の食材
12を挟み込むことができるので、餅の味と共に食材1
2の味を充分に楽しむことができる。また、本実施形態
の食材餅10は3層構造になっているので、中心の食材
12の厚さeを調整することで、容易に食材の量を調整
することができる。また、餅の中に食材を混合したもの
を平板状に形成した場合には充分に食材を混合する必要
があるが、本実施形態の食材餅10では3層構造とする
ことで、容易に餅に対する食材の比率をほぼ均一にする
ことができる。
【0024】本実施形態の食材餅10によれば、平板状
に形成しているのでたとえ固化した後であっても、包み
餅に比べて容易にかつ均一に焼くことができる。また、
全体の厚さが包み餅よりも薄いため、外側(第1層、第
3層)の餅11、13を焦がすことなく、中の食材12
まで充分に加熱することができ、加熱時間も短時間で済
むという効果がある。また本実施形態の食材餅10によ
れば、食材12を餅11、餅13で挟む3層構造として
いるため、餅11と餅13の合計の厚みが(d+f)m
mであり、同量の食材を混合した板餅の餅の部分が取り
得る厚さ(d+e+f)mmよりも薄くすることができ
る。従って、餅部分が固化した後でも、短時間で焼いて
元の柔らかさを取り戻すことができる。このように、本
実施形態の食材餅10によれば、たとえ餅が固化したと
しても、短時間でかつ容易に焼くことができるので、粉
餅よりも美味しい突き餅を使用することができる。ま
た、本実施形態の食材餅10によれば、包み餅に比べて
厚さを薄くすることができるため、冷凍保存した場合で
あっても容易に解凍することができる。
【0025】次に第2の実施形態について説明する。図
4は、第2実施形態の食材餅10の構造を表したもので
ある。なお、図1から図3を使用して説明した第1の実
施形態と同一部分については同一の符号を付し、その説
明を適宜省略すると共に、異なる部分を中心に説明す
る。この図4に示されるように、本実施形態の食材餅1
0では、餅11の食材12と反対側の面には、所定間隔
c=40mm毎に、溝14、14、14が縦方向に3本
形成されている。また、餅13の食材12と反対側の面
にも同様に、所定間隔c=40mm毎に、溝15、1
5、15が縦方向に3本形成されている。各溝14、1
5は、幅約2mm、深さ約2mm程度であり、溝14と
溝15とは互いに対向する位置に形成されている。
【0026】この溝14、15を形成することで、食材
餅10が冷凍されている場合には、ここを中心に破断す
る(折る)ことができ、冷凍前や解凍後で、餅がある程
度柔らかい状態の場合には、この溝14、15を目安と
して裁断することが可能になる。この溝14、15で破
断又は裁断した後の食材餅10は、約65mm×40m
m×7mmになり、食べやすいサイズになっている。
【0027】なお、溝14、15の幅と深さは2mmに
限定されるものではなく、幅2mm、深さ1.5mm、
または、幅3mm、深さ1.5mm等の任意の値を選択
することができる。この場合、溝の深さはd(=f)m
m未満である必要があるが、食材餅10を冷凍保存する
場合には、溝の深さをdmm以上とすることで溝14、
15の部分で食材餅10を容易に破断させることが可能
になる。
【0028】次にこのように形成された第2実施形態の
食材餅10の製造方法について図5を参照して詳細に説
明する。図2の(A)から(D)で説明した第3工程の
前準備までは第1実施形態と同様に形成する。そして、
第2実施形態では図5(A)に示すように、第3下台5
1として、一方の面に直線状の凸部23が所定間隔c
(本実施形態ではc=40mm)毎に形成された第3下
台51を使用する。この直線状の凸部23が形成された
面を上にして第3型枠42を乗せ、その中に、図3
(E)(F)で説明したと同様にして、食材餅18を乗
せ、図3(G)で説明したと同様にして食材餅18を伸
し棒で伸ばすことで、餅11に溝14を形成する。その
後、図5(B)に示すように、他の第3下台51を直線
状の凸部23が餅13と接するようにして、食材餅18
の上に乗せて加圧することで餅13に溝15を形成す
る。その後、上側(餅13側)の第3下台51と、第3
型枠42を取り外した後は、第1実施形態と同様に、裁
断等を行う。
【0029】以上説明した第2実施形態では、食材餅1
0の両面に溝14、15を形成したが、何れか一方の面
のみに溝を形成するようにしてもよい。この場合、図5
(B)に示した工程を省略することができる。一方の面
にのみ溝を設ける場合、溝の深さをより深く(例えば、
dmm以上(d+e+f)mm未満)することが可能で
あるが、dmm以上とする場合には図5(A)の状態か
ら食材餅18を伸ばす際に支障があるため、図3(G)
の状態で直線状の凸部を一方の面に設けた板を上から押
しつけることで、溝を形成するようにする。
【0030】なお、本発明は説明した実施形態に限定さ
れるものではなく、請求項に記載した範囲において種々
の変形を行うことが可能である。例えば、実施形態では
食材餅10の第1層から第3層の各層を手作りする場合
について説明したが、各層を機械的に自動製造するよう
にしてもよい。この場合、実施形態で説明した各工程と
同様な動作(第1下台、第1型枠〜第3下台、第3型枠
を使用)を機械的に自動処理するようにしてもよい。ま
た、型枠は使用せずに、第1工程から第5工程の各工程
を自動化するようにしてもよい。
【0031】また、第2実施形態の説明では、直線状の
凸部23を1方向にのみ設ける場合について説明した
が、縦方向の溝14と直交する横方向の溝と、溝15と
直交する方向の溝を設けるようにしてもよい。また、説
明した食材餅10の大きさに関連するa〜f、n、mの
各値については任意であり、説明した値以外の値を自由
に選択することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、餅で食材を挟み込んだ
3層構造にしたので、たとえ固化した後であっても、焼
く等の加工を短時間でかつ容易に行うことができる。ま
た、請求項2に記載した発明の食材餅によれば、美味し
い突き餅を使用しても、焼く等の加工が容易になる。ま
た本発明によれば、冷凍保存を容易に行うことができ
る。また請求項7に記載した発明によれば、たとえ固化
した後であっても、焼く等の加工を短時間でかつ容易に
行うことが可能な食材餅を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における食材餅の外観形
状図である。
【図2】同上、第1実施形態による食材餅の製造工程の
一部を表した説明図である。
【図3】同上、第1実施形態による食材餅の製造工程の
残りの一部を表した説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態における食材餅の外観形
状図である。
【図5】同上、第2実施形態による食材餅の製造工程の
一部を表した説明図である。
【符号の説明】
10、18 食材餅 11 餅(第1層) 12 食材(第2層) 13 餅(第3層) 14、15 溝 21 第1下台 22 第1型枠 31 第2下台 32 第2型枠 41 第3下台 42 第3型枠 51 下台

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板上に形成した餅からなる第1層と、 平板上に形成した餅からなる第3層と、 前記第1層と第3層との間に配置され、食材からなる所
    定厚さの第2層と、から構成されたことを特徴とする食
    材餅
  2. 【請求項2】 前記第1層と第2層の餅を、糯米から作
    った突き餅により構成したことを特徴とする請求項1に
    記載した食材餅。
  3. 【請求項3】 前記食材は、枝豆、トウモロコシ、又は
    ゴマを使用することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載した3層構造の食材餅。
  4. 【請求項4】 前記食材は、鴨肉、鶏肉、又はエビを混
    合した食材を使用することを特徴とする請求項3に記載
    した食材餅。
  5. 【請求項5】 前記食材は、前記第1層及び第3層を構
    成する餅の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載した食材
    餅。
  6. 【請求項6】 冷凍したことを特徴とする請求項1から
    請求項6のうちの何れか1の請求項に記載した食材餅。
  7. 【請求項7】 餅を平板状に加工して第1層とする第1
    工程と、 この第1工程で加工された平板状の餅の上に所定の厚さ
    になるように食材を配置して第2層とする第2工程と、 この食材の上にさらに平板状の餅を配置して第3層とす
    る第3工程と、 前記第1層の餅と前記第3層の餅を、前記第2層の食材
    と接していない側の面から加圧する第4工程と、からな
    ることを特徴とする食材餅の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003017781A1 (en) * 2001-08-30 2003-03-06 Risottella Sagl Process for preparing a food product based on rice and accompanying ingredients
JP2003093004A (ja) * 2001-09-20 2003-04-02 Morito Fine Communications:Kk 縁とほぞを利用した内部に空間を形成する餅類食品
JP2018029558A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 越後製菓株式会社 個包装餅及び包装餅

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