JPH11196295A - ノイズ低減回路 - Google Patents

ノイズ低減回路

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JPH11196295A
JPH11196295A JP9359255A JP35925597A JPH11196295A JP H11196295 A JPH11196295 A JP H11196295A JP 9359255 A JP9359255 A JP 9359255A JP 35925597 A JP35925597 A JP 35925597A JP H11196295 A JPH11196295 A JP H11196295A
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JP9359255A
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Inventor
Hatsuji Kimura
初司 木村
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Yasuhei Nakama
泰平 中間
Yasutaka Tsuru
康隆 都留
Kentaro Teranishi
謙太郎 寺西
Haruki Takada
春樹 高田
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリを追加すること無く、低S/N時の動画
のノイズ低減を図る。 【解決手段】映像信号を入力してLPF7,HPF22
により帯域制限処理を施し、HPF22の出力信号と係
数器25の出力信号と出力とを加算器26により加算
し、この加算信号をフィールドメモリ9及び10により
1フィールド及び2フィールド遅延させる。この遅延さ
れた信号とHPF22の信号とを減算器24により減算
して上記係数器25に供給される。係数器25は、動き
検出回路4により検出された動き量及びノイズ検出回路
23により検出されたノイズ量に応じて、減算器24の
出力信号の乗算される係数を設定することによりノイズ
低減量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高品位テレビジョ
ン信号処理回路に係り、特に画像のフレーム相関を利用
して動画のノイズを低減せしめるノイズ軽減回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来方式のTV以上の高画質化を図る高
精細TVとして、日本では、MUSE(Multiple Sub-N
yquist Sampling Encoding)方式を用いたハイビジョン
の開発が進められている。MUSE方式とは、ハイビジ
ョンを衛星1チャンネルで伝送可能とするための帯域圧
縮方式である。このMUSE信号を元の広帯域TV信号
に戻すMUSEデコーダとMUSE方式に関しては、
「MUSE−ハイビジョン伝送方式」(二宮、電子情報
通信学会、コロナ社・平成2年12月)に記載されてい
る。
【0003】このMUSE方式も高画質化を図る研究の
中、静止画と動画の解像度差が大きいなどの問題があげ
られている。これに対し、動画の解像度向上を目的と
し、動画に対してもフィールド間処理を行うフレーム完
結フィルタが提案されている。このフレーム完結フィル
タに関しては「MUSEの高画質化」(合志他4、第3
回ハイビジョン研究会、1993年12月)に記載され
ている。このMUSEデコーダの構成例を図5に示し、
以下にその動作を説明する。
【0004】MUSE高画質化アルゴリズムは、エンコ
ーダ・デコーダ双方で同様な信号処理を行っている。こ
こでは図5を用い、デコーダにおける処理について簡単
に説明する。図5において、1は映像信号入力端子、2
はA/D(アナログ・ディジタル)変換器、3は前処理
回路、4は動き検出回路、5は動画処理回路、6は2次
元フィルタ、7はローパスフィルタ(LPF)、8は減
算器、9、10、13はフィールドメモリ、11はスイッチ、
12は垂直フィルタ、14は加算器、15はサンプリング周波
数変換器、16は静止画処理回路、17は混合器、18は後処
理回路、19はD/A(ディジタル・アナログ)変換器、
20は映像信号出力端子である。
【0005】伝送されたMUSE信号はA/D変換器2
により、ディジタル信号に変換され、前処理回路3で波
形等化などの前処理が行われた後、動画処理回路5と静
止画処理回路16のそれぞれに供給される。
【0006】動画処理回路5では、2次元フィルタ6に
より水平・垂直周波数方向に共に帯域制限された後、フ
ィルタ7、減算器8、フィールドメモリ9、10、13、ス
イッチ11、垂直フィルタ12、加算器14によりフレーム完
結フィルタと呼ばれる信号処理が行われ、帯域復元処理
が行われる。その後、サンプリング周波数変換器15に
より、信号のサンプリング周波数が32.4MHzから4
8.6MHzに変換され、動画用信号として出力される。
【0007】ここで、2次元フィルタ6による帯域制限
としては、前者の従来技術に記載された同様な処理と比
較して広帯域且つ緩やかな遮断特性となるように設定し
ている。これにより、動画解像度の向上とリンギング発
生の抑圧とを図っている。
【0008】また、上記フレーム完結処理は、フィール
ド間で処理(時間方向に帯域制限)することにより、上
記2次元フィルタ6の特性を広帯域としたために折り返
し妨害が増加するのを防ぐためのものである。この際の
フィールド間処理は、隣合ったフィールド間の処理を単
純に行うのではなく、それぞれ、ある1フレームを構成
するような奇数及び偶数フィールド間で内挿処理を行っ
ている。すなわち、1フィールド目の信号に対する2フ
ィールド目、2フィールド目の信号に対する1フィール
ド目、3フィールド目の信号に対する4フィールド目、
4フィールド目の信号に対する3フィールド目、といっ
た信号の組み合わせによる信号処理を行うようにしてお
り、これをフレーム完結処理と呼ぶようにしている。
【0009】この動作は、スイッチ11が1フィールド
ごとに反転動作することにより実現されている。これを
図4を用いて説明する。
【0010】図4(a)は、フレーム完結処理のフィー
ルド遅延処理部、図4(b)は、スイッチ11により選択
されているフィールド番号(N)を示す図である。図4
(b)の点線で囲まれた領域に注目すると、N=0では
入力信号側、N=1ではフィールドメモリ2出力側が選
択されている。これを繰り返し行うと、フィールド番号
は、0−1,1−0,2−3,3−2,4−5,5−4
・・・となる。このように(0,1),(2,3),
(4,5)と各フレームごとに完結してフィルタ処理が
行なわれている。
【0011】一方、静止画処理回路16では、フレーム間
でのノイズリデューサを兼ねた内挿処理、フレーム完結
処理などを施し、元の広帯域な静止画用信号が復元され
る。
【0012】動き検出回路5は、1フレーム差分、2フ
レーム差分を主に利用し、その差分の大小に応じたもの
を動き信号として混合器17へ出力する。混合器17で
は動画処理回路4と静止画処理回路16からそれぞれ出
力される信号を入力し、動き信号に応じ混合して出力す
る。後処理回路18では、輝度・色差信号からRGB信
号へ変換処理などが行われ、その後D/A変換器19に
よりアナログ信号となった映像信号が出力端子20に供給
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、主
にフレーム差分を利用して検出している動き検出が、低
S/N時ノイズ成分を動きと判断し、静止画を動画処理
してしまう問題があった。この場合、アルゴリズム上、
動画は静止画に比べ帯域が狭い上、静止画のみにノイズ
リデュースが施されているため、ノイズにより解像度差
を顕著にしてしまう傾向があった。そこでこのノイズ除
去には、フレーム帰還型ノイズリデューサが有効であ
る。しかしながら、この方式は、比較的高価な部品であ
る大容量のフィールドメモリの使用するため、MUSE
受信機のコストが上昇するという問題がある。
【0014】また、フレーム帰還型ノイズリデューサ
は、S/N改善効果を十分高く得ようとすると動画像に
疑似輪郭妨害や残像妨害などが発生するという問題があ
った。
【0015】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、新たなフィールドメモリを追加す
ることなく、また動画像に妨害を及ぼすことなく動画の
ノイズを低減させることが可能なノイズ低減回路を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、MUS
E方式のテレビジョン信号処理回路において、フレーム
完結型フィールド間処理に使用しているフィールドメモ
リを新たに構成するフレーム帰還型ノイズ低減回路と兼
用し、この帰還量を映像信号の動き量、ノイズ量に応じ
て切り換えることにある。
【0017】そして具体的には、本発明は、前処理され
た映像信号のフレーム間またはフィールド間の動き量を
検出する動き検出手段(4)と、前記映像信号のノイズ量
を検出するノイズ量検出手段(23)と、前記映像信号が入
力され、該映像信号を水平周波数方向に低域通過処理す
る第1のフィルタ手段(7)と、該第1のフィルタ手段の
出力と入力とを減算処理することにより前記映像信号を
水平周波数方向に高域通過処理する第1の減算手段(24)
と、該第1の減算手段の出力信号を一方の入力とし、該
一方の入力と他方の入力とを加算処理する第1の加算手
段(26)と、該第1の加算手段の出力信号を1フィールド
期間分遅延する第1の遅延手段(9)と、該第1の遅延手
段の出力信号を1フィールド期間分遅延する第2の遅延
手段(10)と、該第2の遅延手段の出力信号と前記第1の
減算手段の出力信号とを減算処理する第2の減算手段(2
4)と、前記動き検出手段により検出された動き量と前記
ノイズ量検出手段により検出されたノイズ量に応じて係
数を設定し、該設定された係数を前記第2の減算手段の
出力信号に乗算して前記第1の加算手段に前記他方の入
力として出力する係数器(25)と、前記第1の加算手段の
出力信号と前記第2の遅延手段の出力信号とを切り換え
て出力する切換手段(11)と、該切換手段の出力信号と前
記第1の遅延手段の出力信号とを入力して垂直周波数方
向に低域通過処理する第2のフィルタ手段(12)と、前記
第1のフィルタ手段の出力を1フィールド期間分遅延す
る第3の遅延手段(13)と、該第3の遅延手段の出力信号
と前記第2のフィルタ手段の出力信号とを加算処理する
第2の加算手段(14)とによりノイズ低減回路を構成した
ことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1を用いて説明する。本実施形態の特徴は、2次元
フィルタ、ハイパスフィルタ後に配置したノイズ低減回
路に、フレーム完結型フィールド間処理で使用している
フィールドメモリを兼用化し、更に画像の動きやノイズ
量に応じてノイズ軽減を行う点である。
【0019】図1において、23はノイズ検出回路、2
4は減算器、25は係数器、26は加算器であり、他の
構成要素は図5のものと同じである。
【0020】アナログ・デジタル変換器2によりディジ
タル信号に変換され、前処理回路3により波形等化など
の前処理が行われたMUSE信号は、2次元フィルタ6
により水平・垂直周波数方向に帯域制限された後、LP
F7及び減算器8に供給される。LPF7及び減算器8
は、ハイパスフィルタ(HPF)22を構成しており、
LPF7により水平周波数方向に低域通過処理がなされ
た信号、すなわちLPF7の出力信号と、LPF7の入
力信号、すなわち2次元フィルタ6の出力信号とを減算
器8により減算することにより、水平周波数方向の高域
通過処理を行う。この高域通過処理された信号は、減算
器24及び加算器26に出力される。加算器26は、後
述する係数器25の出力信号とHPF22の信号とを加
算し、その加算信号をフィールドメモリ9及びスイッチ
11に出力する。加算信号は、フィールドメモリ9によ
って1フィールド期間分遅延され、その信号はフィール
ドメモリ10及び垂直HPF12に出力される。フィー
ルドメモリ10では、フィールドメモリ9の出力信号を
更に1フィールド期間分遅延し、その信号を減算器24
及びスイッチ11に出力する。減算器24では、フィー
ルドメモリ9及び10によって2フィールド期間分遅延
された信号から現在到達している信号(HPF22の出
力信号)を減算し、フレーム差分を抽出する。
【0021】一方、前処理後に配置したノイズ検出回路
23では、制御信号として多重されているノイズ量や、
映像信号を含まない直流成分中のノイズを抽出したノイ
ズ量を係数器25に供給する。係数器25は、更に動き
検出回路4からの動き信号も入力され、この動き信号と
ノイズ検出回路23から出力されたノイズ量とに応じて
係数を設定すると共に、その設定された係数を減算器2
4から出力されるフレーム差分に乗算する。これによ
り、減算器24からの帰還量を制限し、ノイズ低減量を
制御する。
【0022】以降は図5において先に説明した従来の技
術と同様に、スイッチ11では、加算器26から出力さ
れる信号と、フィールドメモリ10から出力される信号
とを入力し、1フィールド毎に交互に出力する。出力さ
れた信号は、フィールドメモリ9の出力信号と垂直フィ
ルタ12において、垂直LPF12によって垂直周波数
方向に低域通過特性となるような処理を行う。その後加
算器14により、垂直LPF12の出力とLPF23の
出力とを加算する。なお、ここまでの処理により、フレ
ーム完結型のフィールド間処理を実現しているが、この
動作そのものは従来技術で説明したものと同じであるた
め、詳細な説明は省略する。
【0023】次に図2を用いて本発明の第2の実施形態
を説明する。本実施形態の特徴は、2次元フィルタ後に
配置していたLPF,HPFをフィールド遅延後に配置
することで、動画用信号の全帯域にノイズ低減処理を施
すことが出来る点にある。フレーム完結型フィールド間
処理の機能そのものは、第1の実施形態と同じである。
【0024】図2において、27はHPF、28はLP
F、29は減算器、30はHPF、他は図1と同じあ
る。アナログ・デジタル変換器2によりディジタル信号
に変換され、前処理回路3により波形等化などの前処理
が行われたMUSE信号は、2次元フィルタ6により水
平・垂直周波数方向に帯域制限された後、加算器26及
び減算器24に供給される。加算器26は、2次元フィ
ルタ6の出力信号と後述する係数器25の出力信号と加
算してフィールドメモリ9及びスイッチ11に出力す
る。フィールドメモリ9によって1フィールド期間遅延
された信号は、フィールドメモリ10、LPF28及び
減算器29に供給される。フィールドメモリ10では、
フィールドメモリ9の出力信号を更に1フィールド期間
遅延し、その遅延された信号を減算器24及びスイッチ
11に出力する。減算器24は、フィールドメモリり9
及び10により2フィールド期間遅延した信号から現在
到達している信号(2次元フィルタ6の出力信号)を減
算し、1フレーム差分を抽出する。
【0025】一方、前処理回路3後に配置したノイズ検
出回路23は、制御信号として多重されているノイズ量
や、映像信号を含まない直流成分中のノイズを抽出した
ノイズ量を係数器25に供給する。係数器25は、更に
動き検出回路4からの動き信号も入力され、この動き信
号とノイズ検出回路23から出力されたノイズ量とに応
じて係数を設定すると共に、その設定された係数を減算
器24から出力されるフレーム差分に乗算する。これに
より、減算器24からの帰還量を制限し、ノイズ低減量
を制御する。
【0026】スイッチ11により選択された信号は、H
PF27により高域通過処理が行われる。また、フィー
ルドメモリ9の出力信号は、LPF28により水平周波
数方向に低域通過処理が施される。LPF28及び減算
器29は、ハイパスフィルタ(HPF)30を構成して
おり、LPF28により水平周波数方向に低域通過処理
された信号、すなわちLPFの出力信号と、LPF28
の入力信号、すなわちフィールドメモリ9の出力信号と
を減算器29により減算することにより、水平周波数方
向の高域通過処理を行う。HPF27の出力信号及びH
PF30の出力信号、すなわち減算器29の出力信号
は、それぞれ垂直LPFに入力され、垂直周波数方向の
低域通過処理が施される。加算器14は、垂直LPF1
3の出力信号とLPF28の出力信号とを加算する。な
お、ここまでの処理により、フレーム完結型のフィール
ド間処理を実現しているが、この動作そのものは従来技
術で説明したものと同じであるため、詳細な説明は省略
する。
【0027】これら第1、第2の実施形態で述べたノイ
ズ低減回路はこれに限るものでなく、映像信号のフレー
ム相関及びフィールド相関を利用し、映像信号の動き量
やノイズ量に応じてノイズ低減量を制御する構成であれ
ば良い。この第1、第2の実施形態に用いられるノイズ
低減量を制御するための構成の具体例について図3を用
いて説明する。
【0028】まず図3(a)の構成から説明する。図1に
おける減算器8、図2における2次元フィルタ6からの
映像信号は、端子101に入力され、加算器26により係
数器105の出力信号と加算され、フィールドメモリ9へ
出力される。フィールドメモリ9で1フィールド遅延し
た映像信号は、フィールドメモリ10で更に1フィール
ド遅延し、合計1フレームの遅延処理を行い、減算器2
4へ出力される。減算器24は、1フレーム前の映像信
号から端子101を介して導かれる現映像信号を減算し、
係数器105へ出力する。係数器105では、端子102から導
かれる動き信号と、端子103から導かれるノイズ量とに
より、非線形係数Kの値を設定する。例えば、動き量を
8段階に設定し、ノイズ量を5段階に設定した場合に、
13段階の非線形係数を設け、動き量とノイズ量の組み合
わせにより13段階のうち1つを選択する。これにより、
動きとノイズの大小に応じてS/N改善効果を変えるこ
とができ、適応型ノイズ軽減回路を実現することができ
る。
【0029】次に図3(b)の構成を説明する。図1に
おける減算器8、図2における2次元フィルタ6からの
映像信号は、端子101に入力され、第1の係数器106に導
かれる。係数器106は非線形係数(1−K)を入力映像
信号に乗ずる。非線形係数(1−K)が乗ぜられた映像
信号は加算器26へと導かれる。加算器26は第1の係数
器106と第2の係数器105の出力を加算し、フィールドメ
モリ9へ出力される。図3(a)の構成と同様にフィー
ルドメモリ9、10でそれぞれ1フィールドずつ遅延し、
合計1フレームの遅延を図る。この1フレーム遅延信号
は、第2の係数器105へ導かれ、非線形係数Kを乗じ加
算器26へと導く。この図3(b)の構成例も、図3
(a)と同様に、動き検出回路4で検出した動き信号と
ノイズ量軽減回路23で検出したノイズ量によりノイズ軽
減量を適応的に切り換えることで、S/Nの良い画像に
対しては動画像に残像妨害等を発生させることなく、ま
たS/Nの悪い映像に対しては動画部への残像妨害をあ
る程度犠牲にしてS/Nを重視することにより、効果的
にノイズ軽減処理を施すことができる。
【0030】以上、本発明に係るノイズ低減回路につい
て説明したが、このノイズ低減回路は図3に示した構成
に限るものではなく、動画用信号を入力し、フレーム完
結型フィールド間処理で使用しているフィールドメモリ
を兼用したフレーム帰還型ノイズ低減回路にて、画像の
動き量やノイズ量に応じて、ノイズ軽減量を適応的に切
り換える構成であれば良い。例えば画像の動きを検出す
る動き検出を、1フレーム差分となる図3(a)の減算
器24の出力信号から検出し、端子102に入力しても良
い。ノイズ量に対しても同様に、減算器24の出力信号か
ら検出し、端子103に入力しても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、フレーム完結型フィー
ルド間処理用のフィールドメモリを兼用して映像信号の
フレーム相関、及びフィールド相関を利用した帰還型ノ
イズリデューサを構成し、映像信号の動き量、ノイズ量
に応じてノイズ軽減量を制御することで、動画像に疑似
輪郭等の妨害を与えることなく、ノイズ軽減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズ低減回路の第1の実施形態
を示す図
【図2】本発明に係るノイズ低減回路の第2の実施形態
を示す図
【図3】第1及び第2の実施形態に用いられるノイズ低
減量を制御するための具体的構成例を示す図
【図4】従来技術の一部詳細を示す図
【図5】従来技術におけるフレーム完結型フィールド間
処理の一例を示す図
【符号の説明】
1…映像信号入力端子、2…アナログ・ディジタル変換
器、3…前処理回路、4…動き検出回路、5…動画処理
回路、6…2次元フィルタ、7…ローパスフィルタ(L
PF)、8,24,29…減算器、9,10,13…フ
ィールドメモリ、11…スイッチ、12…垂直フィル
タ、14,26…加算器、15…サンプリング周波数変
換器、22…ハイパスフィルタ(HPF)、23…ノイ
ズ検出回路、25…係数器、27…ハイパスフィルタ
(HPF)、28…ローパスフィルタ(LPF)、104
…係数設定回路、105,106…乗算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 満雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 中間 泰平 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 都留 康隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 寺西 謙太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 石倉 和夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)前処理された映像信号のフレーム間
    またはフィールド間の動き量を検出する動き検出手段
    (4)と、(b)前記映像信号のノイズ量を検出するノイ
    ズ量検出手段(23)と、(c)前記映像信号が入力され、
    該映像信号を水平周波数方向に低域通過処理する第1の
    フィルタ手段(7)と、(d)該第1のフィルタ手段の出
    力と入力とを減算処理することにより前記映像信号を水
    平周波数方向に高域通過処理する第1の減算手段(24)
    と、(e)該第1の減算手段の出力信号を一方の入力と
    し、該一方の入力と他方の入力とを加算処理する第1の
    加算手段(26)と、(f)該第1の加算手段の出力信号を
    1フィールド期間分遅延する第1の遅延手段(9)と、
    (g)該第1の遅延手段の出力信号を1フィールド期間
    分遅延する第2の遅延手段(10)と、(h)該第2の遅延
    手段の出力信号と前記第1の減算手段の出力信号とを減
    算処理する第2の減算手段(24)と、(i)前記動き検出
    手段により検出された動き量と前記ノイズ量検出手段に
    より検出されたノイズ量に応じて係数を設定し、該設定
    された係数を前記第2の減算手段の出力信号に乗算して
    前記第1の加算手段に前記他方の入力として出力する係
    数器(25)と、(j)前記第1の加算手段の出力信号と前
    記第2の遅延手段の出力信号とを切り換えて出力する切
    換手段(11)と、(k)該切換手段の出力信号と前記第1
    の遅延手段の出力信号とを入力して垂直周波数方向に低
    域通過処理する第2のフィルタ手段(12)と、(l)前記
    第1のフィルタ手段の出力を1フィールド期間分遅延す
    る第3の遅延手段(13)と、(m)該第3の遅延手段の出
    力信号と前記第2のフィルタ手段の出力信号とを加算処
    理する第2の加算手段(14)と、 を備えることを特徴とするノイズ低減回路。
  2. 【請求項2】(a)前処理された映像信号のフレーム間
    またはフィールド間の動き量を検出する動き検出手段
    (4)と、(b)前記映像信号のノイズ量を検出するノイ
    ズ量検出手段(23)と、(c)前記映像信号を一方の入力
    とし、該一方の入力と他方の入力とを加算処理する第1
    の加算手段(26)と、(d)該第1の加算手段の出力信号
    を1フィールド期間分遅延する第1の遅延手段(9)と、
    (e)該第1の遅延手段の出力信号を1フィールド期間
    分遅延する第2の遅延手段(10)と、(f)該第2の遅延
    手段の出力信号と前記映像信号とを減算処理する第1の
    減算手段(24)と、(g)前記動き検出手段により検出さ
    れた動き量と前記ノイズ量検出手段により検出されたノ
    イズ量に応じて係数を設定し、該設定された係数を前記
    第1の減算手段の出力信号に乗算して前記第1の加算手
    段に前記他方の入力として出力する係数器(25)と、
    (h)前記第1の加算手段の出力信号と前記第2の遅延
    手段の出力信号とを切り換えて出力する切換手段(11)
    と、(i)該切換手段の出力信号を高域通過処理する第
    1のフィルタ手段(27)と、(j)前記第1の遅延手段の
    出力信号が入力され、該出力信号を水平周波数方向に低
    域通過処理する第2のフィルタ手段(28)と(k)該第2
    のフィルタ手段の出力と入力とを減算処理することによ
    り前記映像信号を水平周波数方向に高域通過処理する第
    2の減算手段(29)と、(l)該第2の減算手段の出力信
    号と前記第1のフィルタ手段の出力信号とを入力して垂
    直周波数方向に低域通過処理する第3のフィルタ手段(1
    2)と、(m)該第3のフィルタ手段の出力信号と前記第
    2のフィルタ手段の出力信号とを加算処理する第2の加
    算手段(14)と、 を備えることを特徴とするノイズ低減回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005176388A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Samsung Electronics Co Ltd 動画データのノイズ除去方法
EP1941870A2 (en) 2001-08-08 2008-07-09 Shiseido Co., Ltd. Perfume Composition comprising perilla aldehyde

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EP1941870A2 (en) 2001-08-08 2008-07-09 Shiseido Co., Ltd. Perfume Composition comprising perilla aldehyde
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