JPH09284728A - テレビジョン信号処理回路 - Google Patents

テレビジョン信号処理回路

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JPH09284728A
JPH09284728A JP8095400A JP9540096A JPH09284728A JP H09284728 A JPH09284728 A JP H09284728A JP 8095400 A JP8095400 A JP 8095400A JP 9540096 A JP9540096 A JP 9540096A JP H09284728 A JPH09284728 A JP H09284728A
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signal
filter
motion
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field
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JP8095400A
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English (en)
Inventor
Hatsuji Kimura
初司 木村
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Takashi Hasegawa
敬 長谷川
Yoshinori Izumi
吉則 和泉
Yuichi Ninomiya
佑一 二宮
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Atsushi Fukuda
淳 福田
Koichi Yamaguchi
孝一 山口
Seiichi Goshi
清一 合志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターレースフリッカを低減したTV信号処
理回路を提供すること。 【解決手段】 動き検出回路4は、映像信号に基づき画
像の動きを検出する。動画回路16は、映像信号に対し
てフレーム完結型フィールド間処理を施す。この場合、
LPF7,HPF8は、回路4の検出結果102、11
0に応じてその特性を変更することで、フレーム完結型
フィルタ処理を施す帯域を変更する。つまり、動きが小
さいほど、フレーム完結型フィールド間処理を施す帯域
を低帯域側にまで広げてゆく。この後は、動画回路16
の出力信号と、静止画回路17の出力信号とを、動き検
出回路4の検出結果に応じて混合器18が混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高品位のテレビジ
ョン信号処理回路に関し、特に動画像の高画質化を図っ
たテレビジョン信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来方式TV以上の高画質化を図る高精
細TVの研究が世界各国で行われている。日本ではNH
K主導の下、 MUSE(Multiple Sub-Nyquist Sampli
ng Encoding,ミューズ)方式によるハイビジョンの開発
が進められている。MUSE方式とは、ハイビジョンを
衛星1チャンネルで伝送可能とするための帯域圧縮方式
である。このMUSE信号を元の広帯域TV信号に戻す
MUSEデコーダとMUSE方式に関しては「MUSE
−ハイビジョン伝送方式」(二宮、電子情報通信学会,
コロナ社・平成2年・12月)に記載されている。以
下、従来技術1と呼ぶ。
【0003】このMUSE方式も高画質化を図る研究の
中、静止画と動画の解像度差が大きいなどの問題があげ
られている。これに対しNHKより、動画の解像度向上
を目的とし、動画に対してもフィールド間処理を行うフ
レーム完結フィルタが提案されている。このフレーム完
結フィルタに関しては「MUSEの高画質化」(合志他
4名、第3回ハイビジョン研究会、1993年12月)
に記載されている。以下、従来技術2と呼ぶ。この提案
によるMUSEデコーダの構成例を図3に示し、以下に
その動作を説明する。
【0004】NHK提案のMUSE高画質化アルゴリズ
ムは、エンコーダ・デコーダ双方で同様な信号処理を行
っている。ここでは図3を用い、デコーダにおける処理
について簡単に説明する。
【0005】図3において、デコーダは、映像信号入力
端子1、A/D(アナログ・ディジタル)変換器2、前
処理回路3、動き検出回路4、2次元フィルタ6、ロー
パスフィルタ(LPF)7、ハイパスフィルタ(HP
F)8、フィールドメモリ9,10、スイッチ11、垂
直フィルタ12、第3のフィールドメモリ13、加算器
14、サンプリング周波数変換器15、動画処理回路1
6、静止画処理回路17、混合器18、後処理回路1
9、D/A(ディジタル・アナログ)変換器20、映像
信号出力端子21を備えている。
【0006】映像信号入力端子1に入力されたMUSE
信号は、A/D変換器2により、ディジタル信号に変換
され、さらに前処理回路3によって波形等化、コントロ
ール信号の検出などの前処理が行われた後、動き検出回
路4と動画処理回路16と静止画処理回路17のそれぞ
れに供給される。このコントロール信号には、画面全体
でどの程度激しく動いているかを示す“動き情報”が含
まれており、送信機側で行われた動き検出によるもので
ある。
【0007】動き検出回路4は、フレーム間、またはフ
ィールド間の動きを検出し、その大きさを示す動き量
を、タイミング調整の1フィールド遅延を行い混合器1
8に出力する。
【0008】動画処理回路16では、2次元フィルタ6
が、入力されたディジタル信号に対して、水平・垂直共
に帯域制限を行う。続いて、フィルタ7、8、フィール
ドメモリ9、10、13、スイッチ11、垂直フィルタ
12、加算器14が、フレーム完結フィルタと呼ばれる
信号処理と、帯域復元処理とを行なう。その後、サンプ
リング周波数変換器15は、信号のサンプリング周波数
を32.4MHzから48.6MHzに変換し、動画信号
として出力する。
【0009】ここで、2次元フィルタ6による帯域制限
は、従来技術1における同様の処理に比べて、広帯域且
つ緩やかな遮断特性となるようにしている。これによ
り、動画解像度の向上とリンギング発生の抑圧とを図っ
ている。
【0010】また前記フレーム完結処理は、フィールド
間で処理(時間方向に帯域制限)することにより、前記
2次元フィルタ6の特性を広帯域としたために折り返し
妨害が増加するのを防ぐためのものである。この際のフ
ィールド間処理は、隣合ったフィールド間の処理を単純
に行うのではなく、それぞれ、ある1フレームを構成す
るような奇数及び偶数フィールド間で内挿処理を行って
いる。すなわち、1フィールド目の信号に対する2フィ
ールド目、2フィールド目の信号に対する1フィールド
目、3フィールド目の信号に対する4フィールド目、4
フィールド目の信号に対する3フィールド目、といった
信号の組み合わせによる信号処理を行うようにしてお
り、これをフレーム完結処理と呼ぶようにしている。
【0011】この動作は、スイッチ11が1フィールド
ごとに反転動作することにより実現されている。これを
図4、図5を用いて説明する。
【0012】図4は、フレーム完結処理のフィールド遅
延処理部の構成を示すブロック図である。図5は、スイ
ッチ11により選択されているフィールド番号(N)を
示す図である。
【0013】図5の点線で囲まれた領域に注目すると、
N=0では入力信号側、N=1ではフィールドメモリ2
出力側が選択されている。これを繰り返し行うと、フィ
ールド番号は、0−1,1−0,2−3,3−2,4−
5,5−4・・・となる。このように(0,1),
(2,3),(4,5)と各フレームごとに完結してフ
ィルタ処理が行なわれている。
【0014】一方、静止画処理回路17は、フレーム間
での内挿処理、フレーム完結処理などを施し、元の広帯
域な静止画用信号を復元する。
【0015】混合器18は、動画処理回路16の出力信
号と静止画処理回路17の出力信号とを入力信号として
いる。混合器18は、これら入力信号を、画像の動きの
程度に応じて混合し出力する。後処理回路19は、輝度
・色差信号をRGB信号へ変換する処理などを行う。そ
の後D/A変換器20は、このRGB信号をアナログの
映像信号に変換し出力端子21を通じて出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の課題
を、図6を用いて説明する。図6は、2次元フィルタ処
理後のスペクトラムである。本来動画の伝送帯域は、人
間の目が動画に対して感度が鈍いことを理由に、垂直1
125/4(cph)以下としている。しかし、垂直1125
/4(cph)以上の広帯域な動画が入力された場合、折り返
し妨害とインターレースフリッカとが、アルゴリズム上
発生する。この折り返し妨害は、オフセットサブサンプ
ルによって生じるキャリヤによって、領域108におい
てスペクトラムが重なることに起因して生じる。インタ
ーレースフリッカは、領域109においてインタレース
が重なることに起因して生じる。
【0017】前者の折り返し妨害は、前記従来技術のフ
レーム完結型フィールド間処理で削減可能である。しか
し、後者のインターレースフリッカは、フレーム完結型
フィールド間処理では削減できない。これはフレーム完
結型フィールド間処理を水平低域成分にまで施すと、動
きが不自然に見えるジャダー妨害という問題が新たに発
生するため、フレーム完結型フィールド間処理は水平8
MHz以上の領域108のみにしか施すことができない
からである。
【0018】本発明の目的は前記課題を解決し、更なる
高画質化を図ったテレビジョン信号処理回路を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、フレーム完
結型フィールド間処理を行う範囲を画像の動きに応じて
変更することで(具体的には、動きが小さいほど処理範
囲を低帯域側に広げることで)、ジャダー妨害の発生を
防ぎつつ、インタレースフリッカを削減している。
【0020】本発明は前記目的を達成するためになされ
たものでその第1の態様としては、映像信号のフレーム
間またはフィールド間の動き量を検出し、その動き量に
応じた動き信号を出力する動き量検出手段と、別途入力
された動画信号を水平周波数方向に高域通過処理する第
1のフィルタと、前記動画信号を水平周波数方向に低域
通過処理する第2のフィルタと、前記第1のフィルタか
ら出力された信号を1フィールド期間記憶し、その後出
力する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段から出力
された信号をさらに1フィールド期間記憶し、その後出
力する第2の記憶手段と、前記第1のフィルタから出力
された信号と前記第2の記憶手段から出力される信号と
が入力されており、該入力されている2つの信号のうち
一方を交互に選択し、該選択した信号を出力する選択手
段と、前記選択手段から出力される信号と前記第1の記
憶手段から出力される信号とを入力とし、該入力に対し
て垂直周波数方向に低域通過処理する第3のフィルタ
と、前記第2のフィルタから出力される信号を1フィー
ルド期間記憶し、その後出力する第3の記憶手段と、前
記第3の記憶手段から出力された信号と、前記第3のフ
ィルタから出力される信号とを加算し、該加算後の信号
を出力する加算器とを有し、前記第1、第2のフィルタ
は、前記動き量検出手段の出力信号に従ってその特性を
変更するものであることを特徴とするテレビジョン信号
処理回路が提供される。
【0021】前記第1のフィルタは、前記動き量が小さ
いほど、あらかじめ定められた範囲内で信号の通過帯域
を広げるものであり、前記第2のフィルタは、前記動き
量が小さいほどあらかじめ定められた範囲内で信号の通
過帯域を狭めるものであることが好ましい。
【0022】また、前記動き量検出を送局側で行いその
動き量を伝送し、受信機側で伝送された動き量を用いた
特性変更を前記第1、第2のフィルタに行う態様とする
こともできる。
【0023】作用を説明する。
【0024】動き量検出手段は、入力された動画信号に
ついて、フレーム間またはフィールド間の動き量を検出
する。
【0025】第2のフィルタは、別途入力された動画信
号について、水平周波数方向に低域通過となるように信
号処理を行う。この場合、前記動き量検出手段の検出し
た動き量の大きさに応じて通過帯域を変更する。つま
り、動き量が大きい時にはジャダーが目立つため、通過
帯域を広くする。一方、動き量が小さい場合にはジャダ
ーが目立たないため、通過帯域を狭くする。
【0026】第1のフィルタは動画信号を入力し、水平
周波数方向に高域通過となるように信号処理を行う。こ
の場合、前記動き量検出手段により検出された動き量の
大きさに応じて、通過帯域を変更する。つまり、動き量
が大きい時には通過帯域を狭くする。一方、動き量が小
さいときには、通過帯域を広くする。
【0027】第1の記憶手段は前記第1のフィルタから
出力される信号を入力し、1フィールド期間保持して出
力する。
【0028】第2の記憶手段は、前記第1の記憶手段か
ら出力された信号をさらに1フィールド期間遅延する。
【0029】選択手段は、前記第1のフィルタから出力
される信号と前記第2の記憶手段から出力される信号と
を、1フィールド毎に切り替えて出力する。
【0030】第3のフィルタは、前記選択手段から出力
される信号と記第1の記憶手段によって1フィールド遅
延された信号とを入力し、垂直周波数方向に低域通過と
なるように信号処理を行う。
【0031】第3の記憶手段は前記第2のフィルタから
出力される信号を入力し、1フィールド期間遅延する。
【0032】加算器は、第3のフィルタから出力された
信号と、前記第3の記憶手段によって1フィールド遅延
された信号とを加算する。
【0033】以上のように本発明では、第1、第2のフ
ィルタの特性を画像の動きに応じて変化させ、フレーム
完結型フィールド間処理する領域を広げることにより、
ジャダー等の妨害を与えることなくインターレースフリ
ッカの低減を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。
【0035】本実施形態は、画像の動きに応じて、フィ
ールド間処理を施す領域を変更する点を特徴としてい
る。
【0036】このテレビジョン信号処理回路は、図1に
示すとおり、映像信号入力端子1、A/D(アナログ・
ディジタル)変換器2、前処理回路3、動き検出回路
4、2次元フィルタ6、ローパスフィルタ(LPF)
7、ハイパスフィルタ(HPF)8、フィールドメモリ
9、10、スイッチ11、垂直LPFフィルタ12、第
3のフィールドメモリ13、加算器14、サンプリング
周波数変換器15、動画処理回路16、静止画処理回路
17、混合器18、後処理回路19、D/A(ディジタ
ル・アナログ)変換器20、映像信号出力端子21を備
えている。このうち本実施形態が特徴とするのは、主と
して、LPF7,HPF8,動き検出回路4である。従
って、これ以降においてはこの特徴部分を中心に説明す
る。
【0037】LPF7及びHPF8は画像の動きの大き
さ(後述する動き信号102、110)に応じてその特
性が変化するように構成されている。動きが小さい場合
にはフレーム完結型フィールド間処理する領域を広くし
インターレースフリッカの低減を図る。一方、動きが大
きい場合にはジャダー等の妨害を避けるためフレーム完
結型フィールド間処理する領域を狭くする。本実施形態
ではLPF7の通過帯域を、0〜8MHzの範囲内で変
更可能としている。画像の動きが大きい時には0〜8M
Hzを通過帯域として設定する。そして、画像の動きが
小さいほど高帯域側から狭めてゆき、最終的には0MH
z(すなわち、全く信号を通さない)とする。逆に、H
PF8は、画像の動きが大きい時には8MHz以上の帯
域のみを通過帯域として設定する。そして、動きが小さ
くなるにつれて通過帯域を低帯域側に広げてゆき、最終
的には0MHz以上の範囲(すなわち、すべての信号)
を通過帯域とする。
【0038】本実施形態におけるLPF7及びHPF8
の具体的構成を図2に示した。LPF7は、通過帯域の
異なる複数個のLPF103と、スイッチ104とから
構成されている。それぞれのLPF103には、2次元
フィルタ6の出力信号が入力されている。スイッチ10
4は、これらLPF103の内いずれか一つの出力を選
択し次段の減算器22へ出力するものである。このスイ
ッチ104は、画像の動きを示す動き量に従って、その
選択状態を変更するように構成されている。一方、HP
F8は、LPF7と減算器22とによって構成されてい
る。従って、該HPF8の特性はLPF7の特性変更に
伴って変化する。LPF7でフィルタが追加される分、
HPF8はフィルタの簡略化を図っている。
【0039】なお、図2において、符号“101”を付
したのは、動画信号入力端子である。同様に符号“10
2”は、図1と同じ1フィールド前に検出した動き信号
を入力する端子、符号“110”も図1と同じく現時点
の動き信号を入力する端子である。また符号“111”
は二つの動き信号をフィールドごとに切り替えるスイッ
チである。
【0040】動き検出回路4は、フレーム間、またはフ
ィールド間の動きを検出し、その大きさを示す動き量
を、タイミング調整の1フィールド遅延を行い混合器1
8に出力する。本実施形態では、この1フィールド遅延
した動き量と遅延前の動き量をLPF7に出力してい
る。
【0041】他の部分は、従来技術(図3参照)と同様
である。つまり、静止画処理回路17は、フレーム間で
の内挿処理、フレーム完結型フィールド間処理などを施
し、元の広帯域な静止画用信号を復元するものである。
混合器18は、動画処理回路16の出力信号と静止画処
理回路17の出力信号とを、画像の動きの程度に応じて
混合し出力するものである。後処理回路19は、輝度・
色差信号をRGB信号へ変換する処理などを行うもので
ある。D/A変換器20は、このRGB信号をアナログ
の映像信号に変換し出力端子21を通じて出力するもの
である。
【0042】特許請求の範囲において言う“動き量検出
手段”とは、本実施形態においては動き検出回路4に相
当する。“第1のフィルタ”とは、HPF8に相当す
る。“第2のフィルタ”とは、LPF7に相当する。
“第1の記憶手段”とは、フィールドメモリ9に相当す
る。“第2の記憶手段”とは、フィールドメモリ10に
相当する。“選択手段”とは、スイッチ11に相当す
る。“第3のフィルタ”とは、垂直LPF12に相当す
る。“第3の記憶手段”とは、フィールドメモリ13に
相当する。“加算器”とは混合器18に相当する。
【0043】本実施形態における動作を説明する。
【0044】映像信号入力端子1に入力されたMUSE
信号は、A/D変換器2によってディジタルに変換さ
れ、波形等化、コントロール信号の検出などの前処理が
行われた後、動き検出回路4,動画処理回路16及び静
止画処理回路17のそれぞれに供給される。
【0045】動き検出回路4は、1及び2フレーム間で
画像の動きの有無を検出する。そして、その検出結果
を、後述のLPF7(HPF8)、混合器18に出力す
る。
【0046】静止画処理回路17は、時間方向の処理を
行って静止画信号を混合器18に出力する。
【0047】動画処理回路16の2次元フィルタ6は、
MUSE信号を水平・垂直周波数方向に帯域制限し、L
PF7,HPF8に出力する。LPF7、HPF8、フ
ィールドメモリ9、10、13、スイッチ11、垂直フ
ィルタ12、加算器14は、互いに連携して動作するこ
とで、2次元フィルタ6の出力信号に対して、フレーム
完結型フィールド間処理及び帯域復元処理を行なう。
【0048】すなわち、LPF7は、水平方向に低域通
過処理を行う。そして、低域通過信号をフィールドメモ
リ13に供給する。一方、HPF8は水平方向に高域通
過処理を行う。この高域通過処理は、実際には減算器2
2が、2次元フィルタ6の出力信号からLPF7の出力
信号を減算することで行っている。HPF8は、得られ
た高域通過信号をフィールドメモリ9及びスイッチ11
に供給する。上述のフレーム完結型フィールド間処理
は、HPF8からフィールドメモリ9及びスイッチ11
へ出力される信号に対して施される。LPF7からフィ
ールドメモリ13へ出力される信号には施されない。
【0049】この場合、スイッチ111(図2参照)と
スイッチ11は、フィールドごとに連動して動作する。
例えば、スイッチ111が動き信号102を選択してい
る時は、スイッチ11は減算器22の出力を選択する。
このようにフィールドごとに動き信号を一致させない
と、後述に示す垂直LPF12の2つの入力信号の帯域
が一致しないためである。従ってスイッチ104に入力
する動き信号112は、フレーム単位で切り替わる動き
信号となり、これによりスイッチ104の選択状態を変
更している。動きが小さい場合には、スイッチ104
は、通過帯域の狭いLPF103の出力を選択する。つ
まりこの場合にはフレーム完結型フィールド間処理を施
す領域が広くなり、インターレースフリッカの低減を図
ることができる。一方、動きが大きい場合には、スイッ
チ104は通過帯域の広いLPF103を選択する。従
って、この場合にはフレーム完結型フィールド間処理を
施す領域が狭くなり、ジャダー等の妨害を避けることが
できる。
【0050】フィールドメモリ13は、LPF7から入
力された信号を1フィールド期間遅延させた後、加算器
14に出力する。
【0051】一方、フィールドメモリ9は、HPF8か
ら入力された高域通過信号(減算器22の出力信号)を
1フィールド期間遅延させた上で、フィールドメモリ1
0及び垂直LPF12に出力する。フィールドメモリ1
0は、該入力された信号をさらに1フィールド期間遅延
させた上で、スイッチ11に出力する。スイッチ11
は、HPF8から入力された高域通過信号と、フィール
ドメモリ10から入力された合計2フィールド期間遅延
された高域通過信号とを、1フィールド毎に交互に垂直
LPF12に出力させる。垂直LPF12は、フィール
ドメモリ9によって1フィールド期間遅延された高域通
過信号と、スイッチ11から入力される信号とを用い
て、垂直周波数方向に低域通過特性となるような処理を
行う。そして、該処理後の信号を加算器14に出力す
る。
【0052】加算器14は、垂直フィルタ12の出力
と、フィールドメモリ13の出力とを加算する。つづい
て、サンプリング周波数変換器15は、該加算によって
得られた動画信号と、静止画データとのマッチングを図
るため、加算によって得られた動画信号のサンプリング
周波数を32.4MHzから48.6MHzに変換する。
そして、該変換後の信号を動画信号として出力する。混
合器18は、動き信号に応じて、変換後の動画信号と、
静止画処理回路17の出力信号とを混合する。後処理回
路19は、該混合後の信号に対し、時間軸伸長、マトリ
クス変換等の後処理を行なう。D/A変換器20は、該
後処理後の信号を、アナログ信号に変換し、出力端子2
1から出力させる。
【0053】以上説明したように本実施形態のテレビジ
ョン信号処理回路では、映像信号の帯域分離用LPF,
HPFに画像の動きに対応した特性を持たせることで、
ジャダー等の妨害を与えることなくインターレースフリ
ッカの低減を行うことができる。
【0054】なお、上述の実施形態では、HPF8をL
PF7と減算器の組み合わせで実現していた。しかし、
このような構成に限るものではなく、例えばLPFを、
元の映像信号からHPFの出力信号を減算する構成とし
ても良い。また、HPF8は、LPF7を利用すること
なく、全く独立的に構成してもよい。
【0055】本発明の第二の実施形態を図7を用いて説
明する。
【0056】本実施形態は、画像全体の動きの激しさに
応じて、フィールド間処理を施す領域を変更する点を特
徴としている。特に前述第一の実施形態と違うところは
LPF7,HPF8の制御に前処理回路3で検出したコ
ントロール信号を用いる点である。従って、これ以降に
おいてはこの特徴部分を中心に説明する。
【0057】前処理回路3では、映像信号部分に波形等
化処理を施す他に、フィールドごとに送られてくるコン
トロール信号を検出する。これは、送信機側で行った動
き検出結果を“動き情報”として、伝送信号に多重して
送られたものである。この動き情報は、映像の一部の動
きではなく、1枚の映像の中でどの程度激しく動いてい
るかを示すものである。
【0058】LPF7及びHPF8は、この動き情報に
応じて、その特性が変化するように構成されている。動
きが少ない場合にはフレーム完結型フィールド間処理す
る領域を広くしインターレースフリッカの低減を図る。
一方、画像全体の動きが激しい場合にはジャダー等の妨
害を避けるためフレーム完結型フィールド間処理する領
域を狭くする。本実施形態ではLPF7の通過帯域を、
0〜8MHzの範囲内で変更可能としている。画像の動
きが激しい場合には、0〜8MHzを通過帯域として設
定する。そして、画像の動きが少ないほど、高域側から
通過帯域を狭くしていく。最終的には0MHz(全く信
号を通さない)とする。HPF8は逆に、画像の動きが
激しい場合には8MHz以上に、動きが少ないほど広く
して行き、最終的には全帯域を通過させるように動作す
る。
【0059】本実施形態におけるLPF7及びHPF8
の具体的構成を図8に示した。LPF7は、通過帯域の
異なる複数個のLPF103と、スイッチ104とから
構成されている。スイッチ104は、これらLPF10
3のいずれか一つの出力を選択し、減算器22へ出力す
る。一方HPF8は、元の信号からLPF7の出力信号
を減算して出力する構成となっている。ここで前述のス
イッチ104を制御する信号116は、動き情報113
とフィールド周期のクロックでラッチし1フィールド遅
延を行うラッチ回路と、1フィールド前と、後の動き情
報を切り換えるスイッチ115で作成している。このス
イッチ115はフィールドごとに切り換えるが、そのタ
イミングはスイッチ11に連動している。図中に示すよ
うに、スイッチ11が減算器22の出力信号を選択して
いる時は、スイッチ115はラッチ回路114の出力を
選択する。以上の制御によって、フィールド前後の信号
はスイッチ104にて同じフィルタを選択し通過したも
のであるため、後段の垂直LPF12に入力する信号は
同じ帯域のものとなる。その他は、前述図2の一構成例
と同様である。
【0060】効果についても図2の一構成例と同様に、
動きが激しい場合にはジャダー妨害を避けるためフレー
ム完結型フィールド間処理する領域を狭く、動きが少な
い場合にはフレーム完結型フィールド間処理する領域を
広げ、インターレースフリッカの低減を図ることができ
る。
【0061】なお、上述の実施形態では、フィルタの特
性変更に伝送されてきたコントロール信号を用いていた
が、これに限るものではなく、受信機側単位で検出した
ものを使用してもよい。また、LPF103を、複数個
用いて構成していたが、これに限るものではなく、1つ
のLPFの係数を動き量に応じて変化させるような構成
としてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明のテレビジョン信号処理回路によ
れば、帯域分離用のフィルタ処理に画像の動きに応じた
処理を行うことで、動画に妨害を与えることなく、フレ
ーム完結型フィールド間処理する領域を広げることがで
きる。つまりフレーム完結型フィールド間処理する領域
を、動きが小さいときには低帯域側にまで広げること
で、フィールド間処理によるインターレースフリッカ低
減領域を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるテレビジョン信号処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態における要部の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図3】従来のデコーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示した従来例における、フレーム完結型
フィールド間処理のフィールド遅延処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4のスイッチ11により選択されているフィ
ールド番号(N)を示す図である。
【図6】従来方式における、2次元フィルタ処理後のス
ペクトラムを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態であるテレビジョン信号処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の実施形態における要部の詳細な構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・映像信号入力端子 2・・・アナログ・ディジタル変換器 3・・・前処理回路 4・・・動き検出回路 6・・・2次元フィルタ 7、8・・・フィルタ 9,10,13・・・フィールドメモリ 11・・・スイッチ 12・・・垂直フィルタ 14・・・加算器 15・・・サンプリング周波数変換器 16・・・動画処理回路 17・・・静止画処理回路 18・・・混合器 19・・・後処理回路 20・・・ディジタル・アナログ変換器 21・・・映像信号出力端子 22・・・減算器 23・・・動き情報 101・・・動画信号入力端子 102・・・動き信号入力端子 103・・・フィルタ 104・・・スイッチ 105・・・動画信号出力端子 106・・・動画信号入力端子 107・・・動画信号出力端子 108・・・フィールド間処理する領域 109・・・フィールド間処理しない領域 110・・・動き信号入力端子 111・・・スイッチ 112・・・動き信号 113・・・動き情報入力端子 114・・・ラッチ 115・・・スイッチ 116・・・動き情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 満雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 長谷川 敬 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内 (72)発明者 和泉 吉則 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 苗村 昌秀 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 福田 淳 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 山口 孝一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 合志 清一 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会 放送センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号のフレーム間またはフィールド間
    の動き量を検出し、その動き量に応じた動き信号を出力
    する動き量検出手段と、 別途入力された動画信号を水平周波数方向に高域通過処
    理する第1のフィルタと、 前記動画信号を水平周波数方向に低域通過処理する第2
    のフィルタと、 前記第1のフィルタから出力された信号を1フィールド
    期間記憶し、その後出力する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段から出力された信号をさらに1フィ
    ールド期間記憶し、その後出力する第2の記憶手段と、 前記第1のフィルタから出力された信号と前記第2の記
    憶手段から出力される信号とが入力されており、該入力
    されている2つの信号のうち一方を交互に選択し、該選
    択した信号を出力する選択手段と、 前記選択手段から出力される信号と前記第1の記憶手段
    から出力される信号とを入力とし、該入力に対して垂直
    周波数方向に低域通過処理する第3のフィルタと、 前記第2のフィルタから出力される信号を1フィールド
    期間記憶し、その後出力する第3の記憶手段と、 前記第3の記憶手段から出力された信号と、前記第3の
    フィルタから出力される信号とを加算し、該加算後の信
    号を出力する加算器とを有し、 前記第1、第2のフィルタは、前記動き量検出手段の出
    力信号に従ってその特性を変更するものであること、 を特徴とするテレビジョン信号処理回路。
  2. 【請求項2】前記第1のフィルタは、前記動き量が小さ
    いほど、あらかじめ定められた範囲内で信号の通過帯域
    を広げるものであり、 前記第2のフィルタは、前記動き量が小さいほどあらか
    じめ定められた範囲内で信号の通過帯域を狭めるもので
    あること、 を特徴とする請求項1記載のテレビジョン信号処理回
    路。
  3. 【請求項3】前記動き量検出を送局側で行いその動き量
    を伝送し、受信機側では伝送された動き量を用いた特性
    変更を前記第1、第2のフィルタに行うものであるこ
    と、 を特徴とする請求項1記載のテレビジョン信号処理回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009130557A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Ltd 映像表示装置
JP2009130556A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Ltd 映像表示装置

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JP2009130557A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Ltd 映像表示装置
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