JPH06113176A - 順次走査システム - Google Patents

順次走査システム

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JPH06113176A
JPH06113176A JP4054462A JP5446292A JPH06113176A JP H06113176 A JPH06113176 A JP H06113176A JP 4054462 A JP4054462 A JP 4054462A JP 5446292 A JP5446292 A JP 5446292A JP H06113176 A JPH06113176 A JP H06113176A
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1のプロセッサ(20,30,40)は,
非飛越し走査方式のビデオ入力信号Y2からコアリング
処理された高周波成分Y11とフレーム巡回型濾波処理
された低周波成分Y12を含む出力信号Y10を発生す
る。第1のプロセッサは、低周波成分Y12に対して異
なる遅延量を有するフレーム巡回型濾波処理された低周
波信号Y18、Y20も発生する。第2のプロセッサ5
0は現ラインからの低周波成分Y9と少なくとも1ライ
ン前のラインからの低周波成分Y24とのビデオ差信号
Y26を発生する。出力回路60は、ビデオ差信号Y2
6と出力信号Y10を選択的に合成して出力信号Y15
を発生する。 【効果】 全体の回路要素を低減させ、且つ雑音の低減
された非飛越し走査方式のビデオ出力信号を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、順次走査システムに関
し、特に、このようなシステムにおける雑音を低減する
ことに関する。
【0002】
【発明の背景】雑音を低減するために、ビデオ信号を2
つもしくはそれ以上の周波数帯域に分離する形式のビデ
オ雑音低減システムはよく知られている。1979年7
月31日に海老原氏外に付与された“雑音低減システ
ム”という名称の米国特許第4,163,258号の第
1図は、すでに知られている“単純コアリング処理”形
式の“複数周波数帯域”雑音低減システムを開示するも
のである。このシステムでは、ビデオ入力信号は相補形
の高域フィルタおよび低域フィルタにより高周波帯域と
低周波帯域とに分離され、高周波部分が“コアリング”
処理されてから、両周波数帯域が再合成され、雑音の低
減したビデオ出力信号が得られる。この出力信号中の高
周波成分は“コアリング処理”されているが、低周波成
分は少しも乱されず変化していない。
【0003】このような2帯域方式の1つの欠点は、海
老原氏外により説明されているように、ビデオ信号を分
離するのに用いられる高域フィルタと低域フィルタは、
通常これらのフィルタに供給される信号に等しくない位
相偏移を与え、その結果、コアリング処理された高周波
成分と低周波成分が再合成されるとき位相歪みを生じる
ことである。また、海老原氏外は、このようなフィルタ
の振幅対周波数特性は一般に等しくないことも指摘して
いる。海老原氏外は、再合成された低周波成分と高周波
成分の位相偏移が異なり、また振幅特性が異なるのはこ
れらのフィルタに起因するので、再生されたビデオ信号
中に著しい歪みが検出されると結論づけている。更に、
この2帯域コアリング処理構成では、処理されているビ
デオ信号の低周波成分についての信号対雑音(S/N)
比が少しも改善されないことが注目される。
【0004】従来のコアリング処理形式の雑音低減シス
テムを使って上述の問題を解決するために、海老原氏外
の提案する多帯域雑音除去システムでは、ビデオ信号が
時間的に一致する多数のサンプルに先ず変換されてか
ら、複数の周波数帯域に(アダマール変換により)変換
され、最低周波数帯域を除くすべての周波数帯域に対し
てコアリング処理が行なわれ、その後、処理された信号
は逆アダマール変換マトリックスに供給され、最後に再
合成されて雑音の低減されたビデオ出力信号となる。こ
のようなシステムの欠点は、比較的複雑であるというこ
とである。
【0005】雑音低減の分野における他の研究者達の中
には、他の変換形式を用いることにより、前述した“単
純”形式のコアリング処理システムを改良しようとした
者もいる。1985年6月11日にカールソン氏外に付
与された“画像を表わす信号のコアリング処理システ
ム”という名称の米国特許第4,523,230号は、
多帯域空間周波数コアリング処理システムについて述べ
ている。そこに開示されている好ましい実施例では、い
わゆる“バート・ピラミッド”(Burt Pyram
id)型の空間周波数変換が複数空間周波数帯域コアリ
ング処理と組み合わされて用いられている。要約する
と、雑音を低減しようとする入力信号は、非リンギング
/非エイリアシング/局所化伝達/オクターブ帯域空間
周波数スペクトル分析器に先ず供給され、スペクトル分
析器はビデオ入力信号をサブスペクトル信号に分離す
る。次に、サブスペクトル信号は個々にコアリング処理
される。最後に、コアリング処理されたサブスペクトル
信号は、1つまたはそれ以上の非リンギング/非エイリ
アシング・フィルタを使用するシンセサイザに供給さ
れ、すべてのサブスペクトル信号から画像を表わす出力
信号が得られる。このようなシステムも、上述した単純
なコアリング処理と比較して、割合に複雑である。
【0006】前述の多帯域雑音低減システムの代わりの
方法は、単一帯域処理を使用することである。基本的な
単一帯域プロセッサは低域フィルタのみから成る。この
ような方式は、簡単という長所を有するが、雑音だけで
なく信号も除去する傾向があり、その結果、たとえ雑音
が全く無い場合でも、精細度を欠いた、“軟かく”(S
oft)見える画像となる。
【0007】フレーム間の動きがほとんどもしくは全く
無いビデオ信号の全体のS/N(信号対雑音)比を改善
するのに効果的な単一帯域の雑音低減システムは、よく
知られている“巡回型”フィルタ技術であり、S/N比
はフレーム間相関法により強調される。要約すると、
(静止画の場合)フレーム遅延された幾つかの信号を累
算器内で合成することにより、和の信号電力は雑音電力
よりも速く増加する。その理由は、静止画像の信号は連
続するフレーム間で一定不変であるのに対し、雑音はフ
レーム間で一定不変ではないからである。従って、フレ
ーム巡回型フィルタでは、動きのほとんどもしくは全く
無い画像の場合、S/N比の真の改善が得られる。動き
適応フレーム巡回型フィルタの幾つかの例が、1981
年1月20日に高橋氏に付与された“カラーテレビジョ
ン信号の雑音低減システム”という名称の米国特許第
4,246,610号に開示されている。他方、これま
で実現されてきたフレーム巡回型フィルタは、必要とさ
れるフレーム遅延を実行するのに相当な量のメモリを必
要とする。
【0008】
【発明の概要】本発明は、ビデオ信号を飛越し走査形式
から非飛越し走査形式に変換する順次走査変換システム
における雑音低減の必要性を認識することに一部在る。
このような応用例において、変換前もしくは変換後に信
号に対する雑音低減を行うことを考えるかもしれない。
本発明によると、雑音の低減が変換と組み合されて行な
われるため回路要素が共有され、以て必要とされる回路
要素が全体的に低減されるという利点が得られる。
【0009】本発明を具体化する順次走査処理システム
は、非飛越し走査方式のビデオ信号に応答し、コアリン
グ処理を受けた高周波成分(Y11)およびフレーム巡
回型濾波処理を受けた第1の低周波成分(Y12)を有
する第1のビデオ出力信号(Y10)を発生する第1の
プロセッサ(20,30,40)を含んでいる。この第
1のプロセッサは前記第1の低周波成分に対して異なる
遅延量(1−H,263−H)を有するフレーム巡回型
濾波処理された複数の低周波出力信号(Y18,Y2
0)も発生する。フレーム巡回型濾波処理された低周波
成分に応答する第2のプロセッサ(50)は、ビデオ入
力信号の現ラインから得られる低周波成分(Y9)とビ
デオ入力信号の少なくとも1ライン前のラインから得ら
れる第2の低周波成分(Y24)との差を表わすビデオ
差信号(Y26)を発生する。出力回路(60)は、ビ
デオ差信号(Y26)と第1のビデオ出力信号(Y1
0)とを選択的に合成し、高周波成分についてはコアリ
ング処理により雑音が低減され、低周波成分については
フレーム巡回型濾波処理により雑音が低減され、以て雑
音の低減された順次走査(非飛越し走査)方式のビデオ
出力信号(Y15)を発生する。
【0010】本発明の先に述べた特徴および他の特徴は
以下に詳しく説明され、また添付した図面に示される。
図面において、同様な要素には同様な参照番号が付けら
れている。
【0011】
【実施例】図1のビデオ雑音低減回路10は、高周波ル
ミナンス信号成分をコアリング処理し、低周波ルミナン
ス信号成分をフレーム巡回型濾波処理することにより、
ルミナンス信号の雑音を低減する。フレーム巡回型濾波
処理に必要とされるメモリを大幅に減らすために、低周
波成分をサブサンプリングしてから巡回型濾波処理し、
巡回型濾波処理の後、濾波された信号のサンプリング周
波数を元の値に(補間によるのが好ましい)戻す。メモ
リが節約される理由は、フィールド巡回型濾波処理に必
要とされる全フィールド遅延を実行するために貯えられ
る信号の1ライン当りのサンプル数が比較的少ないため
である。
【0012】有利なことに、図1の本発明の特定の実施
例では、ビデオ入力信号のサンプリング周波数で巡回型
濾波を実行する際に必要とされるメモリの75%に達す
るメモリが節約される。この多量のメモリの節約は明ら
かに経済的利点を与えるのみならず、サブサンプリング
されたシステムの遅延回路に必要なメモリセルがずっと
少なくなるので信頼性の向上という点で技術的利点も得
られる。
【0013】図1の雑音低減回路10の更に別の特徴は
汎用性を有することである。このシステムは、例えば、
テレビジョン受像機、カメラあるいは放送用送信機のル
ミナンスチャネルにおける雑音を低減するのに使用でき
る。これ以外の有用な用途として、ビデオカセットレコ
ーダ(VCR)やビデオテープレコーダ(VTR)の録
画回路や再生回路におけるルミナンス信号雑音を低減す
ることもできる。
【0014】本発明の更に別の利点は、雑音低減以外の
目的でルミナンス信号の帯域が高周波成分と低周波成分
に分離されるビデオ処理システムにおいて得られる。こ
のようなシステムの一例は後で図2に関連して述べる。
この例に見られるように、共通の信号を共用できるの
で、このような応用例においてフィールド遅延された信
号とフレーム遅延された信号を実現するためのメモリの
節約は非常に大きい。
【0015】図1において、雑音を低減しようとするア
ナログのルミナンス入力信号Y1はアナログ/ディジタ
ル(A/D)変換器14の入力端子12に供給され、A
/D変換器14はクロック信号CLをタイミング信号発
生器16から受け取る。A/D変換器14は、アナログ
のルミナンス信号Y1をサンプリングし、タイミング信
号発生器16から供給されるクロック信号の周波数に等
しいサンプリング周波数を有するディジタルのルミナン
ス出力信号Y2を発生する。
【0016】ビデオ信号をディジタル化する場合、位相
固定ループ(PLL)技術を利用して、ビデオ信号の周
期的なパラメータに関連するサンプリングすなわち“ク
ロック”周波数を供給するのが普通である。いわゆる
“バースト固定”の方式においては、サンプリング信号
は通常カラーバースト信号周波数の整数(通常3または
4)倍に選択される。いわゆる“ライン固定”方式で
は、サンプリング信号は通常ビデオ入力信号の水平ライ
ン周波数の倍数が選択される。本発明を実施する場合、
“ライン固定のクロック”もしくは“バースト固定のク
ロック”が用いられる。この特定の例においては、タイ
ミング信号発生器16がルミナンス入力信号Y1の水平
ライン周波数の1024倍の周波数に固定された位相固
定ループ(PLL)であるものとする。このような発生
器を構成するには、よく知られているように、ルミナン
ス信号Y1の水平同期成分を電圧制御発振器(VCO)
帰還路に分割器を有する普通のPLLに供給すればよ
い。
【0017】また、信号Y1の水平ライン周波数は、ラ
イン周波数15734Hzを有するNTSCカラー標準
のものであると仮定する。従って、本発明のこの例で
は、ディジタル化されたルミナンス信号Yのサンプリン
グ周波数すなわちクロック周波数(CL)は16.11
1616MHzである。以下の説明を簡単にするため
に、サンプリング周波数すなわちクロック周波数CLは
以下約16MHzであるものとする。またタイミング信
号発生器16は、CL/N(Nは整数)に等しい第2の
クロック出力周波数を供給する。このクロック信号は、
以下に説明するように、フレーム遅延クロック制御に用
いられると共にサブサンプリングにも用いられる。本例
において、整数Nは4であるものと仮定し、従ってサブ
サンプリング・クロック周波数CL/Nは約4MHzで
ある。
【0018】前述の事柄を簡単に検討すると、アナログ
/ディジタル変換器14は、タイミング信号発生器16
と組み合わさって、雑音が低減される所定のサンプリン
グ周波数(例えば、約16MHz)を有するディジタル
のビデオ入力信号(例えば、ルミナンス信号Y2)を供
給する信号源として働く。
【0019】ディジタルのビデオ入力信号Y2は入力信
号プロセッサ20(破線で輪郭を示す)に供給される。
プロセッサ20は、ルミナンス入力信号Y2を、所定の
サンプリング周波数(16MHz)を有する高周波成分
Y3と、サブサンプリングされより低いサンプリング周
波数を有する低周波成分Y4に分離する。この場合、低
い方のサンプリング周波数は元のサンプリング周波数の
1/4すなわち約4MHzである。
【0020】更に詳しく言うと、プロセッサ20におい
て、サンプリング周波数16MHzを有するルミナンス
信号Y2は、低域フィルタ24を介してサブサンプリン
グ回路22に供給される。サブサンプリング回路22は
CL/4(約4MHz)の周波数でクロック制御され、
ルミナンス信号のデータ速度を大幅に低下させ、従って
後で行われるビデオ信号遅延機能を実現するのに必要と
されるメモリのバイト数を減少させる。一例として、全
帯域幅ルミナンス信号Y1をクロック周波数16MHz
でディジタル化してから4MHzのクロック周波数でサ
ブサンプリングすると、同じディジタル遅延を実現する
のに必要とされるメモリは、信号をサブサンプリングし
ない場合の1/4(25%)にすぎない。先に説明した
ように、本発明の原理の個々の応用例において、これ以
外のクロック周波数とサブサンプリング周波数を選択し
てもよい。
【0021】折返し歪みを避けるために、ルミナンス信
号は低減濾波されてからサブサンプリングされる。これ
は低域フィルタ24により行なわれる。フィルタ24の
最高遮断周波数(すなわち、“ナイキスト”周波数)は
サブサンプリング周波数の1/2(例えば、サブサンプ
リング周波数が約4MHzの場合、約2MHz)であ
る。しかしながら、フィルタの通過帯域と阻止帯域の間
の変移領域における有限傾斜のフィルタ応答特性を考慮
して、フィルタの遮断周波数すなわち“コーナー”周波
数はサブサンプリング周波数の1/2以下にするのが望
ましい。仮定したサンプリング周波数についての例示的
遮断周波数は、帯域端において6dBの減衰の場合約
1.5MHzである。この周波数は、仮定したサブサン
プリング周波数約4MHzに対するナイキスト周波数約
2MHzよりもかなり低い。都合のよいことに、このた
め、折返し歪み防止の低域フィルタ24を実現するのに
必要とされるフィルタ要素の数を減らせる。サブサンプ
リング周波数がこれよりも高い応用例の場合には、高い
周波数に比例して、遮断周波数の高い折返し歪み防止フ
ィルタが使用される。
【0022】ルミナンス入力信号Y2から高周波成分Y
3を分離するには、プロセッサ20において、(1)サ
ブサンプリングされた信号Y4のサンプリング周波数を
入力ルミナンス信号Y2のサンプリング周波数(16M
Hz)に変換し、(2)ディジタル・ビデオ入力信号Y
2から変換された信号Y5を引く。これらの機能は、図
に示すように、補間器26と減算器28により行なわれ
る。補間器26は、4点線形補間により、信号Y4のサ
ンプリング周波数を信号Y2のサンプリング周波数に変
換する。この例については後で述べる。従って、減算器
28から発生する差信号Y3は、16MHzのサンプリ
ング周波数を有し、低域フィルタ24の遮断周波数より
も高いルミナンス入力信号Y2の成分を表わす。
【0023】本発明の1つの特徴は、ルミナンス信号Y
2の高周波成分を得るために、信号Y2の低周波成分を
サブサンプリングし、その結果として生じる信号のサン
プリング周波数を元のサンプリング周波数に補間し、そ
の結果得られる信号(Y5)を元の信号Y2から引い
て、分離された高周波成分Y3を得ることである。入力
信号の高周波成分を分離するこの技術は、従来の信号分
離技術の点から見て、最初やや複雑に思われる。しかし
ながら、これから説明するように、新しい信号分離技術
(プロセッサ20で例示される)は従来の信号分離技術
よりも明らかに有利な点を幾つか持っている。“整合の
とれた”高域フィルタと低域フィルタを使用する従来の
技術よりも有利な点の1つは、1個のフィルタ(すなわ
ち、24)が分離された信号Y3とY4のコーナー周波
数を正確に決定し、整合のとれた振幅および位相応答を
有する1対のフィルタを必要としないことである。特
に、低域通過信号Y4に対する高い周波数の限界はフィ
ルタ24の遮断周波数1.5MHzに等しく、高周波成
分Y3についての低い周波数の限界も(減算に因り)フ
ィルタ24の遮断周波数1.5MHzに等しい。
【0024】上述のように、信号が分離された後、分離
されサブサンプリングされた低周波成分Y4は、信号Y
4をフレーム巡回的に濾波するフレーム巡回型フィルタ
30(破線で輪郭を示す)に供給される。従来のフレー
ム巡回型フィルタもこの目的に使用できる。しかしなが
ら、本発明の効果を達成するためには、フレームメモリ
をサブサンプリング・クロック周波数CL/Nでクロッ
ク制御することが必要である。本発明に使用するために
変更可能な動き適応フレーム巡回型フィルタの例は、例
えば、1981年1月20日に高橋氏に付与された“カ
ラーテレビジョン信号用の雑音低減システム”という名
称の米国特許第4,246,610号に開示されてい
る。高橋氏が述べたフィルタに必要な変更には、カラー
処理回路の除去と、フレームメモリのクロック周波数を
サブサンプリング・クロック周波数に減らす(これに対
応して、フレームメモリの記憶ロケーションの数が減
少)ことが含まれる。
【0025】図1のフィルタ30は、簡単化された動き
適応を特徴とするフレーム巡回型フィルタの好ましい一
形式である。従来の動き適応フレーム巡回型フィルタ
(前述の高橋氏が述べたようなもの)では、掛算または
可変減衰がフィルタループ内で必要とされる。有利なこ
とに、ここに図示した実施例ではこの複雑性は完全に避
けられる。
【0026】更に詳しく述べると、フィルタ30は、ク
ロック制御されるフレーム遅延回路すなわちフレーム遅
延メモリ32を含んでいる。メモリ32は入力31と出
力33を有し、サブサンプリング・クロック周波数CL
/N(例えば、4MHz)のクロック信号を受け取る。
減算器34は、サブサンプリングされた低周波成分入力
信号Y4を、フレーム遅延された出力信号Y6から引き
算し、差信号Y7を発生し、差信号Y7はリミッタ35
に供給される。動きに適応し、雑音の低減された出力信
号Y9が加算器36から発生される。加算器36は信号
Y8と信号Y4を加算し、雑音の低減された信号Y9を
発生し、信号Y9はフレーム遅延回路32の入力31に
供給される。
【0027】フレーム巡回型フィルタ30の動作は以下
の通りである。減算器34は、入来ルミナンス低周波成
分(Y4)と、フレーム遅延され雑音の低減された成分
(Y6)との差(Y7)を発生する。リミッタ35は、
この差が小さい(すなわち、ほとんど動きが無い)場
合、この差(Y8)を通過させ、差信号Y8は加算器3
6により入力信号Y4に加算される。その結果、入力信
号Y4は大部分が打ち消され、フレーム遅延された信号
Y6により置き換えられる。しかしながら、動きが存在
する場合、減算器34の出力は比較的大きな信号とな
る。従ってリミッタ35は信号Y7を制限する。差信号
Y8はリミッタ35により制限されるので、入来信号
(Y4)はほとんど独占的に用いられる。これが行なわ
れるためには、リミッタ35が信号を制限していないと
き、リミッタの利得は1以下(例えば、リミッタの“小
信号”利得)に選定され、メモリ33の内容は常に入力
信号Y4の平均に向かって収束する。リミッタ35の例
示的な利得は8分の7(7/8)である。
【0028】出力信号プロセッサ40は、入力信号プロ
セッサ20とフレーム巡回型フィルタ30に結合され、
雑音の低減された広帯域ルミナンス出力信号を供給す
る。この目的のため、プロセッサ40は3つの機能を有
する。(1)高周波成分を形成する。(2)フレーム巡
回型フィルタで濾波された低周波成分のサンプリング周
波数を元に戻す。(3)結果として生じる低周波成分と
高周波成分を合成し、雑音の低減された広帯域(ディジ
タル)ルミナンス出力信号Y10を形成する。
【0029】更に詳しく述べると、出力プロセッサ40
はコアリング処理回路42を含んでいる。コアリング処
理回路42は、高周波成分Y3の大きな信号の変化を通
過させ、信号Y3の小さな信号の変化を抑圧して、コア
リング処理された高周波ルミナンス出力信号Y11を供
給する。このようにして、成分Y3の中に存在する低レ
ベルの高周波雑音が除去される。従来のコアリング処理
回路もこの目的に使用できる。雑音が低減されサブサン
プリングされた低周波ルミナンス成分Y9は補間器44
に供給される。補間器44はサンプリング周波数をCL
/4(例えば、4MHz)からCL(例えば、16MH
z)に戻す。これを行なうには、入力プロセッサ20に
おける補間器26の場合のように、4点線形補間器によ
るのが好ましい。一般的に言って、サンプリング周波数
を変換する際に用いられる点の数は少なくともサブサン
プリング係数Nに等しいことが好ましい。この例では、
サブサンプリング係数は4対1であり、サンプリング周
波数の上方変換のために選択される補間器(26と4
4)は、4点線形補間器である。幾つかの例を後で示
す。サンプリング周波数を5対1に変換する時には、5
点線形補間器が勧められる。一般に、望むならばもっと
多くのサンプルが用いられることもあるが、補間を行な
うには、少なくともサブサンプリング係数と同じ数のサ
ンプルを使用することが望ましい。
【0030】出力プロセッサ40の最後の要素は加算器
46である。加算器46は、雑音の低減された(コアリ
ング処理された)高周波ルミナンス成分Y11を雑音の
低減され(巡回的に濾波され)サンプリング周波数の変
換された低周波成分Y12に加算する。図2に示すよう
に、結果として生じる、雑音の低減されたルミナンス信
号Y10は、元のルミナンス入力信号(例えば、アナロ
グY1またはディジタルY2)の全帯域を有し、その
1.5MHzから4.2MHzまでの高周波部分(20
4)はコアリング処理によって雑音が低減され、ゼロか
ら1.5MHzまでの低周波部分(202)はフレーム
巡回型濾波処理により雑音が低減される。ディジタル/
アナログ(D/A)変換器50は、全周波数クロック信
号CL(この例では16MHz)によりクロック制御さ
れ、加算器46の出力に結合され、雑音の低減されたデ
ィジタル出力信号Y10に対応するアナログ出力信号Y
13を(出力52において)供給する。変換器50は任
意に選択できるもので、後で述べるようにディジタル信
号を更にディジタル信号処理する場合には省略してもよ
い。
【0031】ここまで説明してきた汎用性のあるビデオ
雑音低減回路においては、高周波成分はコアリング処理
回路で処理され、低周波成分はフレーム巡回型フィルタ
で濾波され、この雑音低減回路は前述した利点を有す
る。図3と図4は本発明の原理の一般的な応用例を示
す。
【0032】図3は、ビデオカセットレコーダ(VC
R)またはビデオテープレコーダ(VTR)の記録回路
への応用例を示す。図3において、記録する前に雑音を
低減しようとするビデオ入力信号はルミナンス/クロミ
ナンス(Y/C)信号分離回路302の入力304に供
給される。分離回路302は入力信号をルミナンス成分
Y1とクロミナンス信号C1に分離する。これらの成分
はそれぞれの経路を介してVCRまたはVTRの記録回
路306に結合される。図1の雑音低減回路10は、低
周波ルミナンス成分を巡回的に濾波し、高周波ルミナン
ス成分をコアリング処理するため、ルミナンス信号路に
挿入される。クロミナンス信号路にも、任意選択によ
り、雑音低減回路を組み込んでもよい。
【0033】図4はVCRまたはVTRの再生回路への
本発明の応用例を示す。図4において、再生回路402
は、ルミナンス成分Y1とクロミナンス成分C1をテー
プから再生し、これらの信号をそれぞれの経路を介して
出力回路404に供給する。出力回路404はこれらの
信号を合成し、出力406に複合ビデオ出力信号S0を
形成する。ルミナンス信号のS/N比を高めるために、
図1の雑音低減回路10をルミナンス信号路に挿入し、
低周波ルミナンス成分を巡回的に濾波し、再生されたビ
デオ信号の高周波クロミナンス成分をコアリング処理す
る。
【0034】本発明の原理の他の一般的な応用例は明白
であろう。例えば、図1の雑音低減回路は、テレビカメ
ラのルミナンス信号路に、あるいはビデオ特殊効果発生
器のルミナンス信号路に使用できる。
【0035】図5は、図1の雑音低減回路をテレビジョ
ン受像機内の順次走査プロセッサに応用した別個の応用
例である。上述のように、図1の雑音低減回路は汎用性
のものであって、二三の例をあげるなら、ビデオレコー
ダ、テレビジョン受像機およびテレビカメラに使用でき
る。しかしながら、フレーム遅延回路32を“共用”す
ることによりメモリ全体のより大幅な節約が達成される
本発明の原理の個別の応用例がある。これらの“個別の
応用例”には、雑音低減以外の目的でルミナンス信号を
二重周波数帯域において処理することが望ましい応用例
も含まれる。
【0036】個別の例として、飛越し走査された入力信
号を非飛越し“順次走査”形の信号に変換して表示す
る、順次走査テレビジョン受像機が提案されている。有
利なことに、このようなシステムは、表示されるライン
の数を2倍にするので、ラスターのライン構成が目立た
なくなる。本発明の原理を、二重周波数帯域を使用する
特殊な形式の順次走査システムに応用すると、順次走査
変換用の遅延信号を発生するために用いられるのと同じ
メモリを雑音低減のために用いることにより、相当多量
のメモリを節約することができる。
【0037】“二重帯域”順次走査変換器の第1の例
は、1983年5月13日に公開された“テレビジョン
受像機”という名称の特許出願公開昭58−79379
に述べられている。特開昭58−79379に開示され
た方式では、前のフィールドから取り出された低周波成
分と現在のフィールドから取り出された高周波成分とを
合成することにより、表示用の余分のラインが得られ
る。しかしながら、この方式は、動きを補正する手段を
持たないので、動きが存在する時にアーティファクト
(例えば、ぼけ)を生じ易い。
【0038】“二重帯域”順次走査プロセッサの第2の
例は、1990年11月26日にディー・エイチ・ウイ
リス氏により出願された“前フィールドからのルミナン
ス低周波数を使用する順次走査テレビジョン方式”とい
う名称の米国特許出願第617,983号に開示されて
いる。ウイリス氏の出願で述べられている動き適応二重
帯域順次走査方式では、表示用の余分のラインを得るた
めに、現在受信しているラインの高周波成分と、現在ま
たは前フィールドから得られるラインを動きに適応的に
合成して得られる低周波成分とを合成する。図5は、雑
音低減を行うために、本発明の原理を、ウイリス氏が述
べた動き適応二重帯域順次走査表示システムに応用した
一例を示す。
【0039】更に詳しく述べると、図5の受像機500
は、複合ビデオ入力信号S1をルミナンス成分Y1とク
ロミナンス成分C1とに分離するルミナンス/クロミナ
ンス(Y/C)信号分離回路502を含んでいる。入力
ビデオ信号S1は、アンテナまたはケーブル入力506
から、普通のチューナ/IF増幅/検波回路504によ
り供給されるか、あるいは補助入力端子または他の適当
な信号源により供給される。分離回路502は、くし形
フィルタまたは良く知られている高域フィルタと低減フ
ィルタの組み合わせのような普通の設計のものでよい。
【0040】分離されたクロミナンス信号成分C1は加
速回路508に供給される。加速回路508は各ライン
のクロミナンス信号成分C1を時間圧縮して反復し、ビ
デオ入力信号の2倍のライン周波数を有し各ラインが反
復されるクロミナンス出力信号C2を供給する。適当な
“加速回路”の例は後で述べる。
【0041】ルミナンス信号Y1はアナログ/ディジタ
ル(A/D)変換器510によりディジタル形式に変換
され、ディジタル化されたルミナンス信号Y2は、ルミ
ナンス信号順次走査プロセッサ520(破線で輪郭を示
す)に供給される。プロセッサ520は、以下に説明す
るように、動き適応2倍ライン周波数順次走査ルミナン
ス出力信号Y15を発生する。この信号はディジタル/
アナログ(D/A)変換器522により再びアナログ形
式(Y16)に変換され、2倍のライン周波数信号C2
およびY16は普通のルミナンス/クロミナンス(Y/
C)信号処理回路524に供給される。処理回路524
は、色復調、輝度/コントラスト制御およびカラーマト
リックスのような機能を有し、受像管526または他の
適当な表示装置(例えば、LCD装置または投射型表示
装置)により表示するのに適する形式(例えば、RGB
成分の形式)の順次走査された出力信号S2を供給す
る。
【0042】出力信号S2のライン周波数は入力信号S
1の2倍であるので、受像管526により発生される画
像は入力信号の2倍の数のラインを有し、それ故、従来
の飛越し走査画像と比較してラスターのライン構成がか
なり見えにくくなる。
【0043】A/D変換器510とD/A変換器522
に用いるクロック信号CL(および受像機500に用い
る他のタイミング信号)はタイミング信号発生器528
から供給される。この発生器528は、入力信号S1の
カラーバースト成分の倍数に固定され、あるいは入力信
号S1のライン周波数の倍数に固定されている従来設計
の位相固定ループ(PLL)発生器から成る。典型的な
サンプリングクロック周波数は、通常“バースト固定”
のクロック制御と呼ばれているものを使用するシステム
の場合、色副搬送波周波数の3倍もしくは4倍である。
このシステムの現在選択されている例では、タイミング
信号発生器528は水平ライン周波数の倍数に位相固定
されている。これは、普通“ライン固定された“クロッ
ク発生と呼ばれ、バースト固定よりも有利な点として、
このシステムは、ライン周波数とバースト周波数の関係
が変化する、いわゆる非標準ビデオ信号源と共に使用で
きることである。クロック信号はビデオ入力信号の水平
ライン周波数の1024倍に選定される。NTSC標準
信号源の場合、この周波数CLは約16.1MHzであ
る。タイミング信号発生器528から供給される他のク
ロック信号にはCL/4および2CLがあり、これらは
後で説明するように、サンプリング周波数の変換に用い
られる。また、タイミング発生回路528は、偏向に用
いられる水平および垂直ライン周波数を供給する。
【0044】図5の残りの部分は順次走査プロセッサ5
20から成る。このプロセッサ520は、本発明に従っ
て雑音が低減され、動きに適応して処理され順次走査さ
れルミナンス出力信号Y15を発生する。
【0045】要約すると、雑音低減要素は、入力プロセ
ッサ20と、フレーム巡回型フィルタ30と出力プロセ
ッサ40とから成り、例外が1つあるが、これは対応す
る図1の要素と構成および機能が同じである。例外とし
て、フレーム巡回型フィルタ30におけるフレーム遅延
回路32が2個の追加の出力タップ37と38を備えて
いる。タップ37は、信号Y9の1ライン(1H)遅延
に相当するルミナンス信号Y18を供給し、タップ38
は、雑音の低減された低周波ルミナンス信号Y9の1フ
ィールド遅延(263H)に相当するルミナンス出力信
号Y20を供給する。
【0046】順次走査プロセッサ520の残りの要素は
動き適応型プロセッサ(40)と第2の出力プロセッサ
(50)とから成り、これらは雑音の低減された低周波
ルミナンス信号Y6,Y9,Y10,Y18およびY2
2を処理し、コアリング処理と巡回型濾波処理によりそ
の成分中の雑音が低減された順次走査出力信号を形成す
る。
【0047】プロセッサ50はライン平均回路51を含
んでいる。平均回路51は、遅延されていない低周波ル
ミナンス信号Y9と1ライン遅延されたルミナンス信号
Y18を平均し、ライン平均されたルミナンス信号Y2
2を発生する。“ソフトスイッチ”(soft swi
tch)52は、平均されたルミナンス信号Y22とフ
ィールド遅延されたルミナンス信号Y20とを合成し、
合成された、すなわち“混合された”ルミナンス出力信
号Y24を発生する。出力信号Y24におけるY22成
分とY20成分の割合は、動き検出器53と制御信号発
生器(ROM)54により制御される。適当なソフトス
イッチの一例を後で示して説明する。動き検出器53の
第1の入力は、遅延されていないルミナンス信号Y9を
受け取るように接続される。動き検出器53の第2の入
力は、フレーム遅延回路32から供給されるフレーム遅
延されたルミナンス信号Y6を受け取るように接続さ
れ、信号Y6と信号Y9の差を表わす動き表示信号Mを
供給する。適当な動き検出器を後で示して説明する。制
御信号発生器54の目的は、動きと線形の関係にある動
き信号Mを、動き非線形の関係にある制御信号に変換
し、動きに対する人間の視覚系統の感受性により良く適
合するようにする。適当な制御信号発生器の一例を後で
示して説明する。
【0048】ソフトスイッチ52は、ほとんど動きの無
い状態(K=0)では、フィールド遅延されたルミナン
ス信号Y2を選択することにより、そして動きの激しい
(K=1)の状態ではライン平均されたルミナンス信号
Y22を選択することにより制御信号Kに応答する。中
間値の動きに対して、信号Y20とY22は、制御信号
発生器54から供給される非線形の制御信号Kに比例し
て合成される。
【0049】結果として生じる、ソフトスイッチ50か
ら供給される“動きに適応した”ルミナンス信号Y24
は、減算器55の第2の入力に供給される。減算器55
は、第1の入力において遅延されてないサブサンプリン
グされ低域濾波されたルミナンス信号Y9を受け取り、
ルミナンス出力差信号Y26を供給する。信号Y26
は、現在のラインのビデオ入力信号から得られる第1の
低周波成分(Y9)と少なくとも1ライン前のビデオ入
力信号から得られる第2の低周波成分(Y24)との差
を表わすビデオ差信号である。
【0050】順次走査プロセッサ520の出力回路60
は、ビデオ差信号(Y26)を全帯域幅ビデオ入力信号
Y10と選択的に合成し、順次走査ビデオ出力信号Y1
5を形成する。出力回路60において全帯域幅ルミナン
ス信号Y10は加速回路61に供給され、加速回路61
はルミナンス信号の各ラインを時間圧縮して反復し、各
ラインが1/2に時間圧縮され反復される、2倍ライン
周波数ルミナンス出力信号Y28を供給する。減算器5
5から発生される差信号Y26はルミナンス信号加速回
路62に供給される。加速回路62は各ラインを時間圧
縮し、差信号Y26のライン周波数を2倍にする。サブ
サンプリングされた信号Y26のライン周波数を2倍に
すると、加速された信号Y30のサンプリング周波数も
2倍(例えば、仮定したクロックの場合、4MHzから
8MHzになる)になる。次に信号Y30のサンプリン
グ周波数は、補間器63から成るサンプリング周波数変
換器に供給される。補間器63は、時間圧縮された信号
Y30のサンプリング周波数を4倍にする。従って、仮
定したクロックおよびサブサンプリング値に対し、補間
器63の出力における処理済みの低周波差信号Y32は
約32MHzに等しく、これは加速された広帯域ルミナ
ンス信号Y28のサンプリング周波数に等しい。
【0051】処理済みの低周波ルミナンス信号(Y3
2)と全帯域幅ルミナンス信号(Y28)サンプリング
周波数の等化すなわち“整合”により、これらの信号は
加算器64内で直接加算され、順次走査ルミナンス信号
Y15を形成する。加算に先立つ最後の段階は、信号Y
32をスイッチ65に供給することである。スイッチ6
5はライン周波数に同期しており、動きに適応して処理
された1ラインの低周波差信号Y32を、1ライン置き
の全帯域幅2倍ライン周波数ビデオ信号Y28に加え、
順次走査出力信号Y15を発生する。
【0052】上に述べたことは、図5のプロセッサ52
0の全体的動作を説明している。全体的動作は、画像の
内容に依り変化するので、割合に複雑であるが、二三の
特定の例を考慮することにより、容易に理解することが
できる。第1の例として、処理されている画像が静止画
であると仮定する。この場合、連続するフレーム間でピ
クセル(画素)の差異は無く、動き検出器53の出力M
はゼロとなり、動きを表示しない。発生器54から供給
される制御信号Kは、前に述べたように、Mの非線形関
数である。説明の便宜上、M=0のとき、K=0である
ものとする。ソフトスイッチ52は、フレーム遅延回路
32のフィールド遅延された出力信号Y20を選択する
ことにより、制御信号Kのゼロ値に応答する。従って、
減算器55は、フィールド遅延された低周波成分Y20
を現在の低周波成分Y9から引き算し、差信号Y26を
供給する。次に加算器64は、加速され、そしてサンプ
リング周波数の変換された差信号Y32(スイッチ65
により選択される)1ラインを、1ライン置きの加速さ
れた全帯域幅ルミナンス信号Y28に加算し、順次走査
ルミナンス出力信号Y15を形成する。
【0053】加算器64における加算の結果として、た
とえこのシステムが高域フィルタを使用していなくて
も、ルミナンス信号は周波数帯域の異なる2つの成分を
含むことになる。第1の成分は、現在受信されているラ
インから得られ、低域フィルタ24の遮断周波数よりも
高い周波数に対し全帯域幅信号Y10の高周波成分に等
しい。第2の成分は低周波成分に等しく、フィルタ24
により選択され、前フィールドから得られる。このこと
は、差信号Y26は実際には2つの低周波成分(Y9お
よびY24)を含んでおり、そしてこれらの成分の中の
選択された1つ(Y9)の位相が引き算により反転する
ことを考慮することにより理解できるであろう。従っ
て、差し当たり、加速とサンプリング周波数の変換を無
視すると、出力信号Y15は全帯域幅ルミナンス信号Y
10から、遅延されていない低周波成分Y9を引き、前
フィールドから得られた低周波成分Y24を加えたもの
に等しい。これらの信号が合成されると、現在のライン
の信号Y3の低周波成分は、位相がずれているので相殺
される。相殺されて失われている低周波成分は、前フィ
ールドからの低周波成分(Y20)で置き換えられる。
信号Y2の高周波成分はプロセッサ40においてコアリ
ング処理だけを受けるので、Y3のこれらの成分は乱さ
れずに、出力信号Y15の高周波成分を形成する。
【0054】簡単に要約すると、静止画の例では、1ラ
イン置きの出力信号Y15は全帯域幅のルミナンス信号
Y10を含んでおり、信号Y10の高周波成分はコアリ
ング処理により雑音が低減され、信号Y10の低周波成
分はフレーム巡回型濾波処理により雑音が低減される。
中間のラインすなわち“補間”ラインは、現在受信され
ているラインから得られコアリング処理により雑音が低
減されている高周波成分(Y2)と、前フィールドから
得られ巡回型濾波処理により雑音が低減されている低周
波成分(Y20)とを含んでいる。従って、本例では、
表示されている低周波ビデオ成分は、完全なビデオフレ
ームの全垂直解像度を呈する。視覚上の効果は、標準的
な飛越し走査の画像と比較して、表示された静止画像の
垂直解像度が増加し、低周波巡回型濾波処理によりS/
N(信号対雑音)比も向上する。
【0055】図5のシステムの全体的動作の更に別の例
として、或る場面に相当多量の動きがある場合を考えて
みる。この場合、ソフトスイッチ52はライン平均され
た低周波ルミナンス信号Y22だけを選択するので、低
周波の差信号Y26は、現在のラインの低周波成分と現
在および前のラインの低周波成分の平均Y22との差に
等しい。これらの信号が出力回路60で加速され同じサ
ンプリング周波数に変換されると、結果として生じる和
信号Y15(1つ置きのラインに対する)は、現在およ
び前のラインの平均に等しい低周波成分(巡回型フィル
タにより雑音が低減されている)と、現在のラインから
得られる高周波成分(コアリング処理により雑音が低減
されている)とを含んでいる。
【0056】動きが最大(M=1)とゼロ(M=0)の
中間にある場合、スイッチ52は、ライン平均された信
号Y22とフィールド遅延された信号Y20を合成して
信号Y24を形成し、信号Y24から信号Y9が引き算
されて差信号Y26を形成する。その結果、出力信号Y
15には、現在受信されているラインから得られる高周
波成分と、画像の動きの程度に依り現フィールドの2ラ
インと前フィールドの1ラインから(スイッチ52にお
ける動きに依存する混合により)得られる低周波成分と
が含まれている。
【0057】上述した、図1の静止画像の処理において
差信号Y26はY24からY9を引き算することにより
形成され、その結果、全帯域幅信号Y10の位相に対し
て、現在の低周波成分の位相が逆相となるから、これら
の成分は、後で加算器64において加算により合成され
るとき打ち消される。別な方法として、信号Y24がY
9から引き算されて差信号Y26を形成する。このよう
な変更を行うには、出力プロセッサ60における加算器
64の代わりに減算器を接続し、スイッチ65を通過し
た信号Y32を、加速回路61から供給される信号Y2
8から引き算することにより(例えば、減算器55への
入力を反転して)行う。
【0058】図5の例に対して、別の変更を行うことも
できる。例えば、出力プロセッサ60において補間器6
3(これはサンプリング周波数の上方変換を行う)と加
速回路62が縦続接続されている位置を逆にすることも
できる。このような変更を行うのに必要なことは、種々
のクロック周波数を適当に選択するだけである。例え
ば、サンプリング周波数変換の前に加速が行われる図5
の例では、加速回路は書込みクロック周波数の2倍の読
出しクロックを必要とし、サンプリング周波数の変換に
は書込みクロック周波数の4倍の読出しクロックを必要
とする。特に、加速回路は書込みクロック周波数CL/
4(例えば、4MHz)と読出しクロック周波数CL/
2(例えば、8MHz)を受け取り、サンプリング周波
数変換器(補間器63)は書込みクロック周波数CL/
2(例えば、8MHz)と読出しクロック周波数2CL
(例えば、32MHz)を受け取る。加速が行われる前
にサンプリング周波数の変換が行われる場合、クロック
周波数は以下のように変換される。(1)加速のための
書込みおよび読出しクロックは、それぞれCLおよび2
CL(例えば、16および32MHz)に変更される。
(2)サンプリング周波数変換のための書込みおよび読
出しクロックはそれぞれCL/4およびCL(例えば、
約4MHzおよび16MHz)に変更される。加速回路
およびサンプリング周波数変換器の全体的動作は図5の
例の場合と全く同じ結果となり、サブサンプリングされ
た差信号Y26は、サンプリング周波数変換および加速
の後、加速された全帯域幅ルミナンス信号Y28とライ
ン周波数およびサンプリング周波数が同じであるので、
これらの信号を合成し、順次走査された出力信号Y15
を供給することができる。
【0059】図6と図7は、図5の受像機におけるクロ
ミナンス入力信号またはルミナンス入力信号のライン周
波数を倍加するのに適する“加速”回路を示す。図6に
おいて、入力602における“加速”しようとする信号
は、ライン周波数で動作する“書込み”スイッチ604
により1対の1ライン(1H)CCDメモリ606と6
08に交互に供給される。一方のメモリに1ラインが記
憶されているとき、他方のメモリは書込みクロックの2
倍の周波数で“読出”され、“読出し”スイッチ610
を介して出力612に供給される。読出しクロック周波
数は書込みクロック周波数の2倍であるので、入力信号
は時間圧縮されて反復され、出力信号は入力のライン周
波数の2倍となり、各ラインは反復される。CCDメモ
リは2回読出されるためにリフレッシュする必要があ
り、メモリ606と608は、それぞれ入力端子と出力
端子の間に接続される“リフレッシュ”スイッチ614
と616を備え、入力端子と出力端子は読出し動作の間
に閉じられ、CCDメモリの内容を再循環させることに
より、記憶されたデータを、メモリの2つの読出しサイ
クルのうち第2のサイクルで反復する。この特定の加速
回路は、信号分離回路502がアナログ形式のクロミナ
ンス出力信号を供給する場合、図5の例におけるクロミ
ナンス成分C1を加速するのに用いられる。有利なこと
に、この形式の加速回路はアナログ信号を直接受け入
れ、アナログ/ディジタル変換を必要としない。別の方
法(ディジタル入力信号のための)は、二重ポートメモ
リ(以下に述べる)を使用するもので、これは別々にス
イッチされる1ラインメモリよりも複雑でない。
【0060】図7の加速回路は図6の加速回路と同様の
ものであるが、記憶装置としてCCD型の記憶装置でな
くディジタル(2進)メモリを使用している。その他の
点では動作は図6の例と同じであるが、ディジタルメモ
リの場合、リフレッシュ回路は必要とされない。この型
式の加速回路はプロセッサ60においてルミナンス信号
処理のために直接用いられる。何故ならば、プロセッサ
60における信号はすでに2進形式になっているからで
ある。この加速回路を図5の例におけるクロミナンス信
号C1のために使用するには、アナログ/ディジタル変
換器をスイッチ704の入力に加えると共に、ディジタ
ル/アナログ変換器をスイッチ710の出力712に加
える必要がある。勿論、これは信号分離回路502がデ
ィジタル型式の回路であって、アナログ形式でなくすで
にディジタル形式になっている出力信号を供給していれ
ば必要でない。図5の例を、ディジタル信号の分離を行
なうように変更するならば、アナログ/ディジタル変換
器510は省略される。
【0061】図8は、プロセッサ20における回路22
として使用するのに適するサブサンプリング回路を例示
する。この回路はラッチ802から成り、ラッチのデー
タ入力804は低域濾波されたルミナンス信号Y2を受
け取り、クロック入力805にはサブサンプリングクロ
ック信号が供給され、出力806はサブサンプリングさ
れた出力信号Y4を供給する。このデータラッチはCL
/Nの周波数(Nは1よりも大きい数である)でクロッ
ク制御される。Nは2、3または4のような整数が好ま
しい。Nは整数でない端数であってもよい。Nに整数値
を使用する(これが好ましい)利点は、サブサンプリン
グされた信号を作り出す際に補間を必要としないことで
ある。しかしながら、望むならば、特定のシステムに非
整数値のNを使用してもよい。現在選択されている整数
のサブサンプリング値は2、3および4である。
【0062】ここに示す特定の実施例では、本発明を説
明するために、Nの値が、N=4に選択されている。図
1と図5の例で仮定した4対1のサブサンプリングでは
クロック周波数CL/4を使用し、ラッチ802は低域
濾波されたルミナンス信号の4つのサンプルのうち3つ
を捨てる。従ってこのサブサンプリング値(N=4)の
場合、ピデオ信号の遅延を実行するのに必要なメモリ
は、ビデオ信号をサブサンプリングしない場合に必要な
メモリの僅か1/4しか必要としない。
【0063】平均回路51を図9に示すように実行する
には、遅延されていない信号と1H遅延された信号を加
算器902の入力(904,906)に加え、除算器9
08で加算器の出力を2で割ることにより、出力端子9
10にライン平均された出力信号Y22を供給する。実
際上、除算器を実行するのに、加算器のLSB(最下位
ビット)出力を単純に使用せず、従って加算器の出力を
1ビットシフトする。この点における信号処理がアナロ
グ形式で行われるシステムの場合、除算器は6dB減衰
器で置き換えられ、加算器は加算回路網で置き換えられ
る。
【0064】図10の(A)は、ルミナンス信号Y4,
Y9あるいはY30のサンプリング周波数を4倍にする
ために使用する補間器の一例を示す。先に説明したよう
に、サブサンプリングされた各ピクセルを単に4回繰り
返すことにより、サンプリング周波数の上方変換が行わ
れる。しかしながら、サンプルを繰り返してサンプリン
グ周波数を上方変換すると、比較的粗い対角線構成を有
する画像を生じる傾向がある。図10の(A)(および
後で述べる図10の(B))におけるような補間変換器
はより円滑な対角線を呈するが、幾分“軟かい”水平変
移を呈する。
【0065】更に詳しく言うと、図10の(A)の補間
器はサンプル遅延回路1002を含み、その入力100
4にサブサンプリングされたルミナンス信号が供給され
る。サンプル遅延回路1002は、またサブサンプリン
グ周波数(例えば、4MHz)に等しいクロック信号C
L/2を受け取り、入力1004においては1サンプル
の遅延を信号に与える。遅延回路1002の入力(A)
および出力(B)の信号は3個の演算回路1006,1
008および1010の入力に供給され、演算回路はそ
れぞれの出力信号(3A+B)/4、(A+B)/2お
よび(A+3B)/4を発生する。演算回路1006,
1008および1010の出力信号および遅延回路10
02の入力信号はマルチプレクサ(MUX)1012に
供給され、マルチプレクサ1012はクロック周波数2
CLで信号を順次に選択する。このクロック周波数はサ
ンプル遅延回路1002に供給されるクロック周波数の
4倍であるので、マルチプレクサ1012より出力端子
1014に供給される、補間され多重化された信号は入
力信号の4倍のサンプリング周波数を有する。
【0066】図11は、現在受信されているピクセルA
が黒レベル(例えば、IRE単位ゼロ)にあり前のピク
セルBが白レベル(例えば、IRE単位100)にある
場合は、図10の(A)(および後で述べる図10の
(B))の補間器の動作を説明するピクセル図である。
図に示すように、マルチプレクサ(MUX)1012は
演算回路の出力を順次に選択し、現在のピクセル(A)
と前のピクセル(B)の間に在るルミナンス・レベル
(A+3B)/4、(A+B)/2および(3A+B)
/4を有する、補間されたピクセルを供給する。従っ
て、ピクセルの線形近似値は、入力サンプリング周波数
の4倍の周波数で生じる。前に述べたように、補間を使
用する方法の利点は、これに代わる、サンプリング周波
数を4倍にするために、入来する各ピクセルを単純に繰
り返すサンプリング周波数変換法よりも円滑な対角線を
生じることである。
【0067】図10の(B)は、図10の(A)の構成
におけるように乗算器を使用する必要のない、補間型サ
ンプリング周波数変換器の(好ましい)別の形式のブロ
ック図である。この変換器の入力端子1020にはルミ
ナンス信号が供給され、出力端子においてサンプリング
周波数1:4で補間されたルミナンス信号が生じる。端
子1020は、1:4のサンプリング周波数レピータ1
022と、1+Z−1のZ変換を有する第1のディジタ
ルフィルタ1024と、1+Z−2のZ変換を有する第
2のディジタルフィルタ1026と、4で割る除算器1
028とを含む縦続接続を介して端子1030に結合さ
れる。サンプリング・レピータ1022は入来サンプル
を繰り返し、受け取った各サンプルにつき4個の同じ出
力サンプルを供給する。第1のディジタルフィルタは1
サンプル期間だけ遅延された前のサンプルに入力サンプ
ルを加える加算器として実現される。乗算は必要とされ
ない。第2のディジタルフィルタは、2サンプル期間だ
け遅延された第1のフィルタの出力に相当する信号に第
1のフィルタの出力を加える加算器により実現される。
やはり、乗算は必要とされない。第2のフィルタの出力
は除算器1028により1/4に縮少される。このよう
にして生じた出力信号は先の例の場合と同じである。有
利なことに、サンプリング周波数変換器のこの好ましい
実施例では、どの段階でも乗算は必要でなく、従って前
の例よりも回路がかなり簡単化される。
【0068】図12,図13および図14は、制御信号
発生器54の種々の実施例および非線形応答特性を示
す。最も単純な形の制御信号発生器54は、図12に示
すように実施され、動き表示信号Mを閾値検出器120
2の一方に入力1204に供給し、検出器1202はも
う一方の入力1206において基準信号Rを受け取り、
その出力1208において2値(すなわち、オン/オ
フ)の出力信号を供給し、動き表示信号Mが基準信号よ
りも上にあるか下にあるかを表示する。この閾値型の動
作は図14の応答曲線K1に示されている。図14にお
いて、動き表示信号Mの値が基準レベルRよりも低い場
合には制御信号Kの値はゼロであり、そうでない場合、
制御信号Kの値は1である。
【0069】図13は制御信号発生器54の好ましい実
施例を示す。図13において、動き表示信号Mは、読出
し専用メモリ(ROM)1302のアドレス入力130
4に供給され、ROM1302はその出力1306に制
御信号Kを供給する。この発生器は図14に示す閾値応
答曲線K1を発生する。また、この発生器は図14の応
答曲線K2およびK3で示される、他のもっと複雑な非
線形応答を発生することもできる。図14の応答例K2
において制御信号Kは、動き表示信号Mの小さい値およ
び大きい値に対しては比較的ゆっくりと変化し、動き表
示信号Mの中間値に対しては比較的急激に変化する。応
答例K3において制御信号は動きの小さな値に対して急
激に増加し、動きのより大きな値に対してはそれほど急
激に増加しない。制御信号発生器54に非線形応答曲線
を使用することは、2値の閾値検出よりも好ましい。何
故ならば、曲線(例えば、K2またはK3)の変化はず
っとゆるやかであり、従って、処理されたビデオ信号の
視聴者にとってもそれほど目立たないからである。
【0070】図15の(A)はソフトスイッチ52の適
当な実施例であり、1対の乗算器1502と1504を
含み、乗算器1502と1504はそれぞれフィールド
遅延されたルミナンス信号(Y20)とライン平均され
たルミナンス信号(Y20)とライン平均されたルミナ
ンス信号(Y22)を入力1506と1508において
受け取り、出力は加算器1510に接続され、加算器1
510は混合されたルミナンス信号Y24をその出力1
512に供給する。乗算器1504は入力1514に供
給される制御信号Kにより直接制御され、乗算器150
2は、制御信号KによりアドレスされるROM1516
から供給される1−Kに等しい信号で制御される。
【0071】動作中、動きがゼロ(K=0)の場合、乗
算器1502はフィールド遅延されたルミナンス信号Y
20を加算器1510を介して出力に送り、乗算器15
04はライン平均されたルミナンス信号Y22を阻止す
る。動きの激しい(K=1)の場合、ライン平均された
ルミナンス信号Y22は乗算器1504と加算器151
0により出力に送られ、フィールド遅延されたルミナン
ス信号は乗算器1502により阻止される。中程度の動
き(0<K<1)の場合、出力信号はKおよび1−Kの
割合で混合される。
【0072】図15の(B)は、乗算器を1個だけ必要
とするソフトスイッチ52の選択された適当な実施例で
ある。このスイッチは減算器1530を含み、減算器1
530の出力は乗算器1535を介して加算器1540
の一方の入力に結合される。入力1550におけるライ
ン平均されたルミナンス信号Y22は減算器1530の
正(+)の入力すなわち非反転入力に供給される。入力
1560におけるフィールド遅延されたルミナンス信号
Y20は、加算器1540に供給されると共に減算器1
530の負(−)の入力に供給される。制御信号Kは乗
算器1535のもう一方の入力に供給される。
【0073】動作中、動きがゼロ(K=0)の場合、フ
ィールド遅延されたルミナンス信号Y20は加算器15
10を介して出力1580に結合される。この場合、K
=0の時の乗算器1535は信号Y22を阻止するの
で、信号Y22は無視される。多量の動きがある(K=
1)場合、乗算器1535は、Y22とマイナスY20
を加算器1540に結合し、加算器1540はもう一方
の入力においてプラスY20を受け取る。従って、この
場合の信号Y20は位相が異なるので互いに打ち消し合
い、加算器の出力は信号Y22である。極限値1とゼロ
の間にあるKの任意の値(0<K<1)に対する出力信
号は、制御信号Kに従って混合されるY20とY22か
ら成る。
【0074】図16と図17は遅延回路32の別の実施
例を示す。この遅延回路は、ライン遅延された出力信号
Y18、フィールド遅延された出力信号Y20およびフ
レーム遅延された出力信号Y6を供給する。これらの信
号の正確な遅延は、容易に認められるように、ビデオ信
号伝送標準(例えば、NTSC、PALまたはSECA
M)に依って異なる。図16の例(NTSC標準を仮定
する)の場合、タップ付きフレーム遅延は、1H遅延1
602、262H遅延1604そしてもう1つの262
H遅延1606の縦続接続により実現され、これにより
遅延されたルミナンス出力信号Y18,Y20およびY
6をそれぞれ出力1603,1605および1607に
供給する。
【0075】遅延回路32の現在選択されている実施例
を図17に示す。図17で、遅延しようとする信号は、
1H遅延回路1704の入力1702に供給され、それ
からマルチプレクサ1706を介してメモリ1708に
供給される。メモリ1708は、1フレームのメモリ容
量を有し、1フィールドの全遅延を与える。フレームメ
モリ1708の出力はデマルチプレクサ1710に供給
され、マルチプレクサ1710はフィールド遅延された
出力信号を端子1712に供給し、フレーム遅延された
出力信号を端子1714に供給する。このフィールド遅
延された出力信号は、マルチプレクサ1706のもう一
方の入力に戻され、それによりフレーム遅延された信号
とメモリ1708においてインタリーブされる。これに
よって、メモリの内容はインタリーブされたフィールド
遅延信号とフレーム遅延信号とから成り、これらの信号
はデマルチプレクサ1710により出力において分離さ
れる。本例のタップ付き遅延回路の更に詳しい説明は、
1987年1月27日にアール・ティー・フリング氏に
付与された“ビデオ信号フィールド/フレーム記憶シス
テム”という名称の米国特許第4,639,783号に
示されている。
【0076】図18は図5の受像機におけるカラー信号
処理回路の変形例を示す。YC分離回路502から供給
される分離されたクロナミス信号C1は色復調器180
2の入力1804に供給される。色復調器1802は、
復調された(ベースバンド)出力カラー信号(例えば、
R−YおよびB−Y)をそれぞれの加速回路1806と
1808に供給し、加速回路1806と1808は、復
調された2倍のライン周波数クロミナンス信号をYCプ
ロセッサ/マトリックス回路24に供給する。この例に
示すように、加速に先立つクロミナンス信号の復調は2
個のカラー加速回路を必要とするが、ここでは、先の例
のように色復調を加速の後に行う場合よりも低いクロッ
ク周波数で復調を行うという利点を有するものとして選
択されている。
【0077】図19は図5の受像機に使用するのに適す
るもう1つの加速回路を例示する。この加速回路に用い
られている二重ポート型のランダムアクセスメモリ19
02は、加速しようとするディジタル信号を受け取る入
力ポート1904と、加速されたビデオ出力信号を供給
する出力ポートを有する。この型式のメモリでは、読出
しと書込み動作が実質的に同時に行われ、これは図20
に示されている。図示されているように、入来ラインA
とBは、書込みクロック(CL)に応答してメモリに記
憶される。ラインAの第1の読出しサイクルの開始はラ
インAの書込みサイクルの中途から始まる。読出しは書
込みクロックの2倍の周波数で行われるので、ラインA
は1/2に時間圧縮される。ラインAの第2の読出しサ
イクルの開始はラインAの書込みサイクルの完了と同時
にそしてラインBの書込みサイクルの最初に始まる。二
重ポートメモリの使用は、これまで述べた他の例よりも
複雑でないので、ここに選択されている。また、書込み
サイクルの開始とこれに対応する最初の読出しサイクル
との間の遅延は、先の例では完全な1ラインであったの
に対し、1ラインの1/2にすぎないことも注目され
る。
【0078】ここに述べた実施例には、特に列挙し説明
したもの以外の他の変更を行うこともできる。例えば、
すべての信号処理を、ここで選択されたディジタル信号
処理法で行う必要はない。すでに述べたようにCCDデ
バイスを使用するような他の方法により、適当な遅延回
路を設けることもできる。アナログの実施例に用いる演
算は、演算増幅器、抵抗性合計回路網などのアナログデ
バイスにより実現することもできる。特許請求の範囲で
規定される本発明は、ここで述べた特定の要素に代わ
る、あらゆるアナログおよびディジタル要素を含むもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する雑音低減回路のブロック図
である。
【図2】図1の雑音低減回路により行われるコアリング
処理およびクレーム巡回型濾波処理の領域を示すスペク
トル図である。
【図3】ビデオカセットレコーダまたはテープレコーダ
の記録部分に用いられる、図1の雑音低減回路の簡略化
したブロック図である。
【図4】ビデオカセットレコーダまたはテープレコーダ
の再生部分に用いられる、図1の雑音低減回路の簡略化
したブロック図である。
【図5】カラーテレビジョン受像機内で本発明を具体化
する順次走査プロセッサの詳細なブロック図である。
【図6】図5の受像機内で使用するのに適する“加速”
回路のブロック図である。
【図7】図5の受像機内で使用するのに適する“加速”
回路のブロック図である。
【図8】図1と図5の実例に用いるのに適するサブサン
プリング回路のブロック図である。
【図9】図5の受像機に用いるのに適する平均回路のブ
ロック図である。
【図10】図1または図5の実例に用いるのに適する補
間器のブロック図である。
【図12】図5の受像機に用いるのに適する制御信号発
生器を示すブロック図である。
【図13】図5の受像機に用いるのに適する制御信号発
生器を示すブロック図である。
【図14】図12と図13の制御信号発生器の動作を示
す応答図である。
【図15】図5の受像機に用いるのに適する“ソフトス
イッチ”のブロック図である。
【図16】図1または図5の実施例に用いるのに適する
フレーム遅延回路のブロック図である。
【図17】図1または図5の実施例に用いるのに適する
フレーム遅延回路のブロック図である。
【図18】図5の実施例におけるクロミナンス信号処理
の変形を示すブロック図である。
【図19】図5の受像機に用いるのに適する更に別の
“加速”回路のブロック図である。
【図20】図19の加速回路の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 ビデオ雑音低減回路 14 A/D変換器 16 タイミング信号発生器 20 入力信号プロセッサ 22 サブサンプリング回路 24 低減フィルタ 26 補間器 28 減算器 30 フレーム巡回型フィルタ 32 フレーム遅延回路(フレーム遅延メモリ) 34 減算器 35 リミッタ 36 加算器 40 出力信号プロセッサ 42 コアリング処理回路 44 補間器 46 加算器 50 出力プロセッサ 51 ライン平均回路 52 ソフトスイッチ 53 動き検出器 54 制御信号発生器(ROM) 55 減算器 60 出力プロセッサ 61 加速回路 62 加速回路 63 補間器 64 加算器 65 スイッチ 500 テレビジョン受像機 502 Y/C信号分離回路 504 チューナ/IF増幅/検波回路 508 加速回路 510 A/D変換器 520 Y信号順次走査プロセッサ 522 D/A変換器 524 Y/C信号処理回路 526 受像管 528 タイミング信号発生器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化する雑音低減回路のブロック図
である。
【図2】図1の雑音低減回路により行われるコアリング
処理およびクレーム巡回型濾波処理の領域を示すスペク
トル図である。
【図3】ビデオカセットレコーダまたはテープレコーダ
の記録部分に用いられる、図1の雑音低減回路の簡略化
したブロック図である。
【図4】ビデオカセットレコーダまたはテープレコーダ
の再生部分に用いられる、図1の雑音低減回路の簡略化
したブロック図である。
【図5】カラーテレビジョン受像機内で本発明を具体化
する順次走査プロセッサの詳細なブロック図である。
【図6】図5の受像機内で使用するのに適する“加速”
回路のブロック図である。
【図7】図5の受像機内で使用するのに適する“加速”
回路のブロック図である。
【図8】図1と図5の実例に用いるのに適するサブサン
プリング回路のブロック図である。
【図9】図5の受像機に用いるのに適する平均回路のブ
ロック図である。
【図10】図1または図5の実例に用いるのに適する補
間器のブロック図である。
【図11】図10に示す補間器の動作を説明するための
図である。
【図12】図5の受像機に用いるのに適する制御信号発
生器を示すブロック図である。
【図13】図5の受像機に用いるのに適する制御信号発
生器を示すブロック図である。
【図14】図12と図13の制御信号発生器の動作を示
す応答図である。
【図15】図5の受像機に用いるのに適する“ソフトス
イッチ”のブロック図である。
【図16】図1または図5の実施例に用いるのに適する
フレーム遅延回路のブロック図である。
【図17】図1または図5の実施例に用いるのに適する
フレーム遅延回路のブロック図である。
【図18】図5の実施例におけるクロミナンス信号処理
の変形を示すブロック図である。
【図19】図5の受像機に用いるのに適する更に別の
“加速”回路のブロック図である。
【図20】図19の加速回路の動作を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非飛越し走査方式のビデオ入力信号を供
    給する信号源と、 前記非飛越し走査方式のビデオ入力信号に応答し、コア
    リング処理を受けた高周波成分およびフレーム巡回型濾
    波処理を受けた第1の低周波成分を有する第1のビデオ
    出力信号を発生する第1のプロセッサであって、前記第
    1の低周波成分に対して異なる遅延量を有するフレーム
    巡回型濾波処理された複数の低周波出力信号を発生する
    前記第1のプロセッサと、 フレーム巡回型濾波処理された低周波成分に応答し、前
    記ビデオ入力信号の現ラインから得られる低周波成分と
    前記ビデオ入力信号の少なくとも1ライン前のラインか
    ら得られる第2の低周波成分との差を表わすビデオ差信
    号を発生する第2のプロセッサと、 前記ビデオ差信号と前記第1のビデオ出力信号とを選択
    的に合成し、高周波成分についてはコアリング処理によ
    り雑音が低減され、低周波成分についてはフレーム巡回
    型濾波処理により雑音が低減され、以て雑音の低減され
    た非飛越し走査方式のビデオ出力信号を発生する出力回
    路とを含む、順次走査システム。
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