JPH11195856A - 変換モジュール - Google Patents
変換モジュールInfo
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- JPH11195856A JPH11195856A JP10001060A JP106098A JPH11195856A JP H11195856 A JPH11195856 A JP H11195856A JP 10001060 A JP10001060 A JP 10001060A JP 106098 A JP106098 A JP 106098A JP H11195856 A JPH11195856 A JP H11195856A
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- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
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Abstract
簡単に入替接続を行うことができる構造を持つ変換モジ
ュールを提供すること。 【解決手段】変換モジュール1を構成する変換基板3
は、信号変換素子9及び複数のめっきスルーホール5を
備える。変換基板3には、複数のめっきスルーホール5
に対応した箇所にI/Oピン24が突設された半導体パ
ッケージ装着用ソケット基板4が搭載される。めっきス
ルーホール5にI/Oピン24を挿入することにより、
両基板3,4同士が電気的に接続されている。入替接続
を要する特定のI/Oピン24Aに対応するめっきスル
ーホール5Aのソケット基板搭載側開口部を、当該部分
のめっき層G1 とともに凹状に除去する。そのI/Oピ
ン24A及び変換基板3側の入替接続用導体部8aを導
電体38を介して接続する。
Description
するものである。
ドには、CPU(中央処理装置)としての機能を有する
半導体パッケージがソケットを介して搭載されている。
このような半導体パッケージとしては、現在のところ、
片側面に多数のI/Oピンが立設されたPGA(ピング
リッドアレイ)タイプが主流を占めている。
ザーは、処理の高速化を目的としたアップグレードを望
む場合がある。この場合、ソケットから既存の半導体パ
ッケージを取り外し、より高機能な半導体パッケージを
新たに搭載することが必要になる。その際、高機能な半
導体パッケージを複数基板からなる変換モジュールに装
着したうえでマザーボードのソケットに間接的に実装す
ることがよいと提唱されている。
ッケージ装着用ソケット基板及び変換基板をその主要な
構成要素としたものが提案されている。変換基板(例え
ば両面板)は信号を変換する機能を有している。このよ
うな変換基板には複数のめっきスルーホールが設けられ
ており、それらの下面側開口部には外部接続用ピンの基
端部が挿入されている。なお、これらの外部接続用ピン
はマザーボードのソケットに対して嵌脱される。ソケッ
ト基板は複数のI/Oピンを備えている。これらのI/
Oピンは、ソケット基板の裏面側において前記複数のめ
っきスルーホールに対応した箇所に突設されている。各
I/Oピンは各めっきスルーホールに挿入されかつはん
だ付けされ、これによりソケット基板側と変換基板側と
の電気的な導通が図られる。また、ソケット基板のI/
Oピンは自身の上端面に挿通穴を持つソケット状ピンで
あるため、そこには半導体パッケージのI/Oピンが嵌
合される。従って、このような変換モジュールを用れ
ば、半導体パッケージをマザーボード側に適合させるこ
とができ、そのパッケージ本来の性能が発揮されやすく
なると考えられている。
り大幅なアップグレードのための変換モジュール構造と
して、めっきスルーホール群によって包囲される領域に
半導体パッケージ等の信号変換素子を実装し、同素子に
より信号変換を行わせるものが提案されるに至ってい
る。しかしながら、このような構造を採用した場合、特
定のI/Oピンについて入替接続を行う必要が生じる。
即ち、当該特定のI/Oピンについては、対応するめっ
きスルーホールを介して外部接続用ピンに直接導通させ
ずに、リード線等の導電体を用いていったん信号変換素
子の入力側に接続して、その出力側から変換信号を得る
ためである。
と、変換基板上にソケット基板を搭載した場合に当該特
定のI/Oピンもめっきスルーホールの上面側開口部に
挿入される結果、同ピンが外部接続用ピンと直接的に導
通してしまう。よって、従来では、例えば短く切断され
たピンをあらかじめ用意しそれを当該特定のI/Oピン
として使用することで、直接導通によるショートを未然
に防止する必要があった。従って、このようなI/Oピ
ンの長さ変更を伴わずに入替接続を行うことが可能な構
造を望む声があった。
たものであり、その目的は、I/Oピンの長さ変更を伴
うことなく比較的簡単に入替接続を行うことができる構
造を持つ変換モジュールを提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明では、信号変換素子が実装
されかつ複数のめっきスルーホールが設けられた変換基
板に、前記複数のめっきスルーホールに対応した箇所に
I/Oピンが突設された半導体パッケージ装着用ソケッ
ト基板が搭載され、前記めっきスルーホールに前記I/
Oピンを挿入することにより両基板同士が電気的に接続
されている変換モジュールにおいて、入替接続を要する
特定のI/Oピンに対応するめっきスルーホールのソケ
ット基板搭載側開口部が当該部分のめっき層とともに凹
状に除去され、そのI/Oピン及び前記変換基板側の入
替接続用導体部が導電体を介して接続されていることを
特徴とする変換モジュールをその要旨とする。
て、凹状除去部を有するめっきスルーホールと前記特定
のI/Oピンとの間に、可撓性を有する絶縁体を介在さ
せることとしている。
2において、導体パターンを備える子基板が前記両基板
間に配置されるとともに、前記I/Oピンによりその子
基板が面方向へ位置ずれ不能な状態に保持され、前記入
替接続用導体部及び前記特定のI/Oピンが、前記導体
パターンに対して導電性材料を用いて接合されていると
した。
項1に記載の発明によると、前記特定のI/Oピン及び
変換基板側の入替接続用導体部が導電体を介して接続さ
れる結果、その特定のI/Oピンについての入替接続が
行われる。変換基板にソケット基板を搭載した場合、入
替接続を要しない他のI/Oピンは、対応する個々のめ
っきスルーホールのソケット基板搭載側開口部に挿入さ
れる。ゆえに、これらのI/Oピンは当該部分のめっき
層と接触し、対応するめっきスルーホールと直接的に導
通する。その反面、入替接続を要する特定のI/Oピン
については、対応するめっきスルーホールのソケット基
板搭載側開口部が当該部分のめっき層とともに凹状に除
去されているので、そのめっき層と接触することがな
い。よって、前記特定のI/Oピンは対応するめっきス
ルーホールと直接的には導通せず、それによるショート
が回避される。このため、前記特定のI/Oピンの長さ
を短く変更しなくても、入替接続を行うことが可能とな
る。
介在によって、凹状除去部を有するめっきスルーホール
から前記特定のI/Oピンが隔てられるため、両者が直
接的に接触して導通することはない。そのため、直接導
通に起因するショートがより確実に回避され、信頼性も
向上する。また、直接導通を回避するために安全を見越
して凹状除去部を深めに設定する必要がなくなることか
ら、凹状除去部が最小限の深さで足りるようになり、製
造がより簡単になる。さらに、可撓性を有する絶縁体
は、前記特定のI/Oピンの先端によって押圧されても
破れることはなく、撓んで凹状除去部の内壁面に追従す
る。
に配置された子基板にはあらかじめ導体パターンが形成
されているため、例えばリード線を用いた場合とは異な
り、所定長さに切断したり絶縁被覆を剥離する等の面倒
な作業が不要となる。また、子基板はI/Oピンにより
面方向へ位置ずれ不能な状態に保持されるため、位置決
め作業自体が極めて容易になる。以上の結果、製造時の
作業性に優れ、しかも接続信頼性に優れたものとなる。
さらに、変換基板が両面板等のような単純な構造で足り
ることとなり、多層板やビルドアップ層に頼って入替接
続を行う必要がなくなる。よって、高コスト化が確実に
回避される。
形態のPGA用変換モジュール1を図1〜図4に基づき
詳細に説明する。
態の変換モジュール1は、PGA2を信号変換を行なっ
たうえでマザーボードMBに搭載するための装置であ
る。変換モジュール1は複数の基板、即ち変換基板3及
びソケット基板4をその主要な構成要素としている。
面板である。同変換基板3は、複数のめっきスルーホー
ル5を略ロ字状に配置してなるめっきスルーホール群を
備えている。各めっきスルーホール5は、その内壁面に
銅めっき層G1 を有している。図3に示されるように、
各めっきスルーホール5は一定のピッチで千鳥状に配置
されている。図4に示されるように、各々のめっきスル
ーホール5のソケット基板非搭載側(即ち下面側)開口
部には、外部接続用ピン6の基端部が挿入されている。
このピン6ははんだ付けにより接合されていてもよい。
略正方形状の領域には、1つのダイパッド7とそれを取
り囲む複数のパッド8とが形成されている。ダイパッド
7上には、信号変換素子としての信号変換用QFP(ク
アッドフラットパッケージ)9が表面実装されている。
このQFP9は、いわゆるガルウィング状をしたリード
9aを多数有している。各リード9aは、各パッド8に
対して導電性材料であるはんだS1 を用いて接合されて
いる。なお、前記パッド8のうちの1つは、入替接続用
導体部としての入替接続用パッド8aとして割り当てら
れている。
面側)においてスルーホール群により包囲されていない
領域には、電子部品接続用のパッド10が形成されてい
る。かかるパッド10にはDIP(デュアルインライン
パッケージ)11が表面実装されている。変換基板3の
下面側にも電子部品接続用パッド12が形成されてい
て、そこにはチップ抵抗13が表面実装されている。こ
れらの電子部品11,13も、各パッド10,12に対
していずれもはんだS1 を用いて接合されている。ま
た、この変換基板3の上面及び下面には、図示しない導
体パターンが形成されている。上記の導体パターンは、
めっきスルーホール5のランド5a,5b、QFP9及
び電子部品11,13の相互間を電気的に接続してい
る。
ホールが形成されている。ここでミニバイアホールと
は、ピン挿通及び表裏の導通を目的とした通常のめっき
スルーホールよりも小径(数10μmφ)であって、表
裏の導通のみを目的とするものを指す。変換基板3の上
下面を貫通するミニバイアホールの上端には、前記パッ
ド8のうち前記変換信号が出力される側に該当するもの
(図1の8b)が電気的に接続されている。
板4の構成について説明する。図1,図4に示されるよ
うに、前記ソケット基板4を構成する絶縁基材21は正
方形状かつ枠状をしていて、その外形の大きさは被搭載
物であるPGA2の大きさにほぼ等しい。絶縁基材21
は正方形状の中央孔22を備えている。このような中央
孔22を設けた理由は、QFP9の収容スペースを確保
するため、はんだ付けを容易に行うため、及びQFP9
の発する熱を効率よく放散するためである。従って、前
記中央孔22は、QFP9に対応する位置において当該
QFP9よりも若干大きめに形成されることがよい。
てその中央孔22よりも遙かに小径のピン挿通孔23が
多数かつ千鳥状に形成されている。各ピン挿通孔23に
はソケット状をしたI/Oピン24がそれぞれ挿通され
ている。同I/Oピン24の下端部は、絶縁基材21の
裏面側(下面側)から突出している。各ソケット状I/
Oピン24には、軸線方向に沿って延びる挿通穴25が
形成されている。この挿通穴25にはPGA2側のI/
Oピン26が挿抜可能である。即ち、同ソケット基板4
はPGA2が着脱可能な構造を表面側(上面側)に有し
ている。
のうち、入替接続を要する特定のI/Oピンを24Aで
表わし、入替接続を要しないその他のI/Oピン24と
区別する。また、特定のI/Oピン24Aに対応するめ
っきスルーホールを5Aで表わし、それ以外のめっきス
ルーホール5と区別する。
ランド5Abと、前述したミニバイアホールの下端と
は、図示しない導体パターンにより導通されている。従
って、QFP9の出力側と前記下面側開口部のランド5
Abとは電気的に接続されており、その様子は図1の破
線矢印A1 にて概略的に示されている。
ピン24Aに対応するめっきスルーホール5Aの上面側
開口部は、当該部分の銅めっき層G1 とともに凹状に除
去されている。具体的にいうと、本実施形態では前記部
分が従来公知のざぐり加工によってすり鉢状に除去され
る結果、凹状除去部としてのすり鉢状除去部44が形成
されている。すり鉢状除去部44の深さは、同めっきス
ルーホール5Aの半分程度に達する。なお、ざぐり加工
を採用した理由は、安価でありかつ確実な方法だからで
ある。
Oピン24は、対応する個々のめっきスルーホール5の
上面側開口部に挿入され、かつ個々のめっきスルーホー
ル5に対してはんだ付けされている。一方、入替接続を
要する特定のI/Oピン24Aの先端面は、変換基板3
の上面よりも低い位置にあり、対応するめっきスルーホ
ール5Aのすり鉢状除去部44内にまで到っている。
にはあらかじめソケット30がはんだ付けによって脱着
不能に固定されており、変換モジュール1はこのソケッ
ト30の上面側に搭載された状態で使用される。このと
き、外部接続用ピン6は、ソケット30の有するソケッ
ト状ピン31の挿通穴に挿通される。なお、部品交換を
行う際の便宜を図るため、当該接続部位にははんだ付け
がなされない。
板3及びソケット基板4に加えて、さらに子基板36及
び樹脂フィルム43をその構成要素としている。まず、
子基板36の構造について説明する。
基板36は、絶縁基材37の片側面に導電体としての導
体パターン38を備える、いわゆる両面板である。前記
導体パターン38は、従来公知のサブトラクティブ法に
よって形成されたものであることがよい。ここで使用さ
れている絶縁基材37は略長方形状かつリジッドなもの
であって、0.8mmの厚さを有している。図3に示され
るように、絶縁基材37の幅W1 は、I/Oピン24の
ピッチ(例えば2.54mm,1.27mm)よりも若干小
さめに設定されている。よって、絶縁基材37の一端
は、入替接続を要しない複数のI/Oピン24間に無理
なく挿入されることができる。
向に沿って延びるように形成されている。導体パターン
38の一端には一次側パッド39が形成され、他端には
二次側パッド40が形成されている。一次側パッド39
は略円形状の外形を備えていて、絶縁基材37の挿入端
近傍に位置している。絶縁基材37の挿入側端の中央部
には、スリット42が形成されている。このスリット4
2は絶縁基材37の長手方向に沿って延びるとともに、
その先端が前記一次側パッド39の中心にまで及んでい
る。図3に示されるように、同スリット42の幅は、少
なくとも前記特定のI/Oピン24Aの小径部が挿入可
能な大きさに設定される。
基材37の端部に位置している。はんだ付け部分の接続
信頼性の向上という観点からすると、前記2つのパッド
39,40は極力大きく形成されることがよい。ただ
し、一次側パッド39については、その直径が絶縁基材
37の幅W1 よりもひとまわり小さく設定されているこ
とがよい。一次側パッド39とI/Oピン24との当接
によるショートを未然に防止するためである。
を備える子基板36は、両基板3,4間に配置された状
態で使用される。その際、子基板36のパターン形成面
はソケット基板4側に向けられる。両基板3,4間に配
置された子基板36は、I/Oピン24,24Aの外周
面に対して当接することにより、自身の面方向へ位置ず
れ不能な状態に保持される。本実施形態では、子基板3
6が特定のI/Oピン24Aを含めた3本に対して当接
し、いわば3方向から位置決めされるように構成されて
いる。なお、子基板36がI/Oピン24Aのみに当接
するような構造であったとしても、ある程度の位置決め
が図られる。
側パッド39の中心部に、ちょうど特定のI/Oピン2
4Aが位置した状態となる。一方、二次側パッド40は
変換基板3上の入替接続用パッド8aに対応した位置を
とる。そして、ともにはんだS1 を用いて、特定のI/
Oピン24Aの小径部外周面と一次側パッド39とが接
合され、二次側パッド40との入替接続用パッド8aと
が接合されている。つまり、特定のI/Oピン24A及
び入替接続用パッド8aは、子基板36の導電パターン
38を介して電気的に接続されている。
フィルム43の構造について説明する。図3,図4に示
されるように、樹脂フィルム43は、すり鉢状除去部4
4を有するめっきスルーホール5Aと特定のI/Oピン
24Aとの間に介在されている。本実施形態の樹脂製フ
ィルム43は矩形状かつ数十μm厚であって、特定のI
/Oピン24Aを包囲する6本のI/Oピン24間に挿
入される程度の小さなものである(図3参照)。より具
体的にいうと、本実施形態では樹脂製フィルム43とし
てPI(ポリイミド)フィルムが使用されている。これ
に代えて、例えばエポキシフィルム等を使用してもよ
い。
てあらかじめ接着剤等により固定されていてもよいほ
か、接着剤等を何ら使用することなくフリーの状態で配
置されていてもよい。入替接続を要しないI/Oピン2
4を樹脂製フィルム43に突き刺すようにして配置する
ことも許容される。なお、樹脂製フィルム43は、特定
のI/Oピン24の先端によって下方に押圧されること
で撓み、すり鉢状除去部44の内壁面にほぼ追従した状
態となる。
法の一例を紹介する。まず、変換基板3、ソケット基板
4及び子基板36をあらかじめ作製しておく。ソケット
基板4は、枠状の絶縁基材21にピン挿通孔23を透設
した後、それらに対して同じ長さのソケット状I/Oピ
ン24,24Aを挿入することで得ることができる。子
基板36は、例えばガラスエポキシ製絶縁基材の片面に
銅箔を貼着してなる銅箔積層板を出発材料として、サブ
トラクティブ法により作製される。多数個どりの場合に
は、多数個どり用ボードを分割し、必要な数だけ子基板
36を得ればよい。変換基板3は次のようにして作製さ
れる。まず、例えばガラスエポキシ製絶縁基材の両面に
銅箔を貼着してなる銅箔積層板を出発材料とし、サブト
ラクティブ法等のような従来公知のパターン形成を行
う。それにより、絶縁基材にはめっきスルーホール5,
5A、ミニバイアホール、ダイパッド7、パッド8,8
a,8b等が形成される。ガラスエポキシに代えて、ガ
ラスポリイミド製の銅張積層板を選択してもよい。この
後、ざぐり加工を施すことにより、めっきスルーホール
5Aの上面側開口部を当該部分の銅めっき層G1 ととも
に除去し、すり鉢状除去部44を形成する。
の各めっきスルーホール5,5Aの下面側開口部に対し
て、外部接続用ピン6の基端部をプレスで圧入する。続
くはんだ印刷工程では、スクリーン印刷の手法によっ
て、変換基板3の上面側に位置するめっきスルーホール
5のランド5aにクリームはんだを印刷する。変換基板
3の上面側は、外部接続用ピン6が突出している下面側
とは異なりフラットなため、印刷に適しているからであ
る。なお、クリームはんだの印刷は、スクリーン印刷以
外の手法によってなされてもよい。また、前記クリーム
はんだとしては、例えば共晶はんだ(Pb:Sn=3
7:63,融点183℃)の粉末をベヒクルに分散させ
てなるもの等が使用される。このとき、QFP9を包囲
する各パッド8,8a,8bにもクリームはんだが印刷
される。
樹脂製フィルム43を変換基板3上に配置する。上述の
ごとく必要に応じて接着を行ってもよい。なお、このよ
うな絶縁体配置工程を、はんだ印刷工程前や第1のピン
立て工程前に行うことも可能である。
のめっきスルーホール5の上面側開口部に対して各ソケ
ット状I/Oピン24の先端部を挿通させるとともに、
ダイパッド7上にQFP9を固定する。
搭載した変換基板3をリフロー炉内にセットした後、ク
リームはんだが融点する温度付近まで炉内の温度を上昇
させ、はんだS1 を溶融させる。溶融したはんだS1 が
冷えて硬化すると、ソケット状I/Oピン24がめっき
スルーホール5に接合され、かつQFP9の各リード9
aが各パッド8,8a,8bに接合される。
入する。子基板36は、例えばソケット基板4の中央孔
22を介して挿入されることができる(図1の実線矢印
A2参照)。そして、I/Oピン24間への挿入で上述
のごとく位置決めされた子基板36を、はんだS1 を用
いて個別にはんだ付けする。その際、同時に電子部品1
1,13を対応するそれぞれのパッド10,12に対し
て個別にはんだ付けする。
を完成させた後、その変換モジュール1にPGA2を搭
載し、さらにそれをマザーボードMBのソケット30に
搭載する。この場合、特定のI/Oピン24Aを流れる
PGA2の信号は、一次側パッド39、導体パターン3
8、二次側パッド40及び入替接続用パッド8aという
ルートを経て、QFP9に入力される。そこで変換され
た信号は、さらにQFP9から出力された後、パッド8
b、ミニバイアホール、導体パターン、めっきスルーホ
ール5Aのランド5Ab、外部接続用ピン6及びソケッ
ト状ピン31というルートを経て、マザーボードMB側
に供給される。即ち、特定のI/Oピン24Aは、対応
するめっきスルーホール5Aを介して外部接続用ピン6
に直接導通されるのではなく、同外部接続用ピン6に間
接的に導通された状態となる。
ついて入替接続を行なうと、主としてQFP9によって
信号変換が図られ、PGA2本来の機能を充分に発揮さ
せることができる。
作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態では、変換基板3にソケット基板4を
搭載した場合、入替接続を要しない他のI/Oピン24
は、対応するめっきスルーホール5の銅めっき層G1 と
接触し、同めっきスルーホール5と直接的に導通する。
ここで特定のI/Oピン24Aに対応するめっきスルー
ホール5Aについては、通常のめっきスルーホール5と
は異なり、その上面側開口部がすり鉢状に除去されてい
る。従って、当該特定のI/Oピン24Aは、他のI/
Oピン24と同じ長さであるにもかかわらず、めっきス
ルーホール5Aの銅めっき層G1 と接触することがな
い。よって、前記特定のI/Oピン24Aは対応するめ
っきスルーホール5Aと直接的には導通せず、それによ
るショートが回避されている。このため、前記特定のI
/Oピン24Aの長さをあえて短く変更しなくてもよ
く、一種類の長さのI/Oピン24のみを用いれば足り
るようになる。従って、二種類の長さのI/Oピン2
4,24Aを必要とする場合に比べて、入替接続を簡単
に行うことが可能となる。
は、すり鉢状除去部44を有するめっきスルーホール5
Aと特定のI/Oピン24Aとの間に、樹脂製フィルム
43を介在させている。この樹脂製フィルム43の介在
によって、めっきスルーホール5Aから特定のI/Oピ
ン24Aが隔てられるため、直接導通に起因するショー
トがより確実に回避される。これにより装置の信頼性も
向上する。また、直接導通を回避するために、安全を見
越してすり鉢状除去部44の加工深さを必要以上に深く
設定する必要がなくなる。従って、凹状除去部44が最
小限の加工深さで足りるようになり、それによって変換
基板3の製造がより簡単になる。さらに、PIフィルム
等のような樹脂製フィルム43は可撓性を有しているた
め、特定のI/Oピン24Aの先端によって押圧されて
も破れることはなく、撓んですり鉢状除去部44の内壁
面に追従することができる。
は、あらかじめ導体パターン38が形成された子基板3
6を両基板3,4間に配置している。このため、例えば
リード線を用いた場合とは異なり、所定長さに切断した
り絶縁被覆を剥離する等の面倒な作業が不要となる。ま
た、子基板36は3本のI/Oピン24,24Aにより
面方向へ位置ずれ不能な状態に保持されるため、位置決
め作業自体が極めて容易になる。従って、製造時の作業
性に優れ、かつはんだ付け部分の接続信頼性に優れた構
造となっている。
は、変換基板3が両面板という単純な構造のもので足り
るため、例えば変換基板3を多層板にしたり、変換基板
3にビルドアップ層を形成したりすることが不要にな
る。よって、構造の複雑化及び高コスト化を回避しつつ
入替接続を行うことができる。
ると、めっきスルーホール群によって包囲される領域を
利用すれば、変換基板3自体の外形大型化を伴うことな
く、比較的大きなQFP9を実装することができる。よ
って、例えば大きなPGA2を用いてアップグレードを
行うような場合に有利となる。
基板36や樹脂製フィルム43は、変換基板3やソケッ
ト基板4に比べて面積が格段に小さい。しかも、子基板
36は、多数個どりによって1枚の板材から多量に得る
ことができる。これらのことは高コスト化の防止に寄与
している。
ことはなく、例えば次のような形態に変更することが可
能である。 ◎ 図5に示される別例の変換モジュール51のように
してもよい。子基板54の挿入側端の側壁面には、いわ
ゆる断面スルーホール52が形成されている。その断面
スルーホール52は一次側パッド39につながっている
とともに、特定のI/Oピン24Aの小径部外周面に対
して接触した状態ではんだ付けされている。子基板54
の非挿入側端の側壁面にも同様に断面スルーホール53
が形成されている。この断面スルーホール53は二次側
パッド40につながっていて、かつ入替接続用パッド8
aに対してはんだ付けされている。ここで断面スルーホ
ール52,53とは、銅めっき等を実施して通常のめっ
きスルーホールを作製した後、当該めっきスルーホール
の部分で絶縁基材を分割してその断面を露出させたもの
を一般的に指す。このような別例の構造であると導体同
士の接合面が増えるため、確実にはんだ付けすることが
でき、接続信頼性がいっそう向上する。
61のように、樹脂製フィルム43を省略した構成を採
用することも許容される。 ◎ 凹状除去部は、実施形態のようにすり鉢状に限定さ
れることはなく、例えば略半球状や円柱状等であっても
よい。
サブトラクティブ法以外の手法、例えば印刷法などによ
り形成されたものでもよい。また、導体パターン37を
有する子基板36,54に代え、リード線等を使用する
ことも一応可能である。
ルム43に限定されることはなく、フィルム状でないも
のであっても使用可能である。 ◎ ざぐり加工等のような凹状除去部形成加工は、樹脂
製フィルム43を変換基板3上に配置する工程の前に実
施されていれば足りるので、例えば第1のピン立て工程
後になされてもよい。なお、変換基板3に対する穴あけ
加工の際に、同時にざぐり加工を行えば生産効率がよく
なる。
接続用ピン6に代えて、例えばはんだボール等をめっき
スルーホール5,5Aの下面側開口部に設けてもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほか
に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を
その効果とともに以下に列挙する。
おいて、前記変換基板においてめっきスルーホール群に
より包囲される領域には信号変換素子が実装されている
変換モジュール。この構成であると、例えば大きな信号
変換素子を用いたアップグレードに有利になる。
て、前記子基板は前記導体パターンにつながる断面スル
ーホールをその端部側壁面に有している変換モジュー
ル。この構成であると、導体同士の接合面が増えて接続
信頼性がいっそう向上する。
のいずれか1つにおいて、前記絶縁体は樹脂製フィルム
(例えばPIフィルム等)である変換モジュール。樹脂
製フィルムであれば好適な可撓性を有するとともに、肉
薄なため基板間に支障なく配置することができる。
至3のいずれか1つにおいて、前記半導体パッケージ装
着用ソケット基板は前記信号変換素子に対応する位置に
中央孔を有する変換モジュール。この構成であると、子
基板を基板間の所定位置に挿入しやすくなり作業性が向
上する。
至4のいずれか1つにおいて、前記変換基板は、サブト
ラクティブ法により形成された導体パターンをその両面
に有するとともに、ミニバイアホールを有する両面板で
ある変換モジュール。この構成であると、変換基板が廉
価なものとなり高コスト化を防止できる。
ピンが挿入可能であって、かつ他方側の開口部が当該部
分のめっき層とともに凹状に除去されためっきスルーホ
ール構造を有する変換モジュール用変換基板。このよう
な変換基板を用いれば、本発明の優れた変換モジュール
を確実に得ることができる。
載の発明によれば、I/Oピンの長さ変更を伴うことな
く比較的簡単に入替接続を行うことができる構造を持つ
変換モジュールを提供することができる。
優れかつ製造が簡単な構造とすることができる。請求項
3に記載の発明によれば、製造時の作業性及び接続信頼
性に優れるとともに、高コスト化を確実に回避できる構
造とすることができる。
の使用状態を説明するための概略側面図。
図。
半導体パッケージ装着用ソケット基板、5,5A…めっ
きスルーホール、8a…入替接続用導体部としての入替
接続用パッド、9…信号変換素子としてのQFP、24
…ソケット状I/Oピン、24A…入替接続を要する特
定のソケット状I/Oピン、36,54…子基板、38
…導電体としての導体パターン、43…絶縁体としての
樹脂製フィルム、G1 …めっき層としての銅めっき層、
S1 …導電性材料としてのはんだ。
Claims (3)
- 【請求項1】信号変換素子が実装されかつ複数のめっき
スルーホールが設けられた変換基板に、前記複数のめっ
きスルーホールに対応した箇所にI/Oピンが突設され
た半導体パッケージ装着用ソケット基板が搭載され、前
記めっきスルーホールに前記I/Oピンを挿入すること
により両基板同士が電気的に接続されている変換モジュ
ールにおいて、 入替接続を要する特定のI/Oピンに対応するめっきス
ルーホールのソケット基板搭載側開口部が当該部分のめ
っき層とともに凹状に除去され、そのI/Oピン及び前
記変換基板側の入替接続用導体部が導電体を介して接続
されていることを特徴とする変換モジュール。 - 【請求項2】凹状除去部を有する前記めっきスルーホー
ルと前記特定のI/Oピンとの間に、可撓性を有する絶
縁体を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の変
換モジュール。 - 【請求項3】導体パターンを備える子基板が前記両基板
間に配置されるとともに、前記I/Oピンによりその子
基板が面方向へ位置ずれ不能な状態に保持され、前記入
替接続用導体部及び前記特定のI/Oピンが、前記導体
パターンに対して導電性材料を用いて接合されているこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の変換モジュー
ル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00106098A JP3593249B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 変換モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00106098A JP3593249B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 変換モジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11195856A true JPH11195856A (ja) | 1999-07-21 |
JP3593249B2 JP3593249B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=11491004
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3593249B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102089934A (zh) * | 2009-06-25 | 2011-06-08 | 住友电装株式会社 | 安装板 |
CN115842254A (zh) * | 2023-03-01 | 2023-03-24 | 上海合见工业软件集团有限公司 | 一种叠放互连系统及一种电路板 |
-
1998
- 1998-01-06 JP JP00106098A patent/JP3593249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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