JPH1119521A - 排気ガス浄化用触媒の製造方法、及び排気ガス浄化用触媒を用いた排気ガスフィルター及び排気ガス浄化装置並びに排気ガス浄化システム - Google Patents

排気ガス浄化用触媒の製造方法、及び排気ガス浄化用触媒を用いた排気ガスフィルター及び排気ガス浄化装置並びに排気ガス浄化システム

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JPH1119521A
JPH1119521A JP9176744A JP17674497A JPH1119521A JP H1119521 A JPH1119521 A JP H1119521A JP 9176744 A JP9176744 A JP 9176744A JP 17674497 A JP17674497 A JP 17674497A JP H1119521 A JPH1119521 A JP H1119521A
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JP
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exhaust gas
gas purifying
producing
catalyst
purifying catalyst
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JP9176744A
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Masaaki Arita
雅昭 有田
Tatsuro Miyazaki
達郎 宮崎
Nobuyuki Tokubuchi
信行 徳渕
Masahiro Inoue
雅博 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の排気ガスに含まれる硫黄酸化物と
の反応を抑えて、硫黄酸化物に対する耐被毒性に優れた
排気ガス浄化用触媒の製造方法、排気ガスフィルター、
排気ガス浄化装置および排気ガス浄化システムを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明の排気ガス浄化用触媒の製造方法
は、触媒活性成分を触媒担体上に含浸担持する担持工程
において、触媒活性成分と担体を混合した混合溶液中
に、分子の構成成分に硫黄を含む、触媒活性成分と錯体
を形成する錯化剤を適量添加し、前記混合溶液を攪拌、
乾燥後、還元雰囲気中、所定の温度で焼成し、更に酸化
雰囲気中、所定の温度で焼成する。また、望ましくは更
に、硫黄酸化物を含む酸化雰囲気中、所定の温度で焼成
する構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
スを浄化する排気ガス浄化用触媒の製造方法、及び排気
ガス浄化用触媒を用いた排気ガス浄化装置、特にディー
ゼル機関の排気ガスに含まれる一酸化炭素、炭化水素、
パティキュレートを酸化燃焼して浄化する排気ガス浄化
用触媒の製造方法、及び排気ガス浄化用触媒を用いた排
気ガスフィルター及び排気ガス浄化装置並びに排気ガス
浄化システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関からの排気ガスが大気中に安全
に放出されるように浄化処理することは、環境保全上望
ましいことである。ガソリンエンジンについては、排気
ガスの厳しい規制と、それに対する技術の進歩、具体的
にはいわゆる三元触媒の出現と更なる改良により、排気
ガス中の有害物質は確実に減少している。しかし、ディ
ーゼルエンジンについては、その特異な原理とパティキ
ュレートと呼ばれる有害成分の存在により、規制がガソ
リンエンジンに比べて緩く、又、規制が緩いこともあい
まって、有害物質排出抑制のための技術開発もガソリン
エンジンに比べて大きく遅れており、確実に浄化できる
排気ガス浄化用触媒、及び排気ガス浄化用触媒を用いた
排気ガス浄化装置の開発が望まれている。
【0003】現在までに開発されているディーゼルエン
ジンからの排気ガスを浄化する触媒としては、三元触媒
と基本的に同じ構成であるオープン型SOF(Solu
ble Organic Fraction;可溶性有
機成分、高沸点の炭化水素)分解触媒が知られている。
公知の技術である含浸法により、調製されたオープン型
SOF分解触媒では、例えば特開平1−171626号
公報に開示されているように、ガソリンエンジンと同様
に触媒活性成分である白金族金属等の金属微粒子が高比
表面積の担体上に分散、担持されており、一酸化炭素や
炭化水素とともにディーゼルパティキュレート中のSO
Fが酸化分解して浄化される。高比表面積の担体として
は、耐熱性等を考慮してγ−アルミナ等の活性アルミナ
又はアルカリ金属や希土類が添加された活性アルミナ等
が用いられている。このオープン型SOF分解触媒は、
ドライスーツの除去率が低いという欠点があるが、ドラ
イスーツの量はディーゼルエンジンそのもののメカニカ
ルな改良や燃料自体の改良によって低減することが可能
であり、かつ再生処理装置が不要という大きなメリット
があるため、今後の一層の技術の向上が期待されてい
る。ところが、オープン型SOF分解触媒も排気ガス中
に含まれる触媒被毒物質により触媒活性が低下する。す
なわち、ディーゼルエンジンに使用する軽油には、現在
のところ0.40〜0.45重量%の硫黄分が含有さ
れ、長期規制実施後も0.05重量%程度の硫黄分が含
有されるため、エンジンの燃焼の際に硫黄分が酸化して
硫黄酸化物となり、これが触媒活性成分と作用して、触
媒活性が低下する。
【0004】そこで根本的な触媒活性を向上させるため
に、従来の含浸法にクエン酸等の多塩基カルボン酸等を
添加した系で調製する方法が、特公平60−8863号
公報に開示されている。球状やペレット状の担体の外表
面上に触媒活性成分を担持することで、触媒成分の表面
から内部への進入深さを制御して、触媒活性を向上させ
るものであるが、触媒成分自体の粒子径や分布状態を制
御するまでには至っておらず、従って、硫黄酸化物によ
る被毒受けて、触媒活性は経時的に低下し耐久性に欠け
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
排気ガス浄化用触媒では、硫黄酸化物との作用を効果的
に防止することが十分になされていないため、硫黄酸化
物による耐被毒性に乏しく、経時的に触媒性能が劣化
し、自動車用触媒としての寿命が短いという課題がを有
していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、内燃機関、特にディーゼルエンジンからの排気ガス
に含まれる硫黄酸化物と排気ガス浄化用触媒との作用を
防止することによって、硫黄酸化物に対する耐被毒性に
優れた排気ガス浄化用触媒の製造方法の提供、及び硫黄
酸化物に対する耐被毒性に優れるとともに信頼性や耐久
性に優れた排気ガスフィルターの提供、及び高浄化性で
信頼性や耐久性に優れた排気ガス浄化装置の提供、及び
高い捕集率でSOF等を捕集し信頼性や耐久性に優れた
排気ガス浄化システムの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の排気ガス浄化用触媒の製造方法は、触媒活
性成分を触媒担体上に含浸担持する担持工程において、
触媒活性成分と担体を混合した混合溶液中に、分子の構
成成分に硫黄を含む、触媒活性成分と錯体を形成する錯
化剤を適量添加し、前記混合溶液を攪拌、乾燥後、還元
雰囲気中、所定の温度で焼成し、更に酸化雰囲気中、所
定の温度で焼成する。また、望ましくは更に、硫黄酸化
物を含む酸化雰囲気中、所定の温度で焼成する構成を有
する。これにより、ディーゼルエンジンからの排気ガス
中に含まれる一酸化炭素、炭化水素、パティキュレート
中のSOFを酸化燃焼して浄化する際に、触媒毒である
硫黄酸化物と触媒活性成分との作用を防止することが可
能となり、硫黄酸化物に対する耐被毒性に優れた、長寿
命な排気ガス浄化用触媒を低原価で量産できる排気ガス
浄化用触媒の製造方法を実現することができる。
【0008】また、本発明の排気ガスフィルターは、セ
ラミック製のハニカム構造体の各セル壁に担持された前
記排気ガス浄化用触媒を備えた構成を有している。これ
により、排気ガス中の硫黄化合物に対する耐被毒性に優
れ高い触媒活性を長期間維持し信頼性や耐久性に優れた
排気ガスフィルターを実現できる。
【0009】また、本発明の排気ガス浄化装置は、本発
明の排気ガス浄化用触媒の製造方法に基ずき作製した触
媒、前記触媒を担持するための耐熱性ハニカム構造体、
触媒付き耐熱性ハニカム構造体を収納するためのケース
を備えた構成よりなる。これらの構成により、ディーゼ
ルエンジンからの排気ガス中に含まれる一酸化炭素、炭
化水素、パティキュレート中のSOFを酸化燃焼して浄
化する際に、触媒毒である硫黄酸化物と触媒活性成分と
の作用を防止することが可能となり、硫黄酸化物に対す
る耐被毒性に優れ耐久性に優れた排気ガス浄化装置を提
供することができる。
【0010】また、本発明の排気ガス浄化システムは、
前記排気ガス浄化装置をディーゼルエンジン直下のマニ
ホールド部近傍に配設した構成を有している。これによ
り、高濃度のSOF等を含んだ排気ガスを高い浄化率で
浄化することができるとともに長期間高い触媒活性を維
持し信頼性や耐久性に優れた排気ガス浄化システムを実
現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の排気ガ
ス浄化用触媒の製造方法は、多孔性無機物からなる担体
と、前記担体の表面上に担持された貴金属、卑金属、金
属酸化物の内のいずれか一種類以上からなる触媒活性成
分と、を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法であっ
て、前記担体に前記触媒活性成分を担持する担持工程を
有し、前記担持工程で使用される前記触媒活性成分に前
記触媒活性成分と錯体を形成する錯化剤が添加されてい
る構成を有している。この構成により、触媒活性成分の
微粒子化及び高分散化が可能となり、反応に寄与する触
媒の表面積が著しく大きくなり活性が向上するという作
用を有する。
【0012】ここで、多孔性無機物としては、高比表面
積を有するもので、活性アルミナの他に、α−アルミ
ナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、マグネシ
ア、ジルコニア等の多孔体も用いることができる。尚、
多孔性無機物の表面に他の酸化物薄膜をコーティングし
た多孔性無機物質を用いても良い。酸化物薄膜を形成す
る方法としては、含浸法、浸漬法等により担体表面に被
覆した後、乾燥し、焼成する方法等が用いられるが、前
記酸化物の出発原料は各金属のアルコキシド、各金属塩
等を用いることができる。
【0013】触媒活性成分としては、白金、パラジウ
ム、ロジウム、オスミウム、イリジウム、ルテニウム、
金、銀等の貴金属、リチウム、ナトリウム、カリウム、
ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム、バリウム、スカンジウム、イットリウ
ム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステ
ン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅、亜鉛、錫等の卑金属、酸化銅、酸化
ニッケル、酸化コバルト、酸化ランタン、酸化セリウ
ム、酸化鉄、酸化バナジウム、酸化亜鉛、酸化クロム、
酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸
化金、酸化銀、酸化白金、酸化パラジウム、酸化タリウ
ム、酸化トリウム、酸化チタン、酸化珪素、酸化マグネ
シウム、酸化モリブデン、酸化イットリウム、酸化ジル
コニウム、酸化ベリリウム等の金属酸化物、ABO
3(Aはランタン、セリウム等の希土類の少なくとも1
種類以上の元素、Bはクロム、マンガン、鉄、コバルト
等の遷移金属、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金
属、ストロンチウム、バリウム等のアルカリ土類金属、
白金、パラジウム等の貴金属の内の少なくとも1種類以
上の元素)を基本構造とするペロブスカイト型複合酸化
物、スピネル型複合酸化物、ペロブスカイト・スピネル
複合酸化物等の金属複合酸化物の内のいずれか一種類以
上が用いられる。
【0014】本発明の請求項2に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項1において、触媒活性成分と
錯体を形成する錯化剤が、触媒活性成分に配位する原子
として硫黄を含有する構成を有している。この構成によ
り、硫黄原子で配位することにより、より物性の安定し
た金属錯体を形成し、また、配位子となる硫黄の原子半
径が他の錯化剤の配位子の原子半径よりも大きいことか
ら、より立体的な金属錯体を形成することができ、その
結果、金属イオン同士間の距離が三次元的に均一とな
り、担体表面における触媒活性成分の分散性が均一とな
るという作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項1又は2において、触媒活性
成分と錯体を形成する錯化剤がジエチルジチオカルバミ
ン酸誘導体の塩からなる構成を有している。この構成に
より、触媒活性成分がジエチルジチオカルバミン酸誘導
体の塩に含まれる2つの硫黄原子と錯体を形成し、この
際、硫黄の原子半径が大きいことから立体的な錯体を形
成し、担体表面に担持される際にある一定の距離をもっ
て高分散に担持されるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項4に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項3において、前記ジエチルジ
チオカルバミン酸誘導体の塩がジエチルジチオカルバミ
ン酸ジエチルアンモニウムである構成を有している。こ
の構成により、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルア
ンモニウムに含まれる2つの硫黄原子と錯体を形成し、
この際、硫黄の原子半径が大きいことから立体的な錯体
を形成し、担体表面に担持される際にある一定の距離を
もって高分散に担持するとともに、2つのジエチルアン
モニウムにより安定した錯体が形成されるという作用を
有する。
【0017】本発明の請求項5に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項1乃至4の内いずれか1にお
いて、前記錯化剤の添加量aが触媒活性成分の添加量b
に対して、モル比(a/b)が1〜10、好ましくは3
〜5に調整された構成を有している。この構成により、
金属錯体が効率的に形成されるという作用を有する。
【0018】ここで、モル比(a/b)が3よりも小さ
くなるにつれ触媒活性成分の種類にもよるが、金属錯体
の形成が不十分で触媒活性成分の分散性が不均一になる
傾向が認められ、特にモル比(a/b)が1未満ではこ
の傾向が著しく、また、モル比(a/b)が5よりも大
きくなるにつれ触媒活性成分の種類にもよるが、均一な
分散に関与しないものが多くなり触媒活性も殆ど平衡に
達する傾向が認められ、特にモル比(a/b)が10を
超えるとこの傾向が著しくなるので、いずれも好ましく
ない。
【0019】本発明の請求項6に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項1乃至5の内いずれか1にお
いて、前記担持工程が触媒活性成分と担体と錯化剤の混
合溶液のpHを0.1〜2.0、好ましくは1.5〜2
に調整して行われる構成を有している。この構成によ
り、混合溶液中の触媒活性成分の金属塩の溶解度が向上
し、錯化剤の錯体形成が容易になり、触媒としたときの
触媒活性成分の均一分散性が向上するという作用を有す
る。
【0020】本発明の請求項7に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項6において、前記混合溶液の
pHを調整するためのpH調整剤として塩素を含有しな
い酸を用いる構成を有している。この構成により、触媒
中に残留塩素が残らないようにし、塩素による触媒の活
性低下を抑制する作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項1乃至7の内いずれか1にお
いて、触媒を担持した担体を焼成する焼成工程が、酸化
雰囲気下で焼成する酸化焼成工程を有する構成を備えて
いる。これにより、還元焼成は触媒成分を金属の形で担
体上に担持し、酸化焼成により酸素に接触させることで
酸化雰囲気下での耐熱性を確保することができるという
作用を有する。
【0022】尚、酸化焼成工程の前工程として、触媒を
担持した担体を還元雰囲気下で焼成する還元焼成工程を
設けるのが好ましい。還元焼成により触媒成分は、金属
状態で担体上に担持される。
【0023】本発明の請求項9に記載の排気ガス浄化用
触媒の製造方法は、請求項8において、前記酸化焼成工
程が、酸化雰囲気中所定の温度で焼成を行った後に、更
に硫黄酸化物ガスを含む酸化雰囲気下所定の温度で焼成
を行う構成を有している。これにより、触媒活性成分の
うちの酸化反応に不活性な成分を、酸化反応に活性な成
分に変化させる作用を有する。ここで、硫黄酸化物ガス
の濃度としては、10〜10000ppmが用いられ
る。硫黄酸化物ガスは触媒活性成分と当量導入すれば充
分であり、「温度×時間」で決まるが上記範囲内が好適
に用いられる。
【0024】本発明の請求項10に記載の排気ガス浄化
用触媒の製造方法は、請求項8又は9において、前記酸
化焼成工程が、酸化雰囲気中所定の温度で焼成を行った
後に、更に硫黄酸化物ガス及び水蒸気を含む酸化雰囲気
下で所定の温度で焼成を行う構成を有している。これに
より、触媒成分の塩の残留成分を除去するという作用を
有する。また、これにより触媒活性成分が被毒されるの
を防止するという作用を有する。更に、触媒活性成分の
内の酸化反応に不活性であったものを、酸化反応に活性
なものに変化させる作用を有する。ここで、水蒸気の濃
度としては、1〜50vol%が用いられる。この範囲
の水蒸気濃度により系内の残留成分を有効に除去し触媒
活性成分の残留成分による被毒を防止し、所期の触媒活
性を与えるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項11に記載の排気ガス浄化
用触媒の製造方法は、請求項8乃至10において、前記
酸化焼成工程の硫黄酸化物ガスの存在下又は硫黄酸化物
ガス及び水蒸気を含む酸化雰囲気下での焼成温度が、1
00〜1000℃、好ましくは400〜500℃で行う
構成を有している。これにより、触媒活性成分の内の酸
化反応に不活性であったものを、酸化反応に活性なもの
に変化させる作用を有する。
【0026】ここで、焼成温度が400°Cよりも低く
なるにつれ触媒活性成分の内の酸化反応に不活性であっ
たものを、酸化反応に活性なものに変化させるという効
果が得られ難くなる傾向が認められ、また、500℃よ
りも高くなるにつれ硫黄酸化物ガスが安定に触媒成分と
反応を行えず、触媒活性が不活性になる傾向が認められ
るので、いずれも好ましくない。
【0027】本発明の請求項12に記載の排気ガス浄化
用触媒の製造方法は、請求項8乃至11の内いずれか1
において、前記酸化焼成工程の硫黄酸化物ガスの存在下
又は硫黄酸化物ガス及び水蒸気を含む酸化雰囲気下での
焼成時間が1〜100時間、好ましくは20〜30時間
である構成を有している。これにより、触媒活性成分の
内の酸化反応に不活性であったものを、酸化反応に活性
なものに変化させる作用を有する。
【0028】ここで、焼成時間が20時間よりも短くな
るにつれ所期の触媒活性が得られ難い傾向が認められ、
また、30時間よりも長くなるにつれ触媒活性が平衡に
達する傾向が認められるので、いずれも好ましくない。
【0029】本発明の請求項13に記載の排気ガス浄化
用触媒の製造方法は、請求項1乃至12の内いずれか1
において、前記担体がシリカをコーティングした活性ア
ルミナである構成を有している。これにより、硫黄酸化
物ガスを含む酸化雰囲気中で熱処理を行う際にも、担体
と硫黄酸化物との反応が抑制され、処理に伴う比表面積
の低下を防止することができるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項14に記載の排気ガス浄化
用触媒の製造方法は、請求項13において、前記活性ア
ルミナの比表面積が50〜200m2/g、中心粒子径
が0.3〜10μm、細孔容積が0.4cc/g〜1c
c/gを有する構成を有している。これにより、触媒活
性成分が均一に分散し、かつ、微粒化した状態で担持で
き広い表面積を得ることができるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項15に記載の発明は、本体
が円柱状又は角柱状に形成され軸方向に多数のセルを有
し前記各セルの両端面のいずれか一方を封止剤で封止さ
れたセラミック製のハニカム構造体と、前記ハニカム構
造体のセル壁に担持された請求項1乃至14の内いずれ
か1に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法で作製され
た排気ガス浄化用触媒と、を備えた構成を有している。
これにより、耐被毒性に優れた触媒活性成分を均一に分
散した担体をセル壁に担持しているので、排気ガス中の
SOF等を高効率で分解し浄化する事ができるととも
に、耐久性、信頼性を向上できるという作用を有する。
【0032】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項15に記載された排気ガスフィルターと、前記排気ガ
スフィルターを加熱する加熱手段と、を有する構成を有
している。これにより排気ガス浄化用触媒を加熱するこ
とにより、低温の排気ガスも高温の排気ガスと同様に高
効率で浄化できるという作用を有する。
【0033】加熱手段としては電気ヒーター、バーナ
ー、マイクロ波等が用いられる。本発明の請求項17に
記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記
排気ガスフィルターを収納し、かつ一側部に形成された
排気ガス流入口と他側部に形成された排気ガス流出口と
を有するケースと、を備えた構成を有している。
【0034】これにより、排気ガス浄化用触媒をケース
に収納し、ケースに排気ガスの流入・流出口を設けたこ
とによって、ディーゼルエンジンの排気系に取り付ける
ことができるという作用を有する。
【0035】ケースとしては耐酸化性に優れた金属、セ
ラミックス等が用いられる。本発明の請求項18に記載
の発明は、請求項17に記載の発明において、前記ケー
スの近傍に配設された送風手段を有する構成を有してい
る。これにより、ディーゼルエンジンの排気系における
低温の排気ガスを加熱流体にして排気ガス浄化用触媒に
吹き付けることにより、低温の排気ガスの浄化効率が向
上するという作用を有する。
【0036】送風手段としてはブロアー、コンプレッサ
ー等が用いられる。本発明の請求項19に記載の発明
は、請求項16乃至18の内いずれか1に記載の排気ガ
ス浄化装置が、エンジン直下のマニホールド部近傍に配
設された構成を有している。これにより、排気ガスの温
度低下が抑制されることにより、排気ガスの浄化効率が
向上するという作用を有する。
【0037】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項19において、前記マニホールド部と前記ケースの排
気ガス流入口との接続管の外周に断熱材を備えてた構成
を有している。これにより、排気ガスの温度低下を防止
することにより、排気ガスの浄化効率が向上するという
作用を有する。
【0038】接続管としては耐酸化性に優れた金属等が
用いられ、断熱材としてはアスベスト、ガラス綿、スラ
グウール等が用いられる。
【0039】以下、本発明の実施の形態の具体例につい
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
排気ガス浄化用触媒の製造方法の工程図である。実施の
形態1における排気ガス浄化用触媒の製造方法の製造工
程は秤量工程1、含浸工程2、乾燥工程3及び焼成工程
4の4つの工程からなる。含浸工程2において、触媒活
性成分と錯体を形成する錯化剤を混合するとともに、担
体に含浸を行う。焼成工程4においては、先ず最初に還
元雰囲気で焼成を行い、次に酸化雰囲気で焼成を行う。
また、必要に応じて更に特定成分を含有した酸化雰囲気
中で焼成する。
【0040】以下に実施例を基に更に詳しく説明する。
【0041】
【実施例】
(実施例1) <担体の調製>活性アルミナ粉末(住友化学工業製)の
エタノール溶液100wt部に、テトラエトキシシラン
(関東化学製)を10wt部を添加し、そのまま一昼夜
攪拌混合しながら、エタノールを蒸発させ乾固させた。
固まりを乳鉢で粉体状にした後、800℃で5時間焼成
してシリカコーティング活性アルミナからなる担体を得
た。
【0042】<触媒活性成分の溶液の調製>濃度97〜
102の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11w
t部と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.1
2wt部、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモ
ニウム(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸留水10
0wt部を混合し触媒活性成分の溶液を得た。
【0043】<排気ガスフィルターの製造>得られたシ
リカコーティング活性アルミナ粉末を10wt部、硝酸
アルミニウム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナ
ゾル(日産化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部
を混合して得たスラリー中にコージェライト製ハニカム
フィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬した後、
引き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹
き払った後、120℃で2時間乾燥する。次いで800
℃で5時間焼成し、ムライト製ハニカムフィルターの表
面上にシリカコーティング活性アルミナを担持した。次
に、調製後一昼夜放置した触媒活性成分の溶液に、得ら
れたハニカムフィルターを10分間浸漬した後引き上
げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹き払った後、12
0℃で2時間乾燥する。次いで600℃で2時間還元雰
囲気中で焼成した後、更に800℃で5時間酸化雰囲気
中で焼成し、更に450℃で5時間酸化雰囲気中で焼成
して担体の表面にパラジウム及び白金並びにこれらの金
属の酸化物からなる触媒活性成分を担持させ、排気ガス
フィルターを得た。
【0044】(実施例2)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合後、
一昼夜攪拌した後、この混合溶液に増粘剤を10wt部
を添加し混合する。次いで、この混合溶液に、コージェ
ライト製ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を1
0分間浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロ
ー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから6
00℃で2時間焼成し、更に800℃で5時間酸化雰囲
気中で焼成して、更に450℃で5時間酸化雰囲気中で
焼成して担体の表面にパラジウム及び白金並びにこれら
の金属の酸化物からなる触媒活性成分を担持させ、排気
ガスフィルターを得た。
【0045】(実施例3)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合後、
一昼夜攪拌した後、この混合溶液に増粘剤を10wt部
を添加し混合後、一昼夜攪拌した後、120℃で2時間
乾燥してから600℃で2時間焼成し、担体上に触媒活
性成分を担持し、排気ガス浄化用触媒とした。次に、前
記排気ガス浄化用触媒100wt部と増粘剤10wt部
及び蒸留水200wt部を混合して調製したスラリー
に、コージェライト製ハニカムフィルター(例えば、N
GK製)を10分間浸漬し、次いで余分な溶液をエアー
ブロー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してか
ら、更に前記ハニカムフィルターを800℃で5時間酸
化雰囲気中で焼成し、次いで、更に450℃で5時間酸
化雰囲気中で焼成して前記ハニカムフィルターの表面に
触媒を担持した担体をコーティングした排気ガスフィル
ターを得た。
【0046】(実施例4)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、硝酸アルミニウ
ム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナゾル(日産
化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部とを混合し
て得られたスラリー中に、コージェライト製ハニカムフ
ィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬してから引
き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹き
払った後、120℃で2時間乾燥した後、更に前記ハニ
カムフィルターを800℃で5時間焼成し、表面上にシ
リカコーティング活性アルミナを担持したムライト製ハ
ニカムフィルターを作製した。次に、実施例1で得られ
た触媒活性成分の溶液100wt部に一昼夜放置した
後、得られたハニカムフィルターをこの触媒活性成分の
溶液に、10分間浸漬した後引き上げ、余分な溶液をエ
アーブロー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥す
る。次いで600℃で2時間還元雰囲気中で焼成した
後、更に800℃で5時間酸化雰囲気中で焼成し、更に
前記ハニカムフィルターを硫黄酸化物を含有する酸化雰
囲気中で焼成して、担体の表面にパラジウム及び白金並
びにこれらの金属の酸化物からなる触媒活性成分を担持
させ、排気ガスフィルターを得た。
【0047】(実施例5)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合して
得た混合水溶液を一昼夜撹拌した後、この混合水溶液
に、増粘剤を10wt部添加した後、コージェライト製
ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を10分間浸
漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹
き払った後、120℃で2時間乾燥してから600℃で
還元雰囲気中2時間焼成し、更に800℃で5時間酸化
雰囲気中で焼成し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄
酸化物を含有する酸化雰囲気中450℃で焼成して、担
体の表面にパラジウム及び白金並びにこれらの金属の酸
化物からなる触媒活性成分を担持させ、排気ガスフィル
ターを得た。
【0048】(実施例6)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合した
後、一昼夜攪拌し、次いで120℃で2時間乾燥してか
ら600℃で2時間焼成し、担体上に触媒活性成分を担
持し、触媒とした。次に、前記触媒100wt部と増粘
剤10wt部及び蒸留水200wt部を混合して所定の
粘度に調製したスラリーに、コージェライト製ハニカム
フィルター(例えば、NGK製)を10分間浸漬してか
ら引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹き払った
後、120℃で2時間乾燥してから更に800℃で5時
間酸化雰囲気中で焼成した後、更に硫黄酸化物1000
ppmを含有する酸化雰囲気中450℃で焼成して、前
記ハニカムフィルターの表面に触媒を担持した担体をコ
ーティングした排気ガスフィルターを得た。
【0049】(実施例7)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、硝酸アルミニウ
ム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナゾル(日産
化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部とを混合し
て得られたスラリー中に、コージェライト製ハニカムフ
ィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬してから引
き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹き
払った後、120℃で2時間乾燥してから800℃で5
時間焼成し、ムライト製ハニカムフィルターの表面上に
シリカコーティング活性アルミナを担持した。次に、実
施例1で得られた触媒活性成分の溶液100wt部を一
昼夜放置した後、この触媒活性成分の溶液に、得られた
ハニカムフィルターを10分間浸漬した後引き上げ、余
分な溶液をエアーブロー等で吹き払った後、120℃で
2時間乾燥する。次いで、前記ハニカムフィルターを6
00℃で2時間還元雰囲気中で焼成した後、更に800
℃で5時間酸化雰囲気中で焼成し、更に硫黄酸化物10
00ppm及び水蒸気10vol%を含有する酸化雰囲
気中で焼成して、担体の表面にパラジウム及び白金並び
にこれらの金属の酸化物からなる触媒活性成分を担持さ
せ、排気ガスフィルターを得た。
【0050】(実施例8)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合した
後、一昼夜攪拌し、この混合溶液に10wt部の増粘剤
を添加した後、コージェライト製ハニカムフィルター
(例えば、NGK製)を10分間浸漬してから引き上
げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹き払った後、12
0℃で2時間乾燥してから600℃で還元雰囲気中2時
間焼成し、更に前記ハニカムフィルターを800℃で5
時間酸化雰囲気中で焼成した後、更に硫黄酸化物100
0ppm及び水蒸気10vol%を含有する酸化雰囲気
中450℃で焼成して、担体の上面にパラジウム及び白
金並びにこれらの金属の酸化物からなる触媒活性成分を
担持させ、排気ガスフィルターを得た。
【0051】(実施例9)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを100wt部と、実施例1で
得られた触媒活性成分の溶液100wt部とを混合した
後、一昼夜攪拌し、次いで120℃で2時間乾燥してか
ら600℃で2時間焼成し、担体上に触媒活性成分を担
持し、触媒とした。次に、前記触媒と増粘剤及び蒸留水
を混合して所定の粘度に調製したスラリーに、コージェ
ライト製ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を1
0分間浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロ
ー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから更
に前記ハニカムフィルターを800℃で5時間酸化雰囲
気中で焼成した後、更に硫黄酸化物1000ppm及び
水蒸気10vol%を含有する酸化雰囲気中450℃で
焼成して、前記ハニカムフィルターの表面に触媒を担持
した担体をコーティングした排気ガスフィルターを得
た。
【0052】(比較例1)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、硝酸アルミニウ
ム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナゾル(日産
化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部とを混合し
て得られたスラリー中に、コージェライト製ハニカムフ
ィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬してから引
き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹き
払った後、120℃で2時間乾燥してから800℃で5
時間焼成し、ムライト製ハニカムフィルターの表面上に
シリカコーティング活性アルミナを担持した。次に、濃
度97〜102の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)
0.11wt部と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属
製)0.12wt部、とクエン酸(和光純薬工業製)
0.70wt部と蒸留水100wt部とを混合後、一昼
夜放置した混合水溶液に、前記ハニカムフィルターを1
0分間浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロ
ー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから6
00℃で2時間還元雰囲気中焼成し、更に800℃で5
時間酸化雰囲気中で焼成して、更に450℃で5時間酸
化雰囲気中で焼成して前記ハニカムフィルターの上面に
パラジウム及び白金並びにこれらの金属の酸化物からな
る触媒活性成分を担持させ、排気ガスフィルターを得
た。
【0053】(比較例2)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部とクエン酸(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸
留水100wt部とを混合後、一昼夜攪拌し、この混合
溶液に10wt部の増粘剤を添加した後、コージェライ
ト製ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を10分
間浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等
で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから600
℃で2時間焼成し、更に800℃で5時間酸化雰囲気中
で焼成して、更に450℃で5時間酸化雰囲気中で焼成
して前記ハニカムフィルターの上面にパラジウム及び白
金並びにこれらの金属の酸化物からなる触媒活性成分を
担持させ、排気ガスフィルターを得た。
【0054】(比較例3)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部、クエン酸(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸
留水100wt部を混合した後、一昼夜攪拌し、次いで
120℃で2時間乾燥してから600℃で2時間焼成
し、担体上に触媒活性成分を担持し、触媒とした。次
に、前記触媒100wt部と増粘剤10wt部及び蒸留
水200wt部を混合して所定の粘度に調製したスラリ
ーに、コージェライト製ハニカムフィルター(例えば、
NGK製)を10分間浸漬してから引き上げ、余分な溶
液をエアーブロー等で吹き払った後、120℃で2時間
乾燥してから更に800℃で5時間酸化雰囲気中で焼成
し、前記ハニカムフィルターの表面に触媒を担持した担
体をコーティングし、排気ガスフィルターを得た。
【0055】(比較例4)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、硝酸アルミニウ
ム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナゾル(日産
化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部とを混合し
て得られたスラリー中に、コージェライト製ハニカムフ
ィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬してから引
き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹き
払った後、120℃で2時間乾燥してから800℃で5
時間焼成し、ムライト製ハニカムフィルターの表面上に
シリカコーティング活性アルミナを担持した担体を作製
した。次に、濃度97〜102の硝酸パラジウム(和光
純薬工業製)0.11wt部と、ジニトロジアミノ白金
(田中貴金属製)0.12wt部、とクエン酸(和光純
薬工業製)0.70wt部と蒸留水100wt部とを混
合後、一昼夜放置した混合水溶液に、担体を10分間浸
漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹
き払った後、120℃で2時間乾燥してから600℃で
2時間還元雰囲気中焼成し、更に800℃で5時間酸化
雰囲気中で焼成し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄
酸化物を含有する酸化雰囲気中で焼成して、担体の表面
にパラジウム及び白金並びにこれらの金属の酸化物から
なる触媒活性成分を担持させ、排気ガスフィルターを得
た。
【0056】(比較例5)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部とクエン酸(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸
留水100wt部とを混合後、一昼夜攪拌し、この混合
溶液に所定量の増粘剤を添加した後、コージェライト製
ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を10分間浸
漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等で吹
き払った後、120℃で2時間乾燥してから600℃で
2時間焼成し、更に800℃で5時間酸化雰囲気中で焼
成し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄酸化物を含有
する酸化雰囲気中450℃で焼成して、担体の表面にパ
ラジウム及び白金並びにこれらの金属の酸化物からなる
触媒活性成分を担持させ、排気ガスフィルターを得た。
【0057】(比較例6)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモニウ
ム(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸留水100w
t部とを混合した後、一昼夜攪拌し、次いで120℃で
2時間乾燥してから600℃で2時間焼成し、担体上に
触媒活性成分を担持し、触媒とした。次に、前記触媒と
増粘剤及び蒸留水を混合して所定の粘度に調製したスラ
リーに、コージェライト製ハニカムフィルター(例え
ば、NGK製)を10分間浸漬してから引き上げ、余分
な溶液をエアーブロー等で吹き払った後、120℃で2
時間乾燥してから更に800℃で5時間酸化雰囲気中で
焼成し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄酸化物を含
有する酸化雰囲気中450℃で焼成して、前記ハニカム
フィルターの表面に触媒を担持した担体をコーティング
した排気ガスフィルターを得た。
【0058】(比較例7)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、硝酸アルミニウ
ム(和光純薬工業製)を1wt部、アルミナゾル(日産
化学製)を5wt部及び蒸留水100wt部とを混合し
て得られたスラリー中に、コージェライト製ハニカムフ
ィルター(例えば、NGK製)を1分間浸漬してから引
き上げて、エアーブロー等により余分なスラリーを吹き
払った後、120℃で2時間乾燥してから800℃で5
時間焼成し、ムライト製ハニカムフィルターの表面上に
シリカコーティング活性アルミナを担持した。次に、濃
度97〜102の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)
0.11wt部と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属
製)0.12wt部、とクエン酸(和光純薬工業製)
0.70wt部と蒸留水100wt部とを混合後、一昼
夜放置した混合水溶液に、前記ハニカムフィルターを1
0分間浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロ
ー等で吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから6
00℃で2時間還元雰囲気中焼成し、更に800℃で5
時間酸化雰囲気中で焼成し、更に前記ハニカムフィルタ
ーを硫黄酸化物及び水蒸気を含有する酸化雰囲気中で焼
成して、担体の表面にパラジウム及び白金並びにこれら
の金属の酸化物からなる触媒活性成分を担持させ、排気
ガスフィルターを得た。
【0059】(比較例8)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部とクエン酸(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸
留水100wt部とを混合後、一昼夜攪拌し、この混合
溶液に増粘剤10wt部を添加した後、コージェライト
製ハニカムフィルター(例えば、NGK製)を10分間
浸漬してから引き上げ、余分な溶液をエアーブロー等で
吹き払った後、120℃で2時間乾燥してから600℃
で2時間焼成し、更に800℃で5時間酸化雰囲気中で
焼成し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄酸化物10
00ppm及び水蒸気10vol%を含有する酸化雰囲
気中450℃で焼成して、担体の上面にパラジウム及び
白金並びにこれらの金属の酸化物からなる触媒活性成分
を担持させ、排気ガスフィルターを得た。
【0060】(比較例9)実施例1で得られたシリカコ
ーティング活性アルミナを10wt部、濃度97〜10
2の硝酸パラジウム(和光純薬工業製)0.11wt部
と、ジニトロジアミノ白金(田中貴金属製)0.12w
t部、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモニウ
ム(和光純薬工業製)0.70wt部と蒸留水100w
t部を混合した後、一昼夜攪拌し、次いで120℃で2
時間乾燥してから600℃で2時間焼成し、担体上に触
媒活性成分を担持し、触媒とした。次に、前記触媒と増
粘剤及び蒸留水を混合して所定の粘度に調製したスラリ
ーに、コージェライト製ハニカムフィルター(例えば、
NGK製)を10分間浸漬してから引き上げ、余分な溶
液をエアーブロー等で吹き払った後、120℃で2時間
乾燥してから更に800℃で5時間酸化雰囲気中で焼成
し、更に前記ハニカムフィルターを硫黄酸化物及び水蒸
気を含有する酸化雰囲気中450℃で焼成して、前記ハ
ニカムフィルターの表面に触媒を担持した担体をコーテ
ィングした排気ガスフィルターを得た。
【0061】<触媒の活性評価>実施例1〜9及び比較
例1〜9における排気ガス浄化用触媒の活性評価試験を
行った。図2は、触媒活性評価試験に用いた固定床流通
系反応装置の概略図である。図2において、硫黄酸化物
を100ppm含有した窒素ガス41、乾燥空気42、
SOF43は気体用流量調製器44、45と液体用流量
調製器46のそれぞれによって所定の流量に調節された
後、気化器47においてSOF43が所定濃度で気化さ
れるとともに硫黄酸化物を100ppm含有した窒素ガ
ス41及び乾燥空気42と混合される。この混合ガスは
石英管48内に導入され、石英管48内に置かれた排気
ガス浄化用触媒49によって浄化される。尚、排気ガス
浄化用触媒49の前後には石英ウール50が配置され、
石英管48は電気炉51内に設置されている。浄化され
た混合ガスはNDIR方式の一酸化炭素、二酸化炭素ガ
ス分析計52に導入されて一酸化炭素濃度及び二酸化炭
素濃度を検知した後、酸素センサ53に導入されて酸素
濃度が測定される。尚、触媒活性評価試験は、混合ガス
の酸素分圧12%、空間速度30000/h-1、SOF
濃度300ppm、硫黄酸化物ガス濃度100ppm、
電気炉内温度250℃の条件で触媒活性の経時変化を測
定した。以上の方法により計測された一酸化炭素濃度、
二酸化炭素濃度から、(数1)により燃焼率を算出し
た。
【0062】
【数1】
【0063】(数1)において、PCOはNDIR方式
の一酸化炭素、二酸化炭素ガス分析計によって測定され
た一酸化炭素濃度の値、PCO2はNDIR方式の一酸
化炭素、二酸化炭素ガス分析計によって測定された二酸
化炭素濃度の値であり、PCはSOFが100%燃焼し
た時の理論上のCO又はCO2の濃度である。燃焼率の
経時変化を図3及び図4に示した。
【0064】図3は実施例1〜9における排気ガス浄化
用触媒の触媒活性評価試験の燃焼率の経時変化を示す図
であり、図4は比較例1〜9における排気ガス浄化用触
媒の触媒活性評価試験の燃焼率の経時変化を示す図であ
る。図中、縦軸は(数1)より算出された燃焼率、横軸
は上記実験条件で測定を行ったときの累積時間を示して
いる。
【0065】図3及び図4において、実施例1〜3及び
比較例1〜3は、還元雰囲気焼成後に、酸化雰囲気焼成
を行った場合を、実施例4〜9及び比較例4〜9につい
ては、還元雰囲気焼成後に、酸化雰囲気焼成を行い、次
いで更に酸化硫黄ガスを含有する酸化雰囲気中で焼成を
行った場合の結果である。この図3及び図4から明らか
なように、何れの場合も初期活性は高い。実施例1〜3
の場合には、経時変化と共に活性がやや低下している
が、低下の程度は10%程度であり、また、実施例4〜
9については、殆ど活性の低下が見られず、高活性で、
長寿命であることが判る。一方、図4に示した比較例の
結果を見てみると、比較例1〜3は、比較的初期活性は
高いものの、比較例4〜9は、実施例に示した結果の初
期活性に比べると、20%程低く、また、経時変化後の
活性を見てみると、200時間経過後には、何れの比較
例の燃焼率も40%前後まで低下しており、低活性で、
短寿命であることが判る。
【0066】以上のように本実施例によれば、実施例1
〜3に示したように、混合工程において、触媒活性成分
と錯体を形成する配位子を添加するだけでも、やや活性
の低下が見られるものの、従来に比べて高活性で長寿命
で耐久性に優れていることが分かる。更に、実施例4〜
9に示したように、焼成工程においても、還元雰囲気で
焼成を行った後に、酸化雰囲気で焼成を行い、更に酸化
硫黄ガスを含有する酸化雰囲気中で焼成する事により、
従来例に比べるとはるかに高活性で長寿命を有する排気
ガス浄化用触媒が得られることがわかる。
【0067】また、本発明のいずれの実施例における排
気ガス浄化用触媒についても、比較例における排気ガス
浄化用触媒に比べて燃焼率の低下が小さいあるいは変化
がなく、硫黄酸化物による耐被毒性に優れていることが
判った。
【0068】次に、本発明の排気ガス浄化用触媒の製造
方法により得られた排気ガス浄化用触媒を使用した排気
ガス浄化用フィルター、排気ガス浄化用装置、排気ガス
浄化用システムについての実施の形態を示す。
【0069】(実施の形態2)図5は本発明の排気ガス
浄化用触媒の製造方法に基ずき作製した触媒を使用した
実施の形態2における排気ガス浄化用触媒フィルターの
断面図である。図5において、耐熱性ハニカム構造物5
は排気ガス中の有害成分を捕集し、耐熱性ハニカム構造
物5の表面に担持された多孔性無機物6は耐熱性ハニカ
ム構造物5に高比表面積を提供し、多孔性無機物6の上
面に担持された触媒活性成分7は、排気ガス中の一酸化
炭素、炭化水素、パティキュレートを酸化燃焼により浄
化する。尚、図2の矢印は排気ガスの流入・流出方向を
示す。
【0070】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3における排気ガス浄化装置の断面図である。図6に
おいて、ケース8に形成された排気ガス流入口9より一
酸化炭素、炭化水素、パティキュレートを含む排気ガス
がケース8内に流入し、流入した排気ガスはケース8に
収納された排気ガス浄化用触媒10により浄化され、浄
化された排気ガスはケース8に形成された排気ガス流出
口11より放出される。
【0071】(実施の形態4)図7は本発明の実施の形
態4における排気ガス浄化装置の断面図である。図7に
おいて、ケース12に形成された排気ガス流入口13よ
り一酸化炭素、炭化水素、パティキュレートを含む排気
ガスがケース12内に流入し、ケース12に収納された
排気ガス浄化用触媒14は加熱手段16によって加熱さ
れ、加熱された排気ガス浄化用触媒14によって流入し
た排気ガスが浄化され、浄化された排気ガスはケース1
2に形成された排気ガス流出口15より放出される。
【0072】(実施の形態5)図8は本発明の実施の形
態5における排気ガス浄化装置の断面図である。図8に
おいて、送風手段17により一酸化炭素、炭化水素、パ
ティキュレートを含む排気ガスが加速され、加速された
排気ガスはケース18に形成された排気ガス流入口19
よりケース18内に流入し、流入した排気ガスはケース
18に設けられた加熱手段20によって加熱され、加熱
された排気ガスはケース18内に収納された排気ガス浄
化用触媒21によって浄化され、浄化された排気ガスは
ケース18に形成された排気ガス流出口22より放出さ
れる。
【0073】(実施の形態6)図9は本発明の実施の形
態6における排気ガス浄化装置の断面図である。図9に
おいて、23はエンジン、24はエンジン直下のマニホ
ールド部であり、エンジン23より排気された一酸化炭
素、炭化水素、パティキュレートを含む排気ガスは送風
手段25により加速され、加速された排気ガスはケース
26に形成された排気ガス流入口27よりケース26内
に流入し、流入した排気ガスはケース26に設けられた
加熱手段28によって加熱され、加熱された排気ガスは
ケース26内に収納された排気ガス浄化用触媒29によ
って浄化され、浄化された排気ガスはケース26に形成
された排気ガス流出口30より放出される。尚、本実施
の形態6においては、加熱手段28又は加熱手段28と
送風手段25がないシステムも可能である。
【0074】(実施の形態7)図10は本発明の実施の
形態7における排気ガス浄化装置の断面図である。図1
0において、31はエンジン、32はエンジン直下のマ
ニホールド部であり、エンジン31より一酸化炭素、炭
化水素、パティキュレートを含む排気ガスは断熱材33
によって保温された接続管34に導入され、導入された
排気ガスは接続管34内で送風手段35により加速さ
れ、加速された排気ガスはケース36に形成された排気
ガス流入口37よりケース36内に流入し、流入した排
気ガスはケース36に設けられた加熱手段38によって
加熱され、加熱された排気ガスはケース36内に収納さ
れた排気ガス浄化用触媒39によって浄化され、浄化さ
れた排気ガスはケース36に形成された排気ガス流出口
40より放出される。尚、本実施の形態においては、加
熱手段38又は加熱手段38と送風手段35がないシス
テムも可能である。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の排気ガス浄化用
触媒の製造方法に基ずいて作製した排気ガス浄化用触媒
及びこれを用いた排気ガスフィルター及び排気ガス浄化
装置並びに排気ガス浄化用システムによれば、以下のよ
うな優れた効果が得られる。
【0076】請求項1に記載の発明によれば、触媒活性
成分の微粒子化及び高分散化が可能となり、反応に寄与
する触媒の表面積が著しく大きくすることができ高活性
を有する排気ガス浄化用触媒を得ることができる。ま
た、排気ガス中の硫黄酸化物による触媒活性成分の被毒
を防止することにより、長期間排気ガスを高い浄化率で
処理することが可能な排気ガス浄化用触媒を得ることが
できる。被毒による触媒機能の低下が防止された排気ガ
ス浄化用触媒を用いることによって、触媒機能、耐久
性、信頼性に優れた排気ガス浄化用触媒を得ることがで
きる。という優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の
製造方法を実現できる。
【0077】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
における効果に加え、触媒活性成分に硫黄原子で配位す
ることにより、より物性の安定した金属錯体を形成し、
また、配位子となる硫黄の原子半径が他の錯化剤の配位
子の原子半径よりも大きいことから、より立体的な金属
錯体を形成することができ、その結果、金属イオン同士
間の距離が三次元的に均一となり、担体表面における触
媒活性成分の分散性が均質化した排気ガス浄化用触媒を
得ることができる。という優れた効果を有する排気ガス
浄化用触媒の製造方法を実現できる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2における効果に加え、触媒活性成分がジエチルジ
チオカルバミン酸誘導体の塩に含まれる2つの硫黄原子
と錯体を形成し、この際、硫黄の原子半径が大きいこと
から立体的な錯体を形成し、担体表面に担持される際に
ある一定の距離をもって高分散に担持されるという優れ
た効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を実現で
きる。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
における効果に加え、ジエチルジチオカルバミン酸ジエ
チルアンモニウムに含まれる2つの硫黄原子と錯体を形
成し、この際、硫黄の原子半径が大きいことから立体的
な錯体を形成し、担体表面に担持される際にある一定の
距離をもって高分散に担持するとともに、2つのジエチ
ルアンモニウムにより安定した錯体が形成されるという
優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を実
現できる。
【0080】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の内いずれか1における効果に加え、金属錯体が
効率的に形成されるので低原価で高活性の排気ガス浄化
用触媒を得ることができるという優れた効果を有する排
気ガス浄化用触媒の製造方法を実現できる。
【0081】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の内いずれか1における効果に加え、触媒活性成
分の金属塩の溶解度が向上し、錯化剤の錯体形成が容易
になり、触媒としたときの触媒活性成分の均一分散性が
向上し排気ガス浄化用触媒の高活性が図れるという優れ
た効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を実現で
きる。
【0082】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
における効果に加え、塩素による触媒の活性低下を抑制
することができるという優れた効果を有する排気ガス浄
化用触媒の製造方法を実現できる。
【0083】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至7の内いずれか1における効果に加え、排気ガス浄
化用触媒の耐熱性を著しく向上させることができるとい
う優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を
実現できる。
【0084】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
における効果に加え、触媒活性成分のうちの酸化反応に
不活性な成分を、酸化反応に活性な成分に変化させると
いう優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法
を実現できる。
【0085】請求項10に記載の発明によれば、請求項
8又は9における効果に加え、触媒成分の塩の対イオン
が、触媒を担持する際に残留し、これにより触媒活性成
分が被毒されることがあるが、水蒸気を添加したので、
この残留成分を除去することができ、触媒活性成分の活
性を向上させることができ、また触媒活性成分の内の酸
化反応に不活性であったものを、酸化反応に活性なもの
に変化させるという優れた効果を有する排気ガス浄化用
触媒の製造方法を実現できる。
【0086】請求項11に記載の発明によれば、請求項
8乃至10の内いずれか1における効果に加え、触媒活
性成分の内、酸化反応に不活性な成分を酸化反応に活性
な成分に変化させ高い触媒活性を得ることができるとい
う優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を
実現できる。
【0087】請求項12に記載の発明によれば、請求項
8乃至11の内いずれか1における効果に加え、触媒活
性成分の内、酸化反応に不活性な成分を酸化反応に活性
な成分に変化させ高い触媒活性を得ることができるとい
う優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造方法を
実現できる。
【0088】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1乃至12の内いずれか1における効果に加え、硫黄酸
化物ガスを含む酸化雰囲気中で熱処理を行う際にも、担
体と硫黄酸化物との反応が抑制され、処理に伴う比表面
積の低下を防止することができ高い触媒活性を達成でき
るという優れた効果を有する排気ガス浄化用触媒の製造
方法を実現できる。
【0089】請求項14に記載の発明によれば、請求項
13における効果に加え、触媒活性成分を分散させ、か
つ、微粒化した状態で担持できるという優れた効果を有
する排気ガス浄化用触媒の製造方法を実現できる。
【0090】請求項15に記載の発明によれば、耐被毒
性に優れた触媒活性成分を均一に分散した担体をセル壁
に担持しているので、排気ガス中のSOF等を高効率で
分解し浄化する事ができるとともに、耐久性に優れ、信
頼性を向上させた排気ガスフィルターを実現できる。
【0091】請求項16に記載の発明によれば、排気ガ
ス中の硫黄酸化物による触媒活性成分の被毒を防止する
ことにより、長期間排気ガスを高い浄化率で処理するこ
とができる排気ガス浄化用触媒を加熱することにより、
低温の排気ガスも高温の排気ガスと同様に高効率で浄化
できるとともに、高い触媒機能と耐久性、信頼性に優れ
た排気ガス浄化装置を実現できる。
【0092】請求項17に記載の発明によれば、請求項
16における効果に加え、排気ガスフィルターをケース
に収納し、ケースに排気ガスの流入・流出口を設けたこ
とによって、ディーゼルエンジンの排気系に容易に取り
付けることができる排気ガス浄化装置を実現できる。
【0093】請求項18に記載の発明によれば、請求項
17における効果に加え、ディーゼルエンジンの排気系
における低温の排気ガスを加熱流体にして排気ガス浄化
用触媒に吹き付けることにより、低温での排気ガスの浄
化効率をも向上させることができる排気ガス浄化装置を
実現できる。
【0094】請求項19に記載の発明によれば、被毒に
よる触媒機能の低下が防止された排気ガス浄化用触媒を
有した排気ガス浄化装置を用いているので、触媒機能に
優れ、耐久性や信頼性に優れるとともに、排気ガスの温
度低下が抑制されることにより、排気ガスの浄化効率を
向上させた排気ガス浄化システムを実現できる。
【0095】請求項20に記載の発明によれば、請求項
19における効果に加え、排気ガスの温度低下を防止す
ることにより、排気ガスの浄化効率を向上させた排気ガ
ス浄化システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における排気ガス浄化用
触媒の製造方法の工程図
【図2】触媒活性評価試験に用いた固定床流通系反応装
置の概略図
【図3】実施例1〜9における排気ガス浄化用触媒の触
媒活性評価試験の燃焼率の経時変化を示す図
【図4】比較例1〜9における排気ガス浄化用触媒の触
媒活性評価試験の燃焼率の経時変化を示す図
【図5】本発明は実施の形態2における排気ガス浄化用
触媒フィルターの断面図
【図6】本発明の実施の形態3における排気ガス浄化装
置の断面図
【図7】本発明の実施の形態4における排気ガス浄化装
置の断面図
【図8】本発明の実施の形態5における排気ガス浄化装
置の断面図
【図9】本発明の実施の形態6における排気ガス浄化装
置の断面図
【図10】本発明の実施の形態7における排気ガス浄化
装置の断面図
【符号の説明】
1 秤量工程 2 含浸工程 3 乾燥工程 4 焼成工程 5 耐熱性ハニカム構造物 6 多孔性無機物 7 触媒活性成分 8 ケース 9 排気ガス流入口 10 排気ガス浄化用触媒 11 排気ガス流出口 12 ケース 13 排気ガス流入口 14 排気ガス浄化用触媒 15 排気ガス流出口 16 加熱手段 17 送風手段 18 ケース 19 排気ガス流入口 20 加熱手段 21 排気ガス浄化用触媒 22 排気ガス流出口 23 エンジン 24 マニホールド部 25 送風手段 26 ケース 27 排気ガス流入口 28 加熱手段 29 排気ガス浄化用触媒 30 排気ガス流出口 31 エンジン 32 マニホールド部 33 断熱材 34 接続管 35 送風手段 36 ケース 37 排気ガス流入口 38 加熱手段 39 排気ガス浄化用触媒 40 排気ガス流出口 41 窒素ガス 42 乾燥空気 43 SOF 44 気体用流量調整器 45 気体用流量調整器 46 液体用流量調整器 47 気化器 48 石英管 49 排気ガス浄化用触媒 50 石英ウール 51 電気炉 52 NDIR方式の一酸化炭素、二酸化炭素ガス分析
計 53 酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性無機物からなる担体と、前記担体の
    表面上に担持された貴金属、卑金属、金属酸化物の内の
    いずれか一種類以上からなる触媒活性成分と、を有する
    排気ガス浄化用触媒の製造方法であって、前記担体に前
    記触媒活性成分を担持する担持工程を有し、前記担持工
    程で使用される前記触媒活性成分に前記触媒活性成分と
    錯体を形成する錯化剤が添加されていることを特徴とす
    る排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】前記錯化剤が、前記触媒活性成分に配位す
    る原子として硫黄を含有することを特徴とする請求項1
    に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】前記錯化剤がジエチルジチオカルバミン酸
    誘導体の塩であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ジエチルジチオカルバミン酸誘導体の
    塩がジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモニウム
    であることを特徴とする請求項3に記載の排気ガス浄化
    用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】前記錯化剤の添加量aが触媒活性成分の添
    加量bに対して、モル比(a/b)が1〜10、好まし
    くは3〜5に調整されていることを特徴とする請求項1
    乃至4に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】前記担持工程が前記触媒活性成分と前記担
    体と前記錯化剤の混合溶液のpHを0.1〜2.0、好
    ましくは1.5〜2に調整して行われることを特徴とす
    る請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排気ガス浄化
    用触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】前記混合溶液のpHを調整するためのpH
    調整剤として塩素を含有しない酸を用いることを特徴と
    する請求項6に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  8. 【請求項8】前記触媒を担持した前記担体を焼成する焼
    成工程が、酸化雰囲気下で焼成する酸化焼成工程を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1に記
    載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  9. 【請求項9】前記酸化焼成工程が、酸化雰囲気中所定の
    温度で焼成を行った後に、更に硫黄酸化物ガスを含む酸
    化雰囲気下所定の温度で焼成を行うことを特徴とする請
    求項8に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  10. 【請求項10】前記酸化焼成工程が、酸化雰囲気中所定
    の温度で焼成を行った後に、更に硫黄酸化物ガス及び水
    蒸気を含む酸化雰囲気下で所定の温度で焼成を行うこと
    を特徴とする請求項8又は9の内いずれか1に記載の排
    気ガス浄化用触媒の製造方法。
  11. 【請求項11】前記酸化焼成工程の硫黄酸化物ガスの存
    在下又は硫黄酸化物ガス及び水蒸気を含む酸化雰囲気下
    での焼成温度が、100〜1000℃、好ましくは40
    0〜500℃で行うことを特徴とする請求項8乃至10
    の内いずれか1に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記酸化焼成工程の硫黄酸化物ガスの存
    在下又は硫黄酸化物ガス及び水蒸気を含む酸化雰囲気下
    での焼成時間が1〜100時間、好ましくは20〜30
    時間であることを特徴とする請求項8乃至11の内いず
    れか1に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  13. 【請求項13】前記担体がシリカをコーティングした活
    性アルミナであることを特徴とする請求項1乃至12の
    内いずれか1に記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  14. 【請求項14】前記活性アルミナの比表面積が50〜2
    00m2/g、中心粒子径が0.3〜10μm、細孔容
    積が0.4cc/g〜1cc/gを有することを特徴と
    する請求項13記載の排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  15. 【請求項15】本体が円柱状又は角柱状に形成され軸方
    向に多数のセルを有し前記各セルの両端面のいずれか一
    方を封止剤で封止されたセラミック製のハニカム構造体
    と、前記ハニカム構造体のセル壁に担持された請求項1
    乃至14の内いずれか1に記載の排気ガス浄化用触媒の
    製造方法で作製された排気ガス浄化用触媒と、を備えた
    ことを特徴とする排気ガスフィルター。
  16. 【請求項16】請求項15に記載された排気ガスフィル
    ターと、前記排気ガスフィルターを加熱する加熱手段
    と、を有することを特徴とする排気ガス浄化装置。
  17. 【請求項17】前記排気ガスフィルターを収納し、かつ
    一側部に形成された排気ガス流入口と他側部に形成され
    た排気ガス流出口とを有するケースと、を備えたことを
    特徴とする請求項16に記載の排気ガス浄化装置。
  18. 【請求項18】前記ケースの近傍に配設された送風手段
    を有することを特徴とする請求項17に記載の排気ガス
    浄化装置。
  19. 【請求項19】請求項16乃至18の内いずれか1に記
    載の排気ガス浄化装置が、エンジン直下のマニホールド
    部近傍に配設されていることを特徴とする排気ガス浄化
    システム。
  20. 【請求項20】前記マニホールド部と前記ケースの排気
    ガス流入口との接続管の外周に断熱材を備えていること
    を特徴とする請求項19に記載の排気ガス浄化システ
    ム。
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