JPH11195201A - 記録トラック幅測定方法、ヘッド幅測定方法、ヘッド段差測定方法、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

記録トラック幅測定方法、ヘッド幅測定方法、ヘッド段差測定方法、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11195201A
JPH11195201A JP9361196A JP36119697A JPH11195201A JP H11195201 A JPH11195201 A JP H11195201A JP 9361196 A JP9361196 A JP 9361196A JP 36119697 A JP36119697 A JP 36119697A JP H11195201 A JPH11195201 A JP H11195201A
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JP9361196A
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Inventor
Hiroshi Ogawa
宏 小川
Masato Akitaya
正人 秋田谷
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状の記録媒体にヘリカルスキャン方式によ
り情報を記録する情報記録再生装置の状態を評価するた
めの記録トラック幅、ヘッド幅、ヘッド段差を測定する
ための記録トラック幅測定方法、ヘッド幅測定方法、ヘ
ッド段差測定方法、及び、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体に関し、容易に記録トラック幅、ヘッド幅、ヘ
ッド段差を測定できる記録トラック幅測定方法、ヘッド
幅測定方法、ヘッド段差測定方法、及び、コンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 磁気テープ5の走行速度を変化させつ
つ、記録ヘッド16A、16Bにより所定の記録パター
ンA、Bを記録し、記録パターンA、Bを記録した直後
に再生ヘッド17A、17Bにより記録パターンA、B
を再生し、再生信号Va 、Vb を取得し、取得した再生
信号Va 、Vb の特性の各部における傾きを直線近似
し、直線近似して得られた各部の傾き、及び、切片から
記録パターンA、Bのトラック幅、ヘッド幅、ヘッド段
差を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録トラック幅測定
方法、ヘッド幅測定方法、ヘッド段差測定方法、及び、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に係り、特に、帯
状の記録媒体にヘリカルスキャン方式により情報を記録
する情報記録再生装置の状態を評価するための記録トラ
ック幅、ヘッド幅、ヘッド段差を測定するための記録ト
ラック幅測定方法、ヘッド幅測定方法、ヘッド段差測定
方法、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープにヘリカルスキャン方式によ
り情報を記録する磁気記録再生装置がある。近年、この
種の磁気記録再生装置では、情報の記録密度の高密度化
が要求されている。磁気記録再生装置で記録密度を高密
度化するためには、記録トラックの高密度化が必要にな
り、記録トラックを再生可能なように高密度化するため
には、磁気記録再生装置のメカニカルな設定に高精度化
が要求され、高精度な評価を行う必要がある。
【0003】そこで、磁気記録再生装置により実際に磁
気テープに所定のパターンを記録し、実際に記録された
パターンの幅、実際の再生ヘッド幅、記録ヘッドと再生
ヘッドとの段差などの機械的寸法の測定が行われる。従
来、実際に記録されたパターンのパターン幅を測定する
ときには、まず、所望の磁気記録再生装置で、実際に磁
気テープに所定のパターンを記録する。所望の磁気記録
再生装置で、実際に磁気テープに所定のパターンを記録
した後、磁気記録再生装置から所定のパターンが記録さ
れた磁気テープを取り出し、磁気テープの所定のパター
ンが記録された部分を切り出す。
【0004】次に、磁気テープから切り出された所定の
パターンが記録された部分を専用の現像液で現像し、パ
ターンを可視化する。可視化したパターンを顕微鏡で観
測し、メジャーにより実際のトラック幅を測定する。ま
た、実際の再生ヘッド幅、記録ヘッドと再生ヘッドとの
段差の測定を行う場合には、まず、実際に磁気テープに
所定のパターンを記録するのに用いた磁気記録再生装置
から回転ドラムを取り外す。次に、取り外した回転ドラ
ムを専用の測定器にセットし、再生ヘッド部分を顕微鏡
で観測し、メジャーにより実際の再生ヘッドのヘッド幅
を測定する。また、同様に、記録ヘッドと再生ヘッドと
の段差を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の記録
パターン幅の測定方法では、磁気記録再生装置により実
際の磁気テープに所定のパターンを記録した後、磁気テ
ープから所定のパターン部分を切り出し、可視化した
後、顕微鏡により観測して、パターン幅を実測する必要
があるので、測定に時間がかかるとともに、実測するの
で、測定者によるバラツキが生じるなどの問題点があっ
た。
【0006】また、従来のヘッド幅および記録ヘッドと
再生ヘッドとの段差の測定方法では、磁気テープに所定
のパターンを記録するのに用いた磁気記録再生装置から
回転ドラムを取り外し、取り外した回転ドラムを顕微鏡
で観測し、メジャーにより実際の再生ヘッドのヘッド幅
を測定する必要があるので、測定に時間がかかるととも
に、実測するので、測定者によるバラツキが生じるなど
の問題点があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みて為されたもの
で、容易に記録トラック幅、ヘッド幅、ヘッド段差を測
定できる記録トラック幅測定方法、ヘッド幅測定方法、
ヘッド段差測定方法、及び、コンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、記
録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置関係に配置され、
所定の回転数で回転する回転ドラムにより帯状記録媒体
に対してヘリカルスキャン方式により記録が行われるシ
ステムであって、前記帯状記録媒体の走行速度を変化さ
せつつ、前記記録ヘッドにより所定のパターンのトラッ
クを記録し、前記記録ヘッドにより記録トラックを記録
した直後に前記再生ヘッドにより前記記録トラックを再
生し、再生信号を取得する再生信号取得手順と、前記帯
状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手順で
取得した再生信号の特性の各部における傾きを直線近似
する直線近似手順と、前記直線近似手順で得られた各部
の傾きに基づいて前記記録トラックのトラック幅を算出
するトラック幅算出手順とを有することを特徴とする。
【0009】請求項1によれば、帯状記録媒体の走行速
度に対する記録トラックの再生信号の特性を直線近似に
より解析し、特性の傾きからトラック幅を算出するた
め、再生信号に応じて情報処理によりトラック幅を求め
ることができるので、記録媒体上のトラックを可視化す
るための科学的な処理や可視化されたトラックを顕微鏡
などで観測し、トラック幅を測定する作業などが不要と
なり、トラック幅の測定を簡単に行えるようになる。
【0010】請求項2は、記録ヘッドと再生ヘッドとが
所定の位置関係に配置され、所定の回転数で回転する回
転ドラムにより帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン
方式により記録が行われるシステムであって、前記帯状
記録媒体の走行速度を変化させつつ、前記記録ヘッドに
より所定のパターンのトラックを記録し、前記記録ヘッ
ドにより記録トラックを記録した直後に前記再生ヘッド
により前記記録トラックを再生し、再生信号を取得する
再生信号取得手順と、前記帯状記録媒体の走行速度に対
する前記再生信号取得手順で取得した再生信号の特性の
各部における傾きを直線近似する直線近似手順と、前記
直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記再生
ヘッドのヘッド幅を算出するヘッド幅算出手順とを有す
ることを特徴とする。
【0011】請求項2によれば、帯状記録媒体の走行速
度に対する記録トラックの再生信号の特性を直線近似に
より解析し、特性の傾きから再生ヘッドのヘッド幅を算
出するため、再生信号に応じて情報処理により再生ヘッ
ドのヘッド幅を求めることができるので、回転ドラムを
セットから取り外して、再生ヘッドを顕微鏡などで観測
し、再生ヘッドの幅を測定する作業などが不要となり、
再生ヘッドのヘッド幅の測定を簡単に行えるようにな
る。
【0012】請求項3は、記録ヘッドと再生ヘッドとが
所定の位置関係に配置され、所定の回転数で回転する回
転ドラムにより帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン
方式により記録が行われるシステムであって、前記帯状
記録媒体の走行速度を変化させつつ、前記記録ヘッドに
より所定のパターンのトラックを記録し、前記記録ヘッ
ドにより記録トラックを記録した直後に前記再生ヘッド
により前記記録トラックを再生し、再生信号を取得する
再生信号取得手順と、前記帯状記録媒体の走行速度に対
する前記再生信号取得手順で取得した再生信号の特性の
各部における傾きを直線近似する直線近似手順と、前記
直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記記録
ヘッドと前記再生ヘッドとの段差を算出するヘッド段差
算出手順とを有することを特徴とする。
【0013】請求項3によれば、帯状記録媒体の走行速
度に対する記録トラックの再生信号の特性を直線近似に
より解析し、特性の傾きから記録ヘッドと再生ヘッドと
の段差を算出するため、再生信号に応じて情報処理によ
り再生ヘッドのヘッド幅を求めることができるので、回
転ドラムをセットから取り外して、記録ヘッド及び再生
ヘッドを顕微鏡などで観測し、記録ヘッドと再生ヘッド
との段差を測定する作業などが不要となり、記録ヘッド
と再生ヘッドとの段差の測定を簡単に行えるようにな
る。
【0014】請求項4は、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体であって、記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の
位置関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラ
ムにより帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式に
より記録が行われるシステムから前記帯状記録媒体の走
行速度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定のパ
ターンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記録
トラックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記記
録トラックを再生することにより得られた再生信号が供
給され、前記帯状記録媒体の走行速度に対する該再生信
号の特性を取得する特性取得手順と、前記帯状記録媒体
の走行速度に対する前記再生信号取得手順で取得した再
生信号の特性の各部における傾きを直線近似する直線近
似手順と、前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基
づいて前記記録トラック幅を算出する記録トラック幅算
出手順とを有することを特徴とする。
【0015】請求項4によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きからトラック
幅を算出するため、再生信号に応じて情報処理によりト
ラック幅を求めることができるので、記録媒体上のトラ
ックを可視化するための科学的な処理や可視化されたト
ラックを顕微鏡などで観測し、トラック幅を測定する作
業などが不要となり、トラック幅の測定を簡単に行える
ようになる。
【0016】請求項5は、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体であって、記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の
位置関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラ
ムにより帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式に
より記録が行われるシステムから、前記帯状記録媒体の
走行速度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定の
パターンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記
録トラックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記
記録トラックを再生した再生信号が供給され、前記帯状
記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手順で取
得した該再生信号の特性を取得する特性取得手順と、前
記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手
順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直線
近似する直線近似手順と、前記直線近似手順で得られた
各部の傾きに基づいて前記再生ヘッドのヘッド幅を算出
するヘッド幅算出手順とを有することを特徴とする。
【0017】請求項5によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きから再生ヘッ
ドのヘッド幅を算出するため、再生信号に応じて情報処
理により再生ヘッドのヘッド幅を求めることができるの
で、回転ドラムをセットから取り外して、再生ヘッドを
顕微鏡などで観測し、再生ヘッドの幅を測定する作業な
どが不要となり、再生ヘッドのヘッド幅の測定を簡単に
行えるようになる。
【0018】請求項6は、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体であって、記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の
位置関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラ
ムにより帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式に
より記録が行われるシステムから、前記帯状記録媒体の
走行速度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定の
パターンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記
録トラックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記
記録トラックを再生した再生信号が供給され、前記帯状
記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手順で取
得した該再生信号の特性を取得する特性取得手順と、前
記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手
順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直線
近似する直線近似手順と、前記直線近似手順で得られた
各部の傾きに基づいて前記記録ヘッドと前記再生ヘッド
との段差を算出するヘッド段差算出手順とを有すること
を特徴とする。
【0019】請求項6によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きから記録ヘッ
ドと再生ヘッドとの段差を算出するため、再生信号に応
じて情報処理により再生ヘッドのヘッド幅を求めること
ができるので、回転ドラムをセットから取り外して、記
録ヘッド及び再生ヘッドを顕微鏡などで観測し、記録ヘ
ッドと再生ヘッドとの段差を測定する作業などが不要と
なり、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差の測定を簡単に
行えるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例の測定シ
ステムのブロック構成図を示す。本実施例の測定システ
ム1は、ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置2に
測定装置3を電気的に接続し、磁気テープの走行速度を
可変しつつ、ベリファイ方式により記録再生したときの
再生出力を検出することにより、磁気記録再生装置2で
の記録パターン幅、イレースバンド幅、記録ヘッド段
差、再生ヘッド幅、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差を
得る。
【0021】磁気記録再生装置2には、磁気テープカセ
ット4が所定の位置に装着される。磁気テープカセット
4には、磁気テープ5が格納されている。磁気テープカ
セット4に収納された磁気テープ5は、供給リール6側
から引き出されて、供給側ポール7、ガイドローラ8を
介して回転ドラム9に所定の巻き付け角に亘って巻回さ
れ、巻取側ポール10、ガイドローラ11により磁気テ
ープカセット4の巻取リール12側に引き込まれる。
【0022】このとき、磁気テープ5は、巻取リール1
2側でキャプスタンモータ13により回転するキャプス
タンシャフト14とピンチローラローラ15により狭持
され、キャプスタンシャフト14の回転により速度で走
行する。このとき、磁気テープ5の走行速度は、キャプ
スタンモータ13の回転速度により決定される。
【0023】回転ドラム9には異なるアジマス角の記録
ヘッド16A、16B及び再生ヘッド17A、17Bが
所定の角度で配置されている。記録ヘッド16A、16
B、及び、再生ヘッド17A、17Bは、制御回路18
に接続される。記録ヘッド16Aには制御回路18から
記録信号が供給され、再生ヘッド17A、17Bで再生
された再生出力は、制御回路18に供給される。また、
制御回路18にはキャプスタンモータ13が接続され、
テープ走行速度が制御される。
【0024】制御回路18は、測定装置3に接続され、
測定装置3からの指示に従って、各種測定動作を実施す
る。図2に本発明の一実施例の記録ヘッド及び再生ヘッ
ドの位置関係を説明するための図を示す。図2(A)は
回転ドラム9の平面上での記録ヘッド16A、16B、
及び、再生ヘッド17A、17Bの配置、図2(B)は
回転ドラム9の側面を展開したときの記録ヘッド16
A、16B、及び、再生ヘッド17A、17Bの配置を
示す。
【0025】記録ヘッド16A、16Bは、異なるアジ
マス角A、Bを有し、回転ドラム9上で180°の位相
差となるように配置されている。また、アジマス角Aの
記録ヘッド16Aで記録された記録パターンを再生する
ためのアジマス角Aの再生ヘッド17Aは、記録ヘッド
16Aと位相差θa の位置に、記録ヘッド16Aとは段
差Hdaだけずれた位置に配置される。
【0026】また、アジマス角Bの記録ヘッド16Bで
記録された記録パターンを再生するためのアジマス角B
の再生ヘッド17Bは、記録ヘッド16Bと位相差θb
の位置に、記録ヘッド16Bとは段差Hdbだけずれた位
置に配置される。ここで、上記記録ヘッド16A、16
Bの配置により磁気テープ5に記録される記録パターン
について説明する。
【0027】図3に本発明の一実施例の磁気テープに記
録される記録パターンの概略図を示す。記録ヘッド16
AによりパターンA、記録ヘッド16Bにより記録パタ
ーンBが形成される。図3で、Tw は、トラック幅、T
s はテープスピード、Wa はパターンAの幅、Wb はパ
ターンBの幅、Eはイレースバンド幅、Wd は記録ヘッ
ド16Aと記録ヘッド16Bとの段差を示す。
【0028】図4に本発明の一実施例の記録パターンと
記録・再生ヘッドの位置関係を示す図を示す。図4で、
Rawは再生ヘッド17Aの幅、Rbwは再生ヘッド17B
の幅、Hdaは記録ヘッド16Aと再生ヘッド17Aとの
段差、Hdbは記録ヘッド16Bと再生ヘッド16Bとの
段差、また、(θa /360)・Tw は回転ドラム9が
θa 回転する間に磁気テープ5が進む距離に相当し、
(θb /360)・Tw は回転ドラム9がθb 回転する
間に磁気テープ5が進む距離に相当する。
【0029】測定装置3は、テープスピードTs とそれ
に対応する再生出力Va(N)、Vb(N)から図3、図4で示
した各種パラメータを算出する。図5に本発明の一実施
例の測定装置のブロック構成図を示す。本実施例の測定
装置20は、パーソナルコンピュータから構成され、磁
気記録再生装置2と接続され、磁気記録再生装置2に対
して測定動作を命令する。
【0030】測定装置20は、磁気記録再生装置2と接
続するインタフェース21、測定プログラムに応じた処
理を行うCPU22、作業記憶領域となるRAM23、
BIOSなどの起動用OSが格納されたROM24、測
定プログラムなどが記憶されたHDD(Hard Disk Driv
e )25、フロッピーディスク26に情報を記録再生す
るFDD(Floppy Disk Drive )27、CD−ROM
(Compact Disk-ROM)28から情報を読み出すCD−R
OMドライブ29、測定結果を表示するディスプレイ3
0、ディスプレイ30への表示を制御する表示コントロ
ーラ31から構成される。
【0031】測定装置20は、測定プログラムを実行す
ることにより、磁気記録再生装置2を制御して、磁気テ
ープ3の走行速度を変化させつつ、ベリファイ記録再生
を行い、その再生出力に基づいて記録パターン幅、イレ
ースバンド幅、記録ヘッド段差、再生ヘッド幅、記録ヘ
ッドと再生ヘッドとの段差などのメカ的な要素を測定す
る。
【0032】次に、測定プログラムについて説明する。
測定プログラムは、HDD25に記憶され、実行時には
RAM23に展開されて、CPU22により実行され
る。なお、測定プログラムは、例えば、フロッピーディ
スク26に記憶され、測定プログラムが記憶されたフロ
ッピーディスク26をFDD27からHDD25にイン
ストールしてもよい。
【0033】さらに、測定プログラムは、例えば、CD
−ROM28に記憶され、測定プログラムが記憶された
CD−ROM28をCD−ROMドライブ29からHD
D25にインストールしてもよい。さらに、測定プログ
ラムが記憶されたフロッピーディスク26をFDD27
から、または、測定プログラムが記憶されたCD−RO
M28をCD−ROMドライブ29から測定プログラム
をRAM23に展開して実行してもよい。
【0034】また、測定プログラムを記憶する記録媒体
も上記HDD25、フロッピーディスク26、CD−R
OM28に限られるものではなく、コンピュータにより
実行可能な記録媒体であればよい。図6に本発明の一実
施例の測定プログラムの処理フローチャートを示す。測
定プログラムでは、まず、磁気テープ3に異なるテープ
スピードTs で所定のトラックを記録するために、テー
プスピードTs の初期値Ts(1)、最終値Ts(N)、及び、
テープスピードTs の増加分ΔTs を設定し(ステップ
S1−1)、変数nに1をセットする(ステップS1−
2)。
【0035】次に測定プログラムは、磁気録再生装置2
を制御して、テープスピードTs をTs(n)に設定し(ス
テップS1−3)、RAW(Read-After-Write)で記録
・再生を行う(ステップS1−4)。このときの、再生
出力Va(n)、Vb(n)を測定し、保持する(ステップS1
−5)。
【0036】次に、変数nに(n+1)をセットし(ス
テップS1−6)、ステップS1−3〜S1−5の測定
をテープスピードTs がTs(N)となるまで繰り返す(ス
テップS1−7)。上記ステップS1−3〜S1−7を
繰り返すことにより、テープスピードTs、トラック幅
Tw 、再生出力Va(n)、Vb(n)からなる測定データテー
ブルを作成する。
【0037】図7に本発明の一実施例の測定データテー
ブルの構成図を示す。テープスピードTs とトラック幅
Tw とは比例関係にある。すなわち、定数をjとする
と、 Tw =j・Ts ・・・(1) が成り立つ。
【0038】本実施例では、ステップS1−3〜S1−
7でテープスピードTs を一定間隔ΔTs で速くしてい
き、それぞれのテープスピードTs(n)における再生出力
V(n) を測定する。よって、テープスピードTs(n)は、 Ts(n)=Ts(1)+(n−1)・ΔTs ・・・(2) で変化し、このとき、トラック幅Tw は式(1)に示す
ようにテープスピードTs に比例するので、 Tw(n)=Tw(1)+(n−1)・ΔTw ・・・(3) で表せる。
【0039】図7に示すようにテープスピードTs(1)の
ときにはトラック幅はTw(1)となり、再生出力はVa
(1)、Vb(1)となり、テープスピードTs(2)のときには
トラック幅はTw(2)となり、再生出力はVa(2)、Vb(2)
となり、テープスピードTs(n)のときにはトラック幅は
Tw(n)となり、再生出力はVa(n)、Vb(n)のように、テ
ープスピードTs 、トラック幅Tw 、再生出力Va(n)、
Vb(n)は、図7に示すように1対1の関係となる。図7
からテープスピードTs に対する再生出力Va 、Vb の
特性が得られる。
【0040】図8に本発明の一実施例のテープスピード
に対する再生出力の特性図を示す。再生出力Va(n)、V
b(n)の特性は、テープスピードTs(N)に対して再生出力
は図8に示すように変化する。図8に示すような変化が
生じるのは、テープスピードTs 、トラック幅Tw が変
化してもヘッド幅Raw、Rbwや再生ヘッド17A、17
Bと記録ヘッド16A、16Bとの段差Hda、Hdbは変
化しないが、再生ヘッド17A、17Bと記録パターン
A、Bとの位置関係が次々と変化するためである。
【0041】図8に示す特性は、いくつかの直線によっ
て構成されており、本実施例では、これらの直線の式や
交点を求めることによりパターン幅、再生ヘッドのヘッ
ド幅、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差を求める。ま
ず、再生ヘッドaの幅をRaw、再生ヘッドbの幅をRb
w、再生ヘッドaと記録ヘッドaとの段差をHda、再生
ヘッドbと記録ヘッドbとの段差をHdb、トラック幅を
Tw 、パターンaのパターン幅をWa 、パターンbのパ
ターン幅をWb、パターン幅Wa とトラック幅Tw の2
分の1との差をDa (Da =Wa −Tw/2)、パター
ン幅Wb とトラック幅Tw の2分の1との差をDb (D
b =Wb−Tw /2)とする。
【0042】このとき、再生出力Va(n)、Vb(n)のレベ
ルは、再生ヘッドが走査している再生ヘッドと同じアジ
マスパターンの幅に比例する。ここで、アジマスパター
ンaの再生出力をVa 、アジマスパターンaのパターン
幅Hda、比例係数をka 、また、アジマスパターンbの
再生出力をVb 、アジマスパターンbのパターン幅Hd
b、比例係数をkb とすると、再生出力Va 、Vb は、 Va =ka ・Hda ・・・(4) Vb =kb ・Hdb ・・・(5) で表せる。
【0043】次に、図8に示す直線La1、La4に注目す
ると、この2つの直線の式は、 La1=ka ・{(Ts /2)+Da } ・・・(6) La4=ka ・{−(Ts /2)+(Raw−Da )} ・・・(7) で表せる。
【0044】ここで、(ka /2)=A、ka ・Da =
B、ka ・(Raw−Da )=Cとすると、 La1=A・Ts +B ・・・(8) La4=−A・Ts +C ・・・(9) で表せる。
【0045】ここで、式(8)、(9)の傾きA、−A
に注目すると、傾きA、−Aは、再生ヘッドaの幅Ra
w、再生ヘッドaと記録トラックaとの段差Hda、パタ
ーン幅Wa とトラック幅Tw の2分の1との差をDa の
いずれにも影響されないので、どの径の回転ドラムであ
っても、求めることが可能である。傾きA、−Aは、例
えば、図4に示すテープスピードTs に対する再生出力
Va(n)の特性から直線近似によって求めることができ
る。
【0046】傾きA、−Aが求まれば、(ka /2)=
Aであるので、係数ka 、kb を求めることができる。
係数ka 、kb が求まれば、例えば、式(4)、(5)
から段差HdaHdbを求めることができる。ここで、再
び、図6に戻って説明を続ける。ステップS1−3〜S
1−7で得られたテープスピードTs(N)に対する再生出
力Va(n)、Vb(n)のグラフに対して後述するように直線
近似を行い、傾きと切片とを求める(ステップS1−
8)。
【0047】ここで、ステップS1ー8のテープスピー
ドTs(N)に対する再生出力Va(n)、Vb(n)のグラフに対
して後述するように直線近似を行い、傾きと切片とを求
める処理について詳細に説明する。なお、再生ヘッドと
それと同じアジマスパターンの位置としては、以下の6
つの場合が考えられる。
【0048】 1.再生ヘッドがそれと同じアジマスパターンの全体に
かかって再生を行っている場合 2.再生ヘッドがそれと同じアジマスパターンに全くか
かっていない場合 3.再生ヘッドの右端がそれと同じアジマスパターンに
かかってる場合 4.再生ヘッドの左端がそれと同じアジマスパターンに
かかってる場合 5.再生ヘッドの両端がそれと同じアジマスパターンに
かかってる場合 6.再生ヘッドの全体がそれと同じアジマスパターンの
中にある場合 図9〜図13に本発明の一実施例の動作説明図を示す。
【0049】図9に示すように場合1の再生ヘッド17
Aがそれと同じアジマスパターンAの全体にかかって再
生を行っている場合には、少なくとも再生幅ha がパタ
ーン幅Wa と等しくなるので、 ha =Wa ・・・(10) で表せる。このとき、パターン幅Waは、パターン幅W
a とトラック幅Tw の2分の1との差をDa がDa =W
a −Tw /2で定義されているので、 Wa =Da +Tw /2 ・・・(11) で表せる。
【0050】よって、再生幅ha は、 ha =Da +Tw /2 ・・・(12) で表せる。また、場合2の再生ヘッド17Aがそれと同
じアジマスパターンAに全くかかっていない場合には、
再生幅ha は、 ha =0 ・・・(13) と見ることができる。
【0051】さらに、図10に示すように場合3の再生
ヘッド17Aの右端がそれと同じアジマスパターンAに
かかってる場合には、再生幅ha は、 ha =(N+θa /360)・Tw +Raw−Hda ・・・(14) で表せる。また、図11に示すように場合4の再生ヘッ
ド17Aの左端がそれと同じアジマスパターンAにかか
ってる場合には、再生幅ha は、 ha =−(N−θa /360)・Tw +Hda+Da =−(N+θa /360)・Tw +Hda+Wa ・・・(15) で表せる。
【0052】なお、変数Nは、再生ヘッドが記録ヘッド
から数えて何番目の同一アジマスパターンを再生してい
るかを示す変数で、整数0、1、2、・・・となる。ま
た、図12に示すように場合5の再生ヘッド17Aの両
端がそれと同じアジマスパターンAにかかってる場合に
は、再生幅ha は、 ha =Raw−Wa =−Tw /2+Hda−Da ・・・(16) で表せる。
【0053】また、図13に示すように場合6の再生ヘ
ッド17Aの全体がそれと同じアジマスパターンAの中
にある場合には、再生幅ha は、 ha =Raw ・・・(17) で表せる。式(11)〜(17)の再生出力に対する再
生幅の特性は、図8に示すようにトラック幅に対する再
生出力特性と同じになる。
【0054】図8に示す直線La1〜La8の式は、式(1
1)〜(17)より La1=Tw /2+Da ・・・(18) La2=−Tw /2+(Raw−H da) ・・・(19) La3=(4+θa /360)・Tw +(Raw−Hda) ・・・(20) La4=(3+θa /360)・Tw +(Raw−Hda) ・・・(21) La5=(2+θa /360)・Tw +(Raw−Hda) ・・・(22) La6=−(4−θa /360)・Tw +(Raw+Hda)・・・(23) La7=−(3−θa /360)・Tw +(Raw+Hda)・・・(24) La8=−(2−θa /360)・Tw +(Raw+Hda)・・・(25) で表せる。
【0055】式(20)〜(22)は、切片(Raw−H
da)、式(23)〜(25)は、切片(Raw+Hda)を
有する。よって、直線La3〜La8の切片がわかれば、再
生ヘッドの幅Raw及び記録ヘッドと再生ヘッドとの段差
Hdaを求めることができる。ここで、ステップS1−7
の処理の詳細を説明する。
【0056】図14に本発明の一実施例の傾き及び切片
を求める処理の動作フローチャートを示す。まず、負の
傾きを有する部分の傾きをもつテープスピードの範囲T
w(A)〜Tw(B)を選択して、傾き及び切片を求める(ステ
ップS2−1)。ここで、傾き及び切片は、特性を直線
近似することにより求められる。
【0057】まず、テープスピードの範囲Tw(A)〜Tw
(B)でのテープスピードTw の平均/Tw を求める。テ
ープスピードTw の平均/Tw は、テープスピードの範
囲Tw(A)〜Tw(B)での再生出力の数をNとすると、
【0058】
【数1】
【0059】で求められる。次に、テープスピードの範
囲Tw(A)〜Tw(B)での再生出力Va の平均値/Vaを求
める。再生出力Va 、Vb の平均値/Va 、/Vb は、
【0060】
【数2】
【0061】で求められる。さらに、次に、テープスピ
ードの範囲Tw(A)〜Tw(B)でのテープスピードTwの平
均s2 を求める。テープスピードの範囲Tw(A)〜Tw(B)
でのテープスピードTw の平均s2 は、
【0062】
【数3】
【0063】で求められる。ここで、式(1)を式
(4)に代入することにより二乗誤差が求められる。次
に、テープスピードの範囲Tw(A)〜Tw(B)での積分面積
Ca 、Cb を求める。積分面積Ca 、Cb は、
【0064】
【数4】
【0065】で求められる。ここで、式(26)〜(2
8)を式(30)、(31)に代入することにより積分
面積Ca 、Cb が算出される。さらに、テープスピード
の範囲Tw(A)〜Tw(B)におけるテープスピードTw に対
する再生出力Va 、Vb の近似直線の式を求めると、
【0066】
【数5】
【0067】で求められる。このとき、 式(32)、
(33)から傾きを求めると、傾きは(Va −/Va )
/(Tw −/Tw )、(Vb −/Vb )/(Tw −/T
w )で求められる。よって、傾きは、
【0068】
【数6】
【0069】で求められる。よって、式(29)〜(3
1)で求められた数値を式(34)、(35)に代入す
ることにより、傾きが求められる。また、このときの切
片Va0、Vb0は、式(34)、(35)のテープスピー
ドに相当するトラック幅Tw に0を代入することにより
求まる。よって、切片Va0、Vb0は、
【0070】
【数7】
【0071】で求められる。よって、式(26)〜(3
1)で求められた数値を式(36)、(37)に代入す
ることにより、切片Va0、Vb0が求められる。以上のよ
うにして、テープスピードの範囲Tw(A)〜Tw(B)の傾き
及び切片が求められる。次に、同様にして、図8の正の
傾きを有するテープスピードの範囲Tw(B)〜Tw(C)の傾
き及び切片(ステップS2−2)、負の傾きを有するテ
ープスピードの範囲Tw(C)〜Tw(D)の傾き及び切片(ス
テップS2−3)、正の傾きを有するテープスピードの
範囲Tw(D)〜Tw(E)の傾き及び切片(ステップS2−
4)を求める。
【0072】次に、特性で傾きが0となる部分を抽出し
て、切片を求める(ステップS2−5)。図8において
は、テープスピードの範囲Tw(F)〜Tw(G)に相当し、こ
のときの切片は、
【0073】
【数8】
【0074】で求められる。ステップS1−8で求めら
れたテープスピードTs(N)に対する再生出力Va(n)、V
b(n)のグラフの傾きと切片とから後述すようにパターン
幅Wa 、Wb 、イレーズバンド幅E、記録ヘッド段差W
d 、再生ヘッド幅Raw、Rbw、記録ヘッドと再生ヘッド
との段差Hda、Hdbを求める(ステップS1−9)。
【0075】図15に本発明の一実施例のパターン幅、
イレーズバンド幅、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差と
を求める動作フローチャートを示す。まず、記録パター
ン幅Wa 、Wb が算出される(ステップS3−1)。ス
テップS3−1の記録パターン幅Wa 、Wb は、
【0076】
【数9】
【0077】次に、イレーズバンド幅Eを算出する(ス
テップS3−2)。イレーズバンド幅Eは、
【0078】
【数10】
【0079】次に記録ヘッド段差Wd を算出する(ステ
ップS3−3)。記録ヘッド段差Wd は、
【0080】
【数11】
【0081】続いて、再生ヘッド幅Raw、Rbwが算出さ
れる(ステップS3−4)。再生ヘッド幅Rawは、
【0082】
【数12】
【0083】により算出される。また、再生ヘッド幅R
awは、
【0084】
【数13】
【0085】によっても算出可能である。また、再生ヘ
ッド幅Rbwは、
【0086】
【数14】
【0087】により算出される。また、再生ヘッド幅R
awは、
【0088】
【数15】
【0089】によっても算出可能である。続いて、記録
ヘッドと再生ヘッドとの段差Hda、Hdbが算出される
(ステップS3−5)。記録ヘッドと再生ヘッドとの段
差hdaは、
【0090】
【数16】
【0091】により算出される。また、記録ヘッドと再
生ヘッドとの段差Hdaは、
【0092】
【数17】
【0093】によっても算出可能である。さらに、記録
ヘッドと再生ヘッドとの段差Hdbは、
【0094】
【数18】
【0095】により算出される。また、記録ヘッドと再
生ヘッドとの段差Hdbは、
【0096】
【数19】
【0097】によっても算出可能である。以上のように
本実施例によれば、テープスピードを可変させつつ、ベ
リファイ方式により記録再生を行い、その時の再生出力
を検出し、検出した再生出力から記録パターン幅Wa 、
Wb 、イレーズバンド幅E、記録ヘッド段差Wd 、再生
ヘッド幅Raw、Rbw、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差
Hda、Hdbを数式により算出できるので、簡単に磁気記
録再生装置の特性を取得できる。
【0098】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、帯状記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再
生信号の特性を直線近似により解析し、特性の傾きから
トラック幅を算出するため、再生信号に応じて情報処理
によりトラック幅を求めることができるので、記録媒体
上のトラックを可視化するための科学的な処理や可視化
されたトラックを顕微鏡などで観測し、トラック幅を測
定する作業などが不要となり、トラック幅の測定を簡単
に行えるようになる等の特長を有する。
【0099】請求項2によれば、帯状記録媒体の走行速
度に対する記録トラックの再生信号の特性を直線近似に
より解析し、特性の傾きから再生ヘッドのヘッド幅を算
出するため、再生信号に応じて情報処理により再生ヘッ
ドのヘッド幅を求めることができるので、回転ドラムを
セットから取り外して、再生ヘッドを顕微鏡などで観測
し、再生ヘッドの幅を測定する作業などが不要となり、
再生ヘッドのヘッド幅の測定を簡単に行えるようになる
等の特長を有する。
【0100】請求項3によれば、帯状記録媒体の走行速
度に対する記録トラックの再生信号の特性を直線近似に
より解析し、特性の傾きから記録ヘッドと再生ヘッドと
の段差を算出するため、再生信号に応じて情報処理によ
り再生ヘッドのヘッド幅を求めることができるので、回
転ドラムをセットから取り外して、記録ヘッド及び再生
ヘッドを顕微鏡などで観測し、記録ヘッドと再生ヘッド
との段差を測定する作業などが不要となり、記録ヘッド
と再生ヘッドとの段差の測定を簡単に行えるようになる
等の特長を有する。
【0101】請求項4によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きからトラック
幅を算出するため、再生信号に応じて情報処理によりト
ラック幅を求めることができるので、記録媒体上のトラ
ックを可視化するための科学的な処理や可視化されたト
ラックを顕微鏡などで観測し、トラック幅を測定する作
業などが不要となり、トラック幅の測定を簡単に行える
ようになる等の特長を有する。
【0102】請求項5によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きから再生ヘッ
ドのヘッド幅を算出するため、再生信号に応じて情報処
理により再生ヘッドのヘッド幅を求めることができるの
で、回転ドラムをセットから取り外して、再生ヘッドを
顕微鏡などで観測し、再生ヘッドの幅を測定する作業な
どが不要となり、再生ヘッドのヘッド幅の測定を簡単に
行えるようになる等の特長を有する。
【0103】請求項6によれば、記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータで実施することにより、帯状
記録媒体の走行速度に対する記録トラックの再生信号の
特性を直線近似により解析し、特性の傾きから記録ヘッ
ドと再生ヘッドとの段差を算出するため、再生信号に応
じて情報処理により再生ヘッドのヘッド幅を求めること
ができるので、回転ドラムをセットから取り外して、記
録ヘッド及び再生ヘッドを顕微鏡などで観測し、記録ヘ
ッドと再生ヘッドとの段差を測定する作業などが不要と
なり、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差の測定を簡単に
行えるようになる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の測定システムのブロック構
成図である。
【図2】本発明の一実施例の記録ヘッド及び再生ヘッド
の位置関係を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例の磁気テープに記録される記
録パターンの概略図である。
【図4】本発明の一実施例の記録パターンと記録・再生
ヘッドの位置関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の測定装置のブロック構成図
である。
【図6】本発明の一実施例の測定プログラムの処理フロ
ーチャートである。
【図7】本発明の一実施例の測定データテーブルの構成
図である。
【図8】本発明の一実施例のテープスピードに対する再
生出力の特性図である。
【図9】本発明の一実施例の再生ヘッドがそれと同じア
ジマスパターンの全体にかかって再生を行っている場合
の動作説明図である。
【図10】本発明の一実施例の再生ヘッドの右端がそれ
と同じアジマスパターンにかかってる場合の動作説明図
である。
【図11】本発明の一実施例の再生ヘッドの左端がそれ
と同じアジマスパターンにかかってる場合 の動作説明
図である。
【図12】本発明の一実施例の再生ヘッドの両端がそれ
と同じアジマスパターンにかかってる場合の動作説明図
である。
【図13】本発明の一実施例の再生ヘッドの全体がそれ
と同じアジマスパターンの中にある場合の動作説明図で
ある。
【図14】本発明の一実施例の傾き及び切片を求める処
理の動作フローチャートである。
【図15】本発明の一実施例のパターン幅、イレーズバ
ンド幅、記録ヘッドと再生ヘッドとの段差とを求める動
作フローチャートである。
【符号の説明】 1 測定システム 2 磁気記録再生装置 3 測定装置 4 磁気テープカセット 5 磁気テープ 6 供給リール 7、10 ポール 8、11 ガイドローラ 9 回転ドラム 12 巻取リール 13 キャプスタンモータ 14 キャプスタンシャフト 15 キャプスタンローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムであって、 前記帯状記録媒体の走行速度を変化させつつ、前記記録
    ヘッドにより所定のパターンのトラックを記録し、前記
    記録ヘッドにより記録トラックを記録した直後に前記再
    生ヘッドにより前記記録トラックを再生し、再生信号を
    取得する再生信号取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    記録トラックのトラック幅を算出するトラック幅算出手
    順とを有することを特徴とする記録トラック幅測定方
    法。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムであって、 前記帯状記録媒体の走行速度を変化させつつ、前記記録
    ヘッドにより所定のパターンのトラックを記録し、前記
    記録ヘッドにより記録トラックを記録した直後に前記再
    生ヘッドにより前記記録トラックを再生し、再生信号を
    取得する再生信号取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    再生ヘッドのヘッド幅を算出するヘッド幅算出手順とを
    有することを特徴とするヘッド幅測定方法。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムであって、 前記帯状記録媒体の走行速度を変化させつつ、前記記録
    ヘッドにより所定のパターンのトラックを記録し、前記
    記録ヘッドにより記録トラックを記録した直後に前記再
    生ヘッドにより前記記録トラックを再生し、再生信号を
    取得する再生信号取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    記録ヘッドと前記再生ヘッドとの段差を算出するヘッド
    段差算出手順とを有することを特徴とするヘッド配置測
    定方法。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムから前記帯状記録媒体の走行速
    度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定のパター
    ンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記録トラ
    ックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記記録ト
    ラックを再生することにより得られた再生信号が供給さ
    れ、前記帯状記録媒体の走行速度に対する該再生信号の
    特性を取得する特性取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    記録トラック幅を算出する記録トラック幅算出手順とを
    有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムから、前記帯状記録媒体の走行
    速度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定のパタ
    ーンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記録ト
    ラックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記記録
    トラックを再生した再生信号が供給され、前記帯状記録
    媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手順で取得し
    た該再生信号の特性を取得する特性取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    再生ヘッドのヘッド幅を算出するヘッド幅算出手順とを
    有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドと再生ヘッドとが所定の位置
    関係に配置され、所定の回転数で回転する回転ドラムに
    より帯状記録媒体に対してヘリカルスキャン方式により
    記録が行われるシステムから、前記帯状記録媒体の走行
    速度を変化させつつ、前記記録ヘッドにより所定のパタ
    ーンのトラックを記録し、前記記録ヘッドにより記録ト
    ラックを記録した直後に前記再生ヘッドにより前記記録
    トラックを再生した再生信号が供給され、前記帯状記録
    媒体の走行速度に対する前記再生信号取得手順で取得し
    た該再生信号の特性を取得する特性取得手順と、 前記帯状記録媒体の走行速度に対する前記再生信号取得
    手順で取得した再生信号の特性の各部における傾きを直
    線近似する直線近似手順と、 前記直線近似手順で得られた各部の傾きに基づいて前記
    記録ヘッドと前記再生ヘッドとの段差を算出するヘッド
    段差算出手順とを有することを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100452922B1 (ko) * 2001-09-25 2004-10-14 엘지전자 주식회사 광디스크의 데이터 기록방법
US6842304B2 (en) 2003-01-08 2005-01-11 International Business Machines Corporation Measurement of write track width for magnetic tape head

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KR100452922B1 (ko) * 2001-09-25 2004-10-14 엘지전자 주식회사 광디스크의 데이터 기록방법
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