JPH1119509A - 粉末化基材 - Google Patents

粉末化基材

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JPH1119509A
JPH1119509A JP19187097A JP19187097A JPH1119509A JP H1119509 A JPH1119509 A JP H1119509A JP 19187097 A JP19187097 A JP 19187097A JP 19187097 A JP19187097 A JP 19187097A JP H1119509 A JPH1119509 A JP H1119509A
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JP
Japan
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starch
drying
viscosity
hardly
base material
Prior art date
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Pending
Application number
JP19187097A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobumasa Tanaka
中 信 正 田
Shuichi Yamaguchi
口 周 一 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by NICHIDEN KAGAKU KK, Nippon Starch Chemical Co Ltd filed Critical NICHIDEN KAGAKU KK
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】澱粉加水分解物をドラムドライヤーで乾燥粉末
化したものや澱粉加水分解物に可溶性澱粉を澱粉加水分
解物の10〜100重量%添加し、ドラムドライヤーで
乾燥粉末化した粉末化基材は、吸湿しやすく、一部が水
飴状になり一部または全体が固まりとなるブロック化し
易い欠点がある。またアルカリ条件下で褐変し易い欠点
がある。混合のみで油状物質を粉末化し、粉末化した油
状物質が、吸湿しブロック化し難く、また褐変し難い粉
末化基材を提供する。 【構成】DE(デキストロース当量)が2以下で、粘度
が25重量%水溶液50℃30rpmで20〜200c
psの可溶性澱粉に、DE(デキストロース当量)5〜
20の澱粉分解物を可溶性澱粉に対して0〜80%添加
した水懸濁液のドラムドライヤー乾燥粉末からなること
を特徴とする粉末化基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状物質の粉末化基材
に関するものであり、油脂類や有機溶剤等の液状物質を
吸着粉末化し、食品、化粧品、医薬品、農薬、浴剤、洗
剤等の分野に使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、液状物質の粉末化技術としては特
公昭60−12399号公報に開示されている澱粉加水
分解物をドラムドライヤーで乾燥粉末化したものが知ら
れている。また特開平8−143603号公報には、澱
粉加水分解物に可溶性澱粉を澱粉加水分解物の10〜1
00重量%添加し、ドラムドライヤーで乾燥粉末化した
ものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の基材は、吸湿し
やすく、一部が水飴状になり一部または全体が固まりと
なるブロック化し易い欠点がある。またアルカリ条件下
で褐変し易い欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意努力の結果 、DE(デキストロース
当量)2以下で、粘度が25重量%水溶液50℃30r
pmで20〜200cpsの可溶性澱粉の水懸濁液をド
ラム乾燥することにより、吸湿によるブロック化がおき
難く、また褐変し難い粉末化基材を得ることができるこ
とを発見し本発明を完成するに至った。また、上記可溶
性澱粉にDE(デキストロース当量)5〜20の澱粉分
解物を可溶性澱粉に対して80%以下添加した水懸濁液
をドラム乾燥し得られる粉末は、ブロック化と褐変に関
しては、多少劣るが、さらに冷水に溶解しやすくなるこ
とを発見し本発明を完成するに至った。なお、ここでい
うDE(デキストロース当量)とは、無水固形分中の還
元糖の比で、還元糖量は、東京大学農芸化学教室編、実
験農芸化学、改訂版、下巻、638〜639頁及び付表
第3表(昭和38年、朝倉書店発行)の記載に従ってフ
ェーリングレーマンショール法により測定したものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いる、可溶性澱粉は、
例えば、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、モチトウモロ
コシ澱粉、甘藷澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱
粉、サゴ澱粉等の天然澱粉、アミロースやアミロペクチ
ン分画物、あるいはそれをエーテル化、エステル化等通
常の手段により処理された化工澱粉の澱粉乳液に、塩
酸、硫酸等の無機酸、あるいは、次亜塩素酸ソーダ等の
酸化剤を作用させ、粘度が25重量%水溶液50℃30
rpmで20〜200cpsになるように分解後、中
和、水洗して得られる乳液を、そのまま、脱水してケー
キ状、あるいはフラッシュ乾燥や真空乾燥等の方法で乾
燥した乾燥品のいずれもが利用できる。粘度がこれ以上
では、ドラム乾燥した粉末の冷水への溶解性が悪くな
る。粘度がこれ以下でDE(デキストロース当量)が2
以上では、吸湿性が高くなりブロック化しやすくなり、
また褐変しやすくなる。
【0006】可溶性澱粉は、上記のように製造されてお
り特公昭60−12399号公報に記載されている澱粉
加水分解物とは異なるものである。上記特許公報では、
20〜40%の澱粉懸濁液を酸、酵素を用い、オートク
レーブ、連続加水分解装置等の適当な装置内で加熱溶解
し、加水分解しており、また澱粉分解物のDE(デキス
トロース当量)も2.5〜18.0である。このような
澱粉分解物のみをドラム乾燥して得られる粉末は、吸湿
性が高くなりブロック化しやすく、また褐変し易い。
【0007】本発明に使用できる澱粉分解物は、上記の
ように製造でき、DE(デキストロース当量)は、5〜
20のものが使用できる。DE(デキストロース当量)
がこれ以上になると吸湿性が高くなりブロック化しやす
くなり、また褐変しやすくなる。これを、可溶性澱粉に
80%以下添加することにより、さらに冷水に溶解しや
すくなるが、80%以上添加した場合には、吸湿性が高
く、ブロック化しやすくなり、褐変しやすくなる。
【0008】本発明の基材は可溶性澱粉または可溶性澱
粉と澱粉分解物を含有する水分散液を調製し、常法にし
たがって、ダブル式あるいはシングル式のドラムドライ
ヤーを用いて製造できる。
【0009】該水分散液中の可溶性澱粉または可溶性澱
粉と澱粉分解物の濃度は実際のドラムドライヤーの運転
条件に応じて適宜選択でき、通常、30〜60%とする
ことが好ましい。また、ドラムドライヤーの運転条件に
は特に制約はなく、通常の温度、圧力、回転数、ロール
スリット幅が採用でき、使用原料や粉末化製品の性能、
用途に応じて適宜調整する。
【0010】ドラム乾燥の後、4〜20ml/gの比容
積を有するように、解砕機、粉砕機等により粉砕、篩別
する。
【0011】本発明の基材が粉末化する液状物質として
は、例えば、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、落花生油、綿
実油、コ−ン油、サフラワ−油、ヤシ油、パ−ム油、ヒ
マシ油、白絞油、ラード、ヘッド、魚油、鯨油、石油、
ワセリン、バター、マーガリン、硬化油、ショートニン
グ、肝油、香油、香辛油等の油脂類、牛の骨や肉の抽出
エキス、魚介類の抽出エキス等の抽出エキス類、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、グリセリン等の
アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、キシレン、トルエン等の溶剤、各種農薬乳剤等が
挙げられる。これらを、ニーダー、ブレンダー、エアー
ミックス等の混合機により、本発明の基材と混合し、吸
着させるだけで粉末化することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の詳細を実施例をもって説明す
るが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0013】実施例1 馬鈴薯澱粉10kgに水12.5kgを添加し懸濁液と
し、3%苛性ソーダ水溶液にてpH10.5に調整しな
がら市販の次亜塩素酸ソーダを所定量滴下し、塩酸にて
中和後、水洗し、50%懸濁液とし、ダブル型ドラムド
ライヤー(蒸気内圧5.5Kg/cm2、ドラム径0.
3m、回転数2.0rpm)にて乾燥粉末とした。表1
に次亜塩素酸ソーダの添加量と得られた粉末の粘度、D
E、比容積を示した。なお、粘度は、25重量%水溶
液、50℃、30rpm、B型粘度計にて測定した。比
容積は、試料20gを500mlメスシリンダーに入
れ、その容積より測定した。
【0014】
【表1】
【0015】これら粉末の吸油性能、吸湿耐性、褐変耐
性、溶解性を以下の方法で測定し表2に示した。 (吸油性能):試料3gに対して白絞油を滴下してゆき
全体がパテ状となったときの白絞油の量。 (吸湿耐性):試料を湿度88%、温度20℃に7日間
放置した状態。1:そのまま変化なし。2:全体がブロ
ック化。3:全体が水飴状。 (褐変耐性):試料に対して5%の粒状苛性ソーダを添
加し、密閉し37℃にて1月間放置した状態。1:その
まま変化なし。2:苛性ソーダの周囲が狭い範囲で褐
変。3:苛性ソーダの周囲が広い範囲で褐変。 (溶解性):100mlビーカーに試料5g入れ、水9
5mlを注ぎガラス棒でゆるく撹拌した状態。1:撹拌
30秒で溶解し透明。2:撹拌1分で溶解し透明。3:
撹拌1分で溶解するが透明性がやや悪い。4:ママコが
できる。
【0016】
【表2】
【0017】実施例2 コーンスターチ10kgに水10kgを添加し懸濁液と
し、濃硫酸0.2kgを添加し、45℃で所定の粘度に
なるまで分解し、苛性ソーダで中和後、水洗し、50%
懸濁液とし、ダブル型ドラムドライヤー(蒸気内圧5.
5Kg/cm2、ドラム径0.3m、回転数2.0rp
m)にて乾燥粉末とした。表3に得られた粉末の粘度、
DE、比容積を示した。
【0018】
【表3】
【0019】表4にこれら粉末の吸油性能、吸湿耐性、
褐変耐性、溶解性を示した。
【0020】
【表4】
【0021】実施例3 実施例1の試料No.3の可溶性澱粉とDE(デキスト
ロース当量)12の澱粉分解物を各種割合で混合し50
%水懸濁液とし実施例1と同様の条件でドラム乾燥し粉
末を得た。これら粉末の評価を表5に示した。
【0022】
【表5】
【0023】実施例4 実施例1の試料No.3の可溶性澱粉に各種DE(デキ
ストロース当量)の澱粉分解物を可溶性澱粉に対して5
0重量%添加し、50%水懸濁液とし実施例1と同様の
条件でドラム乾燥し粉末を得た。これら粉末の評価を表
6に示した。
【0024】
【表6】
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のように吸湿によるブロ
ック化がおき難く、またアルカリ条件下においても褐変
し難い粉末化基材を提供する。このため、液状物質を粉
末化し長期間保存しても、粉末化物の劣化がおこらな
い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DE(デキストロース当量)2以下で、
    粘度が25重量%水溶液50℃30rpmで20〜20
    0cpsの可溶性澱粉の水懸濁液のドラムドライヤー乾
    燥粉末からなることを特徴とする粉末化基材。
  2. 【請求項2】 請求項1の可溶性澱粉にDE(デキスト
    ロース当量)5〜20の澱粉分解物を可溶性澱粉に対し
    て80%以下添加した水懸濁液のドラムドライヤー乾燥
    粉末からなることを特徴とする粉末化基材。
JP19187097A 1997-07-01 1997-07-01 粉末化基材 Pending JPH1119509A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136757A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Taiheiyo Cement Corp 乾燥剤
JP2011223897A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Showa Sangyo Co Ltd 調味料用でん粉、その製造方法、及びその用途
JP2012096226A (ja) * 2010-10-08 2012-05-24 Matsutani Chem Ind Ltd 吸油性組成物、その製造方法、及び吸油性組成物の使用方法。

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