JPH0357085B2 - - Google Patents

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JPH0357085B2
JPH0357085B2 JP58230849A JP23084983A JPH0357085B2 JP H0357085 B2 JPH0357085 B2 JP H0357085B2 JP 58230849 A JP58230849 A JP 58230849A JP 23084983 A JP23084983 A JP 23084983A JP H0357085 B2 JPH0357085 B2 JP H0357085B2
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【発明の詳細な説明】
本発明は液状物質の粉末化用基材に関する。 油脂類は有機溶剤等の液状物質はその用途に応
じて粉末化することが都合よい場合がしばしばあ
り、従来から、食品、医薬、農薬をはじめ、各種
の分野において液状物質の粉末化が試みられてい
る。 一般に、この粉末化は液状物質を粉末化用の基
材に吸着させることにより行なわれ、この基材と
して化工澱粉や天然ガムなどが採用されている。
しかしながら、これら従来の基材は液状物質の吸
着に煩雑な操作が必要であつたり、液状物質の吸
着量が不充分であつたり、吸着させた製品の水溶
性が劣るなどの問題があり、液状物質の粉末化用
基材として充分満足するものはなかなか見当らな
い。 本発明者らは液状物質の粉末化について種々検
討を重ねる間に、意外にも、酸処理澱粉および/
または酸化澱粉と酵素変性デキストリンとの水分
散液をドラムドライヤーで乾燥して得られる粉末
が液状物質の粉末化用基材として好適であること
を見出し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち、本発明は、酸処理澱粉および/また
は酸化澱粉と酵素変性デキストリンとの水分散液
のドラムドライヤー乾燥粉末からなる液状物質の
粉末化用基材を提供するものである。本発明の基
材は嵩高く、比容積が大きく、高い液状物質吸着
能を示し、かつ、強度の高い粉末で、単に液状物
質と混合するのみで大量の液状物質を吸着し、そ
の高い強度から、吸着工程やその後の保持、輸送
時にもいわゆる液漏れをほとんど起こすことがな
い。 かくして、本発明で用いる酸化澱粉または酸処
理澱粉、酵素変性デキストリンの例としては、馬
鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、モチトウモロコシ
澱粉、甘薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱
粉、サゴ澱粉等の天然澱粉、アミロースやアミロ
ペクチン分画物、エーテル化澱粉、エステル化澱
粉、架橋澱粉、グラフト化澱粉等の化工澱粉など
の各種の澱粉およびその誘導体を常法に従つて、
塩酸、硝酸、硫酸等の鉱酸によつて処理する酸処
理、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素等の酸化剤に
よつて処理する酸化、および酸素分解による酸素
変性デキストリン化によつて得られるものを用い
る。 本発明で使用する酸処理澱粉、酸化澱粉の分解
度の程度は、粘度であらわすと、25%濃度で90℃
で10分間加熱した後、30℃に冷却しBM型回転粘
度計で測定した値が、5〜1000センチポイズ、好
ましくは25〜300センチポイズのものである。 従来から、澱粉加水分解物の水溶液をドラムド
ライヤーで乾燥して得られる粉末を液状物質粉末
化用基材として用いることが提案されているが
(特開昭53−23305号)、単に澱粉加水分解物水溶
液をドラムドライヤーで乾燥しても、嵩高い比容
積の大きい、比較的高い液状物質吸着能を示す粉
末が得られるものの、この粉末が脆弱なために液
状物質の吸着工程やその後の保存、輸送時に粉末
が破壊され、いわゆる液漏れを生じやすい欠点が
ある。また、ドラムドライヤー乾燥上の技術的制
約から、用いる澱粉加水分解物はDE(デキストロ
ース当量)18以下のものに制限され、そのために
液状物質を吸着させて得られる製品の水溶性が劣
り、水溶性の良好な製品が得がたい欠点がある。
これに対し、本発明によれば、酸処理澱粉、酸化
澱粉を用いることにより、嵩高く、比容積が大き
く、従来は20ml/gまでが限度とされていたが、
本発明の基材では30ml/g程度まで可能となり高
い液状物質吸着能を示す。また、従来の基材は微
粉化すると液状物質の吸着量がはなはだしく低下
するという欠点があつたが、本発明の基材では20
〜100メツシユ程度の微粉になつても高い液状物
質吸着能を示す。かつ、強度の高い粉末が得ら
れ、しかも、約30までもの高いDEを有する酵素
変性デキストリンを用いても支障なくドラムドラ
イヤー乾燥が行なえ、液漏れなどの欠点のない、
水溶性の向上した製品が得られる。 「なお、ここでいうDEとは無水固形分中の還
元糖の比で、還元糖量は東京大学農芸化学教室
編、実験農芸化学、改訂版、下巻、638〜639頁お
よび附表第3表(昭和38年、朝倉書店発行)に記
載に従つてフエーリング・レーマン・シヨール方
により測定したものである。」 本発明の基材は酸処理澱粉および/または酸化
澱粉を1〜60重量%、酵素変性デキストリンを40
〜99重量%含有する。 ここで、酸処理澱粉、酸化澱粉を単独あるいは
これらを併用した水分散液をドラムドライヤーで
乾燥したものは、見かけ上本発明の基材と類似の
ものとなつても、その嵩は低く液状物質の吸着能
も低いが、酵素変性デキストリンを添加したもの
は嵩高く液状物質の吸着能も高く、さらに液状物
質を吸着させたものの水溶性も向上する。 本発明の基材は酸処理澱粉および/または酸化
澱粉と酵素変性デキストリンを含有する水分散液
を調製し、常法に従つて、ダブル式あるいはシン
グル式のドラムドライヤーで乾燥、粉末化するこ
とにより製造できる。 該水分散液の濃度は実際のドラムドライヤーの
運転条件に応じて適宜選択でき、通常、80%以下
とすることが好ましい。また、ドラムドライヤー
の運転条件には特に制約はなく、通常の温度、圧
力、回転数、ロールスリツト巾が採用でき、使用
原料や粉末化製品の性能、用途に応じて適宜調製
する。 なお、該水分散液にグリセリン脂肪酸エステ
ル、シヨ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルアミン塩、第4級ア
ンモニウム塩、アルキルベタイン、レシチン等の
界面活性剤を澱粉またはその誘導体に対して0.01
〜0.5%添加してもよく、これにより、得られる
粉末の強度、液状物質を吸着させたものの水溶性
をさらに向上させることができる。 得られた乾燥粉末は常法により精粉機または篩
別機により粒度を目的に応じて調製する。 かくして得られた本発明の液状物質粉末化用基
材は、通常、4〜30ml/gの比容積を有し、食
品、医薬、農薬をはじめ、各種の工業分野におい
て粉末化の要求される液状物質の粉末化に好適に
使用できる。かかる液状物質としては、例えば、
ナタネ油、ゴマ油、大豆油、落花生油、綿実油、
コーン油、サフラワー油、ヤシ油、パーム油、ヒ
マシ油、ラード、ヘツド、魚油、鯨油、石油、ワ
セリン、バター、マーガリン、硬化油、シヨート
ニング、肝油、香油、香辛油等の油脂類、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、グリセリ
ン等のアルコール類、アセトン、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、キシレン、トルエ
ン等の溶剤、各種農薬乳剤などが挙げられ、これ
らを、ニーダー、ブレンダー、エアーミツクス等
の混合機により本発明の基材と混合し、吸着させ
るだけで粉末化することができる。 つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例中、「部」とあるは、いず
れも重量部を意味する。 実施例 1 塩酸(塩化水素35%含有)5部を水125部に溶
解し、トウモロコシ澱粉100部を分散させ45℃で
10時間酸処理反応を行なつた。反応終了後、中
和、水洗、脱水、乾燥して得られたものの粘度
は、15%濃度で90℃で10分間加熱後BM型回転粘
度計で30℃にて測定すると20センチポイズであつ
た。 実施例 2 水125部に次亜塩素酸ソーダ(有効塩素12%含
有)を30部溶解し、馬鈴薯澱粉100部を分散させ、
常温で3時間酸化反応を行なつた。亜硫酸ソーダ
により残存の塩素を除去し、中和、水洗、乾燥し
て得られたものの粘度は、25%濃度で90℃で10分
間加熱後BM型回転粘度計で30℃にて測定すると
200センチポイズであつた。 実施例 3 馬鈴薯澱粉100部を水に分解させて、ボーメ度
20度の分散液を調製し、α−アミラーゼ(酵素力
価13000U/g)0.05〜0.5部添加し、85〜90℃で
20〜120分間酵素分解処理を行なつた。ついで、
希塩酸でPH4.0に調製し酵素を失活させた後、炭
酸カルシウムでPH5.5に調製し、各々、DE10.2、
17.6、21.5の酵素変性デキストリンを得た。 実施例 4 実施例1で得た酸処理澱粉15部、実施例3で得
た酵素変性デキストリン(DE10.2.17.6、21.5)85
部に水を加え濃度60%に調製し、これらの液を常
法に従つてダブルドラムドライヤー(蒸気内圧
5.5Kg/cm2、ドラム径1.2m、回転数0.85r.p.m)で
乾燥粉末化し、各々、第1表に示すごとき比容積
を有する乾燥粉末を得た。
【表】 実施例 5 実施例2で得た酸化澱粉40部、実施例3で得た
酵素変性デキストリン(DE21.5)60部に水を加
え濃度65%に調製し、この分散液を実施例4と同
様にドラムドライヤーで乾燥粉末化し、比容積
29.5ml/gの乾燥粉末を得た。(試料番号4) 実施例 6 実施例1で得た酸処理澱粉60部、乳糖40部に水
を加え濃度60%に調製し、この分散液を実施例4
と同様にドラムドライヤーで乾燥粉末化し、比容
積24.8ml/gの乾燥粉末を得た。(試料番号5) 実施例 7 実施例1で得た酸処理澱粉20部、実施例3で得
た酵素変性デキストリン(DE10.2)40部、乳糖
40部に水を加え濃度70%に調製し、この分散液を
実施例4と同様にドラムドライヤーで乾燥粉末化
し、比容積21.6ml/gの乾燥粉末を得た。(試料
番号6) 比較例 実施例1で得た酸処理澱粉、実施例2で得た酸
化澱粉、実施例3で得た酵素変性デキストリン
(DE10.2、17.6、21.5)、乳糖を各々濃度60%分散
液とし、実施例4と同様にドラムドライヤーで乾
燥粉末化し、各々、第2表に示すごとき比容積を
有する乾燥粉末を得た。
【表】 試験例 実施例および比較例で得られた乾燥粉末の性能
を次のように試験した。 試験法 各乾燥粉末を精粉機により細粒化し100メツシ
ユの篩を全通させた。次に100メツシユ篩の後の
比容積および吸油量を測定した。吸油量の測定は
JIS K5101−1964 19の方法に従い、次の通り
行なつた。 試料3gをガラス板に取り、煮アマニ油をビユ
レツトから少量づつ試料の中央に滴下し、金属製
のヘラでよく混合し、再度滴下する操作をくり返
し、全体がパテ状となつたところを終点とした。
使用した煮アマニ油の量から次式により吸油量G
を算出した。 G(%)=H/S×100 H;煮アマニ油(ml) S;試料重量(g) 結果を第3表に示す。なお、結果は試料5点の
結果の平均値を示す。 第3表に示すごとく本発明の基材(試料番号1
〜6)は、比較例のもの(試料番号7〜12)に比
較して、耐破壊性、吸油量が非常に高い。 また、微細化の比容積の近いもの(本発明の基
材……試料番号5、比較基材……試料番号7、
8)の吸油量を比較した場合、本発明の基材の方
が高い吸油能を示した。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1〜60重量%の酸処理澱粉および/または酸
    化澱粉と40〜99重量%の酵素変性デキストリンと
    の水分散液に比容積4〜30ml/gであるドラムド
    ライヤー乾燥粉末からなることを特徴とする液状
    物質の粉末化用基材。
JP23084983A 1983-12-06 1983-12-06 液状物質の粉末化用基材 Granted JPS60123429A (ja)

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