JPH0428342B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0428342B2
JPH0428342B2 JP63250310A JP25031088A JPH0428342B2 JP H0428342 B2 JPH0428342 B2 JP H0428342B2 JP 63250310 A JP63250310 A JP 63250310A JP 25031088 A JP25031088 A JP 25031088A JP H0428342 B2 JPH0428342 B2 JP H0428342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
vitamins
powder
solvent
gliadin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63250310A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02138951A (ja
Inventor
Mizuo Yajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Asama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asama Chemical Co Ltd filed Critical Asama Chemical Co Ltd
Priority to JP63250310A priority Critical patent/JPH02138951A/ja
Priority to US07/297,840 priority patent/US4935257A/en
Priority to CA000588163A priority patent/CA1332412C/en
Priority to EP89300403A priority patent/EP0357169B1/en
Priority to DE89300403T priority patent/DE68907536T2/de
Publication of JPH02138951A publication Critical patent/JPH02138951A/ja
Publication of JPH0428342B2 publication Critical patent/JPH0428342B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1658Proteins, e.g. albumin, gelatin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/15Vitamins

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は安定化ビタミン粉末及びその製造方法
に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 近年、ビタミン類は食品や飼料への添加用等と
しても広く利用されており、食品、飼料等へ添加
する際の取り扱い性等を考慮して脂溶性ビタミン
類は乳化剤やデキストリン等を用いて乳化した
後、通常の乾燥手段により乾燥し粉末化して使用
されているが、脂溶性ビタミン類は一般に熱、
光、酸素等の影響を受けて分解したり変質したり
し易く、例えばビタミンAは熱には比較的安定で
あるが酸素、光に対して非常に不安定であり、粉
末化工程において劣化してしまい、粉末化するこ
とがきわめて困難なビタミンである。また他の脂
溶性ビタミンも粉末化の際の熱や粉末化によつて
空気との接触面積が増加すると分解したり変質し
たりし易くなるため、安定な粉末を得ることが困
難であつた。一方水溶性ビタミンは一般に結晶粉
末として流通されており、粉末状態において脂溶
性ビタミンに比べ比較的安定なものが多いが、吸
湿によつて変質し易く、食品、飼料等に添加した
際に食品、飼料等中の水分を吸湿すると光、酸
素、熱等の影響を受て分解したり変質したりし易
くなるという問題がある。 このため従来は安定なビタミン粉末を得るため
にビタミンをマイクロカプセル中に封入して粉末
とする方法(マイクロカプセル法)、サイクロデ
キストリンによつてビタミンを包接して粉末化す
る方法(サイクルデキストリン法)等が採用され
ているが、マイクロカプセル法は製造作業が煩雑
で生産性が悪く、製造コストが高くつくととも
に、保存中等にカプセルの破壊事故が発生した
り、食品、飼料等として使用し得るカプセルの種
類が限られる等の問題がある。またサイクロデキ
ストリン法では被包接物(ビタミン類)のサイク
ロデキストリンに対する比率が小さいため、ビタ
ミン含有量の低いものしか得られず、しかも水へ
の溶解度が低く、また加熱や含水物への添加によ
つて包接されたビタミンがサイクロデキストリン
環から外れてしまう等の欠点があつた。 更に魚の飼料の栄養強化を目的としてビタミン
B1群を添加する場合があるが、飼料中の酵素に
よつてビタミンB1が分解されてしまうため、酵
素による分解を防ぐためにビタミンB1を硬化油
脂によつて被覆して粉末化して添加する方法も採
用されているが、ビタミンが硬化油脂によつて被
覆されているために魚体内におけるビタミンの吸
収率が低下するという問題があつた。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記の点に鑑み鋭意研究した結
果、グルテンやグルテン中に含まれるグリアジ
ン、グルテニンとビタミン類とを溶媒に添加して
攪拌した後、溶媒を除去して粉末化することによ
り、ビタミン類の分解が抑えられ、安定なビタミ
ン粉末が得られることを見出し本発明を完成する
に到つた。 即ち本発明は、 (1) グリアジン、グルテニンの少なくとも一方
と、ビタミン類とからなることを特徴とする安
定化ビタミン粉末。 (2) 請求項1記載の安定化ビタミン粉末におい
て、グリアジン及び/又はグルテニンにビタミ
ン類が包接されていることを特徴とする安定化
ビタミン粉末。 (3) 請求項1記載の安定化ビタミン粉末におい
て、グリアジン及び/又はグルテニンにビタミ
ン類の少なくとも一部が被覆されていることを
特徴とする安定化ビタミン粉末。 (4) グリアジンを溶解した溶媒に、ビタミン類を
添加攪拌し、しかる後、溶媒を除去して粉末化
することを特徴とする安定化ビタミン粉末の製
造方法。 (5) 溶媒にグルテンを添加攪拌してグルテン中の
グリアジンを溶媒中に溶解せしめ、次いでビタ
ミン類を添加攪拌し、しかる後、溶媒を除去し
て粉末化することを特徴とする安定化ビタミン
粉末の製造方法。 (6) 溶媒にグルテニンとビタミン類とを添加して
攪拌し、しかる後、溶媒を除去して粉末化する
ことを特徴とする安定化ビタミン粉末の製造方
法。 (7) 請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法に
おいて、油脂に溶解分散させたビタミン類を溶
媒に添加することを特徴とする安定化ビタミン
粉末の製造方法。 (8) 請求項5〜8のいずれかに記載の製造方法に
おいて、溶媒がアルコール含有率20〜80体積%
の含水アルコールであることを特徴とする安定
化ビタミン粉末の製造方法。 を要旨するものである。 本発明の安定化ビタミン類はグリアジン、グル
テニンの少なくとも一方とビタミン類とからな
る。グリアジンやグルテニンは分子内にある疎水
性領域内にビタミン類を取り込んで酸素等との接
触を防いでビタミン類の分解を防止するものと考
えられる。ビタミン類はグリアジン及び/又はグ
ルテニンによつて包接されていても被覆されてい
てもよく、また包接されたものと被覆されたもの
が混合してもいてもよい。被覆されている場合
は、ビタミン類の一部(例えばビタミン類の分解
反応に寄与する反応点)が被覆されいてもよく、
また均一の被膜によつて被覆されている場合に限
らず、グリアジン及び/又はグルテニンの粒子が
ビタミン類の粒子の表面の少なくとも一部を覆つ
ている場合であつてもよい。 本発明ビタミン粉末におけるグリアジン及び/
又はグルテニンとビタミンとの割合は、グリアジ
ン及び/又はグルテニン100重量部当たり、ビタ
ミン類1〜51重量部が好ましい。 上記グリアジンはグルテン中に含まれ、グルタ
ミン酸、プロリンを主体とする平均分子量約
45000〜35000を有する蛋白質である。一方、グル
テニンもグルテン中に含まれる平均分子量数百万
の蛋白質である。従つて本発明においてはこれら
グリアジンとグルテニンを含むグルテンをそのま
ま用いることができる。グルテンはグリアジンと
グルテニンをそれぞれ約40%と、約20%の澱粉と
を含んでおり、水を加えると非常に強い粘弾性を
示すため、増粘剤、結着剤、保水剤等として食品
に添加して利用されている。この粘性は主として
グルテン中のグリアジンが作用し、弾性はグルテ
ニンが作用していると言われている。 本発明ビタミン粉末はグルテンとビタミン類と
を溶媒に添加攪拌して溶解または分散させ、次い
で溶媒を除去して粉末化する方法、グルテン中の
グリアジンを溶媒に抽出し、不溶分を除去した後
にビタミン類を添加攪拌し、次いで溶媒を除去し
て粉末化する方法、グルテニンとビタミン類とを
溶媒に添加攪拌した後、溶媒を除去して粉末化す
る方法等が挙げられる。 グルテンは希酢酸、アンモニア、酢酸−エタノ
−ル混合液等に溶解可能であり、またグリアジン
は含水アルコール、希酸、希アルカリ液等に溶解
可能であるが、グルテン中のグリアジンを溶媒に
溶解させる場合、含水アルコールを用いるとグル
テニンの水膨潤が抑制されて粘度の増加が抑えら
れるため効率よく作業を行うことができる。また
グルテニンを用いる場合、グルテン中のグリアジ
ン含水アルコール等のグルテニンを溶解しない溶
媒に抽出した後、含水アルコール不溶分(この不
溶分はグルテニンを主成分とし、他に澱粉を含
む。)を分離して用いる。グルテニンは含水アル
コールに不溶性であるが、溶媒として含水アルコ
ールを用いることができ、この場合グルテニンを
含水アルコールに分散させて用いる。 上記グルテンは小麦粉より分離した湿潤グルテ
ンでも、乾燥化された活性化グルテンでもよい
が、作業性の点でも乾燥粉末の活性化グルテンが
好ましい。 含水アルコールとしてはアルコール含有率が20
〜80体積%、特に65〜75体積%のものが好まし
い。またグルテンに対する含水アルコールの割合
はグルテン1重量部に対して含水アルコール3〜
6重量部、特に4〜5重量部が好ましい。アルコ
ールとしてはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等の1価のアルコー
ルを使用することが好ましい。グルテンを含水ア
ルコールに添加して攪拌することによりグルテン
中のグリアジンが含水アルコール中に抽出される
が、この攪拌は高速の攪拌機で30分以上行うと、
グルテン中のグリアジンの殆どを含水アルコール
中に抽出することができ好ましい。 グルテン又はグリアジンを溶解或いは分散した
溶媒やグルテニンを添加した溶媒にビタミン類を
添加した後の攪拌は高速のホモミキサーのような
攪拌機で10〜30分以上、特に15〜45分行うことが
好ましい。ビタミン類の添加量はグルテン1重量
部当たり0.05〜4重量部が好ましく、グリアジン
及び/又はグルテニン1重量部当たり0.1〜4重
量部が好ましい。 本発明において用いられる上記ビタミン類とし
ては脂溶性ビタミン、水溶性ビタミンのいずれで
もよく、脂溶性ビタミンとしては例えばビタミン
A,D,Eの遊離型、エステル型等が挙げられ、
また水溶性ビタミンとしてはビタミンB群、ビタ
ミンCの遊離型、塩型或いはエステル型等が挙げ
られる。これらビタミン類は1種又は2種以上混
合して用いることもできる。 上記ビタミン類は予め動植物油脂に溶解又は分
散せしめたものを添加してもよく、このようにす
るとビタミン類と水溶性の酵素との接触効率を極
度に低下させ、酵素による分解を防止する効果が
向上する。特にビタミンB1類は動植物油脂に溶
解又は分解せしめた後、溶媒中に添加することが
好ましい。上記動植物油脂としては大豆油、ナタ
ネ油等の液状油でもラード、パーム等の固形脂で
もよいが、ビタミン類を魚の飼料中に添加する場
合、魚体内における消化吸収のよい液状油が好ま
しい。 本発明においては必要に応じて溶媒中に抗酸化
剤を添加しておいてもよく、抗酸化剤を併用する
と更に抗酸化性が向上する。また更に必要に応じ
て溶媒中にクエン酸、EDTA等のシネギストや
レシチン等の各種添加剤を添加しておくこともで
きる。 本発明方法では上記ビタミン類を溶媒に添加し
て攪拌した後、溶媒を除去して粉末化するが、粉
末化の方法としては噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾
燥、ドラム乾燥やその他公知の粉末化方法を採用
することができる。 本発明において溶媒として希酢酸を用いる場合
にはPHを3〜4に調製し、希アンモニアを用いる
場合にはPHを10〜11に調製した後、ビタミン類を
添加することが好ましい。 本発明方法により得られるビタミン粉末は空気
中に放置したり、含水食品中に添加した場合でも
安定で、酸素や光、熱等や吸湿、更には食品、飼
料中の酵素によつて分解されたり変質したりする
虞れがないとともに、食品や飼料等に添加した場
合、食品に対する増粘、結着、保水機能等をも発
揮する優れたものである。 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1,比較例1 アルコール含有率70体積%の含水エタノール5
中に粉末活性グルテン1Kgを添加し、攪拌機に
て30分間攪拌した。次いでこの含水エタノール1
にビタミンAパルミテート(150万IU/g)を
45g添加し、更に15分間攪拌を行つた後、真空乾
燥機にかけて含水エタノールを除去して得た乾燥
物を粉砕して粉末を得た(ビタミンA粉末)。 一方、活性グルテンを添加して30分間攪拌した
含水アルコールの残りの分を3000rpmで20分間遠
心分離して沈殿物(グルテニン、澱粉等)を除去
した後、このグリアジンを溶解した含水アルコー
ル中のグリアジン濃度が20%(重量/体積パーセ
ント)となるように濃縮した後、この含水アルコ
ール1にビタミンAパルミテート(150万IU/
g)45gを添加し、ホモミキサーで15分間攪拌し
た後、真空乾燥機で乾燥させ、次いで粉砕して粉
末を得た(ビタミンA粉末)。 更に上記ビタミンA粉末を製造する方法と同
様の方法により、抗酸化剤としてBHT0.1重量%
添加した含水アルコールを用いて粉末化してビタ
ミンA粉末及び天然の抗酸化剤であるローズマ
リー抽出物(アサマ化成(株)製:モルツカ10P)を
0.3重量%添加した含水アルコールを用いて粉末
化してビタミンA粉末を得た。 これらビタミンA粉末〜及びデキストリン
を用いて乳化した上記と同様のビタミンAパリミ
テート乳化液を脱水粉末化して得たビタミンA粉
末(比較例)をオープン系で50℃のオーブン内
で加熱し、ビタミンAの劣化の経時変化を試験し
た。結果を第1図に示す。この結果より本発明方
法により得られたビタミンA粉末は、単に乳化し
た後に粉末化して得た従来のビタミンA粉末より
はるかに安定であることが確認された。 実施例2,比較例2 実施例1と同様にして含水エタノール不溶分を
分離除去して得たグリアジン濃度20%(重量/体
積パーセント)のグリアジン含有含水エタノール
及び含水エタノール不溶分(主としてグルテニン
を含み、他に澱粉を含む。以下単に粗グルテニン
と称する。)を20重量%となるように含水エタノ
ールに添加した液各1に、ビタミンD3(4000万
IU/g)結晶0.6gを45gの大豆油に溶解したも
のを添加し、実施例1と同様の条件で攪拌した
後、噴霧乾燥機により溶媒を除去して粉末を得た
(グリアジンを用いて得た粉末をビタミンD粉末
、粗グルテニンを用いて得た粉末をビタミンD
粉末とする。)。 上記ビタミンD粉末,及び上記と同様のビ
タミンD3の大豆油溶解物を、デキストリンを用
いてビタミンD3の濃度が上記含水エタノール中
のビタミンD3の濃度と同濃度となるように調整
した乳化液を噴霧乾燥して得たビタミンD粉末
(比較例)につき実施例1と同様の条件で加熱試
験した。結果を第2図に示す。この結果、本発明
方法により得られたビタミンD3粉末は、単に乳
化した後に粉末化して得た従来のビタミンD3
末よりはるかに安定であることが確認された。 実施例3,比較例3 アルコール含有率50体積%の含水エタノール中
に粉末活性グルテン1Kgを添加して実施例1と同
様にして攪拌してグルテン中のグリアジンを含水
エタノールに溶解した後、この含水エタノール1
に、アスコルビン酸20gを添加して攪拌した
後、噴霧乾燥してビタミンC粉末を得た。この
ビタミンC粉末及び比較例としてアスコルビン
酸結晶粉末をそのまま添加したウインナーソーセ
ージを各々作成した(ウインナーソーセージの原
料の混練り時に、全量に対してアスコルビン酸濃
度として0.1重量%となるように添加した。)。 得られたウインナーソーセージ中のアスコルビ
ン酸残存率、製品歩留、製品の発色、弾力製を製
造直後と3週間後に試験した結果を第1表に示
す。
【表】 以上の結果から明らかなように、本発明方法に
より製造したビタミンC粉末は分解が非常に少
なく、またビタミンCを添加したことによる製品
の発色も良好であり、また製品の保水性、弾力性
も良好であつた。 実施例4,比較例4 実施例1と同様にしてグルテンを添加攪拌した
含水エタノールにチアミンセチル硫酸塩10gを
190gの大豆油に溶解分散したものを添加して攪
拌し、次いで真空乾燥機で乾燥させて粉末(ビタ
ミンB1粉末)を得た。この粉末を解凍したイ
ワシミンチ1Kgに10g添加したものと、単にビタ
ミンB1を同様のイワシミンチ1Kgに0.1g添加し
たものとを15℃で5時間保存した後のイワシミン
チ中のビタミンB1の残存率を比較した。また上
記と同様にして調整した各ビタミンB1入りのイ
ワシミンチを熱処理してイワシミンチ中に含有さ
れるビタミンB1分解酵素を失活させた後、海水
と同濃度に調整した2℃の塩水中に浮遊させて5
時間経過後に塩水を濾過し、濾過残査(イワシミ
ンチ)中のビタミンB1の残存率を測定した。結
果を第2表に示す。
【表】 実施例5,比較例5 アルコール含有量70体積%の含水エタノール5
に1Kgの粉末活性グルテンを添加して実施例1
と同様にして攪拌した後、この含水エタノール1
にビタミンE(総トコフエロール含有量80重量
%)45gを添加して攪拌した後、噴霧乾燥して粉
末を得た(ビタミンE粉末)。このビタミンE
粉末中の総トコフエロール含有量は16重量%で
あつた。このビタミンE粉末をウドン粉に対し
て添加量が1%となるように添加してウドンを作
成した。一方、総トコフエロールの含有量が16重
量%となるようにビタミンEを乳化した乳化液を
作成し、この乳化液をウドン粉に対して添加量が
1重量%となるように添加して混練してウドンを
作成した。これらのウドンを茹でた後のウドン中
のビタミンE残存率及び麺質を第3表に示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明のビタミン粉末は酸
素、熱、光や酵素等や食品に添加した時の吸湿等
によつても分解や変質の生じ難く、しかもビタミ
ン含有量の高い安定なビタミン粉末である。また
本発明ビタミン粉末を食品等に添加した場合、ビ
タミン本来の機能の他に、食品に増粘、結着、保
水性等の機能をも付与できる。また本発明方法に
よれば上記優れたビタミン粉末を確実に製造する
ことができ、しかもグルテンは比較的安価に提供
され、またグリアジンやグルテニンはグルテンか
ら容易に分離して得られるから、優れた安定化ビ
タミン粉末を安価に提供できる等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1、比較例1のビタミンA粉末
の加熱安定性を示すグラフ、第2図は実施例2、
比較例2のビタミンD3粉末の加熱安定性を示す
グラフ、第3図は実施例6、比較例6のビタミン
A粉末の加熱安定性を示すグラフ、第4図は実施
例7、比較例7のビタミンA粉末の加熱安定性を
示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリアジン、グルテニンの少なくとも一方
    と、ビタミン類とからなることを特徴とする安定
    化ビタミン粉末。 2 請求項1記載の安定化ビタミン粉末におい
    て、グリアジン及び/又はグルテニンにビタミン
    類が包接されていることを特徴とする安定化ビタ
    ミン粉末。 3 請求項1記載の安定化ビタミン粉末におい
    て、グリアジン及び/又はグルテニンにビタミン
    類の少なくとも一部が被覆されていることを特徴
    とする安定化ビタミン粉末。 4 グリアジンを溶解した溶媒に、ビタミン類を
    添加攪拌し、しかる後、溶媒を除去して粉末化す
    ることを特徴とする安定化ビタミン粉末の製造方
    法。 5 溶媒にグルテンを添加攪拌してグルテン中の
    グリアジンを溶媒中に溶解せしめ、次いでビタミ
    ン類を添加攪拌し、しかる後、溶媒を除去して粉
    末化することを特徴とする安定化ビタミン粉末の
    製造方法。 6 溶媒にグルテニンとビタミン類とを添加して
    攪拌し、しかる後、溶媒を除去して粉末化するこ
    とを特徴とする安定化ビタミン粉末の製造方法。 7 請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法に
    おいて、油脂に溶解分散させたビタミン類を溶媒
    に添加することを特徴とする安定化ビタミン粉末
    の製造方法。 8 請求項5〜8のいずれかに記載の製造方法に
    おいて、溶媒がアルコール含有率20〜80体積%の
    含水アルコールであることを特徴とする安定化ビ
    タミン粉末の製造方法。
JP63250310A 1988-08-30 1988-10-04 安定化ビタミン粉末及びその製造方法 Granted JPH02138951A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63250310A JPH02138951A (ja) 1988-08-30 1988-10-04 安定化ビタミン粉末及びその製造方法
US07/297,840 US4935257A (en) 1988-08-30 1989-01-13 Method of preparing a stabilized vitamin powder
CA000588163A CA1332412C (en) 1988-08-30 1989-01-13 Stabilized vitamin powder
EP89300403A EP0357169B1 (en) 1988-08-30 1989-01-17 Stabilized vitamin powder
DE89300403T DE68907536T2 (de) 1988-08-30 1989-01-17 Stabilisiertes Vitaminpulver.

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21539788 1988-08-30
JP63-215397 1988-08-30
JP63250310A JPH02138951A (ja) 1988-08-30 1988-10-04 安定化ビタミン粉末及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02138951A JPH02138951A (ja) 1990-05-28
JPH0428342B2 true JPH0428342B2 (ja) 1992-05-14

Family

ID=26520854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63250310A Granted JPH02138951A (ja) 1988-08-30 1988-10-04 安定化ビタミン粉末及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4935257A (ja)
EP (1) EP0357169B1 (ja)
JP (1) JPH02138951A (ja)
CA (1) CA1332412C (ja)
DE (1) DE68907536T2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5023080A (en) * 1988-06-17 1991-06-11 Basic Bio Systems, Inc. Time release protein
WO1992019113A1 (en) * 1991-05-01 1992-11-12 Ogilvie Mills Ltd. Process for manufacturing vital wheat gluten with substantially no objectionable flavor or aroma
US5382439A (en) * 1993-05-14 1995-01-17 Abbott Laboratories Product and process of improving the stability of vitamin D
EP0685164A1 (en) * 1994-06-03 1995-12-06 Asama Chemical Co., Ltd. Food quality improver
US5567452A (en) * 1995-04-14 1996-10-22 Domain, Inc. Mineral supplement including non-separating granules, and manufacturing process
US5610277A (en) * 1995-09-11 1997-03-11 Midwest Grain Products Alcohol-free wet extraction of gluten dough into gliadin and glutenin
US5665152A (en) * 1995-11-29 1997-09-09 Midwest Grain Products Biodegradable grain protein-based solid articles and forming methods
US5747648A (en) * 1996-03-12 1998-05-05 Midwest Grain Products Modified wheat glutens and use thereof in fabrication of films
US5767107A (en) * 1996-09-03 1998-06-16 Basf Corporation Compositions containing gluten and polysaccharides that contain uronic acid residues useful for encapsulating fats, oils and solids
US5756719A (en) * 1996-09-03 1998-05-26 Basf Corporation Double emulsion techniques for making novel compositions containing gluten and polysaccharides that contain uronic acid residues useful for encapsulating fats, oils and solids
FR2792197B1 (fr) * 1999-04-19 2001-07-13 Lavipharm Lab Matiere de base en poudre constituee de proteine et de lipide d'origine vegetale, sa preparation et les compositions la contenant
JP2003321352A (ja) * 2002-04-24 2003-11-11 Nisshin Pharma Inc コエンザイムq10含有組成物
US20050026871A1 (en) * 2002-07-17 2005-02-03 Moshe Flashner-Barak Method of increasing bioavailability of alendronate or other bis-phosphonate by predose administration of vitamin D derivative
US7261911B2 (en) * 2002-12-19 2007-08-28 Luebbers Steven T Aseptically packaged, extensively hydrolyzed, liquid nutritional formula and method for making it
BRPI0413850A (pt) * 2003-09-02 2006-10-24 Dsm Ip Assets Bv método para estabilização do fosfato de ascorbila e dos seus sais
JP2006333802A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Pola Chem Ind Inc ニキビ用の食品組成物
US20100189845A1 (en) * 2009-01-27 2010-07-29 Frito-Lay North America Inc. Flavor Encapsulation and Method Thereof
US9504274B2 (en) 2009-01-27 2016-11-29 Frito-Lay North America, Inc. Methods of flavor encapsulation and matrix-assisted concentration of aqueous foods and products produced therefrom
JP7200467B2 (ja) * 2020-02-20 2023-01-10 株式会社三鷹ホールディングス 生体調整機能剤含有食品用マスターバッチ及びその製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB918168A (en) * 1960-05-11 1963-02-13 Commercial Solvents Corp Improvements in feed supplements
US3959512A (en) * 1969-11-07 1976-05-25 Alessandro Salvatore Edible hyperproteinic dietetic paste of high biological value
US3962416A (en) * 1971-01-25 1976-06-08 Sol Katzen Preserved nutrients and products
US3786123A (en) * 1971-01-25 1974-01-15 S Katzen Method for stabilizing and preserving nutrients and products
JPS60966B2 (ja) * 1977-04-19 1985-01-11 日清製粉株式会社 新規な食品素材の製造法
IL54096A (en) * 1978-02-22 1981-07-31 Shemer M Physical form of gluten comprising inert material in gluten matrix,method for its manufacture and its use in food products
US4305971A (en) * 1980-05-22 1981-12-15 Berston Products, Inc. Dry composition for use in bakery products
US4483807A (en) * 1981-01-27 1984-11-20 Japan Atomic Energy Research Institute Process for producing a slow release composite
US4517215A (en) * 1983-05-26 1985-05-14 Nestec, S.A. Preparation of vegetable pastas
US4645831A (en) * 1984-12-10 1987-02-24 The Texas A&M University System Process for removing undesirable constituents from wheat gluten products

Also Published As

Publication number Publication date
CA1332412C (en) 1994-10-11
DE68907536D1 (de) 1993-08-19
EP0357169B1 (en) 1993-07-14
JPH02138951A (ja) 1990-05-28
US4935257A (en) 1990-06-19
DE68907536T2 (de) 1994-02-17
EP0357169A1 (en) 1990-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0428342B2 (ja)
JP3555640B2 (ja) 天然カロチノイドを包含した多芯型構造のマイクロカプセル並びに錠剤、食品用及び医薬品用配合剤
EP1418822B1 (en) Novel stabilized carotenoid compositions
WO2023115885A1 (zh) 基于纳米反胶束体系的抗氧化食用油及其制备方法
US3885052A (en) Process of producing a soy product having improved sorption
US4911942A (en) Stabilized oil and fat powder
CN112293502A (zh) 一种碳量子点抗氧化剂及其制备方法和在炸用油中的应用
EP0372669B1 (en) Stabilized oil and fat powder
IL95535A (en) Manufacture of fatty foods containing chlorella
Locali-Pereira et al. Functional properties of physically pretreated kidney bean and mung bean flours and their performance in microencapsulation of a carotenoid-rich oil
US4279811A (en) Treatment of cottonseed meals followed by extraction with certain solvents to remove gossypol
US6071963A (en) Water dispersible compositions
JP3553126B2 (ja) 酸化安定性の良い飼料
JPS6152740B2 (ja)
JPS638490A (ja) 天然抗酸化剤
EP0694610A1 (en) COATED $i(PHAFFIA RHODOZYMA) YEAST AND GRANULE THEREOF
JP3501595B2 (ja) 粉末油脂の製造方法
JPH07278586A (ja) 粉末油脂およびそれを用いた食品
HU203467B (en) Process for producing stabilized powders of vitamins a, b, c, d or e
JP2004337003A (ja) 養魚用固形飼料およびその製造方法
WO1995001779A1 (en) Dietary fiber composition, method of preparation and use
KR100464984B1 (ko) 에톡시퀸을 함유하는 항산화제
CN115104650A (zh) 一种开酥馅料专用的粉末油脂及制备方法
JPH0144231B2 (ja)
JP5300328B2 (ja) 緑肝症予防用魚用飼料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees