JPH08183805A - 液状物質の粉末化用基材 - Google Patents

液状物質の粉末化用基材

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JPH08183805A
JPH08183805A JP34105294A JP34105294A JPH08183805A JP H08183805 A JPH08183805 A JP H08183805A JP 34105294 A JP34105294 A JP 34105294A JP 34105294 A JP34105294 A JP 34105294A JP H08183805 A JPH08183805 A JP H08183805A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルケニルコハク酸澱粉エステルアルミニウ
ムまたはアルケニルコハク酸澱粉加水分解物エステルア
ルミニウムの水分散液のドラムドライヤー乾燥粉末から
なることを特徴とする液状物質の粉末化用基材 【効果】 本発明の製造方法により得られたアルケニル
コハク酸澱粉エステルアルミニウムおよびアルケニルコ
ハク酸澱粉分解物エステルアルミニウムのドラム乾燥品
は、原料およびその分解物のドラム乾燥品と比較して、
吸油能が優れている。この基材を液状物質、特に油脂や
有機溶剤の粉末化基材に使用した際、それらの吸着能が
高く、まとまりのよいものになり、さらにそのまとまっ
たもののすべり性(流動性)も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状物質粉末化基材に
関する。さらに詳しくは油脂類や有機溶剤などの液状物
質をその用途に応じて粉末化する際の粉末化基材に関
し、食品、医薬、農薬、化粧品、トイレタリーなどの各
種分野に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来から、澱粉加水分解物の水溶液をド
ラムドライヤーで乾燥して得られる粉末が、液状物質粉
末化用基材として利用されている。例えば、特公昭61
−52740号公報には、澱粉加水分解物と海藻抽出
物、植物性種子粘質物、植物性果実粘質物、植物性樹脂
様粘質物、微生物産生粘質物、水溶性もしくは水分散性
蛋白質、セルロース誘導体および水溶性合成高分子から
なる群から選ばれる1種または2種以上の高分子物質の
水分散液のドラムドライヤー乾燥液粉末を液状物質粉末
化用基材として用いることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの澱粉加水分解
物の水溶液のドラムドライヤー乾燥粉末品は、油脂類や
有機溶剤を粉末化した後のまとまりがあまり良くなく、
外観上もよくなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するような変性澱粉を検討した結果、澱粉あるい
は澱粉加水分解物にアルケニル無水コハク酸を反応させ
た後、アルミニウム塩を添加して得られるアルケニルコ
ハク酸澱粉エステルアルミニウムおよびアルケニルコハ
ク酸澱粉加水分解物エステルアルミニウム、または、上
述のアルケニルコハク酸澱粉エステルアルミニウムを加
水分解して得られるアルケニルコハク酸澱粉加水分解物
エステルアルミニウムの水分散液あるいは水溶液のドラ
ムドライヤー乾燥粉末を液状物質の粉末化用基材に使用
した際、油脂類や有機溶剤などの吸着能が高く、またま
とまりのよいものになり、さらにそのまとまったものの
すべり性(流動性)も向上することを見出し、本発明を
完成することに至った。
【0005】本発明において出発材料として使用される
澱粉は、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、モチトウモロコ
シ澱粉、甘藷澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、
サゴ澱粉等が挙げられる。
【0006】また、澱粉を加水分解する場合の方法は、
酸分解、アルカリ分解、酵素分解、またはそれらの組み
合わせによって行うことが出来、その分解度合(平均重
合度)は、乾燥粉末化および他の性質から考えて、3以
上、好ましくは3〜20、さらに好ましくは3〜10の
ものが好ましい。
【0007】本発明においては、アルケニル無水コハク
酸をエステル化の反応試薬として前記の澱粉と反応させ
る。このアルケニル無水コハク酸としては、C2−20
アルケニル無水コハク酸、好ましくはC8−18アルケ
ニル無水コハク酸(例、オクテニル無水コハク酸、デセ
ニル無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、テトラデ
セニル無水コハク酸、ヘキサデセニル無水コハク酸、オ
クタデセニル無水コハク酸など)が挙げられ、より好ま
しくは、オクテニル無水コハク酸、デセニル無水コハク
酸、およびドデセニル無水コハク酸が挙げられる。
【0008】エステル化は、澱粉または澱粉分解物を水
単独または水と有機溶媒(例、アルコール、アセトンな
ど)との混合溶媒に溶解し、アルケニル無水コハク酸を
アルカリ触媒の存在下で反応させることにより行う。こ
の反応は、pHを6〜9に維持しながら、10〜50℃
にて攪拌することによって行う。使用するアルカリ触媒
としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸
化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リ
チウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
アルコキサイド(例、ナトリウムメトキサイド、ナトリ
ウムエトキサイド、カリウムメトキサイドなど)、アン
モニア、C1−6アルキル基を有するモノ、ジもしくは
トリアルキルアミン(例、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、プロピルアミン ジプロピルア
ミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、第2級ブチル
アミン、第3級ブチルアミン、アミルアミン、第2級ア
ミルアミン、第3級アミルアミン、ヘキシルアミンな
ど)、アルコール性水酸基を有するジもしくはトリアル
コールアミン(例、トリエタノールアミン、トリイソプ
ロパノールアミン、ジエタノールアミンなど)などが挙
げられる。
【0009】また、反応終了後に添加するアルミニウム
塩は、水溶性のもの(例、硝酸アルミニウム、乳酸アル
ミニウム、硫酸アルミニウムなど)が挙げられる。
【0010】本発明で用いる澱粉のアルケニルコハク酸
エステルは、前記の触媒によってアルケニル無水コハク
酸が開環反応し、片エステルとして澱粉にエステル結合
したものである。他方のカルボキシル基は反応終了後に
添加するアルミニウム塩によってアルミニウム塩として
得られる。澱粉に対するアルケニル無水コハク酸の添加
量は約0.1〜30重量%、好ましくは1〜5重量%の
範囲で適宜選択できる。
【0011】本発明における乾燥方法は、定法に従っ
て、ダブル式あるいはシングル式のドラムドライヤー
で、乾燥粉末化することにより製造される。水分散液あ
るいは水溶液の濃度は実際のドラムドライヤーの運転条
件に応じて適宜選択できるが、通常30〜60%とする
ことが好ましい。また、ドラムドライヤーの運転条件に
は特に制約がなく、通常の温度、圧力、回転数、ロール
スリット幅が採用でき、使用澱粉、加水分解物、および
その分解度合によって、適宜調整できる。得られた乾燥
粉末は、その吸着能に応じて篩別機により粒度を調節で
きる。通常、5〜100メッシュの粒度が好ましい。
【0012】
【作用】本発明は以上のように構成されており、澱粉あ
るいはその加水分解物に疎水基が導入され、かつドラム
ドライヤーによる乾燥で多孔質な状態になっているので
油脂類や有機溶剤等の粉末化基材に適している。
【0013】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。以下の実施例で用いる「部」は、特に示さない限り
重量部を示す。また、粘度測定条件は無水50%、50
℃、B型粘度計30rpmで行った。 実施例1 馬鈴薯澱粉100部を水130部に攪拌懸濁し、オクテ
ニル無水コハク酸を3部添加し、42℃で攪拌混合しな
がら水酸化ナトリウムの3%溶液でpHを7.5に調節
しながら6時間反応した。その後、硫酸アルミニウム2
部を適量の水で溶解後、澱粉懸濁液に添加し、30分間
攪拌混合した。反応後、水酸化ナトリウムでpHを6.
5に中和し、脱水乾燥を行い、生成物を得た。なお、こ
の時のアルケニルコハク酸の澱粉に対する置換度(以
下、D.S.と略す。)は0.018であり、含有する
アルミニウム量は1400ppmであった。 実施例2 実施例1において、pH調整の触媒をトリエタノールア
ミンにした以外は実施例1と同様にして生成物を得た。
この時のD.S.は0.017であり、含有するアルミ
ニウム量は1400ppmであった。 実施例3 実施例1において、馬鈴薯澱粉をタピオカ澱粉した以外
は実施例1と同様にして生成物を得た。この時のD.
S.は0.019であり、含有するアルミニウム量は1
400ppmであった。 実施例4 実施例1において、馬鈴薯澱粉をサゴ澱粉した以外は実
施例1と同様にして生成物を得た。この時のD.S.は
0.017であり、含有するアルミニウム量は1400
ppmであった。
【0014】実施例5 実施例1において、オクテニル無水コハク酸の添加量を
2部にした以外は実施例1と同様にして生成物を得た。
この時のD.S.は0.012であり、含有するアルミ
ニウム量は1170ppmであった。 実施例6 実施例1において、オクテニル無水コハク酸の添加量を
1.5部にした以外は実施例1と同様にして生成物を得
た。この時のD.S.は0.009であり、含有するア
ルミニウム量は850ppmであった。
【0015】実施例7 実施例1において、硫酸アルミニウムの添加量を1.5
部にした以外は実施例1と同様にして生成物を得た。こ
の時のD.S.は0.017であり、含有するアルミニ
ウム量は700ppmであった。 実施例8 実施例1において、硫酸アルミニウムの添加量を1部に
した以外は実施例1と同様にして生成物を得た。この時
のD.S.は0.017であり、含有するアルミニウム
量は470ppmであった。
【0016】実施例9 実施例1において、オクテニル無水コハク酸の添加量を
2部、硫酸アルミニウムの添加量を1.5部にした以外
は実施例1と同様にして生成物を得た。この時のD.
S.は0.013であり、含有するアルミニウム量は7
00ppmであった。 実施例10 実施例1において、オクテニル無水コハク酸の添加量を
2部、硫酸アルミニウムの添加量を1部にした以外は実
施例1と同様にして生成物を得た。この時のD.S.は
0.012であり、含有するアルミニウム量は470p
pmであった。
【0017】実施例11 実施例1において、オクテニル無水コハク酸をドデセニ
ル無水コハク酸にした以外は実施例1と同様にして生成
物を得た。この時のD.S.は0.016であり、含有
するアルミニウム量は1400ppmであった。 実施例12 実施例1において、オクテニル無水コハク酸をテトラデ
セニル無水コハク酸にした以外は実施例1と同様にして
生成物を得た。この時のD.S.は0.013であり、
含有するアルミニウム量は1400ppmであった。 実施例13 実施例1において、オクテニル無水コハク酸をオクタデ
セニル無水コハク酸にした以外は実施例1と同様にして
生成物を得た。この時のD.S.は0.010であり、
含有するアルミニウム量は1400ppmであった。 実施例14 実施例1において、硫酸アルミニウムを硝酸アルミニウ
ムにした以外は実施例1と同様にして生成物を得た。こ
の時のD.S.は0.017であり、含有するアルミニ
ウム量は1400ppmであった。
【0018】実施例15 実施例1で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウム100部を水100部に懸濁し、pHを6.
5に調整した後、耐熱性α−アミラーゼ(大和化成
(株)製 クライスターゼ)0.04部を添加し、2k
g/cmの蒸気を吹き込んだ熱湯50部に滴下してい
き加水分解を行った。粘度を調整した後、硝酸でpHを
3.5に調整して30分間酵素の失活処理を行い、水酸
化ナトリウムでpH5.0に調整し、加水分解物水溶液
を得た。この時の粘度は70cpsであった。 実施例16 実施例2で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は72cpsであっ
た。 実施例17 実施例3で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は65cpsであっ
た。 実施例18 実施例4で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は70cpsであっ
た。
【0019】実施例19 実施例5で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は65cpsであっ
た。 実施例20 実施例6で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は60cpsであっ
た。
【0020】実施例21 実施例7で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は70cpsであっ
た。 実施例22 実施例8で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は70cpsであっ
た。 実施例23 実施例9で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステルア
ルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水分
解物水溶液を得た。この時の粘度は65cpsであっ
た。 実施例24 実施例10で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステル
アルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水
分解物水溶液を得た。この時の粘度は70cpsであっ
た。
【0021】実施例25 実施例11で得られたドデセニルコハク酸澱粉エステル
アルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水
分解物水溶液を得た。この時の粘度は72cpsであっ
た。 実施例26 実施例12で得られたテトラデセニルコハク酸澱粉エス
テルアルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、
加水分解物水溶液を得た。この時の粘度は75cpsで
あった。 実施例27 実施例13で得られたオクタデセニルコハク酸澱粉エス
テルアルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、
加水分解物水溶液を得た。この時の粘度は77cpsで
あった。 実施例28 実施例14で得られたオクテニルコハク酸澱粉エステル
アルミニウムに、実施例15と同様の操作を行い、加水
分解物水溶液を得た。この時の粘度は70cpsであっ
た。
【0022】実施例29 馬鈴薯澱粉100部を水100部に懸濁し、pHを6.
5に調整した後、耐熱性α−アミラーゼ(大和化成
(株)製 クライスターゼ)0.04部を添加し、2k
g/cmの蒸気を吹き込んだ熱湯50部に滴下してい
き加水分解を行った。粘度を調整した後、硝酸でpHを
3.5に調整して30分間酵素の失活処理を行い、水酸
化ナトリウムでpH7.5に調整し、加水分解物水溶液
を得た。この時の粘度は70cpsであった。この加水
分解物水溶液の固形分100部に対してオクテニル無水
コハク酸を3部添加し、42℃で攪拌混合しながら水酸
化ナトリウムの20%溶液でpHを7.5に調節しなが
ら4時間反応した。その後、硫酸アルミニウム2部を適
量の水で溶解後、水溶液に添加し、30分間攪拌混合し
た。反応後、水酸化ナトリウムでpHを6.5に中和
し、生成物を得た。なお、この時のD.S.は0.02
0であり、含有するアルミニウム量は1400ppmで
あった。 実施例30 実施例29において、オクテニル無水コハク酸の添加量
を1部にした以外は実施例29と同様にして生成物を得
た。この時のD.S.は0.007であり、含有するア
ルミニウム量は1170ppmであった。 実施例31 実施例29において、オクテニル無水コハク酸の添加量
を5部にした以外は実施例29と同様にして生成物を得
た。この時のD.S.は0.034であり、含有するア
ルミニウム量は1400ppmであった。 実施例32 実施例29において、硫酸アルミニウムの添加量を1.
5部にした以外は実施例29と同様にして生成物を得
た。この時のD.S.は0.020であり、含有するア
ルミニウム量は700ppmであった。 実施例33 実施例29において、硫酸アルミニウムの添加量を1部
にした以外は実施例29と同様にして生成物を得た。こ
の時のD.S.は0.020であり、含有するアルミニ
ウム量は470ppmであった。 実施例34 実施例29において、オクテニル無水コハク酸の添加量
を2部、硫酸アルミニウムの添加量を1.5部にした以
外は実施例29と同様にして生成物を得た。この時の
D.S.は0.014であり、含有するアルミニウム量
は700ppmであった。
【0023】実施例35 馬鈴薯澱粉100部に対し、硝酸0.00027部、水
14部を混合攪拌し、含有水分が4%になるまで乾燥を
行う。その後、攪拌式焙焼装置を用いて所定の粘度(8
0cps)になるまで130℃で酸分解を行った。この
酸分解物100部に対し、水130部を添加し、pHを
7.5に調整した。次いでオクテニル無水コハク酸を3
部添加し、42℃で攪拌混合しながら水酸化ナトリウム
の3%溶液でpHを7.5に調節しながら4時間反応し
た。その後、硫酸アルミニウム2部を適量の水で溶解
後、水溶液に添加し、30分間攪拌混合した。反応後、
水酸化ナトリウムでpHを6.5に中和し、生成物を得
た。なお、この時のD.S.は0.020であり、含有
するアルミニウム量は1400ppmであった。
【0024】実施例36 実施例1から14までの変性澱粉を1.2倍量の水に懸
濁したもの、実施例15から28までの変性澱粉分解物
水溶液、実施例29から35までの澱粉分解物反応液を
各々ダブル型ドラムドライヤー(蒸気内圧5.5kg/
cm、ドラム径1.2m、回転数約0.85rpm)
で乾燥粉末化したものについて、JISK5101−1
96419の方法に従い、吸油量の測定を行った。ま
ず、試料3gをガラス板にとり、白絞油をビュレットで
少量ずつ試料の中央に滴下し、自然に吸油するにを待
ち、再び滴下する操作を繰り返し、全体がパテ状になる
まで滴下を続けた。使用した白絞油の量から次式によ
り、吸油能を算出し、結果を表1および2に示した。 吸油能(ml/g)=滴下できた白絞油量(ml)/サ
ンプル重量(g)
【表1】
【表2】
【0025】比較例1 比較として、馬鈴薯澱粉および馬鈴薯澱粉を実施例29
で行った方法で酵素分解したものを各々、実施例36で
行った方法で乾燥粉末化を行い、同様に吸油能試験を行
った。結果を表3に示した。
【表3】
【0026】実施例37 実施例36および比較例1で乾燥粉末化した基材を用い
て、スクワレンの粉末化を行った。基材10gに対して
スクワレン30gを滴下し成形した。この時、実施例3
6の基材を用いた場合はどれもまとまりがよく、横から
の力にも安定で型くずれせず、すべりのよいものであっ
た。一方、比較例の基材を用いた場合は、まとまりがあ
まりよくなく、横から力を加えるとすぐ崩壊してしまっ
た。 実施例38 実施例36で乾燥粉末化した基材を用いてスクワレンの
粉末化を行い、その後、水に分散させたところ、実施例
1から14で生成したものを乾燥粉末化したものは酵素
分解を行っていないので粘度上昇するが、実施例15か
ら35で生成したものを乾燥粉末化したものについて
は、酵素分解を行っているので粘度上昇を起こさなかっ
た。
【0027】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られたアルケ
ニルコハク酸澱粉エステルアルミニウムおよびアルケニ
ルコハク酸澱粉分解物エステルアルミニウムは、原料お
よびその分解物と比較して、吸油能が優れており、液状
物質、特に油脂や有機溶剤の粉末化基材に適している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルケニルコハク酸澱粉エステルアルミ
    ニウムの水分散液のドラムドライヤー乾燥粉末からなる
    ことを特徴とする液状物質の粉末化用基材
  2. 【請求項2】 アルケニルコハク酸澱粉加水分解物エス
    テルアルミニウムの水分散液のドラムドライヤー乾燥粉
    末からなることを特徴とする液状物質の粉末化用基材
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