JPH11194823A - 無人搬送車の走行制御システム - Google Patents

無人搬送車の走行制御システム

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JPH11194823A
JPH11194823A JP9361206A JP36120697A JPH11194823A JP H11194823 A JPH11194823 A JP H11194823A JP 9361206 A JP9361206 A JP 9361206A JP 36120697 A JP36120697 A JP 36120697A JP H11194823 A JPH11194823 A JP H11194823A
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JP
Japan
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agv
vehicle
traveling
speed
distance
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Application number
JP9361206A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamamoto
浩二 山本
Takuya Yamada
卓也 山田
Takaaki Fukumoto
高明 福本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のAGVを一定の車間距離を維持しつつ
連続走行させる走行制御システムを提供する。 【解決手段】 先頭のAGV(10)のAGVコントロ
ーラ(12)は、AGVを目標速度で定速走行させる。
後続の各AGVが先行車との車間距離が小さくなって第
1車間維持センサ(17)がオン動作すると、当該AG
Vは、AGVコントローラの制御下で目標速度よりも小
さい速度で走行し、先行車との車間距離が大きくなって
第2車間維持センサ(18)がオン動作すると目標速度
よりも大きい速度で走行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送車に関
し、特に、車間距離を一定に維持しつつ無人搬送車を連
続走行させる走行制御システムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】車両の生産ラインにおいて、生産
ラインの床に埋設されたワイヤガイドに沿って自走式の
無人搬送車(以下、AGVと称する)を走行させつつ、
AGVに載せたボデー本体に各種艤装部品を順次組み付
ける方法が知られている。この際、AGVの走行が種々
の方法で制御され、例えば、多数のAGVの走行が中央
コントローラにより一括して制御される。
【0003】この様な一括制御を行う場合、例えば、送
受信機能を有するAGVコントローラを各AGVに搭載
すると共に、中継局として機能するコミュニケーション
ポイント(以下、CPと称する)をAGV走行経路の途
中に設ける。そして、中央コントローラからの制御指令
やAGVからの運転情報をCPを介して中央コントロー
ラとAGVとの間で送受信しつつ、AGVを走行させ
る。AGVコントローラは、AGVがCPに達したとき
にCPを介して中央コントローラから受信した制御指令
に応じて、AGVの動力モータ、操舵機構、作業機構な
どを駆動し、AGVの走行や作業を制御する。
【0004】上記のAGV走行制御システムでは、例え
ば、図8及び図10に示すように、先行AGV10a
は、下流側CP3bで受信した速度指令に基づいて上流
側CP3aまで走行する。そして、先行AGV10aが
上流側CP3aを通過した後で、後続AGV10bがC
P3bからCP3aへ向けて走行する。AGV10bが
CP3bに到着した時点で先行AGV10aがCP3a
を通過していなければ、AGV10bはCP3bで待機
する。上記の走行制御システムでは、先行AGVに追従
して後続のAGVが走行する場合もある(図7を参
照)。この場合、先行AGV10aとの距離が閾値以下
になって後続AGV10bの追突防止センサ16bがオ
ン動作すると、後続AGV10bはそのAGVコントロ
ーラの制御下で停止する。そして、先行のAGV10a
が破線で示すように前進してセンサ16bがオフ動作す
ると、AGV10bが発進する。上記2つのAGV走行
モードのいずれにあっても、各AGVは発進停止を繰り
返すことが多い。
【0005】一般に、AGVを用いた車両生産ラインで
は、ボデー本体を載せたAGVを停止させた状態で、ボ
デー本体への艤装部品の組み付けが実施される。即ち、
組み付け作業を容易にすることを重視して、組み付けス
テーションではAGVを停止させるようにしている。そ
の一方で、ステーションの間では、例えば毎分15メー
トルという速度でAGVを高速走行させて走行時間を短
縮し、生産効率を向上するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、艤装部
品の組み付け時にAGVを停止させるようにすると、組
み付け作業には便宜ではある。しかし、AGV走行中
は、AGVが高速走行するので作業を行えず、ロスタイ
ムになる(図10を参照)。しかも、AGV走行再開前
に組み付け作業を終了しなければならないが、作業者は
AGVが次に走行再開するまでの残り時間を把握しがた
い。
【0007】また、1ステーションで複数の部品を組み
付ける場合、一般には、組み付け部品の全てをAGVの
走行ラインの近くに置くことはできず、作業者はAGV
と部品置き場との間を往復する(図11参照)。従っ
て、作業者の移動距離が大きくなり、作業効率が悪くな
る。上記の公知システムにおいて、AGVは種々の条件
下で停止する。即ち、上述のように、追突防止センサの
オン作動に応じてAGVが停止することがある。更に、
AGVには非常停止ボタンが設けられており、作業遅れ
などが生じたときに作業者が非常停止ボタンを押すと、
AGVコントローラが応動してAGVを停止させる。ま
た、バッテリ残量が過度に少なくなる等のトラブルが生
じてAGVが故障停止することもある。
【0008】その一方で、追突防止センサの作動に伴う
通常停止か、非常停止ボタンの作動による非常停止か、
或いはトラブルによる故障停止であるのかを、周囲の作
業者が即座に判断することが難しい。しかも、CP同士
は一般には相当に離れて設けられているため、CPを介
するAGVへの制御指令送出が行えないところでAGV
が停止することがある。このため、特に故障停止したA
GVを速やかに特定することは困難で、復旧に時間を要
する。
【0009】そこで、本発明は、多数の無人搬送車を一
定の車間距離を維持しつつ連続走行させる走行制御シス
テムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による無人搬送車
の走行制御システムは、先頭の無人搬送車を目標走行速
度で定速走行させ、前記先頭の無人搬送車を距離センサ
により互いの車間距離を検知する複数の後続の無人搬送
車を追従させるものであって、後続の無人搬送車の各々
を、各該無人搬送車の距離センサにより検出した先行車
との車間距離が第1閾値よりも小さいときには、前記目
標走行速度よりも小さい速度で走行させ、前記先行車と
の車間距離が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも
大きいときには前記目標走行速度よりも大きい速度で走
行させることを特徴とする。
【0011】本発明の走行制御システムは、AGVが高
速走行と停止とが交互して行われる従来システムと異な
り、無人搬送車は通常は一定の車間距離を維持しつつ連
続走行する。このため、曲線路に沿うラインでも走行が
可能な無人搬送車を利用した生産システムにおける自由
度が高いという利点と、ベルトコンベアを用いた生産シ
ステムにおける多数の作業対象物を一定間隔で連続搬送
可能であるという利点の双方を得ることができる。この
様なシステムは、作業対象物としてのボデー本体に各種
艤装部品を組み付ける生産ラインに好適する。しかも、
無人搬送車の走行経路(例えばボデー本体の搬送経路)
に沿って設けた部品置き場に各種部品を組み付け順に並
べておくことにより、組み付け作業者の移動距離を短く
でき、作業効率が向上する。更に、通常は無人搬送車は
常に連続走行しており、無人搬送車が停止したときには
異常事態の発生が速やかに認識される。
【0012】本発明において、好ましくは、ガイドライ
ンに沿って一時停止信号線が配設される。そして、作業
遅れやトラブルが生じたとき等に一時停止信号線に一時
停止信号が流れ、全ての無人搬送車の走行を強制的に停
止させる。この強制停止すなわち一時停止が実施される
直前では無人搬送車同士の車間距離は一定であり、この
車間距離一定の状態は、一時停止が解除される走行再開
時にも維持されている。このため、車間距離一定の状態
で無人搬送車の走行が再開される。
【0013】本発明において、好ましくは、無人搬送車
は、ガイドラインの途中に設けた中継局を介して、中央
コントローラとの間で情報を授受可能な送受信機能を有
する。そして、各々の無人搬送車が如何なる走行位置に
あっても各々の無人搬送車が中継局のいずれか一つを介
して中央コントローラと交信可能なようなピッチで、中
継局が設けられる。この場合、各無人搬送車と中央コン
トローラとの間での情報授受が常時行われ、非常停止さ
れ或いは故障停止した無人搬送車が速やかに見分けられ
る。このため、故障車の修理などの対策が迅速に実施さ
れ、生産ラインの休止時間が短縮される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施態様による
無人搬送車(以下、AGVと称する)の走行制御システ
ムを説明する。本実施態様の走行制御システムは例えば
乗用車の生産ラインに適用され、この生産ラインでは、
塗装済みのボデー本体を搭載したAGVを、生産ライン
の床面に埋設したワイヤガイドに沿って走行させつつ、
エンジン部品などの各種艤装部品がボデー本体に順次組
み付けられる。
【0015】図示を省略するが、生産ラインは全体とし
てループ状をなしており、生産ラインの一部では本発明
によるAGV走行制御(一定間隔連続走行制御)が実施
される。なお、生産ラインの途中には、AGVにボデー
本体を載せたり艤装部品組み付け済みのボデー本体(完
成車)をAGVから降ろすための移載装置(図示略)
や、ボデー本体を吊り下げて移送するためのハンガ式の
移送装置(図示略)などが設けられている。
【0016】生産ラインの、少なくとも、一定間隔連続
走行制御区間および従来方式のAGV走行制御が行われ
る進入・退出区間(図3)には、図1および図2に示す
ように、ワイヤガイド1と一時停止信号線2とが配設さ
れる。そして、両要素1、2の両側には、中継局として
機能するコミュニケーションポイント(以下、CPと称
する)3が設けられる。各CP3は互いに異なる周波数
を用いて、混信を防止する。
【0017】本実施形態のAGV走行制御システムは、
送受信機能を有する多数のAGV10の走行を一括制御
するための中央コントローラ(図示略)を備えている。
中央コントローラは、CP3を介してAGV10との間
で所要の情報を送受信するようになっている。例えば、
中央コントローラからは、AGV走行モード、目標AG
V走行速度、リフタ昇降動作指令などの制御指令が発信
され、各AGV10からは、現在位置(CP番号)、故
障停止、非常停止などの運転状況情報が発信される。
【0018】AGV10の各々は、全長が例えば545
0mmのAGV本体10’を有し、AGV本体10’に
は、CP3を介して中央コントローラとの間で情報の授
受を行うための送受信部11と、送受信部11により受
信した中央コントローラからの制御指令や後述のセンサ
により検出した検出情報に基づいて、AGV10の各種
作動部の駆動を制御するAGVコントローラ12とが設
けられている。AGVコントローラ12は、故障診断機
能を備えている。
【0019】上述のCP3のAGV走行方向長さL1
は、AGV本体の全長に応じた値、たとえば5400m
mに設定され、また、相隣るCPの間隔L2は例えば2
50mmに設定されている。換言すれば、各AGVが如
何なる走行位置にあっても各AGVがCPのいずれか一
つを介して中央コントローラと交信可能なようなピッチ
でCP3が設けられ、各AGVと中央コントローラとの
間の情報授受を常時行えるようになっている。但し、C
P配設間隔L2に対応するギャップ領域の中央部(例え
ば50mm幅)は、CPとAGVとの交信を行えない不
感領域になっており、2台のAGVが同時に同一の指令
を受けるという混信を防止している。なお、従来システ
ムでのCP長さは約500mmと短く、また、CP配設
個数は最小限にされ、結果として、交信可能領域よりも
交信不能領域の方が長くなっている。
【0020】AGV本体10aの前部には、ワイヤガイ
ド1に流れる電流がワイヤガイド1の回りに形成する磁
界を検出する第1磁気センサ(そのうちの一つを参照符
号15aで示す)と、一時停止信号線2に流れる信号電
流が形成する磁界を検出する第2磁気センサ15bと、
先行車との間隔が所定値(例えば160mm)以下にな
ったときにオン作動して追突防止信号を発生する追突防
止センサ16と、一定間隔連続走行制御に利用される第
1および第2車間維持センサ(距離センサ)17、18
とが設けられている。第1車間維持センサ17は、先行
車との間隔が第1閾値(例えば180mm)以下になっ
たときにオン作動して接近信号を発生する。第2車間維
持センサ18は、先行車との間隔が第1閾値よりも大き
い第2閾値(例えば220mm)以上になったときにオ
ン作動して離間信号を発生する。
【0021】また、AGV本体10’の後部には、後続
車との間隔が所定値(例えば250mm)以上になった
ときにオン作動して間延び防止信号を発生する間延び防
止センサ19が設けられている。上記の追突防止センサ
16、車間維持センサ17、18及び間延び防止センサ
19は、例えば光電センサから構成され、先行車または
後続車との間隔が上記の設定値以下またはそれ以上にな
ったときにオン作動するように、予め感度調整されてい
る。
【0022】AGVコントローラ12は、CP3を介し
て中央コントローラから受信した制御指令に応じて、A
GV10の各種作動部たとえばモータ駆動部13、操舵
機構及びリフタ駆動機構を制御する。AGV10の操舵
機構(図示略)は、AGV本体の両側の磁気センサ15
aが検出した磁界レベルの差に応動して、AGV10の
操舵輪を操舵してAGVをワイヤガイド1に沿って走行
させる。モータ駆動部13は、例えば、バッテリ(図示
略)から走行モータ14に供給される駆動電流を制御し
て、AGV10の発進停止および走行速度を可変調節す
る。モータ14は、図示しない動力伝達装置を介してA
GV10の駆動輪に連結されている。リフタ駆動機構
(図示略)は、AGV10本体に載置されたボデー本体
(図示略)の高さレベルを艤装部品の組み付けに適した
ものに調整する。
【0023】更に、AGV本体10aには非常停止ボタ
ン(図示略)が設けられている。作業者が非常停止ボタ
ンを押すと、AGVコントローラ12の制御下で、AG
V10が走行停止すると共に送受信部11が非常停止信
号を発信するようになっている。中央コントローラは、
非常停止信号を受信すると、一時停止信号線2に一時停
止信号電流を流すようになっている。各AGVのAGV
コントローラ12は、第2磁気センサ15bを介してこ
の一時停止信号電流を検出したとき、AGVの走行を停
止させる。
【0024】以下、上記構成のAGV走行制御システム
の作用を説明する。図3において、一定間隔連続走行制
御区間の手前には進入区間が設定され、また、一定間隔
連続走行制御区間の後には退出区間が設定されている。
進入区間および退出区間では、例えば従来方式のAGV
走行制御が実施される。このため、進入区間および退出
区間のそれぞれの入口に設けたCP(図示略)におい
て、例えば毎分15メートルの目標走行速度が各AGV
10に指令される。この指令に応じて、各AGV10の
AGVコントローラ12は、追突防止センサ出力を監視
しつつ、AGVを目標速度で高速走行させる。高速走行
中、先行AGVに過度に接近して追突防止センサ16が
オン作動すると、AGV10が停止する。
【0025】一定間隔連続走行制御区間の入口では、同
区間入口に設けられたCP3を介して中央コントローラ
から各AGV10に目標走行速度(例えば毎分1.5メ
ートル)が指令されると共に一定間隔連続走行モードで
の走行が指令される。この指令に応じて、各AGV10
のAGVコントローラ12は、追突防止センサ出力、車
間維持センサ出力および間延び防止センサ出力を監視し
つつ、AGV10を目標走行速度で走行させる。
【0026】しかしながら、一定間隔連続走行制御区間
の手前の進入区間では、通常、AGVの間隔が不揃いに
なっている。このため、一定間隔連続走行制御区間の入
口で各AGV10に対して単に目標速度を指令するだけ
では、AGVを一定間隔で連続走行させることができな
い。そこで、本実施形態では、以下の一定間隔連続走行
制御を実施する。
【0027】図3に示すように、一定間隔連続走行制御
区間は、最終工程から退出区間の入口までの一定速度区
間を含み、この一定速度区間の長さは、例えばAGV全
長に対応する値に設定されている。一定間隔連続走行制
御区間には、複数の組み付け工程が含まれる。図4は4
つの工程を含む場合を示す。図3には工程数は現れてい
ないが、図3は図4のものよりも工程数の多い場合を示
す。
【0028】一定速度区間の入口に到着したAGV10
は、一定間隔連続走行制御区間全体での先頭車として認
識される。即ち、この先頭車には、一定速度区間の入口
に設けられたCP3を介して中央コントローラから定速
走行が指令される。これに応じて、先頭車は、毎分1.
5メートルの目標走行速度で定速走行する。この先頭車
が一定速度区間の出口に達して退出区間に入ると、定速
走行指令が解除されると共に退出走行が指示される。そ
して、次のAGV10が一定速度区間の入口に到着して
定速走行モードに入る。
【0029】一定間隔連続走行制御区間では、先頭車を
除く各AGV10のAGVコントローラ12は、先行車
との間隔(第1及び第2車間維持センサ17、18の出
力)に応じてAGV走行速度を3段階に調整すると共
に、後続車との間隔(間延び防止センサ19の出力)に
応じてAGVの走行を停止する。詳しくは、各AGV1
0のAGVコントローラ12は、第1及び第2車間維持
センサ17、18の双方がオフ状態にあれば、先行車と
の間隔が許容範囲内にあると判断してAGV10が目標
速度(毎分1.5メートル)で走行するようにモータ駆
動部13を介して走行モータ14を制御する。一方、第
1車間維持センサ17がオフ状態からオン状態に切り替
わると、先行車との間隔が過小になったと判断して、A
GVコントローラ12は、目標速度の例えば95%の速
度でAGVが走行するようにモータ駆動部13を制御す
る。この結果、先行車との間隔は徐々に大きくなる。そ
の後、第1車間維持センサ17がオン状態からオフ状態
に切り替わると、目標速度でのAGV走行が再開され
る。また、第2車間維持センサ18がオフ状態からオン
状態に切り替わると、先行車との間隔が過大になったと
判断して、AGVコントローラ12は、目標速度の例え
ば110%の速度でAGVが走行するようにモータ制御
部13を制御して、先行車との間隔を徐々に短縮させ
る。その後、第2車間維持センサ18がオン状態からオ
フ状態に切り替わると、目標速度でのAGV走行が再開
される。
【0030】上記の車間維持制御が実施されるので、各
AGV10は、先行車に対して200mm程度の一定車
間距離を維持しつつ低速で連続走行する(図4を参
照)。この間、AGV10に載せたボデー本体に各種艤
装部品が組み付けられる。AGVを組み付け作業箇所で
停止させる場合に比べ、作業可能時間が長くなると共に
作業性が改善される。また、AGV走行経路に沿って設
けた部品置場(図5に参照符号5を付して示す)に各種
部品を組み付け順に並べておくことにより、組み付け作
業中の作業者の移動距離を短くでき(図5を参照)、作
業効率を向上できる。
【0031】更に、追突防止センサ16或いは間延び防
止センサ19がオン状態に切り替わると、先行車との間
隔が過小或いは後続車との間隔が過大になったと判断し
て、AGVコントローラ12はAGV10を走行停止さ
せる。このとき、追突防止または間延び防止のための停
止であることをAGVコントローラ12から中央コント
ローラに通報しても良い。その後、追突防止センサ16
または間延び防止センサ19がオン状態からオフ状態に
切り替わると、AGV10の走行が再開される。
【0032】AGV10の非常停止ボタンが押される
と、AGVコントローラ12はAGVの走行を直ちに停
止させると共に、送受信部11を介して非常停止信号を
発信する。また、AGV10が故障停止すると、AGV
コントローラ12は故障停止信号を発信する。中央コン
トローラは、非常停止信号又は故障停止信号に応じて、
一時停止信号を一時停止信号線2に流す。非常停止また
は故障停止していない各AGVのAGVコントローラ1
2は、磁気センサ15bを介して一時停止信号を検知す
ると、AGVの走行を停止させる。なお、中央コントロ
ーラは、非常停止または故障停止以外の場合においても
必要に応じて一時停止信号を流して、全AGVを一斉に
強制停止(一時停止)可能である。
【0033】この様にして全てのAGVが一時停止する
と、車間距離が一定に保たれた一時停止直前での状態が
維持される。このため、その後一時停止が解除される
と、車間距離一定の状態でAGVの走行が再開される。
また、CP3の長さL1が長くCPギャップ間隔L2が
短いので、CP3を介する各AGVと中央コントローラ
との交信が常に行われる。従って、非常停止または故障
停止したAGVが速やかに特定される。そして、修理な
どの対策が迅速に実施され、生産システムの休止時間が
短縮される。
【0034】図6及び図7は、一定間隔連続走行制御区
間での上記のAGV走行制御のために各AGVコントロ
ーラ12が実施する制御動作を示す。図6及び図7の制
御フローにおいて、一定間隔連続走行モードであること
をステップS10で判別すると、AGVコントローラ1
2は、故障停止の発生、非常停止ボタンの操作、一時停
止信号の受信、追突防止センサのオン動作および間延び
防止センサのオン動作の有無を順次判別する(ステップ
S12、S16、S22、S24、S26)。故障停止
が検出されると、AGVコントローラ12の制御下で送
受信部11から故障停止信号が発信される(ステップS
14)。非常停止ボタン操作が検出されると、AGVの
走行が停止され(ステップS18)、次に、非常停止信
号が発信される(ステップS20)。また、磁気センサ
15bを介して一時停止信号を受信し、あるいは、追突
防止センサ16または間延び防止センサ19のオン作動
を検出すると、AGVコントローラ12はAGVの走行
を停止する(ステップS28)。
【0035】以上のように、車間間隔が過小または過大
になるといった軽度の異常が生じたときはAGVの走行
を単に停止させて、追突や間延びを防止する。また、故
障停止または非常停止といった緊急事態が生じたときは
緊急事態発生を中央コントローラに通報して全てのAG
Vを走行停止させて、作業者による復旧作業に待機す
る。
【0036】一定間隔連続走行制御区間での走行中、上
記の異常がなければ、或いは、異常が解消されると、制
御フローは図7のステップS30に進み、AGVコント
ローラ12は、定速走行指令の有無に基づいて自車が先
頭車であるか否かを判別する。自車が先頭車であれば、
毎分1.5メートルの目標速度で定速走行するようにモ
ータ駆動部13を介してモータ14を制御する(ステッ
プS40)。自車が先頭車でなければ、第1及び第2車
間維持センサ17、18がオン動作したか否かを順次判
別し(ステップS32、S34)、両センサ17、18
がオフ状態にあれば定速走行を継続する(ステップS4
0)。第1車間維持センサ17がオン状態であれば目標
速度よりも小さい速度でAGVを走行させ(ステップS
34)、第2車間維持センサ18がオン状態であれば目
標速度よりも大きい速度でAGVを走行させる(ステッ
プS36)。
【0037】以上のように、一定間隔連続走行制御区間
では、先頭車が定速走行すると共に後続車が先行車との
車間距離の大小に応じて定速、減速または加速走行し、
結果として全てのAGVが等間隔で連続走行する。本発
明のAGV走行制御システムは、上記の実施形態のもの
に限定されない。例えば、上記実施形態では、磁気誘導
式のAGVについて説明したが、光学式などの別のタイ
プの誘導方式をとることができる。また、CPを介して
AGVと中央コントローラとの間で交信しつつ、多数の
AGVの走行を中央コントローラにより一括制御するよ
うにしたが、本発明において一括制御を実施することは
必須ではない。例えば、AGV走行経路を複数の走行領
域に区分すると共に走行領域の各々にアドレス発生装置
を設け、また、アドレス発生装置が発信するアドレス信
号を検出するアドレスセンサをAGVに設け、AGVコ
ントローラが、これに内蔵された記憶装置からアドレス
信号に応じて読み出した走行制御データに基づいてAG
Vの動力モータや操舵機構を駆動制御するように、制御
システムを構成しても良い。
【0038】また、上記実施形態で説明した目標AGV
の走行速度や車間距離の閾値などは例示であり、本発明
の適用対象での要件に応じて当然に変更可能である。更
に、AGVの加速または減速走行時の走行速度を多段ま
たは連続制御可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、先頭の無人搬送車を目標走行
速度で定速走行させ、前記先頭の無人搬送車を距離セン
サにより互いの車間距離を検知する複数の後続の無人搬
送車を追従させるものであって、後続の無人搬送車の各
々を、先行車との車間距離が小さいときに目標走行速度
よりも小さい速度で走行させ、先行車との車間距離が大
きいときに目標走行速度よりも大きい速度で走行させる
ので、多数の無人搬送車を一定の車間距離を維持しつつ
連続走行させることができる。この結果、生産ラインな
どにおいて、無人搬送車を用いることによるライン構成
上の自由度が高いという利点と、ベルトコンベアを用い
ることによる作業効率が高いという双方の利点を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による走行制御システムに
用いられるAGVの要部構成を示す概略図である。
【図2】図1のAGVの走行制御に用いられるワイヤガ
イド、一時停止信号線およびコミュニケーションポイン
トを示す概略平面図である。
【図3】本発明の一実施態様による走行制御システムに
よる走行制御が行われる一定間隔連続走行制御区間を進
入・退出区間と共に示す概略図である。
【図4】図3に示した一定間隔連続走行制御区間におけ
るAGVの連続走行状態を、横軸に工程をとると共に縦
軸に時間をとって示す図である。
【図5】一定間隔連続走行制御区間における作業者の移
動経路をAGVの移動と共に示す概略平面図である。
【図6】図1のAGVコントローラが一定間隔連続走行
制御区間において実施する制御ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図7】制御ルーチンの残部を示すフローチャートであ
る。
【図8】従来のAGV走行制御を示す概略図である。
【図9】従来の先行車追従制御を示す概略図である。
【図10】従来のAGV走行制御システムにおけるAG
Vの不連続走行を示す図である。
【図11】従来のAGV走行制御システムを適用した生
産ラインでの作業者の移動経路を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤガイド 2 一時停止信号線 3 コミュニケーションポイント 10 AGV 11 送受信部 12 AGVコントローラ 15a、15b 磁気センサ 16 追突防止センサ 17、18 車間維持センサ 19 間延び防止センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先頭の無人搬送車を目標走行速度で定速
    走行させ、前記先頭の無人搬送車を距離センサにより互
    いの車間距離を検知する複数の後続の無人搬送車を有
    し、この後続の無人搬送車を各々の先頭となる無人搬送
    車に追従させる走行制御システムにおいて、 前記後続の無人搬送車の各々を、各該無人搬送車の距離
    センサにより検出した先行車との車間距離が第1閾値よ
    りも小さいときには、前記目標走行速度よりも小さい速
    度で走行させ、前記先行車との車間距離が前記第1閾値
    よりも大きい第2閾値よりも大きいときには前記目標走
    行速度よりも大きい速度で走行させることを特徴とす
    る、無人搬送車の走行制御システム。
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