JPH11194785A - カラオケ装置および選曲用カード媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】カラオケ装置におけるカラオケ曲の選曲・予約
をより容易に楽しくする。 【解決手段】歌手の写真などが印刷されたトレーディン
グカード２を用いる。該トレーディングカード２には、
表面に歌手の写真や曲のイメージ写真などが印刷されて
おり、裏面にはこの曲を選曲するための選曲データがバ
ーコードで書き込まれている。この選曲データは、曲番
号で構成してもよく、所定の条件で曲を検索するための
検索データでもよい。カラオケ装置は、このカードを読
み取ったとき、この選曲データに基づいて演奏するカラ
オケ曲を１曲決定し、その曲データを選曲され演奏が予
約されたカラオケ曲の曲番号を登録する予約リストに登
録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ装置に
対して選曲機能を有する選曲用カード媒体および該カー
ド媒体を用いて選曲をすることができるカラオケ装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】現在カラオケ装置で歌唱可能な曲数は１
万数千曲あり、さらに毎月数十曲程度ずつ増加してい
る。これらのカラオケ曲は曲番号で指定することがで
き、全てのカラオケ曲の曲名と曲番号を記載した冊子
（目次本）がカラオケ装置に付属している。一方、スポ
ーツ選手，芸能人，アニメキャラクタなどの写真を印刷
したトレーディングカードを収集することが若者たちの
間で流行している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記目次本は極めて分
厚い冊子であり、このなかから自分の歌いたいカラオケ
曲を探すのは大変な作業である。その一方で、トレーデ
ィングカードを収集している若者は、自分がカラオケで
歌いたい歌手のカードは収集していることが多い。

【０００４】この発明は、選曲機能を有するトレーディ
ングカードなどの選曲用カード媒体および該カード媒体
でカラオケ曲のリクエストができるようにしたカラオケ
装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この出願の請求項１の発
明は、カラオケ曲を演奏するための楽曲データを記憶す
る楽曲データ記憶手段と、楽曲データを用いてカラオケ
曲を演奏するカラオケ演奏手段と、特定のカラオケ曲を
選曲する選曲データが記録されるとともに該特定のカラ
オケ曲に関連した画像が印刷された選曲カードを読み取
るカード読取手段と、該読取手段が読み取った選曲デー
タに基づいて前記楽曲データ記憶手段の楽曲データを選
択して前記カラオケ演奏手段に供給する手段と、を備え
たことを特徴とする。

【０００６】この出願の請求項２の発明は、請求項１の
カラオケ装置に用いられ、特定のカラオケ曲を選曲する
選曲データを記録するエリアと、該特定のカラオケ曲に
関連した画像を印刷するエリアとを有することを特徴と
する。

【０００７】この発明では、トレーディングカードなど
のカード媒体を選曲カードとして使用する。選曲データ
としてはリモコン装置でカラオケ曲をリクエストすると
きに使用する曲番号のほか、ある条件の曲検索するため
の検索データ（たとえば「歌手○○の新曲」等）などを
用いることができる。このように特定のカラオケ曲を選
曲するための選曲データをカード媒体に記録し、この選
曲データに関連した画像をカードに印刷する。関連した
画像とは、たとえばその曲を歌う歌手の写真、その曲を
作曲した作曲家の写真、その曲のアニメキャラクタの絵
などである。人気のある歌手，作曲家，アニメキャラク
タが印刷されたカードはいわゆるトレーディングカード
として収集，交換の対象となり広く普及するため、選曲
可能なカードをカラオケ利用者に行き渡らせることがで
きる。なお、選曲データはバーコード，磁気データなど
どのような形式でカードに記録してもよい。

【０００８】カード読取手段が上記選曲カードを読み取
ったとき、そのカードに記録されている選曲データに基
づいてカラオケ曲を選曲してカラオケ演奏を実行する。
選曲データとして上記検索データが記録されていた場合
には、その検索データの条件に適合するカラオケ曲を検
索し、その検索結果を表示するか、またはその検索され
た曲を演奏する。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施形態である
カラオケ装置のブロック図である。このカラオケ装置
は、選択入力されたカラオケ曲の楽曲データをハードデ
ィスクから読み出してカラオケ演奏を実行する。カラオ
ケ曲の選択入力は、赤外線リモコン装置からキー入力で
行うことができるほか、選曲データが記録されたトレー
ディングカードをカードリーダに読み取らせることによ
っても行うことができる。

【００１０】図１において、カラオケ装置動作を制御す
るＣＰＵ１０には、ＲＯＭ１１，ＲＡＭ１２，ハードデ
ィスク記憶装置１３，通信インタフェース１４，カード
リーダ１５，パネルインタフェース１６，音源２０，音
声デコーダ２１，ハモリアンプ２２，エフェクタ２４，
背景映像再生部３０，映像作成部３２，映像ミキサ３３
などが接続されている。

【００１１】前記通信インタフェース１４は、電話回線
を介するホストコンピュータ３との通信を制御する。ホ
ストコンピュータ３からは、新曲の楽曲データや選曲イ
ンデックステーブルなどがダウンロードされる。選曲イ
ンデックステーブルは、図２に示すようにカラオケ曲の
曲番号と個別背景映像データ等との対応を指示するテー
ブルである。

【００１２】ＲＯＭ１１にはこのカラオケ装置を起動す
るためのプログラムなどが記憶されている。ハードディ
スク１３には、上記楽曲データ，選曲インデックステー
ブルなどが記憶されているほか、システムプログラム，
カラオケ演奏プログラム，ローダなどのプログラムおよ
び文字パターンデータが記憶されている。システムプロ
グラムは、この装置の基本動作を制御するプログラムで
あり、カラオケ装置の起動時にＲＡＭ１２に読み込まれ
る。カラオケ演奏プログラムは、楽曲データに基づいて
音源２０や音声デコーダ２１などを制御するためのプロ
グラムである。ローダは配信センタ３から楽曲データや
選曲インデックステーブルをダウンロードするためのプ
ログラムである。文字パターンデータはコード情報とし
て与えられる歌詞，曲名などのテキスト情報などを文字
パターンに展開するためのデータである。ＲＡＭ１２に
は上記プログラムを読み込むエリアや現在演奏中の楽曲
データおよび次に演奏する楽曲データを読み出すための
楽曲データバッファが設定される。

【００１３】パネルインタフェース１６は、赤外線リモ
コン装置（リモコン）５から送られてくる赤外線信号を
受信してデータに変換する回路やパネルスイッチ，ディ
スプレイなどを接続している。ＣＰＵ１０は、リモコン
５から入力された曲番号に基づいてカラオケ曲の予約を
実行し、その他コマンドコードに基づいてキーチェンジ
など種々の処理を実行する。上記ディスプレイは現在演
奏中の曲番号や予約曲数などを表示するＬＥＤマトリク
スまたは７セグメントの表示器を含んでいる。

【００１４】音源２０は、シーケンサの制御のもと入力
される楽曲データの楽音トラックのデータに基づいて対
応する楽音を発生する。音声デコーダ２１は楽曲データ
に含まれる音声データを音声信号にデコードする。音声
データは、音源で合成しにくいバックコーラスなどの人
声をディジタル化したデータである。音源２０が発生し
た楽音および音声デコーダ２１が変換した音声信号はミ
キサ２３に出力される。また、ハモリアンプ２２にはマ
イク２５が接続されており、マイク２５から入力される
歌唱音声信号を増幅してミキサ２３に入力するととも
に、モードに応じてその歌唱音声信号をピッチシフトし
てピッチずれを修正したり、ハモリ音を合成したりす
る。このハモリアンプ２２が出力する歌唱音声信号やハ
モリ音声信号もミキサ２３に入力される。ミキサ２３は
これらの信号を適当なバランスでミキシングし、エフェ
クタ２４に入力する。エフェクタ２４は上記楽曲データ
の効果制御データに基づいてこれらのカラオケ音信号に
対してエコーなどの効果を付与する。効果が付与された
カラオケ演奏の音声信号は音響出力部２６から音響とし
て出力される。

【００１５】また、映像作成部３２はＶＲＡＭを有して
おり、ＣＰＵ１０は、歌詞トラックのイベントデータ
（歌詞の文字コード，表示座標，表示色などを指示する
データ）に基づいてハードディスク１３から対応する文
字パターンデータを読み出してこのＶＲＡＭ上に展開
し、映像信号化する。この映像信号は映像ミキサ３３に
入力される。

【００１６】前記背景映像再生部３０は、ＣＤ−ＲＯＭ
チェンジャなどで構成されており、ＣＰＵ１０から指示
された背景映像を再生する。再生した映像信号は映像ミ
キサ３３に出力される。映像ミキサ３３は、背景映像信
号と歌詞の文字パターンとをスーパーインポーズで合成
し、映像出力部３４に出力する。映像出力部３４はこの
映像信号をＣＲＴモニタに表示する。

【００１７】一方、カードリーダ１５は、上記トレーデ
ィングカードを読み取るものであり、自走式のカードリ
ーダであってもよくハンドスキャナ式のカードリーダで
あってもよい。トレーディングカードの詳細は後述する
が、ＣＰＵ１０は読み取ったトレーディングカードに記
録されている選曲データに基づいてカラオケ曲の曲番号
を予約登録する。

【００１８】図２は、同カラオケ装置のハードディスク
に記憶される選曲インデックステーブルの構成を示す図
である。この選曲インデックステーブルは、各カラオケ
曲毎に曲番号、曲名、オリジナル歌手、作曲家（国
名）、作詞家、曲の発表日などのデータを１レコードと
して記録したものである。なお、曲番号を６桁（ｘｘｘ
ｘ−ｙｙ）で構成し、ｘｘｘｘを歌手コード、ｙｙをそ
の歌手の曲番号として構成すれば、オリジナル歌手のデ
ータを無くすこともできる。このデータは、曲番号以外
で曲が指定されたとき、その曲番号を検索するために使
用される。

【００１９】図３は上記トレーディングカード２の構成
を示す図である。トレーディングカード２は、表面（同
図（Ａ））にカラオケ曲に関連した画像２ａを有し、裏
面（同図（Ｂ））に選曲データ記憶エリア２ｂを備えて
いる。この選曲データ記憶エリア２ｂにはバーコードで
選曲データが表示（記録）されている。選曲データとし
ては、カラオケ曲と１対１で対応する曲番号のほか、カ
ラオケ装置が該当するカラオケ曲を検索するための検索
データが記録される。検索データとしては、「歌手○○
の新曲」、「作曲家○○の最新曲」など歌手，作曲家を
指定するものや、作曲年代を指定するものなどを採用す
ることができる。そして、このような選曲データに関連
する画像２ａは、そのカラオケ曲をイメージさせる画像
であればよく、歌手や作曲家を特定するものであればそ
の歌手，作曲家の写真，イラストなど、テレビアニメー
ションの主題歌であればそのアニメーションのキャラク
タなどを用いればよい。歌手，作曲家，アニメキャラク
タなどはいわゆるトレーディングカードとしてよく普及
しているものであるため、この画像と選曲データとを組
み合わせることにより、一般に流通するトレーディング
カードを用いてカラオケ曲のリクエストをすることがで
きる。このようなカードがカードリーダ１５に読み取ら
れたとき、ＣＰＵ１０はその選曲データに基づいて上記
選曲インデックステーブルを検索して１曲のカラオケ曲
を決定し、それを予約リストに登録する。

【００２０】また、上記トレーディングカードの表面下
部には、曲名等表示欄２ｃが設けられている。この曲名
等表示欄２ｃには、裏面の選曲データが指定する曲名や
「○○の新曲」などの検索内容が表示される。また、こ
の欄に曲番号を併記してもよい。

【００２１】図４は、同カラオケ装置の動作を示すフロ
ーチャートである。このフローチャートはカラオケ曲の
選曲動作を示すフローチャートである。まず、リモコン
５の操作があるか（ｓ１）、カードリーダ１５がトレー
ディングカード２を受け付けたかを判断する（ｓ２）。
リモコン５の操作があった場合には、その操作が選曲動
作であるかを判断する（ｓ３）。選曲操作の場合には、
その操作で入力される曲番号を読み取り（ｓ４）、この
曲番号を予約順にリクエスト曲の曲番号を登録する予約
リストに登録する（ｓ５）。リモコン５の操作が選曲操
作でない場合には、対応する動作に進む。

【００２２】カードリーダ１５がトレーディングカード
２を受け付けた場合（ｓ２）には、そのカードのバーコ
ード２ｂを読み取る（ｓ６）。読み取られたバーコード
が曲番号を示すものか検索データを示すものかを判断す
る（ｓ７）。曲番号の場合にはその曲番号を予約リスト
に登録して（ｓ５）、動作を終了する。一方、読み取ら
れたバーコードが曲番号ではなく検索データであった場
合には（ｓ７）、その検索データを検索条件として前記
選曲インデックステーブルを検索する（ｓ８）。この検
索で読み出された曲番号を（ｓ９）、予約リストに登録
して（ｓ５）、動作を終了する。

【００２３】上記実施形態では、カードリーダをカラオ
ケ装置本体に接続したが、カードリーダをリモコンに設
けて、利用者が自分の手元のリモコンからカード入力で
きるようにしてもよい。

【００２４】また、検索データは必ずしも１曲のみを抽
出できるデータでなくてもよく、複数の曲を抽出するデ
ータであってもよい。この場合、カラオケ装置はランダ
ムにまたは何らかのルールに基づいて１曲を選択して予
約リストに登録すればよい。

【００２５】

【発明の効果】この発明によれば、トレーディングカー
ドなどのカード媒体に選曲データを記録しておき、これ
をカラオケ装置に読み取らせることで選曲を可能にした
ことにより、選曲が容易になるとともに、このカード媒
体にそのカラオケ曲に関連した画像を印刷するようにし
たことにより、媒体を見ることでその曲がどの曲かが直
ぐにわかり、選曲を誤ることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロ
ック図

【図２】同カラオケ装置に設定される選曲インデックス
テーブルの構成を示す図

【図３】同カラオケ装置に使用され、この発明の請求項
１の実施形態であるトレーディングカードの構成を示す
図

【図４】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１…カラオケ装置、２…トレーディングカード、１５…
カードリーダ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラオケ曲を演奏するための楽曲データ
   を記憶する楽曲データ記憶手段と、 楽曲データを用いてカラオケ曲を演奏するカラオケ演奏
   手段と、 特定のカラオケ曲を選曲する選曲データが記録されると
   ともに該特定のカラオケ曲に関連した画像が印刷された
   選曲カードを読み取るカード読取手段と、 該読取手段が読み取った選曲データに基づいて前記楽曲
   データ記憶手段の楽曲データを選択して前記カラオケ演
   奏手段に供給する手段と、 を備えたことを特徴とするカラオケ装置。
2. 【請求項２】 請求項１のカラオケ装置に用いられ、特
   定のカラオケ曲を選曲する選曲データを記録するエリア
   と、該特定のカラオケ曲に関連した画像を印刷するエリ
   アとを有する選曲用カード媒体。