JPH11194773A - 自動伴奏装置および自動伴奏方法 - Google Patents

自動伴奏装置および自動伴奏方法

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JPH11194773A
JPH11194773A JP9369441A JP36944197A JPH11194773A JP H11194773 A JPH11194773 A JP H11194773A JP 9369441 A JP9369441 A JP 9369441A JP 36944197 A JP36944197 A JP 36944197A JP H11194773 A JPH11194773 A JP H11194773A
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accompaniment
delay
time
pattern
switch
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JP9369441A
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Naoaki Ito
直明 伊藤
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏操作をおろそかにすることなく各種伴奏
形態に変更させ得る自動伴奏装置および自動伴奏方法を
実現する。 【解決手段】 自動伴奏開始以前にディレイスイッチ2
0を操作して待ち時間(遅延時間)を設定しておき、伴
奏進行中において演奏操作に両手が取られる以前に伴奏
形態を変更させるスイッチ17,18を操作しておけ
ば、そのスイッチ操作に応じた伴奏形態の変更がディレ
イスイッチ20の操作により設定される待ち時間(遅延
時間)経過後に自動的に実行されるようになるので、伴
奏形態を変更させるスイッチ操作に手間を取られること
がなくなり、結果、演奏操作をおろそかにすることなく
伴奏形態を変更させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め記憶しておい
た伴奏パターンを順次繰り返し読み出して自動的に伴奏
する装置に関し、特に、演奏操作をおろそかにすること
なく各種伴奏形態に変更させ得る自動伴奏装置および自
動伴奏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動伴奏装置には、例え
ば、「ロック」、「ポップス」あるいは「ディスコ」と
いった複数の伴奏スタイル毎に、複数の伴奏パターンが
予め記憶されている。伴奏パターンとは、演奏すべき各
音の音高や発音タイミング等を表わすデータから構成さ
れるものであって、その種類としては、所定小節分の楽
曲を表わすノーマルパターンの他、ノーマルパターンの
序奏部に相当するイントロパターン、ノーマルパターン
の途中に介挿されるフィルインパターン、ノーマルパタ
ーンの終結部に付加されるエンディングパターン、ある
いはバリエーションパターン等がある。
【0003】例えば、図13に示すパネルスイッチ群を
備える自動伴奏装置では、上述したフィルインパターン
やバリエーションパターンをリアルタイム又は小節単位
で変えることが可能になっている。この点について、図
13を参照して説明する。この図において、10〜12
はそれぞれ音色、リズムおよびテンポを指定するスイッ
チであり、これらスイッチ10〜12を押した後に、テ
ンキー13の操作で所望の「音色」、自動伴奏する「リ
ズムパタン」および「テンポ」を指定するようになって
いる。
【0004】14は押下操作毎に自動伴奏の開始および
停止をオルタネートに指示するスタート/ストップスイ
ッチである。15はイントロスイッチであり、押下操作
に応じてイントロパターンによる自動伴奏を指示する。
16は押下操作される毎にノーマルパターンとバリエー
ションパターンとを交互に選択指示するノーマル/バリ
エーションスイッチである。17は自動伴奏進行中に操
作されると、フィルインパターンによる演奏を介挿した
後にノーマルパターンの演奏に戻るよう指示するフィル
イン/ノーマルパターンスイッチである。18は自動伴
奏進行中に操作されると、フィルインパターンによる演
奏を介挿した後にバリエーションパターンの演奏に戻る
よう指示するフィルイン/バリエーションスイッチであ
る。19は自動伴奏進行中に操作されると、エンディン
グパターンの演奏後に自動伴奏を終了させるエンディン
グスイッチである。
【0005】さて、こうしたパネルスイッチ群を有する
自動伴奏装置において、例えば、ノーマルパターン(あ
るいはバリエーションパターン)に基づく伴奏中にフィ
ルインパターンを介挿させるには、スタート/ストップ
スイッチ14を操作してノーマルパターン(あるいはバ
リエーションパターン)による自動伴奏を進行させてお
き、フィルインパターンに変更したいタイミングで、上
述したスイッチ17(あるいはスイッチ18)を操作す
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した
従来の自動伴奏装置では、例えば、両手を使った演奏操
作を行っている最中に、フィルインパターンによる伴奏
を選択する場合、片方の手がその為のスイッチ操作にと
られてしまい、両手を使った演奏を行うことができない
という不都合が出てくる。つまり、従来の自動伴奏装置
では、伴奏形態を変更させようとすると、その時点で必
要なスイッチ操作に手を取られてしまい、肝心の演奏操
作が疎かになってしまう、という欠点がある。
【0007】そこで本発明は、このような事情に鑑みて
なされたもので、演奏操作をおろそかにすることなく各
種伴奏形態に変更させ得る自動伴奏装置および自動伴奏
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、遅延実行を指示する遅
延操作子を備え、この遅延操作子が自動伴奏開始以前に
操作された場合に所定の遅延時間を保持する遅延保持手
段と、伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子を備
え、この変更指示操作子が自動伴奏進行中に操作された
場合、その操作時点から前記所定の遅延時間が経過した
時に、指示された伴奏形態に自動的に変更する形態変更
手段とを具備することを特徴とする。
【0009】上記請求項1に従属する請求項2に記載の
発明によれば、前記形態変更手段は、第1の伴奏パター
ンにて自動伴奏が進行している時に、第2の伴奏パター
ンを介挿するよう指示された場合、その指示時点から前
記所定の遅延時間が経過した時点で、第1の伴奏パター
ンの拍に合わせて第2の伴奏パターンへ切り替えること
を特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明では、遅延実行を指
示する遅延操作子を備え、この遅延操作子が自動伴奏開
始以前に操作された場合、入力される遅延時間を保持す
る遅延保持手段と、伴奏形態の変更を指示する変更指示
操作子を備え、この変更指示操作子が自動伴奏進行中に
操作された場合、その操作時点から前記遅延時間が経過
した時に、指示された伴奏形態に自動的に変更する形態
変更手段とを具備することを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明では、遅延実行を指
示する遅延操作子が自動伴奏開始以前に操作された場
合、一旦、第1の遅延時間を設定しておき、第2の遅延
時間が新たに入力された時にはこの第1の遅延時間に替
えて第2の遅延時間を保持する遅延保持手段と、伴奏形
態の変更を指示する変更指示操作子が自動伴奏進行中に
操作された場合、その操作時点から前記遅延保持手段に
て保持される前記第1および第2の遅延時間のいずれか
が経過した時に、指示された伴奏形態に自動的に変更す
る形態変更手段とを具備することを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明では、遅延実行を指
示する遅延操作子が自動伴奏開始以前に操作された場合
に所定の遅延時間もしくは入力される遅延時間のいずれ
かを保持する第1の過程と、伴奏形態の変更を指示する
変更指示操作子が自動伴奏進行中に操作された場合、そ
の操作時点から前記第1の過程にて保持される遅延時間
が経過した時に、指示された伴奏形態に自動的に変更す
る第2の過程とを具備することを特徴としている。
【0013】本発明では、自動伴奏開始以前に、遅延実
行を指示する遅延操作子を操作して遅延時間を設定して
おき、自動伴奏進行中に伴奏形態の変更を指示する変更
指示操作子を操作すると、その操作から前記遅延時間が
経過した時点で伴奏形態を自動的に変更するので、演奏
操作に両手が取られる以前に変更指示操作子を操作して
おけば、演奏操作をおろそかにすることなく伴奏形態を
変更させ得る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による自動伴奏装置は、周
知の電子楽器の他、パーソナルコンピュータを用いたD
TM(デスク・トップ・ミュージック)装置等に適用さ
れ得る。以下では、本発明の実施の形態である自動伴奏
装置を実施例として図面を参照して説明する。
【0015】A.第1実施例の構成 図1は、本発明による第1実施例の構成を示すブロック
図である。この図において、1は装置パネルに配設され
るパネルスイッチ群であり、各スイッチ操作に対応する
スイッチ信号を発生する。このパネルスイッチ群1は、
図2に示すように、スイッチ10〜20から構成されて
おり、この内、スイッチ10〜19は、図13に図示し
た従来例と同一であるので、その説明は省略する。すな
わち、本実施例におけるパネルスイッチ群1が図13に
示した従来例と異なる点は、ディレイスイッチ20を設
けたことある。このディレイスイッチ20は、本実施例
の場合、フィルイン操作に対応した処理の実行を所定時
間遅らせる為のもので、その意図するところについては
追って述べる。
【0016】次に、2は上述したパネルスイッチ群1の
各スイッチ操作に対応して装置各部を制御するCPUで
あり、その特徴的な動作については後述する。また、こ
のCPU2は、自動伴奏時の演奏テンポを規定するテン
ポクロックを発生しており、このテンポクロックに同期
してタイマインタラプトルーチンやディレイタイマイン
タラプトルーチン(後述する)を割込み実行するように
なっている。3は上記CPU2にロードされる各種制御
プログラムや各種音色の波形データ等を記憶するROM
である。4はCPU1のワークエリアとして用いられる
RAMであり、各種レジスタ・フラグデータを一時記憶
する。
【0017】5はデータROMであり、「ロック」、
「ポップス」あるいは「ディスコ」といった複数の伴奏
スタイル毎に、複数の伴奏パターン(ノーマルパター
ン、イントロパターン、フィルインパターン、エンディ
ングパターンおよびバリエーションパターン等)を記憶
する。ここで、図3を参照してデータROM5に記憶さ
れる伴奏パターンデータの構成について説明しておく。
図3はノーマルパターンデータNPおよびフィルインパ
ターンデータFPのデータ構成例を示す図であり、各パ
ターンは発音タイミングを表わすタイミングデータTI
MEと、その発音内容を表わすイベントデータEVEN
Tとが伴奏進行に対応した時系列のアドレス順に記憶さ
れている。そして、このようなデータ構成を成す各パタ
ーンデータNP,FPは、所定の音符長を最小単位とす
る分解能で記憶されており、これらは読み出しアドレス
の歩進によって、指定小節分、順次繰り返し読出しされ
る。
【0018】次に、再び図1を参照して実施例の全体構
成について説明を進める。図1において、6は周知の波
形メモリ読み出し方式により構成される音源である。こ
の音源6は伴奏音源部および通常音源部とに大別でき、
通常音源部では図示されていない演奏操作子(例えば、
鍵盤等)の操作に応じて生成される演奏情報に基づき、
CPU2がROM3から指定音色の波形データを読み出
して楽音合成し、これを演奏音として出力する。一方、
伴奏音源部ではパネルスイッチ群1の操作により指定さ
れる伴奏パターンデータを、指定テンポに同期してデー
タROM5から順次読み出し、これをCPU2の制御の
下にROM3から読み出す指定音色の波形データに基づ
いて伴奏音を楽音合成して出力する。
【0019】B.第1実施例の動作 次に、図4〜図9を参照して上記構成による第1実施例
の動作について説明する。以下では、最初に、概略動作
としてメインルーチンの動作について説明した後、テン
ポクロックに同期して割込み実行されるタイマインタラ
プトルーチンやディレイタイマインタラプトルーチンに
ついて説明し、続いてメインルーチンからコールされる
各種処理ルーチンの動作を説明する。
【0020】(1)メインルーチンの動作(概略動作) まず、本実施例に電源が投入されると、CPU2はRO
M3から所定の制御プログラムをロードし、図4に示す
メインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め
る。ステップSA1では、RAM4に設けられる各種レ
ジスタやフラグ類をリセットしたり、音源6に対して各
種レジスタ・フラグを初期化するよう指示するイニシャ
ライズを実行する。
【0021】そして、イニシャライズ完了後にCPU2
は次のステップSA2に処理を進め、コンソール上に配
設されるパネルスイッチ群1の操作に対応して自動伴奏
形態を指定するスイッチ処理を行う。次いで、ステップ
SA3では、このスイッチ処理にて指定される形態に従
って自動伴奏処理を行い、続くステップSA4では、例
えば、上記ステップSA3にて生成される伴奏音に効果
付与する等の、その他の処理を実行した後、上記ステッ
プSA2に処理を戻し、以後、装置電源がオフされる
迄、ステップSA2〜SA4を繰り返す。
【0022】(2)インタラプト処理ルーチンの動作 本実施例では、図5に図示するタイマインタラプト処理
ルーチンと、図6に図示するディレイタイマインタラプ
ト処理ルーチンとが、テンポクロックに同期して割込み
実行される。
【0023】タイマインタラプト処理ルーチンの動作 図5に示すタイマインタラプト処理ルーチンは、後述す
る割込み禁止解除がなされた時点からテンポクロック発
生毎に、ステップSB1を実行してレジスタTIMEの
内容をデクリメントする。ここで、レジスタTIMEに
は、伴奏進行に対応してタイミングデータTIMEがセ
ットされ、これをテンポクロックに同期してデクリメン
トして伴奏音の発音タイミングをカウントする。
【0024】ディレイタイマインタラプト処理ルーチ
ンの動作 図6に示すディレイタイマインタラプト処理ルーチンも
同様に、割込み禁止解除された時点からテンポクロック
発生毎に、ステップSC1を実行してレジスタDELA
YTIMEの内容をデクリメントする。ここで、レジス
タDELAYTIMEには、ディレイスイッチ20(図
2参照)の操作に応じて所定の待ち時間(遅延時間)が
セットされ、これをテンポクロックに同期してデクリメ
ントして遅延実行タイミングをカウントする。
【0025】(3)スイッチ処理ルーチンの動作 次に、図7を参照してスイッチ処理ルーチンの動作につ
いて説明する。なお、ここでは本発明の要旨にかかわる
動作として、スタート/ストップスイッチ14、ディレ
イスイッチ20およびフィルイン/ノーマルスイッチ1
7がそれぞれ操作された場合の各処理について述べる。
【0026】スタート/ストップスイッチ14が操作
された場合 さて、前述したメインルーチンのステップSA2を介し
て図7に示すスイッチ処理ルーチンが実行されると、C
PU2はステップSC1に処理を進め、スタート/スト
ップスイッチ14が操作されたか否かを判断する。ここ
で、当該スイッチ14が操作されると、それに対応した
スイッチイベントが発生し、これに基づきステップSC
1の判断結果が「YES」となり、次のステップSC2
に処理を進める。これに対し、スタート/ストップスイ
ッチ14が操作されない場合には判断結果が「NO」と
なり、後述するステップSC11に処理を進め、ディレ
イスイッチ20について操作の有無を判断する。
【0027】ステップSC2では、レジスタSTFに格
納されるスタートフラグSTFを反転し、続くステップ
SC3では反転されたスタートフラグSTFが「1」、
すなわち、自動伴奏を開始させるスタート状態に設定さ
れているかどうかを判断する。以下、スタート状態の処
理とストップ状態の処理とに分けて動作説明する。
【0028】(イ)スタート状態の処理 スタートフラグSTFが「1」となり、自動伴奏を開始
させるスタート状態になると、上記ステップSC3の判
断結果が「YES」となり、次のステップSC4に処理
を進め、データROM5に記憶される各種伴奏パターン
の内、ノーマルパターンNP(図3参照)を読み出すべ
く、レジスタADDRESSにノーマルパターンNPの
先頭アドレスNORMALを読出しアドレスとしてスト
アする。
【0029】次いで、ステップSC5に進むと、CPU
2はこのレジスタADDRESSにストアされた読み出
しアドレスに応じてデータROM5のノーマルパターン
NPからタイミングデータTIME(1)を読み出し、
これをレジスタTIMEにストアする。そして、ステッ
プSC6ではタイマインタラプト処理を解除し、続くス
テップSC7では遅延時間がストアされるレジスタDE
LAYTIMEの値をゼロリセットしておく。なお、上
記ステップSC6においてタイマインタラプト処理が解
除されると、前述したタイマインタラプト処理ルーチン
(図5参照)が実行され、レジスタTIMEにストアさ
れたタイミングデータTIME(1)をデクリメントし
て発音タイミングをカウントし始める。
【0030】(ロ)ストップ状態の処理 一方、スタートフラグSTFが「0」となり、自動伴奏
を停止させるストップ状態の場合には、上述したステッ
プSC3の判断結果が「NO」となり、ステップSC8
に処理を進め、自動伴奏を停止させるべく音源6(伴奏
音源部)に消音を指示する消音処理を行う。次いで、ス
テップSC9では自動伴奏の停止に伴い、タイマインタ
ラプト処理を禁止し、この後にステップSC10に進
み、レジスタFILINF,DELAYFにそれぞれ格
納されるフィルインフラグFILINFおよびディレイ
フラグDELAYFを「0」にセットする。なお、これ
らフラグFILINF,DELAYFが意図するところ
については後述する。
【0031】ディレイスイッチ20が操作された場合 次に、ステップSC11では、ディレイスイッチ20の
操作の有無について判断し、当該スイッチ20が操作さ
れた時には判断結果が「YES」となり、次のステップ
SC12に処理を進め、所定の待ち時間(遅延時間)を
レジスタDELAYTIMEにストアした後、次のステ
ップSC13に処理を進める。このレジスタDELAY
TIMEにストアされる待ち時間(遅延時間)とは、自
動伴奏が進行している時に、前述のフィルイン/ノーマ
ルスイッチ17(あるいはフィルイン/バリエーション
スイッチ18)が操作された場合、そのスイッチ操作が
行われた時点から実際にその処理を実行する迄のインタ
ーバルを指している。
【0032】スイッチ17(あるいはスイッチ18)
が操作された場合 そして、ステップSC13ではフィルイン/ノーマルス
イッチ17の操作の有無を判別し、当該スイッチ17が
操作された時には、判断結果が「YES」となり、次の
ステップSC14に処理を進める。ステップSC14で
は、ディレイタイマインタラプト処理を解除し、続くス
テップSC15ではレジスタFILINFに格納される
フィルインフラグFILINFを「1」にセットした
後、次のステップSC16に処理を進め、上述したスイ
ッチ17以外の他のパネルスイッチ操作に関わる処理を
実行する。なお、上記ステップSC14においてディレ
イタイマインタラプト処理が解除されると、前述したデ
ィレイタイマインタラプト処理ルーチン(図6参照)が
実行され、レジスタDELAYTIMEにストアされる
所定の待ち時間(遅延時間)が経過する迄の遅延実行タ
イミングをカウントし始める。
【0033】(4)自動伴奏処理ルーチンの動作 次に、図8〜図9を参照して自動伴奏処理ルーチンの動
作について説明する。以下では、スタート/ストップ
スイッチ14の操作に応じてノーマルパターンNPに従
った自動伴奏を行う動作(ケース1)と、ノーマルパ
ターンNPによる自動伴奏が進行している最中に、フィ
ルイン/ノーマルスイッチ17を操作してフィルインパ
ターンFPを介挿する場合の動作(ケース2)と、フ
ィルイン/ノーマルスイッチ17を操作する以前に、前
述のディレイスイッチ20が操作された時の動作(ケー
ス3)とに分けて説明して行く。
【0034】ケース1の動作 スタート/ストップスイッチ14の操作に応じて自動伴
奏の開始指示がなされた状態で、前述のステップSA3
を介して図8に示す自動伴奏処理ルーチンが実行される
と、CPU2はステップSD1に処理を進め、フィルイ
ンフラグFILINFが「1」、すなわち、フィルイン
/ノーマルスイッチ17が操作された状態であるか否か
を判断する。
【0035】ここで、フィルイン/ノーマルスイッチ1
7が操作されていなければ、フィルインフラグFILI
NFは「0」なので、判断結果は「NO」となり、ステ
ップSD8に処理を進め、レジスタTIMEの値が
「0」、つまり、伴奏音を発音するタイミング下にある
かどうかを判断する。そして、発音タイミングでない時
には、判断結果が「NO」となり、一旦、本ルーチンの
動作を完了させるが、発音タイミング下にあれば、次の
ステップSD9に進み、レジスタADDRESSに格納
される読み出しアドレスをインクリメントして歩進させ
る。
【0036】次いで、ステップSD10ではこの歩進さ
れた読み出しアドレスに応じてノーマルパターンNPよ
りイベントデータEVENTを読み出し、これをレジス
タEVENTにセットした後、次のステップSD11に
進み、イベントデータEVENTに対応したイベント処
理(発音あるいは消音)を音源6に指示する。これによ
り、ノーマルパターンNPに従った伴奏音が再生され
る。
【0037】そして、ステップSD12に進むと、CP
U2は次の読み出しアドレスがノーマルパターンNPの
終了を表わすデータNORMALENDであるか否かを
判断する。ここで、ノーマルパターンNPの終了であれ
ば、判断結果が「YES」となり、次のステップSD1
3に処理を進め、レジスタADDRESSにストアされ
る読み出しアドレスをノーマルパターンNPの先頭アド
レスNORMALに設定し直す。次いで、ステップSD
14に進むと、読み出しアドレスがフィルインパターン
FPの終了を表わすデータFILLINENDであるか
否かを判断するが、この場合、ノーマルパターンNPを
再生する状態であるので、判断結果は「NO」となり、
図9に示すステップSD17に処理を進める。
【0038】ステップSD17では、上記ステップSD
13にてリセットされた先頭アドレスNORMALに対
応したテイミングデータTIMEを読み出してレジスタ
TIMEにセットし、続くステップSD18では、次の
イベントデータEVENTを読み出すべく、レジスタA
DDRESSをインクリメントして一旦、本ルーチンを
完了する。これにより、次に本ルーチンがコールされた
場合、再びステップSD8以降が実行され、結果、ノー
マルパターンNPが繰り返し再生されて行く。
【0039】ケース2の動作 こうしてノーマルパターンNPによる自動伴奏が進行し
ている最中に、前述したスイッチ処理ルーチン下におい
て、フィルイン/ノーマルスイッチ17が操作される
と、フィルインフラグFILINFが「1」にセットさ
れ、その後に本ルーチンが実行された場合、上述したス
テップSD1の判断結果は「YES」となり、CPU2
は次のステップSD2に処理を進める。
【0040】ステップSD2では、レジスタDELAY
TIMEにストアされる遅延時間が「0」か、すなわ
ち、上記スイッチ17の操作の前にディレイスイッチ2
0が操作されたかどうかを判断する。このケース2で
は、ディレイスイッチ20を操作しないでスイッチ17
操作した状況を想定しているので、レジスタDELAY
TIMEの値は「0」だから、ここでの判断結果は「Y
ES」となり、ステップSD3に処理を進める。
【0041】ステップSD3では、レジスタTIMEに
格納される発音タイミング値、つまり、現時点でカウン
トしている発音タイミング値を退避すべく、レジスタT
AIHITIMEにセットし、続くステップSD4では
レジスタADDRESSにストアされるノーマルパター
ンNPの読み出しアドレスをレジスタTAIHIADD
RESSにセットして退避させる。
【0042】こうして自動伴奏進行中にあるノーマルパ
ターンNPの発音タイミング値および読み出しアドレス
が退避されると、CPU2は次のステップSD5に処理
を進め、レジスタADDRESSにフィルインパターン
FPの先頭アドレスFILINにストアし直し、続くス
テップSD6にてその先頭アドレスFILINに対応す
るタイミングデータTIMEをセットする。この後、ス
テップSD7に進み、フラグFILINFをゼロリセッ
トしておく。
【0043】そして、フィルインパターンFPの発音タ
イミングになると、ステップSD8の判断結果が「YE
S」となり、前述したステップSD9〜SD11を経て
イベント処理を実行し、フィルインパターンFPに従っ
た伴奏音を再生する。次いで、ステップSD12では、
レジスタADDRESSにストアされる読み出しアドレ
スがノーマルパターンNPの終了データNORMALE
NDであるか否かを判断するが、この状態ではフィルイ
ンパターンFPに切替えられているので、判断結果は
「NO」となり、ステップSD14に進む。
【0044】ステップSD14では、レジスタADDR
ESSにストアされる読み出しアドレスがフィルインパ
ターンFPの終了データFILENDであるか否かを判
断する。いま、例えば、フィルインパターンFPからの
読み出しがこの終了データFILENDに達したとする
と、ここでの判断結果は「YES」となり、図9に示す
ステップSD15に進む。ステップSD15では、フィ
ルインパターンFPの終了に伴い、伴奏パターンをノー
マルパターンNPに復帰させるべく、レジスタTAIH
IADDRESSに退避しておいたノーマルパターンN
Pの読み出しアドレスをレジスタADDRESSにセッ
トし直し、続くステップSD16では同様にレジスタT
AIHIADDRESSに退避しておいた発音タイミン
グ値をレジスタTIMEにセットし直して一旦、本ルー
チンを完了させる。これにより、次に本ルーチンがコー
ルされた時にはフィルインパターンFPからノーマルパ
ターンNPに切替えられた自動伴奏として進行する。
【0045】このように、ノーマルパターンNPに従っ
た自動伴奏が進行している最中にフィルイン/ノーマル
スイッチ17が操作されると、ノーマルパターンNPに
よる伴奏を中断してフィルインパターンFPに切り替わ
り、このフィルインパターンFPによる自動伴奏が完了
したら、中断したノーマルパターンNPに戻すようにな
っている。
【0046】ケース3の動作 上述したケース2の動作では、ノーマルパターンNPに
よる自動伴奏が進行している最中に、フィルイン/ノー
マルスイッチ17が操作された場合について説明した
が、この場合、ユーザーは片方の手でフィルイン/ノー
マルスイッチ17を操作しなければならない。この為、
伴奏進行に合わせて両手を使った演奏を行うことができ
ず、演奏操作がおろそかになり易い。そこで、このケー
ス3ではディレイスイッチ20の操作によりこうした弊
害を回避する動作について述べる。
【0047】さて、フィルイン/ノーマルスイッチ17
を操作する以前に、ディレイスイッチ20を操作した場
合には、前述のスイッチ処理ルーチン(図7参照)のス
テップSC12においてレジスタDELAYTIMEに
所定の待ち時間(遅延時間)がセットされる。そして、
このような状況でノーマルパターンNPによる自動伴奏
を進行させ、その最中にフィルイン/ノーマルスイッチ
17を操作すると、ディレイタイマインタラプト処理ル
ーチン(図6参照)が実行され、遅延実行タイミングを
カウントし始める。
【0048】また、フィルイン/ノーマルスイッチ17
が操作されると、フィルインフラグFILINFが
「1」となるので、前述のステップSD1の判断結果が
「YES」となり、ステップSD2に処理を進める。ス
テップSD2では、レジスタDELAYTIMEにスト
アされる遅延時間が「0」、つまり、遅延実行タイミン
グになったかどうかを判断する。ここで、遅延実行タイ
ミングになっていない場合には、判断結果が「NO」と
なり、ステップSD8以降に処理を進め、前述したケー
ス1の動作と同様、ノーマルパターンNPに従った自動
伴奏を順次進行させて行く。
【0049】そして、遅延実行タイミングになると、上
述したステップSD2の判断結果が「YES」となり、
この場合、上述したケース2の動作と同様に、その時点
で再生しているノーマルパターンNPの発音タイミング
値および読み出しアドレスをレジスタ退避してから、フ
ィルインパターンFPによる自動伴奏に切替える。つま
り、フィルイン/ノーマルスイッチ17を操作してから
遅延時間が経過して遅延実行タイミングになるまでの間
はノーマルパターンNPに従った自動伴奏となり、遅延
実行タイミング以降からはフィルインパターンFPに従
った自動伴奏へと自動的に切り替えられるため、フィル
インパターンFPによる伴奏進行に合わせて両手を使っ
た演奏操作が可能になる訳である。
【0050】このように、本実施例によれば、フィルイ
ン/ノーマルスイッチ17の操作以前に、ディレイスイ
ッチ20を操作しておけば、ノーマルパターンNPに従
った自動伴奏が所定の待ち時間分(例えば、2小節)進
行した時点で、遅れてフィルインパターンFPに切り替
わるようにしたので、パターン切り替えの際のスイッチ
操作に手間を取られる、という従来の弊害を解消でき、
演奏操作をおろそかにすることなく伴奏形態を変更させ
ることが可能になっている。
【0051】なお、この実施例においては、ディレイス
イッチ20の操作後、所定の待ち時間(遅延時間)経過
後に、即座にパターン切り替えするようにしたが、この
パターン切り替えに際しては、音楽的に違和感が出ない
ようにするため、ノーマルパターンNPの拍に合わせて
フィルインパターンFPに切り替える態様としても良
い。
【0052】C.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施
例は、前述の第1実施例と同一の構成であるので、以下
では第1実施例と相違する動作部分について言及する。
この第2実施例が第1実施例と相違する点は、第1実施
例ではディレイスイッチ20の操作に応じて固定的な待
ち時間(遅延時間)が設定されるのに対し、第2実施例
ではその待ち時間(遅延時間)を任意に設定可能とした
ことにある。したがって、以下では第1実施例との相違
点である、第2実施例によるスイッチ処理ルーチンの動
作について図10を参照して説明する。
【0053】第2実施例によるスイッチ処理ルーチンの
ステップSE1〜SE10は、前述した第1実施例のス
テップSC1〜SC10(図7参照)と同様、スタート
/ストップスイッチ14の操作に応じてスタートフラグ
STFが「1」に遷移した時には、ノーマルパターンN
Pの先頭アドレスNORMALを読出しアドレスとして
レジスタADDRESSストアし、これに応じて読み出
されるタイミングデータTIME(1)をレジスタTI
MEにストアした後、タイマインタラプト処理を解除す
ると共に、レジスタDELAYTIMEの値をゼロリセ
ットするスタート処理を行い、一方、スタートフラグS
TFが「0」に遷移した時には、自動伴奏を停止させる
べく音源6に消音を指示してタイマインタラプト処理を
禁止した後、フィルインフラグFILINFをゼロリセ
ットするストップ処理を行う。
【0054】そして、ディレイスイッチ20が操作され
た時には、ステップSE11の判断結果が「YES」と
なり、次のステップSE12に進み、待ち時間(遅延時
間)入力の有無を判断する。ここで、テンキー13(図
2参照)の操作により所望の待ち時間(遅延時間)が入
力されれば、判断結果が「YES」となり、次のステッ
プSE13に処理を進め、入力された待ち時間(遅延時
間)をレジスタDELAYTIMEにストアする。一
方、待ち時間(遅延時間)が入力されない場合には、上
記ステップSE12の判断結果が「NO」となり、ステ
ップSE14に処理を進める。
【0055】ステップSE14以降は、前述の第1実施
例におけるステップSC13〜SC16と同様、フィル
イン/ノーマルスイッチ17(あるいはフィルイン/バ
リエーションスイッチ18)の操作の有無を判別し、こ
れらスイッチ17,18のいずれかが操作されると、デ
ィレイタイマインタラプト処理を解除してフィルインフ
ラグFILINFを「1」にセットした後、他のパネル
スイッチに関わる処理を実行する。
【0056】このように、第2実施例によれば、所望の
待ち時間(遅延時間)を設定できるので、ノーマルパタ
ーンNPに従った自動伴奏の進行期間を予め設定でき、
それが経過した時点で自動的にフィルインパターンFP
に切り替わる為、この場合においてもパターン切り替え
の際のスイッチ操作に手間を取られることがなくなり、
演奏操作に支障を与えることなく伴奏形態を変更させ得
る。
【0057】D.第3実施例 次に、本発明の第3実施例について説明する。第3実施
例は、前述の第1実施例と同一の構成であるので、以下
では第1実施例と相違する動作部分について言及する。
この第3実施例が第1実施例と相違する点は、第1実施
例ではディレイスイッチ20の操作に応じて固定的な待
ち時間(遅延時間)が設定されるのに対し、第3実施例
では、一旦、ディレイスイッチ20の操作に応じて固定
的な待ち時間(遅延時間)を設定しておくが、新たに任
意の待ち時間(遅延時間)が入力されたら、その任意の
待ち時間(遅延時間)を用いるようにしたことにある。
【0058】したがって、ここでは第1実施例との相違
点である、第2実施例によるスイッチ処理ルーチンの動
作について図11〜図12を参照して説明する。なお、
第3実施例によるステップSF1〜SF10は、前述の
第1実施例におけるステップSC1〜SC10(図7参
照)と同一のスタート/ストップスイッチ処理を行うの
で、その説明については省略し、以下、ディレイスイッ
チ20およびフィルイン/ノーマルスイッチ17(ある
いはフィルイン/バリエーションスイッチ18)の操作
に関わる処理について説明する。
【0059】さて、ディレイスイッチ20が操作された
時には、ステップSF11の判断結果が「YES」とな
り、次のステップSE12に進み、レジスタDELAY
TIMEに一旦、所定の待ち時間(遅延時間)をストア
し、続くステップSF13では、フラグDELAYFを
「1」にセットする。このフラグDELAYFは、所定
の待ち時間(遅延時間)がレジスタDELAYTIME
にストア済みであるかどうかを判定するためのものであ
る。
【0060】そして、図12に示すステップSF14で
は、フラグDELAYFが「1」、つまり、ディレイス
イッチ20の操作に応じてレジスタDELAYTIME
に所定の待ち時間(遅延時間)が既にストアされている
か否かを判断する。ここで、フラグDELAYFが
「1」ならば、判断結果が「YES」となり、次のステ
ップSF15に処理を進め、入力の有無を判断する。そ
して、テンキー13(図2参照)の操作により所望の待
ち時間(遅延時間)が入力されれば、判断結果が「YE
S」となり、次のステップSF16に処理を進め、入力
された待ち時間(遅延時間)をレジスタDELAYTI
MEにストアする。一方、フラグDELAYFが「0」
の場合や新たな待ち時間(遅延時間)が入力されない場
合には、上記ステップSF14,SF15の各判断結果
がいずれも「NO」となり、ステップSF17に処理を
進める。
【0061】そして、ステップSF17では、フィルイ
ン/ノーマルスイッチ17の操作の有無を判別し、これ
らスイッチ17,18のいずれかが操作されると、次の
ステップSF18に処理を進めてフラグDELAYFを
「0」にセットし、続くステップSF18ではフラグF
ILLINを「1」にセットする。この後、ステップS
F20ではディレイタイマインタラプト処理を解除して
からステップSF21に進み、他のパネルスイッチに関
わる処理を実行する。
【0062】このように、第3実施例によれば、最初に
固定的な待ち時間(遅延時間)を設定しておくが、この
待ち時間(遅延時間)を自動伴奏進行中に任意の時間に
変更し得るようにしたので、ノーマルパターンNPから
フィルインパターンFPに切り替わる遅延実行タイミン
グを演奏の都合に合わせて変更でき、この場合において
もパターン切り替えの際のスイッチ操作に手間を取られ
ることがなくなり、演奏操作に支障を与えることなく伴
奏形態を変更させることが可能になっている。
【0063】以上のように、上述した各実施例によれ
ば、自動伴奏開始以前にディレイスイッチ20を操作し
て待ち時間(遅延時間)を設定しておき、伴奏進行中に
おいて演奏操作に両手が取られる以前に伴奏形態を変更
させるスイッチを操作しておけば、そのスイッチ操作に
応じた伴奏形態の変更がディレイスイッチ20の操作に
より設定される待ち時間(遅延時間)経過後に自動的に
実行されるようになるので、伴奏形態を変更させるスイ
ッチ操作に手間を取られることがなくなり、結果、演奏
操作をおろそかにすることなく伴奏形態を変更させ得る
ようになっている。
【0064】なお、上述した各実施例では、伴奏形態を
変更させるスイッチとして、フィルイン/ノーマルスイ
ッチ17を挙げたが、本発明の要旨は、これに限定され
ず、伴奏パターンを変更するスイッチや、伴奏テンポを
変更するスイッチ等の伴奏形態を変更させる種々スイッ
チの実行に際して適用可能であることは言うまでもな
い。
【0065】また、上述した第2および第3実施例で
は、テンキー入力にて任意の遅延時間を設定可能として
いるが、これに替えて、例えば、ディレイスイッチ20
の押下回数で遅延させる小節数や時間を調節し得る態様
としたり、あるいはディレイスイッチ20をスライドボ
リューム操作子もしくはベンダ操作子等のように、連続
的に可変制御する操作子を用いて遅延時間を調節する態
様にすることもでき、このようにすれば、より操作性が
向上して一層、演奏操作をおろそかにすることなく伴奏
形態を変更させることが可能になる。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、遅延実
行を指示する遅延操作子が自動伴奏開始以前に操作され
ると、所定の遅延時間が保持され、変更指示操作子が自
動伴奏進行中に操作されると、その操作時点から前記所
定の遅延時間が経過した時に、指示された伴奏形態に自
動的に変更するので、演奏操作をおろそかにすることな
く伴奏形態を変更させることができる。また、請求項2
に記載の発明によれば、第1の伴奏パターンにて自動伴
奏が進行している時に、第2の伴奏パターンを介挿する
よう指示された場合、その指示時点から前記所定の遅延
時間が経過した時点で、第1の伴奏パターンの拍に合わ
せて第2の伴奏パターンへ切り替えるため、音楽的に違
和感なく伴奏形態を変更させることができる。さらに、
請求項3に記載の発明によれば、遅延操作子が自動伴奏
開始以前に操作されると、入力される遅延時間を保持
し、変更指示操作子が自動伴奏進行中に操作されると、
その操作時点から前記遅延時間が経過した時に、指示さ
れた伴奏形態に自動的に変更するので、所望の遅延時間
を設定でき、これゆえ、例えば、ノーマルパターンに従
った自動伴奏の進行期間を予め設定しておき、それが経
過した時点で自動的にフィルインパターンに切り替わる
為、この場合においても変更指示操作子の操作に手間を
取られることがなくなり、演奏操作に支障を与えること
なく伴奏形態を変更させることができる。また、請求項
4に記載の発明では、遅延実行を指示する遅延操作子が
自動伴奏開始以前に操作された場合、一旦、第1の遅延
時間を設定しておき、第2の遅延時間が新たに入力され
た時にはこの第1の遅延時間に替えて第2の遅延時間を
保持し、伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子が自
動伴奏進行中に操作された場合、その操作時点から前記
遅延保持手段にて保持される前記第1および第2の遅延
時間のいずれかが経過した時に、指示された伴奏形態に
自動的に変更する為、遅延時間を自動伴奏進行中に任意
の時間に変更でき、したがって、例えば、ノーマルパタ
ーンからフィルインパターンに切り替わる遅延実行タイ
ミングを演奏の都合に合わせて変更でき、この場合にお
いてもパターン切り替えの際のスイッチ操作に手間を取
られることがなくなり、演奏操作に支障を与えることな
く伴奏形態を変更させることができる。加えて、請求項
5に記載の発明では、遅延実行を指示する遅延操作子が
自動伴奏開始以前に操作された場合に所定の遅延時間も
しくは入力される遅延時間のいずれかを保持し、伴奏形
態の変更を指示する変更指示操作子が自動伴奏進行中に
操作された場合、その操作時点から前記第1の過程にて
保持される遅延時間が経過した時に、指示された伴奏形
態に自動的に変更するので、演奏操作をおろそかにする
ことなく伴奏形態を変更させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】パネルスイッチ群1の構成を示す図である。
【図3】データROM5に記憶される伴奏パターンのデ
ータ構成を示す図である。
【図4】メインルーチンの動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】タイマインタラプト処理ルーチンの動作を示す
フローチャートである。
【図6】ディレイタイマインタラプト処理ルーチンの動
作を示すフローチャートである。
【図7】スイッチ処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】自動伴奏処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】自動伴奏処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】第2実施例によるスイッチ処理ルーチンの動
作を示すフローチャートである。
【図11】第3実施例によるスイッチ処理ルーチンの動
作を示すフローチャートである。
【図12】第3実施例によるスイッチ処理ルーチンの動
作を示すフローチャートである。
【図13】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パネルスイッチ群(変更指示操作子) 2 CPU(遅延保持手段、形態変更手段) 3 ROM 4 RAM 5 データROM 6 音源 20 ディレイスイッチ(遅延操作子)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延実行を指示する遅延操作子を備え、
    この遅延操作子が自動伴奏開始以前に操作された場合に
    所定の遅延時間を保持する遅延保持手段と、 伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子を備え、この
    変更指示操作子が自動伴奏進行中に操作された場合、そ
    の操作時点から前記所定の遅延時間が経過した時に、指
    示された伴奏形態に自動的に変更する形態変更手段とを
    具備することを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記形態変更手段は、第1の伴奏パター
    ンにて自動伴奏が進行している時に、第2の伴奏パター
    ンを介挿するよう指示された場合、その指示時点から前
    記所定の遅延時間が経過した時点で、第1の伴奏パター
    ンの拍に合わせて第2の伴奏パターンへ切り替えること
    を特徴とする請求項1記載の自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 遅延実行を指示する遅延操作子を備え、
    この遅延操作子が自動伴奏開始以前に操作された場合、
    入力される遅延時間を保持する遅延保持手段と、 伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子を備え、この
    変更指示操作子が自動伴奏進行中に操作された場合、そ
    の操作時点から前記遅延時間が経過した時に、指示され
    た伴奏形態に自動的に変更する形態変更手段とを具備す
    ることを特徴とする自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】 遅延実行を指示する遅延操作子が自動伴
    奏開始以前に操作された場合、一旦、第1の遅延時間を
    設定しておき、第2の遅延時間が新たに入力された時に
    はこの第1の遅延時間に替えて第2の遅延時間を保持す
    る遅延保持手段と、 伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子が自動伴奏進
    行中に操作された場合、その操作時点から前記遅延保持
    手段にて保持される前記第1および第2の遅延時間のい
    ずれかが経過した時に、指示された伴奏形態に自動的に
    変更する形態変更手段とを具備することを特徴とする自
    動伴奏装置。
  5. 【請求項5】 遅延実行を指示する遅延操作子が自動伴
    奏開始以前に操作された場合に所定の遅延時間もしくは
    入力される遅延時間のいずれかを保持する第1の過程
    と、 伴奏形態の変更を指示する変更指示操作子が自動伴奏進
    行中に操作された場合、その操作時点から前記第1の過
    程にて保持される遅延時間が経過した時に、指示された
    伴奏形態に自動的に変更する第2の過程とを具備するこ
    とを特徴とする自動伴奏方法。
JP9369441A 1997-12-29 1997-12-29 自動伴奏装置および自動伴奏方法 Pending JPH11194773A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286532A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器
CN108711415A (zh) * 2018-06-11 2018-10-26 广州酷狗计算机科技有限公司 纠正伴奏和干音之间的时延的方法、装置及存储介质

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286532A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器
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