JPH11194578A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11194578A
JPH11194578A JP9368877A JP36887797A JPH11194578A JP H11194578 A JPH11194578 A JP H11194578A JP 9368877 A JP9368877 A JP 9368877A JP 36887797 A JP36887797 A JP 36887797A JP H11194578 A JPH11194578 A JP H11194578A
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image
color
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JP9368877A
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Katsuhiko Nishimura
克彦 西村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度制御が転写材上と同様の状態で行な
うことのできる中間転写体を備えたカラー画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 二次転写手段としての転写ベルト702
上に濃度パターン200を形成し、濃度制御を行う。転
写ベルト702の周長を濃度センサSの検出領域におけ
る転写ベルト702の移動方向長さの4倍以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、レ
ーザービームプリンタ、ファクシミリ等とされる電子写
真方式あるいは静電記録方式を用いて、像担持体上に形
成されたトナー像を中間転写体を介して転写材に転写す
るカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来の、中間転写体を用いて画
像形成を行うカラー画像形成装置の一例を概略的に示
す。
【0003】このカラー画像形成装置は、電子写真プロ
セスを利用した複写機あるいはレーザービームプリンタ
である。以下、その構成および動作を簡単に説明する。
【0004】(1)装置本体(以下「機内」という)に
は、像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体
(以下「感光ドラム」という)1が配置されており、感
光ドラム1は矢印R1方向に所定の周速度(プロセスス
ピード)で回転駆動され、その表面にて後述する各画像
形成プロセスが繰り返し行われる。
【0005】感光ドラム1は、矢印R1方向の回転過程
において、コロナ放電器などの帯電装置2により、所定
の極性、所定の表面電位に帯電処理され、次いで露光装
置3、例えば、カラー原稿画像の色分解に基づく結像露
光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対
応して変調されたレーザービームを出力するレーザース
キャナによる走査露光光学系などによって画像露光Lを
受けることにより、目的のカラー画像の第1の色成分
像、例えば、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0006】次いで、その静電潜像は、カラー現像装置
4の例えば第1現像装置(マゼンタ現像装置)41によ
り、第1色であるマゼンタMのトナー(着色荷電粒子)
により粉体像として現像される。
【0007】感光ドラム1には中間転写体50が当接さ
れている。中間転写体50としては、図4に示したよう
なドラム形式のものや、ベルト方式のものがある。
【0008】中間転写体50は導電性からなる基体51
に中抵抗の弾性体層52を設けたもので、さらに表層に
離型層を設けたものもある。中間転写体50は矢印R2
方向に感光ドラム1と同じ周速度で回転駆動されてお
り、基体51には第1のバイアス電源61によって、感
光ドラム1上の形成担持トナー画像(以下「トナー像」
という)のトナー帯電極性(本実施例ではマイナス)と
は逆極性(プラス)の転写バイアスが印加されている。
【0009】上述の感光ドラム1表面に形成担持された
第1色目のマゼンタトナー像の転写を終えた感光ドラム
1は、その表面がクリーニング装置14により清掃され
る。
【0010】以下、同様に、 (2)感光ドラム1に対する帯電→第2の色成分像(例
えば、シアン成分像)に対応した画像露光L→第2現像
器42(シアン成分像)のシアンCのトナーによる現像
→形成された第2色であるシアントナー像の中間転写体
50への転写→感光ドラム1表面のクリーニング装置1
4による清掃。
【0011】(3)感光ドラム1に対する帯電→第3の
色成分像(例えば、イエロー成分像)に対応した画像露
光L→第3現像器43(イエロー成分像)のイエローY
のトナーによる現像→形成された第3色であるイエロー
トナー像の中間転写体50への転写→感光ドラム1表面
のクリーニング装置14による清掃。
【0012】(4)感光ドラム1に対する帯電→第4の
色成分像(例えば、ブラック成分像)に対応した画像露
光L→第4現像器44(ブラック成分像)のブラックの
トナーによる現像→形成された第4色であるブラックト
ナー像の中間転写体50への転写→感光ドラム1表面の
クリーニング装置14による清掃。
【0013】以上の(1)〜(4)の作像、転写プロセ
スが順次に実行されることにより、中間転写体50の外
面に上述の4つのトナー像(マゼンタ、シアン、イエロ
ー、ブラックの各色のトナー像)が順次に転写されて、
目的のカラー画像に対応した合成カラートナー像(鏡
像)が形成される。
【0014】一方、給紙カセット9から給紙ローラ10
によって、転写材(紙葉体)Pが1枚づつ分離搬送され
て、レジストローラ対11、転写ガイド12を経て、転
写装置(コロナ帯電器)7と中間転写体50とで形成さ
れる転写部へと所定のタイミングで給送される。
【0015】所定のタイミングで給送されてきた転写材
P上にトナー像を転写する際には、第2のバイアス電源
71により、トナー帯電極性(本例では、マイナス)と
逆極性(プラス)の転写バイアスが転写装置7に印加さ
れる。
【0016】転写部を通って、中間転写体50上のトナ
ー像の転写を受けた転写材Pは、搬送ガイド13を経
て、定着器15へ導入されて、所定温度に加熱温調され
た定着ローラ16と加圧ローラ17とにより加熱・加圧
されてトナー像の定着処理を受けて、最終的なカラー画
像として出力される。
【0017】なお、トナー像転写後の中間転写体50
は、クリーニング装置8によって清掃される。クリーニ
ング装置8は、常時はこの中間転写体50に対して非作
用状態に保持されるが、転写材Pに対するトナー像の転
写を終えると、中間転写体50の外面に対してクリーニ
ング装置8が作用することにより、中間転写体50の外
面が清掃される。
【0018】ところで、従来から、転写材P上の画像濃
度を一定に保つために、感光ドラム1に近接して濃度セ
ンサSを配設して、例えば、本体電源を入れたとき、あ
るいは、一定枚数程画像形成を行ったときなどに、感光
ドラム1上に一定の大きさのパッチパターンを形成さ
せ、濃度センサSにより検知するなどにより濃度制御を
行っている。
【0019】このパッチパターンは、ディザになってい
る場合が多いが、その他種々のパターンが用いられてい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、画像濃度制御を感光ドラム上で行うために、
特に中間転写方式を用いたカラー画像形成装置において
は、一次転写効率が変化したり、あるいは二次転写効率
が変化することにより、感光ドラム上でいくら正確に濃
度制御を行おうとも、実際に出力された転写材上では濃
度制御が難しかった。
【0021】また、中間転写体で濃度補正を行う場合、
耐久ラティチュードが狭いという問題がある。すなわ
ち、色トナーに関しては中間転写体の表面色は黒い方が
好ましく、黒トナーに関しては表面色は白い方が好まし
い。そのため、表面色として中間色であるグレー色が用
いられている。しかしながら、グレー色を用いた場合、
耐久すなわち長期間使用により中間転写体上が黒トナー
により汚れてくると黒トナーの濃度制御がしづらくなっ
てくる。
【0022】したがって、本発明の主な目的は、画像濃
度制御が転写材上と同様の状態で行なうことのできる中
間転写体を備えたカラー画像形成装置を提供することで
ある。
【0023】本発明の他の目的は、画像濃度補正のラテ
ィチュードを広げることのできる中間転写体を備えたカ
ラー画像形成装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
カラー画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発
明は、像担持体上に現像剤による粉体像を形成し、該粉
体像を中間転写体上に多重転写し、多重転写した粉体像
を二次転写手段を用いて転写材上へ一括転写する、少な
くとも1色以上からなる現像剤を用いるカラー画像形成
装置において、前記二次転写手段は二次転写ベルトであ
って、該二次転写ベルトを用いて濃度制御を行うことを
特徴とするカラー画像形成装置である。
【0025】前記濃度制御を行うための濃度センサを有
し、前記二次転写ベルトの周長は前記濃度センサの検出
領域における前記二次転写ベルト移動方向の長さの4倍
以上であることが好ましい。前記二次転写ベルトの表面
の光学反射濃度は0.3〜0.9であることが好まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカラー画像形
成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0027】図1に電子写真プロセスを用いたカラー画
像形成装置の一実施例を示す。なお本実施例のカラー画
像形成装置の全体的構成および機能は、図4に示した従
来のカラー画像形成装置と概略同様であり、従って、同
一部分の説明は省略し、本発明の特徴部分および異なる
部分について説明する。また、同一部材については、同
一符号を付す。
【0028】[感光ドラム]図1において、像担持体と
しての感光ドラム100は、外径が60mm、軸方向長
さが約300mmである。また、感光ドラム100は、
アルミニウムの感光ドラム基体101に厚さ0.2μm
の電荷発生層102aを形成し、その上層に厚さ15μ
mの電荷輸送層102bを形成し、さらにその上層に、
ディッピングにより厚さ3μmのフッ素樹脂を5〜50
wt%含有したフッ素樹脂層103からなるものであ
る。
【0029】なお、本実施例では、感光ドラム100は
フッ素樹脂層103を単独に設けたが、電荷輸送層10
2bにフッ素樹脂を約5〜15wt%含有させたもので
あっても同様である。また、この場合もフッ素樹脂を用
いることで離型性が向上するが、有機感光層102の本
来の機能を損なわないためには、フッ素樹脂の添加量は
20%を上限とすることが好ましい。
【0030】表面の離型性向上の目安として、本実施例
での一例として、このフッ素樹脂層103を紫外線硬化
性を有するアクリルをバインダとし、これにフッ素粒子
としての、その粒径がおよそ0.3μmのテフロン(商
品名)を5wt%分散させたもので、接触角および滑り
性を測定したところ、接触角は100゜、滑り性は0.
4であった。
【0031】このように、電荷輸送層102bと、離型
性向上を目的とした表面離型層とを2層に機能分離する
ことにより、表面離型層には多量のフッ素粒子を添加す
ることが可能となり、上記のように電荷輸送層にフッ素
粒子を添加した場合よりも、その表面の滑り性を向上さ
せることが可能となる。
【0032】なお、上記表面離型層に添加するフッ素粒
子量としては、過剰に添加した場合には、バインダによ
る結着力が相対的に弱まってしまうことに起因して、膜
強度が低下して脆くなってしまうため、50wt%を上
限とすることが好ましく、本実施例ではフッ素樹脂層に
おける最大添加量を45wt/%とした。
【0033】[中間転写ドラム]中間転写体である中間
転写ドラム50は直径180mm、軸方向長さが約30
0mmである。中間転写ドラム50は導電性の基体51
に体積抵抗108 〜1012Ωcm(1kV印加時)であ
るNBRゴム製の中抵抗弾性体52を厚さ約5mmに形
成し、さらに、その表層にフッ素樹脂を含有した約50
μmの厚さを有し、表面抵抗率が108 〜1012/□の
離型層53からなる円筒形状あるいはローラ形状のもの
である。
【0034】なお、中間転写ドラム50と感光ドラム1
00は総圧2kgfをもって圧接されている。
【0035】円筒状導電性基体51としては、アルミニ
ウム、鉄、銅およびステンレス等の金属や合金、カーボ
ンや金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることが
でき、その形状としては、上述したような円筒状や、円
筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施し
たもの等があげられる。本実施例で用いた円筒状の導電
性支持体51すなわち芯金は厚さ3mmのアルミニウム
の円筒の内部に補強を施したものである。
【0036】中間転写ドラム50に用いる弾性層52の
厚みは、転写ニップの形成、回転による色ズレ、材料コ
スト等の面で0.5〜7mmが望ましく、また、被覆層
53である表層の膜厚は、下層の弾性層52の柔軟性
を、さらにその上層あるいは感光体ドラム表面に伝える
ために、薄層にすることが好ましく、具体的に50〜2
00μmが望ましく、中間転写ドラム51のトータルの
外径は180mmである。
【0037】また弾性層52は抵抗値のみを重視し、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)に導電剤と
してケッチェンブラックを分散して体積抵抗率を制御し
たものを用いた。
【0038】また、使用できる弾性層52のゴム材質と
しては、前述のクリーニングローラ80の弾性層82と
同様の材質があげられる。
【0039】また、導電剤としては例えば、カーボンブ
ラック、アルミニウム粉末、ニッケル粉末等を用いるこ
とができる。また、樹脂に導電剤を分散させるのではな
く、導電性樹脂を用いることも考えられる。具体的に
は、4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、
ポリビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジアセ
チレンおよびポリエチレンイミン等があげられる。
【0040】上記体積抵抗率の測定は、弾性層52を、
100mm×100mmで、適宜の厚さとしたのシート
状に切り出し、Advantest社製R8340Aお
よびR12704を用い、印加電圧1kV、デスチャー
ジ5sec、チャージ30sec、およびメジャー30
secの条件で測定した。
【0041】中間転写ドラム50の表層53は2次転写
残トナーのクリーニング性に大きく影響するために重要
である。表層53にはウレタン樹脂をバインダーに、抵
抗制御の導電剤として硼酸アルミニウムウイスカー、離
型性向上を目的としてPTFEパウダー、を分散したも
のを用いた。
【0042】その表層抵抗を先述と同様の測定方法で測
定したところ、1010Ω/□であった。本発明者らの検
討によれば、表層53の表面抵抗は108 〜1012Ω/
□の範囲内にあればクリーニング性が良いことが分かっ
た。
【0043】また、弾性層52、表層53を含む実使用
抵抗は107 Ω(1kV印加時)であった。
【0044】[トナー詳細]つぎに本実施例のトナーに
ついて説明する。本実施例のトナーは重合トナーを用い
ており、その概略構成を図2に示す。
【0045】図2に示すように、重合トナー90は、そ
の製造法上球形となる。本実施例ではコア93にエステ
ル系ワックスを内包し、その上層の樹脂層92にスチレ
ン−ブチルアクリレート、さらにその上層の表層91に
スチレン−ポリエステルという構成の重合トナーを用い
た。またその比重は約1.05であり、平均粒径は5〜
7μmである。
【0046】本実施例の重合トナー90が3層構成とな
っている理由は、コア93にワックスを内包すること
で、定着工程でのオフセット防止効果が得られ、また表
層91と樹脂層92を設けることによって帯電効率のア
ップを図っているためである。なお、実際の使用時に
は、トリボ安定化のためにオイル処理したシリカを外添
している。
【0047】本実施例で使用した上記重合トナーのトリ
ボ(Q/M)はおよそ−20μC/gである。
【0048】[転写ベルト装置]本発明の特徴部分であ
る転写ベルト装置70は、直径約20mmで軸方向長さ
が約300mmのバイアスローラ701と、アースに接
続された同様の駆動ローラ703と、両ローラに掛け渡
された転写ベルト702とにより構成され、転写ベルト
702は張力を与えられた状態で駆動ローラ703によ
り駆動される。
【0049】またバイアスローラ701は、転写時以外
は、図1に示すように、中間転写ドラム50から離間し
ており、2次転写時のみ中間転写ドラム50に当接す
る。
【0050】なお、転写ベルト702は厚さ約100μ
m、体積抵抗率が108 〜1015Ωcm(1kV印加
時)のものを使用した。また、転写ベルト702には転
写バイアスが高圧電源71からバイアスローラ701を
通して印加される。
【0051】本実施例では転写装置7として転写ベルト
702を用いている。転写ベルト702を支持している
バイアスローラ701と駆動ローラ703は、同じ材質
で構成しても、他の材質で構成しても一向に構わない。
本実施例では、体積抵抗率5×107 高圧電源71で
(1kV印加時)のNBRを用いた。またバイアスロー
ラ701と駆動ローラ703の硬度はJIS−Aで30
〜35度である。さらに両ローラは直径8mm、SUS
芯金上に外径20mmになるように構成した。
【0052】ここで、本発明の最大の特徴である、転写
ベルト702上での濃度制御を行うのに必要なものとし
て、転写ベルト702は、外径寸法が直径80mm×長
さ300mmのチューブ形状で、厚さは100μm、体
積抵抗率は108 〜1015Ωcm(1kV印加時)のも
のを用いた。
【0053】上記ローラの体積抵抗率は、1×106
1×1010Ωcm(1kV印加時)であればよく、好ま
しくは、抵抗の電圧依存性が少ないものほど好ましい。
他にはEPDM、ウレタンゴム、CR等適当な導電剤が
分散可能なものであればよい。
【0054】また、転写ベルト702の表面色はグレー
になるように調整し、光学反射濃度、いわゆるマクベス
濃度が0.3〜0.9の範囲に入るようにした。なお、
上記光学反射濃度は、濃度センサとして、Macbet
h社製RD918を使用して測定した。
【0055】また、濃度センサSは950nmに最大感
度をもつもので、転写ベルト702に入射角と反射角が
45度であるように調整した。なお、濃度センサSの検
出領域は16mm×16mmである。
【0056】また、本実施例の転写ベルトは、PTFE
を分散し、体積抵抗率1011Ωcm、表面抵抗1012
1013Ω/□に制御したウレタンベルトを用いた。
【0057】転写ベルト702として使用可能な他の素
材として、樹脂系はポリカーボネート(PC)、ナイロ
ン(PA)、ポリエステル(PET)、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)、ポリサルフォン(PSU)、ポ
リエーテルサルフォン(PEI)、ポリエーテルニトリ
ル(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、熱可塑性ポリイミド(TPI)、熱硬化性ポリイ
ミド(PI)、PESアロイ、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合
体(ETFE)等があり、エラストマー系ではポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱硬化
性エラストマー、ポリエチレン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可
塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラスト
マー、ポエチレン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢
酸ビニル系可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系可塑
性エラストマー、などがあげられる。
【0058】[画像濃度制御]つぎに、転写ベルト上で
濃度制御を行い、フルカラー画像を作像する場合につい
て説明する。なお、本実施例では従来例と同じ動作をす
る場合には簡略化のため必要のない限り省略する。
【0059】(1)機内には上記にて説明した感光ドラ
ム100が配置されており、感光ドラム100は、矢印
R1方向に、所定の周速度約120mm/sで回転駆動
され、その表面にて濃度制御のための画像形成プロセス
が繰り返し行われる。
【0060】本実施例では、600dpiの画像密度
で、図3に示すような、4×4のマトリックスの濃度パ
ターン(濃度制御用画像)200を、濃度センサSの検
出領域に対応した大きさである16mm×16mmで、
かつこの濃度パターン200を各色すなわち4色分、そ
れぞれ転写ベルト70の移動方向に5mmの間隔で、転
写ベルトの軸方向中央部に形成し、制御を行った。
【0061】なお、転写ベルトの周長は、濃度パターン
を4色分形成する関係から、濃度センサSの検出領域に
おける転写ベルト移動方向長さの4倍以上である。本実
施例の場合、前述のように、直径80mmのチューブ形
状なので周長は251.2mmであり、濃度パターンの
形成には十分な長さとなっている。
【0062】感光ドラムは矢印R1方向の回転過程にお
いて、従来例と同じ作像プロセスを経て、中間転写体上
に第1の色成分像(イエロー像)が形成される。
【0063】 感光ドラム100に対して: 暗電位(帯電による非画像部電位):Vd=−550V 明電位(露光装置による画像部電位):Vl=−150V 現像方法(現像装置141):非磁性一成分ジャンピング現像 現像バイアス:Vdc=−400V、Vpp=1600V 周波数=1800Hz(不図示のバイアス電源より) 1次転写バイアス:+300V(バイアス電源61による印加) である。
【0064】なお、ここで、中間転写体50と感光ドラ
ム100との当接圧は総圧で1〜2kgfである。
【0065】感光ドラム100表面に形成担持された第
1色目のマゼンタトナー像の1次転写を終えた感光ドラ
ム100は、従来例と同様にその表面がクリーニング装
置14により清掃される。
【0066】以下、同様に、(2)マゼンタ像の中間転
写ドラム50への1次転写および感光ドラム100表面
の清掃、(3)シアン像の中間転写ドラム50への1次
転写および感光ドラム100表面の清掃、(4)ブラッ
ク像の中間転写ドラム50への1次転写および感光ドラ
ム100表面の清掃、が順次行われる。
【0067】次いで中間転写ドラム50に2次転写ベル
ト装置7が当接し、2次転写ベルト702上に一括転写
される。
【0068】すなわち、ここで転写ベルト702上には
4色の濃度パターン200が印字され、この濃度パター
ン200は転写ベルト702上に担持されてローラ70
1、703で回転駆動される。
【0069】濃度センサSは転写ベルト702の回転駆
動が開始されると、まず第1に、転写ベルト702のバ
ックグラウンドを測定する。第2に、その値をLog変
換し、濃度に変換する。第3に、回転駆動される転写ベ
ルト702の各色の濃度パターンの値を読み取る。第4
に、各々の色の濃度パターンの読み取り値をLog変換
して、パターン濃度を求める。第5に、各色のパターン
濃度をバックグラウンドを引くことで算出する。
【0070】[パッチ検濃度]その後、あらかじめ求め
ておいたパッチ検濃度と各色のパターン濃度の校正表を
参照し、その校正曲線によって、上記パッチ検濃度を補
正する。
【0071】パッチ検濃度のターゲット値は本実施例で
は0.8であり、各色のパッチ検濃度が0.8になるよ
うに、現像バイアスを求める。
【0072】この作業をY、M、C、Kの順に行い、各
々の現像バイアスを決定して、ホールドする。
【0073】本実施例における上記ホールド現像バイア
スは、Vdcにフィードバックをかけており、各色で、
下記の値であった。
【0074】Y:Vdc=−375V、M:Vdc=−
400V、C:Vdc=−375V、K:Vdc=−4
00V 引き続き、転写ベルト702上のトナーをクリーニング
部材80で除去して、濃度検知は終了する。
【0075】[画像形成へのフィードバック]パッチ検
パターンを作像するときと同様に、画像形成プロセスを
行うが、各色の現像時にはパッチ検で求めた現像バイア
スで現像を行う。
【0076】4色の現像が終わって、中間転写ドラム5
0上にフルカラー画像が形成された後、中間転写ドラム
50上のフルカラートナー像の先端が2次転写位置に到
達する前に、従来例と同様に、給紙カセット9から給紙
ローラ10によって、転写材(紙葉体)Pが1枚づつ分
離搬送されて、レジストローラ対11、転写ガイド12
を経て、転写装置7と中間転写ドラム50とで形成され
る転写部へと所定のタイミングで給送される。
【0077】所定のタイミングで給送されてきた転写材
P上に、バイアス電源71から、トナー帯電極性(本例
では、マイナス)と逆極性(プラス)の転写バイアスが
転写装置7に印加されることにより、中間転写ドラム5
0上のトナー像が2次転写される。本実施例では、フル
カラー時は+10〜15μAの定電流バイアスを印加し
た。
【0078】2次転写で転写されなかったいわゆる転写
残トナーは、従来例と同様にクリーニング部材80によ
って除去される。
【0079】画像位置の先端が中間転写ドラム50の回
転駆動により1次転写位置にくると同時に、2枚目の、
1色目の画像プロセスによるイエロートナー像が1次転
写部へ到達する。
【0080】2次転写部を通過し、トナー像が転写され
た1枚目の転写材Pは、従来例と同様に搬送ガイド13
を経て、定着器15へ導入されて、所定温度に加熱温調
された定着ローラ16と加圧ローラ17とにより加熱・
加圧されてトナー像の定着処理を受け、最終的なカラー
画像として出力される。
【0081】本発明における最大の特徴は、(2次)転
写ベルト上で、濃度制御パターンの検知を行うことであ
り、このため、転写効率が変化しても最終画像に限りな
く近い画像で制御でき、また、一括転写した後に4色の
検知ができ、検知精度が上がることである。
【0082】なお(2次)転写ベルトには、少なくとも
パッチ検パターンが4色分必要である。
【0083】その他の条件として、クリーニングローラ
80の中間転写ドラム50に対する当接総圧は約0.5
〜2kgf、転写ベルト702の中間転写ドラム50に
対する当接総圧は約2〜5kgfである。
【0084】なお、本実施例では、円筒状の感光ドラム
100、ならびに中間転写ドラム50を用いたが、ベル
ト状の感光体、中間転写ベルトでもなんら問題なく同様
の効果が得られるのはいうまでもない。
【0085】転写ベルト702の光学反射濃度に関して
は、本実施例の範囲外では、パッチ検の検出精度が悪く
なることがあり、0.3〜0.9の範囲にある必要があ
る。
【0086】また、本発明では、2次転写ベルト上で濃
度制御を行っているため、例えば、中間転写体上で行う
場合よりも、2次転写効率に及ぼす影響が少なく、実質
的に耐久性能が向上し、また耐久ラティチュードを広く
することができる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラー画像形成装置によれば、二次転写ベルトを利用
して濃度制御を行うことにより、一次転写効率が変化し
たり、二次転写効率が変化しても、安定した濃度制御を
行うことができ、良好な画像を得ることができる。
【0088】また、二次転写ベルトを利用して濃度制御
を行うことにより画像濃度補正のラティチュードを広げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】重合トナーを示す概略構成図である。
【図3】濃度制御を行うための濃度パターンの一実施例
を示す図である。
【図4】従来のカラー画像形成装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
50 中間転写ドラム(中間転写体) 70 転写ベルト装置 101 感光ドラム(像担持体) 702 二次転写ベルト S 濃度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に現像剤による粉体像を形成
    し、該粉体像を中間転写体上に多重転写し、多重転写し
    た粉体像を二次転写手段を用いて転写材上へ一括転写す
    る、少なくとも1色以上からなる現像剤を用いるカラー
    画像形成装置において、 前記二次転写手段は二次転写ベルトであって、該二次転
    写ベルトを用いて濃度制御を行うことを特徴とするカラ
    ー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記濃度制御を行うための濃度センサを
    有し、前記二次転写ベルトの周長は前記濃度センサの検
    出領域における前記二次転写ベルト移動方向の長さの4
    倍以上であることを特徴とする請求項1のカラー画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記二次転写ベルトの表面の光学反射濃
    度は0.3〜0.9であることを特徴とする請求項1ま
    たは2のカラー画像形成装置。
JP9368877A 1997-12-28 1997-12-28 カラー画像形成装置 Pending JPH11194578A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174968A (ja) * 2000-10-04 2002-06-21 Nexpress Solutions Llc 剛性化層を有する中間転写部材とその使用方法
JP2011227207A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置
JP2012002998A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Canon Inc 画像形成装置
US8139968B2 (en) 2007-06-21 2012-03-20 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2013092656A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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