JP3636273B2 - 画像形成用ベルト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト装置に関し、特に、電子写真式複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる画像形成用ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム等の潜像担持体上に形成された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写して印刷画像を得る方式がとられる。前記未定着トナー像を記録媒体に転写する方式として、前記未定着トナー像を記録媒体に直接転写する方式と、潜像担持体上に形成された未定着トナー像を、ドラム状あるいは無端ベルト状のフィルム部材からなる中間転写体上に1次転写した後、該中間転写体上の未定着トナー像を改めて記録媒体上に2次転写して複写画像を得る方式とが知られている。
【0003】
図10は、ベルト状中間転写体を用いた画像形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を示す模式図である。同図において、感光体ドラム等の潜像担持体(以下、「感光体ドラム」で代表して説明する)1の表面は帯電器2により所定の電荷で一様に帯電され、レーザー光Lの書き込み走査で第1色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム1の、A方向への回転で現像装置ユニット3の第1色の現像器との対向位置に到り、第1色の現像器でトナー現像される。感光体ドラム1はトナー像Tを担持してさらに回転する。
【0004】
上記トナー現像動作に合わせて、中間転写ベルト4は感光体ドラム1の周速と略同一の速度で移動し、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とが当接する位置の直下付近で中間転写ベルト4に接して配置された1次転写ロール5が配置されている1次転写部において、該1次転写ロール5に印加される上記トナーの帯電極性と逆極性の転写電界によって感光体ドラム1に担持されていたトナー像Tが中間転写ベルト4に1次転写される。以上で、1次転写サイクルが終了する。
【0005】
中間転写ベルト4に1次転写されたトナー像は中間転写ベルト4の周回移動によって2次転写ロール6が配置されている2次転写部に到る。フルカラー画像形成装置の場合には潜像の形成からトナー像の1次転写までを予定色(一般にはイエロー(Y) 、マゼンタ(M) 、シアン(C) およびブラック(Bk))分だけ繰り返して中間転写ベルト4上に多色トナーを重ね合わせたカラートナー像を形成する。
【0006】
各色のトナー像を形成するため、現像装置ユニット3はイエロー現像器3-1、マゼンタ現像器3-2、シアン現像器3-3およびブラック現像器3-4の4色現像器からなる回転装置で構成され、感光体ドラム1に形成された各色の潜像を順次現像できるように構成されている。
【0007】
感光体ドラム1に担持された第1色のトナー像が1次転写部で中間転写ベルト4上に転写された後、感光体ドラム1上の残留トナーは感光体クリーナ7で除去されるとともに図示しない除電器で電荷が中和された後、次の,第2色に対応する潜像の形成がなされる。第2色の静電潜像も第1色と同様にして現像され、その第2色のトナー像が中間転写ベルト4上の、先に転写された第1色のトナー像に重ねて転写される。以下、第3色以降についても同様にして中問転写ベルト4に多重転写され、その結果、中間転写べルト4には未定着の複数色トナーが重畳したカラートナー像が形成される。
【0008】
すべての色のトナー像が1次転写された中間転写ベルト4が2次転写位置に達する時点で、タイミングを合わせて給紙トレイ8から送り出された記録媒体としての記録紙Pが2次転写位置に給送される。
【0009】
記録紙Pを2次転写ロール6および中間転写ベルト4によって挟持して搬送する際、2次転写ロール6に印加される前記トナー像の帯電極性と逆極性の転写電圧で形成される転写電界により中間転写ベルト4のトナー像が記録紙Pに2次転写される。トナー像が2次転写された記録紙Pは定着器9に送られ、加熱・加圧処理によりトナー像を記録紙Pに固定し、作像プロセスを終了する。
【0010】
2次転写ロール6は、中間転写ベルト4に対して矢印C方向に当接・離間自在に設けられていて、記録紙Pの進入に合わせて当接し、排出に合わせて離間する。2次転写ロール6は2次転写の終了とともに待避位置に戻る。また、中間転写ベルト4に対向して配置されているクリーナ10も記録紙Pへ転写されなかったトナー像をクリ−ニングすべく、中間転写ベルト4に対して2次転写ロールP同様、当接・離間する。
【0011】
前記中間転写ベルト4は、駆動ロール11、アイドルロール12、2次転写バックアップロール13およびテンションロール14により張架され、駆動ロール11により矢印B方向に搬送される。中間転写ベルト4には、該中間転写ベルト4が駆動ロール11等、各ロールの軸方向での位置を規制するためのリブが、その側端部内周に沿って設けられている。また、補強のため、該中間転写ベルトには、その側端部外周に沿ってベルト補強テープが設けられている。
【0012】
このような中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置では、該中間ベルト上で既に多重転写された合成トナー像(各色トナー像の重畳像)を記録媒体に一括で転写しているので、潜像担持体から直接記録媒体に各色のトナー像を順次転写する方式におけるトナー像間の位置ずれや画像乱れの発生を効果的に防止できるといった利点を有している。
【0013】
転写ベルトを張架しているロール端部にリブを当接させて該転写ベルトの位置を規制するようにした画像形成装置の例として、特開平5−134556号公報に記載されたものがある。この画像形成装置は、前記ロール端部に押圧される転写ベルトの端部の変形を防止するため、補強部材としてのテープを端部に貼付けたものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述の画像形成装置では、中間転写ベルト上で複数色のトナーを合成しているので、これらのトナー色の重合わせによる色ずれを防止するためには、中間転写ベルト上の基準位置を正確に検知し、この基準位置の検知信号に基づいて画像装置各部の動作を制御しなければならない。前記基準位置を検知するため、中間転写ベルト上にペイントもしくはテープ、または貫通孔等で形成したマーキングを反射型センサで読み取ったり、ベルトの駆動ロールの回転位置をエンコーダで読み取ったりしている。
【0015】
上記検知方法のうち、貫通孔によりマーキングを施したものは、孔に応力が集中して中間転写ベルトに亀裂が入る原因となりかねない。また、駆動ロールの回転を読み取る方法では、ベルトおよび駆動ロール間でのスリップによる誤差を生じやすい。一方、ベルト上のペイントやテープ等を検知する方法ではこのような不具合がない。
【0016】
しかし、この場合でも、各色の、中間転写ベルト上での色ずれを小さくするには、前記ペイントやテープ等のマーキングを極めて高い精度で検知できるように工夫しなければならない。例えば、色ずれを125μmに抑えたい場合、マーキングの検知誤差は15μm以下にしたいという要求が発生している。
【0017】
このような厳しい精度を満足するためには、中間転写ベルトの周回速度、周回中に生じるたわみや振動、反射型センサの取付け位置等、検知誤差を生じる多くの要因を排除しなければならないという課題がある。
【0018】
本発明は、上述の課題を解決し、無端ベルト上の基準位置を正確に検知して色ずれのない良好な画像を得ることができる画像形成用ベルト装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無端ベルトと、前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを含む複数のロールと、前記無端ベルトの内周面に沿って設けられ、前記ロールの端面に当接して幅方向の位置を規定するリブ部材と、前記無端ベルトの外周面一端に形成されたマークと、前記マークを光学的に検出してベルト基準位置信号を出力するセンサ手段と、前記無端ベルトを前記ロールの軸方向において前記マーク側端部へ偏倚させるベルト偏倚手段とを具備した点に特徴がある。
【0020】
上記特徴によれば、無端ベルトはベルト偏倚手段によってマーク側へ寄せられるので、マーク側のリブ部材はロール端面には強く当接しない。したがって、マークが形成されているベルト端部が歪んで波打つような減少を回避できるので、センサ手段とマークとの距離や相対角度等の位置関係を一定に維持することができ、位置検出精度の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明を適用したカラー画像形成装置を詳細に説明する。ここでは、図10に関して説明した構成や動作等を援用し、適宜図10を参照しつつ説明する。
【0022】
図1は、中間転写ベルト(以下、単に「ベルト」という)4上の基準位置を検知する反射型センサの取付けの態様を示す要部拡大図である。同図において、駆動ロール11はベルトユニットを構成するサイドフレーム18に軸19を介して支持されている。前記サイドフレーム18に揺動自在に軸支されたブラケット20にはテンションロール14が軸21で支持されている。ベルト4は、これら駆動ロール11やテンションロール14ならびに前記アイドルロール12やバックアップロール13からなるロール類に掛け渡されていて、テンションロール14によって所定の張力が与えられている。
【0023】
駆動ロール11およびテンションロール14の間には、基準位置を検知する反射型センサ22が配置されている。該反射型センサ22はサイドフレーム18に直接固定されていて、ベルト4との間隔SDが変動しないようにしている。さらに、反射型センサ22との対向位置にはベルト4の裏側つまり内周面側にはセンサ裏当て23が配置されている。
【0024】
図5はセンサ裏当て23の斜視図であり、図6はベルト4がセンサ裏当て23に当接している状態を示す断面図である。図示のように、センサ裏当て23は全体としては箱形であり、両端の一部がリブ41を逃げるように切欠かれている。ベルト4はその裏面が面23aに当接して周回するのでベルト4と反射型センサ22との間隔は一定に維持される。センサ裏当て23は、ベルト4の裏面が面23aに確実に摺動するように、駆動ロール11の外周とテンションロール14の外周をつなぐ面よりも該ベルト4の外周側にわずかに押し出された位置でベルト4の裏面に確実に当接するように位置決めされ、サイドフレーム18に取り付けられている。
【0025】
図7は、駆動ロール11およびベルト4の構成を示す要部断面図である。駆動ロール11は、ロール本体11aとその表面に被覆された高摩擦材料部分11bとからなる。この高摩擦材料部部11bは、クリーナ10や2次転写ロール6による負荷がかかったときにもベルト4をスリップさせないために設けられている。前記ロール本体11aには、一例としてアルミニウムの管が使用され、高摩擦材料部分11bには、一例としてポリウレタンゴムの被覆層(5〜50μm:好ましくは25μm)が使用される。
【0026】
駆動ロール11の軸端にはリブ41(後述)を案内するリブガイド24が設けられている。リブガイド24は表面が滑らかで、摺動性の良好な樹脂材料、例えばポリアセタールを使用するのが好ましい。リブガイド24はロール本体11aの側面とは固着されていないで分離されているのがよい。すなわち、駆動ロール11は軸11cに一体的に固定されるが、リブガイド24は外力により軸11cおよび駆動ロール11とは独立して回転可能に設けられているのがよい。リブガイドはアイドロール12や2次転写バックアップロール13にも同様に設けることができる。
【0027】
ベルト4の側端部内側には該側端部に沿ってリブ41が接着されている。また、ベルト4の側端部外側つまり外周部には該側端部に沿ってベルト補強手段としての補強テープ25が接着されている。リブ41,41の内方側面つまりベルト4の幅方向中央寄りの面は、駆動ロール11等ロール類を通過するときその端面、リブガイド24が存在する場合は該リブガイド24に対して当接摺動し、該ロール類の軸方向(つまりベルトの幅方向)での移動が規制される。
【0028】
ベルト4はポリイミド系樹脂で構成され、その厚みを50〜100μm、体積抵抗率が109 〜1012Ω・cm、表面抵抗率が1011〜1013Ω/□に調整された半導電性フィルムである。このベルト4は、その厚み、体積抵抗率、表面抵抗率が上記の値の範囲に入っている半導電性樹脂材料であれば、アクリル系樹脂、塩化ビニール系樹脂、あるいはポリカーボネート系樹脂等に抵抗安定化材料を含有させたものを使用できる。
【0029】
リブ41の材質には熱硬化性樹脂が好適であり、一例として厚さ0.5〜1.5mmのポリウレタン樹脂を使用することができる。補強テープ25の材質は、一例として厚さ50〜100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を選択することができる。
【0030】
前記反射型センサ22の検出対象、すなわちベルト4の位置を示すマーキングとしての反射テープ(図示せず)が前記ベルト補強テープ25上に接着される。該反射テープとしては、耐薬品性、耐熱性に優れていて、静電気が発生しにくいものが好ましい。
【0031】
上記構成において、ベルト4のリブ41,41間の間隔と駆動ロール11等のロール類の長さ(リブガイド24の端部を含む)とは公差を有しているため、ベルト4は前記公差内でその幅方向に蛇行しながら周回する。この蛇行により、ベルト4のリブ41が前記リブガイド24に押圧されると、押圧されたリブ側においてベルト4は変形を生じ、その結果としてベルト4の端部がその厚さ方向に波打つようになる。そうすると、変形をして波打ちながら周回しているベルト4の端部に貼付されている反射テープ(マーキング)と反射型センサ22との距離が変動し、該マーキングが安定した位置で検出されない事態が起こり得る。
【0032】
ベルト4の振動等に伴うマーキングと反射型センサ22との距離の変動による検知誤差について説明する。反射型センサ22によるベルト4の進行方向の検知誤差は、図8に示すとおりである。図8に示すように、測定の繰り返し、電源電圧の変化、検知距離のそれぞれの誤差によってトータル誤差が決定される。ここで、検知対象つまりマーキングおよび反射型センサ22間の距離(検知距離)による誤差は、ベルト4が32μm振動した場合に3.8〜11.6μmである。このように、ベルト4の振動がトータル誤差に与える影響は大きい。
【0033】
また、反射型センサ22の取付け角度の誤差による検知誤差は次のようになる。図9において、反射型センサ22の先端からベルト4の表面までの距離をH、光軸がベルト4の面に垂直な線とのなす角度をθとした場合、ベルト4がhmm上下に振動したときの検知誤差xは次の式で算出される。X/H=x/hからx=h・X/Hとなり、検知誤差xはx=h・tanθ……(式1)によって求められる。(式1)によれば、例えば、角度θが5°であって、ベルト4が0.032mm振動したとき、検出誤差xは2.8μmとなる。
【0034】
このように、反射型センサ22の取付け誤差やベルト4の振動によるマーキングの検知誤差は、直ちに色ずれとなって現れるため、これを小さくすることは極めて重要である。本実施形態では、上述のように、反射型センサ22を、ベルト4を支持するサイドフレーム18に固定することで検知誤差の縮小させるとともに、センサ裏当て23によりベルト4の振動を抑制している。
【0035】
さらに、前記ベルト4の波打ち現象を排除して反射型センサ22による検知精度を向上させるため、以下の構成をとっている。上述のように、ベルト4の端部の波打ち現象は、リブガイド24に押圧された側に発生する。したがって、リブガイド24に押圧される側とは反対側にマーキングを施すようにすればマーキングに関してはベルト4の厚さ方向の位置変動を排除できる。しかし、ベルト4は蛇行しながら周回するので、その両端に設けられたリブ41のいずれか一方のみがリブガイド24の端面に押圧されるとは限らない。そこで、本実施形態では、ベルト4を、その幅方向において、前記マーキングが施された側に偏倚させつつ周回させるようにした。
【0036】
図2はベルトを保持しているアイドルロール12の両端の軸受位置を他方からずらせることによってベルト4を偏倚させる調整手段を示すアイドルロール軸受部の平面断面図、図3は同側面図である。両図においてアイドルロール12の軸12cの両端にはベアリング26,27が設けられていて、ベアリング26は本体のフロントフレーム28に固定され、ベアリング27はリアフレーム29に、ピン30で揺動自在に軸支されたプレート31に固定されている。ここではフロントフレーム側にベルト4の位置検出用のマーキング32が設けられている。
【0037】
プレート31はピン30で揺動自在に設けられていて、その揺動角度は、偏心カム33によって調節する。偏心カム33の軸の両端にはねじが切られていて、その一端はリアフレーム29のねじ孔に螺挿され、他端にはナット34が螺挿され、さらにその先端にはレバー35が固定されている。
【0038】
アイドルロール12のアライメントを調整するときには、まずナット34をゆるめ、続いてレバー35を回動させて偏心カム33をプレート31の長孔31a内での位置を変化させる。これによってプレート31は偏心カム33の偏心量およびレバー35の回転量に応じて、ピン30を中心として矢印wのいずれかの方向に揺動する。軸受26と軸受27の偏心量が所望の値になったところでナット34を締める。
【0039】
プレート31を図3で時計方向に揺動させれば、リアフレーム29側でベルト4の張力が弱まり、ベルト4の内周面とアイドルロール12との接触強さはリアフレーム29側で弱まる。そのために、ベルト4は、その周回に伴ってリアフレーム29とは反対側端部つまりマーキング32側に偏倚する。したがって、マーキング32側のリブ41がロール12端面(リブガイドが存在するときはリブガイド端面)に当接する力は弱められ、ベルト4の厚さ方向の振れ(波打ち)は生じない。
【0040】
ベアリング26とベアリング27との偏心量はベルト4の幅を360mmと想定した場合に0.1〜0.5mmとするのがよい。偏心量が0.1未満では、ベルト4を偏倚させるには不十分であり、偏心量が0.5以上ではベルト4の偏倚によってリブ41とリブガイド24が当接する力が大きくなりすぎるからである。
【0041】
図2,図3の構成に代えて、前記ベアリング27の中心をベアリング26の中心からずらせるためのプレート31の揺動方向をリアプレート29の面内で90°回転させた構成にすれば、駆動ロール11とのベルト周回方向でのアライメント(平行度)を調整することができ、結果的にベルト4の幅方向のいずれかで張力が大きくなり、ベルト4をその方向に偏倚させる力が発生する。駆動ロール11に対するアライメントの調整は、テンションロール14の軸受、つまり前記軸21を受ける両端の軸受の一方を他方に対して偏心させることによっても実行できる。
【0042】
さらに、次のようにしても、ベルト4をその幅の一方向に偏倚させることができる。すなわち、ベルト4の周長を幅方向の両端で互いに異ならせることによってベルト4をその幅の一方向に偏倚させることができる。図4はベルト4の斜視図である。同図において、ベルト4の幅方向においてマーキング32が設けられている側からその反対側の方向に向かって周長が短くなるようにベルト4を成型してある。このようにすることによって周長の短い側で張力が大きくなり、ベルト4はその周長が短い側に偏倚する。この場合にも、前記リブ41とリブガイト24との当接力が大きくなりすぎないように適度に設定すべきである。なお、ベルト4は型に材料を塗布した後、型抜きして成型するので、幅方向両端で周長をわずかに異ならせることに困難はない。
【0043】
駆動ロール11を含む2本のロールのアライメントは、前記リブ41とリブガイド24との当接力が大きくなりすぎないように、例えばベルト4の幅が360mmの場合に2本のロールの中心軸のずれは端部で0.8mm以下とするのがよい。但し、軸間距離は190mmの場合である。
【0044】
なお、本発明は、トナー像を担持するベルト装置に限定されず、記録紙を静電気で吸着して複数の感光体とベルトとの当接位置に順番に搬送するように構成した画像形成装置のベルト装置にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ベルト上に設けたマーキングのベルト厚さ方向での位置変動を抑制した。したがって、検知距離や検知角度の誤差による検知精度の誤差を小さくすることができ、ベルト上での基準位置を正確に検知できる。その結果、色ずれ等の画質低下を最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るベルトの要部拡大図である。
【図2】 アイドルロール軸受部を示す平面断面図である。
【図3】 アイドルロール軸受部を示す側面図である。
【図4】 ベルトの斜視図である。
【図5】 ベルト裏当て部材の要部斜視図である。
【図6】 ベルト裏当て部材の要部断面図である。
【図7】 ベルトおよび駆動ロールの断面図である。
【図8】 反射型センサのトータル検出誤差の大きさを示す図である。
【図9】 反射型センサの取付け精度による検知誤差を説明するための図である。
【図10】 ベルト状中間転写体を用いた画像形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1…感光体、 4…ベルト、 11…駆動ロール、 14…テンションロール、 18…サイドフレーム、 22…反射型センサ、 23…裏当て、 28…フロントフレーム、 29…リアフレーム、 31…プレート、 33…偏心カム、 41…リブ、 42…ベルト補強テープ
Claims (6)
- 無端ベルトと、
前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを含む複数のロールと、
前記無端ベルトの内周面に沿って設けられ、前記ロールの端面に当接して幅方向の位置を規定するリブ部材と、
前記無端ベルトの外周面一端に形成されたマークと、
前記マークを光学的に検出してベルト基準位置信号を出力するセンサ手段と、
前記無端ベルトを前記ロールの軸方向において前記マーク側端部へ偏倚させるベルト偏倚手段とを具備したことを特徴とする画像形成用ベルト装置。 - 前記ベルト偏倚手段が、
前記複数のロールのうちの少なくとも1つについて前記無端ベルト内周面との接触強さを該ロールの軸方向で異ならせ、前記無端ベルトをその接触強さの大きい側に偏倚させるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成用ベルト装置。 - 前記接触強さを軸方向で異ならせるため、当該ロールの両端に設けられた軸受のうちの一方の中心を他方の中心から偏倚させたことを特徴とする請求項2記載の画像形成用ベルト装置。
- 前記無端ベルト内周面との接触強さを軸方向で異ならせるようにするロールは、前記駆動ロールに隣接して配置されたロールであることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成用ベルト装置。
- 無端ベルトと、
前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを含む複数のロールと、
前記無端ベルトの内周面に沿って設けられ、前記ロールの端面に当接して幅方向の位置を規定するリブ部材と、
前記無端ベルトの外周面一端に形成されたマークと、
前記マークを光学的に検出してベルト基準位置信号を出力するセンサ手段とを具備し、
前記無端ベルトを前記ロールの軸方向において前記マーク側端部へ偏倚させるため、該無端ベルトの周長を幅方向で異ならせたことを特徴とする画像形成用ベルト装置。 - 前記無端ベルトを含むベルト装置を支持するフレーム手段を具備し、
前記センサ手段が前記フレーム手段に固定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成用ベルト装置。
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