JPH11224007A - 画像形成用ベルト装置 - Google Patents

画像形成用ベルト装置

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JPH11224007A
JPH11224007A JP10039617A JP3961798A JPH11224007A JP H11224007 A JPH11224007 A JP H11224007A JP 10039617 A JP10039617 A JP 10039617A JP 3961798 A JP3961798 A JP 3961798A JP H11224007 A JPH11224007 A JP H11224007A
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belt
roll
endless belt
image forming
sensor
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Ryoichi Tsuruoka
亮一 鶴岡
Norio Ogawara
則雄 小川原
Iwao Kuriki
巌 栗城
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト上の基準位置検知精度の向上を図る。 【解決手段】 ベルト4に設けられる反射テープからの
反射光をセンサ22で検知する。このセンサ22はベル
ト4との距離を一定に維持するためベルト4を張架する
ベルトユニットのフレーム18に固定する。一方、ベル
ト4の裏面には裏当て23を配置してベルト4の振動を
抑制してセンサ22との距離を保つ。さらに、ベルト4
は位置検出用マーク設置側に寄せられていて、その側で
ベルト4のリブがロール11等の端面に強く当接されな
いようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト装置に関
し、特に、電子写真式複写機やレーザプリンタ等の画像
形成装置に用いられる画像形成用ベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンタ等の画
像形成装置では、感光体ドラム等の潜像担持体上に形成
された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写して印
刷画像を得る方式がとられる。前記未定着トナー像を記
録媒体に転写する方式として、前記未定着トナー像を記
録媒体に直接転写する方式と、潜像担持体上に形成され
た未定着トナー像を、ドラム状あるいは無端ベルト状の
フィルム部材からなる中間転写体上に1次転写した後、
該中間転写体上の未定着トナー像を改めて記録媒体上に
2次転写して複写画像を得る方式とが知られている。
【0003】図10は、ベルト状中間転写体を用いた画
像形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を
示す模式図である。同図において、感光体ドラム等の潜
像担持体(以下、「感光体ドラム」で代表して説明す
る)1の表面は帯電器2により所定の電荷で一様に帯電
され、レーザー光Lの書き込み走査で第1色の画像信号
に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体
ドラム1の、A方向への回転で現像装置ユニット3の第
1色の現像器との対向位置に到り、第1色の現像器でト
ナー現像される。感光体ドラム1はトナー像Tを担持し
てさらに回転する。
【0004】上記トナー現像動作に合わせて、中間転写
ベルト4は感光体ドラム1の周速と略同一の速度で移動
し、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とが当接する位
置の直下付近で中間転写ベルト4に接して配置された1
次転写ロール5が配置されている1次転写部において、
該1次転写ロール5に印加される上記トナーの帯電極性
と逆極性の転写電界によって感光体ドラム1に担持され
ていたトナー像Tが中間転写ベルト4に1次転写され
る。以上で、1次転写サイクルが終了する。
【0005】中間転写ベルト4に1次転写されたトナー
像は中間転写ベルト4の周回移動によって2次転写ロー
ル6が配置されている2次転写部に到る。フルカラー画
像形成装置の場合には潜像の形成からトナー像の1次転
写までを予定色(一般にはイエロー(Y) 、マゼンタ(M)
、シアン(C) およびブラック(Bk))分だけ繰り返して
中間転写ベルト4上に多色トナーを重ね合わせたカラー
トナー像を形成する。
【0006】各色のトナー像を形成するため、現像装置
ユニット3はイエロー現像器3-1、マゼンタ現像器
-2、シアン現像器3-3およびブラック現像器3-4の4
色現像器からなる回転装置で構成され、感光体ドラム1
に形成された各色の潜像を順次現像できるように構成さ
れている。
【0007】感光体ドラム1に担持された第1色のトナ
ー像が1次転写部で中間転写ベルト4上に転写された
後、感光体ドラム1上の残留トナーは感光体クリーナ7
で除去されるとともに図示しない除電器で電荷が中和さ
れた後、次の,第2色に対応する潜像の形成がなされ
る。第2色の静電潜像も第1色と同様にして現像され、
その第2色のトナー像が中間転写ベルト4上の、先に転
写された第1色のトナー像に重ねて転写される。以下、
第3色以降についても同様にして中問転写ベルト4に多
重転写され、その結果、中間転写べルト4には未定着の
複数色トナーが重畳したカラートナー像が形成される。
【0008】すべての色のトナー像が1次転写された中
間転写ベルト4が2次転写位置に達する時点で、タイミ
ングを合わせて給紙トレイ8から送り出された記録媒体
としての記録紙Pが2次転写位置に給送される。
【0009】記録紙Pを2次転写ロール6および中間転
写ベルト4によって挟持して搬送する際、2次転写ロー
ル6に印加される前記トナー像の帯電極性と逆極性の転
写電圧で形成される転写電界により中間転写ベルト4の
トナー像が記録紙Pに2次転写される。トナー像が2次
転写された記録紙Pは定着器9に送られ、加熱・加圧処
理によりトナー像を記録紙Pに固定し、作像プロセスを
終了する。
【0010】2次転写ロール6は、中間転写ベルト4に
対して矢印C方向に当接・離間自在に設けられていて、
記録紙Pの進入に合わせて当接し、排出に合わせて離間
する。2次転写ロール6は2次転写の終了とともに待避
位置に戻る。また、中間転写ベルト4に対向して配置さ
れているクリーナ10も記録紙Pへ転写されなかったト
ナー像をクリ−ニングすべく、中間転写ベルト4に対し
て2次転写ロールP同様、当接・離間する。
【0011】前記中間転写ベルト4は、駆動ロール1
1、アイドルロール12、2次転写バックアップロール
13およびテンションロール14により張架され、駆動
ロール11により矢印B方向に搬送される。中間転写ベ
ルト4には、該中間転写ベルト4が駆動ロール11等、
各ロールの軸方向での位置を規制するためのリブが、そ
の側端部内周に沿って設けられている。また、補強のた
め、該中間転写ベルトには、その側端部外周に沿ってベ
ルト補強テープが設けられている。
【0012】このような中間転写ベルトを用いたカラー
画像形成装置では、該中間ベルト上で既に多重転写され
た合成トナー像(各色トナー像の重畳像)を記録媒体に
一括で転写しているので、潜像担持体から直接記録媒体
に各色のトナー像を順次転写する方式におけるトナー像
間の位置ずれや画像乱れの発生を効果的に防止できると
いった利点を有している。
【0013】転写ベルトを張架しているロール端部にリ
ブを当接させて該転写ベルトの位置を規制するようにし
た画像形成装置の例として、特開平5−134556号
公報に記載されたものがある。この画像形成装置は、前
記ロール端部に押圧される転写ベルトの端部の変形を防
止するため、補強部材としてのテープを端部に貼付けた
ものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の画像形成装置で
は、中間転写ベルト上で複数色のトナーを合成している
ので、これらのトナー色の重合わせによる色ずれを防止
するためには、中間転写ベルト上の基準位置を正確に検
知し、この基準位置の検知信号に基づいて画像装置各部
の動作を制御しなければならない。前記基準位置を検知
するため、中間転写ベルト上にペイントもしくはテー
プ、または貫通孔等で形成したマーキングを反射型セン
サで読み取ったり、ベルトの駆動ロールの回転位置をエ
ンコーダで読み取ったりしている。
【0015】上記検知方法のうち、貫通孔によりマーキ
ングを施したものは、孔に応力が集中して中間転写ベル
トに亀裂が入る原因となりかねない。また、駆動ロール
の回転を読み取る方法では、ベルトおよび駆動ロール間
でのスリップによる誤差を生じやすい。一方、ベルト上
のペイントやテープ等を検知する方法ではこのような不
具合がない。
【0016】しかし、この場合でも、各色の、中間転写
ベルト上での色ずれを小さくするには、前記ペイントや
テープ等のマーキングを極めて高い精度で検知できるよ
うに工夫しなければならない。例えば、色ずれを125
μmに抑えたい場合、マーキングの検知誤差は15μm
以下にしたいという要求が発生している。
【0017】このような厳しい精度を満足するために
は、中間転写ベルトの周回速度、周回中に生じるたわみ
や振動、反射型センサの取付け位置等、検知誤差を生じ
る多くの要因を排除しなければならないという課題があ
る。
【0018】本発明は、上述の課題を解決し、無端ベル
ト上の基準位置を正確に検知して色ずれのない良好な画
像を得ることができる画像形成用ベルト装置を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、無端ベルト
と、前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを
含む複数のロールと、前記無端ベルトの内周面に沿って
設けられ、前記ロールの端面に当接して幅方向の位置を
規定するリブ部材と、前記無端ベルトの外周面一端に形
成されたマークと、前記マークを光学的に検出してベル
ト基準位置信号を出力するセンサ手段と、前記無端ベル
トを前記ロールの軸方向において前記マーク側端部へ偏
倚させるベルト偏倚手段とを具備した点に特徴がある。
【0020】上記特徴によれば、無端ベルトはベルト偏
倚手段によってマーク側へ寄せられるので、マーク側の
リブ部材はロール端面には強く当接しない。したがっ
て、マークが形成されているベルト端部が歪んで波打つ
ような減少を回避できるので、センサ手段とマークとの
距離や相対角度等の位置関係を一定に維持することがで
き、位置検出精度の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を適用したカラー画像形成装置を詳細に説明する。ここ
では、図10に関して説明した構成や動作等を援用し、
適宜図10を参照しつつ説明する。
【0022】図1は、中間転写ベルト(以下、単に「ベ
ルト」という)4上の基準位置を検知する反射型センサ
の取付けの態様を示す要部拡大図である。同図におい
て、駆動ロール11はベルトユニットを構成するサイド
フレーム18に軸19を介して支持されている。前記サ
イドフレーム18に揺動自在に軸支されたブラケット2
0にはテンションロール14が軸21で支持されてい
る。ベルト4は、これら駆動ロール11やテンションロ
ール14ならびに前記アイドルロール12やバックアッ
プロール13からなるロール類に掛け渡されていて、テ
ンションロール14によって所定の張力が与えられてい
る。
【0023】駆動ロール11およびテンションロール1
4の間には、基準位置を検知する反射型センサ22が配
置されている。該反射型センサ22はサイドフレーム1
8に直接固定されていて、ベルト4との間隔SDが変動
しないようにしている。さらに、反射型センサ22との
対向位置にはベルト4の裏側つまり内周面側にはセンサ
裏当て23が配置されている。
【0024】図5はセンサ裏当て23の斜視図であり、
図6はベルト4がセンサ裏当て23に当接している状態
を示す断面図である。図示のように、センサ裏当て23
は全体としては箱形であり、両端の一部がリブ41を逃
げるように切欠かれている。ベルト4はその裏面が面2
3aに当接して周回するのでベルト4と反射型センサ2
2との間隔は一定に維持される。センサ裏当て23は、
ベルト4の裏面が面23aに確実に摺動するように、駆
動ロール11の外周とテンションロール14の外周をつ
なぐ面よりも該ベルト4の外周側にわずかに押し出され
た位置でベルト4の裏面に確実に当接するように位置決
めされ、サイドフレーム18に取り付けられている。
【0025】図7は、駆動ロール11およびベルト4の
構成を示す要部断面図である。駆動ロール11は、ロー
ル本体11aとその表面に被覆された高摩擦材料部分1
1bとからなる。この高摩擦材料部部11bは、クリー
ナ10や2次転写ロール6による負荷がかかったときに
もベルト4をスリップさせないために設けられている。
前記ロール本体11aには、一例としてアルミニウムの
管が使用され、高摩擦材料部分11bには、一例として
ポリウレタンゴムの被覆層(5〜50μm:好ましくは
25μm)が使用される。
【0026】駆動ロール11の軸端にはリブ41(後
述)を案内するリブガイド24が設けられている。リブ
ガイド24は表面が滑らかで、摺動性の良好な樹脂材
料、例えばポリアセタールを使用するのが好ましい。リ
ブガイド24はロール本体11aの側面とは固着されて
いないで分離されているのがよい。すなわち、駆動ロー
ル11は軸11cに一体的に固定されるが、リブガイド
24は外力により軸11cおよび駆動ロール11とは独
立して回転可能に設けられているのがよい。リブガイド
はアイドロール12や2次転写バックアップロール13
にも同様に設けることができる。
【0027】ベルト4の側端部内側には該側端部に沿っ
てリブ41が接着されている。また、ベルト4の側端部
外側つまり外周部には該側端部に沿ってベルト補強手段
としての補強テープ25が接着されている。リブ41,
41の内方側面つまりベルト4の幅方向中央寄りの面
は、駆動ロール11等ロール類を通過するときその端
面、リブガイド24が存在する場合は該リブガイド24
に対して当接摺動し、該ロール類の軸方向(つまりベル
トの幅方向)での移動が規制される。
【0028】ベルト4はポリイミド系樹脂で構成され、
その厚みを50〜100μm、体積抵抗率が109 〜1
12Ω・cm、表面抵抗率が1011〜1013Ω/□に調
整された半導電性フィルムである。このベルト4は、そ
の厚み、体積抵抗率、表面抵抗率が上記の値の範囲に入
っている半導電性樹脂材料であれば、アクリル系樹脂、
塩化ビニール系樹脂、あるいはポリカーボネート系樹脂
等に抵抗安定化材料を含有させたものを使用できる。
【0029】リブ41の材質には熱硬化性樹脂が好適で
あり、一例として厚さ0.5〜1.5mmのポリウレタ
ン樹脂を使用することができる。補強テープ25の材質
は、一例として厚さ50〜100μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)を選択することができる。
【0030】前記反射型センサ22の検出対象、すなわ
ちベルト4の位置を示すマーキングとしての反射テープ
(図示せず)が前記ベルト補強テープ25上に接着され
る。該反射テープとしては、耐薬品性、耐熱性に優れて
いて、静電気が発生しにくいものが好ましい。
【0031】上記構成において、ベルト4のリブ41,
41間の間隔と駆動ロール11等のロール類の長さ(リ
ブガイド24の端部を含む)とは公差を有しているた
め、ベルト4は前記公差内でその幅方向に蛇行しながら
周回する。この蛇行により、ベルト4のリブ41が前記
リブガイド24に押圧されると、押圧されたリブ側にお
いてベルト4は変形を生じ、その結果としてベルト4の
端部がその厚さ方向に波打つようになる。そうすると、
変形をして波打ちながら周回しているベルト4の端部に
貼付されている反射テープ(マーキング)と反射型セン
サ22との距離が変動し、該マーキングが安定した位置
で検出されない事態が起こり得る。
【0032】ベルト4の振動等に伴うマーキングと反射
型センサ22との距離の変動による検知誤差について説
明する。反射型センサ22によるベルト4の進行方向の
検知誤差は、図8に示すとおりである。図8に示すよう
に、測定の繰り返し、電源電圧の変化、検知距離のそれ
ぞれの誤差によってトータル誤差が決定される。ここ
で、検知対象つまりマーキングおよび反射型センサ22
間の距離(検知距離)による誤差は、ベルト4が32μ
m振動した場合に3.8〜11.6μmである。このよ
うに、ベルト4の振動がトータル誤差に与える影響は大
きい。
【0033】また、反射型センサ22の取付け角度の誤
差による検知誤差は次のようになる。図9において、反
射型センサ22の先端からベルト4の表面までの距離を
H、光軸がベルト4の面に垂直な線とのなす角度をθと
した場合、ベルト4がhmm上下に振動したときの検知
誤差xは次の式で算出される。X/H=x/hからx=
h・X/Hとなり、検知誤差xはx=h・tanθ……
(式1)によって求められる。(式1)によれば、例え
ば、角度θが5°であって、ベルト4が0.032mm
振動したとき、検出誤差xは2.8μmとなる。
【0034】このように、反射型センサ22の取付け誤
差やベルト4の振動によるマーキングの検知誤差は、直
ちに色ずれとなって現れるため、これを小さくすること
は極めて重要である。本実施形態では、上述のように、
反射型センサ22を、ベルト4を支持するサイドフレー
ム18に固定することで検知誤差の縮小させるととも
に、センサ裏当て23によりベルト4の振動を抑制して
いる。
【0035】さらに、前記ベルト4の波打ち現象を排除
して反射型センサ22による検知精度を向上させるた
め、以下の構成をとっている。上述のように、ベルト4
の端部の波打ち現象は、リブガイド24に押圧された側
に発生する。したがって、リブガイド24に押圧される
側とは反対側にマーキングを施すようにすればマーキン
グに関してはベルト4の厚さ方向の位置変動を排除でき
る。しかし、ベルト4は蛇行しながら周回するので、そ
の両端に設けられたリブ41のいずれか一方のみがリブ
ガイド24の端面に押圧されるとは限らない。そこで、
本実施形態では、ベルト4を、その幅方向において、前
記マーキングが施された側に偏倚させつつ周回させるよ
うにした。
【0036】図2はベルトを保持しているアイドルロー
ル12の両端の軸受位置を他方からずらせることによっ
てベルト4を偏倚させる調整手段を示すアイドルロール
軸受部の平面断面図、図3は同側面図である。両図にお
いてアイドルロール12の軸12cの両端にはベアリン
グ26,27が設けられていて、ベアリング26は本体
のフロントフレーム28に固定され、ベアリング27は
リアフレーム29に、ピン30で揺動自在に軸支された
プレート31に固定されている。ここではフロントフレ
ーム側にベルト4の位置検出用のマーキング32が設け
られている。
【0037】プレート31はピン30で揺動自在に設け
られていて、その揺動角度は、偏心カム33によって調
節する。偏心カム33の軸の両端にはねじが切られてい
て、その一端はリアフレーム29のねじ孔に螺挿され、
他端にはナット34が螺挿され、さらにその先端にはレ
バー35が固定されている。
【0038】アイドルロール12のアライメントを調整
するときには、まずナット34をゆるめ、続いてレバー
35を回動させて偏心カム33をプレート31の長孔3
1a内での位置を変化させる。これによってプレート3
1は偏心カム33の偏心量およびレバー35の回転量に
応じて、ピン30を中心として矢印wのいずれかの方向
に揺動する。軸受26と軸受27の偏心量が所望の値に
なったところでナット34を締める。
【0039】プレート31を図3で時計方向に揺動させ
れば、リアフレーム29側でベルト4の張力が弱まり、
ベルト4の内周面とアイドルロール12との接触強さは
リアフレーム29側で弱まる。そのために、ベルト4
は、その周回に伴ってリアフレーム29とは反対側端部
つまりマーキング32側に偏倚する。したがって、マー
キング32側のリブ41がロール12端面(リブガイド
が存在するときはリブガイド端面)に当接する力は弱め
られ、ベルト4の厚さ方向の振れ(波打ち)は生じな
い。
【0040】ベアリング26とベアリング27との偏心
量はベルト4の幅を360mmと想定した場合に0.1
〜0.5mmとするのがよい。偏心量が0.1未満で
は、ベルト4を偏倚させるには不十分であり、偏心量が
0.5以上ではベルト4の偏倚によってリブ41とリブ
ガイド24が当接する力が大きくなりすぎるからであ
る。
【0041】図2,図3の構成に代えて、前記ベアリン
グ27の中心をベアリング26の中心からずらせるため
のプレート31の揺動方向をリアプレート29の面内で
90°回転させた構成にすれば、駆動ロール11とのベ
ルト周回方向でのアライメント(平行度)を調整するこ
とができ、結果的にベルト4の幅方向のいずれかで張力
が大きくなり、ベルト4をその方向に偏倚させる力が発
生する。駆動ロール11に対するアライメントの調整
は、テンションロール14の軸受、つまり前記軸21を
受ける両端の軸受の一方を他方に対して偏心させること
によっても実行できる。
【0042】さらに、次のようにしても、ベルト4をそ
の幅の一方向に偏倚させることができる。すなわち、ベ
ルト4の周長を幅方向の両端で互いに異ならせることに
よってベルト4をその幅の一方向に偏倚させることがで
きる。図4はベルト4の斜視図である。同図において、
ベルト4の幅方向においてマーキング32が設けられて
いる側からその反対側の方向に向かって周長が短くなる
ようにベルト4を成型してある。このようにすることに
よって周長の短い側で張力が大きくなり、ベルト4はそ
の周長が短い側に偏倚する。この場合にも、前記リブ4
1とリブガイト24との当接力が大きくなりすぎないよ
うに適度に設定すべきである。なお、ベルト4は型に材
料を塗布した後、型抜きして成型するので、幅方向両端
で周長をわずかに異ならせることに困難はない。
【0043】駆動ロール11を含む2本のロールのアラ
イメントは、前記リブ41とリブガイド24との当接力
が大きくなりすぎないように、例えばベルト4の幅が3
60mmの場合に2本のロールの中心軸のずれは端部で
0.8mm以下とするのがよい。但し、軸間距離は19
0mmの場合である。
【0044】なお、本発明は、トナー像を担持するベル
ト装置に限定されず、記録紙を静電気で吸着して複数の
感光体とベルトとの当接位置に順番に搬送するように構
成した画像形成装置のベルト装置にも適用することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ベルト上に設けたマーキングのベルト厚さ方
向での位置変動を抑制した。したがって、検知距離や検
知角度の誤差による検知精度の誤差を小さくすることが
でき、ベルト上での基準位置を正確に検知できる。その
結果、色ずれ等の画質低下を最小に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るベルトの要部拡大
図である。
【図2】 アイドルロール軸受部を示す平面断面図であ
る。
【図3】 アイドルロール軸受部を示す側面図である。
【図4】 ベルトの斜視図である。
【図5】 ベルト裏当て部材の要部斜視図である。
【図6】 ベルト裏当て部材の要部断面図である。
【図7】 ベルトおよび駆動ロールの断面図である。
【図8】 反射型センサのトータル検出誤差の大きさを
示す図である。
【図9】 反射型センサの取付け精度による検知誤差を
説明するための図である。
【図10】 ベルト状中間転写体を用いた画像形成装置
の一例としてのカラープリンタの要部構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
1…感光体、 4…ベルト、 11…駆動ロール、 1
4…テンションロール、 18…サイドフレーム、 2
2…反射型センサ、 23…裏当て、 28…フロント
フレーム、 29…リアフレーム、 31…プレート、
33…偏心カム、 41…リブ、 42…ベルト補強
テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトと、 前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを含む
    複数のロールと、 前記無端ベルトの内周面に沿って設けられ、前記ロール
    の端面に当接して幅方向の位置を規定するリブ部材と、 前記無端ベルトの外周面一端に形成されたマークと、 前記マークを光学的に検出してベルト基準位置信号を出
    力するセンサ手段と、 前記無端ベルトを前記ロールの軸方向において前記マー
    ク側端部へ偏倚させるベルト偏倚手段とを具備したこと
    を特徴とする画像形成用ベルト装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト偏倚手段が、 前記複数のロールのうちの少なくとも1つについて前記
    無端ベルト内周面との接触強さを該ロールの軸方向で異
    ならせ、前記無端ベルトをその接触強さの大きい側に偏
    倚させるように構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の画像形成用ベルト装置。
  3. 【請求項3】 前記接触強さを軸方向で異ならせるた
    め、当該ロールの両端に設けられた軸受のうちの一方の
    中心を他方の中心から偏倚させたことを特徴とする請求
    項2記載の画像形成用ベルト装置。
  4. 【請求項4】 前記無端ベルト内周面との接触強さを軸
    方向で異ならせるようにするロールは、前記駆動ロール
    に隣接して配置されたロールであることを特徴とする請
    求項2または3記載の画像形成用ベルト装置。
  5. 【請求項5】 無端ベルトと、 前記無端ベルトを張架し、少なくとも駆動ロールを含む
    複数のロールと、 前記無端ベルトの内周面に沿って設けられ、前記ロール
    の端面に当接して幅方向の位置を規定するリブ部材と、 前記無端ベルトの外周面一端に形成されたマークと、 前記マークを光学的に検出してベルト基準位置信号を出
    力するセンサ手段とを具備し、 前記無端ベルトを前記ロールの軸方向において前記マー
    ク側端部へ偏倚させるため、該無端ベルトの周長を幅方
    向で異ならせたことを特徴とする画像形成用ベルト装
    置。
  6. 【請求項6】 前記無端ベルトを含むベルト装置を支持
    するフレーム手段を具備し、 前記センサ手段が前記フレーム手段に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画
    像形成用ベルト装置。
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JP2007192999A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011059190A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011123382A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Canon Inc ベルト駆動装置及び画像形成装置

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