JPH11193874A - 一軸減圧弁 - Google Patents

一軸減圧弁

Info

Publication number
JPH11193874A
JPH11193874A JP36832797A JP36832797A JPH11193874A JP H11193874 A JPH11193874 A JP H11193874A JP 36832797 A JP36832797 A JP 36832797A JP 36832797 A JP36832797 A JP 36832797A JP H11193874 A JPH11193874 A JP H11193874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
coil spring
pressure
water
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36832797A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nishioka
明 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANEI FAUCET Manufacturing CO Ltd
Original Assignee
SANEI FAUCET Manufacturing CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANEI FAUCET Manufacturing CO Ltd filed Critical SANEI FAUCET Manufacturing CO Ltd
Priority to JP36832797A priority Critical patent/JPH11193874A/ja
Publication of JPH11193874A publication Critical patent/JPH11193874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動抵抗を低減して減圧性能を向上でき、か
つ、吐水量を安定にできる一軸減圧弁を提供すること。 【解決手段】 空気室Bに収容されるコイルスプリング
24と、このコイルスプリングにより開弁方向に押圧さ
れた状態で設けられ、二次側の圧力が上昇した場合にコ
イルスプリングのばね力に抗して閉弁位置に移動する弁
体21と、この弁体よりも上流の一次側に設けられ、閉
弁位置に移動した前記弁体が着座する弁座15とを有す
る一方、前記空気室と二次側とを液密にシールする環状
のダイヤフラム22を設け、このダイヤフラムで構成さ
れる二次側受圧面と、弁座および弁体間に形成される外
周面Sで構成される一次側受圧面の面積比からコイルス
プリングの荷重を調整するようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給水源から吐水
具に通じる流路の途中に設けられる一軸減圧弁に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、湯水混合栓のシャワー用吐出口に接続したホースの
先端に、コックを有するシャワーを取り付け、作業者が
手元の前記コックを開・閉操作して吐水・止水できる機
構において、混合水をシャワー用吐出口から吐出した状
態でシャワーをコックにより止水操作した場合、ホース
内が高圧になってホースがシャワー用吐出口から外れた
りするのを防止するために、ホース側の圧力、すなわ
ち、二次側の圧力が上昇しても当該二次側が予め設定し
た一定圧になるよう機能する一軸減圧弁をホースとシャ
ワー用吐出口の間に設けているけれども、減圧弁本体に
摺動可能に収容されている弁体を開弁方向に押圧するコ
イルスプリングが設けられた空気室と二次側とを液密に
シールするOリングを減圧弁本体と弁体間に介装してい
たから、長期間使用されると弁体の摺動によってOリン
グは磨耗し、耐久性が劣化してOリングと弁体との摺動
面積が広がり、Oリングの摺動抵抗が大になって吐水時
のホース内の圧力が安定しなくなり、減圧性能が悪くな
るといった問題があった。また、吐水量を安定にできな
かった(二次側の流量を一定にできなかった)。
【0003】この発明は、摺動抵抗を低減して減圧性能
を向上でき、かつ、吐水量を安定にできる一軸減圧弁を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、空気室に収容されるコイルスプリング
と、このコイルスプリングにより開弁方向に押圧された
状態で設けられ、二次側の圧力が上昇した場合にコイル
スプリングのばね力に抗して閉弁位置に移動する弁体
と、この弁体よりも上流の一次側に設けられ、閉弁位置
に移動した前記弁体が着座する弁座とを有する一方、前
記空気室と二次側とを液密にシールする環状のダイヤフ
ラムを設け、このダイヤフラムで構成される二次側受圧
面と、弁座および弁体間に形成される外周面で構成され
る一次側受圧面の面積比からコイルスプリングの荷重を
調整するようにしてある。
【0005】すなわち、一軸減圧弁は、二次側の圧力が
上昇しても二次側が常に予め設定した一定の減圧値にな
るよう機能するものであり、二次側が常に一定の減圧値
になるよう(減圧値が安定になるよう)、コイルスプリ
ングの荷重を設定する必要があるが、この発明は、二次
側受圧面に環状のダイヤフラムを使用して二次側受圧面
積に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの
荷重を調整することで、弁座および弁体間の間隔L(図
5参照)の管理を行い、吐水量を調節している。この場
合、空気室と二次側とを液密にシールするため使用して
いたOリングの代わりに前記ダイヤフラムを使用するこ
とによってOリングの摺動抵抗に相当する分の弁体への
負荷を減らし、吐水量の調節を容易にできる。しかも前
記面積比を小さく設定することで減圧値を安定にすると
ともに、吐水量の安定を図っている。
【0006】また、この発明は別の観点から、空気室に
収容されるコイルスプリングと、このコイルスプリング
により開弁方向に押圧された状態で設けられ、二次側の
圧力が上昇した場合にコイルスプリングのばね力に抗し
て閉弁位置に移動する弁体と、この弁体よりも上流の一
次側に設けられ、閉弁位置に移動した前記弁体が着座す
る弁座とを有する一方、前記空気室と二次側とを液密に
シールする摺動抵抗が少ない材料からなるシール部材を
設け、前記弁体の二次側の面で構成される二次側受圧面
と、弁座および弁体間に形成される外周面で構成される
一次側受圧面の面積比からコイルスプリングの荷重を調
整するようにしてある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて説明する。なお、この発明はそれによって限定され
るものではない。図1〜図4は、給水源として湯水混合
栓を用い、吐水具としてシャワーを用いたこの発明の一
実施形態を示す。
【0008】図1〜図4において、1は湯水混合栓で、
混合栓本体2に設けた湯流入口、水流入口から流入され
る湯、水を、シャワー・止水・吐水の切換えが可能な流
量調整ハンドル3の操作と湯温調整ハンドルの操作によ
って適宜混合し、所望の混合水をシャワー用吐出口4ま
たは蛇口5から供給できるように構成されている。な
お、6はシャワー用連通ボックスで、一端に前記シャワ
ー用吐出口4を有し、他端が、混合栓本体2に設けたシ
ャワー供給口にシール用パッキンおよびソケットを介し
て接続されており、シャワー供給口からの水または混合
水を前記シャワー用吐出口4からシャワー7に送り込
む。
【0009】シャワー7は、開・閉操作によって吐水・
止水可能なコック8を有するシャワー本体9と、このシ
ャワー本体9の前面に設けられたノズルヘッド10とで
構成される。このシャワー本体9にはホース11が接続
されている。
【0010】12は、ホース11と湯水混合栓1の間に
介装された一軸減圧弁で、湯水混合栓1のシャワー用吐
出口4に螺着される一次側流入口13を有するケース体
14を備えている。このケース体14の収容空間Aに
は、弁座を構成する環状のパッキン15が設けられたパ
ッキン受け16と弁体ガイド部材17とが嵌め込まれて
いる。また、ケース体14には空気孔14aが形成され
ている。一方、弁体ガイド部材17には、空気孔14a
に連通する空気孔17aが形成されている。18は、ケ
ース体14と弁体ガイド部材17との間を液密にシール
するOリングである。
【0011】19は、二次側流出口20を有する接続部
材で、ケース体14に螺着されている。この接続部材1
9はホース11に接続される。
【0012】21は弁体で、例えばゴム膜や蛇腹形状の
膜からなる環状のダイヤフラム22を備えている。この
弁体21は、ダイヤフラム22とは反対側から弁体ガイ
ド部材17内に挿入され、弁体ガイド部材17とで大気
に連通する空気室Bを形成する。この場合、二次側受圧
面が前記ダイヤフラム22で構成される。
【0013】前記弁体21には、軸線方向に貫通する孔
21aが穿設され、弁体21が開弁位置にあるとき(図
2、図4(A)参照)は、一次側流入口13と二次側流
出口20を連通するとともに、図5に示すように、パッ
キン15および弁体21は、間隔(開口長さ)Lを有す
る状態で位置する。そして、一次側受圧面が、弁座およ
び弁体間に形成される外周面S(図5において二点鎖線
で示す)で構成される。なお、30は、開弁状態の弁体
21の移動を規制する規制部で、接続部材19に設けら
れている。
【0014】24はコイルスプリングで、弁体21の流
出口20側に位置する鍔部23と弁体ガイド部材17と
の間の空気室Aに介挿されている。25は、弁体21と
弁体ガイド部材17との間を液密にシールするOリング
である。
【0015】この発明では、コイルスプリング24の設
定荷重を以下の手順で得るようにしている。一例を簡単
に説明すると、まず、減圧値(=一定値)を決めた上
で、一次側受圧面の面積Dおよび二次側受圧面の面積C
を、C>Dの条件下で好ましい面積比(D/C)になる
よう決める。続いて、面積D,Cの差(=D−C)をと
る。そして、この差に止水状態での二次側圧力を乗ずる
ことにより、前記減圧値になるためのコイルスプリング
24の荷重が得られる。しかも、空気室Cと二次側とを
液密にシールするため使用していたOリングの代わりに
前記ダイヤフラムを使用することによってOリングの摺
動抵抗に相当する分の弁体への負荷を減らすことがで
き、吐水量の調節を容易にできる。
【0016】而して、湯水混合栓1の流量調整ハンドル
3を吐水状態にして水または混合水を勢い良く流すと、
一軸減圧弁12内にも水または混合水が流入し、開弁状
態が維持されて水または混合水はシャワー7から噴射す
る〔図4(A)参照〕。
【0017】この状態でシャワー7のコック8を閉じて
シャワー7を止水操作すると、一軸減圧弁12およびホ
ース11内を勢い良く流れていた水の流れが急激に止め
られ、二次側の圧力が前記減圧値より大になるので、ホ
ース11より上流に位置する弁体21はコイルスプリン
グ24のばね力に抗して閉弁状態になるよう移動し〔図
4(B)参照〕、弁体21はシャワー用吐出口4からの
水の流れを自動的に断つ。つまり、閉弁状態の弁体21
は弁座15に当接して流路を閉塞する〔図4(C)参
照〕。これにより、ホース11内圧力の異常上昇とシャ
ワー用吐出口4側への圧力伝達が防止される。よって、
ホース11がシャワー用吐出口4から外れるのを防止で
きる。
【0018】その後、シャワー7を再び吐水操作する
と、弁体21よりも下流側のホース11内の水が吐水さ
れ、この部分の圧力が減少する。すなわち、二次側の圧
力が前記減圧値になるよう弁体21がコイルスプリング
24に押圧されて開弁し、水または混合水がホース11
を介してシャワー7に向けて勢い良く流れ始める。
【0019】図6は、上記実施形態で用いたダイヤフラ
ム22の代わりに、弁体21との摺動面積が広がっても
摺動抵抗の少ない材料で形成されるシール部材50を弁
体21の外周溝51に環状に設けて空気室Bと二次側と
を液密にシールするようにしたこの発明の他の実施形態
を示す。この場合の二次側受圧面は、弁体21の二次側
の面52で構成される。なお、図6において、図2で用
いた符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、二次
側受圧面に環状のダイヤフラムを使用して二次側受圧面
積に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの
荷重を調整することで、弁座および弁体間の間隔の管理
を行い、吐水量を調節している。更に、空気室と二次側
とを液密にシールするため使用していたOリングの代わ
りに前記ダイヤフラムを使用することによってOリング
の摺動抵抗に相当する分の弁体への負荷を減らし、吐水
量の調節を容易にできる。しかも前記面積比を小さく設
定することで減圧値を安定にするとともに、吐水量の安
定を図ることができる(二次側の流量を一定にでき
る)。
【0021】また、この発明では、前記環状のダイヤフ
ラムの代わりに空気室と二次側とを液密にシールする摺
動抵抗が少ない材料からなるシール部材を設け、かつ、
二次側受圧面を弁体の二次側の面として二次側受圧面積
に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの荷
重を調整することでも弁座および弁体間の間隔の管理を
行い、吐水量を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体構成説明図で
ある。
【図2】上記実施形態における構成説明図である。
【図3】上記実施形態における組付け状態を示す構成説
明図である。
【図4】上記実施形態における動作説明図である。
【図5】上記実施形態における要部構成説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
12…一軸減圧弁、15…環状のパッキン(弁座)、2
1…弁体、22…環状のダイヤフラム、24…コイルス
プリング、B…空気室。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 一軸減圧弁
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給水源から吐水
具に通じる流路の途中に設けられる一軸減圧弁に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、湯水混合栓のシャワー用吐出口に接続したホースの
先端に、コックを有するシャワーを取り付け、作業者が
手元の前記コックを開・閉操作して吐水・止水できる機
構において、混合水をシャワー用吐出口から吐出した状
態でシャワーをコックにより止水操作した場合、ホース
内が高圧になってホースがシャワー用吐出口から外れた
りするのを防止するために、ホース側の圧力、すなわ
ち、二次側の圧力が上昇しても当該二次側が予め設定し
た一定圧になるよう機能する一軸減圧弁をホースとシャ
ワー用吐出口の間に設けているけれども、減圧弁本体に
摺動可能に収容されている弁体を開弁方向に押圧するコ
イルスプリングが設けられた空気室と二次側とを液密に
シールするOリングを減圧弁本体と弁体間に介装してい
たから、長期間使用されると弁体の摺動によってOリン
グは磨耗し、耐久性が劣化してOリングと弁体との摺動
面積が広がり、Oリングの摺動抵抗が大になって吐水時
のホース内の圧力が安定しなくなり、減圧性能が悪くな
るといった問題があった。また、吐水量を安定にできな
かった(二次側の流量を一定にできなかった)。
【0003】この発明は、摺動抵抗を低減して減圧性能
を向上でき、かつ、吐水量を安定にできる一軸減圧弁を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、空気室に収容されるコイルスプリング
と、このコイルスプリングにより開弁方向に押圧された
状態で設けられ、二次側の圧力が上昇した場合にコイル
スプリングのばね力に抗して閉弁位置に移動する弁体
と、この弁体よりも上流の一次側に設けられ、閉弁位置
に移動した前記弁体が着座する弁座とを有する一方、前
記空気室と二次側とを液密にシールする環状のダイヤフ
ラムを設け、このダイヤフラムで構成される二次側受圧
面と、弁座および弁体間に形成される外周面で構成され
る一次側受圧面の面積比からコイルスプリングの荷重を
調整するようにしてある。
【0005】すなわち、一軸減圧弁は、二次側の圧力が
上昇しても二次側が常に予め設定した一定の減圧値にな
るよう機能するものであり、二次側が常に一定の減圧値
になるよう(減圧値が安定になるよう)、コイルスプリ
ングの荷重を設定する必要があるが、この発明は、二次
側受圧面に環状のダイヤフラムを使用して二次側受圧面
積に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの
荷重を調整することで、弁座および弁体間の間隔L(図
5参照)の管理を行い、吐水量を調節している。この場
合、空気室と二次側とを液密にシールするため使用して
いたOリングの代わりに前記ダイヤフラムを使用するこ
とによってOリングの摺動抵抗に相当する分の弁体への
負荷を減らし、吐水量の調節を容易にできる。しかも前
記面積比を小さく設定することで減圧値を安定にすると
ともに、吐水量の安定を図っている。
【0006】また、この発明は別の観点から、空気室に
収容されるコイルスプリングと、このコイルスプリング
により開弁方向に押圧された状態で設けられ、二次側の
圧力が上昇した場合にコイルスプリングのばね力に抗し
て閉弁位置に移動する弁体と、この弁体よりも上流の一
次側に設けられ、閉弁位置に移動した前記弁体が着座す
る弁座とを有する一方、前記空気室と二次側とを液密に
シールする摺動抵抗が少ない材料からなるシール部材を
設け、前記弁体の二次側の面で構成される二次側受圧面
と、弁座および弁体間に形成される外周面で構成される
一次側受圧面の面積比からコイルスプリングの荷重を調
整するようにしてある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて説明する。なお、この発明はそれによって限定され
るものではない。図1〜図4は、給水源として湯水混合
栓を用い、吐水具としてシャワーを用いたこの発明の一
実施形態を示す。
【0008】図1〜図4において、1は湯水混合栓で、
混合栓本体2に設けた湯流入口、水流入口から流入され
る湯、水を、シャワー・止水・吐水の切換えが可能な流
量調整ハンドル3の操作と湯温調整ハンドルの操作によ
って適宜混合し、所望の混合水をシャワー用吐出口4ま
たは蛇口5から供給できるように構成されている。な
お、6はシャワー用連通ボックスで、一端に前記シャワ
ー用吐出口4を有し、他端が、混合栓本体2に設けたシ
ャワー供給口にシール用パッキンおよびソケットを介し
て接続されており、シャワー供給口からの水または混合
水を前記シャワー用吐出口4からシャワー7に送り込
む。
【0009】シャワー7は、開・閉操作によって吐水・
止水可能なコック8を有するシャワー本体9と、このシ
ャワー本体9の前面に設けられたノズルヘッド10とで
構成される。このシャワー本体9にはホース11が接続
されている。
【0010】12は、ホース11と湯水混合栓1の間に
介装された一軸減圧弁で、湯水混合栓1のシャワー用吐
出口4に螺着される一次側流入口13を有するケース体
14を備えている。このケース体14の収容空間Aに
は、弁座を構成する環状のパッキン15が設けられたパ
ッキン受け16と弁体ガイド部材17とが嵌め込まれて
いる。また、ケース体14には空気孔14aが形成され
ている。一方、弁体ガイド部材17には、空気孔14a
に連通する空気孔17aが形成されている。18は、ケ
ース体14と弁体ガイド部材17との間を液密にシール
するOリングである。
【0011】19は、二次側流出口20を有する接続部
材で、ケース体14に螺着されている。この接続部材1
9はホース11に接続される。
【0012】21は弁体で、例えばゴム膜や蛇腹形状の
膜からなる環状のダイヤフラム22を備えている。この
弁体21は、ダイヤフラム22とは反対側から弁体ガイ
ド部材17内に挿入され、弁体ガイド部材17とで大気
に連通する空気室Bを形成する。この場合、二次側受圧
面が前記ダイヤフラム22で構成される。
【0013】前記弁体21には、軸線方向に貫通する孔
21aが穿設され、弁体21が開弁位置にあるとき(図
2、図4(A)参照)は、一次側流入口13と二次側流
出口20を連通するとともに、図5に示すように、パッ
キン15および弁体21は、間隔(開口長さ)Lを有す
る状態で位置する。そして、一次側受圧面が、弁座およ
び弁体間に形成される外周面S(図5において二点鎖線
で示す)で構成される。なお、30は、開弁状態の弁体
21の移動を規制する規制部で、接続部材19に設けら
れている。
【0014】24はコイルスプリングで、弁体21の流
出口20側に位置する鍔部23と弁体ガイド部材17と
の間の空気室に介挿されている。25は、弁体21と
弁体ガイド部材17との間を液密にシールするOリング
である。
【0015】この発明では、コイルスプリング24の設
定荷重を以下の手順で得るようにしている。一例を簡単
に説明すると、まず、減圧値(=一定値)を決めた上
で、一次側受圧面の面積Dおよび二次側受圧面の面積C
を、C>Dの条件下で好ましい面積比(D/C)になる
よう決める。続いて、面積D,Cの差(=D−C)をと
る。そして、この差に止水状態での二次側圧力を乗ずる
ことにより、前記減圧値になるためのコイルスプリング
24の荷重が得られる。しかも、空気室と二次側とを
液密にシールするため使用していたOリングの代わりに
前記ダイヤフラムを使用することによってOリングの摺
動抵抗に相当する分の弁体への負荷を減らすことがで
き、吐水量の調節を容易にできる。
【0016】而して、湯水混合栓1の流量調整ハンドル
3を吐水状態にして水または混合水を勢い良く流すと、
一軸減圧弁12内にも水または混合水が流入し、開弁状
態が維持されて水または混合水はシャワー7から噴射す
る〔図4(A)参照〕。
【0017】この状態でシャワー7のコック8を閉じて
シャワー7を止水操作すると、一軸減圧弁12およびホ
ース11内を勢い良く流れていた水の流れが急激に止め
られ、二次側の圧力が前記減圧値より大になるので、ホ
ース11より上流に位置する弁体21はコイルスプリン
グ24のばね力に抗して閉弁状態になるよう移動し〔図
4(B)参照〕、弁体21はシャワー用吐出口4からの
水の流れを自動的に断つ。つまり、閉弁状態の弁体21
は弁座15に当接して流路を閉塞する〔図4(C)参
照〕。これにより、ホース11内圧力の異常上昇とシャ
ワー用吐出口4側への圧力伝達が防止される。よって、
ホース11がシャワー用吐出口4から外れるのを防止で
きる。
【0018】その後、シャワー7を再び吐水操作する
と、弁体21よりも下流側のホース11内の水が吐水さ
れ、この部分の圧力が減少する。すなわち、二次側の圧
力が前記減圧値になるよう弁体21がコイルスプリング
24に押圧されて開弁し、水または混合水がホース11
を介してシャワー7に向けて勢い良く流れ始める。
【0019】図6は、上記実施形態で用いたダイヤフラ
ム22の代わりに、弁体21との摺動面積が広がっても
摺動抵抗の少ない材料で形成されるシール部材50を弁
体21の外周溝51に環状に設けて空気室Bと二次側と
を液密にシールするようにしたこの発明の他の実施形態
を示す。この場合の二次側受圧面は、弁体21の二次側
の面52で構成される。なお、図6において、図2で用
いた符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、二次
側受圧面に環状のダイヤフラムを使用して二次側受圧面
積に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの
荷重を調整することで、弁座および弁体間の間隔の管理
を行い、吐水量を調節している。更に、空気室と二次側
とを液密にシールするため使用していたOリングの代わ
りに前記ダイヤフラムを使用することによってOリング
の摺動抵抗に相当する分の弁体への負荷を減らし、吐水
量の調節を容易にできる。しかも前記面積比を小さく設
定することで減圧値を安定にするとともに、吐水量の安
定を図ることができる(二次側の流量を一定にでき
る)。
【0021】また、この発明では、前記環状のダイヤフ
ラムの代わりに空気室と二次側とを液密にシールする摺
動抵抗が少ない材料からなるシール部材を設け、かつ、
二次側受圧面を弁体の二次側の面として二次側受圧面積
に対する一次側受圧面積の比からコイルスプリングの荷
重を調整することでも弁座および弁体間の間隔の管理を
行い、吐水量を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体構成説明図で
ある。
【図2】上記実施形態における構成説明図である。
【図3】上記実施形態における組付け状態を示す構成説
明図である。
【図4】上記実施形態における動作説明図である。
【図5】上記実施形態における要部構成説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】 12…一軸減圧弁、15…環状のパッキン(弁座)、2
1…弁体、22…環状のダイヤフラム、24…コイルス
プリング、B…空気室。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気室に収容されるコイルスプリング
    と、このコイルスプリングにより開弁方向に押圧された
    状態で設けられ、二次側の圧力が上昇した場合にコイル
    スプリングのばね力に抗して閉弁位置に移動する弁体
    と、この弁体よりも上流の一次側に設けられ、閉弁位置
    に移動した前記弁体が着座する弁座とを有する一方、前
    記空気室と二次側とを液密にシールする環状のダイヤフ
    ラムを設け、このダイヤフラムで構成される二次側受圧
    面と、弁座および弁体間に形成される外周面で構成され
    る一次側受圧面の面積比からコイルスプリングの荷重を
    調整するようにしてあることを特徴とする一軸減圧弁。
  2. 【請求項2】 空気室に収容されるコイルスプリング
    と、このコイルスプリングにより開弁方向に押圧された
    状態で設けられ、二次側の圧力が上昇した場合にコイル
    スプリングのばね力に抗して閉弁位置に移動する弁体
    と、この弁体よりも上流の一次側に設けられ、閉弁位置
    に移動した前記弁体が着座する弁座とを有する一方、前
    記空気室と二次側とを液密にシールする摺動抵抗が少な
    い材料からなるシール部材を設け、前記弁体の二次側の
    面で構成される二次側受圧面と、弁座および弁体間に形
    成される外周面で構成される一次側受圧面の面積比から
    コイルスプリングの荷重を調整するようにしてあること
    を特徴とする一軸減圧弁。
JP36832797A 1997-12-27 1997-12-27 一軸減圧弁 Pending JPH11193874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36832797A JPH11193874A (ja) 1997-12-27 1997-12-27 一軸減圧弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36832797A JPH11193874A (ja) 1997-12-27 1997-12-27 一軸減圧弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11193874A true JPH11193874A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18491543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36832797A Pending JPH11193874A (ja) 1997-12-27 1997-12-27 一軸減圧弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11193874A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004245366A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd 真空レギュレータ
JP2004321248A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd 真空レギュレータ
JP2005207492A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Asahi Seisakusho Co Ltd 安全装置付き減圧弁
CN102518848A (zh) * 2011-12-13 2012-06-27 乔登卫浴(江门)有限公司 弯头减压阀
JP2012516982A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 トゥアー・アンド・アンダーソン・アクチボラグ Δp機能及び流量制限機能を有する弁
KR101238758B1 (ko) * 2010-10-08 2013-03-06 (주)모토닉 외장형 연료 펌프에 장착되는 연료 이송용 밸브
CN103234069A (zh) * 2013-03-27 2013-08-07 宁波华平金属制品有限公司 一种衡压阀
WO2020032156A1 (ja) * 2018-08-09 2020-02-13 イーグル工業株式会社 減圧弁

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004245366A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd 真空レギュレータ
JP2004321248A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd 真空レギュレータ
JP2005207492A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Asahi Seisakusho Co Ltd 安全装置付き減圧弁
JP2012516982A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 トゥアー・アンド・アンダーソン・アクチボラグ Δp機能及び流量制限機能を有する弁
KR101238758B1 (ko) * 2010-10-08 2013-03-06 (주)모토닉 외장형 연료 펌프에 장착되는 연료 이송용 밸브
CN102518848A (zh) * 2011-12-13 2012-06-27 乔登卫浴(江门)有限公司 弯头减压阀
CN103234069A (zh) * 2013-03-27 2013-08-07 宁波华平金属制品有限公司 一种衡压阀
WO2020032156A1 (ja) * 2018-08-09 2020-02-13 イーグル工業株式会社 減圧弁
CN112513505A (zh) * 2018-08-09 2021-03-16 伊格尔工业股份有限公司 减压阀
JPWO2020032156A1 (ja) * 2018-08-09 2021-08-12 イーグル工業株式会社 減圧弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6315209B1 (en) Mixing valve
US7163157B2 (en) Automatic compensating valve for individual shower and tub/shower combination fixtures
AU2001241781A1 (en) Mixing valve
US5988514A (en) Apparatus for controlling fluid temperature
JPH11193874A (ja) 一軸減圧弁
EP0740808B1 (en) A thermostatic mixing valve
JP3301060B2 (ja) 減圧弁
US6453943B1 (en) Faucet assembly
JP3245553B2 (ja) 減圧弁
JP3869673B2 (ja) 液体制御弁
JPS6139907Y2 (ja)
US5287887A (en) Handle operated flow control valve
EP1169592B1 (en) Pressure reducing valve
JPH10281338A (ja) 水栓装置
JPH08338564A (ja) 逆止弁装置
JP2958884B1 (ja) 一軸減圧弁
JPS6040874A (ja) 湯水混合栓
JP3119989B2 (ja) 止水機能付流路切換水栓
JP7374677B2 (ja) 凍結防止装置
JP2660833B2 (ja) 湯水混合栓における内圧の異常上昇防止機構
EP1209408B1 (en) Valve device for bottles of liquefied gas
GB2443423A (en) Water pump
JPH09317916A (ja) 自動調整弁装置
JPH0447500Y2 (ja)
JPH10295577A (ja) 吐水制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021015