JPH10295577A - 吐水制御装置 - Google Patents

吐水制御装置

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JPH10295577A
JPH10295577A JP9128108A JP12810897A JPH10295577A JP H10295577 A JPH10295577 A JP H10295577A JP 9128108 A JP9128108 A JP 9128108A JP 12810897 A JP12810897 A JP 12810897A JP H10295577 A JPH10295577 A JP H10295577A
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JP
Japan
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valve
hole
water discharge
valve member
control device
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Application number
JP9128108A
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English (en)
Inventor
Junko Suehiro
淳孝 末廣
Yoshio Hatanaka
良雄 畑中
Hideyuki Matsui
英之 松井
Yoshihiro Kiyofuji
義弘 清藤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上、下流側にそれぞれ第1、第2の開閉弁を
具備する可撓性管を破裂等から保護することができると
共に、大流量での吐水も確実に行うことができる吐水制
御装置を提供する。 【解決手段】 可撓性管14の上、下流側に第1、第2
の開閉弁15、16が取付けられ、可撓性管14内の圧
力変動に応じて第1の開閉弁15の開閉動作を制御する
吐水制御装置Aにおいて、第1の開閉弁15の弁部材2
6の前面に第1の開閉弁15の下流側圧力を受けて弁部
材26を開方向に付勢する開付勢面が形成されると共
に、弁部材26の後面に第1の開閉弁15の下流側圧力
を受けて弁部材26を閉方向に付勢する閉付勢面が形成
されており、開弁時には閉付勢面が受ける圧力を開付勢
面が受ける圧力よりも可及的に小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性管の上、下
流側にそれぞれ開閉弁を具備する吐水制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した目的に供される吐水制御
装置として、図10及び図11に示すように、長尺のビ
ニール等のホース100の上流側に第1の開閉弁である
止水栓101を取付けると共に、ホース100の下流側
に第2の開閉弁である放水具102を取付けた吐水制御
装置Bがあり、止水栓101の上流側には蛇口103が
連通連結されている。
【0003】止水栓101の構成について説明すると、
図11に示すように、止水栓本体104が蛇口103の
弁箱105の一側に一体的に取付けられている。止水栓
本体104に形成された仕切り部106の中心に貫通孔
107が穿設されている。貫通孔107内には上下方向
に移動自在に止水弁108が嵌合されている。仕切り部
106の下側には弁箱105と連通する孔109が形成
されると共に、止水栓本体104の下端にパッキン11
0を挟んで止水弁受け111が螺合され、止水弁受け1
11に吐出口111aが形成されている。止水弁108
は止水弁受け111の内部でコイルバネ112からなる
付勢手段で上方に付勢されている。止水弁108は断面
T状に形成されて上部113の外周は止水栓本体104
の筒部114の内周に嵌合され、筒部114の内径と凹
部115で容積可変の圧力室116が形成されている。
この圧力室116は止水弁108内に形成されている貫
通孔116aを通して吐出口111aに連通されてい
る。
【0004】かかる構成によって、放水具102の放水
口つまみ117を回転して前進させ、放水具102を開
弁状態にすると、水が放水口118を通して放水され
る。この時、放水水流のため圧力室116の圧力が減圧
されてコイルバネ112によって止水弁108が上昇さ
れる。放水が停止される時は、放水口つまみ117を回
転して後退させ放水具102を閉弁状態にすると、ホー
ス100の内圧が高まり、この内圧は貫通孔116aを
通して圧力室116に伝播される。従って、コイルバネ
112が圧縮され止水弁108が下降し、この下降で止
水弁108の下向きの円状突起からなる止水部119が
パッキン110に押し当てられて止水弁受け111の吐
水口111aが閉塞されて蛇口103側からの流れが止
められる。
【0005】このように、図10及び図11に示す吐水
制御装置Bによって、止水栓101と放水具102間で
圧力が上昇した場合に、可撓性管からなるホース100
にかかる圧力を低減することができ、ホース100の破
損事故を効果的に抑止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の吐水制御装置Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有
していた。上述したように、止水栓101は、専ら、止
水栓101と放水具102間で圧力が上昇した場合に、
可撓性管からなるホース100の破損事故を防止するこ
とを目的としているが、止水栓101と放水具102を
共に開いた通水時における流量確保については何ら考慮
されていない。即ち、止水栓101は、止水栓101と
放水具102間の圧力に応じて駆動されるものであるた
め、通水時に流量を増加させようとすると、止水栓10
1と放水具102間の圧力が高くなって止水弁108が
閉方向に付勢されるため、開口面積が減少して流量の増
加が抑制され、結果的に、大流量を確保できないという
問題を生じていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、上、下流側にそれぞれ第1、第2の開閉弁
を具備する可撓性管を破裂等から保護することができる
と共に、大流量での吐水も確実に行うことができる吐水
制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の吐水制御装置は、可撓性管の上、下流側にそれぞ
れ第1、第2の開閉弁が取付けられ、前記第2の開閉弁
の開閉動作によって前記第1の開閉弁の下流側に生じる
二次側圧力の変動に応じて前記第1の開閉弁の開閉動作
を制御するようにした吐水制御装置において、前記第1
の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に接離するこ
とによって前記弁孔を開閉すると共に、前記弁座との距
離に応じて前記弁孔を通過する流量を変化させる弁部材
とを具備し、前記弁部材には閉弁時に前記二次側圧力を
受けて前記弁部材を開方向に付勢する開付勢面と、閉弁
時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を閉方向に付勢
する閉付勢面が形成され、かつ、開弁時には前記閉付勢
面が受ける圧力を前記開付勢面が受ける圧力よりも可及
的に小さくしている。
【0009】請求項2記載の吐水制御装置は、請求項1
記載の吐水制御装置において、開弁時には、前記第1の
開閉弁の前記弁孔を通して該第1の開閉弁の下流側に流
れる水の流速に応じて前記閉付勢面が受ける圧力を前記
開付勢面が受ける圧力よりも可及的に小さくしている。
【0010】請求項3記載の吐水制御装置は、請求項2
記載の吐水制御装置において、前記弁座と前記弁部材を
内蔵する弁ケーシングの後部に背圧室が形成され、該背
圧室に前記弁部材の後部が配設され、該弁部材内に連通
孔が形成されると共に該連通孔を通して前記背圧室が前
記弁孔に連絡され、該弁孔が仕切り筒によって内側流路
と外側環状流路とに区画形成され、前記内側流路内に前
記連通孔の先部が開口されている。
【0011】請求項4記載の吐水制御装置は、請求項2
記載の吐水制御装置において、前記弁座と前記弁部材を
内蔵する弁ケーシングの後部に背圧室が形成され、該背
圧室に前記弁部材の後部が配設され、該弁部材内に後部
が前記背圧室内に開口すると共に先部が前記弁部材の先
部まで伸延する連通孔が形成されている。そして、この
連通孔は、前記弁部材の先部において該弁部材の径方向
に伸延して該弁部材の外周面に開口している。
【0012】請求項5記載の吐水制御装置は、可撓性管
の上、下流側にそれぞれ第1、第2の開閉弁が取付けら
れ、前記第2の開閉弁の開閉動作によって前記第1の開
閉弁の下流側に生じる二次側圧力の変動に応じて前記第
1の開閉弁の開閉動作を制御するようにした吐水制御装
置において、前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座
と、該弁座に接離することによって前記弁孔を開閉する
と共に、前記弁座との距離に応じて前記弁孔を通過する
流量を変化させる弁部材とを具備し、前記弁部材には閉
弁時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を開方向に付
勢する開付勢面と、閉弁時に前記二次側圧力を受けて前
記弁部材を閉方向に付勢する閉付勢面が形成され、か
つ、前記開付勢面の面積を開弁時と閉弁時とで可変とな
し、前記開弁時の面積が前記閉弁時の面積より大きくな
るように設定している。
【0013】請求項6記載の吐水制御装置は、請求項5
記載の吐水制御装置において、前記弁部材の前部に形成
される前記開付勢面は内側開付勢面と広幅環状の外側開
付勢面とから形成され、前記閉弁時には前記外側開付勢
面は前記弁座に当接され、前記弁部材を開方向に付勢す
る面として用いられないようにしている。
【0014】請求項7記載の吐水制御装置は、請求項5
記載の吐水制御装置において、前記弁部材の前部に小径
段部が形成されると共に前記弁孔の上流側に前記弁座が
形成され、前記閉弁時に前記小径段部の外周面が前記弁
座の内周面に摺動自在に当接される。
【0015】請求項8記載の吐水制御装置は、可撓性管
の上、下流側にそれぞれ第1、第2の開閉弁が取付けら
れ、前記第2の開閉弁の開閉動作によって前記第1の開
閉弁の下流側に生じる二次側圧力の変動に応じて前記第
1の開閉弁の開閉動作を制御するようにした吐水制御装
置において、前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座
と、該弁座に接離することによって前記弁孔を開閉する
と共に、前記弁座との距離に応じて前記弁孔を通過する
流量を変化させる弁部材とを具備し、前記弁部材には閉
弁時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を開方向に付
勢する開付勢面と、閉弁時に前記二次側圧力を受けて前
記弁部材を閉方向に付勢する閉付勢面が形成され、か
つ、前記弁部材が弁ケーシング内に設けられた弁部材進
退ガイド孔に摺動自在に取付けられ、該弁部材進退ガイ
ド孔の内壁に環状のパッキン取付溝が形成され、該パッ
キン取付溝に、内側シール面が前記弁部材の外周面に摺
動自在に当接するシールパッキンが装着される。
【0016】請求項9記載の吐水制御装置は、可撓性管
の上、下流側にそれぞれ第1、第2の開閉弁が取付けら
れ、前記第2の開閉弁の開閉動作によって前記第1の開
閉弁の下流側に生じる二次側圧力の変動に応じて前記第
1の開閉弁の開閉動作を制御するようにした吐水制御装
置において、前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座
と、該弁座に接離することによって前記弁孔を開閉する
と共に、前記弁座との距離に応じて前記弁孔を通過する
流量を変化させる弁部材と、該弁部材を開方向に付勢す
る弾性部材とを具備し、前記弾性部材は、前記弁部材と
前記弁座の距離に応じて、異なる値の弾性係数を採りう
るようにしている。
【0017】請求項10記載の吐水制御装置は、請求項
1、5、8、9のいずれか1項に記載の吐水制御装置に
おいて、前記弁座と前記弁部材を内蔵する弁ケーシング
の後部に背圧室が形成され、該背圧室に前記弁部材の後
部が配設され、該弁部材内に形成した連通孔を通して前
記背圧室が前記弁孔に連絡され、前記連通孔が、前記弁
部材に貫通孔を設け、該貫通孔内にピンを挿通すること
によって形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0019】(第1の実施の形態)図1〜図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る吐水制御装置Aの
構成について説明する。図1は本実施の形態に係る吐水
制御装置Aをシャワー装置10の一部として用いた場合
であり、シャワー装置10は、先部に散水口11を具備
するシャワーヘッド12と、シャワーヘッド12に湯水
混合栓13からシャワー水を供給する可撓性管の一例で
あるビニール製のホース14とからなる。
【0020】このようなシャワー装置10において、吐
水制御装置Aは、ホース14の上流側と下流側にそれぞ
れ取付けられた第1及び第2の開閉弁15、16から構
成される。ここに、第2の開閉弁16はシャワーヘッド
12内に組み込まれており、使用者による押しボタン操
作で作動されシャワーヘッド12からの散水を開始・停
止するために用いられるものであり、第1の開閉弁15
は、第2の開閉弁16の開閉動作によってホース14内
に生じる圧力変動によって開閉動作が制御され、止水、
流量調整及び圧力調整するために用いられるものであ
る。
【0021】まず、第1の開閉弁15について説明する
と、図1及び図2に示すように、横長筒状の弁ケーシン
グ17の内部には円板状の垂直隔壁20によって上流側
流路18と下流側流路19が形成されており、これらの
流路18、19は垂直隔壁20の中央部に設けられた弁
孔21を介して連通されている。なお、図1に示すよう
に、上流側流路18は接続金具22を介して湯水混合栓
13の流体流出口13aに連通連結されており、下流側
流路19は接続金具23を介してホース14に連通連結
されている。
【0022】図2に示すように、上流側流路18に面す
る垂直隔壁20の一側面には環状のパッキン24が取付
けられており、その表面であって、弁孔21の周りをな
す個所には弁座25が形成されている。また、弁ケーシ
ング17内には、弁座25に向けて接離自在に進退可能
な弁部材の一例である制御弁体としてのプランジャ26
が配設されている。プランジャ26は固定スリーブ27
内に形成された弁部材進退ガイド孔27a内に摺動自在
に支持されており、固定スリーブ27は円板状のスリー
ブ取付壁28によって弁ケーシング17に固定されてい
る。なお、プランジャ26の外周面には環状溝が設けら
れており、環状溝内にはUパッキンからなるシールパッ
キン26aが装着されている。
【0023】開付勢面を形成するプランジャ26の前端
面の外周縁部には着座環36が一体的に連設されると共
に、その中央部には、閉弁時に弁孔21内に挿入される
テーパ状筒部37が突設されている。プランジャ26の
後部にはプランジャ26より拡径したピストン29が取
付けられており、ピストン29の外周面は弁ケーシング
17の後部直筒部30の内周面に摺動自在に嵌合されて
いる。そして、閉付勢面を形成するピストン29の後面
と弁ケーシング17の後部壁31の前面との間には背圧
室32が形成されており、この背圧室32は、プランジ
ャ26内に同心円的に全長にわたって穿設されている連
通孔33を通して、弁孔21の内部に連通連結されてい
る。
【0024】一方、ピストン29の前面とスリーブ取付
壁28との間には弾性部材収納空間34が形成されてお
り、弾性部材収納空間34内には圧縮コイルスプリング
からなり、プランジャ26を常時開方向に付勢する弾性
部材35が配設されている。即ち、弾性部材35の一端
はピストン29の前面に当接支持されると共に、その他
端はスリーブ取付壁28の後面に当接支持されている。
【0025】上記した基本構成において、図2及び図3
に示すように、本実施の形態では、弁孔21は円筒から
なる仕切り筒38によって内側流路39と外側環状流路
40とに区画形成されている。そして、内側流路39の
内径はプランジャ26の先端のテーパ状筒部37よりわ
ずかに大きく設定されており、外側環状流路40の外径
はプランジャ26の外径よりわずかに小さく設定されて
いる。かかる構成によって、第1の開閉弁15の開弁時
には、図2に示すように、プランジャ26のテーパ状筒
部37の先部は弁孔21の流入側部に位置すると共に、
テーパ状筒部37の着座環36は弁座25から所定距離
離隔した位置にある。一方、閉弁時には、図4に示すよ
うに、プランジャ26の先端のテーパ状筒部37が内側
流路39内に挿入されると共に、着座環36は弁座25
に当接されることになる。
【0026】図1に示すように、第2の開閉弁16はシ
ャワーヘッド12のシャワーヘッド本体41に組み込ま
れており、シャワーヘッド本体41の固定される弁ケー
シング42と、弁ケーシング42の前部に進退自在に取
付けられ弁孔43を開閉自在な弁部材44と、弁ケーシ
ング42の後部に進退自在に取付けられる押しボタン4
5と、弁ケーシング42内に配設され、押しボタン45
の進退動作に連動して弁部材44を進退する連動機構
(図示せず)とからなる。
【0027】次に、上記した構成を有する吐水制御装置
Aの作動について、図1〜図3を参照して説明する。シ
ャワー装置10を使用していない場合は、第1の開閉弁
15は閉じた状態にあり、第2の開閉弁16は閉状態に
あり、湯水混合栓13も閉状態にある。次に、湯水混合
栓13を開いた後、第2の開閉弁16を押しボタン45
を押して開状態にすると第1の開閉弁15は図1、2に
示す開状態になり、流体が、湯水混合栓13→第1の開
閉弁15→ホース14→第2の開閉弁16→シャワーヘ
ッド12を通して散水口11から噴出されることにな
る。この際、第1の開閉弁15の下流側の二次側圧力p
2は連通孔33を通して背圧室32に伝達され、弾性部
材35の開付勢力P1と、プランジャ26の前面に生じ
る開付勢力P2(=p2×A2(プランジャ26の前面
面積))と、プランジャ26のピストン29の後面に生
じる閉付勢力P3(=p2×A3(ピストン29の後面
面積))とのバランスによりピストン29は右側へ移動
し調圧が行われ、二次側圧力p2は略一定に保たれるた
めシャワー吐水量も一定になる。
【0028】ところで、シャワー装置10より大流量の
流体を噴出する場合、通水流量の増加によって第1の開
閉弁15の下流側の二次側圧力p2も増加し、そのまま
では、この大きな二次側圧力p2がピストン29に作動
してプランジャ26を大きな閉付勢力で押し、弁孔21
の開口面積が減少して流量の増加が抑制されるおそれが
ある。
【0029】しかし、上述したように、本実施の形態で
は、弁孔21は内側流路39と外側環状流路40とから
なり、外側環状流路40を流れる流体は内側流路39を
流れる流体より流速が速いので、外側環状流路40の二
次側圧力p2に対して内側流路には、この二次圧p2よ
り低い内側二次圧p2’が生じることになり、この内側
二次圧p2’が連通孔33を介して背圧室32に伝達さ
れることになる。従って、プランジャ26のピストン2
9の後面に生じる閉付勢力P3’(p2’×A3(ピス
トン29の後面面積))が小さくなり、結果として、プ
ランジャ26への全体の開付勢力が増大してシャワー装
置10は大流量の流体を流出することができる。
【0030】その後、第2の開閉弁16を閉じると、第
1の開閉弁15の下流側の二次側圧力p2が急激に増大
し、この二次側圧力p2が連通孔33を介して背圧室3
2に伝達されることになる。従って、プランジャ26の
ピストン29の後面に生じる閉付勢力P3’(p2’×
A3(ピストン29の後面面積))がプランジャ26の
前面に生じる開付勢力P2と弾性部材35の開付勢力P
1を足したものより著しく大きくなり、プランジャ26
の着座環36が弁座25に当接してシールすることにな
る。即ち、第1の開閉弁15の閉弁時には、可及的にプ
ランジャ26への閉付勢力を大きくして確実に閉弁する
ことができる。従って、上流側流路18内の1次側圧力
p1(水道圧の場合、最大7.5kg/cm2 ) がホース1
4に伝達されることによってホース14を損壊するのを
確実に防止することができる。
【0031】図5に本実施の形態に係る吐水制御装置A
の変形例を示す。なお、上記した吐水制御装置Aと同一
の構成は同一の符号で示す。図示するように、本実施の
形態に係る第1の開閉弁15aでは、弁部材であるプラ
ンジャ80a内に貫通孔81が形成されており、この貫
通孔81内に長尺のピン82が遊嵌され、貫通孔81の
内周面とピン82の外周面との間に、弁孔21と背圧室
32とを連通する連通孔83が形成されている。なお、
ピン82の一端は弁ケーシング17の後部壁31に固定
されている。かかる構成によって、連通孔83を形成す
るに際して、穿孔作業が容易な貫通孔81を穿設し、そ
の後、所定外径のピン82を挿通するだけで所望の流路
面積を有する連通孔83を形成することができ、安価に
連通孔83を有するプランジャ80aを製造できる。ま
た、ピン82を進退させることによって、連通孔83の
クリーニングも行うことができる。
【0032】図6に本実施の形態に係る吐水制御装置A
の他の変形例を示す。なお、上記した吐水制御装置Aと
同一の構成は同一の符号で示す。図示するように、第1
の開閉弁49において、プランジャ50の内部には略全
長にわたって連通孔51が形成されており、連通孔51
の後端は背圧室32に開口すると共に、その先部はプラ
ンジャ50の先部まで伸延した後に半径方向に屈曲して
テーパ状筒部52の外周面まで伸延し、伸延端には開口
51aが形成されている。
【0033】かかる構成によって、弁孔53を通して大
流量の流体が流れる場合、連通孔51内が開口51aを
通して減圧され、プランジャ50のピストン54の後面
に生じる背圧が小さくなり、結果として、プランジャ5
0への開方向への付勢力が増大してシャワー装置10は
大流量の流体を流出することができる。
【0034】その後、第2の開閉弁16を閉じると、第
1の開閉弁49の下流側の二次側圧力p2が急激に増大
し、この二次側圧力p2が連通孔51を介して背圧室3
2に伝達されることになる。従って、プランジャ50の
ピストン54の後面に生じる背圧が弾性部材35の付勢
力より著しく大きくなり、プランジャ50の着座環55
が弁座25に当接してシールすることになる。即ち、第
1の開閉弁49の閉弁時には、可及的にプランジャ50
への閉付勢力を大きくして、第1の開閉弁49を確実に
閉弁することができる。従って、上流側流路18内の1
次側圧力がホース14に伝達されることによってホース
14を損壊するのを確実に防止することができる。
【0035】(第2の実施の形態)本実施の形態に係る
吐水制御装置は、実質的に、図7に示す第1の開閉弁6
0において、プランジャ61の開付勢面の面積を開弁時
と閉弁時とで可変となし、開弁時の面積が閉弁時の面積
より大きくなるように設定したことを特徴とする。な
お、前記した第1の実施の形態における吐水制御装置A
と同一の構成は同一の符号で示す。
【0036】図7に示すように、プランジャ61の前面
に形成される開付勢面62は、円形状の内側開付勢面6
3と、その周りの広幅環状の外側開付勢面64とから形
成されている。なお、66はプランジャ60の先部に形
成される筒状テーパ部、67は外側開付勢面64に装着
されるパッキンである。
【0037】従って、図7に示すように、閉弁時には、
プランジャ61の外側開付勢面64は弁座25に当接さ
れるので、内側開付勢面63のみが有効な開付勢面とし
て用いられることになり、プランジャ61のピストン6
5に生じる閉付勢力に対してプランジャ61の開付勢力
を小さくできる。従って、第1の開閉弁60を確実に閉
弁することができ、上流側流路18内の1次側圧力がホ
ース14に伝達されることによってホース14が損壊す
るのを確実に防止することができる。
【0038】一方、開弁時、特に、大流量の流体を流す
場合には、プランジャ61の前面の全体に二次側圧力p
2がかかるので、プランジャ61に大きな開付勢力が生
じ、この開付勢力と弾性部材35による開付勢力とによ
って可及的に開付勢力を増大することができ、十分な開
度を保持して調圧することができ、大流量を確保するこ
とができる。
【0039】図8に上記した吐水制御装置の変形例を示
す。図示する第1の開閉弁75において、弁部材の一例
であるプランジャ68の前部に小径段部69が形成され
ると共に弁孔70の上流側に弁座71が形成され、閉弁
時に小径段部69が弁座71の上部に取付けられている
パッキン72の内面に形成されている突条シール73に
摺動自在に当接されている。
【0040】従って、図8に示すように、閉弁時には、
プランジャ68の小径段部69が弁座71に当接される
ので、小径段部69の投影面積のみが有効な開付勢面と
して用いられることになり、プランジャ68のピストン
74に生じる閉付勢力に対してプランジャ68の開付勢
力を小さくできる。従って、第1の開閉弁75を確実に
閉弁することができ、上流側流路18内の1次側圧力が
ホース14に伝達されることによってホース14を損壊
するのを確実に防止することができる。
【0041】一方、開弁時、特に、大流量の流体を流す
場合には、プランジャ68の前面の全体に二次側圧力p
2が生じるので、プランジャ68に大きな開付勢力が生
じ、この開付勢力と弾性部材35による開付勢力とによ
って可及的に開付勢力を増大することができ、十分な開
度を保持して調圧することができ、大流量を確保するこ
とができる。
【0042】(第3の実施の形態)図9に示すように、
本実施の形態に係る吐水制御装置の第1の開閉弁80に
おいては、固定スリーブ27の弁部材進退ガイド孔76
の内壁に環状のパッキン取付溝77が形成され、このパ
ッキン取付溝77に、内側シール面がプランジャ78の
外周面に摺動自在に当接するシールパッキン79が装着
されている。
【0043】このようにすることによって、プランジャ
78は、図2に示す第1の実施の形態のように、シール
パッキン26aをプランジャ26に設けた場合と異な
り、シールパッキン79を介して一次側圧力を開方向に
受けることがないので、その分、プランジャ78への閉
付勢力を大きくすることができる。従って、弾性部材3
5による開付勢力を同じと仮定した場合、シールパッキ
ン26aをプランジャ26に設けた場合と、本実施の形
態のようにシールパッキン79を固定スリーブ27側に
設けた場合とでは、同一流量を確保できるが、閉じる力
を同じにするには弾性部材35による開付勢力は弱くで
きるので、通水中においてはより開く方向にプランジャ
78が移動することになり、結果として、大流量を確保
することができる。
【0044】(第4の実施の形態)本実施の形態は、第
1の開閉弁の開閉制御のパラメータとして、弾性部材の
ばね力を制御することを特徴とする。即ち、第1の開閉
弁の開閉のためのパラメータとしては、上流側圧力、下
流側圧力、上流側圧力を受ける弁部材の受圧面積、下流
側圧力を受ける受圧面積、弁部材を開方向に付勢する弾
性部材(ばね)の弾性力(ばね力)があるが、本実施の
形態は、この弾性部材の弾性係数(ばね定数)を制御す
るものである。即ち、本実施の形態では、弾性部材が、
弁部材と弁座の距離に応じて、異なる値の弾性係数を採
りうるようにしている。従って、可撓性管に通常の二次
側圧力p2がかかる限りは、弾性部材の弾性係数を通常
値とすることによって、大流量吐水の場合でも調圧され
ながら吐水がなされ大流量吐水を円滑に行うことができ
る。
【0045】以上、本発明を、第1〜第4の実施の形態
を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施
の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるそ
の他の実施の形態や変形例も含むものである。
【0046】
【発明の効果】請求項1〜4記載の吐水制御装置におい
ては、第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に
接離することによって弁孔を開閉すると共に、弁座との
距離に応じて弁孔を通過する流量を変化させる弁部材と
を具備し、弁部材には閉弁時に二次側圧力を受けて弁部
材を開方向に付勢する開付勢面と、閉弁時に二次側圧力
を受けて弁部材を閉方向に付勢する閉付勢面が形成さ
れ、かつ、開弁時には閉付勢面が受ける圧力を前記開付
勢面が受ける圧力よりも可及的に小さくしている。従っ
て、開弁時に大流量の流体を吐水する場合においても、
弁部材は十分な開付勢力を受けることになり、大流量吐
水を確保することができ、かつ、閉弁時には弁部材は十
分な閉付勢力を受けることによって閉弁でき、強大な一
次側圧力が可撓性管に伝達するのを防止でき、可撓性管
の破損を確実に防止することができる。
【0047】請求項2記載の吐水制御装置においては、
開弁時に、第1の開閉弁の弁孔を通して第1の開閉弁の
下流側に流れる水の流速に応じて前記閉付勢面が受ける
圧力を前記開付勢面が受ける圧力よりも可及的に小さく
している。このように、第1の開閉弁の弁孔を通して第
1の開閉弁の下流側に流れる水の流速を制御に応じて第
1の開閉弁の弁開閉制御を行うようにしているので、複
雑な制御機構を要することなく、容易に弁開閉制御を行
うことができる。
【0048】請求項3記載の吐水制御装置においては、
弁ケーシングの後部に背圧室が形成され、背圧室に弁部
材の後部が配設され、弁部材内に連通孔が形成されると
共に連通孔を通して背圧室が弁孔に連絡され、弁孔が仕
切り筒によって内側流路と外側環状流路とに区画形成さ
れ、内側流路内に連通孔の先部が開口されている。この
ように弁孔形状を単に二重流路構造とするだけで第1の
開閉弁の弁開閉制御が可能となり、吐水制御装置を安価
に製造することができる。
【0049】請求項4記載の吐水制御装置においては、
弁座と弁部材を内蔵する弁ケーシングの後部に背圧室が
形成され、背圧室に弁部材の後部が配設され、弁部材内
に後部が背圧室内に開口すると共に先部が弁部材の先部
まで伸延する連通孔が形成され、連通孔は、弁部材の先
部において弁部材の径方向に伸延して弁部材の外周面に
開口している。この場合も、単に、連通孔の先部を半径
方向に伸延して弁部材の先部の外周面で開口するだけで
第1の開閉弁の弁開閉制御が可能となり、吐水制御装置
を安価に製造することができる。
【0050】請求項5〜7記載の吐水制御装置において
は、第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、弁座に接離
することによって弁孔を開閉すると共に、弁座との距離
に応じて弁孔を通過する流量を変化させる弁部材とを具
備し、弁部材には閉弁時に二次側圧力を受けて弁部材を
開方向に付勢する開付勢面と、閉弁時に二次側圧力を受
けて弁部材を閉方向に付勢する閉付勢面が形成され、か
つ、開付勢面の面積を開弁時と閉弁時とで可変となし、
開弁時の面積が閉弁時の面積より大きくなるように設定
している。従って、開弁時に大流量の流体を吐水する場
合においても、弁部材は十分な開付勢力を受けることに
なり、大流量吐水を確保することができ、かつ、閉弁時
には弁部材は十分な閉付勢力を受けることによって閉弁
でき、強大な一次側圧力が可撓性管に伝達するのを防止
でき、可撓性管の破損を確実に防止することができる。
【0051】請求項6記載の吐水制御装置においては、
弁部材の前部に形成される開付勢面は内側開付勢面と広
幅環状の外側開付勢面とから形成され、閉弁時には外側
開付勢面は弁座に当接され、弁部材を開方向に付勢する
面として用いられないようにしている。このように、弁
部材の前部に形成される開付勢面を内側開付勢面と広幅
環状の外側開付勢面とから形成するのみで第1の開閉弁
の吐水制御を行うことができ、吐水制御装置を安価に製
造することができる。
【0052】請求項7記載の吐水制御装置においては、
弁部材の前部に小径段部が形成されると共に弁孔の上流
側に弁座が形成され、閉弁時に小径段部の外周面が弁座
の内周面に摺動自在に当接される。このように、単に弁
部材の前部に小径段部が形成されると共に弁孔の上流側
に弁座を形成し、閉弁時に小径段部が弁座に摺動自在に
当接することによって第1の開閉弁の吐水制御を行うこ
とができ、吐水制御装置を安価に製造することができ
る。
【0053】請求項8記載の吐水制御装置においては、
弁部材を摺動自在に案内する弁部材進退ガイド孔の内壁
に環状のパッキン取付溝が形成され、該パッキン取付溝
に、内側シール面が前記弁部材の外周面に摺動自在に当
接するシールパッキンが装着されている。このように、
プランジャはシールパッキンを介して一次側圧力を受け
ることがないので、その分、プランジャへの閉付勢力を
大きくすることができる。従って、弾性部材による開付
勢力と同じと仮定した場合、シールパッキンをプランジ
ャに設けた場合と同一流量を確保できると共に、閉じる
力を同じにするには弾性部材の開付勢力は弱くできるの
で、通水中においてはより開く方向にプランジャが移動
することになり、結果として、大流量を確保することが
できる。
【0054】請求項9記載の吐水制御装置においては、
弾性部材が、弁部材と弁座の距離に応じて、異なる値の
弾性係数を採りうるようにしている。従って、可撓性管
に通常の二次側圧力がかかる限りは、弾性部材の弾性係
数を通常値とすることによって、大流量吐水の場合でも
調圧されながら吐水がなされ大流量吐水を円滑に行うこ
とができると共に、可撓性管の許容耐圧力以上の二次側
圧力がかかった場合は、弾性係数を大きくして、これを
吸収することができ、可撓性管の破損を防止することが
できる。
【0055】請求項10記載の吐水制御装置において
は、第1の開閉弁において弁孔と背圧室を連通するため
に弁部材に設けられた連通孔を、弁部材に大径の貫通孔
を設けると共に、貫通孔内に小径のピンを挿通すること
によって形成している。従って、容易に貫通孔を穿孔し
た後にピンを挿通するのみで容易に連通孔を形成するこ
とができ、第1の開閉弁を安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吐水制御装置
を具備するシャワー装置の全体構成説明図である。
【図2】同吐水制御装置を構成する第1の開閉弁の開弁
時の側断面図である。
【図3】同吐水制御装置の弁孔の横断面図である。
【図4】同吐水制御装置を構成する第1の開閉弁の閉弁
時の側断面図である。
【図5】同変形例に係る第1の開閉弁の開弁時の側断面
図である。
【図6】同変形例に係る第1の開閉弁の閉弁時の側断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る吐水制御装置
を構成する第1の開閉弁の閉弁時の側断面図である。
【図8】同変形例の第1の開閉弁の閉弁時の側断面図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る吐水制御装置
を構成する第1の開閉弁の閉弁時の側断面図である。
【図10】従来の吐水制御装置の全体構成図である。
【図11】同止水栓の側断面図である。
【符号の説明】
A 吐水制御装置 10 シャワー
装置 11 散水口 12 シャワー
ヘッド 13 湯水混合栓 13a 流体流
出口 14 ホース(可撓性管) 15 第1の開
閉弁 15a 第1の開閉弁 16 第2の開
閉弁 17 弁ケーシング 18 上流側流
路 19 下流側流路 20 垂直隔壁 21 弁孔 22 接続金具 23 接続金具 24 パッキン 25 弁座 26 プランジ
ャ(弁部材) 26a シールパッキン 27 固定スリ
ーブ 27a 弁部材進退ガイド孔 28 スリーブ
取付壁 29 ピストン 30 後部直筒
部 31 後部壁 32 背圧室 33 連通孔 34 弾性部材
収納空間 35 弾性部材 36 着座環 37 テーパ状筒部 38 仕切り筒 39 内側流路 40 外側環状
流路 41 シャワーヘッド本体 42 弁ケーシ
ング 43 弁孔 44 弁部材 45 押しボタン 49 第1の開
閉弁 50 プランジャ 51 連通孔 51a 開口 52 テーパ状
筒部 53 弁孔 54 ピストン 55 着座環 60 第1の開
閉弁 61 プランジャ 62 開付勢面 63 内側開付勢面 64 外側開付
勢面 65 ピストン 66 筒状テー
パ部 67 パッキン 68 プランジ
ャ 69 小径段部 70 弁孔 71 弁座 72 パッキン 73 突条シール 74 ピストン 75 第1の開閉弁 76 弁部材進
退ガイド孔 77 パッキン取付溝 78 プランジ
ャ 79 シールパッキン 80 第1の開
閉弁 80a プランジャ 81 貫通孔 82 ピン 83 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 英之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 清藤 義弘 福岡県北九州市八幡東区尾倉2丁目1番2 号 吉川工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性管の上、下流側にそれぞれ第1、
    第2の開閉弁が取付けられ、前記第2の開閉弁の開閉動
    作によって前記第1の開閉弁の下流側に生じる二次側圧
    力の変動に応じて前記第1の開閉弁の開閉動作を制御す
    るようにした吐水制御装置において、 前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に接
    離することによって前記弁孔を開閉すると共に、前記弁
    座との距離に応じて前記弁孔を通過する流量を変化させ
    る弁部材とを具備し、前記弁部材には閉弁時に前記二次
    側圧力を受けて前記弁部材を開方向に付勢する開付勢面
    と、閉弁時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を閉方
    向に付勢する閉付勢面が形成され、かつ、開弁時には前
    記閉付勢面が受ける圧力を前記開付勢面が受ける圧力よ
    りも可及的に小さくしたことを特徴とする吐水制御装
    置。
  2. 【請求項2】 開弁時には、前記第1の開閉弁の前記弁
    孔を通して該第1の開閉弁の下流側に流れる水の流速に
    応じて前記閉付勢面が受ける圧力を前記開付勢面が受け
    る圧力よりも可及的に小さくしたことを特徴とする請求
    項1記載の吐水制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁座と前記弁部材を内蔵する弁ケー
    シングの後部に背圧室が形成され、該背圧室に前記弁部
    材の後部が配設され、該弁部材内に連通孔が形成される
    と共に該連通孔を通して前記背圧室が前記弁孔に連絡さ
    れ、該弁孔が仕切り筒によって内側流路と外側環状流路
    とに区画形成され、前記内側流路内に前記連通孔の先部
    が開口されていることを特徴とする請求項2記載の吐水
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記弁座と前記弁部材を内蔵する弁ケー
    シングの後部に背圧室が形成され、該背圧室に前記弁部
    材の後部が配設され、該弁部材内に後部が前記背圧室内
    に開口すると共に先部が前記弁部材の先部まで伸延する
    連通孔が形成され、前記連通孔は、前記弁部材の先部に
    おいて該弁部材の径方向に伸延して該弁部材の外周面に
    開口していることを特徴とする請求項2記載の吐水制御
    装置。
  5. 【請求項5】 可撓性管の上、下流側にそれぞれ第1、
    第2の開閉弁が取付けられ、前記第2の開閉弁の開閉動
    作によって前記第1の開閉弁の下流側に生じる二次側圧
    力の変動に応じて前記第1の開閉弁の開閉動作を制御す
    るようにした吐水制御装置において、 前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に接
    離することによって前記弁孔を開閉すると共に、前記弁
    座との距離に応じて前記弁孔を通過する流量を変化させ
    る弁部材とを具備し、前記弁部材には閉弁時に前記二次
    側圧力を受けて前記弁部材を開方向に付勢する開付勢面
    と、閉弁時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を閉方
    向に付勢する閉付勢面が形成され、かつ、前記開付勢面
    の面積を開弁時と閉弁時とで可変となし、前記開弁時の
    面積が前記閉弁時の面積より大きくなるように設定した
    ことを特徴とする吐水制御装置。
  6. 【請求項6】 前記弁部材の前部に形成される前記開付
    勢面は内側開付勢面と広幅環状の外側開付勢面とから形
    成され、前記閉弁時には前記外側開付勢面は前記弁座に
    当接され、前記弁部材を開方向に付勢する面として用い
    られないようにしたことを特徴とする請求項5記載の吐
    水制御装置。
  7. 【請求項7】 前記弁部材の前部に小径段部が形成され
    ると共に前記弁孔の上流側に前記弁座が形成され、前記
    閉弁時に前記小径段部の外周面が前記弁座の内周面に摺
    動自在に当接されることを特徴とする請求項5記載の吐
    水制御装置。
  8. 【請求項8】 可撓性管の上、下流側にそれぞれ第1、
    第2の開閉弁が取付けられ、前記第2の開閉弁の開閉動
    作によって前記第1の開閉弁の下流側に生じる二次側圧
    力の変動に応じて前記第1の開閉弁の開閉動作を制御す
    るようにした吐水制御装置において、 前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に接
    離することによって前記弁孔を開閉すると共に、前記弁
    座との距離に応じて前記弁孔を通過する流量を変化させ
    る弁部材とを具備し、前記弁部材には閉弁時に前記二次
    側圧力を受けて前記弁部材を開方向に付勢する開付勢面
    と、閉弁時に前記二次側圧力を受けて前記弁部材を閉方
    向に付勢する閉付勢面が形成され、かつ、前記弁部材が
    弁ケーシング内に設けられた弁部材進退ガイド孔に摺動
    自在に取付けられ、該弁部材進退ガイド孔の内壁に環状
    のパッキン取付溝が形成され、該パッキン取付溝に、内
    側シール面が前記弁部材の外周面に摺動自在に当接する
    シールパッキンが装着されることを特徴とする吐水制御
    装置。
  9. 【請求項9】 可撓性管の上、下流側にそれぞれ第1、
    第2の開閉弁が取付けられ、前記第2の開閉弁の開閉動
    作によって前記第1の開閉弁の下流側に生じる二次側圧
    力の変動に応じて前記第1の開閉弁の開閉動作を制御す
    るようにした吐水制御装置において、 前記第1の開閉弁が、弁孔を備える弁座と、該弁座に接
    離することによって前記弁孔を開閉すると共に、前記弁
    座との距離に応じて前記弁孔を通過する流量を変化させ
    る弁部材と、該弁部材を開方向に付勢する弾性部材とを
    具備し、前記弾性部材は、前記弁部材と前記弁座の距離
    に応じて、異なる値の弾性係数を採りうるようにしたこ
    とを特徴とする吐水制御装置。
  10. 【請求項10】 前記弁座と前記弁部材を内蔵する弁ケ
    ーシングの後部に背圧室が形成され、該背圧室に前記弁
    部材の後部が配設され、該弁部材内に形成した連通孔を
    通して前記背圧室が前記弁孔に連絡され、前記連通孔
    が、前記弁部材に貫通孔を設け、該貫通孔内にピンを挿
    通することによって形成されることを特徴とする請求項
    1、5、8、9のいずれか1項に記載の吐水制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088835A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Toto Ltd 吐水装置
JP2013160312A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Toto Ltd 弁の開閉機構、及びそれを備えたハンドシャワーヘッド
CN104907196A (zh) * 2015-06-15 2015-09-16 厦门松霖科技有限公司 省力喷枪

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