JPH1119292A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH1119292A
JPH1119292A JP19199297A JP19199297A JPH1119292A JP H1119292 A JPH1119292 A JP H1119292A JP 19199297 A JP19199297 A JP 19199297A JP 19199297 A JP19199297 A JP 19199297A JP H1119292 A JPH1119292 A JP H1119292A
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game ball
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JP19199297A
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Kanehisa Watanabe
兼久 渡辺
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遊技者にとって不利な状態と有利
な状態に変化可能な変動入賞装置を設けた遊技機におい
て、この変動入賞装置が有利な状態中に始動口に入賞し
ようとする遊技球が無駄球にならないようにするするも
のである。 【解決手段】 本発明は、遊技領域に少なくとも変動入
賞装置100と始動口121と遊技球の球保持装置10
を配置し、遊技球が始動口121に入賞すると、変動入
賞装置100が遊技者に不利な第1状態から有利な第2
状態に変化し、この第2状態において、遊技球が変動入
賞装置内の特定領域105に入賞すると、遊技者にとっ
て特に有利な特別遊技状態に変化する遊技機であり、球
保持装置10は遊技球を一旦保持した後、始動口121
に入賞可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者にとって不
利な状態と有利な状態に変化可能な変動入賞装置を設
け、この変動入賞装置が有利な状態中に始動口に入賞し
ようとする遊技球を一旦保持することによって、遊技者
にとって、無駄球をなくした遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機(パチンコ機)には、遊技
者にとって不利な状態と有利な状態に変化する、図10
に示す、開閉翼111を有する変動入賞装置100を設
置したものがある。この遊技機について概略説明する
と、遊技球が左始動口122a又は右始動口122bに
入賞すると、図11(A)のタイムチャートに示すよう
に、2秒後に、開閉翼111が0.4秒間開成し、不利
な閉成状態(第1状態)から有利な開成状態(第2状
態)に変化し、その後、有効タイム(3秒)の間に、遊
技球が左始動口122a又は右始動口122bに入賞し
ても、その入賞球に対する賞品球の払出しは行われる
が、開閉翼111の開成は行われない。
【0003】又、遊技球が入賞器120aに入賞して、
中始動口(チューリップ形式)121Aが1秒間の開成
を0.5秒間隔で2回実施し、その開成中、或いは直接
に、遊技球が中始動口(チューリップ形式)121Aに
入賞すると、図11(B)のタイムチャートに示すよう
に、2秒後に、開閉翼111が0.4秒間開成状態を
0.6秒の間隔で2回行われ、遊技者にとって不利な状
態(第1状態)から有利な状態(第2状態)に変化し、
その後、有効タイム(3秒)の間に、遊技球が中始動口
121Aに入賞しても、その入賞球に対する賞品球の払
出しは行われるが、開閉翼111の開成は行われない。
【0004】即ち、左始動口122a又は右始動口12
2bへの入賞球は約5.4秒、中始動口121Aへの入
賞球は約6.4秒に1個を許容して、遊技者に不利な第
1状態から有利な第2状態に変化可能である。そして、
前記第2状態が経過後の有効タイム(3秒)の間に、変
動入賞装置100に設けてある特定領域(図示略)に入
賞すると特別遊技状態が生じて、遊技者にとって特に有
利な状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の遊技機は、図11(A)(B)に示すように、有効タ
イム内に、遊技球が、再度、左始動口122a又は右始
動口122b、或いは中始動口121Aに入賞しても、
その入賞球によって開閉翼111は開成されないので、
遊技者に不利になっている。この不利益を是正するため
に、特公平7ー121307号公報があり、この公報に
よれば、記憶手段を設けて、前記所定時間内における始
動口への入賞は記憶手段によって記憶し、その所定時間
が経過後に、前記記憶手段に基づいて有利状態にする旨
の発明が開示してある。しかしながら、このように構成
すると、記憶手段を設ける不経済性が生ずるし、遊技者
に更に興趣を向上させる構成が望まれている。そこで、
本発明は、かかる課題を是正する遊技機を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の遊技機は、遊
技領域に少なくとも変動入賞装置と始動口と遊技球の球
保持装置を配置し、遊技球が前記始動口に入賞すると、
前記変動入賞装置が遊技者に不利な第1状態から有利な
第2状態に変化し、この第2状態において、遊技球が前
記変動入賞装置内の特定領域に入賞すると、遊技者にと
って特に有利な特別遊技状態に変化する遊技機であり、
球保持装置は遊技球を一旦保持した後、前記始動口に入
賞可能とするものである。遊技者にとって有利な第2状
態中に、保持装置で保持された遊技球は、その後、始動
口に入賞可能であるため、遊技者にとって有利な状態で
遊技できる。又、請求項2の遊技機における球保持装置
は、回転可能な球保持部を形成の保持体を介して行うも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は遊技機(パチンコ機)の正
面図であり、図2は遊技領域3の中央に配設の変動入賞
装置100の詳細正面図、図3はその分解図、図4はそ
の断面を示し、従来と同じ部品には同じ符号を附す。遊
技領域3のほぼ中央には変動入賞装置100が配置して
あり、この変動入賞装置100の構成について説明す
る。この変動入賞装置100の本体の下部には、支軸1
01aで回転する回転体101が固定板102b上を摺
動回転可能に配置してあり、この回転体101の周縁に
落下可能な通過孔102aが穿設された載置台102が
設けてある。
【0008】尚、前記固定板102bには、後述の特定
領域105に連通する位置に通孔102cが穿設してあ
り、下部基台103には、前記通過孔102aに対応し
て特定領域105が形成してあって、その特定領域10
5から落下する遊技球Yを確認する近接スイッチ128
が取り付けてある。また、前記回転体101は、モータ
104a軸に直結の歯車104bと歯車104cを介し
て減速されて、約2.3秒で一回、左回転し、前記通過
孔102aが特定領域105と一致した時点で、1秒間
停止動作を行い、前記載置台102の乗った遊技球Y
は、通孔102cを通過して、特定領域105へ落下可
能としてある。
【0009】106は前記回転体101の後上部に配置
の停留装置であって、遊技球Yを載置可能な載置台10
8は弓状の一対のアーム107で支持され、電磁ソレノ
イド107aの往復動で昇降可能となっていて、常時は
下降状態(図4に示す実線108aの位置)を維持し、
電磁ソレノイド107aが励磁の時にはアーム107が
支軸107bで回動し、上昇位置(図4に示す破線10
8bの位置)に移動する。113は前本体であり、上部
に開閉翼111の残りの開成回数を表示する開成回数表
示器109が、その下部には入賞球数を表示する入賞球
数表示器110が複数のランプで構成してある。尚、入
賞球数表示器110は、変動入賞装置内に入った入賞球
を検出する入賞球検出器(図示略)を介して順次点滅
し、遊技者に報知する。
【0010】また、前本体113の両端部には、開閉翼
111が後本体114に付設の電磁ソレノイド112を
介して開閉自在に取り付けてあって、開状態中に入った
遊技球Yは、案内樋111a、針金で形成の誘導路11
1bによって、前記載置台108が上昇状態(図4で示
す破線108bの位置)のとき載置可能となる。尚、1
15は前本体113に形成の上部入賞口である。
【0011】前記遊技機(パチンコ機)にはカードユニ
ット60が付設してあり、61は使用可能ランプであっ
て、球貸カード挿入可能時には点灯し、故障等の異常時
には点滅し、パチンコ機に未接続時には消灯している。
62はメインテナンスランプであり、63は連結台方向
表示器であって、カードユニット60が右側、或は左側
のパチンコ機と接続しているかを表示する。64は球貸
カードが挿入状態である旨を示す球貸カード挿入中ラン
プである。65はカード挿入口であって、前記使用可能
ランプ61が点灯しているとき挿入可能である。66は
カードユニット鍵であって、隣接のパチンコ機と連結す
るホルダーのロックを解除する。
【0012】尚、前記カードユニット60に使用する球
貸カードは、金額に応じた貸球数(通常は、パチンコ機
の裏面に設置し賞品球を払い出す計数排出装置(図示
略)で排出する単位数(度数))が記憶されている磁気
カード等である。又、カードユニット60内には、挿入
口65に球貸カードを差込むことによって、球貸カード
の内容を読み取ったり、書き込んだりするカードリーダ
が内蔵されている。
【0013】41は上皿であって、中央部には、前記カ
ードユニット60に挿入された球貸カードの内容を表示
する度数表示器67が付設してあり、68は遊技球の貸
出しが可能である旨を表示する貸出しランプ、69は貸
球釦であって、押すことによって予め決められた所定数
の遊技球が、計数排出装置(図示略)を介して上皿41
に排出される。尚、この貸球釦69を押すと、球貸カー
ドの内容は差引かれると共に、度数表示器67に表示さ
れ、この貸出し中、貸出しランプ68は消灯して、貸球
釦69を押しても遊技球の貸出しが行われないようにな
っている。70は球貸カードの排出釦であって、この球
貸カードの排出釦70を押すと、球貸カードはカード挿
入口65から排出される。
【0014】(第1の実施の形態)遊技領域3には各種
の入賞口等が配置してあり、変動入賞装置100の左右
には左肩入賞口120aと右肩入賞口120bが、中始
動口121の左右には左入賞口122Aと右入賞口12
2Bが配置してあり、遊技球が入賞すると所定数の賞品
球を払い出す。又、変動入賞装置100の下部中央に
は、1個の始動口(中始動口)121が設置してあり、
この中始動口121に遊技球が入賞すると、所定数の賞
品球を払い出すと共に、後記で詳述する開閉翼111を
開成する。
【0015】又、前記中始動口121の上部には、図5
(斜視図)に示す、球保持装置10が設置してあり、前
記中始動口121への入賞は球保持装置10を介さない
と不可能に構成にしてある。この球保持装置10は、モ
ータ11で正逆回転可能な保持体12(破線)と、その
保持体12に形成の遊技球を保持可能な球保持部12a
(破線)、保持体12の外周を覆うカバー体13、及
び、そのカバー体13の上部に形成の遊技球を保持可能
な入球開口部13aと、前記中始動口121に入賞可能
な位置(下部)に形成の排出口13bと、で構成してあ
る。
【0016】そして、前記保持体12は、7秒で1回転
する早さで時計(又は反時計)方向に回転させて、入球
開口部13aに保持される遊技球Yを約3.5秒後に排
出口13bに到らせて、中始動口121に入賞可能とす
る。更に、遊技領域3には、左袖入賞口123a及び右
袖入賞口123bが配設してあり、入賞すると所定数の
賞品球の払出しが行われ、その左袖入賞口123aには
ラウンド回数を表示するラウンド表示器124が付設さ
れている。
【0017】次に、前記のパチンコ機の作用について説
明すると、遊技球が左肩入賞口120aと右肩入賞口1
20bに入賞すると、所定数の遊技球を賞品球として計
数排出装置(図示略)を介して上皿41に払い出す。
又、遊技領域3に配置の球保持装置10の保持体12
は、モータ11によって、7秒で1回転する早さで時計
方向に回転していて、入球開口部13aで保持される遊
技球は、球保持部12aを介して排出口13bに到っ
て、中始動口121に入賞する。
【0018】そして、遊技球が、前記中始動口121に
入賞すると、図6に示すタイムチャートに従って、2秒
後に、開閉翼111が0.4秒間、開成状態を維持し、
不利な状態(第1状態)から有利な状態(第2状態)に
変化し、その後、有効タイム(3秒)の間に、遊技球が
後述する特定領域105に入賞すると特別遊技状態を生
起するが、その有効タイムの間に、遊技球が中始動口1
21に入賞しても、所定数の賞品球の払出しは行われる
が、開閉翼111の開成は行わない。従って、遊技者
は、かかる有効タイムに打球することは、無駄球を打っ
たと感じる。
【0019】しかしながら、中始動口121の上部には
保持体12が設けてあって、遊技領域を流下する遊技球
は入球開口部13aの付近に集まり易く、速やかに入球
開口部13aに載置状態になる。そして、その入球開口
部13aに位置する遊技球は、回転中の保持体12に摺
動し、保持体の球保持部12aに収納され、その状態で
保持体12と共に回転し、排出口13bから中始動口1
21に入賞する。従って、遊技球が中始動口121に入
賞した時(球保持部12aが最下位置)に、次の遊技球
が、入球開口部13aに位置すると、この遊技球は3.
5秒後に球保持部12aに収納され、3.5秒後に中始
動口121に入賞する。即ち、遊技球は中始動口121
に7秒間隔で入賞可能であり、図6に示す、入賞後、次
の遊技球が入賞可能となる経過後(再入賞無効状態経過
後)に入賞することとなり、遊技者にとって無駄球にな
ることはない。尚、既に、前記入球開口部13aに遊技
球が載置しているときには、新たな遊技球は、その遊技
球で排除されて載置できない。
【0020】そして、遊技球が前記始動口(中始動口)
121に入賞して、2秒後に、停留装置の載置台108
は上昇位置となり、開閉翼111から入った遊技球は、
案内樋111a及び誘導路111b上を流下し、遊技球
の1個は前記載置台108に停留可能となる。この載置
台108は、開閉翼111の開閉が終了してから、約1
秒経過後に、載置台108は下降位置に移動する。この
時、載置台108に乗っている遊技球は回転体101の
方に投げ出され、回転している回転体101の載置台1
02上に遊技球が乗って、載置台102と特定領域10
5が重なったとき、遊技球は特定領域105に排出さ
れ、近接スイッチ128で検出されて、図示略の役物連
続作動装置が作動して、遊技者にとって、特に有利な特
別遊技状態となる。
【0021】この特別遊技状態になると、開閉翼111
は28秒間に18回の開成(1ラウンド)を行うので、
多数の遊技球が変動入賞装置100内に入賞可能とな
る。そして、この開閉翼111の開閉動作中に、遊技球
が再び特定領域105を通過して、近接スイッチ128
で検出されると、開閉翼111の開閉作動は一旦停止
し、再び、28秒間に18回の開閉作動(2ラウンド)
を行う。このラウンド回数は、ラウンド表示器124に
表示されることにより、遊技者は何ラウンド目であるか
を知ることができ、このラウンド継続は16回を上限と
している。尚、前記開閉翼111が開閉可能な28秒以
内であっても、10個の入賞球を検出すると、開閉翼1
11の開閉作動は終了する。
【0022】又、前記計数カウンタの入賞球数は入賞球
数表示器110に順次点滅して入賞状態を遊技者に知ら
せると共に、開成回数表示器109に、開閉翼111の
開成数を順次減算表示していて、遊技者は、あと、何回
開閉されるかを知りながら遊技ができる。尚、この開成
回数表示器109は液晶等を使用して、前記した開閉翼
111の残りの開成回数の他、最大開閉時間(28秒)
の残り時間を表示してもよいし、複数のランプでその旨
を表示してもよい。
【0023】以上のように、1個の始動口(中始動口)
121の上部に、球保持装置10を設置することによっ
て、中始動口121に入賞した後に打球しても、その遊
技球が球保持装置10を介して、有効タイム経過後(再
入賞無効状態が終了後)に、中始動口121に入賞し、
開閉翼111を閉成の第1状態から有利な開成の第2状
態に変化させることとなり、無駄球の打球とはならな
い。
【0024】尚、前記構成の遊技機において、遊技球は
球保持装置10を介して、略7秒毎に中始動口121に
入賞する可能性が高い。そこで、中始動口121に入賞
しても、開閉翼111を0.4秒間、開成状態にする
(図6)動作を、その入賞球に対する選定手段を介して
適宜の間隔で可能にしたり、或いは、再入賞無効状態が
終了後、例えば、1秒以内に入賞した場合に限定した
り、又は再入賞無効状態に入賞した入賞球に限定する等
によって、開閉翼111の開成を制限して、無駄球をな
くすことと入賞のし易さの均衡をとることは有意義であ
る。更に、別の構成として、中始動口121に入賞して
払い出される賞品球は、他の入賞口に比べて少なくした
り(例えば、賞品球数を1個とする。)、或いは、中始
動口121に限っては賞品球の払出しを行わないように
することも考えられる。
【0025】また、図7に示すように、チューリップ式
の中始動口121Aを採用し、遊技球が左肩入賞口12
0aに入ると、所定の遊技球を賞品球として計数排出装
置(図示略)を介して上皿41に払い出すと共に、中始
動口121Aを1秒間の開成を0.5秒間隔で2回実施
する。このように、中始動口121Aの開成状態を制限
することによって、球保持装置10を介して落下する遊
技球は、中始動口121Aが開成時においては入賞する
が、閉成時には必ずしも入賞することがない。そのた
め、開閉翼111の開成(図6)を制限することができ
る。
【0026】(第2の実施の形態)本実施の形態は、始
動口を3個有している形式の遊技機であり、図8、図9
を参照して説明する。尚、この遊技機は、従来の遊技機
(図10参照)と同じであるが、左始動口122aに上
部に、図9(斜視図)に示す、球保持装置10Aを設置
してある点を異にする。即ち、遊技領域3には、始動口
として、変動入賞装置100の下部中央に設置の普通電
動役物(チューリップ式)の中始動口121Aと、その
左右に設置の左始動口122a及び右始動口122bの
3個が設置してある。
【0027】球保持装置10Aは、モータ21で正逆回
転可能な保持体22と、その保持体22に形成の遊技球
を保持可能な球保持部22a、保持体22の外周を覆う
カバー体23、及び、そのカバー体23左上部に形成し
遊技球Yを保持可能に形成の入球開口部23aと、前記
左始動口122aに入賞可能な位置(下部)に形成の排
出口23bで構成し、前記保持体22は7秒で1回転す
る早さで時計方向に回転させる。そのため、入球開口部
23aに保持される遊技球は、保持体22の球保持部2
2aを介して搬送され、約5秒後に排出口23bに到っ
て、左始動口122aに入賞する。
【0028】次に、前記のパチンコ機の作用について説
明すると、遊技球が左肩入賞口120aに入ると、所定
の遊技球を賞品球として計数排出装置(図示略)を介し
て上皿41に払い出すと共に、中始動口121Aを1秒
間の開成を0.5秒間隔で2回実施する。又、球保持装
置10Aの保持体12は、モータ11によって、7秒で
1回転する速度で時計方向に回転していて、入球開口部
13aに保持する遊技球は、球保持部12aを介して排
出口13bに到り、左始動口122aに入賞する。そし
て、前記保持体22を介して、或いは直接に左始動口1
22aに遊技球が入賞したときと、或いは、右始動口1
22bに遊技球が入賞すると、従来と同様に、図11
(A)に示すように、2秒後に、開閉翼111が0.4
秒間、開成して、不利な状態(第1状態)から有利な状
態(第2状態)に変化する。
【0029】又、遊技球が中始動口121Aに入賞する
と、図11(B)に示すように、2秒後に、開閉翼11
1が0.4秒間開成状態を0.6秒の間隔で2回行わ
れ、不利な状態(第1状態)から有利な状態(第2状
態)に変化する。そして、前記第2状態後における、有
効タイム(3秒)の間に、遊技球が特定領域105に入
賞すると特別遊技状態を生起するが、その有効タイムの
間に、遊技球が左始動口122a又は右始動口122b
に入賞しても、所定数の賞品球の払出しは行われるが、
開閉翼111の開成は行わない。従って、遊技者は、か
かる有効タイムに打球することは、無駄球を打ったと感
じる。
【0030】しかしながら、左始動口122aの上部に
は球保持装置10Aが設けてあって、入球開口部23a
に保持される遊技球は、球保持部22aを介して排出口
23bから左始動口122aに入賞する。即ち、図11
(A)(B)に示す、有効タイム(3秒)の間に、入球
開口部23aに保持される遊技球Yは、約5秒後に、即
ち、有効タイムが経過して入賞有効時となった後に、排
出口23bから左始動口122aに入賞する可能性があ
るので、遊技者にとって、有効タイム(3秒)に打球し
ても無駄になることはない。 尚、有効タイムの間に、
遊技球が特定領域105を通過すると、遊技者にとっ
て、特に有利な特別遊技状態となることは、前記第1実
施の形態と同じであるため説明を略す。
【0031】尚、遊技球は球保持装置10Aを介して左
始動口122aは入賞し易いので、第1実施の形態に示
したように、左始動口122aをチューリップ形式にし
たり、入賞球に対して開閉翼111の開成に制限を課す
ことは有意義である。
【0032】以上、前記第2の実施の形態においては、
始動口122a、122b、121Aを3個設け、且
つ、球保持装置10Aを始動口122aの1個のみに対
応させて設置してあるが、始動口の数とその始動口に対
応させる球保持装置の数は、遊技機の遊技内容等によっ
て適宜選定することはいうまでもないし、始動口の形式
においても同様である。また、球保持装置10Aの形式
は、前記第1実施の形態で採用の球保持装置10であっ
てもよい、即ち、球保持装置は一時的に遊技球を保持可
能で、所定時間経過後に、始動口に入賞可能に構成すれ
ばよいため、チューリップ形式等であってもよいし、更
には、球保持装置の形式として、前記した遊技領域3を
流下可能な排出口13b、23bを設けることなく、回
転する保持体22を介して遊技領域3の裏面側に排出可
能にして、検出するように構成してもよい。又、前記球
保持装置10(10A)の保持体12(22)には、1
個の球保持部12a(22a)が形成してあるが、遊技
者にとって不利益な第1状態における第2状態への変化
の回数を増加させるために複数個であってもよいし、保
持体12(22)の回転速度も前記例に限定されない。
【0033】
【発明の効果】本発明の遊技機は、始動口に入賞可能な
球保持装置を設置することによって、遊技者にとって有
利な第2状態が生じた後に生ずる不利益な期間におい
て、遊技球を打球しても、その打球は球保持装置を介し
て無駄球にならず、遊技者の不利益是正を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における遊技機(パチンコ
機)の正面図である。
【図2】パチンコ機に付設の変動入賞装置の詳細正面図
である。
【図3】変動入賞装置の分解図である。
【図4】変動入賞装置の断面図である。
【図5】第1の実施の形態における球保持装置10の斜
視図である。
【図6】遊技球が始動口に入賞した後のタイムチャート
である。
【図7】中始動口の形式を異にする遊技機の正面図であ
る。
【図8】第2の実施の形態における遊技機(パチンコ
機)の正面図である。
【図9】第2の実施の形態における球保持装置10Aの
斜視図である。
【図10】従来の遊技機の正面図である。
【図11】従来の遊技機において、遊技球が始動口に入
賞した後のタイムチャートである。
【符号の説明】 3 遊技領域 10、10A 球保持装置 12、22 保持体 12a、22a 球保持部 13a、23a 入球開口部 13b、23b 排出口 100 変動入賞装置 105 特定領域 122a 左始動口(始動口) 122b 右始動口(始動口) 122A、122B 入賞口 121、121A 中始動口(始動口) 111 開閉翼

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に少なくとも変動入賞装置と始
    動口と遊技球の球保持装置を配置し、 遊技球が前記始動口に入賞すると、前記変動入賞装置が
    遊技者に不利な第1状態から有利な第2状態に変化し、
    この第2状態において、遊技球が前記変動入賞装置内の
    特定領域に入賞すると、遊技者にとって特に有利な特別
    遊技状態に変化する遊技機であって、 前記球保持装置は遊技球を一旦保持した後、前記始動口
    に入賞可能とすることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 球保持装置は、回転可能な球保持部を形
    成の保持体であることを特徴とする請求項1の遊技機。
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