JPH11192727A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

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Publication number
JPH11192727A
JPH11192727A JP36912997A JP36912997A JPH11192727A JP H11192727 A JPH11192727 A JP H11192727A JP 36912997 A JP36912997 A JP 36912997A JP 36912997 A JP36912997 A JP 36912997A JP H11192727 A JPH11192727 A JP H11192727A
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JP
Japan
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ink
ejection
area
print head
recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP36912997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiko Miyashita
佳子 宮下
Atsushi Aoki
淳 青木
Takeshi Irisawa
剛 入澤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH11192727A publication Critical patent/JPH11192727A/ja
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリント装置において、イン
クを組成する色材の種類にかかわらず、プリントヘッド
の温度を適切に制御して記録濃度の変化や色見の変化を
抑制する。 【解決手段】 プリントヘッドのインクに対して熱エネ
ルギーを付与することによってインク温度を一定の温度
に制御する構成において、ヘッドを搭載したキャリッジ
の移動領域毎に制御態様を変化させる。すなわち、キャ
リッジが移動を開始して記録領域に到達するまでは吐出
準備領域として吐出に至らない加熱を行う。次に、記録
領域では吐出領域として、記録データに応じインク吐出
を行う場合の加熱とインク吐出を行わない場合の上記吐
出に至らない加熱とを行う。そして、記録領域の次のキ
ャリッジが停止するまでの領域では、発熱休止領域とし
て加熱を一切停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ント装置に関し、詳しくはインクジェットプリント装置
で用いられるインクジェットヘッドで用いるインクの温
度制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布帛や壁紙など比較的大きなサイズの媒
体に対してプリント(以下、記録ともいう)を行う方法
の代表的なものとして、シルクスクリーン版を用いて布
帛等に直接印刷を行うスクリーン捺染方式が知られてい
る。この方式では、印刷すべき原画像についてその原画
像に使われている色ごとにシルクスクリーン版を作成し
て、これを順次スクリーン捺染装置に装着し、シルクス
クリーン版の網目を介してインクを布帛等に直接転写す
ることによって記録が行われる。
【0003】しかしながら、このスクリーン捺染方式で
は、予めシルクスクリーン版を作成するにあたり多大な
工数を要するほか、各色のインク調合、また、各色ごと
のシルクスクリーン版の位置合わせなどの作業をも必要
するという問題がある。さらに、スクリーン捺染方式は
一般にその装置が大きく、また、使用するインクの色の
数に比例して大型化しそれだけ設置スペースを要するこ
とにもなる。さらに、シルクスクリーン版の保存スペー
スも必要になるという問題も有している。
【0004】これに対し、布帛や壁紙などのプリント媒
体上に画像を直接記録するインクジェットプリント方式
が提案されている。このインクジェット記録方式は、プ
リントヘッドに設けられたインク吐出口からの微小なイ
ンク滴を布帛等のプリント媒体に対して飛翔させ、プリ
ント媒体に画像を記録する方式である。この方式によれ
ば、従来のスクリーン捺染で必要としていたスクリーン
版が不要になる。その結果、布帛等に画像を形成するま
での工程が大幅に短縮されるほか、装置の小型化も可能
になる。また、印刷のための画像情報も、テープ、フレ
キシブルディスク、光ディスクなどの媒体に保存でき、
そのため画像情報の保管性、保存性についても優れ、さ
らに、原画像に対する配色替え、レイアウト変更、拡
大、縮小などの加工が容易に行えるという利点も有して
いる。
【0005】ところで、インクジェットプリント方式
は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の比較的小型の
プリント出力装置に適用され広く普及している。このよ
うなインクジェットプリント装置では、プリント動作の
履歴や記録デューティなどによって、プリントヘッドの
温度が変化し、それに応じて記録濃度が変動したり、記
録ムラが発生することがある。また、特にプリントヘッ
ドの温度上昇が激しい場合には、各色のインク吐出量が
比較的大きく相違し、これによって記録媒体上に形成さ
れるインクドットにおける各色インクの混合比率にばら
つきが生じ、色見に変化が生じることもある。
【0006】比較的小型なインクジェットプリント装置
におけるこのようなヘッド温度の変動に対して、このよ
うな装置ではインク吐出口の数が少なく、またプリント
のスピードも比較的遅く、その分プリントヘッドの発熱
量も少ない傾向にあるため、例えば次のような対策が採
られている。
【0007】1)プリントヘッドの温度を検知して、そ
れに応じてプリントのスピードを制御することによって
プリントヘッドの温度を調節し、過度の温度上昇を抑え
る(例えばUSP4910528号)。
【0008】2)プリントヘッドの温度が所定以上に達
するとプリント動作を中断して、その温度の低下を待っ
てプリント操作を再開する(例えば特開平3−4394
号公報)。
【0009】3)予め記録デューティを把握し、プリン
トヘッドの温度が一定になるようにプリント速度を制御
する(特公昭61−17670号公報、特公昭62−4
1114号公報)。
【0010】4)インクを吐出する吐出口に対応するヒ
ータには、インク吐出に十分な熱エネルギーを生じさせ
るためのプリント信号を加えるとともに、インクを吐出
しない吐出口のヒータには、インク吐出には至らない程
度の発熱を生じさせるための信号を加えて、結果的には
プリントヘッドの発熱量を一定にし、自然冷却とのバラ
ンスでプリントヘッドの温度の一定化を図る(例えば特
開平1−127361号公報、特開平3−43254号
公報、特開平4−47948号公報)。
【0011】ところが上述のヘッド温度変動の対策で
は、次のような点で問題を生じることがある。
【0012】上記1)〜3)に示す対策では、自然放熱
を利用してプリントヘッドの温度上昇を防いでいるのみ
であって、厳密な意味ではプリントヘッドの温度制御が
なされているとはいえない。すなわち、記録デューティ
が高い時には、プリントスピードが遅くなることがあ
り、また、記録濃度が変動する恐れもある。特に、この
ような技術を、産業用のインクジェット捺染機やインク
ジェット印刷機等に適用した場合には、これら機械では
吐出口の数が多く記録デューティも高いことから、発熱
量が多くたちまち昇温することになり、また、それらの
機械がプリントヘッドの冷却のために停止してしまうこ
とになる。また、その場合に、プリントスピードを下げ
たとしても吐出口数が多いために、プリントヘッドの昇
温を避けることは困難であることが多い。結局、このよ
うな産業用プリント装置に上述した1)〜3)で示した
対策を施しても連続運転が困難なものとなる。また、プ
リント動作中における温度変動自体も激しく、記録濃度
の変動を抑えることも困難であることが多い。
【0013】また、上記4)で示す対策では、インクを
吐出させるためのエネルギーに加えて、インクを吐出し
ない時にも熱エネルギーを加えることにより、プリント
ヘッドの発熱量を一定とし、これを自然放熱による放熱
量に見合うようにすることによりプリントヘッドの温度
を一定化させることになる。
【0014】しかし、この場合には、捺染機等のプリン
トヘッドの総発熱量が多大となり、上記1)〜3)で示
す対策以上に昇温が激しくなり、連続運転がさらに困難
なものとなる。
【0015】以上のように、上記1)〜4)に示す技術
を採用して連続運転を行うには、例えば、吐出口数が少
なく、またプリントスピードも小さく、自然放熱で十分
に間に合う程度にプリントヘッドの発熱量が小さいこと
が必要となる。しかし、このような場合であっても、捺
染機等の産業用に用いられるものにあってはその運転に
伴う機内の昇温のために、自然放熱とバランスする点が
変動し、記録濃度が緩やかに変動してしまうこともあ
る。さらにヘッド温度の上記バランス点は気温の変動に
よっても変動することがある。
【0016】以上のように、上記1)〜4)に示す方式
は、いずれも吐出口の数が少なくて記録デューティの低
いプリント装置、すなわち、自然放熱によって対処可能
な比較的小型であって、記録濃度の変動や記録ムラをそ
れほど問題にしない事務用のプリント装置などに適応可
能なものであるが、一方、記録濃度の変動や記録ムラに
対する要求が激しく、しかも記録デューティの高い産業
用のプリント装置に適応する場合には少なからず問題を
生じる。
【0017】このような問題に対し、産業用のインクジ
ェット捺染機やインクジェット印刷機等のように、吐出
口数が多く記録デューティも高く、また、発熱量も多い
場合においてもプリントヘッドの適格な温度制御が可能
である、次のような対策が提案されている。
【0018】5)プリントヘッドを強制冷却するととも
に、プリントヘッドに備えられるヒータを発熱させ、こ
れらの冷却と発熱の組み合わせにより、プリントヘッド
の記録デューティの如何に関わらず、プリントヘッドの
温度を適正な範囲に保つ(例えば特開平7−47692
号公報)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の解決策であっても、次のような問題がある。
【0020】産業用のインクジェット捺染を行う上で、
染色対象となる布帛は、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ナ
イロン、レーヨン、ポリエステル等の合成繊維、これら
の繊維の混紡品など、多岐にわたる。従って、これらの
繊維の適切な染色特性を考慮すれば染色する色材も多岐
にわたることになる。例えば、ポリエステル繊維には分
散染料、羊毛には金属錯塩染料、綿にはバット染料、あ
るいは顔料といったような、水に水溶性あるいは、難溶
性の色材の使用される場合がある。これらの、水に不溶
性あるいは難溶性の色材を用いて水性インクを調整する
には、色材原本を微粒子化し、分散材で水中へ分散、乳
化することによって行う。
【0021】しかしながら、これらの水溶性インクは過
度の熱を与え続けると、水に不溶性あるいは、難溶性の
色料の乳化あるいは分散系の破壊を生じるという性質が
ある。乳化あるいは分散の破壊を起こした色材は水から
分離析出し、互いに凝集してより大きな粒子となる。一
方、上記5)に示すヘッド温度制御では、プリントヘッ
ドを冷却しながら、インクを吐出しない時にも発熱のた
めのエネルギーを加えて、冷却能力と発熱量とのバラン
スをとるようにし、プリントヘッドの温度の一定化を図
っている。
【0022】しかし、上記5)に示す構成の冷却手段は
プリントヘッドの外部より冷却する構成しかとれないた
め、温度制御のためインクを吐出しない時にもヒータを
発熱させると、そのヒータ付近ではインクは過度の熱が
与えられていることがある。そして、この過度の熱によ
ってインク中で分散あるいは乳化している色材の分散あ
るいは乳化の破壊が生じ、色材が水から分離して析出す
ることになる。その結果、分離析出した色材が次第に凝
集して大きな粒子となり、プリントヘッドのインク吐出
口の目詰まり等を引き起こし、不吐出等、吐出不良の原
因となる。
【0023】なお、インク吐出時においてもプリントヘ
ッド内のヒータ付近のインクは、吐出を行わない時以上
の熱エネルギーを受けることになり、色材の水からの分
離は発生し易くなる。しかしインク吐出時においては、
乳化あるいは分散の破壊が生じたインクは直ちに吐出口
から排出されるため、上記のような問題を引き起こすこ
ともない。
【0024】以上のように、ヘッド温度の変動に対し従
来のいずれの方法を採用したとしても、インクの色材と
して水に不溶性あるいは難溶性の色材を使用する場合、
記録濃度の変化や記録濃度のムラがなく、プリント物の
色の再現性もよく、高記録デューティで運転できる工業
用のインクジェットプリント装置を実現することは困難
であることが多かった。
【0025】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、特に種
々の色材によるインクを使用する場合においても、プリ
ントヘッドを適格に温度制御することによって、記録濃
度の均一化、色見の正確な再現を実現できるインクジェ
ットプリント装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ヒ
ータが発生する熱を利用してインクを吐出するプリント
ヘッドを用い、該プリントヘッドからプリント媒体にイ
ンクを吐出してプリントを行うインクジェットプリント
装置において、プリントヘッドのヒータに熱を発生させ
て当該インクの温度を制御するヘッド温度制御手段であ
って、当該制御領域として、インクを吐出しない程度に
前記ヒータを発熱させる非吐出制御のみを動作させる吐
出準備領域、前記非吐出制御および/または前記インク
を吐出するように前記ヒータを発熱させる吐出制御を動
作させるインク吐出領域、および前記非吐出制御および
前記吐出制御とも動作させない発熱休止領域、を有した
ヘッド温度制御手段を具えたことを特徴とする。
【0027】以上の構成によれば、ヒータの発熱により
ヘッド温度を制御する場合にも、所定期間発熱を休止す
る制御が行われるので、特に、プリント装置を連続運転
したときなどにヒータの周囲で局部的に温度が上昇する
ことを抑制できる。
【0028】本発明のプリント装置は、吐出領域、吐出
準備領域、発熱休止領域との領域区別に基づいて、プリ
ントヘッドに備わるヒータを発熱させ、最小限の発熱エ
ネルギーでプリントヘッドの記録デューティの如何にか
かわらず適正な温度でプリントを行えるようにする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。
【0030】図1および図2は本発明を適用したシリア
ル型インクジェットプリント装置の一例として、捺染プ
リント装置を示す。それぞれ斜視図および断面図であ
る。
【0031】これら図において、Aは捺染プリント装置
でプリントが施されるプリント媒体としての布地であ
り、布地Aは巻出しローラ3に巻回された状態に保持さ
れた状態から、巻出しローラ14,15によって所定の
送り速度でプリンタ部1へ伸張された状態で導かれる。
17および19は、プリンタ部1によりプリントが行わ
れた布地Aを巻取りローラ4に導くためのそれぞれ送り
ローラおよび中間ローラである。上記搬送において、プ
リンタ部1における布地Aの搬送は、搬送部2によって
行われる。すなわち、搬送部2は搬送ローラ22A,2
2Bに巻回されるベルト21を有し、布地Aがベルト2
1に接着されることによって搬送が行われる。そして、
このプリンタ部1における搬送が終了すると、その端部
において不図示の手段によって布地Aをベルト21から
剥し布地Aを巻取りローラ4側へ送る。
【0032】プリンタ部1において、キャリッジ10は
布地Aの搬送方向において配列する2つのヘッドユニッ
ト11,12を構成している。これらヘッドユニット1
1,12はその搭載されるキャリッジの移動方向であっ
て、上記布地Aの搬送方向と直交する方向にそれぞれ各
インク色毎の複数のプリントヘッドを配設している。各
プリントヘッドは複数のインク吐出口を配設し、各ヘッ
ドがキャリッジ10に装着されたときは、これら複数の
吐出口は上述した布地Aの搬送方向に配列する。
【0033】以上の構成において、キャリッジ10は、
図2の紙面に直交する方向に移動し、これによって各プ
リントヘッドの布地Aにおける走査が行われ、それぞれ
の種類の捺染プリント用のインクを布地Aに向けて吐出
することにより捺染プリントが行われる。なお、各プリ
ントヘッドへのインク供給は、それぞれの種類のインク
を貯留するインクタンクを有したインク供給装置からイ
ンクチューブを介して行われる。
【0034】プリント部1において、1aおよび1bは
キャリッジ10の移動を案内するガイドレールであり、
キャリッジ10には、駆動モータによって駆動される不
図示のタイミングベルトの一部が接続され、これによ
り、ガイドレール1a,1bに沿った、図中P1または
P2の方向の移動が可能となる。キャリッジ10の移動
範囲においてプリント領域から外れた位置に吐出回復装
置20(図2参照)が設けられる。吐出回復装置20
は、キャップ部100、ブレード部700、予備吐出部
300、タンク部400、ポンプ部500、排出部60
0から構成されており、これにより、各プリントヘッド
のインク吐出口からインクを排出したり、インク吐出口
内のインクの蒸発を防止等することにより、インクの吐
出状態を良好に保つことができる。すなわち、プリント
ヘッドにおいて吐出が不安定となる原因であるインクの
粘度増加、吐出口面へのインクやゴミ等の付着、吐出口
内の気泡や異物、を除去または防止し、確実な吐出安定
性を得ることを可能としている。
【0035】図3(a)はヘッドユニット11または1
2に保持されているプリントヘッドおよびその温度調整
のための構成を示す図である。
【0036】図3(a)においてプリントヘッド31は
断面で示されており、同図の紙面の表裏方向に沿って千
〜数千のインク吐出口32およびこれに対応するインク
路33′、吐出ヒータ34を有している。各吐出口ごと
のインク路33′に満たされたインクは、パルス状の電
圧が吐出ヒータ34に印加されることによって瞬間的に
加熱され、その熱エネルギーによって発生したインク中
の気泡の圧力によって、吐出口32からインク滴35と
なって吐出される。吐出ヒータ34は、ベースプレート
36の上面に接合される基板表面に形成されている。ベ
ースプレート36の背面(図中下側の部分)にはウォー
タジャケット37が取り付けられている。ウォータジャ
ケット37は冷却水38によってベースプレート36の
背面から熱を奪い、その冷却水38は、水温調節機39
によって所定の温度に調整されてから、ポンプ40によ
って一定の速度で再度ヘッド31に送られて循環する。
【0037】図4(a)および(b)は、それぞれヒー
タ3,4に印加する上記パルス状電圧からなる駆動信号
を示す図である。
【0038】図4(a)は、吐出口32からインク滴3
5を吐出させるためのパルス状の記録信号であり、接近
した2つのパルスによって1つのインク滴35を吐出さ
せる。この2つの接近したパルスの幅や間隔等を調整す
ることにより、吐出させるインク滴35の大きさを精度
良く制御することができる。この駆動信号は、画像デー
タに基づき、対応する吐出口のヒータ34に印加される
ことになる。
【0039】一方、図4(b)は、インク滴35を吐出
しない吐出口のヒータ34に印加される駆動信号を示
す。
【0040】図4(a)および(b)において、斜線部
の面積はヒータ34に供給されるエネルギーの量に対応
する。図4(a)に示す駆動信号において、その斜線部
の面積の一部のエネルギーは、インク滴5の吐出のため
のエネルギーおよびその吐出されるインク滴35の温度
を上昇させるエネルギー等として、その吐出に伴なって
持ち去られ、残りのエネルギーが熱となってプリントヘ
ッド内のインク等に蓄熱される。
【0041】一方、図4(b)に示す駆動信号における
個々の印加パルスのエネルギーは、それぞれインクが吐
出されない程度に設定されているため、これらのパルス
のエネルギーはインク等に蓄熱されることになる。そし
て、図4(b)中斜線部の面積に相当するエネルギー
は、図4(a)に示す駆動信号が印加されたときにその
吐出後にプリントヘッドのインク等に熱となって残るエ
ネルギーと実質的に等しく設定されている。
【0042】以上のように、本実施形態においては、各
吐出口について吐出時には図4(a)で示すパルスを、
また、非吐出時には図4(b)に示すパルスを印加する
ことにより、プリントヘッド全体の発熱量を常に一定と
する制御を行う。
【0043】図3(b)は、図4(a)に示す駆動信号
で、プリントを行っているときのインク路33′の部分
の温度分布を示す図である。
【0044】同図中の上下方向における位置はインク路
33′と冷却水38との間のそれぞれの位置に対応す
る。また、同図中の左右方向に温度軸がとられ、その軸
上の点Twは冷却水の温度を示している。プリントヘッ
ド31は、冷却水38によって一定の割合で冷却され、
一方、図4(a)および(b)について上述したよう
に、記録動作中は吐出口32からのインクの吐出の如何
にかかわらず、プリントヘッド31の発熱量が一定とな
るように設定されているため、ベースプレート36に生
ずる温度分布において、インク路33′側と冷却水38
側との間の温度差ΔTを、記録デューティや記録動作の
履歴によらず一定とすることが可能となる。従って、ヒ
ータ34の近辺の温度(インク路温度)は、冷却水38
の温度の適切な設定などによって、目標温度T0 の比較
的狭い誤差ΔT0 の範囲内に確実に収められることにな
る。
【0045】また、前述したように非吐出時に図4
(b)に示すのようなパルスでインクに一定量のエネル
ギーを与える方法は、直接インクを温めることになるた
め、熱伝導における応答性もよく、パルスの印加後直ち
に前述したようなプリントヘッドの温度分布を達成でき
る。
【0046】次に本実施形態におけるインクについて説
明する。本実施形態に適するインクとしては、水に水溶
性、あるいは難溶性の色材を分散したインクジェットプ
リント用インクが挙げられる。色材とは、物体に色を付
与する性質のある物質のことである。ここでは、分散染
料、金属錯塩染料、顔料などが使用される。
【0047】分散染料としては、C.I.ディスパーズ
イエロー5、42、54、64、79、82、83、9
3、99、100、119、122、124、126、
160、184:1、186、198、199、20
4、211、224および237;C.I.ディスパー
ズオレンジ13、29、31:1、33、49、54、
55、66、73、118、119および163;C.
I.ディスパーズレッド54、72、73、86、8
8、91、92、93、111、126、127、13
4、135、143、145、152、153、15
4、159、164、167:1、177、181、2
04、206、207、221、239、240、25
8、277、278、283、288、311、32
3、343、348、356および362;C.I.デ
ィスパーズバイオレット33、C.I.ディスパーズブ
ルー56、60、73、79、79:1、87、87:
1、113、128、143、148、154、15
8、165、165:1、165:2、176、18
3、185、197、198、201、214、22
4、225、257、266、267、287、35
4、358、365および368;C.I.ディスパー
ズグリーン6:1および9が好ましいが、これらの染料
に限定されるものではない。
【0048】さらに、これら染料の含有量(2種以上を
併用して使用する場合は総含有量)は、0.1〜25重
量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは
1〜15重量%の範囲である。分散染料の含有量が0.
1重量%未満の場合は、発色の濃度が不十分となる。ま
た、25重量%を超えて含有するとインクの保存安定性
の劣化や吐出口付近におけるインク蒸発に伴う増粘や析
出による不吐出を引き起こし易い。
【0049】さらに、本実施形態に使用するインクの水
性媒体に分散染料を分散させる化合物としては、いわゆ
る分散剤、界面活性剤、樹脂等を用いることができる。
分散剤または界面活性剤としては、アニオン系、ノニオ
ン系のいずれも使用できるが、例えば、アニオン系のも
のとしては脂肪酸塩、アルキル硫酸エルテル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、ジアルキルスルホンコハク酸塩、アルキルリン酸
エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、
ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、およびこ
れらの置換誘導体等があり、ノニオン系のものとして
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、およ
びこれらの置換誘導体等が挙げられる。
【0050】樹脂分散剤としてはスチレンおよびその誘
導体、ビニルナフタレンおよびその誘導体、α,β−不
飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリ
ル酸およびその誘導体、マレイン酸およびその誘導体、
イタコン酸およびその誘導体、フマール酸およびその誘
導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリド
ン、アクリルアミド、およびその誘導体等から選ばれる
少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つ
は親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム
共重合体およびグラフト共重合体、ならびにこれらの塩
などを挙げることができる。これらの樹脂は、塩基を溶
解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であること
が好ましい。
【0051】また本実施形態に使用するインクは、水を
主成分とし、インク全重量に対して10〜93重量%、
好ましくは25〜87重量%、より好ましくは30〜8
2重量%の範囲で含有することが好ましい。さらに、水
溶性有機溶剤を使用することによって、本発明の効果を
より顕著にすることもできる。そのような溶剤として
は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール等の1価アルコール類、アセトン、ジアセトン
アルコールなどのケトンまたはケトアルコール類;テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングルコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングルコール、ポリエチレングルコール、ポリプロピレ
ングリコール等のオキシエチレンまたはオキシプロピレ
ン付加重合体;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、トリメチレングリコール、ブチレングリコール、
ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素原子を含むアルキレングコール類;1,2,6−ヘキ
サトリオール等のトリオール類;チオジグリコール;ビ
スヒドロキシエチルスルホン;グリセリン;エチレング
リコールモノメチル(またはエチル)エーテル、ジエチ
レングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
トリエチレングリコールジメチル(またはエチル)エー
テル、テトラエチレングリコールジメチル(またはエチ
ル)エーテル等の多価アルコールの低級ジアルキルエー
テル類;スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、2
−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン等が挙げられる。上記水溶性有機溶剤の含有量は、一
般的にはインクの全重量に対して重量%で0〜50%、
好ましくは2〜45%の範囲である。
【0052】上記のごとき媒体を併用する場合は単独で
も混合物としても使用できるが、最も好ましい液媒体組
成は、その溶剤が少なくとも1種の1価または多価アル
コールおよびその誘導体を含有するものである。中でも
チオジグリコール、ビスヒドロキシエチルスルホン、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレン
グリコールジメチルエーテル、エタノールは特に良好な
ものである。
【0053】本実施形態の捺染プリントに使用されるイ
ンクの主成分は上記の通りであるが、その他各種の分散
剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、蛍光増
白剤等を必要に応じて添加することもできる。
【0054】金属錯塩染料としては、アシッドミーリン
グイエローMR、アシッドミーリングサイアニン5R、
アシッドファーストサイアニングリーンG、アシッドミ
ーリングブラックTLB、アシッドブルーブラック10
B、メタライズドイエローG、メタライズドブリリアン
トブルーG、メタライズドブラウンRR、メタライズド
ブラックBGL、メタライズドブラックGLが好ましい
が、これらの染料に限定されるものではない。
【0055】また顔料としては、ウルトラマリン、酸化
チタニウム、テナール青などの無機顔料のほか、ジアゾ
エロー、ジスアゾオレンジ、パーマネントカーミンF
B、フラロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
チオインジゴバイオレット、ジオキサジンバイオレット
などの有機顔料がこれらの顔料に限定されるものではな
い。
【0056】以上の構成に基づく、本発明のいくつかの
実施形態を比較例と比較しつつ以下に説明するが、本発
明の適用はこれらの実施形態に限定されるものでないこ
とは勿論である。
【0057】(実施形態1)本実施形態では、プリント
動作中に下記3つの領域を適切に使い分けプリントヘッ
ドの温度を適正な範囲に保つ制御を行う。
【0058】(1)吐出準備領域;インクを吐出しない
程度にヒータを発熱させる非吐出制御のみが動作する領
域 (2)吐出領域;非吐出制御および/またはインクを吐
出するようにヒータを発熱させる吐出制御が動作する領
域 (3)発熱休止領域;非吐出制御および吐出制御とも動
作しない領域 本実施形態では、この3つの領域のうち上記(1),
(3)の領域を、記録ヘッドの走査領域に対応づけて設
定する。
【0059】図5は、本実施形態におけるプリントヘッ
ドの温度制御系の概略を説明する図である。
【0060】図5において、プリント画像幅・プリント
位置設定部200は、プリントする画像やプリント位置
の設定情報に基づいて吐出領域と非吐出領域との領域区
分を行う。具体的にはキャリッジの移動に係るモータ等
のパルス数データによってその領域に区分を行う。吐出
領域制御部201は、このパルス数に係る領域区分デー
タに基づき、画像データファイル203の画像データ2
04を電源装置205からパワー供給を受けている記録
/非記録信号制御装置206に送り、プリントヘッド3
1の駆動を行う。すなわち、従来より知られるように、
キャリッジについて検出される所定位置を基準としたキ
ャリッジの移動位置情報と上記画像データに基づく各吐
出口毎の記録信号とに応じ、前述した図4(a)に示す
駆動信号207または図4(b)に示す駆動信号208
を出力し、プリントヘッド31を駆動する。
【0061】一方、非吐出領域制御部202では、非記
録信号タイミング制御部209に上記領域区分データを
送り、非記録信号タイミング制御部209は、この領域
区分データとキャリッジ移動位置検出部213からのキ
ャリッジ位置情報とに基づいて発熱休止領域制御と吐出
準備領域制御とをそれらの制御期間を切り分ける制御を
行う。すなわち、発熱休止領域制御部210は、非記録
信号タイミング制御部209から示される期間、記録お
よび非記録信号のいずれも出力しない発熱休止を行い、
一方、吐出準備領域211は、同様に制御部209から
示される期間、非記録信号データ212を記録/非記録
信号制御装置206に出力し、これにより、図4(b)
に示した非記録信号208′をプリントヘッド31に送
るようにする。
【0062】なお、図5について上述した構成は、具体
的にはCPU、RAM、ROMを有した捺染機の制御部
やヘッドドライバ回路によって構成されるものである。
【0063】図6は、上述したプリントヘッドの温度制
御を、プリント動作中のプリントヘッドと吐出領域、吐
出準備領域および発熱休止領域との物理的な位置関係に
よって示す図である。なお、ここでは、片方向のシリア
ルスキャン記録を示している。
【0064】また、図7は、上述の片方向のシリアルス
キャン記録の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0065】本処理が起動されると、まず、ステップS
201では、プリントヘッド31は吐出準備領域にある
ので上述の吐出準備領域の制御を行う。すなわち、キャ
リッジの移動とともにプリントヘッド1に対して前述し
た図4(b)に示す駆動信号を送り一定発熱量の制御を
行う。なお、ここでは、記録動作に関わらず、例えば装
置の電源オンと同時に一定冷却が開始され、連続的に冷
却が行われている。また、必要に応じて、ステップS2
02で所定吐出数の予備吐出を行う。
【0066】キャリッジの移動に従い、プリントヘッド
31が、一定速度の吐出領域に入ると、ステップS20
3で、上述した吐出領域制御に係る一行分(一走査分)
の記録を行う。そして、この一走査分の記録を終了し発
熱休止領域にプリントヘッド1が入ると、ステップS2
04で上述の発熱休止領域の制御を行う。すなわち、こ
の領域ではプリントヘッドの駆動を停止する。
【0067】以上の処理を終了すると、ステップS20
5で、次の記録行のデータがあるか否かを判断し、次の
行の画像データが存在する場合にはステップS206で
プリントヘッド31の反転および復動作とプリント媒体
の所定量の搬送を行う。そして、ステップS207でキ
ャリッジの移動走査位置の確認を行い、キャリッジが所
定位置に戻ったことを検知すると、再び吐出準備領域に
入ったと判断し、ステップS201以降で上述した処理
を繰り返す。
【0068】なお、ステップS202の予備吐出は、プ
リントヘッドが吐出準備領域にあるときに行われるが、
その際にヘッド内に与えられる熱量は図4(a)にて述
べたものと同様であり、従って、熱量的にはこの予備吐
出を吐出準備領域の制御としてみなしても問題はない。
【0069】また、キャリッジの移動位置情報に関し
て、キャリッジの初期位置としては、記録終了後、次の
記録のための準備位置に入ったキャリッジが次の印字を
開始するために動き出す位置を設定してもよい。また、
キャリッジの位置と時間のパラメータを組み合わせ、例
えば上記準備位置に入ってからの時間設定でもよい。あ
るいは、記録終了からの時間設定だけでもよい。
【0070】いずれの方法をとっても、前述のようにヒ
ータにパルスを与え直接インクを温める方法において
は、熱の応答性がよく、短時間のパルスの印加でも十分
に定常状態の適正なプリントヘッドの温度分布を達成で
きる。
【0071】以上のように、本実施形態によれば、プリ
ントヘッドの温度制御をそれ程必要としない記録終了後
においてヒータの発熱制御を停止し、一方、記録開始の
所定期間以前に一定発熱の制御を再開することによっ
て、インクに不必要な熱を与えないことが可能になる。
その結果、水に難溶性、不溶性の色材を用いたインクに
おいて、多大な熱が加えられることによって発生する色
材の乳化あるいは分散の破壊を極力抑えることができ
る。また、これら破壊物が仮に発生したとしても、、次
の行の記録の際に、これらの乳化あるいは分散の破壊物
が存在していたとしてもそれらが互いに凝集する前に吐
出口外に排出することが可能となる。これにより、水に
難溶性、不溶性の色材を用いたインクにおいても記録濃
度や色見の変化がなく、不吐出の起こりにくい安定した
プリントが実現可能となる。
【0072】(実施形態2)本実施形態では実施形態1
と同様にプリント動作中に、(1)吐出準備領域、
(2)吐出領域、(3)発熱休止領域を適切に使い分け
るために、これら領域の領域区分を、画像ファイルのヘ
ッド毎の画像データに基づいてプリントヘッドの装着位
置に応じたタイミングによって行う。すなわち、実施形
態1にあっては、キャリッジの移動について検知される
位置に応じて、その装着される全てのヘッドについて同
一のタイミングを基に領域区分が行われるが、本実施形
態ではヘッド毎に個々のタイミングで領域区分が行われ
る。
【0073】図8は、本実施形態におけるプリントヘッ
ドの温度制御系の概略を説明する図である。
【0074】図8において、プリント画像幅設定部30
0によって画像ファイル203から送られた画像データ
に対して各ヘッドについて1行分のデータ204が設定
され、このデータ204に対し画像データ付加部212
により非記録信号のみから成る画像データ204′を付
加する。この画像データ204′の量によって吐出準備
領域211と発熱休止領域210の領域区分を決定する
ことができる。
【0075】このように画像デタ204に画像データ2
04′が付加されたデータは、吐出領域制御部201に
より画像ファイル203から送られた画像データ204
のみが、また、吐出準備領域制御部211により、非吐
出信号のみからなる画像データ204′のみが、それぞ
れ記録/非記録信号制御部206に送られる。これによ
り、それぞれの画像データが送られてくるタイミングに
応じて、吐出領域では前述した図4(a)に示す記録信
号207または図4(b)に示す非記録信号208が出
力され、また吐出準備領域では非記録信号208′が出
力され、プリントヘッド31に送られる。一方、画像デ
ータ204および204′が存在しない領域、すなわ
ち、画像データが送られてこないタイミングでは発熱休
止領域制御部210によりプリントヘッド31の駆動は
停止される。
【0076】図9は、本実施形態におけるプリント動作
のそれぞれのプリントヘッドの位置と吐出領域、吐出準
備領域、発熱休止領域との位置関係を示す図である。こ
こでは、両方向のシリアルスキャン記録の場合を示して
いる。同図からも明らかなように、各インク色のプリン
トヘッドは、その1行分の画像データ(画像データ20
4)とこれの前部に付加される白ベタデータ(非記録の
画像データ204′)の転送されるタイミングによって
領域区分が行われることになる。
【0077】図10は本実施形態による両方向のシリア
ルスキャン記録の動作を説明するためのフローチャート
である。
【0078】まず、記録スタート信号の入力により本処
理が起動されると、直ちにステップS301で画像ファ
イルにおいて非記録信号だけで構成されている白べた画
像(画像データ204′)を、あらかじめ設定している
幅分だけ1行分の画像データ204に付加する。この時
の白べた画像の付加は、各色のヘッドそれぞれの画像デ
ータに同じ幅だけ行う。このようにすることで、キャリ
ッジに搭載されているプリントヘッドの装着位置にかか
わらず、いずれのヘッドも記録開始前に印加される非記
録信号のパルス数が等しくなる。
【0079】そして白べた画像の付加後、ステップS3
03で、白べた画像の幅で決定される吐出準備領域で白
べた画像の記録動作、すなわち実際にはインク吐出を行
わない図4(b)の駆動信号によるヘッド駆動を行い、
続いて、吐出領域で1行分の画像データの記録を行う。
なお、本実施形態においても、印字動作に関わらず、た
とえば電源オンと同時に一定冷却が開始され、連続的に
冷却が行われている。また、上述の白べた画像の記録
中、あるいはその記録前に必要に応じてステップS30
2で予備吐出を行う。その後、ステップS304では、
プリントヘッド31の発熱休止領域に入り、ヘッドの駆
動を停止する。
【0080】そして、ステップS305で次の行の画像
データが存在すると判断されたときは、ステップS30
6でプリント媒体の副走査方向の送りを行う。そして前
行と逆の走査方向で、同様に、ステップS301以降の
動作を行う。
【0081】以上のように、一定発熱の制御をプリント
ヘッド毎に個別に制御可能とすることで、さらに必要最
小限のパルスの印加時間で適正な温度分布を達成でき
る。また同時に、両方向記録時のように、キャリッジに
装着されているプリントヘッド相互の位置関係が逆転す
る場合においても、常に、それぞれの各ヘッドに付与さ
れる熱量を等しく設定できるので、キャリッジの物理的
なヘッド装着位置に関して特定のヘッドのみ多大な熱が
付与され、不吐出になりやすいという状態を回避するこ
とが可能になる。
【0082】(実施形態3)本実施形態では、上述した
実施形態1および2と同様、プリント動作中に、(1)
吐出準備領域、(2)吐出領域、(3)発熱休止領域を
適切に使い分けるが、これらの領域区分を動作中の特定
のシーケンスに応じて行う。
【0083】図11は図1に示した回復装置20の一部
であるブレード部700の断面構成図である。
【0084】図11においてブレード部700は、キャ
ップ部100より搬送部2側に設けられ、発泡ウレタ
ン、焼結体または繊維網等の多孔質体からなるブレード
701を有し、このブレード701でプリントヘッドの
吐出口面1008をワイピングする。これにより、記録
中に発生して吐出口面1008に付着したインクミスト
等を除去することができる。また、キャップ部100を
用いた吸引回復動作を実行した後に吐出口面1008に
残在しているインクを除去することもできる。
【0085】より詳細には、ブレード部700は、プリ
ントヘッドの吐出口面1008に対するブレード701
の当接または当接解除の動作を行うための駆動部を有し
ている。すなわち、ブレード701はホルダ702に支
持されており、ホルダ702の支点702aを中心とす
る回転動作によって、上記ブレード701の当接および
削除動作が行われる。図11において、当接状態(図中
実線で示される状態)のブレード701は、その形状を
折れ曲がった状態とし、この状態でプリントヘッドを移
動させることにより、その吐出口面1008のワイピン
グを行うことができる。ブレード701の移動範囲の下
方には、吐出口面1008を清掃した後のブレード70
1を洗浄するための浄化槽703が設けられている。浄
化槽703には洗浄液が適宜供給される。ここでは洗浄
液として、水を使用してもよい。この構成において、ブ
レード701は吐出口面との当接の解除動作に連続して
浄化槽703内の洗浄液に浸かって洗浄された後、この
洗浄時に余剰に保持した洗浄液がポンプ(不図示)で吸
引され、さらに、適切な湿潤状態で次のワイピング動作
を待機する。
【0086】このようなワイピング動作において、ヘッ
ド吐出口面を十分に清掃するためには適切なブレードの
湿潤状態が必要となる。しかし、ブレードは、上述のよ
うに吐出口面に対し折れ曲げて当接させられていること
から、ブレードに含まれている水がワイピング中に吐出
口内に逆流する可能性がある。このような状態で、非吐
出時の発熱のためのエネルギーとしてヒータにパルスを
印加すると、以下のような不都合が生じる。
【0087】1)水とともに泡が混入し、ヒータの熱に
よって泡が膨張しインク路内で大きな気泡となって滞留
し不吐出を引き起こす。
【0088】2)水とともに泡が混入すると、ヒータ付
近にインクの代りに泡が存在することもあり、このた
め、ヒータ付近のインクの単位あたりに受け取る熱量が
増加し、水に難溶性、不溶性の色料を用いたインクの熱
による色料の乳化あるいは分散の破壊を発生しやすく
し、その結果不吐出が発生しやすくなる。
【0089】図12は、本実施形態におけるプリントヘ
ッドの温度制御系の概略を説明する図である。
【0090】図12において、上述した実施形態と同
様、領域区分が行われた後非吐出領域制御では、非記録
信号タイミング制御部209は、プリント動作中の上記
ワイピング動作に応じて発熱休止領域のタイミングを定
める。すなわち、ワイピング動作検出部215によって
ワイピング動作が検出される間、非記録信号タイミング
制御装置209は発熱休止領域制御部210を起動し、
それ以外は吐出準備領域制御を起動するようにする。な
お、本実施形態では、吐出領域と吐出準備領域との領域
区分は、図12からも明らかなように実施形態1と同様
の基準で行う。
【0091】図13は、本実施形態におけるプリント動
作中のプリントヘッドの位置と吐出領域、吐出準備領
域、発熱休止領域との物理的な位置関係を示す図であ
る。ここでは、双方向のシリアルスキャン記録の場合を
示している。この図からも明らかなように、副方向記録
時に、回復ユニット近傍を吐出準備領域として動作中の
プリントヘッドは、ワイピング動作に入ることが検出さ
れると、発熱休止領域制御により、プリントヘッドの駆
動が停止される。
【0092】図14は本実施形態による双方向印字のシ
リアルスキャン記録の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0093】本実施形態ではステップS401〜S40
4で実施形態1と同様の動作を行い、その後、ステップ
S405でキャリッジを反転して復方向の移動を行うと
ともにプリント媒体の送りを行う。この間に、ステップ
S406でワイピングを行うか否かを判断し、ワイピン
グを行う場合は、プリントヘッドの駆動を停止した後
(S407)、ワイピング動作を行い(S408)、ス
テップS401以降の動作を繰り返す。
【0094】一方、ワイピング動作が行われないと判断
した場合には、直ちにステップS401へ戻りそれ以降
の動作を繰り返す。
【0095】以上のように、非記録信号で印加させるパ
ルスを制御するための制御タイミングを、プリント動作
中の特定のシーケンスに応じて行うようにしたので、吐
出に悪影響を与えることなくプリントヘッドの温度制御
を行うことができる。
【0096】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0097】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0098】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0099】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0100】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0101】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0102】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0103】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0104】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータの発熱によりヘッド温度を制御する場合にも、所
定期間発熱を休止する制御が行われるので、特に、プリ
ント装置を連続運転したときなどにヒータの周囲で局部
的に温度が上昇することを抑制できる。
【0106】この結果、適切なプリントヘッドの温度制
御を行うことができ、記録濃度が一定でむらがなく、色
の再現性を向上させることが可能となる。特に、水に難
溶性または不溶性の色材を用いたインクを用いる場合に
おいても、不吐出の起こりにくい安定したプリントを接
続することが可能となり、インクジェット捺染機のよう
な産業用プリント装置などにも広く適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリント装置
の一実施形態としての捺染装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すインクジェットプリント装置の主要
部を示す断面図である。
【図3】(a)および(b)は、上記装置で用いられる
プリントヘッドの温度調整のための構成およびプリント
ヘッドにおける温度分布を説明する図である。
【図4】(a)および(b)は本発明の一実施形態で用
いられる記録信号と非記録信号を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態によるプリントヘッド
の温度制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】上記第1の実施形態におけるプリントヘッドの
位置と温度制御における領域区分との関係を示す図であ
る。
【図7】上記第1の実施形態による記録動作を示すため
のフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態によるプリントヘッド
の温度制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】上記の第2の実施形態におけるプリントヘッド
の位置と温度制御における領域区分との関係を示す図で
ある。
【図10】上記第2の実施形態による記録動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】図1に示した捺染装置の回復装置におけるブ
レード部の構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態によるプリントヘッ
ドの温度制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】上記第3の実施形態におけるプリントヘッド
の位置と温度制御における領域区分との関係を示す図で
ある。
【図14】上記第3の実施形態による記録動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 プリント部 2 搬送部 3 繰り出しローラ 4 巻き取りローラ 5 乾燥部 10 キャリッジ 11,12 ヘッドユニット 13 供給装置 20 回復装置 31 プリントヘッド 32 吐出口 33′ インク路 37 ウォータージャケット 39 温度調整器 40 ポンプ 200 プリント画像幅、プリント位置設定部 201 吐出領域制御部 202 非吐出領域制御部 203 画像ファイル 204,204′ 画像データ 205 電源装置 206 記録/非記録信号制御部 209 非記録信号タイミング制御部 210 発熱休止領域制御部 211 吐出準備領域制御部 212 非記録信号データ 213 キャリッジ移動位置検出部 214 画像データ付加部 215 ワイピング動作検出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータが発生する熱を利用してインクを
    吐出するプリントヘッドを用い、該プリントヘッドから
    プリント媒体にインクを吐出してプリントを行うインク
    ジェットプリント装置において、 プリントヘッドのヒータに熱を発生させて当該インクの
    温度を制御するヘッド温度制御手段であって、当該制御
    領域として、 インクを吐出しない程度に前記ヒータを発熱させる非吐
    出制御のみを動作させる吐出準備領域、 前記非吐出制御および/または前記インクを吐出するよ
    うに前記ヒータを発熱させる吐出制御を動作させるイン
    ク吐出領域、および前記非吐出制御および前記吐出制御
    とも動作させない発熱休止領域、 を有したヘッド温度制御手段を具えたことを特徴とする
    インクジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 プリント情報に基づき、前記吐出準備領
    域、前記インク吐出領域および前記発熱休止領域を決定
    する制御タイミング決定手段をさらに具えたことを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記制御タイミング決定手段は、プリン
    トする画像の幅、プリント位置およびプリントヘッドを
    搭載して移動するキャリッジの移動位置に基づいて、前
    記吐出準備領域、前記インク吐出領域および前記発熱休
    止領域を決定することを特徴とする請求項2に記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットプリント装置は、複
    数のプリントヘッドを用い、前記制御タイミング決定手
    段は、前記複数のプリントヘッド個々の画像データに基
    づいて、それぞれのプリントヘッドに関する前記吐出準
    備領域、前記インク吐出領域および前記発熱休止領域を
    決定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記制御タイミング決定手段は、前記画
    像データに非記録データからなる付加画像データを付加
    することにより、該付加画像データが転送される期間、
    前記吐出準備領域の制御を行うようにすることを特徴と
    する請求項4に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記制御タイミング決定手段は、前記イ
    ンクジェットプリント装置における所定のシーケンスが
    行われる期間、前記発熱休止領域の制御を行うようにす
    ることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載
    のインクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記所定のシーケンスは、プリントヘッ
    ドのインク吐出口面を掃拭するワイピング動作であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリン
    ト装置。
  8. 【請求項8】 インクは水に難溶性または不溶性の色材
    を有したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    に記載のインクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッドを冷却する冷却手段
    をさらに具えたことを特徴とする請求項1ないし8のい
    ずれかに記載のインクジェットプリント装置。
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