JPH1095125A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

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JPH1095125A
JPH1095125A JP25324296A JP25324296A JPH1095125A JP H1095125 A JPH1095125 A JP H1095125A JP 25324296 A JP25324296 A JP 25324296A JP 25324296 A JP25324296 A JP 25324296A JP H1095125 A JPH1095125 A JP H1095125A
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JP
Japan
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wiping
liquid
liquid ejecting
blade
ink
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Withdrawn
Application number
JP25324296A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Miyashita
佳子 宮下
Atsushi Aoki
淳 青木
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH1095125A publication Critical patent/JPH1095125A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4078Printing on textile

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙や布等の記録媒体Aに対して、インク等の
液体を噴射する液体噴射ヘッド21を用いた液体噴射装
置において、大きい記録幅の布等を異物E等の付着等に
よる障害を生ずることなく正常な噴射を長時間連続して
維持できる払拭手段を提供する。 【解決手段】 このため、前記液体噴射ヘッド21の液
体噴射面1008を払拭するためのブレード201と、
これを浄化する洗浄槽203と、この洗浄槽から洗浄液
203を減量するポンプ501を設けると共に、払拭す
る部分の湿潤状態,材質,硬度,払拭時の液体噴射面1
008への押圧力,接触長さ,払拭速度等の適切な状態
を提案した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
噴射する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置に関し、
さらに詳しくは、紙や布,不織布,OHP用紙等の記録
媒体に対して、所定の記録を行う記録装置に関するもの
である。特に本発明は、長時間、あるいは例えば1m以
上の記録幅の布等を連続して、記録するような記録装置
に有効な発明を提供するものである。具体的な適用機器
は、例えばプリンタ,複写機,ファクシミリ,プリンタ
などの事務機器や大量生産機器、さらには噴射した液体
を用いて物体を駆動する装置等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体噴射装置としては、
液体を噴射して記録を行うか、あるいは、特殊な液体を
噴射して、これを利用する装置がある。一般に、液体を
噴射するこの種の装置の吐出部は極めて小さいものであ
るため、液体中に混入されている染料や顔料等が固着す
る状態が生じたり、異物が付着することにより、噴射不
良を生じて記録装置では記録不良を生ずることがあり、
噴射液体を効率よく利用できなくなるという問題が生じ
てしまう。通常は、これらの問題が発生しないうちに、
適当な時間間隔で回復手段としての吸引,加圧等による
液体に強制排出か、吐出部のある吐出領域を清掃する
か、吐出部の吐出領域に対して気体あるいは液体を噴射
すること等が考えられる。
【0003】しかしながら、上述のような回復手段に
は、それぞれ次のような問題点がある。すなわち、吸引
により吐出部から液体を強制排出させる場合において
は、多数の噴射ノズルを有する噴射ヘッドを用いると、
吸引時に噴射ヘッドに密着するキャップの内容積が大き
くなり、所定の負圧をコントロールするのが困難とな
る。
【0004】また、吐出部に液体を噴射して吐出部の増
粘インクや固着物を溶解させて除去し、かつ付着物を液
体と共に洗い流す方法は、有効であるが、この方法は、
同時に負圧状態となっている噴射吐出口内に洗浄液が混
入し、インク濃度が低下して、印字濃度が低下するとい
う問題も引き起こし易い。
【0005】また、洗浄液を用いない回復手段では、増
粘インクが噴射ヘッドの吐出口近傍に付着し、目詰まり
やインクの不吐出等が発生し易い。
【0006】さらに、インク吐出時に飛び散ったミスト
が噴射ヘッド表面に累積して吐出口を塞ぎ、不吐出とな
ることを防ぐために、ブレードによりヘッド表面を払拭
することも考えられるが、工業的に長時間運転を続けた
場合、払拭したインクが逃げ場を失い累積すると共に増
粘し、このような増粘インクが付着したブレードにより
噴射ヘッドを擦ることになり、却って不吐出を招くこと
になる。特にカラーの記録装置の場合には、複数のヘッ
ドからミストを掻き集めることになり、この問題が著し
い。
【0007】これに対し、液体噴射ヘッド面を払拭する
ための払拭手段と、前記払拭手段を浄化するための浄化
手段とを設ける手段が提案されている(例えば特開平6
−79880号公報)。この手段は前述の問題点を解決
する上で有効である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
手段だけでは、払拭条件やインク種によっては、液体噴
射面の汚れを完全に清掃するには不十分であった。上述
の手段では、浄化手段において前記払拭手段を介して前
記液体噴射口から液体を排出させ得る大きさで前記払拭
手段の吸引を行い、払拭手段の湿潤状態を調節してい
る。しかし、濡れ性の高い液体を噴射する場合や短時間
で払拭する場合には、液体噴射口の液体は払拭手段に吸
引されるが、噴射口付近に付着したインクは払拭できず
に残存してしまうことがある。また、払拭手段が吸引さ
れ過ぎていても液体噴射面との親和性が悪くなり、噴射
口面の汚れを払拭する性能が悪化する。さらに、払拭す
る条件によっては、例えば払拭準備段階と払拭時の払拭
手段の形状とが異なる場合、払拭準備段階と、払拭時の
払拭手段のインク吸引能力が変るため、払拭準備段階に
おいて湿潤状態を定量化することが困難であった。
【0009】そこで、本発明は、上述の問題点を解決す
るためになされたもので、種々の液体における噴射ヘッ
ドの液体吐出部の高い清掃能力と、長期にわたり安定し
た液体の噴射を行うことができる液体噴射装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、液体噴射ヘッドを用いて所定の液体を噴射する液
体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドの液体噴射面
を払拭するための払拭手段と、前記払拭手段を浄化する
ための浄化手段と、前記払拭手段から液体を減量する液
体乾燥手段を備えた液体噴射装置において、以下の各項
の特徴のいずれかを備えることにより、前記目的を達成
しようとするものである。
【0011】(1)前記液体噴射面を払拭する直前状態
での前記払拭手段の払拭する部分の保水比率が30%以
上70%以下、より好ましくは35%以上65%以下で
あることを特徴とする。
【0012】(2)また、前記液体噴射ヘッドの液体噴
射面を払拭する部分のF形硬度が40度以上70度以
下、より好ましくは45度以上65度以下であることを
特徴とする。
【0013】(3)また、前記払拭手段は、前記液体噴
射面への払拭する部分の押し当て圧が0.15gf/m
2 以上0.60gf/mm2 以下であることを特徴と
する。
【0014】(4)また、前記払拭手段は、前記液体噴
射面への払拭する部分の荷重が1液体噴射口当たり9.
8×10^(−5)gf以上3.9×10^(−4)g
f以下であることを特徴とする。
【0015】(5)また、前記液体噴射ヘッドの液体噴
射面を払拭する部分が例えばポリウレタン等の多孔質体
から成ることを特徴とし、多孔質体の気孔率が65%以
上95%以下、より好ましくは70%以上90%以下で
あることを特徴とする。
【0016】(6)また、前記払拭手段は、前記液体噴
射ヘッドの液体噴射面を払拭する長さが4ミリ以上であ
ることを特徴とする。
【0017】(7)さらに、前記払拭手段は、前記液体
噴射ヘッドの液体噴射面に付着した前記液体の量に応じ
て、前記液体噴射面と前記払拭手段との払拭速度を変化
させることを特徴とする。
【0018】
【作用】以上のような特徴を有する本発明の液体噴射装
置は、液体噴射ヘッドの液体の噴射面を払拭する部分の
払拭直前状態での最大保水能力に対する保水比率及び硬
度,材質,払拭時の押しあて圧払拭面積等をそれぞれ最
適に規定することによって、種々の液体を噴射する液体
噴射装置においても、常に液体噴射面の高いクリーニン
グ効果と長期に亘る安定した液体噴射を可能とするもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0020】
【実施例】図1及び図2に、本発明を適用するシリアル
型インクジェット記録装置の好適例として、捺染プリン
ト装置の構成例を示す。両図において、Aは、捺染プリ
ント装置の対象となる被記録材(記録媒体)の布地であ
り、巻出しローラ3に巻回された状態に保持されてい
て、巻出しローラ14,15を経て所定の送り速度で、
プリンタ部1の記録装置に伸張された状態で導かれる。
17及び19は、記録装置でプリンタ部1によりプリン
トを終えた布地Aを巻取りローラ4に導くための送りロ
ーラ及び中間ローラである。
【0021】一方、プリンタ部1は、ヘッドキャリッジ
10に搭載された熱記録ヘッドユニット11,12を備
えており、各熱記録ヘッドユニット11,12には、所
定方向に多数のインク噴射口(以後、“吐出口”と称す
る)を配列した記録ヘッドが、上記所定方向とは異なる
方向に複数保持されている。そして、図2のヘッドキャ
リッジ10の布面で直行する方向の移動走査中に、熱記
録ヘッドユニット11,12内にある記録ヘッドから各
々複数種類の捺染プリント用のインクを記録媒体として
の布地Aに向けて吐出し、捺染プリントが行われる。
【0022】1a及び1bは、キャリッジ10の移動を
案内する一対のガイドレールであり、キャリッジ10
は、駆動モータによってプリントに合わせた所定のタイ
ミングで駆動されるタイミングベルトで、各ガイドレー
ル1a,1bに沿って、矢印P1,P2の両方向に移動
する。往復動の際、各列の記録ヘットにより、連続する
記録媒体Aに対し、 (1走査中の印字)=(所定の記録長L)×(記録媒体
Aの幅) の範囲で繰り返して印字を行う。
【0023】各熱記録ヘッドユニット11,12内にあ
る各記録ヘッドに供給されるべきインクは、プリンタ部
1の枠体とは別に設けられた供給装置13から供給され
る。供給装置13は、使用するインク色毎にインクタン
クを有し、各インクを蓄えることができる。各記録ヘッ
ドはこれらのタンクのいずれかのそれぞれに対応してい
る。すなわち各色のインクは、上流側の記録ヘッドユニ
ット11内にある記録ヘッド、それに対応する下流側の
記録ヘッドユニット12内にある記録ヘッドとの計2つ
の記録ヘッドに供給されることになる。
【0024】インクは、インク色毎の供給ポンプによ
り、プリンタ部1内を配回されたチューブ1cを介し
て、対応する色の記録ヘッドに供給される。印字時に
は、記録ヘッドから吐出される分だけが、毛細管作用に
より、自動的にインクタンクから記録ヘッドに供給され
る。また、供給装置13には、インクタンクからインク
を記録ヘッドに加圧供給する加圧ポンプ(不図示)が設
けられている。さらに、この加圧ポンプと記録ヘッドと
を接続し、加圧供給時のインクの流路となる加圧チュー
ブと加圧供給時に記録ヘッドからインクタンクにインク
を戻す流路となる循環チューブとが設けられている。そ
して、共に一端はインクタンク中のインクに液没してい
る。
【0025】さらに、布地Aに対するプリント位置から
外れた場所に、図1に示すように各熱記録ヘッドユニッ
ト11,12内の不図示の吐出口から常時良好に印字を
行えるようにするための回復装置20が取り付けられて
いる。
【0026】回復装置20は、インクの吐出不安定の原
因、すなわち(1)インクの粘度増加、(2)吐出口面
へのインクやごみ等の付着、(3)吐出口内の気泡や異
物、を除去または防止し、確実な吐出安定性を得るため
のものである。回復装置20は、キャッピング部10
0,ブレード部200,予備吐出部300,タンク部4
00,ポンプ部500,排出部600から構成されてい
る。
【0027】本実施例で示すような捺染プリント装置の
場合、特にその回復装置は高いクリーニング性能を必要
とする。捺染プリント装置の場合、長尺幅、連続稼働を
することが多いため、印字中に吐出口面に付着するイン
クミストの量も多くなる。また、布帛に印字を行うの
で、布帛の毛羽が印字中に吐出口面に付着する。これら
の多量の汚れを除去しなければならない。さらに詳細に
は後述するが、様々な素材に印字を行えるように種々の
インクを用いるため、インク種によらない回復手段が必
要である。
【0028】この種の回復装置について詳細に説明す
る。図3は、回復装置20の全体的な構成を示したもの
である。
【0029】(a)キャッピング部100 キャッピング部100は、非記録時に各熱記録ヘッドユ
ニット11,12に搭載されている各記録ヘッド21の
吐出口面に当接されるものであり、非記録時にはキャッ
ピング部100と対向する位置へ移動する。そのときキ
ャッピング部100は、キャップドライバによって上昇
駆動され、弾性部材22を吐出口面に圧着させてキャッ
ピングを行う。
【0030】各記録ヘッド21を空気中に長時間放置す
ると、吐出口内のインクが蒸発して増粘し、吐出が不安
定になる。これを防ぐため、非印字中は吐出口部を外気
と遮断して密閉する。
【0031】またキャッピング部100では、長時間放
置や長時間印字ではインク加圧による回復も行われる。
長時間放置の場合には、キャッピングをしていても、吐
出口内のインクは緩慢であるが、蒸発して増粘する。ま
た、吐出口内部に気泡が残留して安定した吐出を妨げる
ことも皆無ではない。このため印字開始時にインクタン
クに設けたポンプを駆動してインク加圧を行い、吐出口
内部の増粘インクや残留気泡を吐出口外に排出する。ま
た長時間印字中に突発的に発生した不吐出に対して有効
であり、吐出口内にごみ等が侵入していても、それらを
洗い流して安定した吐出を保つ効果もある。
【0032】(b)予備吐出部300 ブレード部200と搬送部2との間に、予備吐出部30
0が設けられている。予備吐出部300は、記録媒体A
への印字を開始する前に記録ヘッドが行う予備吐出(ダ
ミーの吐出)が行われる部材であって、その予備吐出で
のインク滴を受容するための受容部を備えている。
【0033】(c)タンク部400 タンク部400は、洗浄液を貯留するタンク401と、
このタンク401からの洗浄液の供給を制御する電磁弁
402とから構成されている。タンク401は、プリン
タ部1の上方部であってブレード部200より高位に設
けられており、電磁弁402を介して自由落下により洗
浄液を後述の洗浄槽203に適量供給する。タンク40
1には、外部設備としての洗浄液製造装置から洗浄液が
供給される。本実施例では、洗浄液に純水を用いてもよ
い。
【0034】(d)ポンプ部500 ポンプ部500は、ポンプ501と吸引管502と排出
管503とを有し、キャッピング部100とブレード部
200との下方に位置し、高低差を加えて各部からの排
出を容易にしながら、吸引を行っている。吸引管502
と排出管503とはポンプ501に接続されている。ま
た、吸引管502は、後述するがブレード部200に接
続され、排出管503は、排出部600に接続されてい
る。
【0035】ポンプ501としては、パルスで駆動する
形式や、時間当りの回転数が一定であるダイヤフラムや
ベローズを用いた容積式の定量ポンプを使用している。
また、これらのポンプ501が有する逆止機能により、
吸引した液体がキャッピング部100やブレード部20
0へ逆流することはない。
【0036】(e)排出部600 排出部600は、キャッピング部100の排出管、ブレ
ード部200の排出管204a(後述、図4(a))、
予備吐出部300の排出管304a、あるいはポンプ部
500により吸引したインク、あるいは洗浄液を装置外
へ排出する際の受液機能、及び受液したこれらのインク
あるいは洗浄液を装置外へ排出する機能を有する。排出
部600は、回復装置20の下方に設けられた受液部6
01を有し、この受液部601からはホース602を介
して、装置の外部でかつ最低位にある側溝603(図
2)に排液を流すようになっている。
【0037】(f)ブレード部200 図4は、回復装置20の一部であるブレード部200の
断面構成図である。(a)は、ブレード201の吐出口
面の払拭(以後“ワイピング”と呼ぶ)、(b)は、ブ
レードの浄化、(c)は、ブレードの乾燥の各動作を示
した図である。また(d)は、ブレード部の断面図及び
正視図を示している。
【0038】図4において、ブレード部200は、キャ
ッピング部100より搬送部2側に設けられ、記録ヘッ
ド21の吐出口面1008をワイピングするブレード2
01が設けられている。ブレード201は、印字中に発
生して吐出口面1008に付着したインクミストやご
み、またインク加圧モードで発生した吐出口から排出さ
れ吐出口面に残ってしまったインク等を除去するための
払拭する部分である。本実施例ではブレード201の好
適な材料として、可撓性のある多孔質体を用いる。T1
はブレード厚さを示す。
【0039】ブレード部200には、記録ヘッド21の
吐出口面1008に対して、ブレード201を前進及び
後退させるための駆動部を有する。各ブレード201
は、それぞれホルダ202に支持されており、ホルダ2
02の支点202aを中心とする回転動作によって、ブ
レード201の前進及び後退が行われる。図4(a)
は、前進状態のブレードであり、後述するように浄化,
乾燥させたブレードである。ブレード201が折れ曲が
っているのは、記録ヘッド21の吐出口面1008に当
接していることを示している。本実施例では、ブレード
の幅Wは1つの記録ヘッド21を一回で払拭できるよう
に1ヘッド分の長さをもっている(図4(d)参照)。
また、ブレードの厚みT1は、ホルダ202と吐出口面
1008との距離lより若干小さくなっている。従って
ブレードは、吐出口面1008とホルダ202とによっ
て潰されずに、吐出口面1008に当接している。
【0040】また、ブレード201を前進状態として、
かつ記録ヘッドを移動させることにより、記録ヘッド2
1のワイピングが行われる。ブレード201によるワイ
ピング動作は、印字動作において記録ヘッドが一往復す
る度に、あるいは、予め設定した回数だけ往復する度に
行われる。
【0041】さらに、記録ヘッド21の吐出口面100
8を清掃した後のブレード201を浄化するための洗浄
槽203が設けられている。洗浄槽203には、洗浄液
が適宜供給されており、余剰の洗浄液は、ドレイン20
4を介して排出管204aにより、排出部600に排出
される。ドレイン204を設けたことにより、洗浄槽2
03の液面は一定高さH2に保たれる。ここでは洗浄液
として、純水を使用してもよい。図4(b)は、ブレー
ド201の後退時であり、後退時に洗浄槽203内の洗
浄液203aに浸かって洗浄される。浄化後、ブレード
201は、過剰な洗浄液を保水しているため、ポンプ部
500で吸引し、適切な湿潤状態で次のワイピング動作
まで待機するようにする必要がある。
【0042】図4(c)は、ブレード201を乾燥する
状態を示している。前進位置のブレード201に近接し
て、ブレード201の乾燥手段である他端がポンプ部5
00に接続された吸引管502(図3)の一端が、開口
しており、ブレード部が過剰に保水した洗浄液をポンプ
部500により吸引できる構成をとっている。ここで乾
燥されたブレード201は、次のワイピング時まで待機
される。このように後述の印字および回復動作シーケン
スに従って図4の(a)→(b)→(c)→(a)…と
動作が繰り返される。
【0043】本発明実施例の方法の特徴としては、液体
噴射面を払拭する直前状態の払拭する部分の洗浄液の保
水量を、最大保水能力に対して特定の値になる状態にし
て液体噴射面を払拭することである。なお本実施例にお
ける液体噴射面とは吐出口面を、また払拭する部分とは
ブレード201の液体噴射面と当接して払拭する部分を
表わしている。また、保水量とは保水させたブレードの
質量から完全に乾燥させた時のブレードの質量を差し引
いたブレードに保水された水分量のことである。
【0044】前述のようなワイピング動作において、ブ
レードの湿潤状態を最大保水量に対する比率が30%以
上70%以下になるようにする。より好ましくは35%
以上65%以下である。なお、最大保水量とは、払拭す
る部分を含む払拭部材全体が液体噴射口面を払拭する状
態(形状)で保水可能な最大量のことで、本実施例で
は、ワイピングを行っているときの形状でブレード全体
を洗浄液に浸し保水可能な最大量を最大保水量とする。
【0045】ブレード部材201として多孔質体を用い
た場合、ワイピング時にブレードの毛細管現象を利用す
ることにより、ブレード内にインクミストやごみを吸収
させ、清掃能力を向上することができる。
【0046】ワイピングする部分のブレード201の保
水比率が最大保水量の70%より大きい時は、洗浄液を
吸引手段によって吸引することによって発生するポリウ
レタン等の多孔質体内の毛細管現象による負圧が小さく
なる。このように洗浄液を保水したブレードの負圧力が
小さいと、ワイピング時にノズルからインクを吸引でき
ずに、かえってブレードが保水している洗浄液を噴出口
に混入されてしまう。その結果記録ヘッド内のインクの
濃度が下がり、印字濃度低下を引き起こし、インク種に
よってはインク吐出に悪影響を与えることもある。
【0047】一方、保水比率が最大保水量の30%未満
である時、特に完全に乾燥している時は、ブレードとヘ
ッド面との親和性が悪くなり、ブレード201と吐出口
面1008とを完全に当接したままワイピングすること
が困難になったり、毛細管現象を吐出口面の清掃に利用
するのが困難になるので清掃能力が低下する。
【0048】しかし、ワイピングする部分のブレードの
保水比率が最大保水量の30%以上70%以下である時
は、上記のような不都合を引き起こさず、常に十分な清
掃能力でワイピングを行えるので、吐出口面を十分に清
掃した状態で毎バンドの印字を行える。
【0049】ブレード201の湿潤状態は以下のように
決定した。すなわち、まず、完全に乾燥した状態でのブ
レードの質量を測定する(W)。そして、ブレードがヘ
ッド面を払拭するときの形状でブレードを洗浄液に浸し
保水可能なだけ保水させ、ブレードの質量を測定する
(Wm)。次いで、浄化した後のブレードを乾燥手段で
乾燥させ、ブレードの質量を測定する(Wx)。これら
の測定値から下記式にて、最大保水量に対する払拭する
直前状態でのブレードの保水比率Kを求める。
【0050】(数1) K(%)=X/Wmax* 100 X=Wx−W Wmax=Wm−W K;保水比率 X;払拭直前状態での払拭部材全体の保水量 Wmax;払拭直前状態での払拭部材全体の最大保水量 W;払拭する部分を含む払拭部材全体の乾燥質量 Wx;払拭直前状態での払拭部材全体の質量 Wm;払拭部材全体の払拭状態の形状で保水した時の最
大質量 なお、上述のように、実際にブレードを払拭する状態の
形状にして最大保水量を求める他に、払拭状態のブレー
ドの予想体積から計算で求めてもよい。多孔質体を用い
たブレードの場合、力学的に形状変化させられた分は、
ほとんどがブレード内の各空洞が潰された状態のもので
ある。従って、形状を変化させていない状態での最大保
水量から払拭状態で、潰されたり折曲げられた分の体積
を差し引いたものが払拭状態での最大保水量と置き換え
られる。このような方法を用いることにより、本実施例
では用いなかった、ヘッド面に当接する部分を潰してワ
イピングする場合や、複雑な形状でワイピングする場合
にも、払拭する状態での最大保水量を簡単に求めること
ができる。
【0051】また、本実施例では、払拭手段から液体を
減じる乾燥手段として吸引手段を用いたが、ローラをブ
レードに圧接して絞る方法等であってもよい。
【0052】本発明の払拭する部分の材料としては、可
撓性を有する多孔質体を用いる。多孔質体を用いること
でワイピング時にブレードの気孔内にごみやインクミス
トを取り込み、高いクリーニング性能を得ることができ
る。材質としては、高分子多孔質体が使用可能であり、
高分子多孔質体を用いる場合、高分子発泡体のようにイ
ンクミストの吸収による体積変化や湿潤状態での硬度の
変化が顕著のものではなく、例えば、ポリウレタン,ポ
リビニルホルマール等の発泡樹脂タイプのものを好適な
ものとして挙げることができる。
【0053】また、熱焼結タイプの高分子多孔質体も利
用することができ、例えば、低密度ポリエチレン,高密
度ポリエチレン,高分子量ポリエチレン,複合ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ポリメチルメタアクリレート,
ポリスチレン,アクリトニトリル系共重合体,エチレン
酢酸ビニル共重合体,フッ素樹脂,フェノール樹脂等の
熱焼結体を挙げることができ、中でもインクミストの吸
収性及び耐インク性から、低密度ポリエチレン,高密度
ポリエチレン,高分子量ポリエチレン,ポリプロピレン
を用いてものが好ましい。
【0054】さらに、多孔質体の気孔率が65%以上9
5%以下であることが好ましい。より好ましくは、70
%以上90%以下である。なお、本実施例における気孔
率とは、ブレードの全容積に対する気孔の占める容積の
比率であり、ここでは、(数2)に示した計算式で求め
た。
【0055】(数2) P(%)=d×a×100 d=W/V a=Wmax/W d;払拭する部材の密度 a;払拭する部材の吸水率 W;払拭する部分を含む払拭部材全体の乾燥質量 Wmax;払拭直前状態での払拭部材全体の最大保水量
((数1)参照) V;払拭する部材全体の体積 気孔率が小さいと、ブレード内に保水できる量が小さく
なるため、浄化手段におけるブレードの洗浄液の吸収も
少なく、ブレード自体の浄化能力が低下し、常に十分に
浄化された状態でワイピングを行うことができないこと
がある。
【0056】また気孔率が大き過ぎると、ブレード内に
保水可能な保水量が多くなるため、ブレードの浄化にお
いて、ブレードが保水する洗浄液の量が大量になる。洗
浄液の量が大き過ぎると、ブレードの浄化後乾燥手段に
おいて、ブレードを上述の適度な湿潤状態にまで乾燥さ
せることが困難になる。
【0057】しかし、多孔質体の気孔率が65%以上9
5%以下である場合には、十分にブレードの浄化が行え
る量の洗浄液を保水でき、かつ乾燥手段においても多大
な乾燥能力が必要になるので、上述のような問題を引き
起こさずに、適切なブレードの浄化,乾燥が行える。
【0058】本発明実施例の方法のもう一つの特徴とし
ては、液体噴射面の払拭手段において払拭する部分の硬
度が特定の値になる払拭手段で液体噴射面を払拭するこ
とである。
【0059】前述のようなワイピング動作において、ブ
レードのF形硬度が40度以上70度以下になるように
する。より好ましくは45度以上65度以下である。
【0060】本発明実施例のインクジェット捺染方法に
おいては、種々の布帛の繊維に対応可能でなければなら
ないため、用いるインクも多岐に亘る。従って、用いる
インクによっては、吐出と共にインクの組成が壊れ、吐
出口付近に異物を残存するものもある。
【0061】例えば、ポリエステル繊維には分散染料、
羊毛には金属錯塩染料、綿にはバット染料、あるいは顔
料といったような、水に不溶性あるいは難溶性の色材が
使用される場合、これらの色材原体を微粒子化し、分散
剤で水中へ分散,乳化して水性インクを調製することが
できる。しかしこれらの水溶性インクは熱に弱く、熱を
あたえると色料の乳化あるいは分散系が破壊されてしま
うということがある。従って、熱を利用したインクジェ
ット方式の場合、乳化あるいは分散系が壊れた色材も吐
出口から吐出することがある。そして、その一部が吐出
口付近に残存し堆積すると、クレータ状の異物が吐出口
付近に堆積し、正常な吐出を妨げることがある。
【0062】図5は、異物Eが残存しているヘッド21
の吐出口21a付近の様子を示した模式図である。その
結果、(a)のように、異物Eが吐出口付近に残存して
いる場合には、“よれ”が発生したり、さらに堆積し、
(b)のように異物Eが完全に吐出口を塞いでしまった
場合には、不吐出が発生することがある。
【0063】ブレード201のF形硬度が40度未満で
ある場合、固形物である上述のような吐出口21a付近
の異物Eをブレードで掻き取る能力がやや不十分であ
り、上述のように吐出口付近に異物が堆積し正常な吐出
を行えない場合がある。また、ブレードのF形硬度が7
0度より大きい場合、異物の除去には70度以下の場合
と大差ないばかりか、ワイピング時にヘッド及びブレー
ドを破壊してしまう可能性がある。
【0064】しかし、ブレードのF形硬度が40度以上
70度以下である場合は、上述のような不都合を引き起
こさずに吐出口21a付近に異物や吐出口面1008に
固着してしまったインク等を除去することができ、種々
のインクにおいて常に正常な吐出を行うことができる。
【0065】また、本発明のもう一つの特徴としては、
前記払拭手段において、払拭する部分の押し当て方を特
定の力で液体噴射面を払拭することである。
【0066】前述のようなワイピング動作にいて、吐出
口面1008への払拭する部分の押し当て圧が0.15
gf/mm2 以上0.60gf/mm2 以下になるよう
にする。より好ましくは0.20gf/mm2 以上0.
50gf/mm2 以下になるようにする。
【0067】また、払拭する部分の1吐出口当たりの荷
重が9.8×10^(−5)gf以上3.9×10^
(−4)gf以下になるようにする。より好ましくは
1.3×10^(−4)gf以上3.3×10^(−
4)gf以下になるようにする。
【0068】上述のような力で払拭することにより、さ
らに、吐出口面についた異物やインクミストの固着物を
除去する能力が向上する。上述した範囲以外の力でワイ
ピングを行うと、連続的な記録装置の稼働において吐出
口に損傷を与えたり、除去能力がやや不十分になったり
する可能性がある。
【0069】本実施例における吐出口面とブレード部2
00のホルダ202の距離lは5.6mmであり、ワイピ
ング時には厚みT1(図4)が5.3mmの多孔質体から
成るブレードを吐出口面に垂直に折れ曲がった状態で払
拭している。この時、T1<lのような関係であるた
め、ブレードはほとんど潰されていない。ブレードの潰
し量を小さくすることにより、ブレードから吐出口への
洗浄液の混入を起こし難くしている。このような適切な
湿潤状態であるが、洗浄液の保水絶対量を極端に減らす
必要がない構成をとることにより、乾燥手段によるブレ
ードの乾燥量も少なくすることができる。
【0070】以上のような構成をとることにより、上述
の押し当て方を達成している。なお、本実施例の構成
は、代表的な例であって、本発明はこれのみに限定され
るものではない。
【0071】さらに、本発明実施例の方法のもう一つの
特徴としては、液体噴射面を払拭する長さが特定の値に
なる払拭手段で液体噴射面を払拭することにある。前述
のようなワイピング動作において、ブレードが吐出口面
を払拭する長さが少なくとも4mm以上になるようにす
る。さらに、これは、吐出口径の100倍以上となって
いる。
【0072】例えば、捺染プリント装置の場合、高いプ
リント濃度を必要とするために、高い色材濃度のインク
を用いる。従って、粘度が従来のインクに比べ大きく、
ブレードと吐出口面とが瞬間的に接触する場合には、ブ
レードの毛細管現象によって吐出口面のインクミスト等
をブレード内に取り込むことは難しい。
【0073】しかし、各ノズルを払拭するブレードが吐
出口面を払拭する長さが、少なくとも4mm以上である時
には、十分な時間,距離で吐出口面の汚れを払拭するこ
とができる。
【0074】そして、本発明実施例の方法のさらなる特
徴としては、液体噴射面に付着した液体の量に応じて、
液体噴射面と払拭手段の払拭相対速度を変化させること
にある。前述のようなワイピング動作において、ブレー
ドと吐出口面の相対速度を吐出口面に付着したインクの
量によって、変化させる。インク量が多い時にはインク
量が少ない時に比べ、速い速度でワイピングを行う。
【0075】すなわち、ブレードと吐出口面のワイピン
グ時の相対速度が遅い場合、速い場合に比べ、吐出口面
にブレードが当接している時間が長くなる。この時間を
長くすることにより、ブレード内にインクを引き込める
時間が長くなるため、吐出口面についたインクをより多
く払拭することができる。
【0076】本実施例では、前述のインク加圧モードの
後に行うワイピング動作の払拭相対速度を印字動作後の
ワイピング動作時の1/3倍の速度にしている。加圧モ
ードでは、吐出口から排出され吐出口面に残ってしまっ
たインク量が、印字動作中に付着するインクミストに比
べ、10倍程度になっている。本実施例で示した捺染プ
リント装置の場合、ワイピング時のヘッドキャリッジ1
0の速度を変化させることにより払拭相対速度を変化さ
せた。
【0077】なお、本発明はこれのみに限定されるもの
ではなく、払拭手段だけが可動して吐出口面を払拭する
場合、払拭手段及び吐出口面が可動する場合には、それ
ぞれの可動速度を変化させ払拭相対速度を変化させれば
よい。
【0078】このような構成をとることにより、モード
や条件によって払拭相対速度を変化させることで全体的
な印字速度を低下させずに、適切な払拭能力を得ること
が可能になる。
【0079】以上、回復装置20の各部を説明してきた
が、次に、このインクジェット記録装置における印字動
作と回復動作とについて、図6に示すフローチャートを
用いてそのシーケンスを説明する。
【0080】記録媒体(布地)Aを巻出しローラ3か
ら、搬送部2を経て巻取りローラ4まで掛け回してセッ
トした後、画像記録を開始する。この状態では、ヘッド
キャリッジ10は、ホームポジションにある。まず、ホ
ームポジションにおいて、記録ヘッド21のキャッピン
グが解除され(ステップS1)、加圧回復が実行され
(ステップS2)、ブレード部200により記録ヘッド
21のワイピングが行われる(ステップS3)。
【0081】次に、コンピュータやリーダ等のデータ送
信元から、このインクジェット記録装置の印字制御部
(不図示)に一走査分(図3の矢印P1方向への往動に
相当)の画像データが転送される(ステップS4)。こ
のデータ入力後、ヘッドキャリッジ10は、矢印P1方
向に移動して予備吐出部300上に位置し、予備吐出を
行い(ステップS5)、この予備吐出に続いて一走査分
の往動画像記録を行う(ステップS6)。そして搬送部
2により記録媒体Aが間欠的に記録長L(図1)だけ送
られる(ステップS7)。
【0082】ここで画像記録(印字)を終了するか否か
を判断し(ステップS8)、終了するならば、ヘッドキ
ャリッジ10をホームポジションに移動し、記録ヘッド
21をキャッピングして(ステップS9)、装置の稼働
を終了する。一方、ステップS8で画像記録を継続する
ならば、次に図3の矢印P2方向の復動時の画像データ
が転送され(ステップS10)、復動時の画像記録を行
い(ステップS11)、ステップS7と同様に記録媒体
Aが間欠送りされる(ステップS12)。
【0083】そして、ステップS8と同様に、画像記録
を終了するか否か判断し(ステップS13)、終了する
ならばステップS9に移行し、一方、継続するならば、
走査回数に応じて加圧モードの実行が必要か否かを判断
する(ステップS14)。加圧モードの実行が必要なら
ば、ステップS2に戻り加圧モードを行い、前述と同様
の動作を繰り返す。一方、加圧モードの実行が不要なら
ば、ステップS3に戻りワイピングを行い、前述と同様
の動作を繰り返す。以上のようにして、回復動作及び印
字動作が行われる。
【0084】(本実施例対比較例)以下、本発明を実施
例及び比較例を挙げて、より具体的に説明する。
【0085】記録ヘッド21として、インクに与える熱
エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備
え、360dpi、1360ノズル、円状ノズル口径3
0μmの記録ヘッドを用い、上述の装置にて布帛に対し
て画像記録を行った。印字パターンとしては、12.5
%濃度の均一パターンを用い、画像幅1.65メートル
の記録を連続的に行った。ワイピング動作は後述のブレ
ード条件で毎走査毎に1000ppsの速度で行い、ま
た100往復の走査毎に加圧モード及び300ppsの
速度で行った。
【0086】インクとしては、以下の組成のものを用い
た:分散染料液(I〜II)の作成 βナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物 20部 イオン交換水 55部 ジエチレングリコール 10部 上記成分を混合し、この溶液に新たに下記分散染料15
部をそれぞれ加え、30分間プレミキシングを行った
後、下記の条件で分散処理を行った。
【0087】 分散染料 C.I.ディスパーズ イエロー 198(分散染料液I用) C.I.ディスパーズ ブルー 79(分散染料液II用) 分散機 サンドグラインダ(五十嵐機械(株)製) 粉砕メディア ジルコニウムビーズ1mm径 粉砕メディアの充填率 50%(体積) 回転数 1500rpm 粉砕時間 3時間 さらに、フロロポアフィルターFP−250(商品名,
(株)住友電工製)にて濾過し粗大粒子を除去して分散
染料液(I〜II)を得た。
【0088】インクの製造 上記分散染料液(I) 10部 上記分散染料液(II) 30部 チオジグリコール 24部 ジエチレングリコール 11部 メタケイ酸ナトリウム 0.0005部 硫酸鉄 0.001部 塩化ニッケル 0.0003部 硫酸亜鉛 0.0003部 塩化カルシウム 0.002部 イオン交換水 25部 上記の全成分を混合し、混合液を水酸化ナトリウムでp
H8に調整し、2時間攪拌した後、フロロポアフィルタ
ーFP−250(商品名,(株)住友電工製)にて濾過
し、インクを得た。
【0089】(実施例)本実施例では、ポリウレタン発
泡樹脂から成り、気孔率80%、F形硬度55度のブレ
ード201を用いた。また、吐出口面1008へのブレ
ードの侵入量は7mmであり、ブレードが垂直の折れ曲が
った状態でワイピング動作を行うようにした。その時の
吐出口面への押し当て圧は0.33gf/mm2 であっ
た。また、浄化後のブレードの吸引は、上述のポンプで
6sec行い、上述の方法で最大保水量に対する比率を
求めたところ57.5%であった。このような条件で、
前述の記録を行ったところ、2000mの連続記録を行
っても撚れ,不吐出共になく、安定な記録を行えた。ま
たブレード表面にもごみやインクが固着していることな
どがなかった。その下記比較例1〜4との比較結果を表
1に示した。
【0090】(比較例1)本比較例1では、ポリウレタ
ン発泡樹脂から成り、気孔率80%、F形硬度40度の
ブレードを用いた。また、吐出口面へのブレードの侵入
量は7mmであるが、ブレードが70°に折れ曲がった状
態でワイピング動作を行うようにした。その時の吐出口
面への押し当て圧は0.10gf/mm2 であった。そ
して、浄化後のブレードの吸引は、前記のポンプで3s
ec行い、上述の方法で最大保水量に対する比率を求め
たところ72%であった。このような条件で、前述の記
録を行ったところ、毎走査における印字開始に洗浄液が
混入しているのが観察された。また、洗浄液の混入と共
に吐出口内に混入したと思われるごみによる不吐出が発
生した。さらに撚れも発生した。
【0091】(比較例2)本比較例2では、ポリウレタ
ン発泡樹脂から成り、気孔率90%、F形硬度35度の
ブレードを用いた。また、吐出口面へのブレードの侵入
量は2mmであり、ブレードが垂直の折れ曲がった状態で
ワイピング動作を行うようにした。その時の吐出口面へ
の押し当て圧は0.40gf/mm2 であった。また、
浄化後のブレードの吸引は、前記のポンプで6sec行
い、上述の方法で最大保水量に対する比率を求めたとこ
ろ55%であった。このような条件で、前述の記録を行
ったところ、2000mの連続記録を行ったところ不吐
出なく記録を行えたが、撚れが発生した。吐出口面を観
察したところ、図5(a)に示したような異物が、吐出
口に付着していた。前記比較例1と同様にその結果を表
1に示した。
【0092】(比較例3)本比較例3では、ポリウレタ
ン発泡樹脂から成り、気孔率95%、F形硬度75度の
ブレードを用いた。また、吐出口面へのブレードの侵入
量は7mmであり、ブレードが垂直に折れ曲がった状態で
ワイピング動作を行うようにした。その時の吐出口面へ
の押し当て圧は0.70gf/mm2 であった。そし
て、浄化後のブレードの吸引は、前記のポンプで10s
ec行い、上述の方法で最大保水量に対する比率を求め
たところ50%であった。このような条件で、前述の記
録を行ったところ、10mの連続記録でブレード自体が
吐出口面に当接したときの衝撃でひび割れているのが観
察された。
【0093】(比較例4)本比較例4では、エーテルウ
レタンからなり、F形硬度75度のゴムブレードを用い
た。また、吐出口面へのブレードの侵入量は1.5mmで
あり、ブレードが垂直に折れ曲がった状態でワイピング
動作を行うようにした。その時の吐出口面への押し当て
圧は0.70gf/mm2 であった。このような条件
で、前述の記録を行ったところ、3mの連続記録で不吐
出が発生し、また吐出口面にインクが固着していた。
【0094】
【表1】
【0095】(インク)本実施例におけるインクについ
て説明する。これらインクは、あらゆる素材に対応させ
るため種々の染料を用いる。特に本実施例に適するイン
クとしては、水に不溶性、あるいは難溶性の色料を分散
したインクジェット用インクが挙げられる。色料とは、
物体に色を付与する性質のある物質のことであり、ここ
では、分散染料,金属錯塩染料,顔料などが使用され
る。
【0096】分散染料としては、C.I.ディスパーズ
イエロー5,42,54,64,79,82,83,9
9,100,119,122,124,126,16
0,184:186,198,199,204,21
1,224及び237;C.I.ディスパーズオレンジ
13,29,31:1,33,49,54,55,6
6,73,118,119及び163;C.I.ディス
パーズレッド54,72,73,86,88,91,9
2,93,111,126,127,134,135,
143,145,152,153,154,159,1
64,167:1,117,181,20,206,2
07,221,239,240,258,277,27
8,283,288,311,323,343,34
8,356及び362;C.I.ディスパーズバイオレ
ット33、C.I.ディスパーズブルー56,60,7
3,79,79:1,87,87:1,113,12
8,143,148,154,158,165,16
5:1,165:2,176,183,185,19
7,198,201,214,224,225,25
7,266,267,287,354,358,365
及び368;C.I.ディスパーズグリーン6:1及び
9が好ましいが、これらの染料のみに限定されるもので
はない。
【0097】さらに、これら染料の含有量(2種以上を
併用して使用する場合は総含有量)は、0.1〜25重
量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは
1〜15重量%の範囲である。分散染料の含有量が0.
1重量%未満の場合は、発色の濃度が不十分である。ま
た25重量%を超えて含有するとインクの保存安定性劣
化やノズル先端付近におけるインク蒸発に伴う増粘や析
出による不吐出を引き起こし易い。
【0098】さらに、本発明に使用するインクの水性媒
体に分散染料を分散させる化合物としては、いわゆる分
散剤,界面活性剤,樹脂等を用いることができる。分散
剤または界面活性剤としては、アニオン系,ノニオン系
のいずれも使用できるが、例えば、アニオン系のものと
しては脂肪酸塩,アルキル硫酸エステル塩,アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホン酸
塩,ジアルキルスルホコハク酸塩,アルキルリン酸エス
テル塩,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物,ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの
置換誘導体等があり、ノニオン系のものとしては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル,ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル,ソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンア
ルキルアミン,グリセリン脂肪酸エステル,オキシエチ
レンオキシプロピレンブロックポリマー、及びこれらの
置換誘導体等が挙げられる。
【0099】樹脂分散剤としては、スチレン及びその誘
導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β−不飽
和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル
酸及びその誘導体、マレイン酸及びその誘導体、イタコ
ン酸及びその誘導体、フマール酸及びその誘導体、酢酸
ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリ
ルアミド、及びその誘導体等から選ばれる少なくとも2
つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量
体)からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及び
グラフト共重合体、並びにこれらの塩などを挙げること
ができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に
可溶なアルカリ可溶型樹脂であることが好ましい。
【0100】また本発明に使用するインクは、水を主成
分とし、インク全重量に対して10〜93重量%、好ま
しくは25〜87重量%、より好ましくは30〜82重
量%の範囲で含有することが好ましい。さらに、水溶性
有機溶剤を使用することによって、本発明の効果をより
顕著にすることもできる。そのような溶剤としては、例
えば、メタノール,エタノール,イソプロピルアルコー
ル等の1価アルコール類、アセトン,ジアセトンアルコ
ールなどのケトンまたはケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン,ジオキサン等のエーテル類:ジエチレングリ
コール,トリエチレングリコール,テトラエチレングリ
コール,ジプロピレングリコール,トリプロピレングリ
コール,ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリ
コール等のオキシエチレンまたはオキシプロピレン付加
重合体;エチレングリコール,プロピレングリコール,
トリメチレングリコール,プチレングリコール,ホキシ
レングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子
を含むアルキレングリコール類;1,2,6−ヘキサン
トリオール等のトリオール類;チオジグリコール:ビス
ヒドロキシエチルスルホン;グリセリン;エチレングリ
コールモノメチル(またはエチル)エーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル、ト
リエチレングリコールモノメチル(またはエチル)エー
テル等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル類;
スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙
げられる。上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般的には
インクの全重量に対して重量%で0〜50%、好ましく
は2%〜45%の範囲である。
【0101】上記のような媒体を併用する場合は、単独
でも混合物としても使用できるが、最も好ましい液媒体
組成は、その溶剤が少なくとも1種の1価または多価ア
ルコール及びその誘導体を含有するものである。中でも
チオジグリコール,ビスヒドロキシエチレンスルホン,
ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル,テトラエチレ
ングリコールジメチルエーテル,エタノールは特に良好
なものである。
【0102】本発明の捺染方法に使用されるインクの主
成分は上記の通りであるが、その他各種の分散剤,界面
活性剤,粘度調整剤,表面張力調整剤,蛍光増白剤等を
必要に応じて添加することかできる。
【0103】(注記)なお、本発明は、特にインクジェ
ット記録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液
滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッ
ドを用いて記録を行う記録装置において優れた効果をも
たらすものである。
【0104】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生させ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0105】この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時、適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0106】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書,同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0107】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0108】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されてるような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。
【0109】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合に
も、本発明は有効である。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体噴射
装置は、前記液体噴射ヘッドの液体噴射面を払拭するた
めの払拭手段と、前記払拭手段を浄化するための浄化手
段と、前記払拭手段から液体を減量する液体乾燥手段と
を備えたものであり、払拭する部分の湿潤状態,材質,
硬度,払拭時の液体噴射面への押し当て方,払拭する長
さ,噴射口面の液体付着量に応じた払拭速度の適切な状
態を提案したので、常に液体噴射面が浄化され、適切な
状態である払拭手段によって、ヘッド面の清掃が行える
ため、高いクリーニング効果と長期にわたる安定した液
体噴射を可能とするものである。
【0111】これにより、粘度の高い液体や種々の色材
を用いた液体に対しても、また高密度ノズルを使用した
場合においても、安定した回復を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインクジェット記録装置の捺染プリ
ント装置の構成例を示す斜視図
【図2】 図1の装置の主要部分の断面図
【図3】 回復装置の全体構成を示す断面図
【図4】 ブレード部の構成断面図及び正視図
【図5】 異物の残存する吐出口付近の模式図
【図6】 印字及び回復動作シーケンスフローチャート
【符号の説明】
1 プリンタ部 2 搬送部 3 巻出しローラ 4 巻取りローラ 10 ヘッドキャリッジ 11,12 熱記録ヘッドユニット 13 供給装置 20 回復装置 21 記録ヘッド 21a 吐出口 100 キャッピング部 200 ブレード部 201 ブレード 203 洗浄槽 300 予備吐出部 400 タンク部 500 ポンプ部 501 ポンプ 600 排出部 1008 吐出口面 A 記録媒体(布地) E 異物

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体噴射ヘッドを用いて所定の液体を噴
    射する液体噴射手段と、 前記液体噴射ヘッドの液体噴射面を払拭するための払拭
    手段と、 前記払拭手段を浄化するための浄化手段と、 前記払拭手段から液体を減量する液体乾燥手段とを備え
    た液体噴射装置において、 前記液体噴射面を払拭する直前状態での前記払拭手段の
    払拭する部分の下記(数1)で求められる保水比率Kが
    30%以上70%以下であることを特徴とする液体噴射
    装置。 (数1) K(%)=X/Wmax* 100 X=Wx−W Wmax=Wm−W K;保水比率 X;払拭直前状態での払拭部材全体の保水量 Wmax;払拭直前状態での払拭部材全体の最大保水量 W;払拭する部分を含む払拭部材全体の乾燥質量 Wx;払拭直前状態での払拭部材全体の質量 Wm;払拭部材全体の払拭状態の形状で保水した時の最
    大質量
  2. 【請求項2】前記液体噴射面を払拭する直前状態での前
    記払拭する部分の前記(数1)で求められる保水比率K
    が35%以上65%以下の保水状態で前記液体噴射面を
    払拭することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装
    置。
  3. 【請求項3】 前記払拭手段は、前記液体噴射ヘッドの
    液体噴射面を払拭する部分のF形硬度が40度以上70
    度以下であることを特徴とする請求項1,2のいずれか
    に記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記払拭手段は、前記液体噴射ヘッドの
    液体噴射面を払拭する部分のF形硬度が45度以上65
    度以下であることを特徴とする請求項1,2のいずれか
    に記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記払拭手段は、前記液体噴射面への払
    拭する部分の押し当て圧が0.15gf/mm2 以上
    0.60gf/mm2 以下であることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記払拭手段は、前記液体噴射面への払
    拭する部分の荷重が1液体噴射口当たり9.8×10^
    (−5)gf以上3.9×10^(−4)gf以下であ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の液体噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記払拭手段は、前記液体噴射ヘッドの
    液体噴射面を払拭する部分が多孔質体から成ることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の液体噴射
    装置。
  8. 【請求項8】 前記多孔質体がポリウレタンであること
    を特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記払拭する部分の多孔質体の気孔率が
    65%以上95%以下であることを特徴とする請求項7
    に記載の液体噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記払拭する部分の多孔質体の気孔率
    が70%以上90%以下であることを特徴とする請求項
    7に記載の液体噴射装置。
  11. 【請求項11】 前記払拭手段は、前記液体噴射ヘッド
    の液体噴射面を払拭する長さが4ミリ以上であることを
    特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の液体
    噴射装置。
  12. 【請求項12】 前記払拭手段は、前記液体噴射ヘッド
    の液体噴射面に付着した前記液体の量に応じて、前記液
    体噴射面と前記払拭手段との払拭速度を変化させること
    を特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の液
    体噴射装置。
  13. 【請求項13】 前記浄化手段は、前記払拭手段に対し
    て洗浄液を供給する洗浄液供給手段を有することを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれかに記載の液体噴射
    装置。
  14. 【請求項14】 前記液体乾燥手段が吸引手段であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の
    液体噴射装置。
  15. 【請求項15】 前記所定の液体が水に不溶性あるいは
    難溶性の色材から成る液体であることを特徴とする請求
    項1ないし14のいずれかに記載の液体噴射装置。
  16. 【請求項16】 前記液体噴射ヘッドは、記録媒体に対
    してインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘ
    ッドである請求項1ないし15のいずれかに記載の液体
    噴射装置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    16記載の液体噴射装置。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、この状態変化に基づいて吐出口よ
    りインクを吐出させるものである請求項17記載の液体
    噴射装置。
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