JPH11192686A - 印刷機用の制御卓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 わずかな所要スペースと少ない材料およびコ
ストで多数の機能を統合し、外から作用する妨害因子の
影響が少なくされている制御卓を提供する。 【解決手段】 制御卓４に印刷機２、３の工程を制御す
るための操作要素２０および表示要素２１を有し、製版
装置１４が組み込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機用の制御卓
に関する。

【０００２】

【従来の技術】制御すべき工程がわずかしかない印刷機
または印刷装置では、操作要素および表示要素を印刷機
と構造的に一体化することが知られている。機能範囲が
著しく大きい印刷機は、原則として１つ以上の制御卓が
使用に供与される。操作しやすい制御卓は卓状に形成さ
れていて、入力要素および表示要素が作業高さに位置し
ている。印刷見本の照合検査および原稿との比較のため
に、制御卓上に原稿載置面と、さらに見本を垂直に保持
するための保持具を設けることができる。制御卓それ自
体の中には、給電装置、信号処理要素および操作要素
が、ほぼ接触危険のないように収容されている。信号技
術上の接続および給電のために、制御卓にはプラグ、ソ
ケットなどとして形成された入力端および出力端が設け
られている。印刷制御システムを有する印刷所では、印
刷所のコンピュータネットワークと接続され得るコンピ
ュータ技術手段が制御卓内に設けられている。

【０００３】さらに、画像化された（製版の完了した状
態を指す）版または印刷見本、工具、測定手段および補
助材料のための置き場を有する制御卓が知られている。

【０００４】スペース上の理由および製造上の理由か
ら、第一次的に工程の制御または調節に用いられない装
置は、別個のケーシングに収容されている。たとえば、
見当合わせパンチ装置、版を製造するための装置および
版読み取り装置などが挙げられる。版の印刷準備を簡単
にするために、西独特許発明明細書第４３０６６７７Ｃ
２号には、見当合わせパンチ装置と版読み取り装置が１
台の装置に収容されている解決手段が記載されている。

【０００５】種々異なるメーカーの装置を組み合わせた
場合、たいてい操作は一様ではなく、しばしば制御デー
タの互換性が存在しない。そのうえ、個々に設置された
複数のコンポーネントはより多くの材料と、より大きい
設置面積を必要とする。これらのコンポーネント間のデ
ータおよび材料の運搬は、困難で障害を受けやすい。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、わず
かな所要スペースと少ない材料およびコストで多数の機
能を統合し、外から作用する妨害因子の影響が少ない制
御卓を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の制御卓においては、製版装置が組み込まれ
ているようにした。

【０００８】制御卓に少なくとも１つの製版装置が統合
されていることにより、一連の利点が生じる。製版装置
を独立に設置することを回避することによって、必要な
設置面積および構造容積が少なくなる。給電装置および
コンピュータ技術手段を重複して設けなくてすむ。制御
卓の操作要素および表示装置は、印刷機の制御にも版を
製造する際の工程の制御にも用いられる。操作表面がす
べての操作要素に対して統一されているので、すべての
コンポーネントの操作が簡単になる。製版および印刷機
自体のは、全体的なデータコンセプトによって実現され
る。製版装置と並んで、制御卓に校正刷りを作成するた
めの装置が統合されることができる。

【０００９】制御に用いられるコンピュータ技術上の手
段は、印刷所のネットワークに接続されることができ
る。この場合、顧客、部数、使用する紙の種類および仕
上がり期日に関する印刷関連データを生産管理のコンピ
ュータから制御卓内の制御コンピュータに伝送すること
ができる。版の画像化および印刷機の設定に必要とされ
るデータも、印刷前段セクションのコンピュータから伝
送され得る。

【００１０】版の処理も故障しにくくなる。補助装置、
たとえばオーダポケット、保管容器およびデータカセッ
トは省くことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。

【００１２】図面には、２つの印刷機２、３、制御卓４
および印刷前段セクション５を有する印刷所１が概略的
に示されている。印刷前段セクション５のレイアウトコ
ンピュータ６は、コンピュータネットワーク７を介して
制御ユニット８と接続されている。制御ユニット８は少
なくともコンピュータのためのハードウェア、デジタル
記憶素子、幾つか機能を実現するためのプログラムシス
テム、およびデータもしくは信号を入出力するためのイ
ンタフェースもしくは構成要素を有している。制御卓４
には、版１２に対する１つの供給部９と２つの送り出し
部１０、１１が設けられている。それぞれ１つの印刷画
像に対する版１２が、それぞれ防塵仕様のカセット１３
内に入っている。制御卓４の内部には、製版装置１４と
撮影装置１５が据え付けられている。製版装置１４は、
３つの座標方向で位置決め可能である、版１２の加工台
１６を有している。加工台１６上に保持された版１２に
レーザ１７の焦点を合わせることができ、焦点でのエネ
ルギーは版１２の表面上に画素を形成するのに十分であ
る。撮影装置１５はカメラ１８を有しており、画像化さ
れた版１２は走査のための測定台１９を用いてカメラ１
８を基準にして少なくとも２方向に位置決め可能であ
る。

【００１３】図示されない変形例において、制御卓４の
内部に複数の版１２の同時画像化のために複数の製版装
置１４を設けることができる。同様に、制御卓４の内部
で製版装置１４と撮影装置５を構造的に一体として、加
工台１６が同時に測定台１９であるようにすることも可
能である。制御卓４の内部における版１２の処理は、初
期制御の目的で画像化されていない版１２が撮影装置１
５に供給され、その後で製版装置１４に供給され、その
後で最終制御の目的で撮影装置１４に供給されるように
行われ得る。処理に用いられる運搬システムは、版１２
を直線軌道または環状軌道で運搬できる。

【００１４】さらに、制御卓４には操作要素２０および
表示要素２１が設けられている。制御卓４には校正刷り
見本２３および本刷り見本２４用の保持具２２がある。
制御卓４と接続したコンソール２５の上には、モニタ２
７を備えたコンピュータ２６が載っている。制御卓４は
運搬システム２８を介して印刷機２、３および倉庫シス
テム２９と接続されている。さらに、制御卓４は制御線
３０を介して印刷機２、３と接続されている。

【００１５】制御卓４は少なくとも１つの印刷機２、３
の制御だけでなく、版１２の画像化プロセスを制御し、
撮影装置１５を用いて画像信号を集めるためにも用いら
れる。印刷前段セクション５におけるレイアウトコンピ
ュータ６上で生成された印刷画像の画像データは、ネッ
トワーク７を介して制御ユニット８のコンピュータに伝
送される。

【００１６】入力部９におけるカセット１３には、画像
化されていない版１２が入っている。版１２はカセット
１３内で状態が整えられ、たとえば規定の温度にもたら
されたり、または規定の空気湿度で保持されたりする。
版１２を入力部９から加工台１６に運搬する間に、画像
化の準備に必要なその他の加工段階が続くことができ
る。たとえば、画像化されるべき版１２の清掃および被
覆が挙げられる。版１２の画像化は画素ごとに行われ、
その際に加工台１６はレーザ１７から出る光線の光学軸
に対して直角に位置決め動作を行う。光線の焦点を合せ
るために、版１２はさらに光学軸の方向で位置決めされ
得る。レーザ１７は画像データに応じて変調される。こ
の目的のために、コンピュータ６から送られる画像デー
タが制御ユニット８で画像化データに加工され得る。画
像化によって版１２の表面に、インキを受入れる画点も
しくはインキを受入れない画点が形成される。画像化と
同時に、測定台１９上にある版１２から、カメラ１８を
用いて表面を再現する画像データが得られ、制御ユニッ
ト８に供給され得る。制御ユニット８は画像解析と画素
レベルでの目標・実際比較のためのコンピュータ技術手
段を有しており、そうすることによって画像化の品質管
理が可能である。印刷画像に属している版１２の組の画
像データは、コンピュータ２６に供給され得る。コンピ
ュータ２６はモニタ２７上に印刷画像を生成するための
プログラムを有している。印刷機２、３のオペレータ
は、版１２が正しく画像化されているかどうかを視覚的
に点検することが可能である。

【００１７】さらに、いわゆるソフトプルーフの作成に
加えて、校正刷りを作成する装置を制御卓４に接続する
か、制御卓４に組み込むことができる。

【００１８】印刷画像に属している版１２は、品質検査
の後でカセット１３内に収納される。カセット１３は、
版１２をさらに印刷機２、３に運搬するために送り出し
部１０、１１と結合される。さらに運搬するために、運
搬システム２８が設けられている。版１２を積んだカセ
ット１３は、その都度の指示に応じて、ガイドレールに
沿って印刷機２、３の印刷ユニットまたは倉庫システム
２９に運搬される。順次処理されなければならないオー
ダのために、制御卓４内には版１２のための中間倉庫を
設けることができる。１つのオーダが繰り返し印刷され
る場合は、オーダに属している版１２の組を倉庫システ
ム２９から呼び出すことができる。

【００１９】あるオーダに対する版１２は、印刷機２、
３の各印刷ユニットの自動版固定システムに供給され
る。ここで、版１２は準備段階で印刷のために各版胴に
張設される。コンピュータ６からの画像データと画像化
された版１２の表面の画像データとが、印刷機２、３、
被印刷物、インキ、ならびに印刷機２、３および印刷機
２、３に接続された機器の仮調節用のその他のプロセス
技術上の量のためのデータと共に用いられる。印刷機
２、３の制御は、操作要素２０および表示要素２１を用
いて制御卓４から行われる。操作要素２０および表示要
素２１の一部は、版１２の画像化および印刷画像を再現
する画像データを集める際の工程を制御する目的で設け
られている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の制御卓を有す印刷所の概略図である。

【符号の説明】

１ 印刷所 ２、３ 印刷機 ４ 制御卓 ５ 印刷前段セクション ６ レイアウトコンピュータ ７ コンピュータネットワーク ８ 制御ユニット ９ 供給部 １０、１１ 送り出し部 １２ 版 １３ カセット １４ 製版装置 １５ 撮影装置 １６ 加工台 １７ レーザ １８ カメラ １９ 測定台 ２０ 操作要素 ２１ 表示要素 ２２ 保持具 ２３ 校正刷り見本 ２４ 本刷り見本 ２５ コンソール ２６ コンピュータ ２７ モニタ ２８ 運搬システム ２９ 倉庫システム ３０ 制御線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷機の工程を制御するための操作要素
   および表示要素を有する印刷機用の制御卓において、 製版装置（１４）が組み込まれていることを特徴とす
   る、印刷機用の制御卓。
2. 【請求項２】 画像化されていない版（１２）のための
   供給部が設けられ、また版（１２）の画像化のための装
   置が設けられており、さらに印刷画像に属している画像
   化された版（１２）を記憶する制御ユニット（８）が設
   けられている、請求項１記載の制御卓。
3. 【請求項３】 製版装置（１４）が、画像化された版
   （１２）を印刷機（２、３）に運搬するための装置（２
   ８）と連結されている、請求項２記載の制御卓。
4. 【請求項４】 製版装置（１４）に、画像化された版
   （１２）に対する品質検査装置が付属している、請求項
   ２記載の制御卓。
5. 【請求項５】 版の画像を視覚化するために制御卓
   （４）にカラーディスプレイ（２７）が付属している、
   請求項４記載の制御卓。
6. 【請求項６】 さらに、校正刷りを作成するための装置
   が組み込まれている、請求項１記載の制御卓。
7. 【請求項７】 印刷画像を再現する画像データが製版装
   置（１４）と接続しているコンピュータネットワーク
   （７）の母線を介して呼び出し可能である、請求項１記
   載の制御卓。