JPH05338121A - 印刷物検査装置 - Google Patents

印刷物検査装置

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JPH05338121A
JPH05338121A JP4150274A JP15027492A JPH05338121A JP H05338121 A JPH05338121 A JP H05338121A JP 4150274 A JP4150274 A JP 4150274A JP 15027492 A JP15027492 A JP 15027492A JP H05338121 A JPH05338121 A JP H05338121A
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JP
Japan
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printed matter
image
signal
inspection
unit
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Application number
JP4150274A
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English (en)
Inventor
Masashi Nishida
真史 西田
Yoshito Abe
淑人 阿部
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の印刷機を能率良く管理する。 【構成】 検出部30は、所定のタイミング信号に同期
して、印刷物1表面を撮影し、画像信号を出力する。中
継器40は、前記印刷物1の走行状態に関する信号を入
力して、前記タイミング信号を生成する。又、該中継器
40は、前記画像信号を中継する。前記検出部30及び
前記中継器40は、それぞれ複数の印刷機毎に備える。
印刷物集中検査装置本体80は、判定部100を備え
る。該判定部100は、複数の前記中継器がそれぞれ中
継した異なる画像信号を入力し、それぞれの画像信号に
対応する印刷物の不良判定を行う。該印刷物集中検査装
置本体80では、複数の印刷機の印刷物を検査すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の印刷物表面状
態を光学的に監視して、連続的に検査する印刷物検査装
置に係り、特に、複数の印刷機を能率良く管理すること
ができる印刷物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の不良には、印刷用紙の汚れや、
印刷不良など様々なものがある。又、その欠陥部分が微
小なものであっても、印刷物の品質上問題となる場合が
ある。更に、輪転印刷機等、印刷済みの印刷物が高速で
連続走行している場合、個々の印刷物の検査も高速に行
わなければならない。
【0003】従来、印刷物検査は、種々の方法で人手に
よって行われていた。例えば、印刷機や印刷物の種類に
よっては、印刷後の印刷物を適宜抜き取り、目視により
検査を行っていた。あるいは、一定速度で連続的に走行
する印刷物では、該走行速度に同期させてストロボを発
光し、該印刷物の目視検査を行っていた。
【0004】近年、印刷物検査を自動的に行う様々な技
術が開示されている。
【0005】例えば、特公平1−47823では、所定
の時点で走行印刷物の絵柄から読み取った画像データの
記憶が可能なメモリを備え、該メモリから読み出した画
像データを基準データ、上記走行印刷物の残余の絵柄か
ら読み取った画像データを検査データとし、これら基準
データと検査データとの比較に基づいて印刷の良否判定
を行う方式の印刷物の検査装置に関する技術が開示され
ている。この技術は、上記基準データの特徴と検査デー
タの特徴とを、それぞれ対応する画素単位毎に抽出比較
して印刷の良否判定を行う第1の特徴抽出比較判定手段
を用いると共に、上記基準データの特徴と検査データの
特徴とを、同一絵柄内での所定の範囲における画素の総
和として抽出比較することにより印刷の良否判定を行う
第2の特徴抽出比較判定手段を用い、更に、上記基準デ
ータの特徴と検査データの特徴とを、印刷物の走行方向
に沿って同一直線上に配列された画素の同一絵柄内にお
ける総和として抽出比較することにより印刷の良否判定
を行う第3の特徴抽出比較判定手段をも用い、これら第
1〜第3の各特徴抽出比較判定手段の判定結果を総合判
定して、最終的な印刷物の良否判定を行う。又、この技
術では、所定時点における走行印刷物の走行速度と、検
査データの読取り時における走行印刷物の走行速度との
差を所定値と比較する比較手段を用い、該比較の結果に
基づいて、このときの走行印刷物の絵柄から読み取った
検査データを上記基準データとして新たに書替える手段
をも備えている。この特公平1−47823で開示され
ている技術によれば、印刷物の絵柄など濃度変化が広い
範囲に亘っている場合の良否判定の精度を向上させると
共に、マスキング機能等も備え、印刷物の状態変化に対
しても常に安定した動作を得ることができる。
【0006】又、特公平1−20477では、印刷物の
試料絵柄を画素マトリックスに分解して検出した試料デ
ータを、標本印刷物から予め取り出されメモリに記録さ
れている標本データと1画素ずつ比較し、絵柄の良否判
定を行う印刷物の絵柄検査方法に関する技術が開示され
ている。この技術は、前記試料データ及び標本データの
一方を1画素ずつ印刷物の横方向に位置ずれさせて、前
記両データの他方と比較し、両データが最も一致に近付
いたときの前記両データ間の位置ずれ量により、前記試
料データ又は標本データを印刷物横方向に関し位置ずれ
補正した上で、前記標本データと比較するという技術で
ある。この特公平1−20477で開示されている技術
によれば、印刷物搬送系に位置ずれがあっても、比較的
安価な装置で高精度で絵柄検査を行うことができる。
【0007】又、特開昭62−11152では、印刷物
の走行方向と直角方向に互いに視野が重なり合い、画像
同士が重なり合った状態の画素データを取り出す検出手
段を用い、まず良品データを取り込んで基準データと
し、次に被検査データを取り込んで基準データと比較す
るようにしている。この比較は、各画素比較を行った上
で加算データ同士の比較を行うというものである。この
特開昭62−11152で開示されている技術によれ
ば、走行中の印刷物では避けられない位置ずれに影響さ
れることなく、正確な検査を行うことができる。
【0008】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、これら
の技術など従来の技術は、不良検出時に警報ブザーを鳴
動させたり、警告灯を点灯させるといたったもので、印
刷機毎に1人ずつ担当するオペレータが、この時警告テ
ープを挿入したり、マーキングを行うといったものであ
った。従って、従来の技術は、複数の印刷機の群管理に
対応した印刷物検査の技術ではなかった。この複数の印
刷機の群管理は、印刷機の台数以下のオペレータが運転
及び管理するというものである。このような複数の印刷
機の群管理においては、印刷機の運転中に、それぞれの
印刷機の運転状況及びそれぞれの印刷機で印刷された印
刷物の品質等を、1箇所で集中監視して管理できる必要
がある。しかしながら、従来の印刷物検査装置において
は、この点で不十分なものであった。
【0009】又、従来の印刷物検査装置は、印刷機に接
近して配置されるものであった。このため、印刷物検査
装置の筐体が大型化してしまったり、粉塵等が少ない一
般事務所で用いられるワークステーション等を用いるよ
うにした場合には、その設置場所のための特別な配慮が
必要となってしまっていた。
【0010】又、検査対象となる印刷物表面は、これが
走行中であっても、均一に安定して照明されることが望
ましい。しかしながら、印刷物検査装置において、この
ような点に関する技術は従来十分に開示されていなかっ
た。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、まず第1の課題として、複数の印刷
機を能率良く管理することができる印刷物検査装置を提
供することを目的とする。
【0012】又、第2の課題として、印刷機には接近し
ていない場所に、印刷物検査装置のうち、印刷物の不良
判定を行う検査部を少なくとも含む本体部分を設置する
ことができる印刷物検査装置を提供することを目的とす
る。
【0013】更に、第3の課題として、検査対象となる
走行中の印刷物表面を、均一に安定して照明しながら検
査することができる印刷物検査装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】本発明は、走行中の印刷
物表面状態を光学的に監視して、連続的に検査する印刷
物検査装置において、タイミング信号に同期して、前記
印刷物表面を撮影し、画像信号を出力する検査部を複数
の印刷機毎に備え、前記印刷物の走行状態に関する信号
を入力して、前記タイミング信号を生成すると共に、前
記画像信号を中継する中継器を複数の印刷機毎に備え、
複数の前記中継器がそれぞれ中継した異なる画像信号を
入力し、それぞれの画像信号に対応する印刷物の不良判
定を行う集中検査部を備えたことにより、前記第1の課
題を達成したものである。
【0015】又、前記印刷物検査装置において、前記検
査部が、前記印刷物表面を撮影し、画像アナログ信号を
出力する撮影手段と、該画像アナログ信号を画像デジタ
ル信号に変換するA/D変換器と、該画像デジタル信号
をデータ圧縮する画像圧縮回路と、該データ圧縮された
画像デジタル信号を光ファイバで送信する光通信部とを
備えたことにより、前記第1の課題に加え、更に前記第
2の課題を達成したものである。
【0016】又、前記印刷物検査装置において、前記印
刷物が、検査中にも一定方向に走行しているものであっ
て、前記検出部が、前記走行方向に直交して配置された
ラインセンサで、前記走行に同期して走査することで、
前記印刷物表面を撮影するものであって、又、該ライン
センサを挾んで、該ラインセンサと前記撮影される印刷
物表面とに平行に配置された2つの直線状照明手段を更
に備えたことにより、前記第1の課題を達成すると共
に、更に前記第3の課題を達成したものである。
【0017】
【作用】印刷機の自動化や印刷物を搬送する搬送装置等
の自動化が進み、複数の印刷機をその台数以下のオペレ
ータにより管理するという運転形態が浸透してきてい
る。本発明は、複数の印刷機のこのような群管理に鑑み
てなされたものであり、複数の印刷機を能率良く集中管
理することができる印刷物検査装置の構成を見出してな
されたものである。
【0018】本発明が対象とする印刷物検査装置、即ち
走行中の印刷物表面状態を光学的に監視して、連続的に
検査する印刷物検査装置においては、該印刷物の走行に
同期して、該印刷物表面を撮影する必要がある。このよ
うな同期は、前記印刷物の走行状態に関する信号を入力
して、これに従って生成された所定のタイミング信号を
用いるものである。このような印刷物の走行と印刷物表
面の撮影との同期は、該撮影が、例えばビデオカメラを
用いて2次元フレームを一度で撮影する場合でも、ある
いは前記走行方向に直交して配置された1次元ライン状
の撮影を行うラインセンサで、該走行に同期して走査す
ることで2次元フレームを撮影する場合であっても必要
となる。
【0019】以上説明したような点を考慮して、本発明
では、印刷物の走行と該印刷物の表面の撮影とを同期さ
せるタイミング信号を生成する回路を少なくとも備えた
中継器を、複数の印刷機毎に備えるようにしている。
又、本発明では、集中的に印刷物の不良判定を行うも
の、即ちこのような複数の中継器からの異なる画像信号
を入力し、それぞれの画像信号に対応する印刷物の不良
判定を行う集中検査部を更に備えるようにしている。
【0020】従って、本発明によれば、複数の印刷機の
印刷物検査結果を1箇所に集中することができ、複数の
印刷機を能率良く管理することができる。又、印刷物表
面の撮影による画像信号に従って、該印刷物の不良判定
を行う装置は一般的に複雑で大きくなり易いものである
が、このような場合であっても、例えば、該不良判定を
行う装置を設置が容易な、あるいはオペレータが操作し
易い等の印刷機から離れた場所にも容易に設置すること
ができ、例えば該不良判定を行う装置の少なくとも一部
を複数の印刷機の印刷物検査で共用することも可能であ
る。
【0021】なお、印刷物表面を撮影する本発明の検出
部は、複数の印刷機毎に備える必要があるが、しかしな
がら、本発明の前記中継器はいくつかの印刷機間で共用
してもよい。本発明はこれを限定するものではなく、前
記中継器の台数は前記集中検査部の台数よりも少ない複
数台であればよい。又、該中継器は、印刷物表面を撮影
する前記検出部と一体となっていてもよい。又、本発明
が対象とする印刷機とは、文字通りの印刷を行う印刷機
本体に限定されるものではなく、これより後工程の装
置、例えば印刷された印刷物を搬送する搬送装置であっ
てもよい。即ち、該印刷機とは、検査対象となる印刷物
を連続的に搬送ないしは走行させるものであればよい。
【0022】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0023】図1は、本発明が適用された印刷機及び印
刷物集中検査装置の構成を示すブロック図である。
【0024】この図1においては、図示されない印刷機
を含む複数の印刷機を1箇所で検査する印刷物集中検査
装置本体80が示されている。又、この図1に示されて
いる印刷機10は、最終印刷ユニット12から送り出さ
れる帯状の印刷物1を、フィードロール14及び巻上部
16によりロール状に巻き取られる。又、該印刷機10
からは、該印刷機が運転中であるか否か等を示す印刷状
態信号と、前記印刷ユニット12に取付けられたロータ
リエンコーダ18により、前記印刷物1の走行に従った
パルス信号を出力する。前記印刷ユニット12等、前記
印刷機10が備える印刷ユニットの版胴の周長が印刷さ
れる絵柄1つ(以降、1面とも称する)より長い場合、
版胴−回転で複数の絵柄を印刷するようにする。このよ
うな面位置を検出するため等、前記ロータリエンコーダ
18は、所定回転角毎にパルス信号を出力する。
【0025】この図1に示される印刷機10において
は、走行中の印刷物表面状態を撮影し、所定の画像信号
を出力する検出部30が、前記印刷ユニット12と前記
フィードロール14との間に配置されている。又、中継
器40a には、前記印刷状態信号と、前記ロータリエン
コーダ18によるパルス信号が入力され、又前記検出部
30が接続されている。なお、図示される合計3台の中
継器40と同様に、図示されない他の中継器について
も、図示されない他の印刷機に対応して設けられてい
る。これら中継器40は、それぞれ前記集中検査装置本
体80中の判定部100に接続されている。
【0026】図2は、前記印刷物集中検査装置の検出部
の、印刷物走行方向から見た側面図である。
【0027】この図2において、印刷物1は手前から向
こう側へと走行している。又、検出部30は、主とし
て、ランプハウス32a に収められた光源32b と、該
光源32b からの光をライトガイド34へと導く光ファ
イバ33とを備え、図5を用いて詳しく後述するよう
に、該ライトガイド34に設けられたスリットから前記
印刷物1を照明する。前記ランプハウス32a には図示
されぬ放熱ファンが内蔵され、前記光源32b で生じる
熱が放熱される。該光源32b には、例えばハロゲンラ
ンプや、クセノンランプ等の放電光源等が用いられる。
又、前記検出部30は、前記印刷物1の走行方向に直交
して配列された複数のラインセンサカメラ36を有して
いる。これら個々のラインセンサカメラ36で撮影され
る、前記印刷物1上の1次元ライン状の被撮影部分も、
前記印刷物1の走行方向に直交している。又、これら複
数のラインセンサカメラ36のそれぞれの視野は、隣接
する他のラインセンサカメラ36の視野と重複してい
る。なお、電気回路38は、前記複数のラインセンサカ
メラ36からの1次元ライン状の画像の画像信号から、
前記印刷物1のほぼ幅全体に亘る1つの1次元ライン状
の画像の信号を得ると共に、これを前記中継器40へと
伝送する処理等を行う。
【0028】図3は、前記印刷物集中検査装置の検出部
の印刷物側から見た底面図である。
【0029】この図3に示されるように、前記印刷物1
の幅方向に前記ラインセンサカメラ36が複数配列され
ている。又、該複数のラインセンサカメラ36を挾ん
で、該複数のラインセンサカメラ36の配列に平行に、
又、その1次元ライン状の視野と平行に、2つの前記ラ
イトガイド34が配置されている。これらのライトガイ
ド34にはそれぞれスリット34a が、前記印刷物1に
対向する位置に設けられている。前記光源32b からの
光は、前記光ファイバ33及び前記ライトガイド34に
より導かれ、該ライトガイド34のスリット34a によ
り前記印刷物1をそのほぼ幅全体に亘り均一に照明す
る。
【0030】図4は、前記印刷物集中検査装置の検出部
の、印刷物幅方向から見た側面図である。
【0031】この図4は、前記印刷物1の走行方向に直
交する該印刷物1の幅方向から見たものであり、矢印で
図示される如く、該印刷物1は左方から右方へと走行す
る。
【0032】この図4に示されるように、前記印刷物1
の走行方向に直交する前記ラインセンサカメラ36で撮
影される視野は、一点鎖線A1の如く、前記印刷物1の
表面の1次元ライン状のものとなる。又、該印刷物1上
の視野は、破線A2及びA3で示される如く、2つのラ
イトガイド34それぞれのスリット34a から照射され
る光により均一に照明される。
【0033】このように、直線状の照明手段であるライ
トガイド34を用いることにより、前記印刷物1を幅方
向に均一に照明することができる。又、このように前記
ラインセンサカメラ36を挾んで2つの前記ライトガイ
ド34を配置することにより、前記印刷物1の粗さ等の
表面状態や、該印刷物1での照明手段の反射(映り込
み)による悪影響(該印刷物1の表面に光沢がある場合
等)を低減することができることが確認されている。
【0034】図5は、前記印刷物集中検査装置の検出部
に用いられるライトガイドの側面図及び断面図である。
【0035】この図5の左側の前記ライトガイドの側面
図においては、左方から導入された光が該ライトガイド
34中で拡散しながら右方へと導かれ、又スリット34
a から前記印刷物1が照射される。
【0036】この図5の右側は、該図5の左側の前記ラ
イトガイド34の側面図のI−I断面の断面図となって
いる。この断面図に示されるように、スリット34a を
有するケーシング34b には、前記スリット34a の部
分を除いて塗料34d により塗装されたガラス棒34c
が挿入されている。前記ライトガイド34に導入された
光は、前記塗料34d で拡散・反射されながら当該ライ
トガイド34全長に亘り安定して前記ガラス棒34c に
より導かれ、前記スリット34a から前記印刷物1を照
明する。この際、前記印刷物1の照明範囲L3は、前記
スリット34aの幅L1や、前記印刷物1から前記ライ
トガイド34までの距離L2に依存している。即ち、前
記スリット34a の幅L1が広くなる程、あるいは前記
印刷物1と前記ライトガイド34との間の距離L2が長
くなる程、前記印刷物1の照明範囲L3は広くなり、一
方、該印刷物1上の明るさは暗くなる。
【0037】図6は、前記印刷物集中検査装置の検出部
電気回路の電気回路図である。
【0038】この図6に示されるように、前記複数のラ
インセンサカメラ36から得られた画像信号を前記中継
器40へ出力するための当該検出部電気回路38は、主
に、A/D変換部38a と、フレームメモリ38b と、
画像圧縮回路38c と、光通信部38d と、ドライバ3
8e とを備えている。
【0039】前記A/D変換部38a は、A/D変換器
38g により前記複数のラインセンサカメラ36それぞ
れからの画像アナログ信号を画像デジタル信号に変換す
る。又、該A/D変換部38a は、隣接する前記ライン
センサカメラ36同士の画像を統合することにより、前
記印刷物1のほぼ幅全体に亘る連続した1次元ライン状
のデジタル画像を生成する。又、該生成されたデジタル
画像は、前記印刷物1の走行に同期して順次前記フレー
ムメモリ38b へと書き込まれる。これにより、前記複
数のラインセンサカメラ36で、前記印刷物1の走行に
同期して走査した2次元フレームの画像を得ることがで
きる。
【0040】該フレームメモリ38b に書き込まれた1
画面(1フレーム)分のデジタル画像は、前記画像圧縮
回路38c によりデータ圧縮され、前記光通信部38d
へと出力される。この画像圧縮回路38c で行われるデ
ータ圧縮は、静止画像符号化で近年用いられるようにな
ってきているJPEG(joint picture expert group)
方式の符号化が用いられている。この画像圧縮回路38
c で行うデータ圧縮は、画像デジタル信号の伝送時間短
縮等、伝送能率を向上させるためであり、他のデータ圧
縮方式であってもよい。例えば、従来から知られている
エントロピー符号化やハフマン符号化やランレングス符
号化等を単一に用いるものであってもよい。前記画像圧
縮回路38c からの画像デジタル信号は、前記光通信部
38d において光変調され、前記中継器40へと送信さ
れる。
【0041】一方、前記中継器40から伝送される、前
記印刷物1の走行に同期するタイミング信号、即ち該走
行によって1次元ライン状で走査しながら該印刷物1上
を2次元フレームで撮影する際に用いるタイミング信号
は、前記ドライバ38e により、前記複数のラインセン
サカメラ36それぞれへと出力される。又、前記中継器
40からは、印刷される絵柄に対応した前記面毎のタイ
ミング信号も送られるが、該信号は前記A/D変換部3
8a が前記フレームメモリ38b へとデジタル画像を書
き込む際に1フレームの開始の検知のために用いられて
いる。
【0042】図7は、前記印刷物集中検査装置の検出部
電気回路及びラインセンサカメラの動作を示すタイムチ
ャートである。
【0043】この図7のタイムチャートで図示されてい
る信号は、上から順に、「A相」は、前記印刷物1の走
行に同期して出力される信号であり、走行中の印刷物表
面を撮影すべきときにH状態となる。即ち、輪転印刷機
で印刷された絵柄に対応するカメラ読取りタイミングを
該A相の立上がりより作製する。次に「基準クロック」
は、当該検出部30での画像処理に使われるクロックで
ある。例えば、該基準クロックは、前記ラインセンサカ
メラ36から1次元ライン状の画像のアナログ信号を1
画素ずつ読み出す際、それぞれの画素の読出タイミング
として用いられる。従って、該基準クロックは、前記A
相より速い(周期が短い)クロックである。
【0044】次に「カメラスタート」信号は、当該検出
部30が前記ラインセンサカメラ36から画像アナログ
信号を1画素ずつ読み出すにあたって、これをスタート
させるために、該検出部30から該ラインセンサカメラ
36へと出力される。該カメラスタート信号は、前記ラ
インセンカメラ36から有効な画像アナログ信号が出力
されるまでH状態となっている。本実施例のラインセン
サカメラ36にはCCD(charge coupled device )カ
メラが用いられているが、本実施例のものを含むCCD
カメラは一般的に、カメラスタート信号が入力された
後、数十クロックは無効な画像信号を出力する。次に
「読出イネーブル」信号は、前記ラインセンサカメラ3
6からの画像アナログ信号が取り込まれた前記A/D変
換器に対して入力される信号であり、A/D変換された
画像デジタル信号を読み出すために用いられる。前述の
ようにCCDカメラは、カメラスタート信号入力直後に
無効画像信号を出力するので、本実施例では、前記カメ
ラスタート信号がH状態となってから、前記基準クロッ
ク20パルス後に当該読出イネーブル信号をH状態とす
るようにしている。
【0045】次に「カメラデータ」は、前記A/D変換
器から出力される画像デジタル信号である。該カメラデ
ータ信号は、前記読出イネーブル信号がH状態となった
後、前記基準クロック20に同期して出力される。な
お、この図7において、カメラデータ信号は単純なパル
ス信号として示されているが、実際には所定のビット数
のワードデータである。本実施例のCCDカメラの有効
画素数は1024画素であるので、該カメラデータ信号
は1024クロック出力され、この間前記読出イネーブ
ル信号はH状態とされている。即ち、該読出イネーブル
信号のH状態のときに、前記カメラデータ信号の読み出
しを行う。
【0046】なお、前記カメラスタート信号及び前記読
出イネーブル信号は、前記印刷機10から出力される印
刷状態信号や、前記ロータリエンコーダ18から出力さ
れる信号(前記A相信号等を含む)や、前記基準クロッ
ク信号に従って、前記中継器40で生成され、当該検出
部30に入力される。
【0047】図8は、前記印刷物集中検査装置の中継器
のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0048】各印刷機1台ずつ接近して設置された前記
中継器40は、この図8に示されるように、主として、
CPU(central processing unit )40a と、ROM
(read only menory)40b と、RAM(random acces
s menory)40c と、並列入出力回路40d と、カウン
タ40e と、O/E(optical to electrical )変換器
40f と、シリアル変換器40g と、シリアル変換器4
0h と、E/O(electrical to optical )変換器40
i と、バス40j とにより構成されている。
【0049】前記CPU40a は、前記ROM40b に
予め書き込まれているプログラムに従って、前記バス4
0j を介して、前記RAM40c や、前記並列入出力回
路40d や、前記シリアル変換器40g や、前記シリア
ル変換器40h にアクセスし、所定の処理を行う。例え
ば、該CPU40a は、前記ROM40b に予め書き込
まれているプログラムに従って、前記印刷機10からの
信号に主として従った前記検出部30へのタイミング信
号の生成処理や、前記検出部30からの画像デジタル信
号を前記判定部100へ中継する処理等を行う。
【0050】前記RAM40c は、前記CPU40a で
のプログラム実行時のデータ一時記憶に用いられるだけ
でなく、前記検出部30から前記判定部100へ画像デ
ジタル信号を中継する際に、該画像デジタル信号のバッ
ファメモリとしても用いられる。前記並列入出力回路4
0d は、前記印刷機10や前記検出部30に対して、ビ
ット単位あるいは所定ビット数毎の入出力を、前記CP
U40a や前記バス40j での処理単位となるビット数
幅で行う。前記カウンタ40e は、前記ロータリエンコ
ーダ18から送られてくる前記印刷物1の走行位置に相
対的に対応したエンコーダ信号から、該印刷物1の絶対
的な走行位置を求める。前記O/E変換器40f は、光
ファイバを用いて前記検出部から送られてきた光変調さ
れた画像デジタル信号を復調し、前記シリアル変換器4
0g へと出力する。該シリアル変換器40g は、前記O
/E変換器40f が出力するシリアルの画像デジタル信
号を、前記CPU40a がアクセス可能な所定ビット数
幅のパラレルデータに変換する。前記シリアル変換器4
0h は、前記CPU40a が書き込んだ所定ビット数幅
の画像デジタル信号をシリアルに変換して、これを前記
E/O変換器40iへと出力する。該E/O変換器40i
は、前記シリアル変換器40h から順次送られてくる
シリアルの画像デジタル信号を光変調し、光ファイバに
て前記判定部100へと送信する。
【0051】図9は、前記中継器の機能構成を示すブロ
ック図である。
【0052】この図9に示されるように、前記中継器4
0の主な機能は、画像タイミング制御部40m と、画像
信号中継部40p と、メモリ40n とにより構成され
る。
【0053】前記画像タイミング制御部40m は、前記
印刷機10のロータリエンコーダ18からの信号、例え
ば前記A相信号等に従って、前記検出部30が用いるタ
イミング信号、例えば前記カメラスタート信号や前記読
出イネーブル信号を生成する。この際、該画像タイミン
グ制御部40m は、後述するキーボード62からオペレ
ータが予め入力した面付情報をも用いる。この面付情報
は、前記印刷機10の版胴の印刷内容等に関する情報で
あり、例えば何面の印刷を行うものであるか等の情報で
ある。
【0054】前記画像信号中継部40p は、前記検出部
電気回路38から光ファイバを介して送られてきた画像
デジタル信号を受信し、これを前記メモリ40n に記憶
する。又、該画像信号中継部40p は、前記集中検査装
置本体80の判定部100からの要求に応じて、該メモ
リ40n に記憶されているデジタル画像を画像デジタル
信号として該判定部100へと光ファイバを介して出力
する。前記メモリ40n には、複数フレームのデジタル
画像を記憶することができる。前記判定部100は複数
の中継器40(40a 〜40c )が接続されているが、
このように前記画像信号中継部40p や前記メモリ40
n を用いた当該中継器40の中継処理により、それぞれ
の中継器40に対応するそれぞれの印刷機の印刷物検査
を順次行うことが可能である。
【0055】図10は、前記印刷物集中検査装置本体の
ハードウェア構成を示すブロック図である。
【0056】この図10に示されるように、前記印刷物
集中検査装置本体80は、主として、CPU(central
processing unit )50と、主記憶装置52と、ハード
ディスク装置54と、フロッピディスク装置58と、入
出力装置60と、O/E変換器60a と、キーボード6
2と、CRT(cathode ray tube)制御装置64a と、
CRT64b と、ネットワーク制御装置66と、プリン
タ装置68と、システムバス70とにより構成されてい
る。
【0057】前記CPU50は、印刷物検査処理に係る
もの等、前記ハードディスク装置54から前記主記憶装
置52へと読み込まれたプログラムモジュール等を実行
する。前記ハードディスク装置54には、本実施例に係
るプログラムモジュールやデータ等が記憶されており、
必要に応じて前記主記憶装置52へと読み出されるよう
になっている。前記フロッピディスク装置58は、種々
のプログラムモジュールやデータの、他のコンピュータ
システム等との受け渡しに用いられている。前記入出力
装置60は、他のデジタル処理装置との接続に用いられ
ている。例えば、複数の前記O/E変換器60a を介し
て、複数の前記中継器40(40a 〜40c )と接続さ
れ、各印刷機の印刷物検査に係る画像デジタル信号が入
力される。
【0058】前記キーボード62は、前記CRT制御装
置64a 及び前記CRT64b と共に、オペレータが当
該集中検査装置本体80を操作する際に用いられる。
又、該キーボード62は、種々のデータ設定等の際にも
用いられる。又、前記CRT制御装置64a 及びCRT
64b は、当該集中検査装置本体80での印刷物検査結
果や、これに基づいた異常検出をオペレータに伝達する
ために用いられる。
【0059】前記ネットワーク制御装置66は、当該集
中検査装置本体80をオンラインで他のコンピュータシ
ステムに接続するために用いられている。例えば、当該
集中検査装置本体80で収集することができるデータや
印刷物検査結果、更には、当該集中検査装置本体80の
自己診断結果や、当該集中検査装置本体80に接続され
る機器や装置、例えば前記中継器40や前記検出部30
や印刷機10の異常診断結果等を、他のコンピュータシ
ステムで集中監視することができるようになっている。
前記プリンタ装置68は、当該集中検査装置本体80で
の印刷物検査結果や、これに関する情報等を印字する。
【0060】なお、前記システムバス70は、前記CP
U50が、前記主記憶装置52や、前記ハードディスク
装置54や、前記フロッピディスク装置58や、前記入
出力装置60や、前記キーボード62や、前記CRT制
御装置64a や、前記ネットワーク制御装置66や、前
記プリンタ装置68にアクセスする際用いられる。該シ
ステムバス70は、該システムバス70に接続される装
置選択等に用いられるアドレスバスと、前記CPU50
がアクセスする際のデータ受け渡しに用いられるデータ
バスとを有している。
【0061】図11は、前記印刷物集中検査装置本体の
機能構成を示すブロック図である。
【0062】この図11に示されるように、当該印刷物
集中検査装置本体80は、主として、判定部100と、
不良画像記憶部82と、不良表示部84と、データ集計
部86と、ネットワーク接続部88とを有している。
又、キーボード62、CRT制御装置64a 、CRT6
4b 及びプリンタ68等が用いられている。これら判定
部100や不良画像記憶部82等で行われる処理や操作
は、当該集中検査装置本体80に接続されている複数の
印刷機10について行われる。又、印刷物検査結果等の
データは、これら印刷機10間で共用されている。
【0063】前記判定部100は、光ファイバにより前
記中継器40から光変調されて伝送された画像デジタル
信号を復調し、前記検出部電気回路38の画像圧縮回路
38c で行われたデータ圧縮を復元し、この結果のデジ
タル画像に従って印刷物検査を行う。
【0064】前記不良画像記憶部82は、前記判定部1
00で印刷物の不良が検出された場合、対応するフレー
ムのデジタル画像をデータ圧縮し、不良発生場所情報等
と共に前記ハードディスク装置54に記憶する。該不良
発生場所情報は、印刷物の不良が検出されたフレーム番
号や、該フレーム内での欠陥部分の場所を示す情報であ
る。
【0065】前記不良表示部84は、前記キーボード6
2や前記CRT制御装置64a や前記CRT64b によ
るオペレータの操作で、あるいは印刷物不良発生時に自
動的に、前記不良画像記憶部82で記憶された画像やこ
れに係る不良発生場所情報等を表示する。該不良表示部
84では、この際、記憶されていた表示するデータ圧縮
されていたデジタル画像の復元を行う。
【0066】このように、本実施例では印刷物不良が発
生した際に、そのフレームの画像及びこれに関する不良
発生場所情報を記憶するようにしているので、オペレー
タは随時印刷物不良の状態を把握したり観察したりする
ことができる。輪転印刷機で目視で印刷物不良が発見さ
れた場合、従来、ラベルの挿入やマーキング等が行われ
ていたが、その不良箇所や欠陥部分を観察するためには
巻き取られている印刷物を巻き戻さなければならないと
いう問題があった。しかしながら、本実施例によれば、
随時、印刷物の不良の把握や検査を行うことができる。
【0067】前記データ集計部86は、前記判定部10
0で検出された印刷物不良の数等を集計し、この結果を
記憶する。又、この集計結果は、前記キーボード62か
らのオペレータの操作等により、前記CRT64b に表
示したり、前記プリンタ装置68に印字したりして出力
することができる。
【0068】なお、前記ネットワーク接続部88は、当
該集中検査装置本体の故障等の異常や、当該集中検査装
置本体80に接続される機器や装置、例えば前記検出部
30や前記中継器40や印刷機10の故障等の異常を検
出し、これをオンラインで他のコンピュータシステムに
伝達する。
【0069】図12は、前記印刷物集中検査装置本体の
判定部の機能構成を示すブロック図である。
【0070】この図12に示されるように、前記判定部
100は、主に、光受信部102と、画像復元部104
と、切替手段106と、基準画像メモリ108と、検査
画像メモリ110と、差分部112と、画像座標決定部
114と、判定回路116と、記録部118とを備えて
いる。これらの構成は、前記印刷機10の前記検出器3
0毎に備える。あるいは、これらの構成を1組備え、前
記検出器30毎の印刷物不良判定を順次行う。
【0071】前記光受信部102は、光ファイバを介し
て前記中継器40から光変調されて送信された画像デジ
タル信号の復調を行う。前記画像復元部104は、前記
検出部電気回路38内の画像圧縮回路38c でデータ圧
縮されたデジタル画像を復元する。
【0072】前記切替手段106は、該復元されたデジ
タル画像の出力先を、前記基準画像メモリ108又は前
記検査画像メモリ110へと切り替えるデータ切替手段
である。該切替手段106が接点a と接点c とがオン状
態となると、前記復元されたデジタル画像は前記検査画
像メモリ110に書き込まれる。一方、接点b と接点c
とがオン状態となると、前記復元されたデジタル画像は
前記基準画像メモリ108へと書き込まれる。本実施例
の印刷物集中検査装置において、所定の印刷機の印刷物
検査開始にあたっては、前記切替手段106を接点b へ
と切り替えることで、まず良品の印刷物のデジタル画像
を前記基準画像メモリ108に書き込む。又、この後の
印刷物の検査中には、前記切替手段を接点a へと切り替
え、逐次前記検出部30及び前記中継器40から送ら
れ、前記画像復元部104で復元されたデジタル画像を
前記検査画像メモリ110へと書き込む。
【0073】前記差分部112は、逐次更新される前記
基準画像メモリ108のデジタル画像を、その更新され
たフレーム毎に、前記検査画像メモリ110と1画素毎
に差分演算を行う。具体的には、該差分演算は、前記基
準画像メモリ108のデジタル画像の各画素をラスタス
キャンしながら、各画素の濃度値と、該画素に対応する
前記検査画像メモリ110の画素の濃度値との差の絶対
値を順次求めるというものである。このような差分演算
の際、前記画像座標決定部114は、差分演算対象とな
る前記基準画像メモリ108や、前記検査画像メモリ1
10のデジタル画像の範囲を限定したり、位置ずれ補正
等の補正を行う。
【0074】前記判定回路116は、前記差分部112
から出力される差分演算結果を1フレーム(1画面)の
範囲で積分し、該積分結果を所定の閾値と比較すること
により、前記基準画像メモリ108に書き込まれたデジ
タル画像に対応する印刷物表面の良否を判定する。該判
定結果は、前記記録部118へと出力される。該記録部
118は、前記判定回路116から印刷物不良の入力が
あると、該印刷物不良に対応する前記基準画像メモリの
デジタル画像と前記検査画像メモリ110のデジタル画
像とを読み出し、不良発生時刻や不良発生箇所等の各種
情報と共に、一時記憶する。この際、該記録部118
は、これらデジタル画像のデータ圧縮をも行う。又、こ
れらデジタル画像を、前記不良画像記憶部82や前記デ
ータ集計部86からの要求に応じて出力する。
【0075】図13は、前記印刷物集中検査装置での第
1の表示例を示す線図である。
【0076】この図13に示される第1の表示例は、前
記CRT64b に表示される。この図13に示されるよ
うに、該表示例は、左側が該当印刷機で印刷中の絵柄の
静止画像であり、右側にはその印刷機の印刷機番号及び
稼働状況、印刷の進捗状況(印刷を終了したメータ
数)、当該印刷物集中検査装置での検査結果、即ち印刷
品質が表示される。本実施例の印刷物集中検査装置の対
象となる印刷機で印刷されている印刷物に異常が発生
し、且つオペレータが特定の操作を行っていない場合に
は、この図13に示されるような該当印刷機のものが表
示される。この際、表示さる絵柄の静止画像中で、欠陥
部分がフリッカする。
【0077】図14は、前記印刷物集中検査装置での第
2の表示例を示す線図である。
【0078】この図14においては、6台の印刷機の印
刷中の絵柄が同時に前記CRT64b で表示される表示
例が示されている。本実施例では、単一のオペレータが
複数の印刷機を運転中の場合で、且つこれらの印刷機で
印刷される印刷物が正常であり、又オペレータが特定の
操作を行っていない場合には、この図14に示される表
示が通常行われる。一方、もし印刷物に異常が発生した
場合には、前記図13に示されるような表示に切り替わ
る。なお、これら図13や図14の表示選択を、オペレ
ータが前記キーボード62により行えることは言うまで
もない。
【0079】このように本実施例では、複数台の印刷機
の稼働状況や印刷される印刷物の品質を1台の前記CR
T64b により監視することができる。従って、本実施
例によれば、万一印刷物の品質に異常が生じた場合で
も、オペレータは比較的容易にこれに対応することがで
きる。
【0080】又、本実施例では、前記印刷物集中検査装
置本体80を、前記印刷機10から離れた場所に設置す
ることも可能である。従って、設置スペースが確保し易
い場所や、オペレータが集中監視し易い場所に、容易に
設置することも可能である。又、印刷機側に取り付けら
れた前記中継器40と、前記印刷物集中検査装置本体8
0との間は光ファイバが用いられているので、比較的容
易に防爆対策を図ったり、ノイズ等の悪影響を受けるこ
となく画像信号を伝達することができる。又、前記検出
部30において、検査対象となる印刷物の画像のデータ
圧縮を行っているので、該検出部30と前記中継器40
との間や、該中継器40と前記印刷物集中検査装置本体
80との間での画像デジタル信号の伝送時間を短縮した
り、E/O変換器やO/E変換器等の動作速度を低減し
てコストダウンを図ることができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、複
数の印刷機を能率良く管理することができるという優れ
た効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された印刷機及び印刷物集中検査
装置の構成を示すブロック図
【図2】前記印刷物集中検査装置の検出部の印刷物走行
方向から見た側面図
【図3】前記検出部の印刷物側から見た底面図
【図4】前記検出部の印刷物幅方向から見た側面図
【図5】前記検出部に用いられるライトガイドの側面図
【図6】前記検出部の検出部電気回路の電気回路図
【図7】前記検出部電気回路及びラインセンサカメラの
動作を示すタイムチャート
【図8】前記印刷物集中検査装置の中継器のハードウェ
ア構成を示すブロック図
【図9】前記中継器の機能構成を示すブロック図
【図10】前記印刷物集中検査装置の本体のハードウェ
ア構成を示すブロック図
【図11】前記印刷物集中検査装置本体の機能構成を示
すブロック図
【図12】前記印刷物集中検査装置本体の判定部の機能
構成を示すブロック図
【図13】前記印刷物集中検査装置での第1の表示例を
示す線図
【図14】前記印刷物集中検査装置での第2の表示例を
示す線図
【符号の説明】
1…印刷物 10…印刷機 12…印刷ユニット 14…フィードロール 16…巻上部 18…ロータリエンコーダ 30…検出部 32a …ランプハウス 32b …光源 33…光ファイバ 34…ライトガイド 34a …スリット 34b …ケーシング 34c …ガラス棒 34d …塗料 36…ラインセンサカメラ 38…検出部電気回路 38a …A/D変換部 38b …フレームメモリ 38c …画像圧縮回路 38d …光通信部 38e …ドライバ 38g …A/D変換器 40…中継器 40a …CPU 40b …ROM 40c …RAM 40d …並列入出力回路 40e …カウンタ 40f …O/E変換器 40g 、40h …シリアル変換器 40i …E/O変換器 40j …バス 40m …画像タイミング制御部 40n …メモリ 40p …画像信号中継部 50…CPU 52…主記憶装置 54…ハードディスク装置 58…フロッピディスク装置 60…入出力装置 60a …O/E変換器 62…キーボード 64a …CRT制御装置 64b …CRT 66…ネットワーク制御装置 68…プリンタ装置 80…印刷物集中検査装置本体 82…不良画像記憶部 84…不良表示部 86…データ集計部 88…ネットワーク接続部 100…判定部 102…光受信部 104…画像復元部 106…切替手段 108…基準画像メモリ 110…検査画像メモリ 112…差分部 114…画像座標決定部 116…判定回路 118…記録部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行中の印刷物表面状態を光学的に監視し
    て、連続的に検査する印刷物検査装置において、 タイミング信号に同期して、前記印刷物表面を撮影し、
    画像信号を出力する検査部を複数の印刷機毎に備え、 前記印刷物の走行状態に関する信号を入力して、前記タ
    イミング信号を生成すると共に、前記画像信号を中継す
    る中継器を複数の印刷機毎に備え、 複数の前記中継器がそれぞれ中継した異なる画像信号を
    入力し、それぞれの画像信号に対応する印刷物の不良判
    定を行う集中検査部を備えたことを特徴とする印刷物検
    査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記検査部が、 前記印刷物表面を撮影し、画像アナログ信号を出力する
    撮影手段と、 該画像アナログ信号を画像デジタル信号に変換するA/
    D変換器と、 該画像デジタル信号をデータ圧縮する画像圧縮回路と、 該データ圧縮された画像デジタル信号を光ファイバで送
    信する光通信部とを備えたことを特徴とする印刷物検査
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2のいずれか一方にお
    いて、前記印刷物が、検査中にも一定方向に走行してい
    るものであって、 前記検出部が、前記走行方向に直交して配置されたライ
    ンセンサで、前記走行に同期して走査することで、前記
    印刷物表面を撮影するものであって、 又、該ラインセンサを挾んで、該ラインセンサと前記撮
    影される印刷物表面とに平行に配置された2つの直線状
    照明手段を更に備えたことを特徴とする印刷物検査装
    置。
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