JPH0666633A - 明度補正装置 - Google Patents

明度補正装置

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Publication number
JPH0666633A
JPH0666633A JP22394692A JP22394692A JPH0666633A JP H0666633 A JPH0666633 A JP H0666633A JP 22394692 A JP22394692 A JP 22394692A JP 22394692 A JP22394692 A JP 22394692A JP H0666633 A JPH0666633 A JP H0666633A
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JP
Japan
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printed matter
line sensor
accumulation time
signal
inspection
Prior art date
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Application number
JP22394692A
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English (en)
Inventor
Masashi Nishida
真史 西田
Yoshito Abe
淑人 阿部
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0666633A publication Critical patent/JPH0666633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインセンサと被撮影物との間の相対速度の
変化にも拘らず、安定した映像信号を得る。 【構成】 CCDセンサなど、その出力信号強度が蓄積
時間にも依存しているラインセンサを用いて、被撮影物
との間の相対位置関係を、前記ラインセンサと直交する
一方向に変化させながら、該一方向の変化に同期して前
記被撮影物を順次1次元ライン状に撮影し、これにより
該被撮影物を2次元フレーム状に撮影することを対象と
している。蓄積時間測定手段12は、前記一方向の変化
の速度から前記蓄積時間を測定する。明度補正手段14
は、測定された前記蓄積時間に従って、前記ラインセン
サの出力信号を補正する。これにより、安定した映像信
号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の印刷物表面状
態を光学的に監視して、連続的に検査する際等に用いる
ことができる明度補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の不良には、印刷用紙の汚れや、
印刷不良など様々なものがある。又、その欠陥部分が微
小なものであっても、印刷物の品質上問題となる場合が
ある。更に、輪転印刷機等、印刷済みの印刷物が高速で
連続走行している場合、個々の印刷物の検査も高速に行
わなければならない。
【0003】従来、印刷物検査は、種々の方法で人手に
よって行われていた。例えば、印刷機や印刷物の種類に
よっては、印刷後の印刷物を適宜抜き取り、目視により
検査を行っていた。あるいは、一定速度で連続的に走行
する印刷物では、該走行速度に同期させてストロボを発
光し、該印刷物の目視検査を行っていた。
【0004】近年、印刷物検査を自動的に行う様々な技
術が開示されている。この印刷物検査を自動的に行う技
術は、一般的には、例えばCCD(charge coupled dev
ice)センサなどのラインセンサを用いて、帯状の印刷
物を前記ラインセンサに直交する一方向に走行させなが
ら、その走行装置に取り付けられたロータリエンコーダ
が出力する、前記走行に従ったパルス信号に同期して、
前記印刷物を順次1次元ライン状に撮影し、これにより
該被撮影物を2次元フレーム状に撮影するというもので
ある。又、このようにして撮影された2次元フレーム状
の画像を、所定の基準画像と比較することによって、印
刷物の撮影部分の検査を行うというものである。
【0005】例えば、特公平1−47823では、所定
の時点で走行印刷物の絵柄から読み取った画像データの
記憶が可能なメモリを備え、該メモリから読み出した画
像データを基準データ、上記走行印刷物の残余の絵柄か
ら読み取った画像データを検査データとし、これら基準
データと検査データとの比較に基づいて印刷の良否判定
を行う方式の印刷物の検査装置に関する技術が開示され
ている。この技術は、上記基準データの特徴と検査デー
タの特徴とを、それぞれ対応する画素単位毎に抽出比較
して印刷の良否判定を行う第1の特徴抽出比較判定手段
を用いると共に、上記基準データの特徴と検査データの
特徴とを、同一絵柄内での所定の範囲における画素の総
和として抽出比較することにより印刷の良否判定を行う
第2の特徴抽出比較判定手段を用い、更に、上記基準デ
ータの特徴と検査データの特徴とを、印刷物の走行方向
に沿って同一直線上に配列された画素の同一絵柄内にお
ける総和として抽出比較することにより印刷の良否判定
を行う第3の特徴抽出比較判定手段を用い、これら第1
〜第3の各特徴抽出比較判定手段の判定結果を総合判定
して、最終的な印刷物の良否判定を行う。又、この技術
では、所定時点における走行印刷物の走行速度と、検査
データの読取り時における走行印刷物の走行速度との差
を所定値と比較する比較手段を用い、該比較の結果に基
づいて、このときの走行印刷物の絵柄から読み取った検
査データを上記基準データとして新たに書替える手段を
も備えている。この特公平1−47823で開示されて
いる技術によれば、印刷物の絵柄など濃度変化が広い範
囲に亘っている場合の良否判定の精度を向上させると共
に、マスキング機能等も備え、印刷物の状態変化に対し
ても常に安定した動作を得ることができる。
【0006】又、特公平1−20477では、印刷物の
試料絵柄を画素マトリックスに分解して検出した試料デ
ータを、標本印刷物から予め取り出されメモリに記録さ
れている標本データと1画素ずつ比較し、絵柄の良否判
定を行う印刷物の絵柄検査方法に関する技術が開示され
ている。この技術は、前記試料データ及び標本データの
一方を1画素ずつ印刷物の横方向に位置ずれさせて、前
記両データの他方と比較し、両データが最も一致に近付
いたときの前記両データ間の位置ずれ量により、前記試
料データ又は標本データを印刷物横方向に関し位置ずれ
補正した上で、前記標本データと比較するという技術で
ある。この特公平1−20477で開示されている技術
によれば、印刷物搬送系に位置ずれがあっても、比較的
安価な装置で高精度で絵柄検査を行うことができる。
【0007】又、特開昭62−11152では、印刷物
の走行方向と直角方向に互いに視野が重なり合い、画像
同士が重なり合った状態の画素データを取り出す検出手
段を用い、まず良品データを取り込んで基準データと
し、次に被検査データを取り込んで基準データと比較す
るようにしている。この比較は、各画素比較を行った上
で加算データ同士の比較を行うというものである。この
特開昭62−11152で開示されている技術によれ
ば、走行中の印刷物では避けられない位置ずれに影響さ
れることなく、正確な検査を行うことができる。
【0008】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、これら
の技術など、走行中の印刷物表面状態を光学的に監視し
て、連続的に検査する従来の技術において、例えばCC
Dセンサなど、その出力信号強度が蓄積時間(露光時
間)にも依存している光センサを用いた場合には、前記
印刷物の走行状態が変動してしまうと、出力信号(映像
信号)が不安定になってしまっていた。例えば、印刷機
の運転状況などによって前記印刷物の走行速度が低下し
てしまうと、例えばCCDセンサの出力信号強度が増大
し、場合によってはその出力信号が飽和してしまう恐れ
があった。このように映像信号が不安定になってしまう
と、例えば前述のような印刷物の検査にあたっては、そ
の検査の信頼性が低下してしまう。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、その出力信号強度が蓄積時間にも依
存しているラインセンサと被撮影物との間の相対速度の
変化にも拘らず、安定した映像信号を得ることができる
明度補正装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】本願の第1発明は、その
出力信号強度が蓄積時間にも依存しているラインセンサ
と、被撮影物との間の相対位置関係を、前記ラインセン
サと直交する一方向に変化させながら、該一方向の変化
に同期して前記被撮影物を順次1次元ライン状に撮影
し、これにより該被撮影物を撮影する際に、前記一方向
の変化の速度から前記蓄積時間を測定する蓄積時間測定
手段と、測定された前記蓄積時間に従って、前記ライン
センサの出力信号を補正する明度補正手段とを備えたこ
とにより、前記課題を達成したものである。
【0011】本願の第2発明は、その出力信号強度が蓄
積時間にも依存しているラインセンサを用いて、帯状の
被撮影物を前記ラインセンサに直交する一方向に走行さ
せながら、その走行装置に取り付けられたロータリエン
コーダが出力する、前記走行に従ったパルス信号に同期
して、前記被撮影物を順次1次元ライン状に撮影し、こ
れにより該被撮影物を撮影する際に、前記パルス信号か
ら前記蓄積時間を測定する蓄積時間測定手段と、測定さ
れた前記蓄積時間に従って、前記ラインセンサの出力信
号を補正する明度補正手段とをにより、同じく前記課題
を達成したものである。
【0012】
【作用】前述のような印刷物検査を自動的に行う技術に
おいて、その検査の信頼性を低下させてしまう要因とし
ては、前記特公平1−20477や前記特開昭62−1
1152で前述した位置ずれによる要因など様々なもの
がある。本発明では、印刷物検査の信頼性向上などのた
めに、検査に用いられる映像信号の安定度向上に着目し
てなされたものである。
【0013】前述のような印刷物検査に用いられる光セ
ンサとしては、例えば、前述したCCDセンサやフォト
マル、あるいはフォトダイオードなどがある。これらの
光センサは、その出力信号強度が、入射された光の照度
だけでなく、その蓄積時間にも依存している。一般的に
は、これらの光センサは、入射した光の前記照度とその
前記蓄積時間の積に比例する。
【0014】一方、このようにその出力信号強度が蓄積
時間にも依存している光センサを用いる際、該蓄積時間
が変動してしまうことがある。例えば、このような光セ
ンサによるラインセンサと被撮影物との間の相対位置関
係を一方向に変化させながら、該変化に同期して前記被
撮影物を順次走査して撮影する際には、前記変化の速度
の変動によって、前記蓄積時間が変動してしまう。
【0015】図1は、本願の前記第1発明及び第2発明
の要旨を示すブロック図である。
【0016】この図1に示されるように、本発明の明度
補正装置10は、主として、蓄積時間測定手段12と、
明度補正手段14とを備える。
【0017】前記蓄積時間測定手段12は、前述のよう
な光センサによるラインセンサと被撮影物との間の相対
位置関係を一方向に変化させる際の、該変化速度から前
記蓄積時間を測定する。なお、該蓄積時間測定手段12
で用いる前記変化速度を本発明は限定するものではな
い。例えば、前記ラインセンサと前記被撮影物とのうち
少なくとも一方だけが撮影中に移動する場合には、該移
動する方の移動速度を検出し、これを前記変化速度とし
てもよい。又、後述する実施例の如く、前記ラインセン
サは固定しておき、帯状の被撮影物(印刷物)を前記ラ
インセンサに直交する一方向に走行させる場合には、そ
の走行装置に取り付けられたロータリエンコーダが出力
する、前記走行に従ったパルス信号から前記変化速度を
求め、これに従って前記蓄積時間を測定してもよい。
【0018】又、前記明度補正手段14は、前記蓄積時
間測定手段12にて測定された前記蓄積時間に従って、
前記光センサの出力信号を補正する。該明度補正手段1
4は、後述する実施例の如く、前記ラインセンサカメラ
の出力を一旦入力し、これを補正して出力するというも
のであってもよい。あるいは、該明度補正手段14は、
前記蓄積時間に従って光センサに入射する光量を、光学
レンズ内に配置した絞りによって光学的に補正するもの
であってもよい。即ち、該明度補正手段14は、前記蓄
積時間測定手段12によって測定された前記蓄積時間に
従って、光センサの出力に従った最終的な出力信号が補
正されていればよい。
【0019】以上説明した通り、本発明においては、そ
の出力信号強度が蓄積時間に依存して変化するという前
記ラインセンサの特性に着目して、該ラインセンサと被
撮影物(印刷物など)との間の相対速度の変化に従って
前記蓄積時間を求め、これに従って前記ラインセンサの
出力信号を補正することができ、安定した映像信号を得
ることができる。
【0020】なお、本発明の明度補正装置は、その利用
対象を前述のような印刷物の検査に限定するものではな
い。即ち、前述のようにその出力信号強度が蓄積時間に
も依存しているラインセンサと、被撮影物との間の相対
位置関係を、前記ラインセンサと直交する一方向に変化
させながら、該一方向の変化に同期して前記被撮影物を
順次1次元ライン状に撮影し、これにより該被撮影物を
2次元フレーム状に撮影する場合には、本発明の明度補
正装置を同様に用いることができる。
【0021】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0022】図2は、印刷機に取り付けられている本発
明の実施例の印刷物検査装置を示す斜視図である。
【0023】この図2において、本発明の実施例の印刷
物検査装置は、最終段の印刷ユニット37から送り出さ
れ、フィードロール35によって適度の張力に保たれな
がら、巻取部36に巻き上げられる印刷物1の検査を行
うというものである。前記印刷ユニット37と前記フィ
ードロール35との間の前記印刷物1の走行経路には、
合計2本のフリーローラ38が設けられている。又、前
記実施例の印刷物検査装置は、特に該フリーローラ38
近傍での前記印刷物1を撮影するラインセンサカメラ3
1による被検査画像と、予め用意されている基準画像と
を比較することにより、前記印刷物1の印刷不良や印刷
用紙の汚れなどの不良を検査する。
【0024】この図2において、前記実施例の印刷物検
査装置は、主に、前記ラインセンサカメラ31と、ライ
トガイド34と、ロータリエンコーダ33と、検査装置
本体32とにより構成されている。
【0025】前記ラインセンサカメラ31は、前記印刷
物1の走行方向に直交して配列された複数のCCDライ
ンセンサを有している。これら個々のCCDラインセン
サで撮影される、前記印刷物1上の1次元ライン状の被
撮影部分は、該印刷物1の走行方向に直交している。
又、これら複数のCCDラインセンサのそれぞれの1次
元ライン状の視野は、隣接する他のCCDラインセンサ
の視野と重複している。該ラインセンサカメラ31内部
では、前記複数のCCDラインセンサそれぞれからの1
次元ライン状の複数の画像の画像アナログ信号から、前
記印刷物1のほぼ幅全体に亘る1つの1次元ライン状の
画像のデジタル信号を合成し、これを前記検査装置本体
32へと光ファイバを介して出力する。なお、該ライン
センサカメラ31は、該検査装置本体32から、図8〜
図10を用いて詳しく後述する、A相信号CLAと、基
準クロック信号CLMと、カメラスタート信号STと、
読出イネーブル信号RDとを入力している。
【0026】前記ライトガイド34は、図3を用いて詳
しく後述するように、前記ラインセンサカメラ31で撮
影される視野内の前記印刷物1表面を均一に照明する。
該ライトガイド34の光源には、ハロゲンランプが用い
られている。該光源としては、例えばキセノンランプな
どの放電光源などであってもよい。
【0027】前記ロータリエンコーダ33は、前記印刷
ユニット37の円筒状の版胴の回転に従って、1回転信
号CLZと、A相信号CLAと、B相信号CLBとを出
力する。該ロータリエンコーダ33は、前記版胴の1回
転に対して、1回転する。又、該ロータリエンコーダ3
3の1回転毎に、前記1回転信号CLZが1パルス出力
される。該ロータリエンコーダ33の1回転毎に、前記
A相信号CLA及び前記B相信号CLBそれぞれは、4
000パルス出力される。これらA相信号CLAとB相
信号CLBとは、それぞれデューティ比が50%のパル
ス信号である。又、これらA相信号CLAとB相信号C
LBとは、相互の位相差は90°となっている。これら
A相信号CLAとB相信号CLBそれぞれを用いること
により、該ロータリエンコーダ33や前記版胴の回転や
回転速度を検出することができる。又、これらA相信号
CLA及びB相信号CLBとを共に用いることにより、
該ロータリエンコーダ33や前記版胴の回転方向をも検
出することができる。
【0028】前記検査装置本体32は、本実施例の印刷
物検査装置部分についての本体であり、前記ラインセン
サカメラ31から取り込まれる被検査画像を基準画像と
比較することにより、前記印刷物1表面の検査を行う。
又、該検査装置本体32中には、前記図1を用いてその
要旨を示した本発明の明度補正装置の実施例を備えてい
る。なお、該検査装置本体32については、図4〜図1
3を用いて詳しく後述する。
【0029】図3は、前記印刷物検査装置に用いられる
ライトガイドの側面図及び断面図である。
【0030】この図3の左側の前記ライトガイドの側面
図においては、左方から導入された光が該ライトガイド
34中で拡散しながら右方へと導かれ、又スリット34
a から前記印刷物1が照射される。
【0031】この図3の右側は、該図3の左側の前記ラ
イトガイド34の側面図のI−I断面の断面図となって
いる。この断面図に示されるように、スリット34a を
有するケーシング34b には、前記スリット34a の部
分を除いて塗料34d により塗装されたガラス棒34c
が挿入されている。前記ライトガイド34に導入された
光は、前記塗料34d で拡散・反射されながら当該ライ
トガイド34全長に亘り安定して前記ガラス棒34c に
より導かれ、前記スリット34a から前記印刷物1を照
明する。この際、前記印刷物1の照明範囲L3は、前記
スリット34aの幅L1や、前記印刷物1から前記ライ
トガイド34までの距離L2に依存している。即ち、前
記スリット34a の幅L1が広くなる程、あるいは前記
印刷物1と前記ライトガイド34との間の距離L2が長
くなる程、前記印刷物1の照明範囲L3は広くなり、一
方、該印刷物1上の明るさは暗くなる。
【0032】図4は、前記検査装置本体のハードウェア
構成を示すブロック図である。
【0033】この図4に示されるように、前記検査装置
本体32は、主として、CPU(central processing u
nit )50と、主記憶装置52と、ハードディスク装置
54と、フロッピディスク装置58と、入出力装置60
と、O/E変換器60a と、キーボード62と、CRT
(cathode ray tube)制御装置64a と、CRT64b
と、ネットワーク制御装置66と、プリンタ装置68
と、システムバス70とにより構成されている。
【0034】前記CPU50は、印刷物検査処理に係る
もの等、前記ハードディスク装置54から前記主記憶装
置52へと読み込まれたプログラムモジュール等を実行
する。前記ハードディスク装置54には、本実施例に係
るプログラムモジュールやデータ等が記憶されており、
必要に応じて前記主記憶装置52へと読み出されるよう
になっている。前記フロッピディスク装置58は、種々
のプログラムモジュールやデータの、他のコンピュータ
システム等との受け渡しに用いられている。前記入出力
装置60は、他のデジタル処理装置との接続に用いられ
ている。例えば、複数の前記O/E変換器60a を介し
て、複数の前記中継器40(40a 〜40c )と接続さ
れ、各印刷機の印刷物検査に係る画像デジタル信号が入
力される。
【0035】前記キーボード62は、前記CRT制御装
置64a 及び前記CRT64b と共に、オペレータが当
該検査装置本体32を操作する際に用いられる。又、該
キーボード62は、種々のデータ設定等の際にも用いら
れる。又、前記CRT制御装置64a 及びCRT64b
は、当該検査装置本体32での印刷物検査結果や、これ
に基づいた異常検出をオペレータに伝達するために用い
られる。
【0036】前記ネットワーク制御装置66は、当該検
査装置本体32をオンラインで他のコンピュータシステ
ムに接続するために用いられている。例えば、当該検査
装置本体32で収集することができるデータや印刷物検
査結果、更には、当該検査装置本体32の自己診断結果
や、当該検査装置本体32に接続される機器や装置、例
えば前記ラインセンサカメラ31や前記ロータリエンコ
ーダ33や印刷機の異常診断結果等を、他のコンピュー
タシステムで集中監視することができるようになってい
る。前記プリンタ装置68は、当該検査装置本体32で
の印刷物検査結果や、これに関する情報等を印字する。
【0037】なお、前記システムバス70は、前記CP
U50が、前記主記憶装置52や、前記ハードディスク
装置54や、前記フロッピディスク装置58や、前記入
出力装置60や、前記キーボード62や、前記CRT制
御装置64a や、前記ネットワーク制御装置66や、前
記プリンタ装置68にアクセスする際用いられる。該シ
ステムバス70は、該システムバス70に接続される装
置選択等に用いられるアドレスバスと、前記CPU50
がアクセスする際のデータ受け渡しに用いられるデータ
バスとを有している。
【0038】図5は、前記検査装置本体の機能構成を示
すブロック図である。
【0039】この図5に示されるように、当該検査装置
本体32は、主として、判定部100と、不良画像記憶
部82と、不良表示部84と、データ集計部86と、ネ
ットワーク接続部88とを有している。又、キーボード
62、CRT制御装置64a、CRT64b 及びプリン
タ68等が用いられている。これら判定部100や不良
画像記憶部82等で行われる処理や操作は、当該検査装
置本体32に接続されている印刷機について行われる。
【0040】前記判定部100は、前記ラインセンサカ
メラ31から光ファイバを介してシリアルに伝送された
画像デジタル信号をパラレルの画像デジタル信号に変換
し、本願発明が適用された明度補正の後、この結果のデ
ジタル画像に従って印刷物検査を行う。
【0041】前記不良画像記憶部82は、前記判定部1
00で印刷物の不良が検出された場合、対応するフレー
ムのデジタル画像をデータ圧縮し、不良発生場所情報等
と共に前記ハードディスク装置54に記憶する。該不良
発生場所情報は、印刷物の不良が検出されたフレーム番
号や、該フレーム内での欠陥部分の場所を示す情報であ
る。
【0042】前記不良表示部84は、前記キーボード6
2や前記CRT制御装置64a や前記CRT64b によ
るオペレータの操作で、あるいは印刷物不良発生時に自
動的に、前記不良画像記憶部82で記憶された画像やこ
れに係る不良発生場所情報等を表示する。該不良表示部
84では、この際、記憶されていた表示するデータ圧縮
されていたデジタル画像の復元を行う。
【0043】このように、本実施例では印刷物不良が発
生した際に、そのフレームの画像及びこれに関する不良
発生場所情報を記憶するようにしているので、オペレー
タは随時印刷物不良の状態を把握したり観察したりする
ことができる。輪転印刷機で目視で印刷物不良が発見さ
れた場合、従来、ラベルの挿入やマーキング等が行われ
ていたが、その不良箇所や欠陥部分を観察するためには
巻き取られている印刷物を巻き戻さなければならないと
いう問題があった。しかしながら、本実施例によれば、
随時、印刷物の不良の把握や検査を行うことができる。
【0044】前記データ集計部86は、前記判定部10
0で検出された印刷物不良の数等を集計し、この結果を
記憶する。又、この集計結果は、前記キーボード62か
らのオペレータの操作等により、前記CRT64b に表
示したり、前記プリンタ装置68に印字したりして出力
することができる。
【0045】なお、前記ネットワーク接続部88は、当
該検査装置本体の故障等の異常や、当該検査装置本体3
2に接続される機器や装置、例えば前記ラインセンサカ
メラ31や印刷機の故障等の異常で、当該検査装置本体
32で検出されたものをオンラインで他のコンピュータ
システムに伝達する。
【0046】図6は、前記検査装置本体の判定部の機能
構成を示すブロック図である。
【0047】この図6に示されるように、前記判定部1
00は、主に、明度補正装置102と、切替手段106
と、基準画像メモリ108と、検査画像メモリ110
と、差分部112と、画像座標決定部114と、判定回
路116と、記録部118とを備えている。
【0048】前記明度補正装置102は、本願第1発明
及び第2発明が適用された明度補正を行うと共に、これ
にあたっては、前記ラインセンサカメラ31からの光フ
ァイバによる画像デジタル信号を入力する。
【0049】前記切替手段106は、該復元されたデジ
タル画像の出力先を、前記基準画像メモリ108又は前
記検査画像メモリ110へと切り替えるデータ切替手段
である。該切替手段106が接点a と接点c とがオン状
態となると、前記復元されたデジタル画像は前記検査画
像メモリ110に書き込まれる。一方、接点b と接点c
とがオン状態となると、前記復元されたデジタル画像は
前記基準画像メモリ108へと書き込まれる。本実施例
の印刷物集中検査装置において、所定の印刷機の印刷物
検査開始にあたっては、前記切替手段106を接点b へ
と切り替えることで、まず良品の印刷物のデジタル画像
を前記基準画像メモリ108に書き込む。又、この後の
印刷物の検査中には、前記切替手段を接点a へと切り替
え、逐次前記検出部30及び前記中継器40から送ら
れ、前記画像復元部104で復元されたデジタル画像を
前記検査画像メモリ110へと書き込む。
【0050】前記差分部112は、逐次更新される前記
基準画像メモリ108のデジタル画像を、その更新され
たフレーム毎に、前記検査画像メモリ110と1画素毎
に差分演算を行う。具体的には、該差分演算は、前記基
準画像メモリ108のデジタル画像の各画素をラスタス
キャンしながら、各画素の濃度値と、該画素に対応する
前記検査画像メモリ110の画素の濃度値との差の絶対
値を順次求めるというものである。このような差分演算
の際、前記画像座標決定部114は、差分演算対象とな
る前記基準画像メモリ108や、前記検査画像メモリ1
10のデジタル画像の範囲を限定したり、位置ずれ補正
等の補正を行う。
【0051】前記判定回路116は、前記差分部112
から出力される差分演算結果を所定の閾値と比較するこ
とにより、前記基準画像メモリ108に書き込まれたデ
ジタル画像に対応する印刷物表面の良否を判定する。該
判定結果は、前記記録部118へと出力される。該記録
部118は、前記判定回路116から印刷物不良の入力
があると、該印刷物不良に対応する前記基準画像メモリ
のデジタル画像と前記検査画像メモリ110のデジタル
画像とを読み出し、不良発生時刻や不良発生箇所等の各
種情報と共に、一時記憶する。この際、該記録部118
は、これらデジタル画像のデータ圧縮をも行う。又、こ
れらデジタル画像を、前記不良画像記憶部82や前記デ
ータ集計部86からの要求に応じて出力する。
【0052】図7は、前記検査装置本体の前記明度補正
装置の機能構成を示すブロック図である。
【0053】この図7に示されるように、前記明度補正
装置102は、主として、O/E(optical to electri
cal)変換器102a と、ラインメモリ102b と、演算
器102c と、分周器102e と、カウンタ102f
と、ROM(read only memory)102g とにより構成
されている。この明度補正装置102において、前記図
1に示された本願発明の前記蓄積時間測定手段12は、
主に、前記分周器102e と前記カウンタ102f と前
記ROM102g とにより構成されるものに対応してい
る。又、該明度補正装置102において、前記図1に示
される本願発明の前記明度補正手段14は、前記演算器
102c に対応している。
【0054】前記O/E変換器102a は、前記ライン
センサカメラ31から光ファイバによりシリアルに入力
される画像デジタル信号をパラレルの画像デジタル信号
へとO/E変換する。この前記ラインセンサカメラ31
からの前記画像デジタル信号の入力は前記A相信号CL
Aによって行われる。なお、該O/E変換器102aか
ら出力される画像デジタル信号は、1次元ライン毎に、
前記ラインメモリ102b に一時的に記憶される。該ラ
インメモリ102b は、画素毎の画像デジタル信号の、
1次元の数ライン分のバッファメモリとなっている。
【0055】一方、前記分周器102e と前記カウンタ
102f とにより、CCDセンサが用いられた前記ライ
ンセンサカメラ31における蓄積時間が測定される。該
ラインセンサカメラ31においては、前記A相信号CL
Aの立上り毎に前記印刷物1の1次元ライン状の撮影を
順次行う。従って、該ラインセンサカメラ31の蓄積時
間は、前記A相信号CLAの立上りから次の立上りまで
の時間となる。前記分周器102e では、前記A相信号
CLAを、入力される分周比に従って分周する。
【0056】該分周器102e が出力する、前記A相信
号CLAの分周結果は、前記カウンタ102f のゲート
入力ENに入力される。該カウンタ102f は、このゲ
ート入力ENがH状態である間の、そのクロック入力C
LKから入力されるパルス数をカウントする。該カウン
タ102f には、前記基準クロック信号CLMが入力さ
れている。前述のように該基準クロック信号CLMは、
デューティ比が50%の常に一定周波数のクロック信号
である。従って、該カウンタ102f によれば、前記A
相信号CLAの立上りから次の立上りまでの期間(時
間)に従った、前記基準クロック信号CLMのパルス数
をカウントすることができる。
【0057】該カウンタ102f のカウント結果は、前
記ROM102g のアドレス入力AD0〜AD7に入力
される。一方、該ROM102g のアドレス入力AD8
及びAD9には、前記分周器102e に入力されていた
ものと同一の前記分周比が入力される。該ROM102
g は、これら入力されるアドレス入力AD0〜AD9に
従って、図12を用いて後述するような補正量Kを求
め、これを前記演算器102c へと出力する。
【0058】前記演算器102c は、前記ラインメモリ
102b から1画素分ずつ逐次読み出す前記画像デジタ
ル信号に対して、前記ROM102g から入力した前記
補正量Kを乗算する。該演算器102c の該乗算結果
は、前記切替手段106へと出力される。
【0059】図8は、前記検査装置本体及び前記ライン
センサカメラの動作を示すタイムチャートである。
【0060】この図8のタイムチャートで図示されてい
る信号は、上から順に、「A相」信号CLAは、前記印
刷物1の走行に同期して前記ロータリエンコーダ33か
ら前述のように出力される信号であり、該信号がH状態
のときに対応して、走行中の印刷物表面を1次元ライン
状に撮影する。即ち、前記ラインセンサカメラ31に対
するカメラ読取りタイミングを該A相信号CLAの立上
がりより作成する。次に「基準クロック」信号CLM
は、前記検査装置本体32での画像処理に使われるクロ
ックであり、約15MHz の、周波数が常に一定のクロ
ックである。例えば、該基準クロック信号CLMは、前
記ラインセンサカメラ31から1次元ライン状の画像の
デジタル信号を1画素ずつ読み出す際、それぞれの画素
の読出タイミングとして用いられる。従って、該基準ク
ロック信号CLMは、前記A相信号CLAより速い(周
期が短い)クロックである。
【0061】次に「カメラスタート」信号STは、前記
検査装置本体32が前記ラインセンサカメラ31から画
像デジタル信号を1画素ずつ読み出すにあたって、これ
をスタートさせるために、前記検査装置本体32から前
記ラインセンサカメラ31へと出力される。該カメラス
タート信号STは、前記ラインセンサカメラ31から有
効な画像デジタル信号が出力され始めるまでH状態とな
っている。本実施例のラインセンサカメラ31にはCC
Dセンサを用いたものが用いられているが、本実施例の
ものを含むCCDセンサを用いたラインセンサカメラや
CCDセンサを用いたカメラは一般的に、カメラスター
ト信号STが入力された後、数十クロックは無効な画像
信号を出力する。
【0062】次に「読出イネーブル」信号RDは、前記
ラインセンサカメラ31からの画像デジタル信号が光フ
ァイバを介してシリアルに取り込まれた前記検査装置本
体32中のO/E変換器へと入力される信号であり、シ
リアル/パラレル変換された画像デジタル信号を読み出
すために用いられる。前述のようにCCDセンサを用い
たラインセンサカメラは、カメラスタート信号ST入力
直後に無効画像信号を出力するので、本実施例では、前
記カメラスタート信号STがH状態となってから、前記
基準クロック信号CLMの20パルス目の後に当該読出
イネーブル信号RDをH状態とするようにしている。
【0063】次に「カメラデータ」信号は、前記A/D
変換器から出力される画像デジタル信号である。該カメ
ラデータ信号は、前記読出イネーブル信号RDがH状態
となった後、前記基準クロック信号の20パルス目に同
期して出力される。なお、この図8において、カメラデ
ータ信号は単純なパルス信号として示されているが、実
際には所定のビット数のワードデータである。本実施例
のCCDカメラの有効画素数は1024画素であるの
で、該カメラデータ信号は1024クロック出力され、
この間前記読出イネーブル信号RDはH状態とされてい
る。即ち、該読出イネーブル信号RDのH状態のとき
に、前記カメラデータ信号の読み出しを行う。
【0064】なお、前記カメラスタート信号ST及び前
記読出イネーブル信号RDは、前記印刷機から出力され
る印刷状態信号や、前記ロータリエンコーダ33から出
力される信号(前記A相信号CLA等を含む)や、前記
基準クロック信号CLMに従って、前記検査装置本体3
2で生成される。
【0065】図9は、前記印刷物の撮影のタイミングを
示す線図である。
【0066】この図9においては、前記印刷物の走行方
向に直交する1次元ライン状の視野の前記ラインセンサ
カメラ31を用いて、前記ロータリエンコーダ33が出
力するA相信号CLAに同期して、前記印刷物1を順次
1次元ライン状に撮影し、これにより該印刷物1を2次
元フレーム状に撮影する様子が示されている。
【0067】この図9において、垂直走査方向は前述の
ような前記印刷物1の走行方向である。一方、水平走査
方向は、前記走行方向に直交する前記印刷物1の幅方向
である。又、この図9に示されるような2次元フレーム
状の前記印刷物1の撮影は、前記垂直走査方向に1次元
ライン状に前記ラインセンサカメラ31にて撮影するこ
とを順次行うと共に、該1次元ライン状の撮影毎に、画
素毎の画像信号を順次前記ラインセンサカメラ31から
読み出すことにより行われる。この画素毎の読出は、前
記基準クロック信号CLMの立上り毎に行われる。又、
このとき順次読み出される1次元の画像の画素数はn 個
である。一方、前記垂直走査方向の1フレーム分のライ
ン数はn ラインであり、前記A相信号CLAに従って走
査される。
【0068】図10は、前記判定部100の前記明度補
正装置102の動作を示すタイムチャートである。
【0069】この図10においては、前記明度補正装置
102に入力されている前記ロータリエンコーダ33か
らのA相信号CLAと、前記判定部100及び前記明度
補正装置102を含め、前記検査装置本体32や前記ラ
インセンサカメラ31でも用いられている前記基準クロ
ック信号CLMと、前記ラインセンサカメラ31が出力
するカメラ出力信号Xのタイムチャートが示されてい
る。
【0070】この図10のタイムチャートにおいて、A
相信号CLAの立上り(n −1)、n 、(n +1)・・
・それぞれにおいて、前記ラインセンサカメラ31での
1次元ライン状の前記印刷物1の撮影が行われる。又、
その出力信号強度が蓄積時間にも依存しているCCDセ
ンサが用いられている該ラインセンサカメラ31での該
蓄積時間は、このA相信号CLAの立上りから次の立上
りまでの時間間隔となる。該A相信号CLAは、前記ロ
ータリエンコーダ33から前記印刷物1の走行に従って
出力されるものであり、そのパルス間隔は該印刷物1の
走行速度によって変動する恐れがある。一方、前記基準
クロック信号CLMは、その周波数が常に一定のクロッ
ク信号である。
【0071】この図10において、前記A相信号CLA
の第(n −1)番目の立上りから第n 番目の立上りまで
の期間において、前記基準クロック信号CLMのパルス
数はh 個となっている。一方、該A相信号CLAの第n
番目の立上りから第(n +1)番目の立上りまでの期間
において、前記基準クロック信号CLMのパルス数は
(h −20)個となっている。即ち、この図10のタイ
ムチャートで示される範囲においては、前記印刷物1の
走行速度が緩やかに上昇している。
【0072】従って、この図10に示される範囲におい
ては、前記蓄積時間は順次短縮されている。これに伴っ
て、前記ラインセンサカメラ31のカメラ出力信号X
は、順次低下していっている。即ち、前記A相信号CL
Aの第(n −1)番目、第n 番目及び第(n +1)番目
のそれぞれの立上り時に対応する、この図10に示され
るそれぞれのカメラ出力信号X(n-2 )、X(n-1 )及
びXn の出力信号強度の大小関係は次の通りとなってい
る。
【0073】 X(n-2 )>X(n-1 )>Xn …(1)
【0074】上記(1)式に示されるような、前記カメ
ラ出力信号の前記印刷物1の走行速度の変動による影響
は、本実施例では前記明度補正装置102にて補正され
るようになっている。
【0075】図11は、前記ラインセンサカメラ31の
入力光量と、カメラ出力信号Xとの関係を示すグラフで
ある。
【0076】この図11に示される前記ラインセンサカ
メラ31の入力光量は、次式のように表わすことができ
る。
【0077】 (入力光量)=(照度)×(蓄積時間) …(2)
【0078】図12は、前記判定部の前記明度補正装置
で用いられる補正量Kの蓄積時間に対する関係を示すグ
ラフである。
【0079】この図12においては、前記明度補正装置
102中の前記ROM102g に記憶されている前記蓄
積時間と前記補正量Kとの関係の一例が示されている。
前述のように前記蓄積時間は、前記ロータリエンコーダ
33が出力する前記A相信号CLAに従って、前記分周
器102e 及び前記カウンタ102f により求められ
る。又、このようにして求められた該蓄積時間に従っ
て、前記ROM102g 中のルックアップテーブルによ
り、前記補正量Kが求められる。該ルックアップテーブ
ルは、前記ROM102g に複数組記憶されている。
又、複数組の該ルックアップテーブルは該ROM102
g のアドレス入力AD8及びAD9に入力される分周比
に従って切換えられている。
【0080】本実施例では、前記図10の前記カメラ出
力信号X1、X2及びX3のタイムチャートや、前記
(1)式で示されたような前記印刷物1の走行速度の変
動によって前記カメラ出力信号Xが変動してしまったと
しても、前記図12に示されるような補正量Kを用いて
これを補正することができる。又、本実施例では、明度
補正後の画像デジタル信号を用いて印刷物1の検査を行
っているので、該検査の信頼性を向上することができ
る。
【0081】図13は、前記印刷物検査装置での表示例
を示す線図である。
【0082】この図13に示される表示例は、前記CR
T64b に表示される。この図13に示されるように、
該表示例は、左側が該当印刷機で印刷中の絵柄の静止画
像であり、右側にはその印刷機の印刷機番号及び稼働状
況、印刷の進捗状況(印刷を終了したメータ数)、当該
印刷物集中検査装置での検査結果、即ち印刷品質が表示
される。本実施例の印刷物集中検査装置の対象となる印
刷機で印刷されている印刷物に異常が発生し、且つオペ
レータが特定の操作を行っていない場合には、この図1
3に示されるような該当印刷機のものが表示される。こ
の際、表示さる絵柄の静止画像中で、欠陥部分がフリッ
カする。
【0083】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ラ
インセンサと被撮影物との間の相対速度の変化にも拘ら
ず、安定した映像信号を得ることができるという優れた
効果を得ることができる。従って、例えば本発明の明度
補正装置を印刷物検査装置などに用いた場合には、その
検査の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1発明及び第2発明の要旨を示すブロ
ック図
【図2】本発明が適用された印刷機及び印刷物検査装置
の構成を示す斜視図
【図3】前記実施例に用いられるライトガイドの側面図
【図4】前記実施例の印刷物検査装置の本体のハードウ
ェア構成を示すブロック図
【図5】前記検査装置本体の機能構成を示すブロック図
【図6】前記検査装置本体の判定部の機能構成を示すブ
ロック図
【図7】前記実施例の前記判定部の前記明度補正装置の
機能構成を示すブロック図
【図8】前記印刷物検査装置の検査装置本体及びライン
センサカメラの動作を示すタイムチャート
【図9】前記実施例において印刷物を順次1次元ライン
状に撮影し、これにより該印刷物を2次元フレーム状に
撮影するときのタイミングを示す線図
【図10】前記判定部の前記明度補正装置の動作を示す
タイムチャート
【図11】前記実施例に用いられるラインセンサカメラ
の入力光量とカメラ出力信号との関係を示すグラフ
【図12】前記判定部の前記明度補正装置で用いられる
補正量Kの蓄積時間に対する関係を示すグラフ
【図13】前記印刷物検査装置での表示例を示す線図
【符号の説明】
1…印刷物 10…明度補正装置 12…蓄積時間測定手段 14…明度補正手段 20…撮影手段 31…ラインセンサカメラ 32…印刷物検査装置本体 33…ロータリエンコーダ 34…ライトガイド 34a …スリット 34b …ケーシング 34c …ガラス棒 34d …塗料 35…フィードロール 36…巻取部 37…印刷ユニット 38…フリーローラ 50…CPU 52…主記憶装置 54…ハードディスク装置 58…フロッピディスク装置 60…入出力装置 60a …O/E変換器 62…キーボード 64a …CRT制御装置 64b …CRT 66…ネットワーク制御装置 68…プリンタ装置 82…不良画像記憶部 84…不良表示部 86…データ集計部 88…ネットワーク接続部 100…判定部 102…明度補正装置 106…切替手段 108…基準画像メモリ 110…検査画像メモリ 112…差分部 114…画像座標決定部 116…判定回路 118…記録部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その出力信号強度が蓄積時間にも依存して
    いるラインセンサと、被撮影物との間の相対位置関係
    を、前記ラインセンサと直交する一方向に変化させなが
    ら、該一方向の変化に同期して前記被撮影物を順次1次
    元ライン状に撮影し、これにより該被撮影物を撮影する
    際に、前記一方向の変化の速度から前記蓄積時間を測定
    する蓄積時間測定手段と、 測定された前記蓄積時間に従って、前記ラインセンサの
    出力信号を補正する明度補正手段とを備えたことを特徴
    とする明度補正装置。
  2. 【請求項2】その出力信号強度が蓄積時間にも依存して
    いるラインセンサを用いて、帯状の被撮影物を前記ライ
    ンセンサに直交する一方向に走行させながら、その走行
    装置に取り付けられたロータリエンコーダが出力する、
    前記走行に従ったパルス信号に同期して、前記被撮影物
    を順次1次元ライン状に撮影し、これにより該被撮影物
    を撮影する際に、前記パルス信号から前記蓄積時間を測
    定する蓄積時間測定手段と、 測定された前記蓄積時間に従って、前記ラインセンサの
    出力信号を補正する明度補正手段とを備えたことを特徴
    とする明度補正装置。
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