JP2522646B2 - 画像情報の検出処理方法 - Google Patents

画像情報の検出処理方法

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JP2522646B2
JP2522646B2 JP61106426A JP10642686A JP2522646B2 JP 2522646 B2 JP2522646 B2 JP 2522646B2 JP 61106426 A JP61106426 A JP 61106426A JP 10642686 A JP10642686 A JP 10642686A JP 2522646 B2 JP2522646 B2 JP 2522646B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、ネガフイルム等の原画フイルムの画像情
報を比較的画素密度の粗い2次元イメージセンサによっ
て、効率良く検出処理するようにした画像情報の検出処
理方法に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 写真焼付装置では焼付露光量もしくは補正量を決定す
るために原画フイルム(たとえばネガフイルム)の濃度
を計測しなければならないが、従来は焼付光学系の光路
近辺に配設されたフォトダイオード等の光センサによっ
て、ネガフイルムの平均濃度をLATD(Larga Area Trans
mittance Density)測光するようにしている。このLATD
による画像検出はネガフイルムを平均的に測光するもの
であり、ネガフイルムの画像濃度を正確にかつ画面全体
にわたって測定するものではないため、焼付露光もしく
は補正が確実ではないという欠点があった。これを解決
した装置として、本出願人は特開昭60−154244号,特開
昭60−151631号,特開昭60−220325号等を提案している
が、これに用いるイメージセンサの画素密度を高いもの
とすると、イメージセンサ及びその周辺回路等のコスト
が非常に高く、さらに露光量等の演算処理時間が長くな
ってしまう問題がある。したがって、露光量等の演算の
ためには、イメージセンサの画素密度は比較的に粗であ
ることが望ましいのである。
さらに、写真焼付装置では、印画紙へ原画フイルムの
コマ画像を適正に焼付けるために、原画フイルムのコマ
を光学フレームに正確に位置決めする必要がある。この
ため原画フイルムのコマとパーフォレーションの位置関
係が1:1に対応している110サイズや126サイズ以外の135
サイズ等の場合、従来は原画フイルムの側端部にノッチ
を設け、これを光センサ等で検出して位置決めするよう
にしているが、ノッチを設ける時にコマとの対応を正確
にとる必要があり、多大な労力を要するといった欠点が
ある。また、原画フイルムに対して常に一定距離の定量
送りを行なって位置決めする方法もあるが、位置ずれが
累積されて精度が悪いといった欠点がある。さらに、フ
ォトダイオード等の光センサを原画フイルムのコマの形
状に合せて配設しておき、各光センサの検出状態や順番
等によって位置決めする方法も提案されているが、構造
や制御アルゴリズムが複雑になる欠点がある。さらに
又、分解能を上げるためにスリットマスクを装着してい
るが、感度が低下してしまう欠点があった。
これを解決した装置として、本出願人は特開昭60−19
6740号,特願昭60−185793号等を提案しているが、通常
これに用いるイメージセンサの画素密度は、比較的高い
分解能が要求される。画像コマのエッジもしくは画像コ
マ間の未撮影領域(スヌケ部)を精度良く検出しなけれ
ば、正確に搬送制御できないからである。
さらに、写真焼付装置では、第17図に示すように、写
真印画紙7の搬送方向に対して同方向もしくは反対方向
の平行方向にネガフイルム2を搬送する横通しと、直角
方向にネガフイルム2を搬送する縦通しとがある。これ
は写真印画紙7の装填種類を節約し、更に、焼付作業を
効率化するために行なわれるもので、コマが正方形であ
る126サイズ以外のネガフイルムに対して行なわれる。
このような横通し及び縦通しの機能を切換えて使用する
写真焼付装置に対しても、正確で効率的な画像コマの検
出停止方法が要請されている。
(発明の目的) この発明は上述のような事情からなされたものであ
り、この発明の目的は、比較的低分解能の2次元イメー
ジセンサで、ネガフイルム等の原画フイルムの画像情報
を露光制御用に検出すると共に、搬送制御時には原画フ
イルムの画像情報を分解能を高めて処理でき、更には画
面サイズや通し方向にも自動的に対処できる画像情報の
検出処理方法を提供することにある。
(発明の概要) この発明は、原画フイルムを2次元イメージセンサで
測光して画素分割された画像情報の検出処理を行なう方
法に関し、前記原画フイルムの搬送制御のための情報検
出時には、前記原画フイルムの搬送方向に直交すると共
に、通し方向及び画面サイズに対応して選択された単数
又は複数の画素列の検出データを抽出処理して用い、露
光制御のための情報検出時には、前記通し方向及び画面
サイズに対応して選択された前記原画フイルムの画素マ
トリクスの検出データを集合処理して用いるようにした
ものである。また、他の発明は、原画フイルムを2次元
イメージセンサで測光して画素分割された画像情報の検
出処理を行なう方法に関し、前記原画フイルムの搬送制
御のための情報検出時には、前記原画フイルムの搬送方
向に直交する通し方向及び画面サイズに対応して選択さ
れた単数又は複数画素列の検出データを抽出処理して用
いると共に、前記2次元イメージセンサの前記搬送方向
の画素ピッチよりも相対的に小さいピッチで検出した前
記画素列の出力を処理することによって前記画素ピッチ
を補間し、高分解能の画像情報を検出するようにし、露
光制御のための情報検出時には、前記通し方向及び画面
サイズに対応して選択された前記原画フイルムの画素マ
トリクスの検出データを集合処理して用いるようにした
ものである。
(発明の実施例) 先ず、この発明の前提となる原画フイルムとしてのネ
ガフイルムの測光方法について説明する。なお、ネガフ
イルムのイメージセンサによる検出は、たとえば特開昭
60−196740号公報,特開昭60−151633号公報等に示され
るような、本出願人が提案した方法による。
この発明では第1図に示すように、焼付部のネガフイ
ルム2の近傍に、たとえばCCDで成る面走査式の2次元
イメージセンサ11を内蔵した画像情報検出装置10を配設
し、ネガフイルム2の画面全体の画像情報を多数の整列
画素に分割して検出する。すなわち、駆動回路(図示せ
ず)からイメージセンサ11に所定の駆動信号を与えるこ
とにより、2次元イメージセンサ11は焼付部に置かれて
いるネガフイルム2の透過光をレンズ系12を介して受光
するので、2次元イメージセンサ11はたとえば第2図
(A)に示すようにネガフイルム2の全体を整列された
多数の小さな画素2Aに分割して、走査線SLに従って順番
にネガフイルム2の画面全体を走査することができる。
そして、画面全体の走査に従ってイメージセンサ11の出
力レジスタ部から画像信号を順次出力し、この画像信号
をサンプルホールド回路でサンプルホールドして、その
ホールド値をAD変換器でディジタル信号に変換する。AD
変換器からのディジタル信号は書込制御回路の制御によ
って、メモリに第2図(B)に示すような画素2Aに対応
する配列で、かつネガフイルム2の真数ディジタル値
(又はテーブル変換等による濃度値)で格納されること
になる。
ここにおいて、イメージセンサ11の検出では、分解能
の高いセンサの場合には画像コマ間の未撮影領域又は画
像コマのエッジ検出の能力は高くなるが、画素数が多い
ために露光量等の演算処理は複雑となる。このため、イ
メージセンサの測光データによって焼付露光量を決定す
る際、演算時間を短かくするために、この発明では2次
元イメージセンサ11として、画素密度の比較的粗なもの
を用いるようにする。つまり、露光量等の演算のために
ネガフイルムを測光するに際して、比較的粗密度の画素
で成る2次元イメージセンサ11で、ネガフイルムのコマ
画像の全体を走査して測光するのである。焼付露光量の
決定方法としては特開昭52−23936号,特開昭54−28131
号,特公昭56−2691号等を用いることができ、2次元イ
メージセンサを用いた露光量の決定は特開昭60−196740
号等に記載されている方法を適用することができる。ま
た、画素マトリクスの検出データを集合処理し、種々の
サイズに対して露光演算式を共通化する場合には、特開
昭60−177337号公報に記載された露光量決定方法を用い
れば良い。
一方、画像コマのエッジの検出はネガフイルムの搬送
制御に利用することができ、次にその一例を詳細に説明
する。なお、特開昭60−196740号の方法も利用できる。
第3図は画像コマの検出停止方法の一例を示すフロー
チャートであり、先ず焼付けるべきネガフイルム2のサ
イズに応じた大きさのネガキャリアを焼付部の所定位置
に装填し(ステップS1)、ネガキャリアの開口部のサイ
ズをイメージセンサ11で、たとえば特開昭60−151626号
の如くして計測する(ステップS2)。なお、このサイズ
計測は目視によって入力しても良い。このサイズ計測情
報に従ってネガフイルム2の搬送量を設定したり、第2
図(A)で示すような後述する画素列40の選択抽出を自
動的に行ない、更には焼付露光量やその修正量を制御し
たりする。
次に、焼付けるべきネガフイルム2を、ネガフイルム
先端部の空撮りコマがネガキャリアの開口部とほぼ対応
する位置に装填し(ステップS3)、ネガフイルム2の先
端部がネガドライブローラに装填されると、パルスモー
タを駆動してネガフイルム2をコマ間隔Dの半分弱S1
け高速定量搬送し(ステップS4)、その後に低速の微小
ピッチ送りを行ない(ステップS5)、その間イメージセ
ンサ11によって画像情報の検出を行ない、画像コマのエ
ッジを検出する。第4図はこの様子を示すものであり、
ネガフイルム2はネガキャリア32の焼付部にN方向に搬
送され、画像情報検出装置10の画素列40でコマ間の未撮
影領域RBを検出している。そして、イメージセンサ11の
画素列40はネガキャリア32の開口部の中央部に来るよう
になっている。
かかる画像コマのエッジの検出がなされるまでネガフ
イルム2の搬送を微小ピッチで継続し(ステップS5)、
画像コマ2Aと未撮影領域RBのエッジが検出された場合に
は、上記サイズ計測(ステップS2)で求められたサイズ
情報から当該コマを焼付部に位置決めするまでの距離S2
だけ高速定量搬送し(ステップS6,S7,S8)、その後に停
止する(ステップS9)。この場合、高速定量搬送S1
後、ネガキャリア32のほぼ中央部に位置している画像コ
マ2A,2B間の未撮影領域RBと画像コマ2Aのエッジが検出
されるまでの距離Eは、上記未撮影領域RBの距離のバラ
ツキ等を補正するパラメータ(変数)であり、第4図の
状態で画像コマ2Aの送り量D=S1+E+S2を搬送すれ
ば、結局焼付部に正確に位置決めされた状態でネガフイ
ルム2の画像コマは停止することになる。
このようなネガフイルム2の搬送・停止の後、当該停
止コマが焼付に適するか否かを判断し(ステップS1
0)、焼付に適さない場合にはステップS12にスキップ
し、焼付に適する場合には当該停止コマの焼付を決定さ
れた露光量及び補正量で行ない(ステップS11)、当該
コマの焼付終了後に次の画像コマを焼付部に搬送して焼
付けるため、ネガフイルム2がまだ有るか否かを判断し
て、上記ステップS2で求められたサイズ情報に従ってネ
ガフイルム2をコマ間隔の1/2弱だけ高速に搬送する
(ステップS12,S4)。以下、上述した搬送及び停止を繰
返すことにより、順次各画像コマの焼付を自動的に行な
うことができる。そして、ステップS12でネガフイルム
2が無くなった後、ネガドライブローラの空転を自動停
止して終了する。ここでは、ネガキャリアに位置するネ
ガフイルムの中央部で画像情報を検出するようにしてい
るが、中央部付近又は周辺部付近での検出を妨げるもの
ではない。
以上で述べたコマ画像の検出停止方法はネガフイルム
2の搬送方向が横通しの一方向であり、第17図で述べた
ような横通しと縦通し2方向がある場合には、通常その
切換に応じて2次元イメージセンサ11の検出位置を機械
的に変えるか、ラインセンサを直角に2個設けておかな
ければならないが、この発明では2次元イメージセンサ
11の取付位置は固定しておき、通し方向の情報によって
直交する画素列の検出データを自動的に抽出して演算処
理する。これによって、横通し及び縦通しのいずれの通
し方向にも、光学系の機械的切換なしで自動的に上述の
コマ検出停止をそのまま利用することができる。すなわ
ち、固定されたイメージセンサ11が検出したメモリ画像
データが第5図に示す領域PAであるとした場合、横通し
のときには当該通し方向の入力情報に従って領域LAの検
出データを抽出読出して利用するようにし、横通しのと
きには当該通し方向の入力情報に従って領域LNの検出デ
ータを抽出読出して利用するようにする。このように、
記憶された検出データの利用領域を通し方向の情報に従
ってLAとLNを自動的に切換えることは極めて容易であ
る。これによって、上述したコマ画像の検出停止を、横
通し及び縦通しについてイメージセンサ11の取付位置又
は光学系を切換えることなく実現することができる。な
お、検出データの利用領域は、破線で示すようなLN′及
びLA′でも良い。また、上述ではメモリに全データを記
憶して後、読出す時に必要な領域のデータのみを抽出し
て利用するようにしているが、メモリへの記憶時に抽出
するようにし、メモリ容量や読出時間を節約しても良
い。
一方、上述ではフイルムの通し方向及びサイズの情報
は何らかの手段で入力されるようになっているが、これ
ら情報を上記イメージセンサ11で自動的に検出して入力
するようにすることも可能である。
以下に、サイズと通し方向の自動検出を説明する。サ
イズ判別はたとえば特開昭60−151626号公報で示される
方法を用いることができ、通し方向の判別は第6図に示
すフローに従って行なえば良い。すなわち、先ず写真焼
付装置の所定位置にネガキャリア32を装填し(ステップ
S1)、ネガキャリア32の開口部にネガフイルム2の先端
又は後端の未露光部分を装填し(又はネガフイルム2が
未装填の状態で)画像情報検出装置の2次元イメージセ
ンサ11で画像情報を検出し(ステップS2)、濃度“0"
(もしくはこれに近い値)を検出する(ステップS3)。
この後、濃度“0"の数を検出することによってサイズを
判別すると共に(ステップS4,S5)、予めメモリに記憶
されている第7図(A),(B)で示すような濃度“0"
で形成されるパターン情報との比較を行なう(ステップ
S6,S7)。この場合、メモリにはフイルムサイズ毎に第
7図(A)で示す横通しパターンと、同図(B)で示す
縦通しパターンとが格納されているので、検出されたパ
ターンをこれら格納情報と比較することによってネガフ
イルム2の通し方向を判別することができる(ステップ
S8)。このようにしてネガキャリア32すなわちネガフイ
ルム2のサイズ及び通し方向が判別された後、装填され
ているネガフイルム2を(又はネガフイルム2が未装填
の場合は装填して)ネガ搬送装置30によって搬送し(ス
テップS10)、所定のコマ画像を露光部に位置させ、当
該コマ画像を画像情報検出装置10によって検出する(ス
テップS11)。そして、このコマ画像の情報を検出され
たサイズ及び通し方向のデータに従って分類化し、この
分類データを前述したような露光演算式にパラメータと
して代入することによって露光量を求める(ステップS1
2)。焼付装置はこの決定された露光量で当該コマの露
光を行ない(ステップS13)、全てのコマについての焼
付が終了するまで上述のような焼付動作を繰り返す。
なお、上述では特徴ある濃度パターンの比較によって
通し方向の判別を行なっているが、特徴ある濃度値の数
量又は個数、あるいは特徴ある真数値のパターン,数量
又は個数のいずれか、あるいは上記各特徴の組合せ情報
を用いても良い。以上により、2次元イメージセンサ11
によりネガフイルム2の通し方向及びサイズが自動判別
される。
ところで、この発明では露光量演算を高速に行なうた
めに比較的粗密度画素の2次元イメージセンサ11を用い
ているが、通常ネガフイルム2の正確な搬送制御をする
ための画像コマのエッジ検出には高密度画素である必要
がある。このため、この発明では以下に述べるようなピ
ッチ補間を採用して、分解能を高めている。以下にピッ
チ補間を説明する。
イメージセンサ、たとえばラインセンサによる寸法測
定の基本は、第8図に示すようにレンズ21を介してライ
ンセンサ20上に結像した被測定物(直径D)22の撮像
を、同図AのスライスレベルSLで同図Bの如く2値化す
ることによって、明または暗の光電素子、すなわち画素
の数N(なとえば1024〜2048個)を求め、画素ピッチPi
(たとえば14〜28μ)を一定値としてN×Piを求め、更
にレンズ21の倍率aを乗じて被測定物22の寸法Dが求め
られることによっている。このため、この測定法には次
のような特徴がある。
(1)測定時間が短かい(0.5〜100ミリ秒)。
(2)可動部分がないので、半永久的な耐久性がある。
(3)非接触測定としての応用範囲が広い。
(4)イメージセンサの感度波長域ならば、照明光に制
限がない。
(5)被測定物の位置の許容範囲が広い。
これらの点から、この方式は近代工業の要求するオン
ライン測定に応えられると考えられるが、撮像と光電変
換という過程があるので、各種の測定誤差を生ずる原因
を含んでいる。また、根本的な問題として、測定精度,
測定範囲が画素数N,画素ピッチPiで制約されるという欠
点があった。LSI製作の技術進歩により画素の微細化が
進み、数μピッチのものも開発されているが、露光補正
等の演算処理をする場合には、ネガフイルムの画像コマ
上で数mm単位の分解能で数100点単位に画素分割するの
が、一般的に絵柄の特徴を抽出するための特性上望まし
く、コスト的にも有利で、又高速で画像処理する上でも
便利である。
この発明では2次元イメージセンサ11の画素ピッチを
補間して読取るようにしており、画素ピッチPiに対して
約10倍の寸法測定分解能(十分の一mm単位)を達成し、
実用に供せられるネガフイルムの画像コマのエッジ検出
を完成した。つまり、イメージセンサを利用して撮像の
寸法を測定する場合、常識的には画素ピッチよりも測定
精度を上げることは不可能とされていた。これは、画像
読取りがディジタルであるという観念の結果である。こ
の発明における画素出力のピッチ補間は、画素出力を連
続したアナログ的信号として扱い、出力の微小変化を検
出する方式であり、ディジタルとアナログの組合せ、い
わばノギスの副尺同様な意味を有している。この原理
は、第9図の実線RLで示す階段状のサンプルホールドさ
れたイメージセンサの出力波形を得た時に、通常はスラ
イスレベルSLによりN1個,N3個の明の画素数,N2個の暗の
画素数を読取るところを、破線BLのような波形を作るこ
とにより、画素よりも細分化されたΔNを検出すること
ができる。ΔNはN1番目の画素出力と、(N1+1)番目
の画素出力を検出してA/D変換し、スライスレベルSLと
の交点を比例演算によって求めることも可能である。し
かし、これでは回路が複雑化し、演算に時間を必要と
し、微小な変化を正確に検出しにくい欠点もある。これ
に対し、この発明方法は、簡易な構成でリアルタイムに
ΔNを検出、つまり画素出力を第9図の破線BLで示すよ
うに微小ピッチで検出し、補間された変数分布により統
計的手法によって画像コマのエッジを検出している。ネ
ガフイルムを前記搬送方向の画素ピッチより相対的に小
さいピッチで検出した画素列の出力を処理し、W1,W2
どで示す補間された信号を元にした2値化信号の長さを
検出することによって達成される。第9図において、信
号の長さW1は次式で求められる。
W1=N1・T+ΔN・T=T(N1+ΔN) ……(1) これをクロックtで測定し T=kt ……(2) とすれば(1)式より W1=kt(N1+ΔN) ……(3) となる。ここで、kを10とすればΔNは0.1画素の長さ
まで計数され、補間された測定値が得られる。
次に、その手法を詳細に説明する。
この発明では第10図に示すように、2次元イメージセ
ンサの単数もしくは複数の代表画素列Pに対して、メモ
リの記憶画素列データ領域Mを複数(たとえば#1〜#
10の10画素相当分)としてメモリ上で画素データを形成
している。たとえば、受光画素P1に対応するメモリの記
憶画素データM1は第11図に示すようにM11〜M110であ
り、受光画素P2に対応するメモリの記憶画素データM2
M21〜M210である。他の受光画素についても同様に、#
1〜#10の記憶画素データで形成されている。
この記憶後、第12図に示すように、メモリに記憶され
た画素列データ、つまりネガフイルム2の画素ピッチを
補間して検出された画像情報を処理することにより光量
特性PCを求め、ネガフイルム2のコマ間の未撮影領域
(スヌケ)Rと画像コマのエッジを検出する。この場
合、光量特性PCの最大値PMは、ネガフイルム2の未露光
部分(ベース)光量値MAとこれよりも所定率(たとえば
80%)のスレッショルド値CVの間に入っていることが必
要である。これは、ネガフイルム2の画像コマのエッジ
は画像コマと未撮影領域の境界にあり、一般的には一定
のスレッショルド値CVよりも光量が大きくなるからであ
る。また光量特性PCの最大値PMの位置から光量が負の傾
きとなる距離、つまり最大値PMより光量が減少する距離
lが所定距離(たとえば1mm)以上ある必要がある。こ
れは、コマエッジはコマ間のスヌケRを過ぎてから存在
するものであり、ノイズ成分を除去する必要があるから
である。この範囲はある許容幅を有していても良い。さ
らに、最大値PMより距離lでの光量NPが画像コマのエッ
ジに相当するものであり、最大値PMに対して一定比率の
範囲内となっていることが必要である。これは、最大値
PMよりも必らず光量が小さくなっており、その傾きもあ
る程度の大きさが必要であることを意味している。最大
値PMに対して光量NPの差が余りない場合には、画像なの
か未撮影領域であるかの区別がつかないからである。こ
の場合には、定量送りとする。ここでは上述した3つの
条件が全て揃ったとき、エッジの検出とする。なお、こ
の例では光量の真数値を8ビット(0〜255)で得てい
る。また、上述では、メモリに記憶する画素列データ領
域を各受光画素列に対して“10列”としているが、任意
の数とすることができる。なお、上述では真数値の光量
で説明しているが、濃度値で処理することもできる。
ところで、上述したエッジ検出は、たとえば第13図
(A),(B}及び第14図(A)〜(C)に示す如く行
なわれる。すなわち、第13図では同図(B)に示すよう
な微小ピッチ送りのネガフイルム2の移動状態に対して
検出されたイメージセンサ11の画素列40の時系列変化量
(光量変化量)は同図(A)のようになり、これから変
化量がゼロとなる位置を画像コマ間の未撮影領域として
検出できる。また、第14図では、隣接する2つの画素列
のセンサ出力が同図(A)及び(B)であり、その差
(B)−(A)を示す同図(C)の変化量がゼロとなる
位置を画像コマ間の未撮影領域、及び変化方向反転時を
画像コマのエッジとして検出することができる。
第15図は任意のネガフイルム1本(コマNo1〜24)に
対して、上述のアルゴリズムによるエッジ検出値と実測
値の検出誤差に関するデータの一例を示している。この
例では、第12図の最大光量値PMからの光量特性PCの値が
65%低下した光量NPの位置における距離lの検出値DT
(単位mm)と、最大光量値PMから画像コマエッジ移動量
の実際の位置における距離lの実測値R(単位mm)との
検出誤差(DT−R)を示している。この例から明らかな
ように、誤差はほぼ±0.2〜0.3mmの範囲に入っており、
通常コマの位置決定停止精度は±0.5mm程度が要求され
ているので、十分実用になるものである。
ところで、上述の如くコマ画像の搬送を自動的に制御
する場合、ネガフイルム2のコマサイズは計測もしくは
データ入力によって分っているので、画像情報の検出領
域を選択し、上記画素列40をコマサイズによって第16図
の如く抽出して使用する。イメージセンサ11の全画素が
j列(1〜40)及びi行(1〜30)で成っている場合、
たとえば135Fサイズでは領域F2を使用し、110サイズで
は領域F1を使用する。そして、イメージセンサ11の画素
Sijの測定数値をTSijとし、j列のjn番目の抽出された
サンプリング点の真数値を求める。135Fサイズの場合、
その平均値は画素数が23−7=16であるから、 となる。微小ピッチでネガフイルム2を検出する場合、
各隣接するサンプリング点の135Fサイズの真数値THS
135Fは、 で求められ、同様に110サイズの場合、その平均値は
画素数が19−11=8であるから、 となる。微小ピッチでネガフイルム2を検出する場合、
各隣接するサンプリング点の110サイズの真数値THS110
は、 で求められる。こうして求められた測定値をサンプリン
グとして度数分布を求めると、第12図で示すような真数
値曲線PCが得られる。なお、第18図の検出領域のij列も
任意に変更することが可能である。
(発明の効果) 以上のようにこの発明方法によれば、比較的低い分解
能の2次元イメージセンサを用いても目的に応じて高い
分解能を達成できるので、ネガフイルム等の搬送制御や
露光制御のセンサとして、画面サイズや通し方向にも対
応して自由に利用することができる。つまり、この発明
によれば、比較的粗密度画素の2次元イメージセンサを
用いて、露光量演算用画像情報の検出データを高速度に
集合処理することができ、前記2次元イメージセンサを
兼用して検出データを抽出処理し、画素ピッチの補間に
よって分解能を高めているのでネガフイルム等の搬送制
御を正確に行なうことができ、更には利用する画素デー
タ領域を画面サイズやフイルム通し方向によって自動的
に切換えるようにしているので、極めて効率的で汎用性
の高い低コストな写真システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を写真焼付装置に適用した場合の一例
を示す構成図、第2図(A)及び(B)は原画フイルム
の画素分割と記憶データとの対応関係の例を説明する
図、第3図は画像コマの検出停止の動作例を示すフロー
チャート、第4図はネガキャリア部の状態を示す図、第
5図は検出データの横通し,縦通しの切換えを説明する
ための図、第6図は2次元イメージセンサによる通し方
向及びサイズの判別例を示すフローチャート、第7図
(A),(B)は通し方向の違いを示す検出データ図、
第8図及び第9図はこの発明ピッチ補間の原理を説明す
るための図、第10図及び第11図はこの発明による画素列
の検出データとメモリへの記憶の関係を説明するための
図、第12図はネガフイルムとメモリ上の検出データとの
関係例を示す図、第13図(A),(B)及び第14図
(A)〜(C)はそれぞれエッジ検出の様子を示す図、
第15図は実際の測定結果を示す図、第16図は画素列の使
用範囲を説明するための図、第17図はネガフイルムの横
通し,縦通しを説明するための図である。 2……ネガフイルム、3……フイルタ、4……光源、5,
12……レンズ系、6……ブラックシャッタ、7……写真
印画紙、8……光センサ、10……画像情報検出装置、11
……2次元イメージセンサ、30……フイルム搬送装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画フイルムを2次元イメージセンサで測
    光して画素分割された画像情報の検出処理を行なう方法
    において、前記原画フイルムの搬送制御のための情報検
    出時には、通し方向及び画面サイズに対応して選択され
    た前記原画フイルムの搬送方向に直交する単数又は複数
    の画素列の検出データを抽出処理して用い、露光制御の
    ための情報検出時には、前記通し方向及び画面サイズに
    対応して選択された前記原画フイルムの画素マトリクス
    の検出データを集合処理して用いるようにしたことを特
    徴とする画像情報の検出処理方法。
  2. 【請求項2】原画フイルムを2次元イメージセンサで測
    光して画素分割された画像情報の検出処理を行なう方法
    において、前記原画フイルムの搬送制御のための情報検
    出時には、通し方向及び画面サイズに対応して選択され
    た前記原画フイルムの搬送方向に直交する単数又は複数
    の画素列の画素データを抽出処理して用いると共に、前
    記原画フイルムを前記第2次元イメージセンサの前記搬
    送方向の画素ピッチよりも相対的に小さいピッチで検出
    した前記画素列の出力を処理することによって前記画素
    ピッチを補間し、高分解能の画像情報を検出するように
    し、露光制御のための情報検出時には、前記通し方向及
    び画面サイズに対応して選択された前記原画フイルムの
    画素マトリクスの検出データを集合処理して用いるよう
    にしたことを特徴とする画像情報検出処理方法。
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