JPH11192635A - 防音材の製造方法 - Google Patents

防音材の製造方法

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JPH11192635A
JPH11192635A JP10000589A JP58998A JPH11192635A JP H11192635 A JPH11192635 A JP H11192635A JP 10000589 A JP10000589 A JP 10000589A JP 58998 A JP58998 A JP 58998A JP H11192635 A JPH11192635 A JP H11192635A
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binder
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mixing
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秀樹 大野
Toshiyuki Ario
敏幸 有尾
Takashi Naka
崇 中
Ikushi Tsujita
育司 辻田
Takuji Kajiwara
拓治 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】品質の良好な防音材を製造する。 【構成】チップ状固形物と繊維状バインダとの集合物
を、圧縮状態で拘束したもとで、掻取り用突起部材を用
いて少量ずつ掻取ることにより、繊維状バインダを細か
く解繊すると同時に、これとチップ状固形物とを細かく
かつ均一に混合分散させて、加熱成形に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防音材の製造方法に
関し、更に詳しくは、主として軽量材質のチップ状固形
物からなる原材料と熱可塑性の繊維状バインダとを混合
し、混合された繊維状バインダの熱溶融によりチップ状
固形物を繊維状バインダを介して互いに結着させる方式
の、防音材の製造方法に関する。
【0002】本発明は、原材料の面からは、例えば車両
の廃材よりなる非金属性シュレッダーダストを原材料と
してリサイクルする防音材、又、用途の面からは、例え
ばダッシュサイレンサーやフロアサイレンサー等の車両
用途に用いる防音材、等に特に好ましく適用される。
【0003】
【従来の技術】自動車用ダッシュサイレンサーやフロア
サイレンサー等の車両用防音材、あるいはその他の各種
用途の防音材においては、保形性その他の必要な物理的
特性は備えつつ、しかも嵩密度の低い軽量の防音材が、
取扱いの容易さからも、防音もしくは防振性能の上から
も、望ましいと考えられる。
【0004】そのための有力な技術の一つとして、主と
して軽量材質のチップ状固形物からなる原材料と熱可塑
性の繊維状バインダとを混合し、混合された繊維状バイ
ンダの熱溶融によりチップ状固形物を繊維状バインダを
介して互いに結着させる方式の防音材がある。この場
合、防音材製造のために軽量材質のチップ状固形物をい
わゆる新材を用いて準備しても構わない訳であるが、例
えば車両の廃材よりなる非金属性シュレッダーダスト等
が丁度チップ状固形物としてこの用途に適しており、経
済的であると共に材料リサイクルの観点からも有意義で
あるために、しばしば利用されている。
【0005】特開平8−112584号公報に係る「粒
状複合材料とその製造方法」においては、シュレッダー
ダストに由来するウレタン,プラスチック,ゴム等の軽
量材質のチップ状固形物を、繋ぎ材としての繊維状熱可
塑性樹脂と混合し、この混合物を加熱、固化して所定形
状の固形体とする複合材料二次加工体の製造方法が開示
されている。
【0006】一方、特公平2−33484号公報に係る
「自動車内装材用フェルトの製造方法」においては、所
定の前処理を施した混合繊維綿と、所定の極細形状に裁
断された軟質ウレタンフォームとを、針歯を有する回転
シリンダーを内蔵したフリース製造機に送り込み、混合
繊維綿と軟質ウレタンフォームとを回転する針歯に引っ
掛けて持ち上げ、エアの吹き込みによりフリース製造機
内で飛散、混合させる技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チップ状固
形物からなる原材料を熱可塑性の繊維状バインダで結着
させる方式の防音材においては、当然ながら、これらが
互いに細かくかつ均一に分散して混合されている事が要
求される。
【0008】即ち、若し互いに細かく分散混合されてい
なければ、防音材においてチップ状固形物同士がバイン
ダによる繋ぎ無しに隣接する部分を多く残すことにな
り、これらがいわゆるクラックのように不測の材料破壊
を生じる起点となって、設計通りの強度や保形性を備え
た防音材が得られなくなる。
【0009】又、若し互いに均一に分散混合されていな
ければ、防音材においてバインダによる繋ぎが高密度で
ある部分と低密度である部分とが混在することになり、
防音性能等が設計通りに実現しないし、強度や保形性に
関しても部分毎に品質のバラツキのある防音材となる。
この問題点は、例えば防音材に凹凸部を設けることによ
り、防音材の部分毎に設計上の意図を以て強度差を設け
る場合等とは意味が異なり、設計外の品質欠陥となる。
【0010】このような品質上の要求に関して述べれ
ば、前記特開平8−112584号公報に記載の技術
は、むしろ発明の主眼が、「各種のチップ状固形物のサ
イズ及び嵩密度を一定の範囲に管理することにより、シ
ュレッダーダストと言う多様性に富んだ材料に処理操作
上の一様性を与える」と言う点にあるが、同公報中の実
施例の説明においては、「繊維状熱可塑性樹脂を予備解
繊してなる綿状シート上にチップ状固形物を均一に散布
し、これを混合解繊した後に加熱し、次いで必要厚みに
圧縮して冷却を行う」旨の記載が見られる。しかしなが
ら、混合解繊処理の具体的な内容が文言上も図面上も詳
しく読み取れないために、上記要求に関しては、これが
満足され得るのか否か、判断することができない。
【0011】一方、特公平2−33484号公報に記載
の技術は、搬送機上を自由状態で搬送されて来た混合繊
維綿と軟質ウレタンフォームとに対して、回転シリンダ
ーの針歯は本質的に持ち上げ手段としてのみ作用してお
り、ついでエアの吹き込みにより飛散、混合させるもの
であるから、次の2点の問題を指摘することができる。
第1点として、混合繊維綿は回転シリンダーの針歯によ
って強制的に解繊されることはないため、混合繊維綿と
軟質ウレタンフォームとは互いに細かく分散混合されな
い。第2点として、軟質ウレタンフォームが細長く裁断
されているとは言え、これに比較して混合繊維綿の見掛
け上の比重がかなり小さい事は自明であるから、いわゆ
る風力選別の一般原理に従い、エアの吹き込みによる飛
散の際に両者が比重差により分布密度の傾斜を生じて、
互いに均一に分散混合されない。本技術の如く軟質ウレ
タンフォーム等が特殊な形状に裁断されていない通常の
チップ状固形物を用いる場合には、かかる問題点は更に
顕著になる。
【0012】そこで本発明は、主として軽量材質のチッ
プ状固形物からなる原材料と熱可塑性の繊維状バインダ
とを混合し、混合された繊維状バインダの熱溶融により
チップ状固形物を繊維状バインダを介して互いに結着さ
せる方式の防音材の製造方法において、前記混合の際
に、チップ状固形物と繊維状バインダとを互いに細かく
かつ均一に分散混合させることを、その解決すべき課題
とする。
【0013】
【着眼点】本願発明者は、上記課題の解決手段を検討す
る過程において、チップ状固形物と熱可塑性の繊維状バ
インダとを互いに細かくかつ均一に分散して混合させる
ためには、まず繊維状バインダを強制的に細かく解繊
し、かつ細かく解繊した時点でチップ状固形物と混合し
てしまうことが必要であり、しかも分散混合を目的とす
るエアの吹き込みはむしろ回避すべきであることに気付
いた。
【0014】そして更に、チップ状固形物と繊維状バイ
ンダとの集合物(より好ましくは、両者が粗混合された
集合物)を何らかの手段で圧縮された状態に拘束し、こ
れに対して例えば針状突起物を備えた回転シリンダーの
ような掻取り用突起部材を作用させて少量ずつ掻取るよ
うな処理を行うことが上記課題の達成に有効である事に
想到し、本発明を完成した。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、主として軽量材質のチップ状固形物
からなる原材料と、熱可塑性の繊維状バインダとを混合
する混合工程と、混合された前記繊維状バインダの熱溶
融により前記チップ状固形物を繊維状バインダを介して
互いに結着させる結着工程とを含む防音材の製造方法に
おいて、前記混合工程には、圧縮状態に拘束された前記
チップ状固形物と前記繊維状バインダとの集合物を掻取
り用突起部材により少量ずつ掻取る解繊混合処理が含ま
れる防音材の製造方法である。
【0016】
【発明の作用・効果】混合工程中の解繊混合処理におい
て、圧縮状態に拘束された前記チップ状固形物と前記繊
維状バインダとの集合物を準備し、掻取り用突起部材を
用いて集合物を少量ずつ掻取ると、その掻取りの度に、
少量の繊維状バインダが強制的に千切られて細かく解繊
された状態で掻取られ、これと同時に少量のチップ状固
形物も掻取られるために、個々のチップ状固形物にたい
して解繊された繊維状バインダがまとわり着く状態とな
る。従って、掻取られたものの集積体(以下、これを
「解繊混合処理材」と言う。)においては、個々のチッ
プ状固形物に解繊された繊維状バインダがまとわり着い
た状態で、両者が細かくかつ均一に分散して混合してい
る。
【0017】図1にこの作用のイメージを表す。図1
(a)は解繊混合処理前のチップ状固形物1と繊維状バ
インダ2との集合物(粗混合されたもの)の状態を示
し、繊維状バインダ2が未解繊であり、かつチップ状固
形物1と繊維状バインダ2とは細かく分散混合していな
い。図1(b)は解繊混合処理材の状態を示し、繊維状
バインダ2が強制的に細かく解繊されると共に、これが
チップ状固形物1にまとわり着き、両者が細かくかつ均
一に分散混合している。
【0018】チップ状固形物1と繊維状バインダ2との
集合物において、図1(a)のように両者が粗混合され
ていることが好ましくはあるが、粗混合されていない場
合でも、両者が同時に少量ずつ掻取られるようになって
いれば(例えば、繊維状バインダの未解繊シートの上に
チップ状固形物が散布された2層構造の集合物)、上記
と同様の作用が実現すると考えられる。
【0019】上記のような解繊混合処理材を結着工程に
供することにより、設計通りの防音性能、強度、保形性
等を備え、かつ部分毎に設計外の品質のバラツキを伴わ
ない防音材を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(原材料)原材料は、主として軽
量材質のチップ状固形物からなる。その代表的な実施形
態の一つが、車両の廃材よりなるシュレッダーダストか
ら金属,ガラス片,ワイヤハーネス等を除外した非金属
性シュレッダーダストであり、この場合、軽量材質のチ
ップ状固形物としては、ウレタンフォーム等のプラスチ
ックフォームの断片が過半量を占め、その他にプラスチ
ックあるいはゴムの断片等が主体となるが、車両のシー
ト表皮等を構成していた織物の断片や繊維屑等が混入す
る場合もある。原材料中には、防音材の製造工程及び製
品の品質を阻害しない限度において、金属,ガラス等の
微小な断片が若干混入することも許される。
【0021】車両廃材に由来する非金属性シュレッダー
ダスト以外の、他の産業分野に由来する廃材を本発明の
原材料としてリサイクルしても良く、場合によってはプ
ラスチック,ゴム,木材等の新材を用いてチップ状固形
物を調製し、これを原材料としても良い。
【0022】チップ状固形物の形状やサイズは限定され
ない。但し、処理効率の向上及び好ましい防音材の形成
のためには、極端にアスペクト比の大きな形状(膜状,
繊維状等)でないこと、チップの平均粒子径が20mm
程度以下であること等が、より好ましい。
【0023】(熱可塑性の繊維状バインダ)熱可塑性の
繊維状バインダとしては、通常は、繊維状の熱可塑性樹
脂が用いられる。樹脂以外の熱可塑性材料、例えば熱可
塑性ゴム等からなる繊維状バインダも用いることができ
る。又、防音材の加熱成形時に溶融する低融点の鞘部
と、防音材の加熱成形時に溶融しない高融点の芯部とか
らなる芯鞘構造の繊維状バインダは、特に好ましく利用
できる。
【0024】繊維状バインダにおける繊維の形態及び繊
維長は限定されない。繊維の代表的な形態の例として、
比較的長い繊維が交絡して毛玉状になった綿毛状繊維
や、比較的短い繊維が束になった集束状繊維などがあ
る。なお、繊維状バインダが結着すべきチップ状固形物
のサイズとの関係においては、混合性の向上及びそれに
伴う防音特性の均一性と言う理由から、繊維長とチップ
の平均粒子径が同程度の寸法であることが、より好まし
い。
【0025】通常の従来技術において、例えば自動車用
ダッシュサイレンサを製造する場合、チップ状固形物か
らなる原材料Xに対する繊維状バインダYの使用量は、
重量比でX:Y=8:2程度、もしくはYの使用量を更
に多くする必要があると考えられるが、本発明において
は繊維状バインダが良好に解繊されてチップ状固形物と
細かく分散混合されるため、繊維状バインダYの使用量
が、重量比でX:Y=9:1程度で足りる。但し、繊維
状バインダの使用量は限定されない。
【0026】(混合工程)混合工程は、主として軽量材
質のチップ状固形物からなる原材料と、熱可塑性の繊維
状バインダとを混合する工程である。この工程には少な
くとも、後述する解繊混合処理が含まれる。そして解繊
混合処理の前処理として、通常の攪拌混合装置等を用い
てチップ状固形物と繊維状バインダとを粗混合しておく
ことが好ましいが、かかる前処理は不可欠ではない。
【0027】(解繊混合処理)解繊混合処理は、圧縮状
態に拘束されたチップ状固形物と繊維状バインダとの集
合物を掻取り用突起部材により少量ずつ掻取る処理であ
る。
【0028】上記の、圧縮状態に拘束されたチップ状固
形物と繊維状バインダとの集合物を準備するための実施
形態の種類もしくは内容は限定されないが、代表的な実
施形態例として、つぎのようなものがある。
【0029】前記のように、集合物におけるチップ状固
形物と繊維状バインダとは粗混合されていることが好ま
しいが、そのことは必要条件ではなく、例えば、繊維状
バインダがシート層を形成してその上にチップ状固形物
が散布されている2層構造の集合物の場合のように、集
合物から少量ずつ掻取る処理によってチップ状固形物と
繊維状バインダとが常に同時に少量ずつ掻取られるよう
になっている集合物であれば良い。
【0030】かかる集合物を圧縮状態に拘束するための
実施形態は、その目的を達する限りにおいて限定されな
い。その代表的な例が、適宜な搬送手段により搬送され
る集合物を対の回転ローラ間に送り込んで、圧縮しつつ
押し出すことである。この実施形態においては、回転ロ
ーラ間より押し出される集合物を順次掻取って行けばよ
いから、解繊混合処理を連続して効率的に行うことがで
きる。その他の実施形態として、例えば、少なくとも一
方が上下往復動する方式の対の押圧体に横送り機構を備
えさせ、集合物をその一部がはみ出す状態で押圧体間に
圧縮状態に拘束してはみ出した部分を掻取る操作と、集
合物の拘束を解除して横送りすることにより再度集合物
の一部をはみ出させる操作とを繰り返すような間欠方式
等も可能である。
【0031】掻取り用突起部材による掻取りの実施形態
も、その目的を達する限りにおいて限定されない。その
代表的な例が、周面に針状突起を有する回転シリンダに
向けて圧縮状態に拘束された集合物を送り、針状突起に
よって少量ずつ掻取る方式である。この方式を前記の回
転ローラ送り方式と組み合わせると、非常に優れた解繊
混合処理を行うことができる。その他の実施形態とし
て、例えば、櫛状に突起を備えた往復動する(いわゆる
レシプロ方式の)掻取り用突起部材により、圧縮状態に
拘束されて送られる集合物を順次少量ずつ掻取る方式等
も可能である。
【0032】解繊混合処理を終えた解繊混合処理材にお
いては、チップ状固形物と強制的に細かく解繊された繊
維状バインダとが細かくかつ均一に分散して混合した状
態となっているので、これをそのまま一時ストックに供
しても良く、直ちに防音材製造のための次工程に供して
も良く、更には、実施条件の問題で若し解繊混合処理が
不十分であると判断される場合、解繊混合処理材をフィ
ードバックして、再度の解繊混合処理に供することもで
きる。
【0033】(その他の工程)本発明においては、上記
の各工程/処理以外にも、必要又は有益な任意の工程を
含むことができる。通常は、上記解繊混合処理の後に、
解繊混合処理材を成形型へ搬送して充填する搬送/充填
工程と、充填物を加熱下にプレスして所定の防音材形状
に成形する成形工程とが行われる。
【0034】搬送/充填工程の実施形態は限定されない
が、例えば、解繊混合処理材を圧送気体に乗せて成形型
へ吹き込む方法が好適である。この方法を採用した場合
でも、気体による圧送プロセスはチップ状固形物と繊維
状バインダとを自由空間に飛散させるものではなく、狭
い搬送路内を順次圧送するに過ぎないこと、及び、既に
個々のチップ状固形物に対して繊維状バインダがまとわ
り着いた状態になっていることから、成形型へ吹き込ま
れた時点でも両者の細かく均一な混合分散状態は維持さ
れる。従って、成形工程において、熱可塑性の繊維状バ
インダの溶融温度以上に加熱しつつ成形型をプレスすれ
ば、チップ状固形物が繊維状バインダによって良好に結
着され、品質のバラつきのない防音材を得ることができ
る。
【0035】
【実施例】[実施例の説明]以下に本発明の一実施例
を、工程のフローを示す図2及び成形型の詳細を示す図
3に基づいて説明する。
【0036】図2において、それぞれ計量された、非金
属性シュレッダーダストからなる原材料3と、バインダ
4とが、ホッパ5に投入される。原材料3の内容は前記
のプラスチックフォーム材、非フォームプラスチック
材、ゴム材の断片等からなる平均粒径5mm程度のチッ
プ状固形物1であり、バインダ4の内容は前記の熱可塑
性の繊維状バインダ2であって、平均繊維長10mmの
芯鞘構造のポリエステル短繊維(芯部の融点が235°
C、鞘部の融点が110°C)の集合体である。ホッパ
5には攪拌羽根を備えた攪拌手段6が設けられ、これに
よってチップ状固形物1と繊維状バインダ2とが互いに
粗混合され、集合物7として、ホッパ5の下部より所定
の堆積厚さを以て搬送ベルト8上へ投下される。この集
合物7は前記図1(a)の状態にある。
【0037】次に、集合物7は搬送ベルト8により、同
期回転する対の回転ローラ9,9間に送られる。対の回
転ローラ9,9間のクリアランスは、搬送ベルト8上の
集合物7の堆積厚さよりかなり小さく設定されているた
め、回転ローラ9,9間を通過する際の集合物7は回転
ローラ9,9によって圧縮状態で拘束されている。そし
て回転ローラ9,9による送り出し方向のすぐ先には、
ほとんど隙間なく隣接する状態で、周面に多数の針状突
起10を有する回転シリンダ11が設置されて、図の矢
印A方向へ回転している。
【0038】このため、圧縮状態で拘束された集合物7
は、回転ローラ9,9間を通過した直後、未だその拘束
を解除されていない状態において、回転シリンダ11の
針状突起10により順次少量ずつ掻取られて行く。そし
てこの際、前記したように少量の繊維状バインダ2が強
制的に千切られて細かく解繊された状態で掻取られ、こ
れと同時に少量のチップ状固形物1も掻取られるため
に、個々のチップ状固形物1に対して解繊された繊維状
バインダ2がまとわり着く。従って、掻取られて下方に
集積される解繊混合処理材12においては、前記図1
(b)のように、チップ状固形物1と解繊された繊維状
バインダ2が細かくかつ均一に分散して混合している。
【0039】以上の工程において、搬送ベルト8上の集
合物7の堆積厚さ、搬送ベルト8の送り速度、回転ロー
ラ9,9の回転速度あるいは回転シリンダ11の回転速
度を調節することにより、解繊混合処理材12における
チップ状固形物1と繊維状バインダ2との「細かくかつ
均一に分散した混合状態」を任意にかつ種々に微調整す
ることができる。
【0040】解繊混合処理材12は、集積槽13にいっ
たん仮集積され、次いで、例えば集積槽13に設けた適
宜な供給量制御手段(図示省略)等によりコントロール
されて、必要量ずつが成形装置14へ送られ、まず搬送
/充填工程、次に成形工程に供される。解繊混合処理材
は、集積槽に仮集積することなく、直接成形装置に送っ
ても良い成形装置14は、前記集積槽13に接続された
ブロア15、これに続くメインダクト16、メインダク
ト16から切替弁17を介して分岐した2本の分岐ダク
ト18,19、分岐ダクト18,19の各末端に設けた
2個の成形型20,21、及び前記切替弁17に対して
ダクトを以て接続された冷熱風送出機22からなる。
又、成形型20,21は型温度を制御できる、特に好ま
しくは冷却型であって、図3のように、型開き可能な上
型23と下型24からなり、かつ上型23と下型24の
側面周囲は型開きスペースを覆う金属メッシュ25で取
り囲まれて、解繊混合処理材12は型内に止めると共に
エアを逃がすようになっている。
【0041】解繊混合処理材12はブロア15の作用に
より気体圧送されて、切替弁17を介して成形型20又
は成形型21のいずれかへ吹き込まれる。その際、切替
弁17は、解繊混合処理材12が一方の分岐ダクト18
へ吹き込まれる場合においては他一方の分岐ダクト19
を冷熱風送出機22に連絡させ、解繊混合処理材12が
分岐ダクト19へ吹き込まれる場合においては分岐ダク
ト18を冷熱風送出機22に連絡させることができる。
【0042】従って、成形型20への解繊混合処理材1
2の吹き込みの終了後、他一方の成形型21へ解繊混合
処理材12を吹き込むが、この時同時に成形型20へは
冷熱風送出機22により熱風(本実施例の場合、例えば
200°C程度)を吹き込み繊維状バインダ2の鞘部を
溶融させることができる。更にその後、成形型20の上
型23と下型24を閉じてプレス成形を行い、今度は冷
熱風送出機22により冷風(本実施例の場合、例えば2
5°Cあるいは室温程度)を送って、成形型21自体の
型冷却機能と相まって迅速に型冷却を行うことにより、
防音材の成形体を取り出すことができる。次いで切替弁
17を作動させ、空になった成形型20に解繊混合処理
材12を吹き込むと同時に、解繊混合処理材12の吹き
込みが完了している成形型21へは冷熱風送出機22に
より熱風を送って、上記と同様の繊維状バインダ2の加
熱溶融、型締め、冷却、成形品取り出しを行うことがで
きる。
【0043】こうして切替弁17を有効に利用しつつ、
複数の成形型においてプロセスのフェーズが異なる同時
進行状態で搬送/充填工程及び成形工程を繰り返すこと
により、成形型の遊び時間を低減させ、成形サイクルを
向上させることができる。
【0044】[性能評価試験]次に、本実施例により得
られた防音材につき、従来法に係る防音材との比較の下
に行った性能評価試験の結果について説明する。
【0045】上記の実施例によって、非金属性シュレッ
ダーダストと、前記芯鞘構造のポリエステル短繊維製バ
インダを原料とし、嵩密度が0.065g/cm3であ
る防音材を製造した。そして、これを長さ10.0c
m,断面積10.0cm2の角柱形状に切り出し、引張
強度評価用の試験片とした。
【0046】一方、比較例として、従来方式の防音材製
造方法、即ち図2において、搬送ベルト8の末端に回転
ローラ9,9及び針状突起付きの回転シリンダ11を設
置せず、代わりに吹き込みエアで飛散させながら集積槽
13に落下させる方式とした製造システムにより、上記
と同じ原料を用いて同一の嵩密度の防音材を製造し、上
記と同じ形状に切り出して、比較例用の試験片とした。
【0047】そしてこれらの試験片について、引張強度
試験機を用いて破断時の引張強度を測定した。その結果
を表1に示す。表1中、「本発明品」とは本実施例に係
る試験片であり、「比較品」とは比較例用の試験片であ
る。表1より明らかなように、本発明品と比較品とでは
引張強度に顕著な差異が認められる。
【0048】
【表1】 更に、本実施例に係る防音材と比較例に係る防音材につ
いて、振動伝達率の測定を以て制振性能の比較評価を行
った。即ち、車両における利用を想定して、それぞれ周
囲に枠を設定したボディパネル上に、上記の本実施例及
び比較例に係る防音材を適形状に加工して積層し、更に
これらに塩化ビニルシートを積層して試験体とした。
【0049】そしてそれぞれの試験体のボディパネルの
枠に100〜500Hzにわたる5種類の振動を与え、
ボディパネルと塩化ビニルシートとに伝わった振動値か
ら、その間の振動伝達率を算出した。その結果を表2に
示す。表2中、「本発明品」とは本実施例に係る試験体
であり、「比較品」とは比較例用の試験体である。
【0050】
【表2】 言うまでもなく、振動伝達率のマイナス値が大きい程、
制振性能が優れていると評価されるのであり、表2より
明らかなように、本発明品は比較品と比して100〜5
00Hzにわたるいずれの周波数の振動に対しても優れ
た制振性能を示すと共に、特に比較的低周波数域の振動
に対する効果が優れていることが明らかになった。
【0051】[実施例の応用例]以下に本実施例の応用
例を述べる。
【0052】成形型20,21への解繊混合処理材12
の吹き込み量は、例えば前記のように集積槽13に設け
た供給量制御手段でコントロールできるが、又、成形型
20,21に解繊混合処理材12が次第に吹き込まれて
充填されるに従い吹き込み抵抗が増大する点を利用し
て、吹き込み抵抗の変化を検知するセンサを設け、吹き
込み抵抗が所定値に達した時点で成形型20又は21の
吹き込み口を自動的に閉鎖して吹き込みを終了させる方
式としても良い。更に吹き込みの終了後、分岐ダクト1
8又は19内に残存している解繊混合処理材12を吸引
できる機構としても良い。
【0053】前記実施例の通りに実施した場合、防音材
は単一層構造のものが得られる。しかし、成形品を前記
の1成形サイクル毎に取り出さず、そのまま複数回のサ
イクルを繰り返すことにより、複層構造の防音材を得る
ことができる。しかも、複数回のサイクル毎に解繊混合
処理材12の組成を変化させれば、層毎に例えば嵩密度
等の特性が異なる複層構造の防音材を得ることができ、
吸音,遮音,制振,防振等の所望の特性を任意に強調し
た防音材を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】解繊混合処理の前と後との集合物の状態を示す
図である。
【図2】実施例の工程のフローを示す図である。
【図3】実施例における成形型の詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 チップ状固形物 2 繊維状バインダ 9 回転ローラ 10 針状突起 11 回転シリンダ 12 解繊混合処理材 14 成形装置 17 切替弁 20 成形型 21 成形型 23 上型 24 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 43/34 B60R 13/08 B60R 13/08 B09B 5/00 ZABQ G10K 11/162 G10K 11/16 A // B29K 103:00 B29L 31:30 (72)発明者 中 崇 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 辻田 育司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梶原 拓治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として軽量材質のチップ状固形物から
    なる原材料と、熱可塑性の繊維状バインダとを混合する
    混合工程と、混合された前記繊維状バインダの熱溶融に
    より前記チップ状固形物を繊維状バインダを介して互い
    に結着させる結着工程とを含む防音材の製造方法におい
    て、 前記混合工程には、圧縮状態に拘束された前記チップ状
    固形物と前記繊維状バインダとの集合物を掻取り用突起
    部材により少量ずつ掻取る解繊混合処理が含まれること
    を特徴とする防音材の製造方法。
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