JPH11192598A - プレス装置 - Google Patents

プレス装置

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JPH11192598A
JPH11192598A JP1196298A JP1196298A JPH11192598A JP H11192598 A JPH11192598 A JP H11192598A JP 1196298 A JP1196298 A JP 1196298A JP 1196298 A JP1196298 A JP 1196298A JP H11192598 A JPH11192598 A JP H11192598A
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Kenichiro Hiruma
留 間 健 一 郎 比
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Janome Sewing Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速化を図れるプレス装置を提供する。 【解決手段】 ラム30がワークWに接触する点を検出
して探り駆動開始点から接触認識点までの距離をプ
レスの都度求め、該距離の平均値とバラツキを求めて、
該値に基づいて探り駆動開始点の位置を変更する学習
機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレス装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プレス装置は従来より広く使用されてお
り、種々の形態のものが広く普及している。このプレス
装置の中、ラムの下降速度や位置或いは加圧力等をきめ
細かく制御可能なプレス装置があり、このプレス装置は
現在のところ精密な制御が行える電動機をアクチュエー
タとして用いているため、通常エレクトロプレスと呼ば
れている。このような精密な制御を行うプレス装置にお
いて、ラムの初期位置から比較的速い速度でラムを被加
工物方向に移動するアプローチ駆動を行い、次いで被加
工物に接触する所定距離前よりラムの速度を減速して移
動させる所謂探り駆動を行わせる制御が従来より知られ
ている。この制御により、高速でしかも精密なプレスが
行える利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ラムの速度を低速
に切り換える探り駆動開始点は、被加工物の寸法のバラ
ツキによる安全度をみて、被加工物にラムが接触する位
置より相当距離手前に設定するのが普通であり、この探
り駆動開始点をぎりぎりまで被加工物に近づけることが
できれば、更なるプレスの高速化を図れることになる。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、プレスの高速
化を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプレス装置は、プレス用のラムと、該ラム
を昇降させるプレス機構と、少なくとも該ラムの位置及
び移動速度を制御可能で、被加工物にラムが接触する所
定距離手間の点でラムの移動速度を減速させる制御を実
行する、制御手段と、前記被加工物の加工の際に前記被
加工物とラムとが接触する点或いはその近傍の所定点の
位置を表す情報を与えるための手段と、該位置を表す情
報に基づいて前記移動速度を減速させる点の位置を変更
するための手段と、を有することを特徴とする。上記構
成により、実際の加工の際にラムと被加工物が接触する
点或いはその近傍の所定点の位置情報に基づいて減速さ
せる点の位置を変更するから、安全を維持しつつ、減速
させる点を被加工物に近づけることが可能であり、プレ
スの高速化が図れる効果がある。なお、前記近傍の所定
点としては接触を検出した後所定の圧が被加工物に加え
られた点等とすることが可能である。該変更は所定回数
の加工を行った後に行うようにするのが望ましく、以後
は加工の都度変更するようにしても良いし、或いは所定
数加工毎に変更するなど種々の形態が可能である。前記
位置を表す情報は基準位置からのラム先端の距離とする
のが普通であり、該基準位置はラムの減速させる点とす
るのが良い。この距離の検出はアクチュエータであるモ
ータ等の回転数を検出することにより簡単に検出可能で
ある。減速する点を変更するに際しては位置を表す情報
に基づいて該位置の平均やバラツキを算出し、該平均や
バラツキに基づいて変更するのが望ましい。例えば、基
準位置からのラムの距離の平均値とその分散或いは標準
偏差などのバラツキを求め、該平均値に分散や標準偏差
を加味して変更するのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。最初に図7と図8により機械的な構
成を説明する。ラム30は筒状ガイド31の内部を上下
方向に移動可能になっており、ベース36上のワークW
をプレスするようになっている。ラム30の内部には図
8に示すように、ボールネジ40が設けられており、こ
のボールネジ40はモータ21により回転するようにな
っている。ラム30の後端部(上端)にはナット32が
設けられており、このナット32がボールネジ40に係
合し、ボールネジ40の回転により上下方向に移動する
ように構成されている。ラム30には連結板35を介し
て振れ止杆33が装着されており、この振れ止杆33が
ガイド34に嵌挿してラム30の回転や振れなどを防止
している。以上の構成において、モータ21の駆動制御
を行うことにより、ラム30の位置の制御、移動速度の
制御等を高精度に行えるようになっている。
【0006】図1の機能ブロック図により、更に詳細に
説明する。中央演算処理装置50はマイクロコンピュー
タを主体に構成されており、このプレス装置の全体の制
御を行っている。中央演算処理装置50はモータドライ
バ20を介して前記モータ21を制御し、ボールネジ4
0の回動によりプレスを実行させるようになっている。
モータ21にはモータ電流検出器22とエンコーダ23
が設けられており、モータ電流と回転位置を中央演算処
理装置50にフィードバックするようになっている。図
2及び図3に示すように、ラム30は上限位置の下側の
アプローチ駆動開始点から高速で探り駆動開始点ま
で下降し、ここで減速して加圧駆動開始点まで低速で
接近し、加圧駆動開始点から所定のトルクでプレスを
行い、加圧終了点でプレスを完了し、再びアプローチ
駆動開始点まで戻る動作を行うように構成されてい
る。アプローチ駆動開始点、探り駆動開始点、加圧
駆動開始点、加圧終了点の位置はティチングにより
設定できるようになっており、実際にラム30を動かし
て適正な位置を設定するようになっている。このような
ラム30の動作により、高精度のプレスを行うようにな
っている。
【0007】中央演算処理装置50にはラム上下限位置
制御装置1が接続されており、このラム上下限位置制御
装置1によりラム30が図2に示す上限位置より上と下
限位置より下へ移動しないように制御するように構成さ
れている。アプローチ駆動制御装置2はアプローチ駆動
開始点から探り駆動開始点までのアプローチ駆動を
制御し、ラム30を高速で下降させるようになってい
る。探り駆動制御装置3は探り駆動開始点から加圧駆
動開始点までラム30を低速で下降させるように制御
する。同様に、加圧駆動制御装置7は加圧駆動開始点
から所定のトルクでラム30を下降させワークWのプレ
スを実行させ、加圧終了制御装置8は加圧終了点の位
置において、プレスを終了し、元のアプローチ駆動開始
点の位置にラム30を戻すように構成されている。加
圧駆動開始点の位置は接触認識点位置検出装置4から
の信号によりラム30がワークWに接触したことを認識
し、この接触認識点に基づいて決定され、該接触認識
点か或いはその近傍点に設定してある。例えばワーク
Wにラム30が接触してから所定距離下降して、所定の
圧がワークWに掛かった点等とすることが可能である。
なお、ラム30のワークWの接触はモータ電流検出器2
2によりモータ電流の変化を検出することにより行って
も良い。
【0008】記憶設定ボタン51は、この操作によりテ
ィチングモードとするものであり、所望の位置にラム3
0を動かして位置決めし、その点でアプローチ駆動開始
点設定ボタン10、探り駆動開始点設定ボタン11、加
圧駆動開始点設定ボタン12、加圧終了点設定ボタン1
3を操作することによりアプローチ駆動開始点、探り
駆動開始点、加圧駆動開始点、加圧終了点の各点
を設定するように構成されている。なお、このようなテ
ィチングによる設定ではなく、プログラムなどによりア
プローチ駆動開始点、探り駆動開始点、加圧駆動開
始点、加圧終了点を設定することも可能である。な
お、15は種々の操作を行わせるための操作ボタン、1
6は種々のセンサである。
【0009】以上の構成において、更に標準偏差演算装
置5と探り駆動開始点変更装置6とを備え、実際のプレ
スの進行に従って、よりワークWに近接した位置に探り
駆動開始点を変更するように構成されている。標準偏
差演算装置5はエンコーダ23からの信号により、図4
に示すように探り駆動開始点からラム30がワークW
に接触する点である接触認識点までの距離Xiを検出
し、この平均値XAをプレスの毎に求めるように構成さ
れている。そして、該平均値XAに基づいて該距離Xi
の標準偏差σを求め、探り駆動開始点変更装置6がこの
σに基づいて変更探り駆動開始点’を求めるように構
成されている。この実施形態では図4に示すように、平
均値XAからσの3倍を引いた位置に変更探り駆動開始
点’を設定するようになっている。σの3倍としたの
は安全度を見たためであり、これに限定されるものでは
なく、必要に応じて適宜変更可能である。この構成によ
り、探り駆動開始点の位置をワークWに近接した位置
とすることが可能になり、高速のアプローチ駆動の範囲
を拡大でき、プレスの高速化を図ることができる。しか
も、探り駆動開始点’をワークWとの接触認識点の
バラツキに基づいて設定しているから、信頼性も高い利
点がある。なお、この実施形態では標準偏差に基づいて
探り駆動開始点’を設定しているが、これに限定され
るものではなく、分散等のバラツキを表す他の数値に基
づいて探り駆動開始点’を設定することも可能であ
る。また平均値や中央値等の平均を表す他の数値に基づ
いて探り駆動開始点’を設定することも可能である。
また距離Xiや平均値XAから所定の定数を引いて変更
探り駆動開始点’を求める等種々の態様が可能であ
る。
【0010】図5と図6により上記構成の動作を説明す
る。ラム30を初期位置から予め設定したアプローチ駆
動開始点位置に設定し(ステップS1)、アプローチ
駆動制御装置2からモータドライバ20に下降指令を出
してラム30を高速下降させる(ステップS2、3)。
ラム30が予め設定した探り駆動開始点の位置或いは
後に説明する変更した探り駆動開始点’位置まで下降
すると(ステップS4)、減速して低速下降を行い(ス
テップS5)、ワークWとの接触が確認されると探り駆
動開始点の変更処理が実行される(ステップS6)。
このサブルーチンは図6により後述する。ラム30とワ
ークWの接触認識点或いはその近傍の加圧駆動開始点
位置で一度ラム30を停止し、該停止を確認する(ステ
ップS7)。そして、加圧電流を付加し(ステップS
8)、所定のトルクでプレスを開始し、定速度で下降を
継続する(ステップS9)。加圧終了点の直前の位置
で減速制動し(ステップS10、11)、加圧終了点
に到達したら(ステップS12)、電源の供給を停止し
て(ステップS13)、プレスを終了し、次のワークW
のプレスに備えてアプローチ駆動開始点の位置にラム
30を戻す(ステップS14)。
【0011】図5によりステップ6の探り駆動開始点
変更処理を説明する。接触認識点が検出されたら(ス
テップS20)、探り駆動開始点から接触認識点ま
での距離をエンコーダ23からの信号により計算し距離
Xiを求め(ステップS21)、該Xiを過去のXiと
累積して平均値XAを求める(ステップS22)。平均
値Xiの検出回数Nが所定回数になったら(ステップS
23)、前記XiとXAに基づいて標準偏差σを計算し
(ステップS24)、平均距離XAから該σの3倍を差
し引いた距離の位置に探り駆動開始点の位置を変更
し、これを図4に示すように探り駆動開始点’とする
(ステップS25)。
【0012】以上説明したように、上記実施形態におい
てはプレスの進行に従って探り駆動開始点の位置が自
動的に変更され、ワークWに近接した位置になるため、
プレスの高速化が図れる。また、ユーザは当初安全度の
高い位置に探り駆動開始点を設定しておけば、プレス
に従って最適の位置に探り駆動開始点が変更されるか
ら、操作性も向上するなどの効果がある。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプレス装置
によれば、プレスの高速化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態の動作説明図。
【図3】本発明の一実施形態のモータ電流とラムの速度
を表すグラフ。
【図4】本発明の一実施形態における探り駆動開始点
の変更動作の説明図。
【図5】本発明の一実施形態を示すフローチャート図。
【図6】本発明の一実施形態における探り駆動開始点
の変更動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1:ラム上下限位置制御装置、2:アプローチ駆動制御
装置、3:探り駆動制御装置、4:接触認識点位置検出
装置、5:標準偏差演算装置、6:探り駆動開始点変更
装置、7:加圧駆動制御装置、8:加圧終了制御装置、
10:アプローチ駆動開始点設定ボタン、11:探り駆
動開始点設定ボタン、12:加圧駆動開始点設定ボタ
ン、13:加圧終了点設定ボタン、14:設定値補正ス
イッチ、15:操作ボタン、16:センサ、20:モー
タドライバ、21:モータ、22:モータ電流検出器、
23:エンコーダ、30:ラム、31:筒状ガイド、3
2:ナット、33:振れ止杆、34:ガイド、35:連
結板、36:ベース、40:ボールネジ、50:中央演
算処理装置、51:記憶設定ボタン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の一実施形態の動作説明図。
【図3】本発明の一実施形態のモータ電流とラムの速度
を表すグラフ。
【図4】本発明の一実施形態における探り駆動開始点
の変更動作の説明図。
【図5】本発明の一実施形態を示すフローチャート図。
【図6】本発明の一実施形態における探り駆動開始点
の変更動作を示すフローチャート図。
【図7】本発明の一実施形態の外観斜視図。
【図8】本発明の一実施形態の側断面図。
【符号の説明】 1:ラム上下限位置制御装置、2:アプローチ駆動制御
装置、3:探り駆動制御装置、4:接触認識点位置検出
装置、5:標準偏差演算装置、6:探り駆動開始点変更
装置、7:加圧駆動制御装置、8:加圧終了制御装置、
10:アプローチ駆動開始点設定ボタン、11:探り駆
動開始点設定ボタン、12:加圧駆動開始点設定ボタ
ン、13:加圧終了点設定ボタン、14:設定値補正ス
イッチ、15:操作ボタン、16:センサ、20:モー
タドライバ、21:モータ、22:モータ電流検出器、
23:エンコーダ、30:ラム、31:筒状ガイド、3
2:ナット、33:振れ止杆、34:ガイド、35:連
結板、36:ベース、40:ボールネジ、50:中央演
算処理装置、51:記憶設定ボタン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス用のラムと、 該ラムを昇降させるプレス機構と、 少なくとも該ラムの位置及び移動速度を制御可能で、被
    加工物にラムが接触する所定距離手間の点でラムの移動
    速度を減速させる制御を実行する、制御手段と、 前記被加工物の加工の際に前記被加工物とラムとが接触
    する点或いはその近傍の所定点の位置を表す情報を与え
    るための手段と、 該位置を表す情報に基づいて前記移動速度を減速させる
    点の位置を変更するための手段と、 を有することを特徴とするプレス装置。
  2. 【請求項2】 前記変更するための手段が、所定数の位
    置を表す情報に基づいて前記減速させる点の位置を変更
    し、以後新しい位置を表す情報を入力するに従って継続
    的に前記減速させる点の位置を変更する、 請求項1に記載のプレス装置。
  3. 【請求項3】 前記位置を表す情報が、前記ラムの基準
    位置からの距離を表す情報である、 請求項1又は2に記載のプレス装置。
  4. 【請求項4】 前記変更するための手段が、前記位置を
    表す情報に基づいて前記位置の平均及び/又はバラツキ
    を演算し、該平均及び/又はバラツキに基づいて前記減
    速させる点の位置を変更する、 請求項1又は2又は3に記載のプレス装置。
  5. 【請求項5】 プレス用のラムと、 該ラムを昇降させるプレス機構と、 少なくとも該ラムの位置及び移動速度を制御可能で、被
    加工物にラムが接触する所定距離手間の点でラムの移動
    速度を減速させる制御を実行する、制御手段と、 前記被加工物の加工の際に前記被加工物とラムとが接触
    する点或いはその近傍の所定点の位置を検出するための
    手段と、 該検出された位置の平均値と標準偏差を求める手段と該
    位置の検出度数が所定度数以上になった時、前記平均値
    から標準偏差に基づく所定の値を差し引いた位置に前記
    移動速度を減速させる点の位置を変更するための手段
    と、 を有することを特徴とするプレス装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100333894C (zh) * 2005-09-20 2007-08-29 扬州中凌电机技术有限公司 一种自动设定压力机单次操作时间的方法
JP2009537326A (ja) * 2006-05-15 2009-10-29 クールトイ・ナムローゼ・フェンノートシャップ タブレット成形機を制御する方法及びタブレット成形機
US8786240B2 (en) 2009-11-03 2014-07-22 Sintokogio, Ltd. Method for controlling an electric cylinder and a control system for the electric cylinder
CN115189620A (zh) * 2022-09-13 2022-10-14 深圳市恒拓高工业技术股份有限公司 伺服电机的控制方法及控制系统

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