JPH11192415A - 二酸化窒素吸収剤 - Google Patents

二酸化窒素吸収剤

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JPH11192415A
JPH11192415A JP10288577A JP28857798A JPH11192415A JP H11192415 A JPH11192415 A JP H11192415A JP 10288577 A JP10288577 A JP 10288577A JP 28857798 A JP28857798 A JP 28857798A JP H11192415 A JPH11192415 A JP H11192415A
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dioxide absorbent
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porous carrier
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正義 市来
Tomonori Saira
友紀 西良
Atsushi Fukuju
厚 福寿
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低濃度のNOxを含有する例えば道路トンネル
換気ガスから、NO2 を吸収ないしは吸着して除去する
排ガス浄化装置に使用するNO2 吸収剤を提供する。 【解決手段】 多孔質担体に、塩基性アミノ酸および/
または有機アミン化合物を担持する。得られたNO2吸収
剤は、例えば、0.5-3.0モル/リットル、好ましくは1.0
-2.0モル/リットルの塩基性アミノ酸および0.5-3.0モ
ル/リットル、好ましくは1.0-2.0モル/リットルの有
機アミン化合物をそれぞれ別々に含む2つの水溶液を多
孔質担体に逐次含浸させることによって、または、0.5-
3.0モル/リットル、好ましくは1.0-2.0モル/リットル
の塩基性アミノ酸および/または0.5-3.0モル/リット
ル、好ましくは1.0-2.0モル/リットルの有機アミン化
合物を含む1つの水溶液を多孔質担体に含浸させること
によっても製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低濃度の窒素酸化
物(NOx)を含有する例えば道路トンネル換気ガスか
ら、二酸化窒素(NO2 )を吸収ないしは吸着して除去
する排ガス浄化装置に使用するNO2 吸収ないしは吸着
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NOx含有ガスから酸性ガスであるNO
2 を吸収除去するには、一般にNO2をアルカリと反応
させ、硝酸塩、亜硝酸塩などとして固定することが考え
られる。しかし、例えばKOHの水溶液中に数ppmの
NO2 を含有する空気をバブリングさせても、NO2
殆ど吸収されない。
【0003】反面、本発明者らが先に提案した、チタニ
ア、アルミナなど、固体酸性を示す多孔質担体にKOH
を含浸担持させた固体吸収剤は同様のガスから、NO2
を良く吸収除去する(特開平10−211427号公報
参照)。
【0004】本発明者らは、固体酸担体および活性炭担
体に、K、Naなどの強アルカリ水酸化物を担持したN
2 吸収剤について詳細な検討を行い、以下のような問
題点を抽出した。
【0005】固体酸担体の場合には、 固体酸担体に、K、Naなどの強アルカリ水酸化物
を担持したNO2 吸収剤は、NOx中にNOがNO2
等量以上共存しないと吸収速度が低い(図1に一例を示
す)。
【0006】 NOがNO2 と等量以上共存する場合
はNO2 濃度が10ppm以上では吸収速度はNO2
度のほぼ一次に比例する(同一吸収条件では、NO吸収
率は濃度に依らず一定)。
【0007】しかし、濃度が5ppm以下となるとNO
2 吸収率が低下し始め、特に1ppm以下では低い吸収
率しか得られない。この傾向は吸収剤のNO2 蓄積量が
増加するとより顕著となる(図2に一例を示す)。
【0008】 NOがNO2 と等量以上存在する場
合、初期に吸収剤表面に多量のNOxが蓄積していない
場合にはNOとNO2 はほぼ等量吸収され、吸収剤の消
耗が速い。
【0009】また、活性炭担体の場合には、 NO2 の吸着剤として周知の活性炭は、NO2 のみ
を吸着し、NOが共存しなくとも高い吸着・吸収速度を
示すが、NO2 蓄積量が増加するに従い、1ppm以下
では吸収率は低下する。
【0010】 活性炭は吸着NO2 の1/2〜1/4
量のNOを排出する。
【0011】 活性炭に強アルカリ水酸化物を担持さ
せた吸収剤は、固体酸を担体とした時と同様に、初期に
はNOとNO2 をほぼ等量吸収し、吸収剤表面のNOx
蓄積量増加に従いNO吸収は低下し、多量のNOxが蓄
積された後は、逆に吸収NO2の1/2〜1/4量のN
Oを吸収剤から排出し、気相中のNO濃度を増加させる
(図3に一例を示す)。
【0012】本発明者らは、上記現象を以下のように解
釈した。
【0013】 低濃度のNO2 はアルカリと直接反応
しない。
【0014】 最初、担体への吸着が起こり、次に吸
着NO2 がアルカリと反応し易い化合物に変質し、その
後これがアルカリと反応し固定化される。
【0015】 固体酸担体に強アルカリを担持させた
吸収剤では、のアルカリと反応し易い化合物は主にN
2 3 、活性炭ではN2 4 と考えられる。NO+NO
2 →N2 32NO2 →N2 4
【0016】 何れの場合でも、の化合物の分解に
より、安定な硝酸または硝酸塩と不安定な亜硝酸または
亜硝酸塩が生成する。 N2 3 +2MOH→2MNO2 +H2 O N2 4 +2MOH→MNO3 +MNO2 +H2 O (M:アルカリ金属)
【0017】 亜硝酸、亜硝酸塩は酸化されて安定な
硝酸、硝酸塩になるか、または分解してNOを生成、排
出する。 2MNO2 +O2 →2MNO3 2MNO2 +H2 O→NO2 +2MOH+NO(脱離)
【0018】 強アルカリの亜硝酸塩は分解し難いの
で、そのまま酸化され硝酸塩となることが多く、弱アル
カリの亜硝酸塩は分解してNOを生成し易い。
【0019】以上の解釈に基づいて考察をすれば、好ま
しいNO2 吸収剤の要件として以下の事項が考えられ
る。
【0020】a) 吸収剤に、NO2 をアルカリと反応
し易いものに変性させる触媒作用を持たせる。
【0021】b) a)の触媒活性点周辺に高密度にア
ルカリを配置し、変性したNO2 と反応させる。
【0022】c) b)のアルカリの硝酸塩、亜硝酸塩
は適度な安定性を有し、吸着NO2 を安定的に固定化す
ると同時に、a)のNO2 変性活性点周辺から外方に迅
速に拡散させうる。
【0023】以上の概念を図4に示す。
【0024】気相のNO2 は触媒活性点に吸着され、そ
こでアルカリと反応し易い形態に変性する。変性物は活
性点近傍のアルカリ水酸化物などと迅速に反応し、硝酸
塩、亜硝酸塩として安定保持される。触媒活性点は空席
となるので、吸着−変性のサイクルを繰り返すことがで
きる。
【0025】生成した硝酸塩、亜硝酸塩の陰イオン(N
3 、NO2 )は活性点近傍から周辺へと拡散し、
同近傍にフリーなアルカリが再生され、活性点上に生成
する変性物との反応を繰り返す。
【0026】従って、NO2 吸収開始当初は活性点近傍
にアルカリが多量に存在するので、吸収速度はNO2
活性点への吸収速度が律速となり、NO2 吸収量の増大
と共に活性点周辺への拡散速度が律速となる。
【0027】本発明者らは、先に、a)のNO2 変性触
媒作用を有する担体として、チタニア(TiO2 )にマ
ンガン(Mn)塩を含浸させ、乾燥・焼成してなる担体
を提案した(特開平8−192049号公報参照)。
【0028】また、この担体にK、Naなどのアルカリ
金属の水酸化物を含浸担持させたNO2 吸収剤も提案し
た(特開平10−211427号公報参照)。
【0029】上記の吸収剤は、想定通り1ppm以下の
低濃度NO2 を効率的に吸収でき、著しい改良効果を示
したが、低濃度域でのNO2 吸収速度は吸収剤表面のN
2蓄積量が増大するに従い急速に低下することか明ら
かとなった(図5参照)。
【0030】この原因は、強アルカリ硝酸塩または亜硝
酸塩が過度に安定で、活性点近傍からNO2 、NO3
が容易には拡散せず、触媒活性点近傍のフリーなアル
カリが急激に減少するためと推定された。
【0031】
【発明の構成】そこで、c)の要件を満たすアルカリを
探索した結果、塩基性アミノ酸、特にアルギニン、なら
びに有機アミン化合物、特にグアニジンが良好な特性を
示すことを見いだした。
【0032】本発明によるNO2 吸収剤は、多孔質担体
に、塩基性アミノ酸および/または有機アミン化合物が
担持されたものである。このNO2 吸収剤は、例えば、
0.5〜3.0モル/リットル、好ましくは1.0〜
2.0モル/リットルの塩基性アミノ酸および0.5〜
3.0モル/リットル、好ましくは1.0〜2.0モル
/リットルの有機アミン化合物をそれぞれ別々に含む2
つの水溶液を多孔質担体に逐次含浸させることによって
製造される。また、これは、0.5〜3.0モル/リッ
トル、好ましくは1.0〜2.0モル/リットルの塩基
性アミノ酸および/または0.5〜3.0モル/リット
ル、好ましくは1.0〜2.0モル/リットルの有機ア
ミン化合物を含む1つの水溶液を多孔質担体に含浸させ
ることによっても製造される。上記含浸後の多孔質担体
を150℃以下、好ましくは100℃以下で乾燥する。
【0033】本発明によるNO2 吸収剤は、さらにアル
カリ水酸化物が担持されたものであってもよい。
【0034】本発明によるNO2 吸収剤は、好ましく
は、多孔質担体に、塩基性アミノ酸と、有機アミン化合
物および/またはアルカリ水酸化物とが担持されている
ものである。このNO2 吸収剤は、例えば、0.5〜
2.0モル/リットル、好ましくは0.8〜1.5モル
/リットルの塩基性アミノ酸と、0.5〜3.0当量、
好ましくは0.8〜2.0当量(アミノ酸のカルボン酸
に対する当量)の有機アミン化合物および/または0.
5〜3.0当量、好ましくは0.8〜2.0当量(アミ
ノ酸のカルボン酸に対する当量)のアルカリ水酸化物と
を含む混合水溶液を多孔質担体に含浸させることによっ
ても製造される。上記含浸後の多孔質担体を150℃以
下、好ましくは100℃以下で乾燥する。
【0035】多孔質担体の1つの例は、固体酸性を有す
る多孔質酸化物である。固体酸性を有する多孔質酸化物
は、アルミナ、シリカ・アルミナ、チタニア、ゼオライ
ト等である。これらな単独でも2以上の組み合わせでも
用いられる。
【0036】好ましい多孔質担体は、多孔質酸化物にM
n、Co、FeおよびNiからなる群から選ばれる物質
またはこれらの組合せを担持して得られる金属添加担体
である。金属添加担体は、例えば、Mn、Co、Feお
よびNiからなる群から選ばれる物質またはこれらの組
合せの、硫酸塩以外の無機酸塩または有機酸塩の0.5
〜5モル/リットル、好ましくは2〜4モル/リットル
の水溶液を多孔質酸化物に同時または逐次に含浸させる
ことによって得られる。
【0037】多孔質酸化物の比表面積は30〜500m
2 /g、好ましくは60〜120m2 /gである。
【0038】多孔質酸化物は、板状またはハニカム状の
プレフォーム体の繊維間の隙間に保持されていてもよ
い。
【0039】多孔質担体の他の例は活性炭である。活性
炭の比表面積は100〜2000m2 /g、好ましくは
300〜600m2 /gである。
【0040】活性炭はハニカム状であることが好まし
い。
【0041】塩基性アミノ酸としてはアルギニンが好ま
しく、有機アミン化合物としてはグアニジンが好まし
い。アルカリ水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸
化カリウムおよび水酸化ナトリウムからなる群から選ば
れる物質またはこれらの組合せが好ましい。
【0042】上記構成のNO2 吸収剤は、これに道路ト
ンネルの換気ガスを流速0.05〜10.0Nm/s
(空塔基準)で通し、換気ガス中のNO2 を吸収除去す
る、道路トンネル換気ガス浄化に好適に使用される。
【0043】以下、本発明によるNO2 吸収剤をより詳
細に説明する。
【0044】有機アミン化合物とNO2 との反応性は古
くから知られており、活性炭に芳香族アミン化合物な
ど、蒸気圧の低い有機アミン化合物を担持したNO2
収剤などが知られている。また、エタノールアミンとN
2 との反応性を利用した、大気中のNO2 分析法が
“アルカリ濾紙法”として知られている。
【0045】しかし、有機アミン化合物と担体との結合
力は弱く、かつ僅かではあるが有機アミン化合物が蒸散
するため、少量の吸収剤に大量のガスを流しかつ数カ月
以上1年にも亘る長期間使用に耐えるものは得られてい
ない。
【0046】本発明では、NOx変性触媒作用を付加し
た固体酸性担体または活性炭に塩基性アミノ酸、グアニ
ジンなど、常温で固体であり、極めて蒸気圧の低いもの
を使用することにより上記問題を解決している。さらに
塩基性アミノ酸、グアニジンなどは、担体である固体酸
性酸化物に強く結合し、また活性炭には強く吸着される
特性を有している。
【0047】本発明によるNO2 吸収剤は、固体酸担体
または活性炭に塩基性アミノ酸、グアニジンなどを担持
させたものであり、前述の過酷な使用条件にも耐える優
れたNO2 吸収剤として機能する。
【0048】上記NO2 吸収剤はそのままで十分実用に
耐えるものであるが、本発明者らは更にその性能を向上
させる方法を見出した。
【0049】アミノ酸は一般にアミノ基(塩基性)とカ
ルボキシル基(酸性)の両者を持つ。アミノ基はNO2
の固定に役立つが、カルボキシル基はそうでない。ま
た、アルギニンおよびグアニジンは共にHN=C(イミ
ド基)を持ち、これはアミノ基と同様固体酸点と反応し
アルギニン、グアニジンの担体表面への固定化に役立
つ。従ってNO2 固定に有効なフリーのアミノ基が増加
することになり、アルギニンおよびグアニジンは他の有
機アミン化合物より蒸散し難くかつ高いNO2 固定化能
を示す。
【0050】しかし、アルギニン中のカルボキシル基
は、式[I] に示すように、分子構造上アミノ基の近傍に
位置し、NO2 固定に役立たないばかりでなくアミノ基
間を伝播するNO3 、NO2 等の拡散に対し阻害要
因にもなっている。
【0051】
【化1】
【0052】このカルボキシル基に塩基性化合物を作用
させれば、カルボキシル基もNO2固定化に有効に機能
し、吸収剤の吸収容量が増加する。特に塩基性化合物と
して式[II]に示すグアニジンを使用すれば、NO2 拡散
に有効なアミノ基のみが存在することになり、拡散の阻
害要因が減少する。
【0053】
【化2】
【0054】NO2 拡散が容易となれば、NO2 吸収速
度の向上のみでなく、触媒活性点周辺の広い部分がNO
2 固定化に有効となり、吸収容量の増加にも繋がる。
【0055】以上の関係を図6に示す。
【0056】好ましい例では、アルギニンとほぼ等モル
のアルカリ水酸化物またはグアニジンとを含んだ水溶液
をMn添加チタニア担体に含浸させ同担体を乾燥させ、
良好なNO2 吸収剤を得る。但し、アルカリ水酸化物ま
たはグアニジンは直接担体の酸性点と反応するので、現
実的には水溶液中にアルギニンより多少過剰に存在させ
ることが望ましい。
【0057】アルギニンなどの担持量の増加は、NO2
吸収量の増加に繋がるが、過多の担持はアルギニンなど
による触媒細孔の閉塞や触媒活性点埋没を招き、吸収速
度を低下させる。
【0058】担体として活性炭を用いたNO2 吸収剤
も、固体酸担体NO2 吸収剤とほぼ同様の効果を示す
が、これよりアルギニンの添加効果は低い。
【0059】一般に、活性炭は、固体酸担体と比べ、比
表面積は大きいが細孔径は小さく、吸着速度を低下させ
ない比表面積当たりの限界担持量は固体酸担体より低
い。
【0060】本発明のNO2 吸収剤の本質的な機能は、 NOx変性触媒作用を付加した固体酸性担体または活
性炭を担体として、 それに塩基性アミノ酸と、有機アミン化合物またはア
ルカリ水酸化物を担持する、 ことにより発現され、担体の詳細な表面構造(結晶型、
細孔分布、酸強度、表面電子密度分布、酸化物表面配位
数など)によって大きくは影響されない。また塩基性ア
ミノ酸、有機アミン化合物の種類によっても本質的な変
化はない。
【0061】
【発明の実施の形態】本発明によるNO2 吸収剤の製造
方法およびその性能・特性を実施例で具体的に示す。
【0062】実施例では固体酸担体としてチタニアを、
活性炭としてピッチ系活性炭を使用しているが、本発明
によるNO2 吸収剤はこれら担体からなるものに限定さ
れない。
【0063】実施例1 a)固体酸担体NO2 吸収剤(板状)の製造 セラミックペーパー(厚さ0.5mm:日本無機(株)
製)を固形分濃度34重量%のチタニア(TiO2 )コ
ロイド溶液に浸漬し、ついで空気中120℃で乾燥し
た。こうして、ペーパーを構成するセラミックス繊維間
の隙間にチタニアを保持させた。
【0064】セラミックペーパーのチタニアコロイド溶
液への浸漬および乾燥操作を再度行い、セラミックペー
パーにアナターゼ型チタニアが分散保持された固体酸担
体保持板状物を得た。
【0065】この板状物のチタニアの保持量はペーパー
坪量当たり420g/m2 であった。
【0066】これを3.0モル/リットルの硝酸マンガ
ン(Mn(NO3 2 )水溶液に30分浸漬し、ついで
空気中120℃で乾燥し、通気中400℃で3時間焼成
し、NO2 変性の触媒活性を有するMn添加板状担体を
得た。この担体のMn担持量は3.2mモル/g(Ti
2 )、比表面積は87m2 /gであった。
【0067】L−アルギニン1.3モル/リットル、グ
アニジン1.5モル/リットルの混合水溶液を調製し、
上記担体を30分浸漬し、通気中60℃で乾燥し、板状
のNO2 吸収剤(A) を得た。
【0068】b)固体酸担体NO2 吸収剤の性能 板状の吸収剤(A) (100mm×35mm)2枚を充填
した吸収管に表1に示す組成の標準ガスを2リットル/
分の流量で通し、吸収剤の前流および後流においてNO
2 濃度を分析し、下記計算式によりNO2 吸収率を所定
時間計測した。ついで、表2に示す、大量のNO2 を含
む加速ガスを所定時間通し、その時のNO2 吸収率と積
算吸収量を計測した。
【0069】その後、再び標準入口ガスを流し、低濃度
域のNO2 吸収率を測定した。
【0070】この操作を4回繰り返し、NO2 吸収量と
吸収率の関係を求めた。この結果を図7に示す。
【0071】吸収開始当初からNO2 吸収量が5リット
ル/m2 に達するまでほぼ100%の吸収率を示し、そ
の後吸収率が低下し吸収量が7リットル/m2 に達した
時の吸収率は約90%であった。
【0072】NO2 吸収率=[(入口NO2 濃度−出口
NO2 濃度)/入口NO2 濃度]×100
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】実施例2 a)活性炭担体NO2 吸着剤(ハニカム)の製造 武田薬品(株)製の活性炭ハニカムを空気中80℃で乾
燥した後、0.8モル/リットルのグアニジン水溶液に
30分浸漬し、60℃で乾燥し、グアニジン担持活性炭
ハニカム(B) を得た。
【0076】このNO2 吸着剤(B) の比表面積は490
2 /gであった。
【0077】b)活性炭担体NO2 吸着剤の性能 NO2 吸着剤(B) を20mm×20mm×50mmにカ
ットし、カット片を吸収管に充填し、6リットル/分の
流量で表1に示す組成の標準ガスを通した。
【0078】以降の操作は、実施例1のb)と同様に行
い、NO2 吸収量と吸収率の関係を求めた。この結果を
図8に示す。
【0079】活性炭担体NO2 吸着剤(B) でも、固体酸
担体NO2 吸収剤と同様に、NO2吸収量が5リットル
/m2 に達するまでは、ほぼ100%の吸収率が得ら
れ、その後NO2 吸収量の増加に従って吸収率が低下し
約10リットル/m2 に達したときに吸収率が90%程
度となる。
【0080】実施例3:金属添加担体NO2 吸収剤およ
び変性触媒性能 添加する金属塩を表3に示すものに代えた点を除いて、
実施例1のa)と同様の操作で各種金属添加担体NO2
吸収剤(C) 〜(I) を得た。
【0081】NO2 吸収剤(C) 〜(I) (100mm×3
5mm)の各1枚を吸収管に充填し、表1に示す組成の
標準ガスを4リットル/分の流量で通し、吸収率(初期
性能)を計測した。この結果を表3に示す。硝酸マグネ
シウムの添加はNO2 吸収速度の向上には効果を示さな
かった。
【0082】
【表3】
【0083】実施例4:アルギニンと有機アミン化合物
・アルカリ水酸化物の共存効果(固体酸担体使用) 実施例1のMn添加板状担体と同じ担体に各種濃度のア
ルギニン、有機アミン化合物および/またはアルカリ水
酸化物を共担持させ、実施例1と同じ手順でNO2 吸収
剤(K) 〜(T) を得た。これら吸収剤の性能を実施例1の
b)と同様な方法で計測した。表4に浸漬液濃度および
NO2 吸収性能の一例を示す。
【0084】
【表4】
【0085】実施例5:アルギニンと有機アミン化合物
・アルカリ水酸化物の共存効果(活性炭担体使用) 実施例2と同様な手順で、活性炭担体にアルギニンなら
びに有機アミン化合物・アルカリ水酸化物を担持させ、
NO2 吸収剤AC-1〜AC-7を得、これら吸収剤の特性を計
測した。但し、特性差をより明確にするために、NO2
吸収剤のカット片のサイズを20mm×20mm×25
mmとし、NO2 吸収率を低く押さえた条件で計測を行
った。この結果を表5に示す。
【0086】
【表5】
【0087】実施例6:アルギニンと有機アミン化合物
・アルカリ水酸化物の共存効果(粒状担体使用) 各種固体酸粒状担体(8〜14メッシュ)を3.0モル
/リットルの硝酸マンガン水溶液に30分浸漬し、空気
中120℃で3時間乾燥後、400℃で5時間焼成し
て、マンガン添加固体酸担体を得た。これをL−アルギ
ニン1.3モル/リットル、グアニジン1.5モル/リ
ットルを含む混合水溶液に30分浸漬し、空気中60℃
で5時間乾燥して、各種の粒状NO2 吸収剤PP-1〜PP-7
を得た。
【0088】
【表6】
【0089】これら粒状吸収剤4mlを吸収管に充填
し、2リットル/分で表1に示す組成の標準ガスを通
し、吸収剤前流および後流においてNO2 濃度を分析
し、初期性能を計測した。その後表2に示す組成の加速
ガスを通してNO2 吸収量が250mlに達した時点
で、再び表1の標準ガス組成に切り替え、NO2 吸収後
の性能を計測した。計測結果を表6に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はNO2 /NOx比とNO2 除去率の関
係を示すグラフである。
【図2】 図2は入口NO2 濃度とNO2 除去率の関係
を示すグラフである。
【図3】 図3は吸着時間とNO,NO2 濃度の関係を
示すグラフである。
【図4】 図4はNO2 吸収剤表面におけるNO2 吸収
現象を示す概念図である。
【図5】 図5は入口NO2 濃度とNO2 除去率の関係
を示すグラフである。
【図6】 図6は想定されるNO2 吸収剤表面構造を示
す概念図である。
【図7】 図7はNO2 吸収量とNO2 吸収率の関係を
示すグラフである。
【図8】 図8はNO2 吸収量とNO2 吸収率の関係を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平9−305415 (32)優先日 平9(1997)11月7日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 福寿 厚 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質担体に、塩基性アミノ酸および/
    または有機アミン化合物が担持されていることを特徴と
    する二酸化窒素吸収剤。
  2. 【請求項2】 さらにアルカリ水酸化物が担持されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の二酸化窒素吸収剤。
  3. 【請求項3】 多孔質担体に、塩基性アミノ酸と、有機
    アミン化合物および/またはアルカリ水酸化物とが担持
    されていることを特徴とする二酸化窒素吸収剤。
  4. 【請求項4】 多孔質担体が固体酸性を有する多孔質酸
    化物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載の二酸化窒素吸収剤。
  5. 【請求項5】 固体酸性を有する多孔質酸化物が、アル
    ミナ、シリカ・アルミナ、チタニアおよびゼオライトか
    らなる群から選ばれる物質またはこれらの組合せである
    ことを特徴とする請求項4記載の二酸化窒素吸収剤。
  6. 【請求項6】 多孔質担体が、多孔質酸化物にMn、C
    o、FeおよびNiからなる群から選ばれる物質または
    これらの組合せを担持して得られる金属添加担体である
    ことを特徴とする請求項5記載の二酸化窒素吸収剤。
  7. 【請求項7】 金属添加担体が、Mn、Co、Feおよ
    びNiからなる群から選ばれる物質またはこれらの組合
    せの、硫酸塩以外の無機酸塩または有機酸塩の0.5〜
    5モル/リットルの水溶液を多孔質酸化物に同時または
    逐次に含浸させて得られることを特徴とする請求項6記
    載の二酸化窒素吸収剤。
  8. 【請求項8】 多孔質酸化物の比表面積が30〜500
    2 /gであることを特徴とする請求項4〜7のいずれ
    か1項記載の二酸化窒素吸収剤。
  9. 【請求項9】 多孔質酸化物が、板状またはハニカム状
    のプレフォーム体の繊維間の隙間に保持されていること
    を特徴とする請求項4〜8のいずれか1項記載の二酸化
    窒素吸収剤。
  10. 【請求項10】 多孔質担体が活性炭であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項記載の二酸化窒素吸
    収剤。
  11. 【請求項11】 活性炭の比表面積が100〜2000
    2 /gであることを特徴とする請求項10記載の二酸
    化窒素吸収剤。
  12. 【請求項12】 活性炭がハニカム状であることを特徴
    とする請求項10または11記載の二酸化窒素吸収剤。
  13. 【請求項13】 塩基性アミノ酸がアルギニンであるこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の二
    酸化窒素吸収剤。
  14. 【請求項14】 有機アミン化合物がグアニジンである
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の
    二酸化窒素吸収剤。
  15. 【請求項15】 アルカリ水酸化物が、水酸化リチウ
    ム、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムからなる群
    から選ばれる物質またはこれらの組合せであることを特
    徴とする請求項2〜14のいずれか1項記載の二酸化窒
    素吸収剤。
  16. 【請求項16】 0.5〜3.0モル/リットルの塩基
    性アミノ酸および0.5〜3.0モル/リットルの有機
    アミン化合物をそれぞれ別々に含む2つの水溶液を多孔
    質担体に逐次含浸させるか、0.5〜3.0モル/リッ
    トルの塩基性アミノ酸および/または0.5〜3.0モ
    ル/リットルの有機アミン化合物を含む1つの水溶液を
    多孔質担体に含浸させることを特徴とする請求項1記載
    の二酸化窒素吸収剤の製造方法。
  17. 【請求項17】 0.5〜2.0モル/リットルの塩基
    性アミノ酸と、0.5〜3.0当量(アミノ酸のカルボ
    ン酸に対する当量)の有機アミン化合物および/または
    0.5〜3.0当量(アミノ酸のカルボン酸に対する当
    量)のアルカリ水酸化物とを含む混合水溶液を多孔質担
    体に含浸させることを特徴とする請求項3記載の二酸化
    窒素吸収剤の製造方法。
  18. 【請求項18】 含浸後の多孔質担体を150℃以下で
    乾燥することを特徴とする請求項16または17記載の
    二酸化窒素吸収剤の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜15のいずれか1項記載の
    二酸化窒素吸収剤に道路トンネルの換気ガスを流速0.
    05〜10.0Nm/s(空塔基準)で通し、換気ガス
    中のNO2 を吸収除去する道路トンネル換気ガス浄化方
    法。
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