JPH1119190A - 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置 - Google Patents

電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置

Info

Publication number
JPH1119190A
JPH1119190A JP9177368A JP17736897A JPH1119190A JP H1119190 A JPH1119190 A JP H1119190A JP 9177368 A JP9177368 A JP 9177368A JP 17736897 A JP17736897 A JP 17736897A JP H1119190 A JPH1119190 A JP H1119190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
electron beam
main body
irradiated
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9177368A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Kinoshita
忍 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwasaki Denki KK filed Critical Iwasaki Denki KK
Priority to JP9177368A priority Critical patent/JPH1119190A/ja
Publication of JPH1119190A publication Critical patent/JPH1119190A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の外面及び内面のすべてに確実に電子線
を照射することができる電子線滅菌方法及び電子線滅菌
装置を提供する。 【解決手段】 搬送手段50は二本のワイヤ51,51
により容器2を搬送するものである。ここで、容器2と
しては、厚みが100g/m2 より厚く700g/m2
より薄い円筒状の本体部2aと、本体部2aの上部に位
置する口部2bとを有するものを用いる。容器2の口部
2bを二本のワイヤ51,51で挟んで、容器2を立て
た状態に吊り下げる。次に、搬送手段50を動作させ、
容器2を照射室31内に搬送する。容器2が照射室31
の照射空間36を通過するときに、電子線照射手段21
は容器2の側面から電子線を照射する。また、回動手段
60は、電子線の照射時に、二本のワイヤ51,51を
操作し、容器2をその中心軸の回りに少なくとも約25
度回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、飲料用や
医療用に使用される容器、特にプラスチック製の容器を
滅菌する際に利用される電子線滅菌方法及び電子線滅菌
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、飲料用や医療用に使用される容器
は、健康衛生面等を考慮して、病原菌及び他の微生物を
滅菌レベルで殺菌する必要がある。この場合、特に、容
器の外面だけでなく、内面をも滅菌することが要求され
る。従来より、かかる容器の滅菌には、薬剤、紫外線、
γ線又は高エネルギー電子線等が用いられている。
【0003】薬剤による滅菌では、例えば過酸化水素等
の殺菌効果を持つ薬液を容器内に充満させて容器の内部
を滅菌する。容器は連続的に且つ大量に生産されるた
め、滅菌処理も迅速に実施する必要があるので、薬液
は、通常、高濃度とする。時には、滅菌効果を上げるた
めに薬液を加熱することもある。かかる薬液は人体に対
して有害なものが多いので、滅菌が完了した後、容器か
ら薬液を取り出し、容器を無菌水でよくリンスして薬液
が残留しないようにする必要がある。このように薬剤に
よる滅菌処理には、多くの手間を要すると共に、その作
業スペースも広くなってしまうという問題がある。ま
た、過酸化水素等の作業環境雰囲気により作業者の髪の
毛が茶色に染まってしまうこともある。
【0004】また、最近、プラスチック製の容器につい
ては、プレフォームを加熱し、ブロー成形により容器形
状とした後、加熱殺菌により容器を無菌化した状態で内
容物を容器に充填する方法も実施されている。しかし、
この方法では、内容物の充填装置に、本方法を適用する
設備を組み込む必要があるので、広いスペースを要する
と共に、その設備を充填作業用のクリーンルーム内に導
入しなければならないので、かなり高価なものとなって
しまう。
【0005】紫外線による殺菌は、手軽に実施できる方
法である。しかし、紫外線は表面の殺菌には適している
が、透過力に限界があるため、ゴミ等の陰となる部分
や、容器の内面については殺菌が行えず、確実性に欠け
るという問題がある。また、γ線や高エネルギー電子線
による殺菌では、処理中にγ線や二次的に制動X線が発
生する。かかるγ線やX線は人体に対して有害であり、
しかも透過力が大きいので、それを遮蔽するのに、装置
をコンクリート等で遮蔽した専用の建物が必要となり、
装置も大型化し、高価なものとなってしまう。また、こ
の場合は、滅菌専門の別工場で一括してバッチ処理方式
で処理しなければならず、滅菌工程を容器の製造ライン
に組み入れることは困難である。
【0006】このため、容器の滅菌を行うには、低エネ
ルギー電子線を利用する方法が用いられる。この場合、
まず、容器を横に倒した状態でコンベア等の搬送装置に
載せる。そして、容器を搬送装置によって水平方向に搬
送し、その容器が所定の照射領域を通過するときに、上
から低エネルギー電子線を照射して、滅菌処理を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる低エネルギー電
子線を容器に照射すると、容器の厚みがある一定の値以
下であれば、電子線は容器を透過して内部に進むため、
容器の上側外面だけでなく、内面についても滅菌するこ
とができる。しかしながら、低エネルギー電子線は浸透
性が低いので、容器の内部に進行した電子線は再度、容
器を透過することはできない。このため、容器の下側外
面のうち搬送装置と接触している部分や、容器の底部に
凹部が形成されたものを用いた場合にあっては、容器の
内面側の凹部のうち、電子線照射方向に対して裏側に位
置する部分については、電子線が照射されず、滅菌でき
ないという問題がある。
【0008】尚、この場合、一度、容器に電子線を照射
した後、その容器の下側を上側にして再度、電子線を照
射することにより、容器全体を滅菌処理することができ
る。しかし、この方法では、作業効率が悪い。また、容
器に対して上下方向から電子線を照射することにより一
度に容器の全面を滅菌することも可能である。しかし、
電子線照射装置が二台必要となり、高価なものとなって
しまうと共に、容器の下側については搬送装置が邪魔し
て、どうしても電子線を照射できない部分が残り、十分
な滅菌処理ができない。
【0009】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、容器の外面及び内面のすべてに確実に電子線を
照射することができる電子線滅菌方法及び電子線滅菌装
置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る電子線滅菌方法は、筒状の本体部及び
前記本体部の上部に口部を有する容器を、立てた状態で
搬送しながら、且つ前記容器の中心軸を回動軸にして前
記容器を少なくとも約25度回動しながら、前記容器の
側面から電子線を照射することを特徴とするものであ
る。
【0011】上記の目的を達成するための本発明に係る
電子線滅菌装置は、筒状の本体部及び前記本体部の上部
に口部を有する容器を立てた状態で搬送する搬送手段
と、前記搬送手段によって搬送される前記容器の側面か
ら電子線を照射する電子線照射手段と、前記容器の中心
軸を回動軸にして前記容器を少なくとも約25度回動す
る回動手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0012】容器を立てた状態で搬送しながら、容器の
側面から電子線を照射すると、電子線は、容器の電子線
が直接照射される外面だけでなく、他の外面にも回り込
むので、容器の外面のすべてに電子線を照射することが
できる。また、電子線の照射時に容器の中心軸を回動軸
にして容器を少なくとも約25度回動することにより、
容器の底部に凹部が形成されたものを用いる場合であっ
ても、容器の少なくとも一部を透過した電子線は、容器
の内面側の凹部のうち、電子線照射方向に対して裏側に
位置する部分にも回り込むので、容器の内面のすべてに
電子線を照射することができる。したがって、容器の外
面及び内面のすべてに電子線を照射して、確実に滅菌処
理をすることができる。
【0013】尚、低エネルギー電子線が少なくとも本体
部から容器の内部に透過することができるようにするた
め、容器としては、少なくとも本体部の厚みが100g
/m 2 より厚く700g/m2 より薄いものを用いるこ
とが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である電子線滅菌方法に用いられる電子線滅菌装置の概
略断面図、図2はその電子線滅菌装置の電子線発生部の
概略回路図、図3はその電子線滅菌装置において被処理
物が搬送される様子を説明するための図、図4は本実施
形態で用いる被処理物を説明するための図である。ここ
で、図1は電子線滅菌装置を上から見た図を示してい
る。
【0015】図1に示す電子線滅菌装置は、被処理物の
滅菌処理に利用されるものである。被処理物としては、
図4に示すように、円筒状の本体部2aと、本体部2a
の上部に位置する口部2bと、底部に形成された凹部2
cとを有する容器2を用いる。口部2bには、円輪部α
や、キャップを被せるためのネジ溝βが形成されてい
る。また、容器2としては、少なくとも本体部2aの厚
みが100g/m2 より厚く700g/m2 より薄いも
のを用いることにする。ここで、単位面積当たりの質量
である面密度(g/m2 )を、厚み(m)に換算するに
は、面密度(g/m2 )を密度(g/m3 )で割ればよ
い。本実施形態では、容器2として、ペット(PET)
ボトルを用いる場合について説明する。かかるペットボ
トルは飲料水を入れる容器として使用されるものであ
り、外面だけでなく、内面も滅菌する必要がある。
【0016】電子線滅菌装置は、図1及び図3に示すよ
うに、電子線照射手段10と、搬送手段50と、回動手
段60とを具備するものである。電子線照射手段10
は、電子線発生部21と、照射室31と、照射窓部41
とを備える。電子線発生部21は、電子線を発生するタ
ーミナル26と、ターミナル26で発生した電子線を真
空空間(加速空間)で加速する加速管27とを有するも
のである。また、電子線発生部21の内部は、電子が気
体分子と衝突してエネルギーを失うことを防ぐため、及
びフィラメント26aの酸化を防止するため、図示しな
いポンプ等により1×10-5Paの真空に保たれてい
る。ターミナル26は、熱電子を放出する線状のフィラ
メント26aと、フィラメント26aを支持するガン構
造体26bと、フィラメント26aで発生した熱電子を
コントロールするグリッド26cとを有する。尚、電子
線発生部21は、図3に示すように、立てた状態で搬送
される容器2の側面から電子線を照射するために、照射
室31の側部に設けられる。
【0017】また、電子線発生部21には、図2に示す
ように、フィラメント26aを加熱して熱電子を発生さ
せるための加熱用電源28aと、フィラメント26aと
グリッド26cとの間に電圧を印加する制御用直流電源
28bと、グリッド26cと照射窓部41に設けられた
窓箔46との間に電圧(加速電圧)を印加する加速用直
流電源28cとが設けられている。
【0018】照射室31は、電子線を被処理物に照射す
る照射空間36を含むものである。照射室31の内部
は、空気雰囲気としている。また、被処理物は照射室3
1内を搬送手段50により、図1において左側から右側
に移動する。尚、電子線発生部21及び照射室31の周
囲は電子線照射時に二次的に発生するX線が外部へ漏出
しないように、鉛遮蔽が施されている。
【0019】また、照射室31内には、被処理物を介し
て照射窓部41と対向する側に反射板37を設けてい
る。反射板37は、照射された電子線を反射するための
ものであり、その材質としては、重元素を用いている。
かかる反射板37を設けたことにより、反射板37で反
射された電子線は照射窓部41と対向する側から被処理
物の側面に照射することになるので、搬送される被処理
物に対して電子線を、より効果的に且つ均一に照射する
ことができる。
【0020】照射窓部41は、金属箔からなる窓箔46
と、窓箔46を冷却すると共に窓箔46を支持する窓枠
構造体47とを有するものである。窓箔46は、電子線
発生部21内の真空雰囲気と照射室31内の空気雰囲気
とを仕切るものであり、また窓箔46を介して照射室3
1内に電子線を取り出すものである。窓箔46に使用す
る金属としては、電子線発生部21内の真空雰囲気を十
分維持できる機械的強度があって、電子線が透過しやす
いように比重が小さくて肉厚が薄く、しかも耐熱性に優
れたものが望ましい。通常は、機械的な取扱いやすさか
ら厚さ約10μm程度のチタン(Ti)箔が使用されて
いる。
【0021】加熱用電源28aによりフィラメント26
aに電流を通じて加熱するとフィラメント26aは熱電
子を放出し、この熱電子は、フィラメント26aとグリ
ッド26cとの間に印加された制御用直流電源28bの
制御電圧により四方八方に引き寄せられる。このうち、
グリッド26cを通過したものだけが電子線として有効
に取り出される。そして、このグリッド26cから取り
出された電子線は、グリッド26cと窓箔46との間に
印加された加速用直流電源28cの加速電圧により加速
管27内の加速空間で加速された後、窓箔46を突き抜
け、照射室31の照射空間36を搬送される被処理物に
照射される。
【0022】尚、通常は、加熱用電源28aと加速用直
流電源28cとを所定の値に設定し、制御用直流電源2
8bを可変にすることにより、ビーム電流の調整を行っ
ている。一般に、電子線照射手段10では、被処理物が
吸収する線量はビーム電流に比例する。このため、ビー
ム電流を変えることにより、電子線の吸収線量を調整す
ることができる。また、本実施形態では、低エネルギー
電子線を実現するために、加速電圧を100kV以上3
00kV以下の範囲において設定する。
【0023】搬送手段50は、図1又は図3に示すよう
に、二本のワイヤ51,51を有するものであり、照射
室31内に設けられている。容器2は、口部2bに形成
された円輪部αを二本のワイヤ51,51に引っ掛け
て、立てた状態に吊り下げられる。そして、二本のワイ
ヤ51,51を図1において左側から右側に移動するこ
とにより、容器2は立てた状態のまま搬送される。かか
る搬送手段50としては、公知の搬送装置を利用するこ
とができるので、その詳細な説明は省略する。また、か
かる搬送装置を用いることにより、電子線照射処理工程
の前処理工程及び後処理工程と同じ搬送装置を用いるこ
とになるので、製造ラインへの組み込みが容易となる。
【0024】また、回動手段60は、搬送装置50で搬
送されている容器2を、その容器2の中心軸を回動軸に
して少なくとも約25度回動し、且つ容器2に電子線が
照射されている間に、一方向の回動、すなわち、2分の
1の回動を終えるように容器2を回動する。具体的に
は、例えば、容器2が照射室31の照射空間36に搬送
されたときに、各ワイヤ51,51の移動速度が異なる
ように、二本のワイヤ51,51を操作することにより
容器2を回動する。なお、電子線の照射中に容器を18
0度以上回すことは、容器の同一部分に重複して電子線
を照射することになるので、無駄な処理となる。また、
必要以上に回動の角度を大きくすると、単位時間当たり
の処理量が少なくなるとともに、ワイヤの操作量(移動
量)が多くなるので好ましくない。したがって、回動の
角度は大きくても360度以内がよく、容器2を一回転
する必要はない。
【0025】次に、本実施形態の電子線滅菌方法につい
て説明する。まず、容器2の口部2aを二本のワイヤ5
1,51で挟んで、容器2を立てた状態に吊り下げる。
次に、搬送手段50を動作させ、容器2を照射室31内
に搬送する。そして、容器2が照射室31の照射空間3
6を通過するときに、電子線照射手段21は容器2の側
面から低エネルギー電子線を照射する。また、回動手段
60は、電子線の照射時に、二本のワイヤ51,51を
操作し、前述したように、容器2をその中心軸の回りに
回動させる。
【0026】かかる電子線滅菌方法では、容器2が照射
空間36を通過するときに、容器2の照射窓部41に対
向する側の外面に電子線が直接照射されると共に、電子
線の回り込み現象により、容器2の他の外面にも電子線
が照射される。これにより、容器2の外面のすべてに電
子線が照射される。ここで、電子線の回り込み現象は、
次のようにして起こる。すなわち、電子線は、窓箔46
から照射空間36に出ていくときに分散し、また、照射
空間36内にある空気と衝突して散乱する。かかる散乱
した電子線は容器2や照射空間36内の壁等で反射して
反射電子又は二次電子として散乱したり、さらに空気と
衝突して散乱することにより、多重散乱が引き起こされ
る。こうして、多重散乱して方向性を失った電子線が、
容器2の照射窓部41に対向する側の面以外の面に回り
込むことになる。
【0027】尚、本実施形態では、二本のワイヤ51,
51で容器2の口部2cを挟んで、容器2を吊り下げる
ことにより、ワイヤ51と容器2の口部2bとの接触面
積が極めて小さくなるので、電子線が照射される際に陰
になる部分が少なくなる。しかも、電子線の照射時に、
容器2を回動することにより、ワイヤ51と口部2bと
の接触部分を移動することができるので、容器2の口部
2bの外面のすべてについても確実に電子線を照射する
ことができる。
【0028】また、本実施形態では、容器2として、少
なくとも本体部2aの厚みが100g/m2 より厚く7
00g/m2 より薄いものを用いたことにより、電子線
は少なくとも本体部2aから容器2の内部に透過するこ
とができる(この理由については後述する。)。このた
め、たとえ口部2bの肉厚が厚く、電子線が口部2bか
らは内部に透過できなくとも、本体部2aから容器2の
内部に透過した電子線の回り込み現象により、口部2b
の内面を含め、容器2の内面のほとんどすべてに電子線
を照射することができる。しかし、図4に示す容器2の
ように、底部に凹部2cが形成されたものにあっては、
電子線の照射時に容器2を回動しないと、容器2の内面
側の凹部2cのうち、電子線照射方向に対して裏側に位
置する部分Xには、電子線が回り込むことができない。
このため、本実施形態の電子線滅菌方法では、電子線の
照射時に容器2をその中心軸の回りに回動して、かかる
凹部2cの裏側部分Xにも電子線が照射できるようにし
ている。
【0029】本発明者等は、かかる電子線滅菌方法によ
り、容器2の内面を滅菌することができるかどうかを確
認する実験を行った。ここで、電子線照射手段21とし
ては、岩崎電気株式会社製の電子線照射装置EC300
/60/180Lを用いた。また、容器2としては、市
販されている500ccタイプのペットボトルを用い
た。このペットボトルの面密度は約450g/m2 であ
る。ここで、面密度はペットボトルを機械的に2.5c
m×1cmのサイズで切り出し、重量測定を行うことに
より算出した。ペットボトルの密度は1.35〜1.3
9g/cm3 であるので、その厚みは約330μmであ
る。
【0030】まず、電子線がペットボトルの内部にどれ
だけ透過することができるかを理論的に予測する。図5
に低エネルギー電子線の浸透深さ曲線を示す。ここで、
図5の横軸は物質の面密度(g/m2 )を表し、また、
同図の縦軸は電子線を照射された物質の表面で受けた線
量を100%とした場合の、深さで受ける線量の割合を
表す。この実験で用いるペットボトルの面密度は約45
0g/m2 であるので、図5から分かるように、加速電
圧が250kVの場合には、約30%の電子線が内部に
透過し、また、加速電圧が300kVの場合には、約6
5%の電子線が内部に透過すると推測される。
【0031】次に、FWT製の線量フィルムをペットボ
トルの各部に貼り付けて、ラジオクロミックドジメトリ
ー方法により、実際にペットボトルの線量分布を調べ
た。この結果、電子線照射手段21の加速電圧を300
kVに設定したときに、電子線照射方向におけるペット
ボトルの本体部2aの外面での線量が56kGyであ
り、その外面に対応する内面での線量が35kGyであ
った。したがって、62.5%の電子線がペットボトル
の内部に透過することが確認され、上述の推測が裏付け
られた。
【0032】また、このペットボトルの口部2bの厚み
は2mm程度であり、加速電圧300kVで加速された
電子線は、口部2bを直接透過できないが、実験の結
果、本体部2aを透過した電子線の回り込み現象によ
り、口部2bの内面でも約25kGyの線量が確認さ
れ、約44%の電子線が照射されていた。さらに、ペッ
トボトルをその中心軸の回りに15度回動させた場合
と、25度回動させた場合とについて、凹部2cの裏側
部分Xにおける線量を調べた。ペットボトルを15度回
動させたときには、凹部2cの裏側部分Xでの線量は1
0kGy程度であり、滅菌レベルの殺菌処理を行うに
は、線量が少し足りない。これに対し、ペットボトルを
25度回動させたときには、凹部2cの裏側部分Xでの
線量は30kGy程度になり、滅菌処理に対する実用的
な線量が得られることが確認された。一般に、容器2を
回動させる角度は25度以上であれば、凹部2cの裏側
部分Xを確実に滅菌処理することができると考えられ
る。したがって、本実施形態の電子線滅菌方法によれ
ば、容器2の外面だけでなく、内面をも十分滅菌するこ
とができる。
【0033】尚、本実施形態において、少なくとも本体
部2aの厚みが100g/m2 より厚く700g/m2
より薄い容器2を用いることにしたのは次の理由によ
る。すなわち、本体部2aの厚みが100g/m2 以下
であると、本体部2aにおける耐圧等の機械的強度が不
足し、容器2として実用的でなくなるからである。ま
た、本体部2aの厚みが700g/m2 以上であると、
図5から分かるように、300kVの加速電圧で加速さ
れた電子線は、容器2の内部に透過しないため、内面の
滅菌ができなくなるからである。ここで、加速電圧を3
00kVより大きくすることは、装置が大型化となり、
制動X線等が発生するので、装置の遮蔽等の問題が生
じ、殺菌工程を容器の製造ラインに組み込むことができ
なくなる。
【0034】次に、本発明者等は、実際に微生物を使用
して、本実施形態の電子線滅菌方法による滅菌処理の効
果を確認する実験を行った。この実験では、ペットボト
ルの各部に、アルミ箔表面に植菌をしたバイオインジケ
ータを貼ったものを、実験サンプルとして用いた。ここ
で、指標菌としては、放射線滅菌において一般的な指標
菌である B.pumilus(spores)E-601 を使用した。ま
た、電子線照射手段21には、岩崎電気株式会社製の電
子線照射装置EC300/60/180Lを用いた。電
子線の照射条件は、加速電圧を300kVとし、ペット
ボトルの表面で50kGyの線量が照射されるように設
定している。
【0035】そして、次の手順により実験を行った。ま
ず、指標菌を培地で2週間培養し、滅菌済み生理食塩水
で回収した後、80°Cで熱処理する。その後、滅菌済
みのアルミ箔に菌数が106 のオーダとなるように、菌
液を塗抹する。そして、その塗抹した菌液が完全に乾燥
した後、アルミ箔をバイオインジケータとして、ペット
ボトルの各部(口部2a、本体部2b及び凹部2cの外
面及び内面等)に貼ることにより、実験サンプルを作製
する。
【0036】次に、二つの実験サンプルA1 ,A2 を電
子線滅菌装置の搬送手段50で搬送しながら、実験サン
プルA1 ,A2 の側面から電子線を照射した。ここで、
実験サンプルA1 については、回動手段60により、実
験サンプルA1 の中心軸の回りに約25度回動し、一
方、実験サンプルA2 については、回動を行わなかっ
た。そして、処理後の実験サンプルA1 ,A2 のインジ
ケータを滅菌済み生理食塩水で洗い出し、この生理食塩
水に含まれる菌をメンブランフィルタにより捕集し、そ
の後、培養して生菌数を測定する。
【0037】また、別の実験サンプルBについては、電
子線滅菌装置の搬送手段50で搬送したが、電子線を照
射しなかった。そして、かかる実験サンプルBのインジ
ケータについての生菌数を初発菌数として考え、それら
のインジケータについては、計数できるように適当に希
釈して混釈培養により生菌数を測定する。この実験の結
果、電子線を照射しなかった実験サンプルBの各インジ
ケータについては、生菌数が1×106 〜7×106
あった。また、回動を行わなかった実験サンプルA2
各インジケータのうち、ペットボトルの内面側の凹部2
cのうち、電子線照射方向に対して裏側に位置する部分
Xに貼られたインジケータについては、生菌数が、電子
線を照射しなかった場合と大差なかったが、他の部分に
貼られたインジケータについては、生菌数が0から3で
あった。一方、約25度回動させた実験サンプルA1
は、すべてのインジケータについて生菌が確認されなか
った。したがって、本実施形態の電子線滅菌方法を適用
すると、容器2を十分滅菌することができることが確認
された。
【0038】本実施形態の電子線滅菌方法では、筒状の
本体部及び本体部の上部に口部を有する容器を、立てた
状態で搬送しながら、且つ容器の中心軸を回動軸にして
容器を少なくとも約25度回動しながら、容器の側面か
ら電子線を照射することにより、電子線は、容器の電子
線が直接照射される外面だけでなく、他の外面にも回り
込むので、容器の外面のすべてに電子線を照射すること
ができる。しかも、容器を回動することにより、容器と
して底部に凹部が形成されたものを用いた場合であって
も、容器の少なくとも一部を透過した電子線は、容器の
内面側の凹部のうち、電子線照射方向に対して裏側に位
置する部分にも回り込むので、容器の内面のすべてに電
子線を照射することができる。したがって、容器の外面
及び内面のすべてを確実に滅菌処理することができる。
【0039】また、本実施形態の電子線滅菌方法では、
滅菌処理を行う場合に100kV以上300kV以下の
加速電圧で電子線を加速するので、制動X線の発生が少
なく、自己遮蔽を簡略化することができる。このため、
かかる電子線滅菌方法に使用する電子線滅菌装置のコン
パクト化を図ることができるので、容器の製造ライン
に、その電子線滅菌装置を使用した滅菌工程を組み込む
ことが可能となる。
【0040】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。上記の実施形態では、容器として、少なく
とも本体部の厚みが100g/m2より厚く700g/
2 より薄いものを用いた場合について説明したが、例
えば、本体部の側面に電子線が透過する薄肉部と電子線
を透過しない厚肉部とを有する容器であっても、本発明
の電子線滅菌方法を適用することができる。本体部に部
分的にでも電子線が透過する薄肉部を有することによ
り、この薄肉部から内部に透過した電子線が容器内の各
部に回り込んで、電子線を透過しない厚肉部等の各部の
内面を滅菌処理できるからである。
【0041】また、上記の実施形態では、円筒状の本体
部を有する容器を用いた場合について説明したが、容器
の本体部は例えば角筒状であってもよい。更に、上記の
実施形態では、容器を立てた状態で搬送する場合につい
て説明したが、例えば、容器を横に寝かせた状態で搬送
するようにしてもよい。この場合は、電子線照射手段と
して、電子線発生部で発生した電子線を容器の側面から
照射するために、電子線発生部や照射窓部等を照射室の
上部に取り付ける必要がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筒
状の本体部及び本体部の上部に口部を有する容器を、立
てた状態で搬送しながら、且つ容器の中心軸を回動軸に
して容器を少なくとも約25度回動しながら、容器の側
面から電子線を照射することにより、電子線は、容器の
電子線が直接照射される外面だけでなく、他の外面にも
回り込むので、容器の外面のすべてに電子線を照射する
ことができ、また、容器として底部に凹部が形成された
ものを用いた場合であっても、容器の少なくとも一部を
透過した電子線は、容器の内面側の凹部のうち、電子線
照射方向に対して裏側に位置する部分にも回り込むの
で、容器の内面のすべてに電子線を照射することがで
き、したがって、容器の外面及び内面のすべてを確実に
滅菌処理することができる電子線滅菌方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子線滅菌装置の概
略構成図である。
【図2】その電子線滅菌装置の電子線発生部の概略回路
図である。
【図3】その電子線滅菌装置において被処理物が搬送さ
れる様子を説明するための図である。
【図4】本実施形態で用いる被処理物を説明するための
図である。
【図5】低エネルギー電子線の浸透深さ曲線を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 容器 2a 本体部 2b 口部 2c 凹部 10 電子線照射手段 21 電子線発生部 26 ターミナル 26a フィラメント 26b ガン構造体 26c グリッド 27 加速管 28a 加熱用電源 28b 制御用直流電源 28c 加速用直流電源 31 照射室 36 照射空間 37 反射板 41 照射窓部 46 窓箔 47 窓枠構造体 50 搬送手段 51 ワイヤ 60 回動手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の本体部及び前記本体部の上部に口
    部を有する容器を、立てた状態で搬送しながら、且つ前
    記容器の中心軸を回動軸にして前記容器を少なくとも約
    25度回動しながら、前記容器の側面から電子線を照射
    することを特徴とする電子線滅菌方法。
  2. 【請求項2】 前記回動は、前記容器に電子線を照射し
    ている間に、一方向の回動を終えるものであることを特
    徴とする請求項1記載の電子線滅菌方法。
  3. 【請求項3】 前記容器の少なくとも前記本体部の厚み
    は100g/m2 より厚く700g/m2 より薄いこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の電子線滅菌方法。
  4. 【請求項4】 前記容器は、前記本体部の側面に電子線
    が透過する薄肉部と電子線を透過しない厚肉部とを有す
    るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電
    子線滅菌方法。
  5. 【請求項5】 前記搬送は二本のワイヤにより前記容器
    の口部を挟むようにして行い、前記回動は前記二本のワ
    イヤの操作により行うことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の電子線滅菌方法。
  6. 【請求項6】 前記照射した電子線を反射するために、
    重元素で構成された反射板を、搬送される前記容器の背
    面側に配置したことを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5記載の電子線滅菌方法。
  7. 【請求項7】 前記容器はペットボトルであることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の電子線
    滅菌方法。
  8. 【請求項8】 前記電子線は150kV以上300kV
    以下の電圧で加速されたものであることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6又は7記載の電子線滅菌方
    法。
  9. 【請求項9】 筒状の本体部及び前記本体部の上部に口
    部を有し、前記本体部の厚みが100g/m2 より厚く
    700g/m2 より薄い容器を搬送しながら、且つ前記
    容器の中心軸を回動軸にして前記容器を少なくとも約2
    5度回動しながら、前記容器の側面から電子線を照射す
    ることを特徴とする電子線滅菌方法。
  10. 【請求項10】 筒状の本体部及び前記本体部の上部に
    口部を有する容器を立てた状態で搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記容器の側面から電
    子線を照射する電子線照射手段と、前記容器の中心軸を
    回動軸にして前記容器を少なくとも約25度回動する回
    動手段と、を具備することを特徴とする電子線滅菌装
    置。
  11. 【請求項11】 前記搬送手段は二本のワイヤにより前
    記容器の口部を挟むようにして前記容器を搬送し、前記
    回動手段は前記搬送手段の前記二本のワイヤを操作する
    ことにより前記容器を回動することを特徴とする請求項
    10記載の電子線滅菌装置。
JP9177368A 1997-07-02 1997-07-02 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置 Pending JPH1119190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9177368A JPH1119190A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9177368A JPH1119190A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1119190A true JPH1119190A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16029741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9177368A Pending JPH1119190A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1119190A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001225814A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Toyo Seikan Kaisha Ltd プリフォーム殺菌方法及びプリフォーム殺菌装置
JP2002173114A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器の殺菌方法
JP2002211520A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器の電子線殺菌装置及び電子線殺菌方法
JP2008237380A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線殺菌装置
WO2008146654A1 (ja) 2007-05-31 2008-12-04 Shibuya Kogyo Co., Ltd. 電子線殺菌装置
JP2009120353A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Shibuya Kogyo Co Ltd グリッパ
JP2012066847A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Suntory Holdings Ltd 電子線殺菌方法および電子線殺菌装置
JP2012121630A (ja) * 2009-01-22 2012-06-28 Suntory Holdings Ltd 電子線容器殺菌装置および電子線容器殺菌方法
JP2015189497A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 テルモ株式会社 プラスチックキャップ付バイアル
WO2020241758A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 日立造船株式会社 電子線滅菌装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001225814A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Toyo Seikan Kaisha Ltd プリフォーム殺菌方法及びプリフォーム殺菌装置
JP2002173114A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 容器の殺菌方法
JP2002211520A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器の電子線殺菌装置及び電子線殺菌方法
JP4714993B2 (ja) * 2001-01-15 2011-07-06 東洋製罐株式会社 容器の電子線殺菌装置及び電子線殺菌方法
JP2008237380A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線殺菌装置
WO2008146654A1 (ja) 2007-05-31 2008-12-04 Shibuya Kogyo Co., Ltd. 電子線殺菌装置
US8618503B2 (en) 2007-05-31 2013-12-31 Shibuya Kogyo, Ltd. Electron beam sterilizer
JP2009120353A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Shibuya Kogyo Co Ltd グリッパ
JP2012121630A (ja) * 2009-01-22 2012-06-28 Suntory Holdings Ltd 電子線容器殺菌装置および電子線容器殺菌方法
JP2012066847A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Suntory Holdings Ltd 電子線殺菌方法および電子線殺菌装置
JP2015189497A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 テルモ株式会社 プラスチックキャップ付バイアル
WO2020241758A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 日立造船株式会社 電子線滅菌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jildeh et al. Sterilization of objects, products, and packaging surfaces and their characterization in different fields of industry: The status in 2020
US20180251249A1 (en) Device and method for sterilizing packaging containers by electron beam
JP2010524784A (ja) Pet容器及びボトルのための殺菌システム
JP5603700B2 (ja) 連続除染、滅菌装置及び方法
JP2006518689A (ja) 容器に薬剤を充填するための装置及び方法
JPH1119190A (ja) 電子線滅菌方法及び電子線滅菌装置
CN105555321A (zh) 利用湿润二氧化氯气体的灭菌装置以及灭菌方法
EP2292515B1 (en) Electron beam irradiation device for aperture vessel
JP2001502278A (ja) 密閉した容器を滅菌する方法
CN114617984A (zh) 一种杀菌消毒方法及装置
CN116761552A (zh) 辐照设备
JPH06317700A (ja) 電子線照射装置
JPH10268100A (ja) 電子線照射装置
CN111686282A (zh) 消毒装置及其方法
JP7030325B2 (ja) 殺菌方法
JP4380216B2 (ja) 電子線滅菌装置及び滅菌処理システム
JP3640091B2 (ja) 電子線滅菌装置
JPH0716286A (ja) 電子線を用いた殺菌方法
JP3793797B2 (ja) 電子線照射装置
Focea et al. Bacteria response to non-thermal physical factors: A study on Staphylococcus aureus
CN116830214A (zh) 辐照设备
Sharma et al. Achieving sterility in biomedical and pharmaceutical products (part-II): radiation sterilization
JPH06142165A (ja) 電子線照射による滅菌方法
JP5082050B2 (ja) 電子線照射装置
JP6820714B2 (ja) 殺菌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051024