JPH11190708A - ガス検知センサ - Google Patents

ガス検知センサ

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JPH11190708A
JPH11190708A JP35990897A JP35990897A JPH11190708A JP H11190708 A JPH11190708 A JP H11190708A JP 35990897 A JP35990897 A JP 35990897A JP 35990897 A JP35990897 A JP 35990897A JP H11190708 A JPH11190708 A JP H11190708A
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JP
Japan
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temperature
sensor
alumina
detection sensor
gas detection
Prior art date
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Application number
JP35990897A
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English (en)
Inventor
Koji Moriya
浩二 守家
Takahiro Sako
孝弘 佐古
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定環境下においてもガス検知センサのセン
サ感度に悪影響を及ぼすことがないガス検知センサを提
供する。 【解決手段】 ガスセンサの検知素子を、除去温度より
も200℃以上高い焼結温度で焼結させた。これによ
り、実施例1と比較例1に示すように耐久時間が長くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータによってガ
ス検知センサに付着した付着物を除去してクリーニング
できるガス検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋内設置型給湯機、ファンヒータ、スト
ーブ等のガス燃焼装置においては、不完全燃焼を防止す
るためにCO等の可燃ガスの濃度を測定するガス検知セ
ンサを設け、このガス検知センサからの信号に基づいて
安全装置を作動させている。
【0003】ところで、上記ガス燃焼装置が家庭で使用
される場合には販売後、故障のとき以外にはメンテナン
スは困難であるため、ガス検知センサは器具の寿命以上
の耐久性が望まれる。しかしながら、ガス燃焼装置を使
用していると、ガス検知センサに油、埃、硫黄酸化物等
の付着物が付着して感度が鈍るということがある。ま
た、室内に配置されたガス漏れ警報器においても同様の
ことが考えられる。
【0004】そのため、従来よりガス検知センサにヒー
タを設けて、このヒータの熱によって付着物を除去する
クリーニング装置が提案されている(特開平8−101
155号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記クリーニング装置
を備えたガス検知センサの検知素子は、通常製造する場
合には、空気中での最高使用温度の100℃程度高い温
度で焼結させている。
【0006】ところで、上記クリーニング装置の動作状
態を示したものが図5のグラフであり、図5の下のグラ
フは、ガス検知センサのヒータにかけるヒータ電圧と時
間との関係を示し、上のグラフがセンサ温度と時間との
関係を示したものである。
【0007】通常の使用時においては、図5の上のグラ
フの実線に示すように、ヒータ電圧をかけてガス検知セ
ンサを加熱しても、その付着物は少ないため、センサの
感度に悪影響を及ぼす焼結温度に至ることはない。
【0008】ところが、給湯機、ガス漏れ警報器等を油
煙が多く発生する料理店及び家庭等で使用している場合
には油がガス検知センサに付着することが多い(以下、
この環境を「特定環境」という)。そのため、図5の上
のグラフの点線に示すように、ヒータを加熱すると付着
した油が発火してセンサ温度が異常に上昇する場合があ
る。この場合には、センサ温度が焼結温度以上になり、
センサの感度に悪影響を及ぼす。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、上記
のような特定環境下においてもガス検知センサのセンサ
感度に悪影響を及ぼすことがないガス検知センサを提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のガス
検知センサは、ガス検知センサの検知素子に付着した付
着物を除去できる除去温度まで前記検知素子を加熱する
ヒータを備えたガス検知センサにおいて、前記検知素子
を、前記除去温度より200℃以上高く、かつ、1,0
00℃以下の焼結温度で焼結したものである。
【0011】請求項2のガス検知センサは、請求項1の
ものにおいて、前記ガス検知センサが、接触燃焼式セン
サであるものである。
【0012】請求項3のガス検知センサは、請求項1の
ものにおいて、前記ガス検知センサの検知対象ガスが、
CO、または、CH4 であるものである。
【0013】請求項4のガス検知センサは、請求項1の
ものにおいて、前記検知素子に担持された触媒がPdで
あり、かつ、除去温度が500℃以上のガス検知センサ
であって、前記検知素子の焼結温度が700℃以上で3
0分以上焼結したものである。
【0014】上記のようなガス検知センサの検知素子
を、除去温度より200℃以上高く、かつ、1,000
℃以下の焼結温度で焼結した場合には、ガス検知センサ
を特定環境下で使用しても、センサの感度に悪影響を及
ぼすことがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を説
明する。
【0016】図3はガス給湯器のガス燃焼装置1に適応
した具体例を示したものであり、給湯器本体10の下端
部には、バーナ12に必要な空気を供給するファン14
が設けられており、このファン14からの空気と図示し
ない都市ガス13Aのガス供給管からのガスとが本体1
0内部のバーナ12に送られて、ガスが燃焼する。この
バーナ12の上方に配設された熱交換器16において、
図示しない給水管からの水が所定温度の湯に沸き上げら
れる。また、本体10の上端部には排気口18が設けら
れており、バーナ12で燃焼したガスが排気される。さ
らに、本体10の上端部であって燃焼ガスが通過する位
置には、ガスが不完全燃焼になった場合に発生する一酸
化炭素(CO)を検知するCO検知器20の接触燃焼式
ガス検知センサ(以下、単にセンサという)22が配設
されている。CO検知器20は、上記したセンサ22と
センサ駆動回路24とよりなり、センサ駆動回路24に
はCPUのマイクロコンピュータからなる制御回路26
に接続されている。この制御回路26には、警報ブザー
30、ファン駆動回路32、バーナ制御回路34が接続
されている。
【0017】次に、CO検知器20の構造について図1
及び図2に基づいて説明する。
【0018】図1は、センサ22の拡大斜視図であり、
図2は、センサ駆動回路24と制御回路26を示してい
る。
【0019】センサ22は、図1に示すように円盤型の
取付台23に、第1検知部42と温度補償用の第2検知
部44を突出させている。第1検知部42は、線径が2
0〜30μmの白金線43をコイル状に成形し、このコ
イルの上に貴金属触媒48を担持したアルミナをビード
状に成形した焼結体46よりなる。一方、第2検知部4
4も、白金線43に焼結体50を設けている点は同一で
あるが、貴金属触媒48を担持していない。
【0020】センサ22からの出力信号を検知するのが
センサ駆動回路24である。この回路は、第1検知部4
2と温度補償用の第2検知部44と2つの可変抵抗R
1,R2がブリッジ回路を構成している。第1検知部4
2が排気に触れることで排気中のCO濃度に応じて発熱
し、第1検知部42の抵抗値が変化することでブリッジ
回路の平衡状態が崩れ、非平衡度に応じた大きさの電圧
が検知出力V0として出力される。この時センサ温度は
約200℃に保たれている。このV0をアンプ52で増
幅して、制御回路26に出力する。
【0021】制御回路26ではアンプ52によって増幅
された検知出力V0が閾値を超えた場合には、一酸化炭
素濃度が危険状態になったと判断して、警報ブザー30
を駆動させる。これにより、中毒事故を防止する。
【0022】一方、ブリッジ回路には第1検知部42と
第2検知部44に直流電流を流すための電源部54が接
続されている。そして、この電源部54は制御回路26
からの制御信号に基づいてブリッジ回路にかけるヒータ
電圧を制御できる。
【0023】ところで、従来技術でも説明したように、
このセンサ22に付着した付着物または吸着した吸着物
(以下、単に「付着物」という)をクリーニングするた
めに、バーナ12を点火する度に白金線43に電圧をか
けて第1検知部42と第2検知部44を加熱してクリー
ニング動作を行っている。このクリーニングの時には、
CO検出はできず、クリーニング終了後センサ温度が検
出温度である約200℃の一定温度に保たれた時にCO
センサが動作可能になりCO検出ができる状態になる。
【0024】次に、センサ22の第1検知部42の製造
方法について説明する。
【0025】(第1工程)粉末状のγ−Al2 3 (γ
−アルミナ)の重量95%に対して、5%のPdの重量
の割合になるように、硝酸Pd1%水溶液の中にγ−ア
ルミナの粉末を投入し、混合して24時間含浸させる。
【0026】(第2工程)上記のように含浸させた物質
を120℃の乾燥炉の中で約24時間かけて水分を蒸発
させ、乾燥させる。
【0027】(第3工程)上記のように乾燥させた物質
(ひび割れた塊の状態となっている)を、めのおの乳鉢
に入れ細かく粉砕する。
【0028】(第4工程)上記のように細かくした物質
を1,000℃の炉の中で1時間焼成する。これによっ
て、Pdを担持したα−アルミナが生成される。
【0029】(第5工程)上記のα−アルミナを200
゜メッシュ以下の大きさに粉砕する。
【0030】(第6工程)上記のように粉砕したPdを
担持したα−アルミナを重量39%に対して、重量59
%のγ−アルミナの粉末及びSiO2 の換算値で重量2
%のテトラエチルシリケートを混合し、水を加えてペー
スト状に練り上げる。
【0031】(第7工程)このペースト状の物質を、白
金コイルに図1の拡大図に示すような玉になるように付
着させる。
【0032】(第8工程)白金コイルの両端に電圧をか
けて、700℃以上の条件で24時間焼結する。この温
度が焼結温度となる。なお。焼結温度は除去温度よりも
200℃以上高いことが条件であるが、この焼結温度は
1,000℃以上で焼結してはセンサの感度に悪影響を
及ぼす。これは、触媒がシンタリングを起こして、触媒
の活性が低下するからである。また、第8工程では24
時間焼結を行っているが、少なくとも焼結時間は30分
以上必要である。焼結時間を30分以上としたのは、3
0分以上焼結を行った場合にはX線回折により計測した
結果、未焼結の部分が存在しなかったからである。
【0033】以上の、第1工程〜第8工程によって、第
1検知部42が製造される。
【0034】このように製造された第1検知部42を使
用したセンサ22が、従来のセンサよりも劣化するまで
の耐久時間が長いことを以下の実験のデータによって説
明する。この実験の条件としては、べに花油が、0.9
mg/m3 の条件で耐久試験を行い、劣化したと判断す
るのは、センサ感度が20%以上低下した場合である。
【0035】(実施例1)実施例1は、上記で説明した
製造工程によって製造した第1検知部42であり、比較
例1は、焼結温度のみ600℃で焼結した第1検知部で
あり、これらの耐久時間の比較を検知対象ガスがCOの
場合に行った。
【0036】図4に示すように、実施例1では耐久時間
は12,000時間以上であるのに対し、比較例1では
耐久時間は1,000時間となっている。
【0037】(実施例2)第2の実施例は、担持される
触媒がPTであり、担体がアルミナに加えてTiO2
らなる。そして、実施例2では焼結温度を700℃に
し、比較例2では600℃にしている。
【0038】この場合においては、実施例2は12,0
00時間以上の耐久時間を有しているが、比較例2は
2,000時間が耐久時間である。すなわち、焼結温度
を700℃以上にすることにより耐久時間を大きく伸ば
すことができる。
【0039】(実施例3)実施例3は、検知対象ガスが
CH4 であり、除去温度が600℃であり、焼結温度が
800℃である。また、比較例3は、焼結温度が700
℃である。
【0040】この場合においても、実施例1は12,0
00時間以上の耐久時間を有しているが、比較例3は
1,200時間の耐久時間となっている。
【0041】以上のように、焼結温度を除去温度よりも
200℃以上高くすることによって、耐久時間を大きく
伸ばすことができる。
【0042】
【発明の効果】以上により、本発明のガス検知センサで
あると、焼結温度を除去温度より200℃以上高くする
ことによって、特定環境下でもセンサの耐久時間を大き
く引き伸ばすことができ、耐久性を上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】センサの拡大斜視図である。
【図2】センサ駆動回路の回路図である。
【図3】給湯機のブロック図である。
【図4】耐久試験を行った場合の結果を示す表を示す図
である。
【図5】センサ温度とヒータ電圧との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
20 CO検知機 22 センサ 24 センサ駆動回路 26 制御回路 42 第1検知部 44 第2検知部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス検知センサの検知素子に付着した付着
    物を除去できる除去温度まで前記検知素子を加熱するヒ
    ータを備えたガス検知センサにおいて、 前記検知素子を、前記除去温度より200℃以上高く、
    かつ、1,000℃以下の焼結温度で焼結したことを特
    徴とするガス検知センサ。
  2. 【請求項2】前記ガス検知センサが、接触燃焼式センサ
    であることを特徴とする請求項1記載のガス検知セン
    サ。
  3. 【請求項3】前記ガス検知センサの検知対象ガスが、C
    O、または、CH4 であることを特徴とする請求項1記
    載のガス検知センサ。
  4. 【請求項4】前記検知素子に担持された触媒がPdであ
    り、かつ、除去温度が500℃以上のガス検知センサで
    あって、 前記検知素子の焼結温度が700℃以上で30分以上焼
    結したことを特徴とする請求項1記載のガス検知セン
    サ。
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