JPH11189793A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH11189793A
JPH11189793A JP36660097A JP36660097A JPH11189793A JP H11189793 A JPH11189793 A JP H11189793A JP 36660097 A JP36660097 A JP 36660097A JP 36660097 A JP36660097 A JP 36660097A JP H11189793 A JPH11189793 A JP H11189793A
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JP
Japan
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mass
oil
cyclopentadecanone
cleaning
ethyl acetate
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JP36660097A
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English (en)
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Yasunari Mimura
康也 三村
Keita Matsushita
景太 松下
Hideki Aochi
秀基 青地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放系での洗浄作業が可能なように、パラフ
ィン系溶剤に微香を付与することで石油臭を抑制し、し
かも人体への影響が少なく、引火点が高い洗浄剤を提供
する。 【解決手段】 炭素数9〜16のノルマルパラフィン、
炭素数9〜17のイソパラフィンから選ばれる1種以上
の溶剤に、シクロペンタデカノン、酢酸エチル、オイル
ローズマリーチェニジ、リモネン、β−フェニルエチル
アルコール、γ−ウンデカラクトンから選ばれる1種以
上の香料を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気部品、電子部
品、機械部品等の洗浄剤組成物に係わり、特に洗浄剤に
芳香を付与することで作業性を改善することが可能な洗
浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器、電気機器、機械部品
等の組み立てには、洗浄作業が必要不可欠である。この
洗浄剤としては、引火点がなく、化学的にも変化し難い
塩素系或いはフロン系の溶剤が使用されてきた。しか
し、これらはオゾン層破壊の原因物質であるため、今後
は使用が制限されていくものである。
【0003】フロンに代わる洗浄剤のうち、特に油汚れ
の除去に対しては炭化水素系洗浄剤が有望であり、今後
使用量が増加して行くものと思われる。しかし、炭化水
素系溶剤には、ほぼ純粋なノルマルパラフィンからなる
溶剤、ほぼ純粋なイソパラフィンからなる溶剤、石油の
特定の沸点留分からなる溶剤、ナフテン系成分を主体と
する溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などがある。これらの
溶剤のうち、石油の特定の沸点留分からなる溶剤、ナフ
テン系成分を主体とする溶剤は、強い石油臭があり、洗
浄系を密閉した状態で使用するのが前提となる。同様
に、芳香族炭化水素系溶剤も強い匂いがあるためと、人
体への影響があるために法律による規制があり、開放系
で使用する場合は沸点が高い溶剤に限られる。
【0004】これに対し、ノルマルパラフィン溶剤及び
イソパラフィン溶剤は、匂いがほとんどなく、人体への
影響も少ない。また、炭素数が9以上のものは引火点が
高いため、目視観察を必要とする洗浄作業、人手による
洗浄作業などのような開放系での洗浄作業が可能であ
る。しかしながら、ノルマルパラフィン及びイソパラフ
ィン、特にノルマルパラフィン溶剤には僅かではあるが
石油臭がある。この石油臭は、長時間作業するような環
境では気になる場合があり、改善が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ノルマルパ
ラフィン、ノルマルパラフィン系溶剤に微香を付与する
ことで、僅かな石油臭を除き、また同時に、洗浄性能に
影響を及ぼすことなく、残渣物を残さない洗浄剤を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者等が鋭意研究を行なった結果、ノルマルパ
ラフィン、イソパラフィンから選ばれる1種以上の溶剤
に、リモネン、β−フェニルエチルアルコール(β−P
henylethl alcohol)、2,6−ジメ
チル−2−オクタノール(2,6−Dimethyl−
2−Octanol)、シクロペンタデカノン、酢酸エ
チル、エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2
−アセテート(Ethyl 2−methyl−1,3
−dioxolane−2−acetate)、γ−ウ
ンデカラクトン(γ−Undecalactone)、
オイルオレンジペラ(Oil Orange Per
a;天然香料)、α−ピネン、オイルローズマリーチェ
ニジ(Oil Rosemary Tunisie;天
然香料)から選ばれる1種以上を添加すると、良好な匂
いを付与できることが分かった。これらの中でも、シク
ロペンタデカノン、酢酸エチル、オイルローズマリーチ
ェニジ、リモネン、β−フェニルエチルアルコール、γ
−ウンデカラクトンから選ばれる1種以上がより効果的
である。
【0007】さらに検討を進めた結果、下記(a)〜
(c)のものが、刺激性が少なくかつ良好な匂いとなる
ことを見出し、本発明を完成させた。 (a)シクロペンタデカノンが0.0005質量%、オ
イルローズマリーチェニジが0.01質量%、リモネン
が0.25質量%、(b)シクロペンタデカノンが0.
0005質量%、酢酸エチルが0.01質量%、オイル
ローズマリーチェニジが0.01質量%、β−フェニル
エチルアルコールが0.0025質量%(c)シクロペ
ンタデカノンが0.0005質量%、酢酸エチルが0.
01質量%、オイルローズマリーチェニジが0.02質
量%、γ−ウンデカラクトンが0.002質量%
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用するパラフィン系溶
剤は、微香を付与する程度であるため、石油臭を感じる
ものは避ける必要がある。しかし、洗浄用溶剤として市
販されているパラフィン系溶剤は、純度が高いために、
そのまま使用しても、特に問題は生じない。
【0009】ノルマルパラフィンは純物質の入手が容易
であること、生分解性に優れること、大量に入手可能で
あることなどの長所を有しており、洗浄用溶剤として適
していると言える。洗浄作業を開放系で行うことを前提
とすると、炭素数9〜16、好ましくは炭素数10〜1
4のものが好適に使用できる。炭素数が9未満のもの
は、開放系で洗浄作業を行う場合、火災の危険が大きく
安全面で問題がある。また16を超えると、沸点が高い
ために蒸留再生に多くのエネルギーを要するばかりでな
く、蒸留再生時にフラックス成分を多く回収してしま
い、洗浄剤の性質が変化する等の問題がある。
【0010】一方、イソパラフィンであるが、石油から
分離精製することは非常に困難であり、通常は合成品を
使用することになる。イソパラフィンの炭素数は、9〜
17、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜1
2の範囲のものが使用できるが、合成のし易さから通常
は、炭素数炭素数9、12及び16のもの以外は入手が
困難である。従って、この中から適当なものを選択する
ことになる。炭素数が9未満のものは、開放系で洗浄作
業を行う場合、火災の危険が大きく安全面で問題があ
る。また17(実際上は16になる)を超えると、沸点
が高いために蒸留再生に多くのエネルギーを要するばか
りでなく、蒸留再生時にフラックス成分を多く回収して
しまい、洗浄剤の性質が変化する等の問題がある。
【0011】本発明で用いる香料であるが、炭素数10
のノルマルパラフィン洗浄剤であるNSクリーン100
(日鉱石油化学(株)製)に添加し、スクリーニングした
結果、リモネン、β−フェニルエチルアルコール、2,
6−ジメチル−2−オクタノール、シクロペンタデカノ
ン、酢酸エチル、エチル−2−メチル−1,3−ジオキ
ソラン−2−アセテート、γ−ウンデカラクトン、オイ
ルオレンジペラ、α−ピネン、オイルローズマリーチェ
ニジから選ばれる1種以上が良好な匂いを付与でき、使
用可能であることが分かった。これらの中でも、シクロ
ペンタデカノン、酢酸エチル、オイルローズマリーチェ
ニジ、リモネン、β−フェニルエチルアルコール、γ−
ウンデカラクトンから選ばれる1種以上が、匂いが良好
な点でより効果的である。
【0012】さらに、刺激が少なく、好感の持てる匂い
とするため、ブレンドを行った。その結果、下記の3種
を得ることができた。(a)はシトラス系、(b)はフ
ローラル系、(c)はフルーティー系の匂いである。各
成分の濃度は、洗浄剤全量を基準とした値である。 (a)シクロペンタデカノンが0.0005質量%、オ
イルローズマリーチェニジが0.01質量%、リモネン
が0.25質量%、(b)シクロペンタデカノンが0.
0005質量%、酢酸エチルが0.01質量%、オイル
ローズマリーチェニジが0.01質量%、β−フェニル
エチルアルコールが0.0025質量%(c)シクロペ
ンタデカノンが0.0005質量%、酢酸エチルが0.
01質量%、オイルローズマリーチェニジが0.02質
量%、γ−ウンデカラクトンが0.002質量%
【0013】各成分の配合量であるが、大きく外れると
刺激が増加したり、悪臭に転ずる場合がある。従って、
誤差を±30%以内、好ましくは±20%以内に押える
ことが好ましい。
【0014】さらに、本発明の洗浄剤には、発明の効果
に影響しない範囲で酸化防止剤、防錆剤、界面活性剤等
を含むことができる。特に、酸化防止剤は、匂いを長期
に渡って安定化させる効果があるため、添加して使用す
ることが好ましい。
【0015】酸化防止剤としては、アミン系、フェノー
ル系、リン系等が使用可能である。例えば、アミン系酸
化防止剤としては、p,p’−ジオクチルジフェニルア
ミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミン、ポリ2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリン、6−エトキシ−2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリン、チオジフェニルアミ
ン、4−アミノ−p−ジフェニルアミン、等を挙げるこ
とができ、これらの1種或いは2種以上が使用できる。
アミン系酸化防止剤の濃度は3〜1000ppm、好ま
しくは5〜200ppm、より好ましくは10〜100
ppmである。3ppmを切ると効果が見られなくなる
場合があり、また1000ppmを超えると被洗浄部品
の表面に付着物が残存する場合がある。
【0016】フェノール系酸化防止剤としては、たとえ
ば2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル
−4−メトキシフェノール、2,4−ジメチル−6−t
−ブチルフェノール、2,4−ジエチル−6−t−ブチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−4−(N,N−ジメチ
ルアミノメチル)フェノール、n−オクタデシル−β−
(4’−ヒドロキシ3’,5−ジ―t−ブチルフェニ
ル)プロピオネート、2,4−(n−オクチルチオ)−
6−(4−ヒドロキシ3’,5’−ジ−t−ブチルアニ
リノ)−1,3,5−トリアジン、スチレン化フェノー
ル、スチレン化クレゾール、トコフェノール、2−t−
ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’
−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレ
ート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノー
ル)、2,2’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ(α−メ
チルシクロヘキシル)−5,5’−ジメチルジフェニル
メタン、2,2’−エチリデン−ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオールビス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビ
ス−3−(−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオネート、N,N’−ビス−[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ヘキサメチレン
ビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒ
ドロシンナミド、2,2’−チオビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−チオジ
エチレンビス−[3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−t−
ブチル−4−メチル−6−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレー
ト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリ
メチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5
−ジ−t−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、
テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、カルシウム(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジルモノエチルホスフォネート)、没食子酸プ
ロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ラウリル、2,
4,6−トリ−t−ブチルフェノール、2,5−ジ−t
−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロ
キノン、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス
−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3
−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−{3−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]
−2,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデ
カン等を挙げることができ、これらの1種或いは2種以
上が使用できる。フェノール系酸化防止剤の濃度は3〜
1000ppm、好ましくは5〜200ppm、より好
ましくは10〜100ppmである。3ppmを切ると
効果が見られなくなる場合があり、また1000ppm
を超えると被洗浄部品の表面に付着物が残存する場合が
ある。
【0017】また、リン系酸化防止剤としては、ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、フェニルジイソデシルホスフィ
ト、ジフェニルジイソオクチルホスファイト、ジフェニ
ルジイソデシルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス−ジ−
ノニルフェニルホスファイト、トリス−(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル−ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、4,4’
−イソプロピリデンジフェノールアルキルホスファイ
ト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェニルジ−トリデシルホスファイト)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホス
ファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビ
スフェニレンジホスファイト、3,4,5,6−ジベン
ゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキシド、トリラ
ウリルトリチオホスファイト、トリス(イソデシル)フ
ォスファイト、トリス(トリデシル)フォスファイト、
フェニルジ(トリデシル)フォスファイト、ジフェニル
トリデシルフォスファイト、フェニル−ビスフェノール
Aペンタエリスリトールジフォスファイト、3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォン酸
ジエチルエステル等を挙げることができ、これらの1種
或いは2種以上が使用できる。リン系酸化防止剤の濃度
は3〜1000ppm、好ましくは5〜200ppm、
より好ましくは10〜100ppmである。3ppmを
切ると効果が見られなくなる場合があり、1000pp
mを超えると被洗浄部品の表面に付着物が残存する場合
がある。
【0018】本発明の洗浄剤組成物は、上述のようにア
ミン系酸化防止剤とリン系酸化防止剤を用いるが、これ
らのアミン系酸化防止剤とリン系酸化防止剤は、混合し
て用いても何等問題はない。また、洗浄剤組成物は、被
洗浄物からの汚れが蓄積するため蒸留再生するが、アミ
ン系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤は、残留物中に多
く存在する。従って、蒸留再生した液に所定濃度のアミ
ン系酸化防止剤及び/又はリン系酸化防止剤を新たに添
加すればよい。
【0019】界面活性剤としては、アニオン性活性剤、
カチオン性活性剤、両イオン性活性剤等のいずれも使用
することができるが、洗浄面への影響が少ないという点
で非イオン系界面活性剤が最もよい。例えばポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンア
ルキルフェノールエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キル脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアリルフェ
ノールエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン等が好
適に使用できる。
【0020】防錆剤としては、たとえばベンゾトリアゾ
ール、トリルトリアゾール、炭素数2〜10の炭化水素
基を有するベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾイミダゾ
ール、炭素数2〜20炭化水素基を有するイミダゾール
誘導体、炭素数2〜20炭化水素基を有するチアゾール
誘導体、2−メルカプトベンゾチアゾール等を挙げるこ
とができ、これらの1種或いは2種以上を用いることが
できる。これらの中でも、配線材料に用いられている銅
に対する防錆効果が大きく、広く用いられているベンゾ
トリアゾール、トリルトリアゾール、2−メルカプトベ
ンゾチアゾール、炭素数2〜20炭化水素基を有するイ
ミダゾール誘導体等が特に好適に使用できる。含窒素有
機防錆剤の濃度は0.01〜2質量%、好ましくは0.
03〜1質量%である。0.01質量%を切ると効果が
見られなくなる場合があり、2質量%を超えると被洗浄
部品の絶縁性能等が低下することがある。
【0021】本発明の洗浄剤組成物は、浸漬法、超音波
洗浄法、揺動法、スプレー法等の各種の洗浄方法におい
て使用でき、かつ好ましい結果を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0023】(試験方法)種々の香料を炭素数10のノ
ルマルパラフィンの市販品(日鉱石油化学(株)製 NS
クリーン100)に溶解し、その匂いを嗅いで1次スク
リーニングを行なった。その後、1次スクリーニングを
通過した香料をブレンドし、刺激が少なく匂いの良好な
組合わせについて検討した。調製にあたっての留意点
は、微香を付与する程度であり香気が強過ぎないこと、
異臭がしないことである。試験人数は、訓練された被験
者3人である。
【0024】(1次スクリーニング) リモネン 10
質量%溶液、β−フェニルエチルアルコール 1質量%
溶液、2,6−ジメチル−2−オクタノール 10質量
%溶液、オイルグリーンマンダリンエクストラ(Oil
Green Mandarine Extra;天然
香料) 1質量%溶液、シクロペンタデカノン 1質量
%溶液、15% 4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−
2(5H)−フラノン{4,5−Dimethyl−3
−hydroxy−2(5H)−furanone}/
プロピレングリコール溶液 1質量%溶液、酢酸エチル
1質量%溶液、エチル−2−メチル−1,3−ジオキ
ソラン−2−アセテート 1質量%溶液、γ−ウンデカ
ラクトン 1質量%溶液、オイルオレンジペラ 10質
量%溶液、α−ピネン 1質量%溶液、オイルユーカリ
グルブルス(Oil Eucalyptus Glob
ulus)80%(天然香料) 1質量%溶液、オイル
ローズマリーチェニジ 1質量%溶液、について評価を
行なった。
【0025】(実施例1)1次スクリーニングの結果、
リモネン 10質量%溶液、β−フェニルエチルアルコ
ール 1質量%溶液、2,6−ジメチル−2−オクタノ
ール 10質量%溶液、シクロペンタデカノン 1質量
%溶液、酢酸エチル 1質量%溶液、エチル−2−メチ
ル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート 1質量%
溶液、γ−ウンデカラクトン 1質量%溶液、オイルオ
レンジペラ 10質量%溶液、α−ピネン 1質量%溶
液 及び オイルローズマリーチェニジ 1質量%溶液
は良好な匂いであった。
【0026】(参考例)1次スクリーニングの結果、オ
イルグリーンマンダリンエクストラは着色しており、1
5% 4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)
−フラノン/プロピレングリコール溶液は溶解せず、オ
イルユーカリグルブルス80%は臭気がよくなかった。
【0027】(実施例2)日鉱石油化学(株)製NSクリ
ーン100に、シクロペンタデカノンが0.0005質
量%、オイルローズマリーチェニジが0.01質量%、
リモネンが0.25質量%となるように添加し、洗浄剤
組成物を作製した。この洗浄剤の匂いはシトラス系であ
り、刺激が少なく匂いも良好であった。
【0028】(実施例3)日鉱石油化学(株)製NSクリ
ーン100に、シクロペンタデカノンが0.0005質
量%、酢酸エチルが0.01質量%、オイルローズマリ
ーチェニジが0.01質量%、β−フェニルエチルアル
コールが0.0025質量%となるように添加し、洗浄
剤組成物を作製した。この洗浄剤の匂いはフローラル系
であり、刺激が少なく匂いも良好であった。
【0029】(実施例4)日鉱石油化学(株)製NSクリ
ーン100に、シクロペンタデカノンが0.0005質
量%、酢酸エチルが0.01質量%、オイルローズマリ
ーチェニジが0.02質量%、γ−ウンデカラクトンが
0.002質量%となるように添加し、洗浄剤組成物を
作製した。この洗浄剤の匂いはフルーティー系系であ
り、刺激が少なく匂いも良好であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、微香を添加す
ることで石油臭を感じることなく、刺激が少なくしかも
良好な匂いを有する。また、引火点が高く、人体への影
響も少ない。従って、洗浄作業を開放系で行うことがで
き、目視観察を必要とする洗浄作業、人手による洗浄作
業を効率良く行うことができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルマルパラフィン、イソパラフィンか
    ら選ばれる1種以上の溶剤に香料を添加したことを特徴
    とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記ノルマルパラフィンの炭素数が、9
    〜16であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄
    剤。
  3. 【請求項3】 前記イソパラフィンの炭素数が9〜17
    であることを特徴とする請求項1〜2いずれか一つの請
    求項に記載の洗浄剤。
  4. 【請求項4】 前記香料が、リモネン、β−フェニルエ
    チルアルコール、2,6−ジメチル−2−オクタノー
    ル、シクロペンタデカノン、酢酸エチル、エチル−2−
    メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート、γ−
    ウンデカラクトン、オイルオレンジペラ、α−ピネン、
    オイルローズマリーチェニジから選ばれる1種以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか一つの請求項
    に記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記香料が、シクロペンタデカノン、オ
    イルローズマリーチェニジ、リモネン、酢酸エチル、β
    −フェニルエチルアルコール、γ−ウンデカラクトンか
    ら選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜
    3いずれか一つの請求項に記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 前記香料が、シクロペンタデカノン、オ
    イルローズマリーチェニジ、リモネンからなることを特
    徴とする請求項1〜3いずれか一つの請求項に記載の洗
    浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 前記香料が、シクロペンタデカノン、酢
    酸エチル、オイルローズマリーチェニジ、β−フェニル
    エチルアルコールからなることを特徴とする請求項1〜
    3いずれか一つの請求項に記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 前記香料が、シクロペンタデカノン、酢
    酸エチル、オイルローズマリーチェニジ、γ−ウンデカ
    ラクトンからなることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か一つの請求項に記載の洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059432A (ja) * 1998-04-28 2010-03-18 Ciba Holding Inc 界面活性剤を含む配合物の安定化のための抗酸化剤

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