JPH11188622A - 研削加工方法及び研削盤 - Google Patents

研削加工方法及び研削盤

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JPH11188622A
JPH11188622A JP35741997A JP35741997A JPH11188622A JP H11188622 A JPH11188622 A JP H11188622A JP 35741997 A JP35741997 A JP 35741997A JP 35741997 A JP35741997 A JP 35741997A JP H11188622 A JPH11188622 A JP H11188622A
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JP
Japan
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grinding
grindstone
grinding wheel
displacement
work
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Pending
Application number
JP35741997A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Nishi
健一朗 西
Mitsuru Nukui
満 温井
Shiro Murai
史朗 村井
Muneaki Kaga
宗明 加賀
Tetsuo Okuyama
哲雄 奥山
Kazuo Nakajima
和男 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石作用面の変位量を迅速に測定し、測定さ
れた変位量に基づいて砥石の送り量を補正する研削加工
方法及び研削盤を提供する。 【解決手段】 上ワークレスト72、上砥石16を上昇
させ上下砥石15,16の間に変位検出機構の測定器本
体88を挿入配置させ、変位検出機構80を用いて上下
砥石15,16の作用面の位置をセンサー106b、1
06aで検出し、上下砥石15,16のドレス作業終了
後、下砥石取付面の位置E及び上砥石の取付面の位置E
+Cに配置されるように上下砥石15,16の回転昇降
機構12,13のエンコーダにより設定し、変位検出機
構80を作用させドレス後の砥石作用面の位置を求め、
次の研削加工にあたり、下部砥石15は制御装置によっ
て変位量に応じて多く上昇するように制御され、研削加
工中の上部砥石16の送りは変位量に応じて増加され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク、特に半導
体で使用される硬質な薄板状のウエハの表面を超精密に
研削する場合に使用される研削加工方法及び研削盤であ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に研削盤においては、主軸ヘッドに
主軸が回転可能に支持され、その主軸の先端に砥石が取
り付けられている。また、主軸ヘッドにはモータ及びボ
ールねじ等よりなる送り装置が配設され、砥石が主軸回
転用モータにより回転されながら、送り装置によって送
り移動されて、ワークの表面が研削される。
【0003】研削に当たり、ワークを所定の厚さに加工
するためには、例えば研削加工が終わった段階でワーク
の実際の寸法を測定し、測定寸法に従って砥石の送り量
が決定されて、荒研削加工または仕上げ加工が行われ
る。
【0004】しかし、砥石を長時間使用していると摩耗
し、さらに機械の熱変位(例えば砥石軸の変形)によ
り、砥石作用面の位置が変化する。また、砥石は一定時
間使用すると、砥石の目立て作業を行わなければなら
ず、目立て作業によっても砥石作用面の位置が変化す
る。よって、砥石をある位置から送った場合、砥石の実
際のワークの切り込み量は、砥石作用面の位置の変化に
よるの影響を受け、変位量の分だけワークの厚さは変化
する。このため、ワークの研削の加工誤差を最小にする
ためには、砥石作用面の位置の変化による変位量を把握
し、送り量に摩耗や熱変位による変位量を加え、新たな
送り量に補正する必要がある。
【0005】摩耗量により送り量を調整する方法とし
て、加工される被加工物自体の測定に基づいて送り込み
を行う研削盤が特開昭53−115993号にて開示さ
れ、また、一方の砥石の砥石作用面のレベルを研削加工
中に測定可能とするように砥石を配置させた両頭平面研
削盤が特開平5−8161号にて開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転中の砥石の研削面
を直接測定する方法は振動により誤差が生じることが避
けられない等、の理由によりさらなる測定精度の改善が
望まれる。
【0007】より加工精度の高い研削加工を行うには、
より正確に砥石を送る必要があり、このためには砥石の
作用面の摩耗や熱変位による変位量を正確に、可能な限
り現実の研削加工条件に近い条件下で迅速に測定して補
正する必要がある。そこで、本発明は、停止している砥
石の作用面の変位量を研削加工の終了後に迅速に測定
し、測定された変位量に基づいて砥石の送り量を補正し
て精度の高い加工をすることができる研削加工方法及び
研削盤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の手段を採用した。すなわち、本出願に
かかる第1の発明の研削加工方法は、砥石を回転させな
がらワークに向かって送り移動させて、そのワークの表
面を研削する加工方法において、研削加工後に砥石作用
面の位置を測定し、研削加工前に測定した砥石作用面の
位置と比較してその変位量を求め、この変位量を基に以
後の研削加工における砥石の送り量を補正して行うこと
を特徴とする。
【0009】それに依り、本出願にかかる第1の発明の
研削加工方法によれば、砥石を使用することにより摩耗
しあるいは機械が熱等により変形して、砥石作用面の位
置が変化しても、その変化量を検出し、砥石の送り量を
測定した変化量で補正して研削加工を行うので、砥石を
スタート位置から送った場合の実際のワークの切り込み
量を正確に設定することができる。
【0010】本出願にかかる第2の発明の研削加工方法
は、砥石を回転させながらワークに向かって送り移動さ
せて、そのワークの表面を研削する加工方法において、
研削加工後の砥石作用面の基準面に対する変位量を求
め、この変位量を基に以後の研削加工における砥石の送
り量を補正して行うことを特徴とする。
【0011】それに依り、本出願にかかる第2の発明の
研削加工方法によれば、砥石を長時間使用することによ
り摩耗し、あるいは機械が熱変形して砥石作用面の位置
が変化しても、砥石作用面の測定基準面に対する変位量
を求めることにより摩耗や熱変位による変位量を把握す
ることができ、送り量に摩耗や熱変位による変位量を加
え、新たな送り量に補正して研削加工を行うので、砥石
をある位置から送った場合の実際のワークの切り込み量
をワークの研削の加工誤差が最小になるように設定する
ことができる。
【0012】本出願にかかる第3の発明の研削加工方法
は、砥石を回転させながらワークに向かって送り移動さ
せて、そのワークの表面を研削する加工方法において、
研削加工後の砥石作用面の目立て作業前後の測定基準面
に対する変位量を求め、この変位量を基に以後の研削加
工における砥石の送り量を補正して行うことを特徴とす
る。
【0013】本出願にかかる第3の発明の研削加工方法
によれば、砥石を一定時間使用後に、目立て作業を行っ
て砥石作用面が変化しても、砥石作用面の基準面に対す
る変位量を求めることによりドレッシングによる変位量
を把握することができ、送り量にドレッシングによる変
位量を加え、新たな送り量に補正して研削加工を行うの
で、砥石をある位置から送った場合の実際のワークの切
り込み量をワークの研削の加工誤差が最小になるように
設定することができる。
【0014】本出願にかかる第4の発明の研削加工方法
によれば測定基準面を熱、振動等の影響が少ない場所を
選択して設定する。研削盤において特に熱、振動等の影
響がある場所としては砥石主軸、砥石台、砥石取付面等
がある。したがって、このような熱、振動等の影響があ
る場所を避けて基準面を設定する。
【0015】本出願にかかる第5の発明の研削盤は、ワ
ークの表面を研削する砥石を回転させながらワークに向
かって送り移動させる砥石駆動装置と、砥石作用面の位
置を求める変位検出機構と、砥石駆動装置を制御する制
御装置とを備え、制御装置が、研削加工の前後又は/
及び目立て作業の前後において砥石作用面の基準面に対
する位置の変位量を求め、求められた変位量を基に以
後の研削加工における砥石の送り量の補正を行うことに
より砥石駆動装置を制御することを特徴とする。
【0016】この第5の発明の研削盤によれば、本出願
にかかる第1の発明の研削加工方法を実施して、砥石を
長時間使用することにより摩耗しあるいは機械が熱変形
し、砥石作用面の位置が変化しても、あるいは、砥石を
一定時間使用後に、砥石作用面を削って目立て作業を行
って砥石作用面の位置が変化しても、その変位量を把握
し、送り量に位置変化による変位量を加え、新たな送り
量に補正して研削加工を行うので、砥石をスタート位置
から送った場合の実際のワークの切り込み量をワークの
研削の加工誤差が最小になるように設定することができ
る。
【0017】本出願にかかる第6の発明の研削盤は、ワ
ークの表面を研削する砥石を回転させながらワークに向
かって送り移動させる砥石駆動装置と、砥石作用面の位
置を求める変位検出機構と、砥石駆動装置を制御する制
御装置とを備え、制御装置が研削加工の前後又は/及
び目立て作業の前後において砥石作用面の基準面に対す
る位置の変位量を求め、求められた変位量を基に以後
の研削加工における砥石の送り量の補正を行うことによ
り砥石駆動装置を制御することを特徴とする。
【0018】この第6の発明の研削盤によれば、本出願
にかかる第2の発明の研削加工方法を実施して、砥石を
長時間使用することにより摩耗しあるいは機械が熱変形
し、砥石作用面の位値が変化しても、あるいは砥石を一
定時間使用後に、砥石作用面の目立て作業を行って砥石
作用面の位置が変化しても、砥石作用面の基準面に対す
る変位量を求めることにより目立て作業による変位量あ
るいは加工後の変位量を把握することができ、送り量に
変位量を加え、新たな送り量に補正して研削加工を行う
ので、砥石をスタート位置から送った場合の実際のワー
クの切り込み量をワークの研削の加工誤差が最小になる
ように設定することができる。
【0019】以上の本出願の発明の研削盤においては、
変位検出機構を光センサ又は渦電流センサを適用してな
る様にすることができる。
【0020】また以上の本出願の各発明においては、砥
石を研削用砥石と測定用砥石とから構成し、測定用砥石
を研削用砥石より砥粒径の細かい高番手の砥石として構
成し、この測定用砥石を検出対象とすることにより、高
番手の測定用砥石は表面が密であることから、測定精度
を向上することができる。
【0021】また砥石を研削用砥石と測定用砥石とから
構成する場合に、研削用砥石と測定用砥石の砥石作用面
が同一平面上に配置されるようにすることにより、研削
用砥石の摩耗の進行と同時に測定用砥石の摩耗が同程度
進行し、研削用砥石の摩耗量を正確に測定することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本出願の発明である研削盤
の実施の形態を説明し、これを用いた本出願の研削加工
方法の実施の形態につき説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態である両頭平
面研削盤を示す正面図であり、図2は下部フレーム部分
の要部縦断面図であり、図3は上部フレーム部分の要部
縦断面図であり、図4は上下砥石の平面図、図5はワー
ク支持部の平面図である。
【0024】図1乃至図3に示すように、この実施の形
態の両頭平面研削盤は、下部フレーム11を備え、その
下部フレーム11上には中間フレーム202が固定さ
れ、さらに中間フレーム202の上部には上部フレーム
201が固定される。下部フレーム11には下部砥石回
転昇降機構12及びワーク支持部材14が装設され、上
部フレーム201には上部砥石回転昇降機構13が装設
される。下部砥石回転昇降機構12及び上部砥石回転昇
降機構13は、砥石駆動装置としての働きをする。両砥
石回転昇降機構12、13には夫々下部、上部砥石1
5、16が配設され、それらの下部、上部砥石15、1
6はその上部端面またはその下部端面の砥石作用面15
a、16aが互いに平行となり、それぞれの砥石15、
16の回転軸が一直線上にくるように対向して配置され
る。なお、下部砥石回転昇降機構12及び上部砥石回転
昇降機構13では図示しない制御装置によって下部及び
上部砥石15,16の送りが制御される。
【0025】図4に示すように、上砥石取付台43、あ
るいは下砥石取付台29には複数の砥石セグメント16
b、15bが図では各々24個円環状に等間隔に配置さ
れ、上砥石16、下砥石15をそれぞれ形成している。
各々上下の複数の砥石セグメント16b,15bには少
なくとも上下各々1個の測定用砥石セグメント16c、
15cが含まれており(図で斜線で示す)、これは残り
の砥石セグメント16b、15bより高番手で砥粒が細
かく砥石表面の凹凸が少ない。尚、測定用砥石セグメン
トは研削用砥石と同一円周上にある必要はなく、ワーク
と接触する場所であれば砥石取付面上のどこでも良い。
【0026】そして、例えばインゴットから切断された
薄板状で円形状のワーク17(例えばウエハ)がワーク
支持部材14に支持された状態で、両砥石回転昇降機構
12、13の砥石15、16間に挿入配置され(図
2)、それらの砥石15、16の砥石作用面15a、1
6aにより、ワーク17の両面が同時に研削される。
【0027】さらに、図2に示すように、下部砥石回転
昇降機構12の砥石台20は図3の下部フレーム11上
にいわゆるV平のガイド21を介して、下部砥石15の
回転軸線と直交する方向へ移動可能に支持される。下部
砥石台移動用モータ22は下部フレーム11の側部に配
設され、この下部砥石台移動用モータ22を駆動するこ
とにより、砥石台20に固定したボールナット23aに
ねじ込まれたボールねじ23を介して砥石台20がガイ
ド21に案内されて水平横方向に移動する。
【0028】図2及び図3に示す様に、下部軸支筒24
は砥石台20と一体に設けられた上下方向のガイド24
aを介して下部砥石15の回転軸線方向へ昇降可能に支
持される。下部砥石台昇降用モータ25は砥石台20の
下部においてガイド24aの側部に配設され、この下部
砥石台昇降用モータ25の回転により、ウォームとウォ
ームホイールで構成される回転伝達機構26及び下部軸
支筒24に固定されたブラケット24bに固定されたボ
ールナット27bにねじ込まれたボールねじ27を介し
てガイド24aに案内されて下部軸支筒24が昇降され
る。なお、この昇降ストロークはわずかである。
【0029】研削加工を開始する際に、下部砥石台昇降
用モータ25は図示しない制御装置によって、下部砥石
15の砥石作用面15aが、ワーク17が加工位置にセ
ットされた場合に、ワーク17の下側の表面に接する位
置に来るように位置決めされ、ワーク17が砥石作用面
15a上に載置される。
【0030】下部砥石軸28は、下部軸支筒24内に回
転自在に支持され、その上端に一体的に形成された砥石
台29を介して下部砥石15が装着される。砥石駆動モ
ータ34は下部軸支筒24の内部に配設され、そのステ
ータは下部軸支筒24に嵌入固定され、そのロータは下
部砥石軸28に嵌入固定され研削加工に際しては、この
砥石駆動モータ34の回転により下部砥石軸28を介し
て下部砥石15が回転する。
【0031】図3に示すように、上部砥石回転昇降機構
13の上部軸支筒38は上部フレーム201と一体のガ
イド39を介して、上部砥石16の回転軸線方向へ昇降
可能に支持される。上部砥石台昇降用モータ40は上部
フレーム201の側部に配設され、この上部砥石台昇降
用モータ40の回転により、上部軸支筒38に固定され
たブラケット38aに嵌入固定されたボールナット41
aにねじ込まれたボールねじ41を介して上部軸支筒3
8が昇降される。
【0032】上部砥石軸42は、上部軸支筒38内に回
転可能に支持され、その下端には一体的に形成された砥
石台43を介して上部砥石16が装着される。砥石駆動
モータ48は上部軸支筒38の内部に配設され、そのス
テータは上部軸支筒38に嵌入固定され、そのロータは
上部砥石軸42に嵌入固定され研削加工に際して、この
砥石駆動モータ48の回転により、上部砥石軸42を介
して上部砥石16が回転する。
【0033】図2及び図5に示す様に、ワーク支持部材
14の支持台52は上下部の両砥石回転昇降機構12、
13間において、下部フレーム11上に配設される。ワ
ーク支持台としての移動枠53は支持台52上の下部砥
石15の両側に配設された一対のガイドレール54を介
して、下部砥石回転昇降機構12の砥石台20の水平移
動方向と同方向へ移動可能に支持される。
【0034】図5に示すように移動枠移動用モータ55
は支持台52上に配設され、この移動枠移動用モータ5
5の回転により、この移動枠移動用モータ55のモータ
軸に連結されたボールねじ56が移動枠53に固定され
たボールナット56aにねじ込まれていて移動枠53が
移動可能となっている。
【0035】図5、図6に示す様に円環状の回転枠57
が移動枠53内に複数個、図5では3個のガイドローラ
58を介して回転可能に支持され、その下部外周にはギ
ヤ59が形成される。ワーク支持板60は回転枠57の
下面に張設され、その中央にはワーク17をセットする
ためのセット孔60aが形成される。セット孔60aに
は、ワーク17の研削加工時にオリフラ17aが係合す
るフラット部60bが形成される。なお、ワークにはオ
リフラ17aに換えてノッチと呼ばれるV溝が加工され
ている場合もあるがこの場合もワーク17と支持板60
の係合方法は同じである。
【0036】回転用モータ61が移動枠53上に配設さ
れ、そのモータ軸には回転枠57のギヤ59に噛合する
ギヤ62が固定される。そして、研削加工時にこの回転
用モータ61の回転により、ギヤ62、59を介して回
転枠57が回転しワーク17も回転し、ワーク17の表
面及び裏面が研削加工される。
【0037】図2、図7、図8 に示すようにワーク1
7と上下部砥石15,16の接触面の砥石外周側からは
みでたワーク17の両面を保持する上下部のワークレス
ト71,72が設けられる。図7に示されるように、下
部ワークレスト71は下部フレーム11に固定された流
体圧作動のロータリアクチュエータ73の堅軸の出力軸
73aに根本の固定されたアーム74上に配される。図
2の一部拡大図である図8に示すように下部ワークレス
ト71には下部フレーム11又はアーム74上に固定さ
れたベース75上にディスタンスピース76を介して下
部流体静圧スライド77が設けてある。図7に示すよう
にこの流体静圧スライド77のスライド面77aはワー
ク支持板60の中心OWと砥石中心OGを結ぶ直線を対
称線としてこの直線の両側で砥石15,16とワーク1
7の接触部からはみでたワーク17bの面に対向するよ
うに小隙間をおいて配設される。下部流体静圧スライド
77のスライド面77aには図示されないがポケットが
設けられこのポケットに向かって供給される圧力流体の
通路が設けてある。但し、ポケットはなくても静圧流体
膜は形成されるのでポケット無しの場合も採用できる。
即ち、ベース75の圧力流体入口75a、流体通路7
6、このベース75にOリングを介して嵌入している下
部流体静圧スライド77の流体通路77b、この流体通
路77bとスライド面77aに設けた図示されないポケ
ットとの間と流体通路77bとを連通しているオリフィ
ス77cが連設されていて、圧力流体入口75aから供
給される圧力流体が下部流体静圧スライド77のスライ
ド面77aとワーク17の下面の対向面間に流入する。
スライド面77aとワーク17下面へ供給された圧力流
体は上述のポケット外のワーク17下面に対向するスラ
イド面77aの還流口より還流する(図示されない)。
なお、この還流口を無くしてワーク17とスライド面7
7a間に供給された圧力流体をワーク17とスライド面
77a間の隙間から外部空間へ流出させ静圧、動圧を利
用するハイブリッド流体圧スライドとしても良い。
【0038】図8 に示すように上部ワークレスト72
は上部流体静圧スライド本体81を有し、シリンダボデ
ィ79aとシリンダブッシュ79bとシリンダふた79
gとで流体圧シリンダ79を構成し、この中にピストン
81eと一体的の上部流体静圧スライド本体81を上下
動可能に設けてある。この上部流体静圧スライド本体8
1への圧力流体の供給はシリンダボディ79aに設けた
圧力流体入口79c、シリンダブッシュ79bの穴79
d、上部流体静圧スライド本体81の外周溝81a、上
部流体静圧スライド本体81に設けた流体通路81b、
ワーク17と上部流体静圧スライド本体81の表面のス
ライド面81dに設けたポケットとの間とこの流体通路
81bとの間を連通するオリフィス81cを通じて行わ
れ、このポケットに供給された圧力流体は下部流体静圧
スライド77同様に還流される。なお、ハイブリッド流
体圧スライドとしても良い。
【0039】この上部流体静圧スライド本体81はピス
トン81eの両側へ圧力流体出入口79e、79fから
選択的に流出入させたり、圧力流体を共に供給しないこ
とにより制御される。即ち、下部シリンダ室に圧力流体
を流入し、上部シリンダ室を無圧とすると上部流体静圧
スライド本体81は上昇し、逆に上部シリンダ室に圧力
流体を流入し下部シリンダ室を無圧にすると上部流体静
圧スライド本体81は下降する。速度制御は無圧側をブ
リードオフすることにより制御するのが適当である。ま
た両シリンダ室を無圧とすると上部流体静圧スライド本
体81は自重で下降しようとする。
【0040】この様に構成された上部流体静圧スライド
を有する上部ワークレスト72は上部フレーム201に
固定され又は、上部軸支筒38に固定される。若しく
は、独立した図示されない昇降装置で上下動可能とする
こともできる。更に又、下部ワークレスト71と同様ア
ームでもってワーク17に沿って可動としワーク17の
面を保持する位置とワーク17外へ退避する位置をとる
ようにしても良い。上述の圧力流体としては気体、液体
のものが考えられるが気体としては圧縮空気、流体とし
ては油、研削液等が用いられる。
【0041】下部流体静圧スライド77はワーク17の
下面を保持する位置にスライド面77aが位置してい
る。上部流体静圧スライド本体81はワーク17の上面
を保持する位置から退避している。この退避位置はシリ
ンダ79に対して上部流体静圧スライド本体81が上昇
した位置が少なくとも必要であるが、上述したように上
部軸支筒38と共に上昇している場合は後述の上部軸支
筒38を下降して上部砥石16を下降後に上部流体静圧
スライド本体81をシリンダ79に対して下降位置をと
らせる。上部砥石16を上昇させた状態で移動枠53を
移動してワークセット穴60aの中心OWを砥石15,
16の中心OGとeの距離オフセットして位置させる。
このオフセットeは上下部砥石15,16の平均半径で
ある。ワーク中心OWは必ず上下部砥石15,16に重
なる必要がある。ここで下部砥石15を上昇してワーク
支持板60の下面に近接させ、ワーク17をワーク17
の切欠部17aをワークセット穴60a内へ突出してい
るフラット部60bに係合させてワーク17をワークセ
ット穴60a内へ嵌め込み、下部砥石15上に載置す
る。これによってワーク17の上下面はワーク支持板6
0上下面よりもそれぞれ上下へ出ている。ここで上部砥
石16を下降してワーク17に接近する。そして、上部
流体静圧スライド本体81のスライド面81dをワーク
17の上面へ向かって退避位置から移動する。この際上
部流体静圧スライド本体81はシリンダ79に対して下
降限度位置まで下降しない位置でスライド面81dがワ
ーク17上面に載るようにする。
【0042】ここで上下部ワークレスト71、72の上
下部流体静圧スライドにそれぞれ圧力流体が供給され、
ワーク17の両面の砥石15、16との対向面からはみ
だした部分17bが上下部流体静圧スライドにより保持
される。このワーク17の保持は下部流体静圧スライド
77のスライド面77aに対してワーク17の下面が定
まり、上部流体静圧スライド本体81がワーク17上面
に載ることにより行われる。この場合、上部流体静圧ス
ライド本体81のスライド面81dとワーク17の表面
との間に適当な静圧流体膜が生成するように、上部流体
静圧スライド本体81の自重のみによってワーク17に
向かって加圧するか、或いはシリンダ79でもって加圧
を行う。なお、このシリンダ79の圧力媒体は気体液体
何れも採用できる。砥石駆動モータ34、48、ワーク
駆動用の回転板回転用モータ61を付勢するとそれぞれ
上下部砥石15、16、ワーク17は回転する。ここで
上部砥石16を下降してワーク17に切り込むと、上下
部砥石15,16はワーク17の両面を夫々研削する。
この研削の際にワーク17の上下部砥石15,16の砥
石作用面15a,16aが作用している処(ワーク17
の中心を通る円弧帯)以外の砥石接触面からはみ出した
部分はワークレスト71、72で両面より保持される。
【0043】ワーク17の加工が終わると上部砥石1
6、上部流体静圧スライド本体81を上昇し、下部砥石
15から外周側にはみ出しているワーク17の部分17
b(図7参照)を持ち上げてワーク17をセット穴60
aから抜いてワーク17を取り出す。この様に上部流体
静圧スライド本体81を自重又はシリンダ79の加圧で
もって、静圧スライド面81dとワーク17間の静圧流
体膜の負荷能力と均り合わせることによって、ワーク1
7を常に正確に保持できるものである。
【0044】この様に下部ワークレスト71のスライド
面77aは研削加工時の熱変位の影響を受けず、ワーク
17を常に正確な位置に保持するものであるから砥石の
摩耗量測定の際に基準面として使用する。また図9は本
両頭研削盤を上から見て模式的に示した平面図であるが
図で示されるように、上下部砥石16,15を介してほ
ぼ対称位置に砥石の目立てを行うドレッサー120と砥
石摩耗量を測定する変位検出機構80が配設される。
【0045】図10(A)に変位検出機構80を示す。
変位検出機構80は縦形で軸が垂直に配置されたモータ
82と、このモータ82の下側のモータ軸82aにキー
82bにより上部端において連結され、垂直に配置され
た回転軸83と、この回転軸83を収納する中空のケー
シング84と、ケーシング84内に収納され回転軸83
を回転可能に支持する軸受85a、85bと、回転軸8
3の下部端においてカップリング98で連結され、回転
軸83に直角な水平平面内で回転が可能な砥石計測器ア
ーム86と、砥石計測器アーム86の自由端に板ばね8
7a、87bを介して取り付けられた計測器本体88と
からなる。
【0046】ケーシング84は、その上部端に形成され
たケーシングフランジ84aを介して、ボルト89によ
って中間フレーム202に固定され、中間フレーム20
2内に収納される。ケーシングフランジ84aの上部に
は連結フランジ90がボルト91によって結合され、連
結フランジ90の上部にはボルト92によって、モータ
82のモータフランジ82cが取り付けられている。モ
ータ82の上側のモータ軸82bにはアーム93が固定
されモータ軸82bの回転に伴い回転する。モータ82
のモータケーシング82dには近接スイッチ94a,9
4bが略90度の角度間隔で取り付けられ(図10
(B)参照)、アーム93の回転を検出する。ケーシン
グ84の底には底板95がボルト96を介して取り付け
られている。底板95から突出した回転軸83にはアー
ム86のボス部97がカップリングを介して固定され
る。
【0047】図11 に示すように、計測器本体88に
は固定接触子100が取り付けられた下板101と、中
心部に貫通孔102aを有する上板102と、下板10
1と上板102とを連結する側板110と上板102と
下板101の間に配置された両軸のシリンダ103と、
貫通孔102aを貫通するシリンダ103の上部ロッド
103bの先端に取り付けられた移動接触子104と、
側板110に取り付けられたセンサーブラケット101
aに取り付けられ、シリンダ103の下部ロッド103
aに固定された計測板105との距離を計測する距離セ
ンサ106bと、下板101に取り付けられワークレス
ト71に設けられた基準面77aとの距離を測定する距
離センサ106aとを有する。移動接触子104は、さ
らにボルト108によって上板102の上部表面に取り
付けられたオイルシールキャップ109を貫通してい
る。オイルシールキャップ109は移動接触子104が
上部砥石16の測定用砥石セグメント16cの作用面1
6dに接触したときに落下する砥石の微粉が計測器本体
88の内部に入り込むのを防止している。
【0048】シリンダ103の上部端面は上板102の
下側表面102bに固定されている。シリンダ103を
作動させると上部ロッド103b及び下部ロッド103
aは上昇し、上部ロッド103bに取り付けられた移動
接触子104が上砥石16の測定用砥石セグメント16
cの作用面16dと接触する。図10に示す様に計測器
本体88は砥石計測器アーム86の自由端に板ばね87
a,87bを介して取り付けられている為、移動接触子
104が上砥石16の測定用砥石セグメント16cの作
用面16dと接触すると図10における板ばね87a,
87bがたわみ、計測器本体88が押し下げられて下方
に移動し、固定接触子100が下砥石15の測定用砥石
セグメント15cの作用面15dに接触する。
【0049】図12(A)に砥石ドレッサ機構120を
示す。砥石ドレッサ機構120の回転軸122はケーシ
ング121内に収納され、垂直に配置された回転軸12
2と、回転軸122の上端部に連結され回転軸122を
回転する両軸モータ123と、回転軸122の下端部に
連結され、回転軸122に直角な水平平面内で回転可能
な砥石ドレッサアーム124を有し、砥石ドレッサアー
ム124の自由端に砥石ドレッサ125と、砥石ドレッ
サ125を回転する砥石ドレッサモータ126が砥石計
測器本体88の代わりに板ばね87a、87bを介さず
に取り付けられている点を除けば前述の変位検出機構8
0と同じ構造である。
【0050】砥石ドレッサのケーシング121は中間フ
レーム202の内部に収納されて取り付けられている。
砥石ドレッサアーム124の自由端には、砥石ドレッサ
モータ126が取り付けられ、砥石ドレッサモータ12
6にはドレッサ125が取り付けられている。
【0051】次ぎに目立て作業すなわちいわゆるドレス
前後の砥石作用面の変位量の検出過程を例として変位検
出機構80を用いた測定手順につき説明する。図13は
ドレス前、図14はドレス後の状態を示す。
【0052】ドレス前とドレス後では下砥石15取付面
の位置E、上砥石16取付面の位置E+C、つまり上下
砥石15,16取付面間の距離Cを上下砥石回転昇降機
構12,13に内蔵されているエンコーダ(図示せず)
により同一の位置になるよう位置決めする。図13のド
レス前において、この時のセンサー106bにより検知
された距離Hとセンサー106aにより検知された距離
Gとを記憶しておく。ドレス後は図14に示す様に、上
砥石16の高さAはaに、下砥石15の高さBはbにな
っている。砥石作用面の間の距離Dはdになり上下の砥
石作用面の間の距離がドレスにより削られた分だけ広く
なっている。
【0053】下ワークレスト71の基準面77aの高さ
Fはドレス前もドレス後も変化はない。図14の様にド
レス後再び測定器本体88を上下砥石の間に入れ測定す
る。上下砥石作用面の距離は広くなっているので固定接
触子100の長さは変わらないが移動接触子104は広
くなった分だけ余計に上昇することが出来、従ってセン
サー106bの測定した距離hは上下砥石作用面の摩耗
量の合計された分だけ狭くなる。したがって、H−hを
算出することにより上下砥石の摩耗量の合計分を得るこ
とができる。
【0054】一方、下ワークレストの基準面の高さFは
ドレス前後で変化しないからセンサー106aで検出さ
れる距離の差G−gは下砥石の摩耗量を表す。したがっ
てセンサー106bで検出された上下砥石の合計された
摩耗分からセンサー106aで検出された下砥石の摩耗
分を引けば上砥石の摩耗分を算出することができる。す
なわち、上砥石の摩耗分は(H−h)−(G−g)を算
出することにより明らかにすることができる。
【0055】次ぎに以上の実施の形態に示す研削盤を用
いて行われる本発明の研削方法の実施の形態につき具体
的に説明する。前述したように図13はドレス前、図1
4はドレス後の状態を示す。ワークを例えば10枚連続
して研削加工した時点で研削加工を中断し、以下の1乃
至5に示す工程を行う。 1.上ワークレスト72、上砥石16を上昇させ上下砥
石15,16の間に変位検出機構の測定器本体88を挿
入配置させ、変位検出機構80を用いた変位量の測定手
順として前述したように上下砥石15,16の作用面の
位置をセンサー106b、106aで検出し、測定値
B,Aを記憶する。 2.次ぎに上砥石16、下砥石15の間にドレス機構1
27を挿入配置し、モータ126によりドレッサー12
5を回転させながらモータ123によりアーム124の
先端のドレス機構127を上下砥石15,16の間を所
定回数往復させると共に下砥石16をわずかずつ上昇さ
せながら下砥石16のドレス作業を行う。 3.下砥石のドレス作業を終了後、同様の操作で上砥石
のドレス作業を行う。 4.上下砥石15,16のドレス作業終了後再び図14
に示すように下砥石取付面の位置E及び上砥石の取付面
の位置E+Cに配置されるように上下砥石15,16の
回転昇降機構12,13のエンコーダにより設定する。 5.ドレス前に測定したと同様の手順で変位検出機構8
0を作用させドレス後の砥石作用面の位置をセンサー1
06b、106aにより求めb,aを得る。
【0056】次の研削加工にあたり、まず下部砥石15
は制御装置によってG−gだけ多く上昇するように制御
され、その後研削加工が行われる。研削加工中の上部砥
石16の下方への送りは(H−h)−(G−g)だけ増
加される。さらに、例えばワークを10枚連続して研削
加工した時点で砥石間距離の測定を行い、以下同様の手
順が繰り返される。
【0057】以上の実施の形態ではドレス前とドレス後
で砥石取付面が同一となるようにエンコーダで設定し
た。しかし砥石取付面が任意の位置であっても、その砥
石取付面の位置はエンコーダで読み取ることができ、以
上の実施の形態における手順と同様の手順で摩耗量を求
めることができるので、ドレス前後においては砥石取付
面の位置は同一位置の近傍のどの位置でも良い。
【0058】また、以上の実施の形態ではドレスの前後
において測定を行いドレスによる摩耗を含む砥石の摩耗
量を測定した。しかし、更に他の実施の形態として例え
ば、所定の枚数毎に測定を行ってもよく、また、ワーク
を1枚研削加工する毎に測定を行っても良い。この様に
することにより、より正確に砥石の摩耗量や熱変位によ
る砥石作用面の位置の変化を測定することができ、精密
な加工が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本出願にかかる第一の発明
の研削加工方法によれば、研削加工後の砥石作用面の変
位量を基に以後の研削加工における砥石の送り量を補正
して行うので、砥石を長時間使用することにより摩耗し
あるいは機械が熱変位しても、あるいは、砥石を一定時
間使用後に、砥石作用面を削って目立て作業を行って砥
石作用面の位置が変化しても、砥石をある位置から送っ
た場合の実際のワークの切り込み量をワークの研削の加
工誤差が最小になるように設定することができる。
【0060】また本出願にかかる第二の発明の研削加工
方法によれば、研削加工後の砥石作用面の基準面に対す
る変位量を求め、この変位量を基に以後の研削加工にお
ける砥石の送り量を補正するので砥石作用面の基準面に
対する変位量を求めることにより変位量を正確に把握す
ることができ、砥石をある位置から送った場合の実際の
ワークの切り込み量をワークの研削の加工誤差が最小に
なるように設定することができる。
【0061】さらに本出願にかかる第三の発明の研削加
工方法によれば、研削加工後の砥石作用面の目立て作業
前後の基準面に対する変位量を求め、この変位量を基に
以後の研削加工における砥石の送り量を補正して行う様
にしたので、砥石を一定時間使用後に、砥石作用面を削
って目立て作業すなわちいわゆるドレスを行って砥石作
用面の位置が変化しても、砥石作用面の基準面に対する
変位量を求めることによりドレスによる変位量を把握す
ることができ、新たな送り量に補正して研削加工を行う
ので、砥石をある位置から送った場合の実際のワークの
切り込み量をワークの研削の加工誤差が最小になるよう
に設定することができる。
【0062】本出願にかかる第五の発明の研削盤によれ
ば制御装置が、研削加工の前後又は/及びドレス作業の
前後において砥石作用面の基準面に対する位置の変位量
を求め、求められた変位量を基に以後の研削加工におけ
る砥石の送り量の補正を行うことにより砥石駆動装置を
制御するので砥石を長時間使用することにより摩耗や熱
変位により砥石作用面の位置が変化しても、あるいは、
砥石作用面を削って目立て作業を行って砥石作用面の位
置が変化しても、砥石をある位置から送った場合の実際
のワークの切り込み量をワークの研削の加工誤差が最小
になるように設定して研削加工を行うことができる。
【0063】本出願にかかる第六の発明の研削盤によれ
ば制御装置が研削加工の前後又は/及びドレス作業の前
後において変位検出機構により検出された砥石作用面の
基準面に対する位置の変位量を求め、求められた変位量
を基に以後の研削加工における砥石の送り量の補正を行
うことにより砥石駆動装置を制御するので砥石作用面の
基準面に対する変位量を求めることにより変位量を把握
することができ、またドレス前とドレス後の砥石の摩耗
量を測定することができる。
【0064】本出願にかかる第八の発明の研削盤によれ
ば、砥石を研削用砥石と測定用砥石から構成し、測定用
砥石を研削用砥石より砥粒径の細かい高番手の砥石とす
ることにより高精度の測定が可能である。本出願にかか
る第九の発明の研削盤によれば研削用砥石と測定用砥石
の砥石作用面が同一平面上に配置されるようにすること
により、研削用砥石の摩耗の進行と同時に測定用砥石の
摩耗が同時進行し、砥石摩耗量の測定を高精度に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である両頭平面研削盤を
示す正面図。
【図2】 下部フレーム部分の要部縦断面図
【図3】 上部フレーム部分の要部縦断面図
【図4】 上下砥石の平面図
【図5】 ワーク支持部の平面図
【図6】 ワーク支持部の断面図
【図7】 ワークレスト平面図
【図8】 ワークレストの要部断面図
【図9】 ワークと上下部砥石と基準面とドレッサーと
変位検出機構との配置関係を示す模式図。
【図10】(A) 変位検出機構の部分断面図 (B) 変位検出機構の部分平面図
【図11】 計測器本体の断面図
【図12】(A) 砥石ドレッサ機構の側面図 (B) 砥石ドレッサ機構の部分側面図
【図13】変位検出機構の作動説明図
【図14】変位検出機構の他の作動説明図
【符号の説明】
11 下部フレーム 12 下部砥石回転昇降機構 13 上部砥石回転昇降機構 14 ワーク支持部材 15 下部砥石 15a 砥石作
用面 15b 下部研削用砥石セグメント 15c 下部測
定用砥石セグメント 16 上部砥石 16a 砥石作
用面 16b 上部研削用砥石セグメント 16c 上部測
定用砥石セグメント 17 ワーク 18b 溝 20 砥石台 21 ガイド 22 下部砥石台移動用モータ 23 ボールねじ 23a ボール
ナット 24 下部軸支筒 24a ガイド
部 24b ブラケット 25 下部砥石台昇降用モータ 26 回転伝達機構 27 ボールねじ 28 下部砥石軸 29 砥石ホルダ 34 砥石駆動モータ 38 上部軸支筒 38a ブラケ
ット 39 ガイド 40 上部砥石台昇降用モータ 41 ボールねじ 41a ボール
ナット 42 上部砥石軸 43 砥石ホルダ 48 砥石駆動モータ 51 ワーク保持機構 52 支持台 53 移動枠 54 ガイドレール 55 移動枠移動用モータ 56 ボールねじ 56a ボール
ナット 57 回転枠 58 ガイドローラ 59 ギヤ 61 チャック機構回転駆動モータ 62 ギヤ 80 砥石計測器 82 モータ 82a モータ
軸 82b モータ軸 82c モータ
フランジ 82d モータケーシング 83 回転軸 84 ケーシング 84a ケーシ
ングフランジ 85a 軸受 85b 軸受 86 砥石計測器アーム 87a 板ばね 87b 板ばね 90 計測器本体 89 ボルト 90 連結フランジ 91 ボルト 92 ボルト 93 計測アーム 94a 近接スイッチ 94b 近接ス
イッチ 95 底板 96 ボルト 97 ボス 98 ボルト 100 固定接触子 101 下板 101a セン
サーブラケット 102 上板 102a 貫通
孔 103 シリンダ 103a 下部
ロッド 103b 上部ロッド 104 移動接触子 105 計測板 106a 距離センサ 106b 距離
センサ 107 シリンダ取付板 108 ボルト 109 オイルシールキャップ 120 砥石ドレッサ 121 ケーシング 122 回転軸 123 モータ 124 砥石ドレッサアーム 125 砥石ドレッサ 126 砥石ドレッサモータ 127a 近接スイッチ 127b 近接
スイッチ 128 計測アーム 201 上部フレーム 202 中間フレーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加賀 宗明 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会社 日平トヤマ富山工場内 (72)発明者 奥山 哲雄 神奈川県横須賀市神明町1番地 株式会社 日平トヤマ技術センター内 (72)発明者 中嶋 和男 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会社 日平トヤマ富山工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石を回転させながらワークに向かって送
    り移動させて、そのワークの表面を研削する加工方法に
    おいて、 研削加工後に砥石作用面の位置を測定し、研削加工前に
    測定した位置と比較して砥石作用面の変位量を求め、こ
    の変位量を基に以後の研削加工における砥石の送り量を
    補正して行う研削加工方法。
  2. 【請求項2】砥石を回転させながらワークに向かって送
    り移動させて、そのワークの表面を研削する加工方法に
    おいて、 研削加工後の砥石作用面の基準面に対する変位量を求
    め、この変位量を基に以後の研削加工における砥石の送
    り量を補正して行う研削加工方法。
  3. 【請求項3】砥石を回転させながらワークに向かって送
    り移動させて、そのワークの表面を研削する加工方法に
    おいて、 研削加工後の砥石作用面の目立て作業前後の基準面に対
    する変位量を求め、この変位量を基に以後の研削加工に
    おける砥石の送り量を補正して行う研削加工方法。
  4. 【請求項4】基準面を熱、振動等の影響が少ない位置を
    選択して設定する請求項2又は請求項3記載の研削加工
    方法。
  5. 【請求項5】ワークの表面を研削する砥石を回転させな
    がらワークに向かって送り移動させる砥石駆動装置と;
    砥石作用面の位置を求める変位検出機構と;砥石駆動装
    置を制御する制御装置とを備え;制御装置が次の、
    により砥石駆動装置を制御する研削盤。 研削加工の前後又は/及び目立て作業の前後において
    砥石作用面の基準面に対する位置の変位量を求める。 求められた変位量を基に以後の研削加工における砥石
    の送り量の補正を行う。
  6. 【請求項6】ワークの表面を研削する砥石を回転させな
    がらワークに向かって送り移動させる砥石駆動装置と;
    砥石作用面の位置を求める変位検出機構と;砥石駆動装
    置を制御する制御装置とを備え;制御装置が次の、
    により砥石駆動装置を制御する研削盤。、 研削加工の前後又は/及び目立て作業の前後において
    砥石作用面の基準面に対する位置の変位量を変位検出機
    構により求める。 求められた変位量を基に以後の研削加工における砥石
    の送り量の補正を行う。
  7. 【請求項7】 変位検出機構が光センサ又は渦電流セン
    サを適用してなる請求項5または請求項6に記載の研削
    盤。
  8. 【請求項8】砥石を研削用砥石と測定用砥石とから構成
    し、測定用砥石を研削用砥石より砥粒径の細かい砥石と
    して構成しこの測定用砥石を検出対象とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の研削盤。
  9. 【請求項9】研削用砥石と測定用砥石の砥石作用面が同
    一平面上に配置された請求項7に記載の研削盤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001047361A (ja) * 1999-08-09 2001-02-20 Okamoto Machine Tool Works Ltd ラップ装置
JP2007021684A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Taihei Seisakusho:Kk 研削方法および装置
JP2008087104A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Disco Abrasive Syst Ltd 研削加工方法
JP2018027597A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 株式会社ディスコ 測定治具

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