JPH11188577A - 刃具の振れ検出方法 - Google Patents

刃具の振れ検出方法

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JPH11188577A
JPH11188577A JP9369586A JP36958697A JPH11188577A JP H11188577 A JPH11188577 A JP H11188577A JP 9369586 A JP9369586 A JP 9369586A JP 36958697 A JP36958697 A JP 36958697A JP H11188577 A JPH11188577 A JP H11188577A
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    • B23Q2017/001Measurement or correction of run-out or eccentricity

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工機上で工具回転中にフライス工具の振れ
を自動計測する方法を提供する。 【解決手段】 数値制御工作機械において非接触で計測
する光ビームを使用し、工具の送り速度と回転数の範囲
を指定して、フライス工具の最も高い切刃と最も低い切
刃の刃先の位置を計測するときにビーム受光部のセンサ
ー出力信号の処理条件を切り換えて計測し、最も高い切
刃と最も低い切刃の位置のデータから演算して刃具の振
れを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刃具の振れ検出方法
に関するものである。詳しくは数値制御工作機械の主軸
の回転中に、多刃工具の切刃毎の刃の高さを自動的に計
測して切刃高さの最大値,最小値を求めて刃具の振れを
検出する方法である。
【0002】
【従来の技術】工具を主軸に嵌着する前に、エンドミル
やフライス工具のような多刃具を使用する場合は、刃の
振れを一定範囲内に調整する必要がある。多刃工具の各
切刃の振れ計測も前述のような機外計測によって実施さ
れるが刃のセッテイング不良の防止のほかに特定の切刃
の早期摩耗や加工目のばらつきを防ぎ併せて切刃の長寿
命化のためにも切刃の高さのばらつきを少なくするた
め、各切刃ごとの計測が行われている。
【0003】しかし刃の振れを機外計測により予め計測
し不良があれば工具ホルダに工具を再セッテイングして
振れを小さく調整できるが現実には正確な振れを測定す
ることが難しかった。例えば工具顕微鏡方式の場合は、
一般に使用されているツールプリセッタ上で工具を回転
させたときのピントが合わせ難い。又ダイヤルゲージ式
の場合も刃の高い位置を探すのに何度も工具を回転させ
て測定しなければならないことが多い。
【0004】ところで前述の刃の振れを計測する方法は
すべて機外計測であってこれらの計測のいずれの場合も
主軸の振れの入らない工具単体の振れ測定とならざるを
得なかった。当然加工面への影響は主軸の振れも加算し
て評価すべきものである。機上で主軸を回転させながら
切刃毎の刃の振れをダイヤルゲージで計測する方法があ
るが、自動計測でないので所要時間も多くなり測定結果
に個人差が表れる等の欠点や機内に設けたレーザービー
ムにより工具刃先を計測することも可能であるが、多刃
工具の切刃を切刃毎に主軸を停止すれば計測所要時間が
多くなる等の欠点があり、計測の自動化と計測制御工作
機械の工具の切刃の振れを計測する方法として適当でな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた機
外で工具ホルダに装着した工具の刃先の振れを計測する
方法では主軸の振れを含めた刃の振れを計測するもので
ないという問題を有しており、機内でダイヤルゲージを
使用して計算する場合は自動計測になじまず、レーザー
ビームで機内計測する場合でも各切刃毎に主軸回転を停
止させて計測するので計測所要時間が多くなるという問
題を有する。本発明は従来の技術が有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的するところは
予め機外で計測して適正に工具ホルダに装着された多刃
工具を主軸に装着後、機内のレーザビーム計測手段によ
り多刃工具の切刃高さの最大・最小値を主軸の回転中に
計測する方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の刃具の振れ検出方法は、数値制御工作機械の
主軸に装着した円周上に切刃を固着した工具の振れを検
出する方法であって、前記工具刃先の位置を検出する光
ビームによる検出手段を機内に配置して、前記工具を回
転させて主軸軸線に直角方向に移動させ、最も高い切刃
を計測するときは工具の外側から中心に向かって工具を
移動させ光ビームが一瞬でも遮断された時にセンサー信
号を出力し、最も低い切刃を計測するときは工具の中心
側から外側に向かって工具を移動させ光ビームが一瞬で
も通過した瞬間にセンサー信号を出力し、最も高い切刃
と最も低い切刃の位置のデータを演算して刃具の振れを
求めるようになしたものである。本発明の方法によれば
主軸にフライス工具を装着後加工作業に着手する前に主
軸と工具を含めた回転部剤の振れを工具の刃先振れとし
て主軸回転中に自動的に計測することが可能となる。
【0007】また、最も低い刃先を検出するときの理論
回転数S2 〔min-1〕を、60/(切刃数×Δt)<
2 <(60×2)/(切刃数×Δt)で求め、刃先の
検出要求精度がP〔μm〕のときは工具の送り速度F
〔mm・min-1〕は、F=P×S×10-3で求めてな
る工具回転中に刃先の位置を計測できる工具の回転数S
の範囲は、最も高い刃先を検出するときの理論回転数S
1 〔min-1〕を、S1<60÷Δt〔Δtはセンサー
出力信号のパルス巾,秒〕、最も低い刃先を検出すると
きの理論回転数S2 〔min-1〕は、60/(切刃数×
Δt)<S2 <(60/2×Δt)で求め、刃先の検出
要求精度がP〔μm〕のときは工具の送り速度F〔mm
・min-1〕は、F=P×S×10-3で求めてなる数値
とするようになしたものである。本発明により主軸に装
着され回転中の刃具の刃先位置を計測可能にするもので
あるが、高い刃先と低い刃先を主軸回転中に検出可能な
主軸の回転数の範囲を予め明確にし、その範囲内で選択
した回転数において検出したい刃先の位置の精度により
主軸の送り速度を容易に決定することができるので自動
計測が容易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面にもと
づき説明する。図1は加工機である門形マシニングセン
タのクロスレールに取着されたレーザ測定器と、主軸頭
とを示す斜視図である。図1において、図示しないベッ
ドの横脇に立設されたコラムにZ軸と平行なW軸方向に
位置決め可能にクロスレール1が設置されていて、クロ
スレール1は前面にY軸方向の案内面を有し、このY軸
案内に沿って移動位置決め可能に主軸頭2が載架されて
いる。主軸頭2には主軸ラム3がZ軸方向に移動位置決
め可能に設けられていて、主軸ラム3にアタッチメント
4が装着され、この内部に図示しない主軸が複数個の軸
受により回転可能に軸承されている。アタッチメント4
の先端テーパ穴にフライスアーバ5に把持された被測定
工具であるフライス工具Tが着脱可能に装着されてい
る。
【0009】クロスレール1下面のY軸移動端部近くに
レーザ測定器6が取付台7を介してレーザ光軸がX軸方
向を向くように固着されている。レーザ測定器6はレー
ザ発光部6aから出るレーザ光aが受光部6bの小窓を
通って内部のダイオードに到達するのを監視し、工具が
レーザ光aを直角に横切って通過する際の遮断された影
が小窓の90%となったとき、センサー信号を出力する
もので、ケーブル8は電源電圧の供給及びセンサー信号
を図示しないNC装置に送る電線で、9は保護カバーで
ある。
【0010】レーザ測定器6は例えばBLUM社製のマ
シニングセンタ用Laser『MICRO』等市販のも
のを使用することができる。またマシニングセンタの図
示しないNC装置はレーザ測定器6からのセンサー信号
を受信すると、受信時の現在位置を読み取り、その場で
軸移動を停止するようになっている。
【0011】図2(a)は被測定物がレーザビームの光
軸を遮断していない状態でセンサー信号が出力されてい
ない状態で被測定物の刃先は検出されない。図2(b)
は被測定物がレーザビーム光軸を遮断している状態でセ
ンサー信号が出力されている状態であるが被測定物の刃
先は検出されない。図2(c)は被測定物の刃先にレー
ザビームの光軸が遮断若しくは工具刃先が通過時の状態
でいずれの場合もセンサー信号が出力を開始して被測定
物の刃先を検出することを示している。
【0012】次に上述のように構成されている計測装置
を用いてフライス工具の最も高い刃先と最も低い刃先の
位置を測定して刃先の振れを検出する方法を説明する。
初めにフライス工具の最も高い刃先と最も低い刃先を検
出するときの工具回転数Sと刃先位置の検出精度を決定
する送り速度Fについて説明する。
【0013】図3(a)は最も高い切刃を検出する場合
の工具の送り方向とビーム軸との位置関係を示してい
る。t1 〜t4 はフライス工具に定着されたチップを示
している。図3(b)の状態から工具が移動して刃先が
ビーム軸を遮断〔図3(c)〕することにより回転中の
フライス工具の中で最も外側に出た切刃が検出可能であ
る。遮断したときに受光部のセンサーが例えば0.1秒
間のパルスを出力しスキップ信号として数値制御装置へ
送られてその時の刃先の位置を記憶し、次の計測プロセ
スへ移行を指令する。
【0014】図4(a)は最も低い切刃を検出する場合
の工具の送り方向とビーム軸との位置関係を示してい
る。この場合ビーム軸はフライス工具の切刃によって遮
断されている位置から工具を移動させ〔図3(b)〕回
転中のフライス工具の中で切刃の内最も外径の小さい位
置即ち切刃の中で最も低い切刃がきたときにビーム軸が
刃先の外へ出ることとなり光線が受光部6bに達するこ
ととなる。受光部に光が達したときに受光部から一定の
パルスを出力(例えばパルス巾0.1秒)しスキップ信
号が数値制御装置へ送られる。この場合はここではB接
点方式(ノーマルクローズド)の信号処理といい、前記
光を遮断したときに例えば0.1秒のセンサー信号を出
力してスキップ信号を出力する場合をA接点方式(ノー
マルオープン)の信号処理と定めることとする。
【0015】次に工具回転中に最も高い刃と最も低い刃
の位置を検出するために条件としての工具の回転数を決
定する方法について説明する。
【0016】先ず最も高い刃の位置を検出する場合は、
切刃1個につき例えばセンサー出力信号の0.1秒パル
スが出力する。仮にNC側のスキップ信号採取間隔を
0.001秒とすると、検出と同時に出される0.1秒
パルス出力はスキップ信号検出に充分な値である。従っ
て、この場合は回転数の制限はなく、検出精度に対する
送り速度の制限のみ発生する。即ち、工具を回転し刃先
の検出精度をPμmとするときは工具の最終送り速度F
0 は、F0 =P×S×10-3(mm・min-1)とすれ
ば良い。但しF0 は最終の送り速度であって何段階かの
送り速度を予め順次設定しておくことが望ましい。
【0017】例えば、送り速度は徐々に下げて3〜4回
で最終速度F0 にして検出精度を高めるようにする。最
終検出精度を1μmとして高い刃先を検出するときの例
をS=6000min-1で示すと次のようになる。目標
検出精度1μmのときのF0 =1×6000=6.0m
m・min-1であので、第1回目の送り速度F1 =10
00とし信号ON後工具位置を6.0mm戻し、次に第
2回目の送り速度F2 =100とし信号ON後同じく
0.06mm戻す。次に第3回目の送り速度をF3 =2
0とし信号ON後0.01戻して最終第4回目の送り速
度をF0 =6.0とし信号ONで検出完了とする。
【0018】次に最も低い刃の位置を検出する場合を説
明する。図8において、すべての切刃が通過するときに
ビームが遮断されているのでいずれの切刃についても受
光部からセンサー出力信号の0.1パルスが出力されて
おりセンサー出力信号は常にNOになっている状態を示
しこの場合はスキップ信号をNC装置に出力しないこと
を示している。
【0019】工具位置を図4(c)で示す位置に達する
と最も低い切刃をこえてビームが受光部に達し切刃毎に
検出していた検出信号が欠けることとなり、これに対応
するセンサー出力信号の0.1秒パルスも出力しなくな
る。これに対応するセンサー出力信号の0.1秒パルス
も出力しなくなる。図9において検出信号t4 が欠けて
いる状態を示している。また、t4 に対する0.1秒パ
ルスが出力しないとセンサー出力信号S2 が一部でOF
Fの状態が発生する。
【0020】この状態が発生する工具回転数はt4 に隣
接する切刃t3 とt1 が通過に要する時間が0.1秒よ
り大きいときに発生することを示している。換言すれば
2個の切刃が通過する時間がセンサー出力信号のパルス
巾より大きくなる工具回転数を低下させてくると低い切
刃が検出できることを示している。従って低い切刃を検
出することが可能な工具回転数は、S2 <(2×60)
/(Δt×切刃数)でΔt=0.1秒、切刃数=4とす
ると、S2 <300min-1となる。しかし最も低い刃
先を検出する工具回転数には下限があることに留意する
必要がある。
【0021】図10において、工具回転数を更に下げて
行くと切刃を検出して受光部が出力するセンサー出力信
号のt1 ,t2 ,t3 に対応する0.1秒パルスのON
信号に切れ目が生じOFFの状態が発生する。このOF
Fの状態はt4 によって生ずるOFFの状態ともはや区
別できない。低い刃先を検出できる下限回転数は隣接す
る切刃t1 とt2 が通過する時間が0.1秒より大きく
なると検出できなくなることを意味している。従って低
い切刃を検出することができる下限の工具の回転数S1
は、Δt≧(60/S2 )×(1/切刃数)∴S2
〔60/(切刃数×Δt)〕例えばΔt=0.1秒、切
刃数=4とするとS2 =150min-1となる。
【0022】以上をまとめると次の関係式が得られる。 (2×60)/(Δt×切刃数)>S2 >60/(Δt
×切刃数) 上記関係式を充足するS2 を回転数を選定し前記送り速
度の決定の方法により最終送り速度を選べば最も低い刃
先の位置を目的とする精度で検出することが可能であ
る。ところで工具回転数は理論上は、S=60/(刃数
×0.1)min-1で表されるが実際の工具回転数の選
定に際しては、信号の遅れ時間、工具回転数の回転数誤
差、NC装置側でのスキップ信号採り込みタイミングの
時間ロスを考えマージンを考慮する必要があり係数kで
除し理論値より高い工具回転数の範囲で検出が可能であ
りそれを式で示すと次のように表示できる。最も低い切
刃を検出する場合の工具回転数S2 は、(k×2×6
0)/(Δt×切刃数)>S2 >60/Δt×切刃数×
k、ここでkは前述のセンサー出力信号がNC装置で処
理しサーボ系を駆動するまでのロス時間と工具回転数の
回転数誤差等に基づくマージンによって定まるものであ
る。
【0023】次に本発明に係る測定方法をフローチャー
ト図11により説明する。ステップS1において測定開
始に当たり測定用ビームで受光側に放射する。ステップ
S2において工具原点の位置を記憶させる。最初に計測
するのはフライス工具の切刃の内最も高い刃先の検出か
らとする。センサー出力信号の処理条件をA接点方式
(ノーマルオープン)により処理するよう回路条件を選
定する。即ちセンサー出力信号が発生したときにNC装
置へのスキップ信号を出力させるためである。
【0024】ステップS4では工具回転数S1 を設定す
る。ステップS5では工具の移動方向を図3に示す方向
に移動するように定める。ステップS6では工具の送り
速度Fを設定する。送り速度は切刃の高さの検出精度に
関係する。例えば1μmの精度で切刃の位置を検出する
場合に送り速度FをF=1μm×S1 ×10-3(mm)
に定めたとすれば極めてゆっくりした検出方法となる。
従って先に記述したように最終送り速度に至るまでに早
い送り速度から出発して3段階程度の速度を予め定めて
おきセンサー受光部で検出するごとに工具の送りを一定
量戻して最終の送り速度により刃先を検出するようにし
て検出する精度を満足できるように設定する。
【0025】ステップS7で工具の送りが最終の送り速
度に達して刃先を検出しステップS8においてセンサー
出力信号の0.1秒パルスが出力され、ステップS9に
おいてスキップ信号がNC装置に出力されるとステップ
S10のデータとステップS2の工具原点のデータとか
ら最も高い切刃の位置が演算され記憶される。
【0026】次に最も低い刃の位置の検出に移行する。
ステップS12においてセンサー出力信号の処理上B接
点方式(ノーマルクローズド)を選択する。B接点方式
とは、センサー出力信号が消滅したときスキップ信号を
出力する方式のことである。ステップS13において次
に低い刃先を工具回転中に検出するために必要な工具回
転数S2 を選定する。S2 の選択できる範囲は一定の条
件があり、60÷(切刃数×Δt)<S2 <(2×6
0)/(Δt×切刃数)の条件を満たす範囲から選定す
る。
【0027】ステップS14では工具の移動方向を図4
に示す方向に移動するように定める。次にステップS1
5では工具の移動方向を図4に示す方向に移動するよう
に定める。次にステップS15では工具の送り速度Fを
設定する。最終の送り速度とに至るまでのプロセスは最
も高い刃を検出する場合と同じである。ステップS16
で工具の送りが最終の送り速度で刃先を検出し、ステッ
プS17でセンサー出力信号の0.1秒パルスが出力さ
れ、ステップS18でスキップ信号がNC装置に出力さ
れるとステップS18で工具の刃先位置が記憶される。
ステップS20においてはステップS18のデータとス
テップS2の工具原点のデータとから最も低い切刃の位
置が演算され記憶される。ステップS21においてステ
ップS11とS20のデータとから工具刃の振れを演算
して求め測定を完了する。
【0028】
【発明の効果】本発明の刃具の振れ検出方法は上述の通
り作用するので次に記載する効果を奏する。数値制御工
作機械のフライス工具の振れを非接触により工具回転中
に計測し最も高い切刃の位置と最も低い切刃の位置を検
出できるので一定のしきい値を超える工具の使用を制限
して工具の寿命の延長や加工面粗度の向上を計ることが
可能である。計測は自動化されるので稼働効率の向上も
期待でき、作業開始前に計測すればツールホルダを主軸
に装着するまでの工具準備作業の点検をかねて実施でき
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マシニングセンタのクロスレールに取着された
レーザ測定器と主軸頭部分の斜視図である。
【図2】(a)はレーザビームが工具刃先を通過してい
る状態を示す説明図、(b)はレーザ光が工具刃先で遮
断されている状態を示す説明図、(c)はレーザ光が工
具刃先で遮断もしくは工具刃先が通過した時の状態の説
明図である。ビーム受光部からいずれの場合にもセンサ
ー出力信号のΔt秒パルスが出力される。
【図3】(a)は工具が回転しながらレーザビーム軸方
向に接近する状態の説明図、(b)は工具の切刃が測定
開始前はレーザビームとは離れた位置にあることを示す
説明図、(c)は工具が移動して最も高い切刃がレーザ
ービームを遮断した状態を示す説明図である。
【図4】(a)は工具が回転しながらレーザビーム軸か
ら離れる方向に移動する状態を示す図、(b)は工具の
切刃によって測定開始前はレーザビームが切刃で遮断さ
れている状態を示す図、(c)は工具が移動して最も低
い切刃の先をレーザビームが通過する時点の状態を示す
図である。
【図5】レーザビームを常に受光している時のセンサー
検出信号Q1 とセンサー出力信号Q2を示すグラフであ
る〔図3(b)〕。
【図6】(a)(b)は最も高い刃先を検出時にセンサ
ー出力信号の検出ができることを示すグラフである。
【図7】(a)(b)は最も高い刃先を検出時にセンサ
ー出力信号Q2 の検出ができることを示すグラフであ
る。
【図8】最も低い刃を検出する時に常にレーザビームが
遮断されているときは常にセンサー出力信号Q2 がある
のでB接点方式(ノーマルクローズド)時は変化を検出
できない状態を示すグラフである。
【図9】最も低い刃先を検出する場合一定回転以下でな
いとセンサー信号出力Q2 を検出できないことを示すグ
ラフである。
【図10】最も低い刃先を検出する場合に一定回転以上
でないとセンサー出力信号の出力Q2 で刃先を特定でき
ない状態を示すグラフである。
【図11】本発明の計測の順序を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
T 被測定物(工具) a レーザビーム 1 クロスレール 2 主軸頭 3 主軸ラム 4 アタッチメント 5 フライスアーバ 6 レーザ測定器 6a レーザ発光部 6b レーザ受光部 7 取付台 8 ケーブル 9 保護カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御工作機械の主軸に装着した円周
    上に切刃を固着した工具の振れを検出する方法であっ
    て、前記工具刃先の位置を検出する光ビームによる検出
    手段を機内に配置して、前記工具を回転させて主軸軸線
    に直角方向に移動させ、最も高い切刃を計測するときは
    工具の外側から中心に向かって工具を移動させ光ビーム
    が一瞬でも遮断された時にセンサー信号を出力し、最も
    低い切刃を計測するときは工具の中心側から外側に向か
    って工具を移動させ光ビームが一瞬でも通過した瞬間に
    センサー信号を出力し、最も高い切刃と最も低い切刃の
    位置のデータを演算して刃具の振れを求めることを特徴
    とする刃具の振れ検出方法。
  2. 【請求項2】 工具回転中に刃先の位置を計測できる工
    具の回転数Sの範囲は、最も低い刃先を検出するときの
    理論回転数S2 〔min-1〕を、60/(切刃数×Δ
    t)<S2 <(60×2)/(切刃数×Δt)で求め、
    刃先の検出要求精度がP〔μm〕のときは工具の送り速
    度F〔mm・min-1〕は、F=P×S×10-3で求め
    てなる請求項1記載の刃具の振れ検出方法。
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