JP2003136370A - Nc工作機械 - Google Patents

Nc工作機械

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JP2003136370A
JP2003136370A JP2001335609A JP2001335609A JP2003136370A JP 2003136370 A JP2003136370 A JP 2003136370A JP 2001335609 A JP2001335609 A JP 2001335609A JP 2001335609 A JP2001335609 A JP 2001335609A JP 2003136370 A JP2003136370 A JP 2003136370A
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JP
Japan
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fixed point
work
relative position
machine tool
blade
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Application number
JP2001335609A
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English (en)
Inventor
Toru Shimizu
徹 清水
Takashi Kikuchi
孝志 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御性が向上し、加工精度が高いNC工作機械
を提供する。 【解決手段】 ワーク保持台14には定点(ワーク側の
定点)18が、刃物保持部12には定点(刃物側の定
点)16がそれぞれ設けられる。ワーク側の定点18と
刃物側の定点16とが所定の距離離れて位置するように
設定された際に、ワーク側の定点と刃物側の定点との経
時的な相対位置及び/又は相対角度が測定され、該測定
結果に基づいてワーク側の定点と刃物側の定点との相対
位置及び/又は相対角度が補正できるようになっている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はNC工作機械に係
り、 特に、刃物とワークとの相対位置の制御を正確に行
えるNC工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC工作機械において、刃物とワ
ークとの相対位置の制御は、CNC部より刃物及びワー
クの位置データが出力され、アクチュエータ、たとえば
ステッピングモータ、ボールねじ等を介してそれぞれが
位置決めされることにより行われる。すなわち、フィー
ドフォワード制御がなされているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のフィードフォワード制御には、以下に説明する問題
点がある。1)モータ等の発熱による装置の熱変形、加
工によるワークの熱変形等により、刃物とワークとの相
対位置が設定値と実際の位置とで誤差を生じ、その結果
ワークの加工精度が低下する。
【0004】2)装置が大型化したり、重負荷の加工を
したり、装置のコンプライアンス(剛性)が不十分だっ
たりした場合、刃物がワークから逃げてしまい、刃物と
ワークとの相対位置が設定値と実際の位置とで誤差を生
じ、その結果ワークの加工精度が低下する。
【0005】3)地震、ワークの変形、等による異常振
動等があった場合でも、モータ等の負荷異常でなけれ
ば、検出できないことが多い。
【0006】このような問題点に対処するためには、フ
ィードバック制御方式の導入が考えられるが、NC工作
機械の作業環境、たとえば、切削油、切り屑、粉塵等に
耐え得る制御方式の導入は容易ではない。
【0007】したがって、従来の装置を超える、加工精
度が高く、無人運転にも耐え得る、制御性のよいNC工
作機械が求められていた。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、加工精度が高く、異常振動等の早期発見が容易で、
制御特性の良好なNC工作機械を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、刃物保持部とワーク保持台との三次元方
向の相対位置を数値制御可能なNC工作機械において、
ワーク保持台には定点(ワーク側の定点)が、刃物保持
部には定点(刃物側の定点)がそれぞれ設けられてお
り、 前記ワーク側の定点と刃物側の定点とが所定の距離
離れて位置するように設定された際に、前記ワーク側の
定点と刃物側の定点との経時的な相対位置及び/又は相
対角度が測定され、該測定結果に基づいて前記ワーク側
の定点と刃物側の定点との相対位置及び/又は相対角度
が補正できるようになっていることを特徴とするNC工
作機械を提供する。
【0010】本発明によれば、ワーク側の定点と刃物側
の定点とが位置設定された際に、両者の経時的な相対位
置及び/又は相対角度が測定される。なお、ここに言う
測定とは、実測のみならず実測値より相対位置及び/又
は相対角度が演算されることをも含む。
【0011】この測定結果に基づいてフィードバック制
御が行われ、ワーク側の定点と刃物側の定点との経時的
な相対位置及び/又は相対角度が補正できる。これによ
り、制御性が向上し、加工精度が高くなる等の性能向上
が図れる。
【0012】なお、ワーク側の定点と刃物側の定点との
経時的な相対位置及び/又は相対角度の変化は、「発明
が解決しようとする課題」に記載のように、装置の熱変
形、装置の残留応力、異常振動等のほか、装置の磨耗に
よっても生じる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るNC工作機械の好ましい実施の形態について詳説す
る。NC工作機械とは、数値制御により加工がなされる
工作機械であり、マシニングセンタ、グラインディング
センタ、NC旋盤、NCフライス盤、NC研削盤、NC
中ぐり盤、NC歯切り盤、NCボール盤等のみならず、
NC制御による超音波加工機、放電加工機、ホーニング
盤、等広く含むものである。
【0014】図1〜図4は、本発明に係るNC工作機械
10の要部の構成を示す概念図である。各図に示される
ように、NC工作機械10は、主としてワークを保持す
るワーク保持台14、ツール(刃物)を保持する主軸台
26、及び図示しない制御盤等とで構成されている。主
軸台26の先端には刃物保持部12が位置しており、刃
物保持部12はスピンドル(主軸)24を支持してい
る。
【0015】図1は、本発明の第一の実施態様を示すも
のであり、請求項1に対応する。同図において、ワーク
保持台14にはワーク保持部14AがZ軸回りに回転自
在に支持されている。また、ワーク保持台14上面の所
定位置には測定ヘッド20が固定されており、これによ
りワーク側の定点18を構成している。
【0016】主軸台26先端の刃物保持部12の側面に
は光反射素子22が固定されており、これにより刃物側
の定点16を構成している。光反射素子22は、コーナ
ーキューブプリズム22Aとミラー22Bとよりなる。
ワーク側の定点18と刃物側の定点16とは、Z軸方向
に所定距離Lだけ離して設定されている。
【0017】測定ヘッド20より出射した光ビームは、
コーナーキューブプリズム22Aとミラー22Bとでそ
れぞれ反射され、測定ヘッド20に戻って検出される。
この2本の反射光ビームにより、ワーク側の定点18と
刃物側の定点16との相対位置及び/又は相対角度が測
定される。測定ヘッド20、光反射素子22、及び測定
原理の詳細については後述する。
【0018】この測定結果により、CNCによる設定値
と実測値との誤差が算出できる。同様に、実測値の経時
的な変化が算出できる。一例として、実測値の経時的な
変化(時間t0〜t1での変化)が次式で表される。 X方向の変位:Δx =(X2 −X1 (t1)−(X2 −X
1 (t0) Y方向の変位:ΔY =(Y2 −Y1 (t1)−(Y2 −Y
1 (t0) X軸回り角度の変位:Θx =α(t1)−α(t0) Y軸回り角度の変位:ΘY =β(t1)−β(t0) 上式において、ワーク側の定点18の三次元座標は(X
1 、Y1 、Z1 )であり、刃物側の定点16の三次元座
標は(X2 、Y2 、Z2 )である。
【0019】これらの結果をもとに、各変位(Δx 、Δ
Y 、Θx 、ΘY )がそれぞれ0となるように、ワーク側
の定点18と刃物側の定点16との経時的な相対位置及
び/又は相対角度を補正すればよい。
【0020】なお、本実施態様において、相対位置及び
/又は相対角度の測定手段は、光ビームを使用した測定
ヘッド20と光反射素子22との組み合わせに限られる
ものではなく、公知の各種手段が採用できる。
【0021】また、本実施態様において、ワーク側の定
点18に測定ヘッド20を、刃物側の定点16に光反射
素子22を配したが、これと逆の組み合わせ、すなわ
ち、ワーク側の定点18に光反射素子22を、刃物側の
定点16に測定ヘッド20を配する構成であってもよい
(請求項4に対応)。
【0022】図2は、本発明の第二の実施態様を示すも
のであり、請求項2に対応する。同図において、(a)
は左側面図であり、(b)は正面図である。なお、図1
と同一、類似の部材には同一の番号を付して、その説明
を省略する。
【0023】ワーク保持台14にはワーク保持部14A
がZ軸回りに回転自在に支持されている。また、ワーク
保持台14上面の所定位置には測定ヘッド20が固定さ
れており、これによりワーク側の定点18を構成してい
る。
【0024】主軸台26先端の刃物保持部12の側面に
は光反射素子22が固定されており、これにより刃物側
の定点16Aを構成している。さらに、この刃物側の定
点16Aの上方(X軸の正方向)Dだけ離れた位置に、
同様の光反射素子22が固定されており、これにより他
の刃物側の定点16Bを構成している。ワーク側の定点
18と刃物側の定点16A及び他の刃物側の定点16B
とは、Z軸方向に所定距離Lだけ離して設定されてい
る。
【0025】測定ヘッド20より出射した光ビームは、
刃物側の定点16Aで反射され、測定ヘッド20に戻っ
て検出される。この反射光ビームにより、ワーク側の定
点18と刃物側の定点16Aとの相対位置及び/又は相
対角度が測定される。次に、主軸台26が距離Dだけ下
方(X軸の負方向)に移動した後、測定ヘッド20より
出射した光ビームが、他の刃物側の定点16Bで反射さ
れ、測定ヘッド20に戻って検出される(図の想像線を
参照)。
【0026】上記一連の測定結果により、CNCによる
設定値と実測値との誤差が算出できる。同様に、実測値
の経時的な変化が算出できる。一例として、実測値の経
時的な変化(時間t0〜t1での変化)が次式で表され
る。 他の刃物側の定点16BのX方向の変位:Δx =(X22
−X1 (t1)−(X22−X1 (t0) X軸の傾きの変位:δ=tan-1[{(Y22−Y21
(t1)−(Y22−Y21(t0)}/D] 刃物側の定点16Aと他の刃物側の定点16Bとの間の
X軸回り角度の変位:Θ x =α(t1)−α(t0) 刃物側の定点16Aと他の刃物側の定点16Bとの間の
Y軸回り角度の変位:θ Y =β(t1)−β(t0) 上式において、ワーク側の定点18の三次元座標は(X
1 、Y1 、Z1 )であり、刃物側の定点16Aの三次元
座標は(X21、Y21、Z21)であり、他の刃物側の定点
16Bの三次元座標は(X22、Y22、Z22)である。
【0027】これらの結果をもとに、各変位(Δx
δ、Θx 、ΘY )がそれぞれ0となるように、ワーク側
の定点18と刃物側の定点16A及び他の刃物側の定点
16Bとの相対位置及び/又は相対角度を補正すればよ
い。
【0028】図2の構成は、図1の構成と比較した場
合、X軸上に複数の光反射素子22を配置したので、光
ビームと直角方向にあるX軸の経時的な相対位置及び/
又は相対角度の補正が可能となる効果が得られる。
【0029】図3は、本発明の第三の実施態様を示すも
のであり、請求項3に対応する。なお、図1、図2と同
一、類似の部材には同一の番号を付して、その説明を省
略する。同図において、ワーク保持台14にはワーク保
持部14AがZ軸回りに回転自在に支持されている。ま
た、ワーク保持台14上面の所定位置には測定ヘッド2
0が固定されており、これによりワーク側の定点18を
構成している。
【0030】主軸台26先端の刃物保持部12の側面に
は光反射素子22が固定されており、これにより刃物側
の定点16を構成している。ワーク側の定点18と刃物
側の定点16とは、Z軸方向に所定距離L1だけ離して
設定されている。
【0031】測定ヘッド20より出射した光ビームは、
刃物側の定点16で反射され、測定ヘッド20に戻って
検出される。この反射光ビームにより、ワーク側の定点
18と刃物側の定点16との相対位置及び/又は相対角
度が測定される。次に、主軸台26が距離L2だけ右方
(Z軸の正方向)に移動した後、測定ヘッド20より出
射した光ビームが、刃物側の定点16で反射され、測定
ヘッド20に戻って検出される(図の想像線を参照)。
【0032】上記一連の測定結果により、CNCによる
設定値と実測値との誤差が算出できる。同様に、実測値
の経時的な変化が算出できる。なお、一連の算出方法
は、前記第二の実施態様に対し軸方向が異なるのみであ
ることより、説明を省略する。
【0033】これらの結果をもとに、各変位(Δx
δ、Θx 、ΘY )がそれぞれ0となるように、ワーク側
の定点18と刃物側の定点16との経時的な相対位置及
び/又は相対角度を補正すればよい。
【0034】図3の構成は、図1の構成と比較した場
合、Z軸上に複数の所定距離を設定して測定したので、
Z軸の経時的な相対位置及び/又は相対角度の補正が可
能となるという効果が得られる。
【0035】図4は、本発明の第四の実施態様を示すも
のであり、請求項5に対応する。なお、図1、図2、 図
3と同一、類似の部材には同一の番号を付して、その説
明を省略する。同図において、ワーク保持台14にはワ
ーク保持部14AがZ軸回りに回転自在に支持されてい
る。また、ワーク保持台14上面の所定位置には測定ヘ
ッド20が固定されており、これによりワーク側の定点
18を構成している。
【0036】主軸台26先端の刃物保持部12の側面に
は光反射素子22が固定されており、これにより刃物側
の定点16を構成している。光反射素子22は、コーナ
ーキューブプリズム22Aとミラー22Bとよりなる。
ワーク側の定点18と刃物側の定点16とは、Z軸方向
に所定距離Lだけ離して設定されている。
【0037】更に、ワーク保持台14から離れた位置に
は第二のワーク保持台30が設けられるとともに、この
第二のワーク保持台30には定点(ワーク側の第二定
点)32が設けられている。
【0038】このように第二のワーク保持台30を設け
る理由は、ワークを自動的に持ち替えて加工する等のた
めである。すなわち、ワーク保持台14のワーク保持部
14Aで保持している部分のワーク(通常は、一端部)
は、そのままでは必然的に加工することはできない。そ
のため、加工済みの部分のワーク(通常は、他端部)を
第二のワーク保持台30のワーク保持部30Aで保持さ
せ、その状態でワークを加工する。
【0039】このためには、ワーク保持台14と第二の
ワーク保持台30との相対位置関係が正確に把握できて
いなければならない。本発明の第四の実施態様は、この
ような課題に答えるためになされたものである。
【0040】図において、測定ヘッド20より出射した
光ビームは、刃物側の定点16で反射され、測定ヘッド
20に戻って検出される。この反射光ビームにより、ワ
ーク側の定点18と刃物側の定点16との相対位置及び
/又は相対角度が測定される。
【0041】同様に、測定ヘッド20より出射した光ビ
ームは、ワーク側の第二定点32に設けられた光反射素
子22で反射され、測定ヘッド20に戻って検出され
る。この反射光ビームにより、ワーク側の定点18とワ
ーク側の第二定点32との相対位置及び/又は相対角度
が測定される。
【0042】なお、ワーク側の定点18とワーク側の第
二定点32との間の測定においては、光ビームが主軸台
26によって遮蔽されないよう、主軸台26を上方に位
置させて行う。
【0043】この測定結果により、CNCによる設定値
と実測値との誤差が算出できる。同様に、実測値の経時
的な変化が算出できる。一例として、実測値の経時的な
変化(時間t0〜t1での変化)が次式で表される。 (1)ワーク側の第二定点32の刃物側の定点16に対
する変位 X方向の変位:Δx =(X3 −X2 (t1)−(X3 −X
2 (t0)=((X3 −X 1 (t1)−(X2
1 (t1))−((X3 −X1 (t0)−(X2 −X1
(t0)) Y方向の変位:ΔY =(Y3 −Y2 (t1)−(Y3 −Y
2 (t0)=((Y3 −Y 1 (t1)−(Y2
1 (t1))−((Y3 −Y1 (t0)−(Y2 −Y1
(t0)) X軸回り角度の変位:Θx =(α3 −α2 (t1)−(α
3 −α2 (t0) Y軸回り角度の変位:ΘY =(β3 −β2 (t1)−(β
3 −β2 (t0) (2)ワーク側の第二定点32のワーク側の定点18に
対する変位 X方向の変位:Δx =(X3 −X1 (t1)−(X3 −X
1 (t0) Y方向の変位:ΔY =(Y3 −Y1 (t1)−(Y3 −Y
1 (t0) X軸回り角度の変位:Θx =α2(t1) −α2(t0) Y軸回り角度の変位:ΘY =β2(t1) −β2(t0) 上式において、ワーク側の定点18の三次元座標は(X
1 、Y1 、Z1 )であり、刃物側の定点16の三次元座
標は(X2 、Y2 、Z2 )であり、ワーク側の第二定点
32の三次元座標は(X3 、Y3 、Z3 )である。
【0044】これらの結果をもとに、それぞれの各変位
(Δx 、ΔY 、Θx 、ΘY )がそれぞれ0となるよう
に、ワーク側の定点18と刃物側の定点16及びワーク
側の第二定点32との経時的な相対位置及び/又は相対
角度を補正すればよい。
【0045】なお、各定点間の所定距離(たとえば、
D、L)は、一般的にはNC工作機械の各軸の位置デー
タを用いるが、定点の位置に位置センサーを設けるとと
もに、距離データを保有して用いてもよい。
【0046】次に、測定ヘッド20の構成を図5にした
がって説明する。レーザー光源(LD)40より出射し
たレーザー光は、集光レンズ42、光ファイバー44を
経てコリメートレンズ46に入射し、コリメートレンズ
46により平行な光束にされてビームスプリッター48
に入射する。
【0047】ビームスプリッター48に入射した光束は
直進する透過光と、垂直に曲げられる反射光とに分離さ
れる。透過光は光反射素子22のうちコーナーキューブ
プリズム22Aにより反射されて、位置検出素子(PS
D)54に入射する。
【0048】コーナーキューブプリズム22Aが光軸の
垂直方向にΔPだけ変位すると、位置検出素子(PS
D)54上では、コーナーキューブプリズム22Aから
の反射光は2ΔP変位する。したがって、2倍の分解能
で変位を検出できる。
【0049】一方、ビームスプリッター48からの反射
光は、更に薄膜ビームスプリッター50で垂直に曲げら
れ、前記の直進する透過光と平行をなす光束となって、
光反射素子22のうち平面鏡であるミラー22Bにより
反射されて、位置検出素子(PSD)52に入射するこ
のとき、位置検出素子(PSD)52とミラー22Bと
の間の距離をHとすると、ミラー22Bの光軸に対する
角度変化ΔΘはΔΘ=tan-1(ΔQ/H)となる。こ
こで、ΔQは位置検出素子(PSD)52上での反射光
の変位とする。
【0050】位置検出素子(PSD)52及び位置検出
素子(PSD)54で検出した光束は、図6にブロック
図で示される制御部により処理され各測定点の位置デー
タ、角度データ、等が得られ、また、これらの各データ
により、フィードバック制御が行われる。
【0051】図6において、位置検出素子(PSD)5
4からの信号は演算器58で演算され、位置データに変
換され表示器60に送られて位置表示をするとともに、
インターフェース62に送られ、工作機械CNCのイン
ターフェース64を経て工作機械CNCにおいてフィー
ドバック制御がなされる。
【0052】位置検出素子(PSD)52からの信号は
演算器56で演算され、角度データに変換され表示器6
0に送られて角度表示をするとともに、インターフェー
ス62に送られ、CNCのインターフェース64を経て
工作機械CNCにおいてフィードバック制御がなされ
る。
【0053】変位/角度補正演算器66には、インター
フェース64からの変位データ、角度データが、また、
位置データカウント部70からの現在位置データが入力
され、経時的変化に対するNC工作機械10の各軸の補
正移動量が演算される。
【0054】その後、移動指令68が発せられ、NC工
作機械10の各軸(刃物台、回転台、等)が移動するこ
とによって変位/角度の経時的変化の補正が完了する。
この場合、変位/角度補正演算器66で演算される補正
値は、測定ヘッド20で測定された変位/角度の量であ
る。
【0055】位置データカウント部70での位置データ
は、インターフェース64を経てインターフェース62
に送られ、移動距離データ72に蓄積され、演算器(角
度)56で角度を演算する際に使用される。この角度
は、角度測定用位置検出素子または4分割フォトダイオ
ード52の値と移動距離データ72の値より算出され
る。
【0056】演算器58で演算された位置データは、周
波数検出回路74に送られ、フーリエ変換処理された後
に比較器82に送られ、記憶されている周波数別判断デ
ータ76と比較され、振動解析結果として表示器84に
表示される。
【0057】同様に、演算器58で演算された位置デー
タは、振幅変化検出回路78に送られ、パターン処理さ
れた後に比較器82に送られ、記憶されている振幅変化
判断データ80と比較され、振動解析結果として表示器
84に表示される。
【0058】上記振動解析の詳細のフローが図7のブロ
ック図に示される。すなわち、図7は、振幅解析手段の
一実施例を示すブロック図であり、請求項6及び請求項
7の発明を実現する手段である。
【0059】ここで、請求項6の発明は、経時的な相対
位置及び/又は相対角度の測定値が所定の閾値を超える
と位置の警報及び/又は角度の警報が発せられることを
特徴とする。
【0060】また、請求項7の発明は、経時的な相対位
置の測定値から変化量の振幅と周期とが振動成分として
演算され、該演算結果より装置異常又は加工異常の有無
が判別されることを特徴とする。
【0061】図7において、振動解析が開始されると
(ステップ100)、変位データの変動測定(ステップ
102)の結果がFFT解析(ステップ104)と振幅
変化パターン解析(ステップ130)とにそれぞれ送ら
れる。前者においては周波数により分別され、後者にお
いては波形のパターンにより分別される。
【0062】FFT解析(ステップ104)がなされた
後、周波数別判断データによる分類(ステップ106)
がなされる。この分類は、要因毎に分類される。たとえ
ば、空気温度擾乱等(ステップ108)、電気ノイズ等
(ステップ110)、モーター振動等(ステップ11
2)等である。周波数による分別は、周波数分類で考え
られる要因データ(ステップ114)と対比することに
よりなされる。
【0063】この結果は表示され(ステップ116)、
また、データ変動は仕様精度範囲内であるか否かが判別
される(ステップ118)。その結果、仕様精度範囲内
である場合には、正常と判断され(ステップ120)、
仕様精度範囲外である場合にはエラー警報が発せられる
(ステップ122)。
【0064】一方、波形のパターンにより分別される振
幅変化パターン解析(ステップ130)の場合、パター
ン別判断データによる分類(ステップ132)がなされ
る。具体的には、振幅急変、緩増減、散発等である。こ
の分類は、要因毎に分類される。たとえば、切削加工振
動等(ステップ134)、軸受異常、アンバランス、ブ
レ(ステップ136)、刃物欠損等(ステップ138)
等である。波形のパターンによる分別は、振幅変化パタ
ーン分類で考えられる要因データ(ステップ140)と
対比することによりなされる。
【0065】この結果は表示され(ステップ116)、
また、データ変動は仕様精度範囲内であるか否かが判別
される(ステップ118)。その結果、仕様精度範囲内
である場合には、正常と判断され(ステップ120)、
仕様精度範囲外である場合にはエラー警報が発せられる
(ステップ122)。
【0066】以上に説明した構成は、本発明の実施例で
あるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各
種の構成が採り得る。
【0067】なお、光反射素子22を公知資料である特
開平1−57111号に示されるように、2個のコーナ
ーキューブプリズムと1個のミラーとで構成することに
より、経時的な相対位置及び相対角度の全要素(ΔX、
ΔY、ΔZ、Δα、Δβ、Δγ)が測定でき、かつ、こ
れらの値の補正ができる。
【0068】しかしながら、本発明の実施態様によれ
ば、機械剛性、コンプライアンス、等の諸点より鑑み、
より加工精度の高いNC工作機械が提供できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ワーク側の定点と刃物
側の定点とが位置設定された際に、両者の経時的な相対
位置及び/又は相対角度が測定される。この測定結果に
基づいてフィードバック制御が行われ、ワーク側の定点
と刃物側の定点との相対位置及び/又は相対角度が補正
できる。これにより、制御性が向上し、加工精度が高く
なる等の性能向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施態様を示す概略図
【図2】本発明の第二の実施態様を示す概略図
【図3】本発明の第三の実施態様を示す概略図
【図4】本発明の第四の実施態様を示す概略図
【図5】測定ヘッドの構成を示す概略図
【図6】本発明のNC工作機械の制御部の一実施例を示
すブロック図
【図7】振幅解析手段の一実施例を示すブロック図
【符号の説明】
10…NC工作機械、12…刃物保持部、14…ワーク
保持台、16…刃物側の定点、18…ワーク側の定点、
20…測定ヘッド、22…光反射素子、24…スピンド
ル(主軸)、26…主軸台、30…第二のワーク保持
台、32…ワーク側の第二定点、34…光反射素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23B 25/06 B23B 25/06 Fターム(参考) 3C001 KA01 KB10 TA02 TB01 TD01 3C029 EE02 3C045 HA05 5H269 AB01 BB03 CC01 DD01 EE05 FF05 FF06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物保持部とワーク保持台との三次元方向
    の相対位置を数値制御可能なNC工作機械において、 ワーク保持台には定点(ワーク側の定点)が、刃物保持
    部には定点(刃物側の定点)がそれぞれ設けられてお
    り、 前記ワーク側の定点と刃物側の定点とが所定の距離離れ
    て位置するように設定された際に、前記ワーク側の定点
    と刃物側の定点との経時的な相対位置及び/又は相対角
    度が測定され、該測定結果に基づいて前記ワーク側の定
    点と刃物側の定点との相対位置及び/又は相対角度が補
    正できるようになっていることを特徴とするNC工作機
    械。
  2. 【請求項2】前記刃物保持部には複数の定点(刃物側の
    定点)が設けられている請求項1に記載のNC工作機
    械。
  3. 【請求項3】前記ワーク側の定点と刃物側の定点とが複
    数の所定の距離離れて位置するように複数回設定される
    請求項1又は2に記載のNC工作機械。
  4. 【請求項4】前記ワーク側の定点と刃物側の定点のいず
    れか一方には測定ヘッドが、他方には光反射素子が配さ
    れている請求項1、2又は3に記載のNC工作機械。
  5. 【請求項5】前記ワーク保持台から離れた位置には第二
    のワーク保持台が設けられるとともに、該第二のワーク
    保持台には定点(ワーク側の第二定点)が設けられてお
    り、 前記ワーク側の定点とワーク側の第二定点とが所定の距
    離離れて位置するように設定された際に、前記ワーク側
    の定点とワーク側の第二定点との経時的な相対位置及び
    /又は相対角度が測定され、該測定結果に基づいて前記
    ワーク側の定点とワーク側の第二定点との相対位置及び
    /又は相対角度が補正できるようになっている請求項
    1、2、3又は4に記載のNC工作機械。
  6. 【請求項6】前記経時的な相対位置及び/又は相対角度
    の測定値が所定の閾値を超えると位置の警報及び/又は
    角度の警報が発せられる請求項1〜5のいずれかに記載
    のNC工作機械。
  7. 【請求項7】前記経時的な相対位置の測定値から変化量
    の振幅と周期とが振動成分として演算され、該演算結果
    より装置異常又は加工異常の有無が判別される請求項1
    〜6のいずれかに記載のNC工作機械。
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