JPH111876A - コーティングされた繊維織物 - Google Patents

コーティングされた繊維織物

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JPH111876A
JPH111876A JP10068767A JP6876798A JPH111876A JP H111876 A JPH111876 A JP H111876A JP 10068767 A JP10068767 A JP 10068767A JP 6876798 A JP6876798 A JP 6876798A JP H111876 A JPH111876 A JP H111876A
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polyorganosiloxane
silicon
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JP10068767A
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Lars Brookman
ラース・ブルックマン
David William Lawson
デイヴィッド・ウィリアム・ローソン
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Dow Silicones UK Ltd
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Dow Corning Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/235Inflatable members characterised by their material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/37Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/643Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing silicon in the main chain
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧流体の保持能力が高いエアーバッグ用の
繊維織物を提供する。 【解決手段】 少なくとも2層のポリオルガノシロキサ
ンベースのエラストマー物質でコーティングされた繊維
織物であり、第1層は織物の上に直接コーティングされ
破断点伸びが少なくとも400%であり、第2層は引裂
き強度が少なくとも30kN/mである。これらのコー
ティングされた繊維織物を製造する方法および、これか
ら製造されたエアーバッグも開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーティングさ
れた繊維織物に関するものである。そして特に圧力差の
ある2つの領域の間の圧力境界を維持できるようなシリ
コーンベースのコーティング組成物によりコーティング
された繊維織物に関するものである。この発明はまた、
そのような繊維織物およびコーティングされた織物によ
るエアーバッグの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーンベースのコーティング組成物
によりコーティングされた繊維織物は以前から知られて
いる。これらの組成物はコーティングされた繊維に多く
の利点をもたらす。たとえば、欧州特許第553,84
0号には、自動車のエアーバッグに適用するための液状
シリコーンゴムコーティング組成物が記載されており、
これは、ある種のアルケニル基を有するポリジオルガノ
シロキサン、ポリオルガノシロキサン樹脂、無機質フィ
ラー、ある種のポリオルガノハイドロシロキサン、白金
族金属触媒、およびエポキシ基含有オルガノシリコン化
合物よりなる。
【0003】欧州特許第646,672号には、脂肪族
の不飽和結合を有する線状ポリオルガノシロキサン、ポ
リオルガノハイドロシロキサン、付加反応を促進する触
媒、疎水性シリカ、難燃剤および場合により接着促進剤
からなるシリコーン組成物で含浸された織物が記載され
ている。この後者の特許には、この組成物をエアーバッ
グの構成に使用された織物に使用することを示唆してい
る。シリコーンでコーティングされたもののたとえば有
機コーティング組成物に対する有利な点は、たとえば、
改良された耐候性、柔軟性や耐熱性の維持等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのような組成物でコ
ーティングされた織物は、エアーバッグへの適用には好
適なものであるが、加圧された流体が比較的長時間貯蔵
される場合の要求には適当でない。この要求はたとえ
ば、自動車製造におけるサイドカーテンエアーバッグ
(side curtain airbag)のコーティング等に存在す
る。このサイドカーテンエアーバッグは、従来のエアー
バッグと同じように衝撃の瞬間に膨張する。このサイド
カーテンは展開して乗客と車の側面、たとえば窓等の間
にクッションを構成するようになっている。この意図は
従来の運転手、乗客のエアーバッグのように衝撃自体の
クッションだけではなく、たとえば車が横転する際にも
乗客を保護するものである。そこで、このような横転の
際にサイドカーテンエアーバッグが十分加圧されること
が重要である。従来の運転手、乗客用のエアーバッグが
ほんの1秒そこそこ圧力を維持すればよいのに対し、サ
イドカーテンエアーバッグは、数秒間適当な圧力を維持
する必要がある。同じような用途は、たとえば航空機の
脱出シュウトや膨脹式いかだ等のように、比較的長時間
流体の圧力を維持する必要のある加圧織物構造体に見ら
れる。
【0005】
【課題を解決するための手段】我々は、ある種のシリコ
ーンベースのコーティング組成物の組合わせが、これら
の有利性を有していることを見いだした。とくに、シリ
コーンベースの組成物の複数層、少なくとも性質の異な
る2つの層を適用することが、このような目的には非常
に有利であることを見いだした。
【0006】1層以上のシリコーンベースコーティング
を施すことは知られており、米国特許第4,587,15
9号に記載されており、ここでは、透明なまたは半透明
なシリコーンをコーティングしたガラス繊維が記載され
ている。ここでは、有機基がメチルおよびフェニル基の
比率が0.25対3.7であるポリジオルガノシロキサン
の第1の層がガラス織物の繊維に含浸およびコーティン
グされ、しかし該ガラス織物の隙間は満たさないよう
し、シリコーンエラストマーの第2の層が第1の層をカ
バーしさらにガラス織物の隙間に入り込み、さらに第3
の弾性プラスチックなポリオルガノシロキサン樹脂が乾
燥した滑らかな表面を与える。この発明によるコーティ
ングされたガラス織物は透明または半透明といわれてお
り、温室や太陽熱暖房のビルの空気圧支持や引っ張り支
持の屋根の構築に有用であるとされている。しかしなが
ら、このような材料はサイドカーテンエアーバッグのコ
ーティングには有用ではない。
【0007】我々は、高い破断点伸びの特性を有するシ
リコーンベースエラストマーの第1の層で繊維織物をコ
ーティングし、高い引き裂き強度の特性を有するシリコ
ーンベースエラストマーの第1の層で繊維織物をコーテ
ィングすることにより、自動車のサイドカーテンエアー
バッグの使用に好適な織物が得られることを見いだし
た。
【0008】本発明によれば、コーティングされた繊維
織物からなり、少なくとも2種のポリオルガノシロキサ
ンベースエラストマーからなり、第1の層は破断点伸び
が少なくとも400%であり、第2の層は引き裂き強度
が少なくとも30KN/mでコーティングされた繊維織
物が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の使用にに好適な織物は、
合成繊維または天然繊維と合成繊維とのブレンドで作ら
れる。たとえばポリエステル、ポリイミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル−木綿、ガラス繊
維、最も好ましくはナイロン6,6のようなポリアミド
である。これらは、膨脹可能な本体に適合するために柔
軟でなければならない。好ましくはこれらは、比較的に
小さな体積に畳めるように十分柔軟でなければならな
い。しかしまた、たとえば爆発流体の影響の下での急激
な展開、あるいは乗客の衝撃や膨脹時の他の影響に耐え
るように十分に強くなければならない。
【0010】このオルガノシロキサンエラストマー材料
は、硬化によりエラストマーを形成する多くのオルガノ
シロキサン系によってもよい。多くのそのようなオルガ
ノシロキサン系は商業的に入手可能であり、文献にも記
載されている。好適なエラストマー形成のオルガノシロ
キサン系は、少なくともシロキサンポリマーとオルガノ
シリコン架橋剤を含有する。有用なシロキサンポリマー
は、一般式
【0011】
【化1】RaR'bSiO4-a-b/2 (I)
【0012】ここに、Rは炭素原子18までの1価の炭
化水素基、R’は1価の炭化水素基またはハイドロカー
ボンオキシ基、水素原子またはヒドロキシル基、aおよ
びbは、0〜3、a+bの合計は3を越えない。好まし
くは、シロキサンポリマーは次式(II)を有する一般に
線状のポリオルガノシロキサンである:
【0013】
【化2】
【0014】ここに、RとR’は上記のとおりであり、
xは、好ましくは10から1500の値の整数である。
とくに好ましくは、Rは炭素原子1〜8のアルキルまた
はアリル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ヘキシル、フェニルまたはオクチルである。
より好ましくは、全Rの少なくとも50%はメチル基で
あり、最も好ましくは、全部のRがメチル基である。
R’は好ましくはヒドロキシル基、アルコキシ基、脂肪
族不飽和炭化水素基、または水素原子である。より好ま
しくは、R’は縮合反応に適した炭素原子3までのヒド
ロキシル基またはアルコキシ基、または付加反応に適し
た炭素原子6までのアルケニル基、より好ましくはビニ
ル、アリル、またはヘキセニル基である。
【0015】オルガノシリコン架橋剤は、好ましくはシ
ラン、低分子量オルガノシリコン樹脂および短鎖オルガ
ノシロキサンポリマーである。この架橋化合物は、上記
のポリマーのケイ素結合基R’と反応することのできる
少なくとも3つのケイ素結合置換基を有する。ここに、
基R’はヒドロキシル基またはアルコキシ基であり、架
橋するオルガノシリコン上の反応性置換基は、アルコキ
シ基かまたはヒドロキシル基であり、以下の一般反応式
(III)または(IV)にしたがって、2つの成分の間に
縮合反応を起こすようにする。
【0016】
【化3】 ≡Si-OH + HO-Si≡ → ≡Si-O-Si≡ + H2O (III) ≡Si-OR* + HO-Si≡ → ≡Si-O-Si≡ + R*−OH(IV)
【0017】ここにポリマー中のR’基はアルケニル
基、架橋するオルガノシリコン化合物上の反応性物質R
*は水素原子であり、一般反応式(V)にしたがい、架
橋するオルガノシリコン化合物とポリオルガノシロキサ
ンとの間の付加反応をする。ここに、R”は2価の炭化
水素基、bは0または整数で、好ましくは1である。
【0018】
【化4】 ≡Si-R"bCH=CH2 + H-Si≡ → ≡Si-R"bCH2CH2-Si≡(V)
【0019】架橋するオルガノシリコンとして使用でき
る好適なシランは、アルキルトリアルコキシシラン、た
とえばメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、またはメチルトリ
ヒドロシランである。好適なオルガノシリコン樹脂は、
主として式SiO4/2の4官能性シロキサン単位、およ
び式Rv0 wSi1/2の1官能性単位からなるオルガノシ
リコン樹脂である。ここに、Rは上記のとおりであり、
0はケイ素結合した置換基で上記のR’と反応する。
vおよびwはそれぞれ0〜3、v+wの合計は3であ
る。好適な短鎖オルガノシロキサンポリマーには、1分
子中に少なくとも3つのケイ素結合したアルコキシ、ヒ
ドロキシル、または水素を有する、たとえばトリメチル
シロキサンおよび末端封止の炭素数20までのポリメチ
ルヒドロシロキサン、テトラメチルシクロテトラシロキ
サン、およびシラノール末端封止ジメチルシロキサン−
メチルシラノール共重合体である。
【0020】シロキサンポリマーおよびオルガノシリコ
ン架橋性化合物に加えて、エラストマー形成組成物はま
た、採用される架橋メカニズムにしたがって適当な触媒
を含有する。好適なシリコーンベースのエラストマー形
成組成物においては、好適な縮合触媒は錫またはチタン
ベースの触媒、たとえばジアルキル錫ジカルボン酸およ
びテトラアルキルチタネートである。付加反応により硬
化するシリコーンベースのエラストマー形成組成物にお
いては、VIII族金属ベースの触媒、たとえば塩化白金、
または白金またはロジウムの化合物または錯体が好まし
い。
【0021】他の追加の成分には、好適なエラストマー
形成組成物、フィラー、鎖伸長剤、染料、接着促進剤、
着色料、顔料、粘度調節剤、浴ライフ延長剤、抑止剤、
または柔軟化剤がある。好適なフィラーには、シリカ、
たとえばヒュウムドシリカ、沈降シリカ、ゲル形成シリ
カ、エアロゾル、チタニア、粉砕石英、粉砕硬化シリコ
ーンゴム粒子、炭酸カルシウム、およびガラスマイクロ
スヘアがある。好適には、必要の場合にはフィラーは表
面をたとえば好適なシランや、短鎖シロキサン、脂肪酸
または樹脂状シリコーン材料で処理して疎水性にするの
が好ましい。フィラーの表面を疎水性にする好適な材料
とプロセスは、文献に記載されており、当業者には公知
である。接着性促進剤には、エポキシ官能性オルガノチ
タネート、またはアミノ官能性オルガノシリコン化合物
がある。鎖伸長剤は、主として線状でポリマーの両端に
ケイ素結合基R0を有し、それが2つのシロキサンポリ
マーのR’基に反応する。これは、単にシロサンポリマ
ーの長さを伸長する。
【0022】エラストマー形成組成物は、付加反応で硬
化するオルガノシリコン化合物をベースにしているのが
好ましい。特に好ましいのは、1分子中に少なくとも2
つのケイ素結合アルケニル基、好ましくはビニルを有す
るポリオルガノシロキサン、オルガノハイドロジェン架
橋性のオルガノシリコン化合物、VIII族ベースの触媒、
およびフィラーを含有する組成物である。エラストマー
形成組成物中におけるこれらの成分の比率は、厳密では
ない。しかし、アルケニル官能性ポリオルガノシロキサ
ンポリマーおよびケイ素結合水素原子を有するオルガノ
シリコン架橋剤は、アルケニル基1つにつき少なくとも
1つのケイ素結合水素原子が存在するように、より好ま
しくは、比率は1.1/1から5/1、最も好ましくは
2/1から4/1である。
【0023】第1の層(A)は、好ましくは以下の成分
からなるエラストマー形成組成物から得られる。 (a)1分子中に平均2つのケイ素結合アルケニル基を
有し、好ましくは分子の末端ケイ素原子のそれぞれにリ
ンクしているポリオルガノシロキサン物質100重量
部; (b)1分子あたり少なくとも3つのケイ素結合水素原
子を有するオルガノシリコン化合物を、(b)中のSi
−H基と(a)中のアルケニル基の比率が1.1/1〜4
/1であるのに十分な量; (c)2つのケイ素結合水素原子を有するポリオルガノ
シロキサンを含有する鎖伸長剤の1〜25重量部; (d)一方で(a)と(b)の間の、また他方で(c)
との間の付加反応を促進するのに十分な量のVIII族ベー
スの触媒成分; (e)5〜40重量部の疎水性のフィラー。
【0024】第2の層(B)は、好ましくは以下の成分
からなるエラストマー形成組成物から得られる。 (a)1分子中に平均2つのケイ素結合アルケニル基を
有し、好ましくは分子の末端ケイ素原子のそれぞれにリ
ンクしているポリオルガノシロキサン物質100重量
部; (b)1分子あたり少なくとも3つのケイ素結合水素原
子を有するオルガノシリコン化合物を、(b)中のSi
−H基と(a)中のアルケニル基の比率が1.1/1〜3
/1であるのに十分な量; (c)分子の末端のケイ素原子のそれぞれにリンクした
ケイ素結合したアルケニル基、それに加えてポリオルガ
ノシロキサン鎖の非末端ケイ素原子にリンクした少なく
とも1つのアルケニル基を有するポリオルガノシロキサ
ン物質を1〜25重量部; (d)一方で(a)と(b)の間の、また他方で(c)
との間の付加反応を促進するのに十分な量のVIII族ベー
スの触媒成分; (e)5〜40重量部の疎水性のフィラー。
【0025】より好ましくは、(A)(a)および
(B)(a)は、一般式(IV)ポリジオルガノシロキサ
ンである。
【0026】
【化5】
【0027】ここにR2は炭素原子16までの1価の炭
化水素、好ましくは炭素原子8までのアルキルまたはア
リール基、より好ましくは炭素原子6までのアルキルま
たはアリール基、最も好ましくはメチルである;R3
脂肪族の不飽和を有する基であり一般式−R4 y−CH=
CH2を有する、ここにR4は炭素原子6までの2価の炭
化水素であり、yは0または1、xは0〜1500の値
を有し、好ましくは50〜1200、最も好ましくは7
0〜800である。最も好ましくは、ポリジオルガノシ
ロキサン(A)(a)および(B)(a)は、25℃の
粘度が50〜250,000mPa.s、より好ましくは
100〜100,000mPa.s、最も好ましくは25
0〜55,000mPa.sのα,ω−ビニルジメチルシ
ロキシポリジメチルシロキサン ポリマーである。
【0028】オルガノシリコン成分(A)(b)および
(B)(b)は、好ましくは少なくとも3つのケイ素結
合水素を有し、好ましくは分子中のケイ素原子の大部分
にケイ素結合水素を有する、短鎖ポリオルガノシロキサ
ンである。とくに好ましくは実質的に線状または環状化
合物であるオルガノシリコン化合物である。しかしなが
ら、少量の3官能性もしくは4官能性のシロキサン単位
がまた存在していてももよい。
【0029】好ましい(A)(b)および(B)(b)
の化合物は、次の一般式のオルガノシリコン化合物であ
る。
【0030】
【化6】
【0031】ここにR5は炭素原子10までのアルキル
またはアリール基であり、R6はR5基または水素原子で
ある。pは0〜20の値であり、qは1〜70の値であ
り、分子中に少なくとも3つのケイ素結合水素原子が存
在する。ケイ素結合水素原子が線状シロキサン化合物の
末端ケイ素原子上にあるかどうかは重要なことではな
い。R5は好ましくは3を越えない炭素原子数の低級ア
ルキル基であり、R6は好ましくはR5基である。好まし
くはpは0、qは6〜70、より好ましくは20〜6
0、または環状オルガノシリコン物質が使用される場合
には3〜8である。この架橋成分は上記のようにいくつ
かのオルガノシリコン化合物の混合物を含有してもよ
い。
【0032】組成物に使用される架橋成分(A)(b)
または(B)(b)は、好ましくはケイ素結合水素原子
の数の組成物中のアルケニル基の数に体する比率が、少
なくとも約1/1、すなわち化学量論的な量を提供する
に十分なものであるのが好ましい。しかしながら、より
好ましくは組成物の完全な架橋を保証するために、化学
量論的な量以上のSiHが存在するのがよい。好ましい
SiH/アルケニル比は、1.1/1〜5/1、より好
ましくは2/1〜4/1である。
【0033】成分(A)(d)または(B)(d)は、
アルケニル基とケイ素結合水素原子との付加反応を促進
するのに適した触媒である。好適な触媒はしたがって貴
金属ベースのもので、特にVIII族のもので、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
および白金である。好ましくは触媒はよく知られた白金
化合物または錯体である。好適な白金化合物または錯体
は、塩化白金酸、白金アセチルアセトネート、白金ハラ
イドの不飽和化合物、たとえばプロピレン、オルガノビ
ニルシロキサン、およびスチレン、ヘキサメチル二白
金、PtCl2、PtCl3、PtCl4、およびPt(C
N)3である。好適な白金触媒は、塩化白金酸、普通に
得られる六水和物、または米国特許第2,823,218
号に教示されているような無水の形でもよい。他のとく
に有用な触媒は米国特許第3,419,593号に教示さ
れているような、塩化白金酸が脂肪族不飽和オルガノシ
リコン化合物、たとえばジビニルテトラメチルジシロキ
サンと反応して得られるようなものである。触媒(A)
(d)または(B)(d)は、組成物の全重量に基づい
て白金重量が2〜100ppm、より好ましくは5〜5
0ppmになるように使用される。
【0034】疎水性のフィラー(A)(e)または
(B)(e)は、好ましくは強化フィラーである。好適
なフィラーの例はシリカ、チタニア、粉砕石英、炭酸カ
ルシウム、アルミノシリケートである。好ましくはシリ
カフィラー、最も好ましくはヒュウムドシリカであり、
強化作用が最も優れている。フィラーの平均の粒径は、
0.1〜20Tm、好ましくは0.2〜5Tm、最も好ま
しくは0.4〜2.5Tmである。
【0035】フィラーの表面は本発明に使用される組成
物となじみをよくするために、疎水性にする。このフィ
ラーを疎水性にする処理は、フィラー粒子をシロキサン
成分に混合する前または後のいずれでもよい。これは、
フィラー粒子を脂肪酸、反応性シランまたは反応性シロ
キサンで予備処理することでなされる。好適な疎水性剤
としては、ステアリン酸、ジメチルジクロロシラン、ト
リメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヒド
ロキシル末端封止またはメチル末端封止のポリジメチル
シロキサン、シロキサン樹脂またはこれらの2または2
以上の混合物がある。他の疎水性剤もまた使用できる
が、上に例示した物質が最も有効である。これらの化合
物で処理したフィラーは、いろいろのところから商業的
に入手することができる。かわりに、フィラーの表面を
その場で、すなわちフィラーがシロキサン物質に分散さ
れた後に疎水性にすることもできる。これは、フィラー
の分散の前または後に、上記の反応性シランまたはシロ
キサンとして記述した疎水性剤、の好適な量を、ポリシ
ロキサン成分に添加し、混合物をこれらが十分反応する
ように、たとえば少なくとも40℃の温度に加熱する。
使用される疎水性剤の量は、たとえば疎水性剤やフィラ
ーの性質によって変わり、当業者により自明でありまた
確認することができる。少なくとも認識できる程度の疎
水性を付与するのに必要な十分な量の疎水性剤が使用さ
れるべきである。
【0036】成分(A)(a)はポリオルガノシロキサ
ンであり、好ましくはジオルガノシロキサン単位および
ハイドロジオルガノシロキサン末端封止単位を含有す
る。これらのポリマーの性質上、これらは(A)(a)の
アルケニル基に付加して鎖伸長剤として作用する。好ま
しくはこれらのポリマーは25℃で5〜100mPa.
sの粘度を有する。
【0037】成分(B)(c)はポリオルガノシロキサ
ンであり、分子の末端ケイ素のそれぞれにリンクしたケ
イ素結合アルケニル基を有し、さらにポリオルガノシロ
キサン鎖の非末端ケイ素原子にリンクした少なくとも1
つのアルケニル基を有する。このような物質は、上記の
シロキサン物質(B)(a)に類似している。分子末端
のシロキサン単位にリンクしたアルケニル基に加えて、
この好適な物質が有する主な差異は、少なくとも1また
は1以上のアルケニル基がシロキサン鎖のケイ素原子に
リンクして存在することである。好ましくは、ポリオル
ガノシロキサンはジアルキルシロキサン単位とアルケニ
ルアルキルシロキサン単位の共重合体であり、アルケニ
ルジアルキルシロキサン単位で末端封止されている。よ
り好ましくは、この共重合体は1分子あたり約1〜5モ
ル%のビニル基を有するビニルジメチルシロキサン共重
合体である。最も好まし共重合体(B)(c)は、25
℃での粘度150〜600mPa.sを有する。
【0038】成分(A)および(B)は、単に成分を所
望の量で混合することにより得られる。しかしながら、
貯蔵安定性、組成物を繊維織物に適用する前の可使時間
の理由で、触媒(d)をSi−H官能物質(すなわち、
(A)(b)、(A)(c)および(B)(c))から
分離して、それぞれの成分を2つの部分で貯蔵するのが
よい。組成物の他の成分は、適用の前に2つの部分をす
ぐに混合できるような比率で供給される。このようなす
ぐに混合できる比率は、たとえば1/10または1/1
である。
【0039】成分(A)は、自立性(self-supportin
g)のエラストマー材料として試験した場合の非常に良
い破断点伸び(elongation at-break)を有しているべ
きである。これはエラストマー材料の良く知られた性質
であり、当業者はたとえばDIN規格53409による
方法により、容易に決定することができる。この破断点
伸びは、600〜1000%が好ましい。
【0040】好適な組成物は、50〜90重量%の
(A)(a)成分、0.5〜10重量%の(A)(b)
成分、0.5〜10重量%の(A)(c)成分、5〜4
0重量%の(A)(e)成分、および(A)(a)と
(A)(b)および(A)(c)の付加反応が通常の架
橋条件下で起こるのに十分な量の(A)(e)からな
る。
【0041】成分(B)は、自立性(self-supportin
g)のエラストマー材料として試験した場合の非常に良
い引裂き強度を有しているべきである。これはエラスト
マー材料の良く知られた性質であり、当業者はたとえば
ASTM規格D624Bによる方法により、容易に決定
することができる。この引裂き強度は、35〜60kN
/mが好ましい。
【0042】好適な組成物は、50〜90重量%の
(B)(a)成分、0.5〜10重量%の(B)(b)
成分、0.5〜10重量%の(B)(c)成分、5〜4
0重量%の(B)(e)成分、および(B)(a)およ
び(B)(c)と(B)(b)の付加反応が通常の架橋
条件下で起こるのに十分な量の(B)(d)からなる。
【0043】この組成物は公知の方法で繊維織物基材に
適用することができる。これらには、スプレー、ナイフ
オーバーローラー(knife-over-roller)、ナイフオー
バーエアー(knife-over-air)パッディング、スクリー
ン印刷等がある。それぞれの組成物は架橋前の塗布重量
で少なくとも20g/m2であるのが好ましい。第1層
の塗布厚さは、好ましくは25〜70g/m2、より好
ましくは30〜50g/m2である。第2層の塗布厚さ
は、好ましくは35〜150g/m2、より好ましくは
50〜100g/m2である。組成物を繊維織物に容易
に塗布できるようには、組成物(A)の粘度は50,0
00〜200,000mPa.sであり、組成物(B)の
粘度は80,000〜300,000mPa.sである。
【0044】組成物(A)の繊維織物に対する適用は、
通常の条件で行え、好ましくは勿論条件は十分クリーン
で適用の際に異物が混入しないようにする。繊維織物は
適用の前には好ましくはすりみがいておいて、組成物が
よく接着するようにする。組成物(B)は、組成物
(A)の上に、組成物(A)の硬化の前または後に適用
されてもよい。好ましくは組成物(A)は、組成物
(B)の適用の前に硬化され、組成物(B)はその後で
硬化される。しかしながら、組成物(A)と組成物
(B)の間に、1または1以上の追加のオルガノシリコ
ンベースのエラストマー組成物を適用してもよい。好ま
しくはその破断点伸びと引裂き強度は組成物(A)と組
成物(B)の間である。しかしながら、最も好ましくは
組成物(B)は、組成物(A)の上に直接適用される。
組成物(B)の上にさらにコーティング、たとえば摩擦
を低減するものを施してもよく、またはもっと好ましく
は追加の繊維織物(織物でも不織布でもよいが)を適用
して、織物の強度及び/又は感触を改善する。
【0045】組成物(A)と組成物(B)の硬化条件
は、硬化期間中高められた温度にしておき、この期間は
実際に適用された温度によって変わる。好適な組成物に
対する好ましい硬化条件は、120〜200℃で5分ま
でである。
【0046】本発明による方法では、破断点伸びが少な
くとも400%のポリオルガノシロキサンベースのエラ
ストマー物質の第1の層と、引裂き強度が少なくとも3
0kN/mでコーティングし、第1と第2の層に架橋を
起こさせ、織物上にエラストマーのコーティングを施す
ものである。
【0047】好ましくは第1層はまず適用され、第2層
が適用される前に硬化される。また第2層を第1層の上
に適用し、両方の層を同時に硬化するようにしてもよ
い。
【0048】繊維織物の表面に2つの層のコンビネーシ
ョンをする利点は、この織物が圧力差のある2つの領域
の境界をよりよく形成するからである。とくに本発明に
よりコーティングされた織物の用途は、織物が封筒のよ
うに形成され、たとえばこの中にガスを供給し、これを
膨脹させるように圧力がかけられるものに適している。
特に有用な用途は、自動車のエアーバッグ、航空機の非
常用シュウター、熱気球である。本発明の織物の最も貴
重な用途は、自動車のサイドカーテンエアーバッグであ
る。ここでは、バッグの内部圧力は、比較的に長い時間
たとえば1〜5秒維持される必要がある。
【0049】以下の実施例において本発明を説明する
が、部および%はとくに断らない限り重量基準である。
粘度は25℃における動力学粘度である
【0050】
【実施例】粘度約2Pa.sのα,ω−ビニルジメチルシ
ロキサン末端封止ポリジメチルシロキサン70部、表面
を疎水性にしたフュウムドシリカ30部、および白金ベ
ースの触媒0.002重量部を混合することにより、第
1の組成物(I)を調製した。第1の組成物(I)は粘
度100Pa.sであった。
【0051】粘度約2Pa.sのα,ω−ビニルジメチル
シロキサン末端封止ポリジメチルシロキサン64部、表
面を疎水性にしたフュウムドシリカ26部、トリメチル
シロキサン末端封止単位、1分子あたり少なくとも3つ
のケイ素結合水素原子を有し、粘度が約5mPa.sの
メチルヒドロシロキサン ジメチルシロキサン共重合体
4部、およびジメチルヒドロシロキサン末端封止単位を
有し、粘度が10mPa.sのジメチルシロキサン5重
量部を有する第2の組成物(II)を調製した。第2の組
成物(II)は粘度100Pa.sであった。
【0052】粘度約55Pa.sのα,ω−ビニルジメチ
ルシロキサン末端封止ポリジメチルシロキサン64部、
表面を疎水性にしたフュウムドシリカ25部、白金ベー
スの触媒0.002重量部、およびビニルジメチルシロ
キサン末端封止末端封止単位を有し、粘度が約350m
Pa.sのジメチルシロキサン9重量部を有する第3の
組成物(III)を調製した。組成物(III)は粘度175
Pa.sであった。
【0053】粘度約55Pa.sのα,ω−ビニルジメチ
ルシロキサン末端封止ポリジメチルシロキサン61部、
表面を疎水性にしたフュウムドシリカ25部、トリメチ
ルシロキサン末端封止単位、1分子あたり少なくとも3
つのケイ素結合水素原子を有し、粘度が約5mPa.s
のメチルハイドロジェンシロキサン ジメチルシロキサ
ン共重合体3部、およびビニルジメチルシロキサン末端
封止単位を有し、粘度が約350mPa.sのジメチル
シロキサン メチルビニルシロキサン共重合体9重量部
を有する第4の組成物(IV)を調製した。第4の組成物
(IV)は粘度175Pa.sであった。
【0054】ジメチルビニルシロキシ末端封止ポリジメ
チルシロキサンおよび疎水性シリカの70/30混合物
を64部、粉砕石英26部、炭酸カルシウム4部、白金
ベース触媒の触媒量を含有する第1の組成物を5部、お
よびジメチルビニルシロキシ末端封止ポリジメチルシロ
キサンおよび疎水性シリカの70/30混合物を50
部、約50%のケイ素原子上のケイ素結合水素を有する
ジメチルシロキサン メチルハイドロジェンシロキサン
共重合体46部を含有する第2の組成物を1部混合し
て、比較のためのエラストマー形成組成物(C)を調製
した。
【0055】(実施例 1)2重層のポリアミド織物
(470Dtex)でサイドカーテンマスターバッチと
し(その織物構造中に織布の封筒を含有する)、織物の
両サイドにナイフオーバーローラー法で、組成物(I)
および組成物(II)の50/50エラストマー形成混合
物で50〜60g/m2の目付でコーティングし、15
0〜170℃で2分間加熱した。室温にまで冷却した
後、第1のコーティングの上に、組成物(III)と(I
V)の50/50エラストマー形成混合物で100g/
2の目付でコーティングし、前回と同様に再度間加熱
した。これで、シリコーンベースの2層のコーティング
ができ、第1の層は破断点伸びが600%であり(自立
性エラストマー材料として試験した場合)、第2の層は
引裂き強度が45〜50kN/mであった(自立性エラ
ストマー材料として試験した場合)。
【0056】この織物を裁断し、2m×0.5mの封筒
状のサイドカーテンエアーバッグとした。これには、空
気入り口があり、250kPaの圧力の爆発条件にして
膨脹させられた。封止した封筒の内圧を3秒後と5秒後
に測定した。さらに、圧力変化と時間から漏洩率が出さ
れ、kPa/s/barで測定された。漏洩率が低く、
残留圧力が高いほど性能がよい。試験結果の詳細は以下
の表1に示す。
【0057】(比較例 C1〜C5)全ての実施例は、
実施例1の方法にしたがって行ったが、いくつかの例で
は、シリコーン物質のただ1つのコーティングのみを行
った。比較例C1では組成物Cは目付70g/m2で行
い、比較例C2では組成物(III)(IV)の混合物を目
付50〜70g/m2で行い、比較例C3では比較例C
2で適用したコーティングの2層を適用し、比較例C4
では比較例C1のベースコーティングと比較例C2のト
ップコーティングを行い、比較例C5では実施例1のベ
ースコーティングと比較例C1のトップコーティングを
行った。試験結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】ここにN/Dは測定値が低くて検出できな
いことを示し、N/Aは計算をしなかったことを示す。
【0060】(実施例 2〜5)ポリアミド織物を実施
例1と同じ組成物でコーティングしたが、封筒の大きさ
はA4サイズであった。実施例2は実施例1と同じ組成
物およびコーティングの目付で行い、実施例3では第2
層は目付50g/m2で行い、実施例4では第1層は1
00g/m2で第2層は50g/m2であり、実施例5で
は両方のコーティングは100g/m2であった。封筒
は次いで実施例1と同様に試験されたが、漏洩率は計算
されなかった。試験結果は表2に示されるが、封筒の大
きさが異なるので、結果自体は表1のものと比較するこ
とはできない。
【0061】(比較例 6〜7)ポリアミド織物を実施
例2〜4に準じて行ったが、比較例C6では比較例C1
のコーティングを目付100g/m2で適用し、比較例
C7では組成物Cを目付150g/m2で行った。封筒
は実施例1と同様にして試験したが、漏洩率は計算しな
かった。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】ここにN/Dは圧力が低くて検出できない
ことを示す。
【0064】
【発明の効果】表1および表2から見られるように、本
発明のコーティングされた繊維織物は、加圧流体の保持
能力が極めて優れていることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイヴィッド・ウィリアム・ローソン イギリス国、シーエフ1・9ビーキュー・ カーディフ、キャントン、ハミルトン・ス トリート 56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層のポリオルガノシロキサ
    ンベースのエラストマー物質でコーティングされた繊維
    織物であり、第1層は織物の上にコーティングされ破断
    点伸びが少なくとも400%であり、第2層は引裂き強
    度が少なくとも30kN/mであることを特徴とする、
    コーティングされた繊維織物。
  2. 【請求項2】 繊維織物がポリアミド繊維からなり、第
    1層が破断点伸びが600〜1000%であり、第2層
    は引裂き強度が35〜60kN/mであることを特徴と
    する、請求項1に記載のコーティングされた繊維織物。
  3. 【請求項3】 ポリオルガノシロキサンベースのエラス
    トマー形成組成物の第1の層を繊維織物の上に適用し、
    ポリオルガノシロキサンベースのエラストマー形成組成
    物の第2層を適用し、第1層と第2層を硬化させてエラ
    ストマーコーティングを織物の上に形成する繊維織物の
    コーティング方法において、第1層は硬化により破断点
    伸びが少なくとも400%のエラストマー物質を形成
    し、第2層は硬化により引裂き強度が少なくとも30k
    N/mのエラストマー物質を形成することを特徴とす
    る、繊維織物のコーティング方法。
  4. 【請求項4】 次のことをさらに特徴とする、請求項3
    に記載の方法:第1の層を形成するためのエラストマー
    形成組成物(A)は以下の成分からなり: (a)1分子中に平均2つのケイ素結合アルケニル基を
    有し、好ましくは分子の末端ケイ素原子のそれぞれにリ
    ンクしているポリオルガノシロキサン物質100重量
    部; (b)1分子あたり少なくとも3つのケイ素結合水素原
    子を有するオルガノシリコン化合物を、(b)中のSi
    −H基と(a)中のアルケニル基の比率が1.1/1〜5
    /1であるのに十分な量; (c)2つのケイ素結合水素原子を有するポリオルガノ
    シロキサンを含有する鎖伸長剤の1〜25重量部; (d)一方で(a)と(b)の間の、また他方で(c)
    との間の付加反応を促進するのに十分な量のVIII族ベー
    スの触媒成分; (e)5〜40重量部の疎水性のフィラー。 第2の層を形成するためのエラストマー形成組成物
    (B)は以下の成分からなり: (a)1分子中に平均2つのケイ素結合アルケニル基を
    有し、好ましくは分子の末端ケイ素原子のそれぞれにリ
    ンクしているポリオルガノシロキサン物質100重量
    部; (b)1分子あたり少なくとも3つのケイ素結合水素原
    子を有するオルガノシリコン化合物を、(b)中のSi
    −H基と(a)中のアルケニル基の比率が1.1/1〜5
    /1であるのに十分な量; (c)分子の末端のケイ素原子のそれぞれにリンクした
    ケイ素結合したアルケニル基、それに加えてポリオルガ
    ノシロキサン鎖の非末端ケイ素原子にリンクした少なく
    とも1つのアルケニル基を有するポリオルガノシロキサ
    ン物質を1〜25重量部; (d)一方で(a)と(b)の間の、また他方で(c)
    との間の付加反応を促進するのに十分な量のVIII族ベー
    スの触媒成分; (e)5〜40重量部の疎水性のフィラー。
  5. 【請求項5】 ポリオルガノシロキサンベースのエラス
    トマー形成組成物は、スプレー、ナイフオーバーロラ
    ー、ナイフオーバーエアー、パディングまたはスクリー
    ン印刷法により繊維織物に適用され、第1層のコーティ
    ング厚さは25〜70g/m2であり、第2層のコーテ
    ィング厚さは35〜150g/m2であることを特徴と
    する、請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載のコーティング
    された繊維織物からなり、一定期間加圧下のガスを保持
    することのできる封筒状袋。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載のコーティング
    された繊維織物からなることを特徴とする、自動車用エ
    アーバッグ。
JP10068767A 1997-03-18 1998-03-18 コーティングされた繊維織物 Pending JPH111876A (ja)

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