JPH11187277A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11187277A
JPH11187277A JP9350403A JP35040397A JPH11187277A JP H11187277 A JPH11187277 A JP H11187277A JP 9350403 A JP9350403 A JP 9350403A JP 35040397 A JP35040397 A JP 35040397A JP H11187277 A JPH11187277 A JP H11187277A
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color component
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JP9350403A
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Akihiko Tanaka
明彦 田中
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリスキャンの結果に対して色成分情報の誤
検出が発生しても、その影響を受けることを防ぎ、正確
かつ迅速な色認識の実現を可能にする。 【解決手段】 読み取り対象となる原稿から画像データ
を得る読み取り手段1と、その画像データに含まれる色
成分情報を検出する色成分検出手段8と、検出された色
成分情報の中から予め設定された所定の色成分情報を取
り除く特定色除去手段9,10と、所定の色成分情報が
取り除かれた後の色成分情報に基づいて、前記原稿に対
する色認識を行う色認識手段20,21,22とを備え
て、画像読取装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等に搭載さ
れる画像読取装置に係わり、特にカラー/白黒自動判定
や下地レベル検出や濃度検出等の色認識を行う機能を有
した画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーコピーが可能なディジタ
ル複写機等における画像読取装置では、読み取り対象と
なる原稿に対してプリスキャン(予備スキャン)を行う
とともに、そのプリスキャンによって得られた色成分情
報に基づいて、読み取り対象がカラー原稿であるか白黒
原稿であるかを自動的に判定したり、原稿の下地除去や
濃度補正のためにその下地の色や濃度を事前に検出す
る、といった色認識を行うようになっている。なお、こ
こでいう色成分とは、色み、明るさ、あざやかさの全て
を含むものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
読取装置は、読み取り対象となる原稿のサイズに係わり
なく、読み取り可能なエリアの全てについてプリスキャ
ンを行い、その結果を基に色認識を行うようになってい
る。つまり、プリスキャンによって原稿範囲外の部分、
すなわちプラテンバックの部分も読み取ることになるの
で、その部分に傷や汚れ等がある場合には色成分情報の
誤検出が発生してしまい、正確な色認識ができないおそ
れがある。
【0004】また、従来の画像読取装置では、プラテン
バック部分の傷や汚れ等だけではなく、原稿の端部にお
いても色成分情報の誤検出が発生する可能性がある。例
えば図8(a)に示すように、黒色または鏡面のプラテ
ンバックの略中央付近に白色原稿がセットされている場
合にプリスキャンを行うと、そのプリスキャンによって
得られる読み取りデータは、図8(b)に示すように、
スキャン方向に黒→白→黒と変化する。ところが、この
読み取りは、通常、CCD(Charge Coupled Device)セ
ンサを用いて行うので、原稿の端部において読み取りデ
ータが白→黒に変化する場合に、CCDセンサにおいて
白色の残像が発生してしまう可能性がある。よって、こ
の場合には、本来、白→黒のはずが、図8(c)に示す
ように、白→所定色(例えば青)→黒となってしまう。
つまり、プリスキャンの対象が白黒原稿であるのにも拘
わらず、他の色成分情報が検出されてしまうおそれがあ
る。
【0005】なお、残像の影響は、プリスキャン時のス
キャンスピードが早くなるほど、すなわち縮小スキャン
で分解能が下がるほど、大きくなる。例えば図9(a)
に示すように、400spi(Scan Per Inch) の分解能時は白
→黒へと緩やかに変化するが、スキャンスピードを4倍
に速めて分解能を100spiとすると、図9(b)に示すよ
うに、時間当たりの白→黒の変化量が大きくなってしま
い、残像の影響も大きくなってしまう。特に、プリスキ
ャンは、ファーストコピーアウトプットタイム(用紙1
枚目の出力までの時間)を短縮するために高速で行われ
るので、残像の影響が発生しやすい。また、CCDセン
サにて発生する残像のレベルは通常一定であるが、プリ
スキャン時の原稿に対する露光量が少ないほど、読み取
りデータに対する残像の割合が大きくなってしまい、結
果として残像の影響が大きくなってしまう。
【0006】つまり、従来の画像読取装置では、原稿範
囲外の部分における傷や汚れ等の影響、あるいは、原稿
の端部読み取り時に発生する残像の影響によって、色成
分情報の誤検出が発生してしまうので、結果として正確
な色認識ができなくなってしまう。
【0007】これに対して、例えば特開平3−6426
8号公報には、主走査方向の各ライン上における原稿の
開始端および終了端の座標を検知するとともに、その開
始端と終了端との間の範囲内の読み取り結果のみに基づ
いてカラー/白黒自動判定を行うことにより、原稿範囲
外の部分による影響を排除する装置が提案されている。
【0008】しかしながら、特開平3−64268号公
報に開示された装置では、原稿範囲外の部分による影響
を排除するために、原稿の開始端および終了端を検出し
た後にそのラインについてのカラー/白黒自動判定を行
うようになっているので、終了端の座標を検知するまで
はその判定を行うことができず、迅速な処理を実現する
ことができない。さらには、少なくとも終了端の座標を
検知するまでの間の読み取り結果を保持しておくための
メモリが必要となってしまう。つまり、特開平3−64
268号公報の装置では、カラー/白黒自動判定を行う
ために、多くの処理時間およびメモリ容量を必要として
しまう。
【0009】そこで、本発明は、プリスキャンの結果に
対して色成分情報の誤検出が発生しても、その影響を受
けることを防ぎ、正確かつ迅速な色認識の実現を可能と
する画像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像読取装置で、原稿に対する
読み取りを行って、その原稿から画像データを得る読み
取り手段と、前記読み取り手段が得た画像データに含ま
れる色成分情報を検出する色成分検出手段と、前記色成
分検出手段が検出した色成分情報の中から予め設定され
た所定の色成分情報を取り除く特定色除去手段と、前記
特定色除去手段によって所定の色成分情報が取り除かれ
た後の色成分情報に基づいて、前記原稿に対する色認識
を行う色認識手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0011】上記構成の画像読取装置によれば、読み取
り手段が読み取り対象となる原稿から画像データを得る
と、色成分検出手段がその画像データに含まれる色成分
情報を検出する。このとき、特定色除去手段は、検出さ
れた色成分情報の中から所定の色成分情報を取り除く。
そして、色認識手段は、所定の色成分情報が取り除かれ
た後の色成分情報に基づいて、読み取り対象の原稿に対
する色認識を行う。したがって、この画像読取装置で
は、誤検出の結果発生し得る色成分情報を予め所定の色
成分情報として設定しておけば、その誤検出による影響
を排除しつつ、色認識手段による色認識が行われること
となる。さらには、原稿のセット位置等に拘わらず誤検
出による影響を排除し得るので、原稿のセット位置等を
検知するための処理や手段を必要としない。
【0012】また、本発明に係る他の画像読取装置は、
原稿に対する読み取りを主走査方向の1ライン毎に行っ
て、その原稿から画像データを得る読み取り手段と、前
記読み取り手段が得た画像データに含まれる色成分情報
を検出する色成分検出手段と、前記読み取り手段が1ラ
イン分の画像データを得る度に、その1ライン上におけ
る前記原稿の開始端および終了端の位置を検出する位置
検出手段と、前記位置検出手段による検出結果を基に、
あるライン上における開始端の位置と前記あるラインの
前のライン上における終了端の位置との間の領域を、前
記あるライン上における有効範囲として特定する特定手
段と、前記色成分検出手段が検出した色成分情報のうち
で前記特定手段によって有効範囲とされた領域内に属す
る色成分情報に基づいて、前記原稿に対する色認識を行
う色認識手段とを備えることを特徴とするものである。
【0013】上記構成の画像読取装置によれば、読み取
り手段が読み取り対象となる原稿から主走査方向の1ラ
イン毎に画像データを得ると、色成分検出手段がその画
像データに含まれる色成分情報を検出する。このとき、
位置検出手段は、読み取り手段による読み取り結果から
原稿の開始端および終了端の位置を検出する。また、特
定手段は、あるライン上における開始端の位置とその前
のライン上における終了端の位置との間の領域を、ある
ライン上における有効範囲として特定する。そして、色
認識手段は、特定手段によって有効範囲とされた領域内
に属する色成分情報に基づいて、原稿に対する色認識を
行う。したがって、この画像読取装置では、原稿の範囲
外の部分、すなわち誤検出発生の蓋然性が高い部分によ
る影響を排除しつつ、色認識手段による色認識が行われ
ることとなる。さらには、あるライン上の開始端の位置
とその前のライン上の終了端の位置との間を有効範囲、
すなわち原稿の範囲と特定するので、あるラインについ
て位置検出手段が開始端を検出した後であれば、そのラ
イン上の終了端の検出を待つことなく、そのラインにつ
いての色認識を開始できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る画像読取装置について説明する。ただし、ここでは、
本発明を、カラーコピーが可能なディジタル複写機に搭
載された画像読取装置に適用した場合を例に挙げて説明
する。
【0015】本実施の形態の画像読取装置は、図1に示
すように、CCD1,A/D(アナログ/ディジタル)
変換器2,シェーディング補正部3,CCDギャップ補
正部4,LUT(ルックアップテーブル)5およびマト
リクス演算部6を有している。そして、CCD1が読み
取り対象となる原稿からR(赤),G(緑),B(青)
のアナログ信号を得ると、A/D変換器2によるA/D
変換、シェーディング補正部3によるシェーディング補
正、CCDギャップ補正部4によるCCDギャップ補正
を行った後に、LUT5を介してマトリクス演算部6で
のマトリクス演算を行って、CCD1が得たRGB信号
を、明度および色相を表すL* * *(エルスター,
エースター,ビースター)信号に変換するようになって
いる。
【0016】さらに、本実施の形態の画像読取装置は、
* 生成部7と、有彩色検出部8と、特定範囲色検出部
9と、NOT(否定)回路10と、L* 2値化部11
と、C * 2値化部12と、OR(論理和)回路13と、
原稿開始端検出部14と、原稿終了端検出部15と、加
算器16と、減算器17と、レジスタ18と、有効信号
生成部19と、AND(論理積)回路20と、有彩色画
素・ブロックカウンタ21と、判定部22と、を有して
いる。
【0017】C* 生成部7は、CCD1が読み取った画
像データの1画素分毎に、マトリクス演算部6から色相
を表すa* * 信号を受け取って、そのa* * 信号か
ら彩度を表すC* 信号を変換生成するものである。
【0018】有彩色検出部8は、CCD1が読み取った
画像データに含まれる色成分情報を検出するものであ
る。詳しくは、画像データの1画素分毎に、マトリクス
演算部6からa* * 信号、または、C* 生成部7から
* 信号を受け取って、各画素が有彩色であるか無彩色
であるかを検出し、その結果、有彩色であれば「1」、
無彩色であれば「0」を出力するものである。
【0019】彩色の有無の判断は、以下のようにして行
う。a* * 信号については、例えば図2に示すa*
* 空間において、彩色有無判断のために予め設定された
*最小値およびa* 最大値(以下、それぞれa* Th Mi
n,a* Th Maxと称す)と、同じくb* 最小値およびb
* 最大値(以下、それぞれb* Th Min,b* Th Maxと称
す)とによって形成される領域(図2中に示すA領域)
の中に属していれば無彩色であり、その領域外であれば
有彩色であると判定する。また、C* 信号については、
予め設定されたC* 最小値(以下、C* Thと称す)より
も小さいものについては彩色がされていないと判定す
る。
【0020】このような彩色有無の判断を行うために、
有彩色検出部8は、図3に示すように構成されている。
すなわち、有彩色検出部8では、マトリクス演算部6か
らa * * 信号を受け取ると、比較器8aがa* 信号の
値についてa* Th Min≦a*≦a* Th Maxを満たすか否
かを判定し、これを満たせば無彩色であるとして「1」
を出力する。また、比較器8bは、b* 信号の値につい
てb* Th Min≦b* ≦b* Th Maxを満たすか否かを判定
し、これを満たせば「1」を出力する。そして、これら
の判定結果の否論理積をNAND回路8cが求め、それ
ぞれの出力が共に「0」である場合にのみ「0」を出力
する。一方、C* 生成部7からC* 信号を受け取ると、
比較器8dがそのC* 信号の値についてC* Th<C*
あるか否かを判定し、C* Th<C* であるであれば
「1」を出力する。そして、セレクタ8eが、AND回
路8cからの出力と比較器8dからの出力とのいずれか
一方を選択して、後段の回路に出力する。なお、セレク
タ8eにおける選択は、画像処理装置の上位回路(ただ
し不図示)のコントロールレジスタからの指示に従って
行えばよい。
【0021】このような構成により、有彩色検出部8で
は、無彩色であると判定した画素(例えば、図2中のA
領域に属するもの)については「0」を出力し、それ以
外の画素(例えば、図2中のA領域に属さないもの)に
ついては「1」を出力するようになっている。
【0022】また図1において、特定範囲色検出部9
は、CCD1が読み取った画像データの中から、予め設
定された所定の色成分情報を検出するものである。詳し
くは、画像データの1画素分毎に、マトリクス演算部6
からL* * * 信号を受け取って、各画素が所定色で
あるか否かを検出し、その結果、所定色であれば
「1」、所定色でなければ「0」を出力するものであ
る。
【0023】所定色であるか否かの判断は、以下のよう
にして行う。例えば図2に示すa** 空間において、
所定色判断のために予め設定された特定のa* 最小値お
よびa* 最大値(以下、それぞれa* Th Min1,a* Th
Max1と称す)と、同じく特定のb* 最小値およびb*
最大値(以下、それぞれb* Th Min1,b* Th Max1と
称す)とによって形成される領域(図2中に示すB領
域)の中に属するものについては所定色であると判定す
る。ただし、このとき、明度を表すL* 信号についても
考慮する。すなわち、L*信号についても、特定のL*
最小値およびL* 最大値(以下、それぞれL* Th Min,
* Th Maxと称す)との比較を行う。
【0024】このような所定色であるか否かの判断を行
うために、特定範囲色検出部9は、図4に示すように構
成されている。すなわち、特定範囲色検出部9では、マ
トリクス演算部6からL* * * 信号を受け取ると、
比較器9aがL* 信号の値についてL* Th Min≦L*
* Th Maxを満たすか否かを判定し、比較器9bがa *
信号の値についてa* Th Min1≦a* ≦a* Th Max1を
満たすか否かを判定し、さらには比較器9cがb* 信号
の値についてb* Th Min1≦b* ≦b* Th Max1を満た
すか否かを判定し、これらの判定結果の論理積をAND
回路9dが求める。そして、AND回路9dでは、(a
* Th Min1≦a* ≦a* Th Max1)and(b* Th Min1≦
* ≦b* Th Max1)and(L* Th Min≦L* ≦L* Th M
ax)となる画素(図2中のB領域に属するもの)につい
ては「1」を出力し、それ以外の画素(図2中のB領域
に属さないもの)については「0」を出力する。なお、
AND回路9dからの出力をその後段へ出力するか否か
を切り換えるための論理回路9eを備えていれば、所定
色であるか否かの判断を、従来のものと同様にスルーす
ることもできる。
【0025】このような特定範囲色検出部9で検出する
所定色としては、青色が考えられる。これは、CCD1
での画像読み取り時における残像の影響で発生し易い色
が青色(B成分)だからである。これを詳しく説明する
と、以下のようになる。本来、CCD1での残像は、
R,G,Bのそれぞれについて同じ量だけ発生する。と
ころが、ハロゲンランプとCyanフィルタを用いたシステ
ムでは、CCD1におけるR,G,Bの感度比が概ね
R:G:B=2:3:1であるため、増幅や補正等の信
号処理を行った後の残像の影響は、BがGの3倍で、か
つ、Rの2倍となってしまう。これにより、R,G,B
のバランスが崩れてしまい、残像の影響が大きくなり、
白黒原稿であっても色成分が発生してしまうこととな
る。特に、B成分は、残像の影響が最も大きいため、青
色であると誤って判定され易い(図8(c)参照)。こ
の場合、青色の明度レベルは黒色に近く小さいため、そ
れにあうTh値を予め設定しておけばよい。なお、これら
設定されたTh値は、図示しないレジスタ等の所定領域内
に格納されるものとする。
【0026】また図1において、NOT回路10は、特
定範囲色検出部9からの出力結果を反転するためのもの
である。すなわち、NOT回路10では、特定範囲色検
出部9からの出力が「1」であればこれを「0」に反転
し、特定範囲色検出部9からの出力が「0」であればこ
れを「1」に反転するようになっている。
【0027】L* 2値化部11は、CCD1が読み取っ
た画像データの1画素分毎に、マトリクス演算部6から
* 信号を受け取って、これを所定のしきい値(以下、
*Thと称す)で2値化し、L* ≧L* Thであれば原稿
有りとして「1」を、またL * <L* Thであれば原稿が
ないプラテンバックであるとして「0」を、それぞれ出
力するものである。また、C* 2値化部12は、C*
成部7からC* 信号を受け取って、2値化L* 部11と
同様の2値化処理・判定を行うものである。
【0028】OR回路13は、L* 2値化部11からの
出力とC* 2値化部12からの出力との論理和を求める
ものである。すなわち、OR回路13では、それぞれの
出力結果が「0」である場合に「0」を出力し、それ以
外の場合には「1」を出力するようになっている。つま
り、OR回路13は、それぞれの論理和を求めることに
より、明度または彩度がしきい値以上である画素の検出
を行うものである。
【0029】原稿開始端検出部14は、CCD1が読み
取り対象となる原稿から主走査方向1ライン分の読み取
りを行う度に、その読み取り結果から原稿の開始端の位
置を検出するものである。詳しくは、上位回路から入力
される主走査同期信号に同期しつつ、OR回路13から
の出力結果に基づいて、主走査同期信号の開始から最初
に原稿と認識される座標を検出する。ただし、原稿開始
端検出部14では、ノイズ成分を除去して正確な位置検
出を行うために、OR回路13から「1」の出力が数画
素分連続した場合に、その最初の座標を原稿の開始端と
して認識する。これに対して、原稿終了端検出部15
は、原稿の終了端の位置を検出するものである。ただ
し、原稿終了端検出部15では、原稿開始端検出部14
とは異なり終了端を検出するものなので、主走査同期信
号内で、OR回路13からの出力が「1」となる最後の
座標を検出する。
【0030】加算器16は、原稿開始端検出部14によ
る原稿の開始端の位置の検出結果に対して、予め設定さ
れており、かつ、上位回路から指示される所定量である
オフセット値XSを加算して、その加算後の値を有効開始
座標とするものである。したがって、加算器16では、
例えば図5(a)に示すように、原稿開始端検出部14
がnライン目の原稿開始端の位置を「An」と検出する
と、その検出結果にオフセット値XSを加算して、nライ
ン目の有効開始座標を「An+XS」とする。
【0031】減算器17は、加算器16とは逆に、原稿
終了端検出部15による原稿の終了端の位置の検出結果
に対して、所定量であるオフセット値XEを減算して、そ
の減算後の値を有効終了座標とするものである。したが
って、減算器17では、原稿終了端検出部15がnライ
ン目の原稿終了端の位置を「Bn」と検出すると、その検
出結果からオフセット値XEを減算して、nライン目の有
効終了座標を「Bn−XE」とする。
【0032】また図1において、レジスタ18は、減算
器17によって算出された有効終了座標を、一時的に保
持しておくものである。このレジスタ18による保持期
間は、少なくとも原稿終了端検出部15が次のラインに
おける原稿終了端の位置を検出するまでの間であればよ
い。
【0033】有効信号生成部19は、CCD1が読み取
り対象となる原稿から主走査方向1ライン分の読み取り
を行う度に、加算器16により算出された有効開始座標
と、減算器17により算出されレジスタ18に保持され
ている有効終了座標に基づいて、その原稿の検知有効範
囲を特定し、その結果を検知有効信号として出力するも
のである。ただし、有効信号生成部19では、詳細を後
述する理由により、1つのラインにおける有効開始座標
と、その前のラインの有効終了座標でレジスタ18に保
持されている有効終了座標との間を、その1つのライン
についての検知有効範囲として特定するようになってい
る。例えば図5(a)に示すように、nライン目の有効
開始座標が「An+XS」で、かつ、有効終了座標を「Bn−
XE」であれば、有効信号生成部19では、「An+XS」か
ら「Bn-1−XE」までの範囲を検知有効範囲とし、その区
間だけ「1」となる信号を生成して出力する。
【0034】なお、有効信号生成部19は、加算器16
による有効開始座標および減算器17による有効終了座
標ではなく、原稿開始端検出部14および原稿終了端検
出部15による座標検出結果に基づいて、検知有効範囲
を特定するものであってもよい。
【0035】また図1において、AND回路20は、有
彩色検出部8からの出力結果、特定範囲色検出部9から
出力されNOT回路10によって反転された出力結果、
有効信号生成部19からの検知有効信号のそれぞれに対
し、これらのうちの所定の組み合わせについて論理積を
求めるものである。
【0036】有彩色画素・ブロックカウンタ21は、A
ND回路20からの出力結果に基づいて、出力結果が
「1」である画素の数を、複数の画素からなる微小ブロ
ック毎に計数するものである。すなわち、有彩色画素・
ブロックカウンタ21は、各微小ブロックの中に、出力
結果が「1」である画素がいくつあるかを数え、さらに
微小ブロック毎の計数値があるしきい値以上となるブロ
ックの数をカウントするものである。
【0037】判定部22は、有彩色画素・ブロックカウ
ンタ21による計数結果を予め設定されているしきい値
等と比較し、その比較結果から読み取り対象となった原
稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるかを自動的に判
定するものである。
【0038】ただし、これらの各部、すなわち有彩色検
出部8、特定範囲色検出部9、NOT回路10、AND
回路20、有彩色画素・ブロックカウンタ21および判
定部22は、原稿のカラー/白黒判定ではなく、他の色
認識、例えば原稿の下地除去や自動濃度補正のためにそ
の下地の色や濃度を事前に検出判定するものであっても
よい。
【0039】ここで、NOT回路10、AND回路2
0、有彩色画素・ブロックカウンタ21および判定部2
2について、さらに詳しく説明する。
【0040】NOT回路10、AND回路20、有彩色
画素・ブロックカウンタ21および判定部22は、図6
に示すように構成されている。すなわち、NOT回路1
0とAND回路20では、2つのセレクタ20a,20
bの組み合わせにより、有彩色検出部8からの出力結果
が特定範囲色検出部9からの出力が「1」のときにセレ
クタ20aで「0」にマスクされる。さらに、セレクタ
20aの出力結果は有効信号生成部19からの検知有効
信号が「0」のときにセレクタ20bによって「0」に
マスクされ、結局、検知有効信号内の特定範囲色を除い
た有彩色のみ「1」として後段に送る。そして、有彩色
画素・ブロックカウンタ21では、セレクタ20bから
の出力結果に対して、その出力結果を4ライン×8画素
ブロック分のメモリ21aに格納してこれを微小ブロッ
クとし、色画素カウンタ21bがその微小ブロックの中
で出力結果が「1」の画素数を計数する。
【0041】色画素カウンタ21bが出力結果「1」の
画素数を計数すると、次いで、各微小ブロック毎に比較
器21cがその計数結果であるカウント値としきい値
(色画素カウンタTh)とを比較して、Th<カウント値で
あれば「1」を出力するとともに、色ブロックカウンタ
21dが比較器21cからの出力が「1」であった微小
ブロックの数を計数する。ただし、色ブロックカウンタ
21dでは、カウントMAX値(例えば「0FFFh 」)を
超えた場合はその値を保持しておくようになっている。
【0042】色ブロックカウンタ21dが出力結果
「1」の微小ブロック数を計数すると、次いで、判定部
22では、その計数結果をCHECKレジスタ22aに
格納する。そして、読み取り対象の原稿全体についての
微小ブロック数の計数結果がCHECKレジスタ22a
に格納されると、比較器22bは、その結果であるカウ
ント値としきい値(色ブロックカウンタTh)とを比較し
て、Th<カウント値であれば読み取り対象がカラー原稿
であると判定し、その判定結果を結果出力レジスタ22
cに出力する。
【0043】次に、以上のように構成された画像読取装
置において、読み取り対象となる原稿のカラー/白黒判
定を行う場合の第1の処理動作例について説明する。な
お、ここでは、請求項1記載の発明に係わる処理動作例
について説明する。
【0044】この画像読取装置では、CCD1が読み取
り対象となる原稿から画像データを得ると、マトリクス
演算部6によるL* * * 信号への変換が行われた後
に、そのa* * 信号またはC* 信号に基づいて、有彩
色検出部8がその画像データの各画素毎に有彩色である
か無彩色であるかを検出する。また、特定範囲色検出部
9は、変換されたL* * * 信号に基づいて、その画
像データの中から、各画素が所定色であるか否かを検出
する。
【0045】有彩色検出部8による検出と特定範囲色検
出部9による検出とが行われると、続いて、AND回路
20は、各画素毎に、有彩色検出部8からの出力結果
と、特定範囲色検出部9から出力されNOT回路10に
よって反転された出力結果とに対し、これらの論理積を
求める。したがって、AND回路20では、例えば、有
彩色検出部8で有彩色として検出された画素であって
も、特定範囲色検出部9によって所定色であるとされた
画素については、特定範囲色検出部9からの出力「1」
がNOT回路10で「0」に反転されるので、結果とし
て「0」を出力することとなる。
【0046】そして、有彩色画素・ブロックカウンタ2
1および判定部22は、AND回路20からの出力に基
づいて、原稿のカラー/白黒判定を行う。ただし、AN
D回路20からは、有彩色として検出された画素であっ
ても、所定色であるとされた画素については、無彩色と
して検出された画素と同様に、「0」が出力される。し
たがって、有彩色画素・ブロックカウンタ21および判
定部22では、このような画素を無彩色の画素と同様に
取扱い、それ以外の画素、すなわち有彩色として検出さ
れしかも所定色ではないとされた画素のみの数を基に、
原稿のカラー/白黒判定を行う。
【0047】以上のように、第1の処理動作例による画
像読取装置では、読み取り対象となる原稿から画像デー
タを得ると、その画像データを構成する画素毎に、特定
範囲色検出部9によって所定色であるとされたものを取
り除いた後に、カラー/白黒判定等の色認識を行うよう
になっている。そのために、この画像読取装置では、誤
検出の結果発生し得る色成分情報を予め所定色として設
定しておけば、その誤検出による影響を排除しつつ、色
認識を行うことができる。さらには、誤検出の結果発生
し得る色成分情報を取り除いて色認識を行うので、原稿
のセット位置等に拘わらず誤検出による影響を排除する
ことができ、原稿のセット位置等を検知するための処理
や手段を必要としない。
【0048】したがって、第1の処理動作例による画像
読取装置を用いて色認識を行えば、プラテンバックの部
分に傷や汚れ等があっても、原稿の端部において残像の
影響が発生しても、あるいは読み取り対象の原稿にパン
チ穴があったり、重なり合った複数の原稿の間に隙間が
生じていても、これらによる誤検出の影響を排除するこ
とが可能になるので、結果として正確な色認識を実現す
ることができる。また、原稿のセット位置等を検知する
ための処理や手段を必要としないので、原稿の終了端の
位置検出を待たずに各画素毎に色認識を行うことが可能
となり、結果として多くの処理時間およびメモリ容量を
必要とせずに迅速な処理を実現することができる。
【0049】なお、第1の処理動作例では、誤検出によ
る影響を排除するために、所定の色成分情報を取り除い
た後に色認識を行う場合を例に挙げて説明したが、例え
ば、カラー画像の読み取りを行う際において、所定の色
成分のみを除いて読み取りを行うような場合であっても
適用が可能である。このような場合の具体例としては、
朱色の押印がなされたカラー画像に対して白色コピーを
取りたいときに、その押印の部分のみを特定範囲色とし
て設定・登録することにより、カラー原稿であっても白
黒として読み取りを行う場合等が考えられる。
【0050】次に、本実施の形態の画像読取装置におけ
る第2の処理動作例について説明する。なお、ここで
は、請求項2,3,4記載の発明に係わる処理動作例に
ついて説明する。
【0051】この第2の処理動作例では、読み取り対象
となる原稿のカラー/白黒判定を行うのにあたって、先
ず、第1の処理動作例の場合と同様に、CCD1が読み
取り対象となる原稿から画像データを得る。ただし、こ
のCCD1による読み取りは、主走査方向の1ライン毎
に行われているものとする。
【0052】CCD1が画像データを得ると、有彩色検
出部8は、マトリクス演算部6によるL* * * 信号
への変換が行われた後に、そのa* * 信号またはC*
信号に基づいて、その画像データの各画素毎に有彩色で
あるか無彩色であるかを検出する。また、L* 2値化部
11は、原稿内であるか否かを検出するために、変換さ
れたL* * * 信号のうちのL* 信号を2値化する。
さらに、C* 2値化部12は、カラーペーパーなどを認
識するために、変換されたL* * * 信号から生成さ
れたC* 信号を2値化する。そして、OR回路13は、
* 2値化部11からの出力とC* 2値化部12からの
出力との論理和を求め、明度または彩度がしきい値以上
である画素を検出する。
【0053】OR回路13によって明度または彩度がし
きい値以上である画素の検出が行われると、続いて、原
稿開始端検出部14は、OR回路13からの出力結果に
基づいて、原稿の開始端の位置を検出する。その後、加
算器16は、原稿開始端検出部14による検出結果にオ
フセット値XSを加算して、有効開始座標を算出する。な
お、このとき、レジスタ18には、既に、原稿開始端検
出部14が検出対象としたラインの1つ前のライン上に
おける有効終了座標が保持されているものとし、スキャ
ン前の初期値は「0」である。
【0054】そして、加算器16が有効開始座標を算出
すると、その時点で、有効信号生成部19は、有効開始
座標の算出結果とレジスタ18に保持されている有効終
了座標とに基づいて、その有効開始座標および有効終了
座標の間を、原稿開始端検出部14が検出対象としたラ
イン上における検知有効範囲として特定する。例えば図
5(a)に示すように、nライン目の有効開始座標が
「An+XS」で、n−1ライン目の有効終了座標が「Bn-1
−XE」であれば、有効信号生成部19では、「An+XS」
から「Bn-1−XE」までの範囲を検知有効範囲とし、その
区間だけ「1」となる信号を生成して出力する。
【0055】その後、原稿終了端検出部15は、OR回
路13からの出力結果に基づいて、原稿開始端検出部1
4が開始端の位置を検出したライン上における原稿終了
端の位置を検出する。そして、減算器17は、その検出
結果からオフセット値XEを減算して、その減算結果であ
る有効終了座標をレジスタ18に保持させる。
【0056】一方、AND回路20は、各画素毎に、有
彩色検出部8からの出力結果と、有効信号生成部19か
らの検知有効信号とに対し、これらの論理積を求める。
したがって、AND回路20では、例えば、有彩色検出
部8で有彩色として検出された画素であっても、有効信
号生成部19によって検知有効範囲外であるとされた画
素については、検知有効信号が「0」として出力される
ので、結果として「0」を出力することとなる。
【0057】そして、有彩色画素・ブロックカウンタ2
1および判定部22は、第1の処理動作例の場合と同様
に、AND回路20からの出力に基づいて、原稿のカラ
ー/白黒判定を行う。このとき、AND回路20から
は、有彩色として検出された画素であっても、検知有効
範囲外であるとされた画素については、無彩色として検
出された画素と同様に「0」が出力される。したがっ
て、有彩色画素・ブロックカウンタ21および判定部2
2では、このような画素を無彩色の画素と同様に取扱
い、それ以外の画素、すなわち有彩色として検出されし
かも検知有効範囲内に属する画素のみの数を基に、原稿
のカラー/白黒判定を行う。
【0058】以上のように、第2の処理動作例による画
像読取装置では、読み取り対象となる原稿から画像デー
タを得ると、その画像データの主走査方向の1ライン毎
に、そのライン上における開始端の位置とその一つ前の
ライン上における終了端の位置とに基づいて、そのライ
ン上における検知有効範囲を特定し、その検知有効範囲
内に属する画素のみについて、カラー/白黒判定等の色
認識を行うようになっている。そのために、この画像読
取装置では、原稿の範囲外の部分、すなわち誤検出発生
の蓋然性が高い部分による影響を排除しつつ、色認識を
行うことができる。さらには、あるライン上の開始端の
位置とその一つ前のライン上の終了端の位置とに基づい
て検知有効範囲を特定するので、あるラインについて開
始端を検出した時点で、そのライン上の終了端の検出を
待つことなく、そのラインについての色認識を開始でき
る。
【0059】したがって、第2の処理動作例による画像
読取装置を用いて色認識を行えば、プラテンバックの部
分等のように誤検出発生の蓋然性が高い部分による影響
を排除することが可能になるので、結果として正確な色
認識を実現することができる。しかも、終了端の検出を
待つことなく色認識を開始できるので、多くの処理時間
およびメモリ容量を必要とすることがなく、迅速な処理
を実現することが可能となる。
【0060】また、第2の処理動作例による画像読取装
置では、加算器16が算出した有効開始座標および減算
器17が算出した有効終了座標に基づいて、有効信号生
成部19が検知有効範囲を特定するようになっている。
例えば、有効信号生成部19は、図5(b)に示すよう
に、nライン目の原稿開始端が「An」で、かつ、nライ
ン目の原稿終了端が「Bn」であると、nライン目の検知
有効範囲を「An+XS」〜「Bn-1−XE」とし、n+1ライ
ン目の検知有効範囲を「An+1+XS」〜「Bn−XE」とす
る。すなわち、有効信号生成部19は、図5(c)に示
すように、実際の原稿の範囲(図中の破線部分)よりも
一回り小さい領域(図中の実線部分)を検知有効範囲と
して特定する。
【0061】したがって、第2の処理動作例による画像
読取装置を用いて色認識を行えば、実際の原稿の範囲よ
りも一回り小さい領域内に属する画素についてのみ色認
識が行われることとなり、原稿範囲外の部分だけではな
く、原稿端エッジ部分近傍の影響、例えば原稿のエッジ
部分の浮きなどによる影響をも排除することが可能にな
るので、より正確な色認識を実現することができる。特
に、原稿端エッジ部近傍は、ノイズ等の影響が発生し易
く、原稿端の位置の誤検出や色成分情報の誤検出が発生
する可能性が高いので、原稿端エッジ部近傍を除去して
色認識を行うことにより、その精度をより一層向上させ
ることができる。
【0062】なお、第2の処理動作例では、迅速な処理
を実現するために、あるライン上の有効開始座標とその
一つ前のライン上の有効終了座標とを基に検知有効範囲
を特定する場合について説明したが、例えば同一ライン
上における原稿の開始端および終了端を検出した後に、
これらに対して加算および減算を行い、その結果を基に
検知有効範囲を特定した場合であっても、従来よりも色
認識の精度を向上させるは可能である。
【0063】また、第2の処理動作例では、誤検出によ
る影響を排除するために、検知有効範囲を特定して色認
識を行う場合を例に挙げて説明したが、この検知有効範
囲の特定は、例えば、カラー/白黒判定や下地レベルや
濃度検知等の色認識以外にも、特定の原稿エリア範囲内
のみで補正処理を行う場合や、特定の原稿エリア範囲内
だけの画像データを切り出す場合などについても適用す
ることが考えられる。
【0064】次に、本実施の形態の画像読取装置におけ
る第3の処理動作例について説明する。なお、ここで
は、請求項5記載の発明に係わる処理動作例について説
明する。
【0065】本処理動作例は、上述した第2の処理動作
例の場合と同様に、有彩色検出部8からの出力結果と有
効信号生成部19からの検知有効信号とに基づいて、原
稿のカラー/白黒判定を行うものである。ただし、本処
理動作例では、第2の処理動作例の場合に対して、検知
有効範囲の特定処理が異なっている。
【0066】以下、本処理動作例における検知有効範囲
の特定処理について詳しく説明する。例えば図7に示す
ように、読み取り対象となる原稿にスキューが発生して
いる場合には、有効信号生成部19が前ラインの有効終
了座標を用いて検知有効範囲を特定するため、減算器1
7が原稿終了端検出部15による検出結果からオフセッ
ト値XEを減算しても、図中の網点領域Cのように、原稿
範囲外の部分も検知有効範囲としてしまう可能性があ
る。
【0067】これを防ぐために、本処理動作例において
は、第2の処理動作例の場合に加えて、原稿終了端検出
部15が検出した原稿の終了端の位置に対して、あるラ
イン上における開始端の位置とその次のライン上におけ
る開始端の位置との差を基に補正を加えるようになって
いる。なお、この補正は、減算器17または有効信号生
成部19が行うようにすればよい。
【0068】すなわち、減算器17または有効信号生成
部19は、原稿終了端検出部15での検出結果を保持す
るレジスタ等を利用して、読み取り対象の原稿における
各ライン毎の終了端の位置の最大値、すなわち図7中に
おけるX方向のピーク値を認識する。また、原稿開始端
検出部14での検出結果を保持するレジスタ等を利用し
て、原稿開始端の位置が最小となるまでの間で、互いに
隣り合うライン上における原稿開始端の位置の差、すな
わち|An −An-1 |の平均値XDを算出する。そして、
原稿終了端の位置がピーク値となった後の間(図中にお
けるE領域)は、原稿終了端の検出結果から平均値XDを
減算し、その減算に基づいて検知有効範囲を特定する。
【0069】以上のように、第3の処理動作例による画
像読取装置では、原稿終了端の検出結果に対して、各ラ
イン上における開始端の位置の差に基づいて補正を加え
た後に、検知有効範囲を特定するようになっている。し
たがって、この第3の処理動作例による画像読取装置を
用いて色認識を行えば、読み取り対象となる原稿にスキ
ューが発生していても、原稿範囲外の部分を検知有効範
囲としてしまうことがなくなるので、このような場合で
あっても正確な色認識を実現することができる。また、
補正を加えた結果から、さらにオフセット値XEを減算す
るようにすれば、より一層の色認識精度の向上が期待で
きる。
【0070】なお、本実施の形態、すなわち第1〜第3
の処理動作例では、ディジタル複写機に搭載された画像
読取装置において、カラー/白黒判定を行う場合を例に
挙げて説明したが、例えばスキャナ装置における画像読
取装置であっても実現可能であり、またカラー/白黒判
定以外の色認識を行う場合であっても適用可能であるこ
とはいうまでもない。
【0071】また、本実施の形態では、マトリクス演算
部6が変換したL* * * 信号を用いて色認識を行う
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えばRGB信号を用いて色認識を行
うようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像読
取装置は、プラテンバックの部分における傷や汚れや原
稿の端部における残像の発生等による誤検出の影響を排
除しつつ、色認識を行うことができるようになってお
り、しかもそのために、多くの処理時間やメモリ容量を
必要とすることがない。したがって、この画像読取装置
を用いて色認識を行えば、正確かつ迅速な色認識を実現
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像読取装置の一例の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】 a* * 空間における無彩色領域および所定
色(特定範囲色)領域の一例を示す説明図である。
【図3】 有彩色検出部の一例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 特定範囲色検出部の一例の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 原稿開始端及び原稿終了端並びに有効開始座
標及び有効終了座標の具体例を示す説明図であり、
(a)は各ライン毎の原稿開始端及び原稿終了端を示す
図、(b)は各ラインの検知有効信号を示す図、(c)
は原稿端検知範囲に対して検知有効範囲とされる領域を
示す図である。
【図6】 AND回路、有彩色画素・ブロックカウンタ
および判定部の一例の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 図1の画像読取装置における第3の処理動作
例の概要を示す説明図である。
【図8】 残像の影響によって色成分情報の誤検出が発
生する状況の具体例を示す説明図であり、(a)は原稿
の載置状況を示す図、(b)は原稿に対する読み取り信
号の信号レベルを示す図、(c)は残像の影響の発生具
合を示す図である。
【図9】 スキャンスピードが原稿の読み取りに与える
影響の具体例を示す説明図であり、(a)は通常読み取
りの場合を示す図、(b)は高速読み取りの場合を示す
図である。
【符号の説明】
1…CCD、6…マトリクス演算部、7…C* 生成部、
8…有彩色検出部、9…特定範囲色検出部、10…NO
T回路、11…L* 2値化部、12…C* 2値化部、1
3…OR回路、14…原稿開始端検出部、15…原稿終
了端検出部、16…加算器、17…減算器、18…レジ
スタ、19…有効信号生成部、20…AND回路、21
…有彩色画素・ブロックカウンタ、22…判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に対する読み取りを行って、該原稿
    から画像データを得る読み取り手段と、 前記読み取り手段が得た画像データに含まれる色成分情
    報を検出する色成分検出手段と、 前記色成分検出手段が検出した色成分情報の中から予め
    設定された所定の色成分情報を取り除く特定色除去手段
    と、 前記特定色除去手段によって所定の色成分情報が取り除
    かれた後の色成分情報に基づいて、前記原稿に対する色
    認識を行う色認識手段とを備えることを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿に対する読み取りを主走査方向の1
    ライン毎に行って、該原稿から画像データを得る読み取
    り手段と、 前記読み取り手段が得た画像データに含まれる色成分情
    報を検出する色成分検出手段と、 前記読み取り手段が1ライン分の画像データを得る度
    に、該1ライン上における前記原稿の開始端および終了
    端の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段による検出結果を基に、あるライン上
    における開始端の位置と前記あるラインの前のライン上
    における終了端の位置との間の領域を、前記あるライン
    上における有効範囲として特定する特定手段と、 前記色成分検出手段が検出した色成分情報のうちで前記
    特定手段によって有効範囲とされた領域内に属する色成
    分情報に基づいて、前記原稿に対する色認識を行う色認
    識手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿に対する読み取りを主走査方向の1
    ライン毎に行って、該原稿から画像データを得る読み取
    り手段と、 前記読み取り手段が得た画像データに含まれる色成分情
    報を検出する色成分検出手段と、 前記読み取り手段が1ライン分の画像データを得る度
    に、該1ライン上における前記原稿の開始端および終了
    端の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段が検出した開始端および終了端の位置
    に対し、前記開始端の位置に所定量を加算し、かつ、前
    記終了端の位置から所定量を減算する演算手段と、 前記演算手段による加算結果と減算結果との間の領域を
    各ライン上における前記原稿の有効範囲として特定する
    特定手段と、 前記色成分検出手段が検出した色成分情報のうちで前記
    特定手段によって有効範囲とされた領域内に属する色成
    分情報に基づいて、前記原稿に対する色認識を行う色認
    識手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像読取装置におい
    て、 前記特定手段は、あるライン上における開始端の位置に
    ついての加算結果と前記あるラインの前のライン上にお
    ける終了端の位置についての減算結果との間の領域を、
    前記あるライン上における有効範囲として特定するもの
    であることを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4に記載の画像読取
    装置において、 前記位置検出手段が検出した終了端の位置に対して、あ
    るライン上における開始端の位置とその次のライン上に
    おける開始端の位置との差を基に補正を加える補正手段
    が設けられたことを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072642A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Canon Inc 画像処理装置および画像処理装置の制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072642A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Canon Inc 画像処理装置および画像処理装置の制御方法

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