JPH11187259A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH11187259A
JPH11187259A JP9355760A JP35576097A JPH11187259A JP H11187259 A JPH11187259 A JP H11187259A JP 9355760 A JP9355760 A JP 9355760A JP 35576097 A JP35576097 A JP 35576097A JP H11187259 A JPH11187259 A JP H11187259A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリンタによる画像記録時におけるドットの集
中化量を、プリンタの特性に応じて制御可能とする。 【解決手段】入力された多値データの値を2値化するた
めの階調変換処理部204において、2値化部301、
誤差補正部302は、画素毎に濃淡情報をもつ多値画像
データを擬似的中間調表現の2値画像データに変換す
る。2値化結果遅延部303は、2値化部301によっ
て得られた注目画素近傍の2値化データを保持し、平均
濃度算出部304はこの保持された2値化データに基づ
いて平均濃度値mを算出する。スライス値制御部305
はこの平均濃度算出値mに基づいてスライス値変更量II
を算出し、加算部306は、平均濃度算出値mとすらい
す値変更量IIに基づいて2値化スライス値Sを決定す
る。2値化部301は加算部306より出力される2値
化スライス値Sを用いて入力画像信号の2値化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に多値画像デー
タをnbitの画像データに変換する為の画像処理方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中間調表現をおこなうための画像形成手
法として誤差拡散法(以後EDと呼ぶ)や平均濃度保存
法(以後MDと呼ぶ)などが一般に知られている。これ
らは、少ない階調数を用いて面積階調表現することによ
り、マクロ的に中間調を表現しようとするものである。
つまり、疑似中間調表現法である。これは、少ない階調
数で画像形成できるために、画像データを扱うハードウ
ェアへの負荷を低減できるといった効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ターの特性によっては、n値化処理に於ける孤立ドット
を正確に出力できないものがあった。そのような孤立ド
ットを正確に出力できないようなプリンタで疑似中間調
表現法をおこなうと、ある濃度域でムラが発生したり、
疑似輪郭が発生したりする問題があった。
【0004】そこで、そのようなプリンタ特性のものに
対しては、ある程度ドットを集中させることで対処する
ことが提案されている。しかしながら、単にドットの集
中化のみを全濃度域に対しておこなうと、画像全体の出
力解像度を落としてしまうという問題が生じる。
【0005】また、一つのプリンター特性にあわせて、
ドットを集中化させるハードウェアを作り込んでしまう
と、プリンタの特性が変わったときに、また、ハードウ
ェアの作り直しを余儀なくされてしまうという問題があ
った。
【0006】一方、FAXなどで誤差拡散系の画像を圧
縮した場合、白ドットと黒ドットのつながる比率が低い
ことから、圧縮率が上げられない問題があった。
【0007】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、多値画像データのn値化状態に基づいてドット
の集中化を制御することを可能とし、ドット集中化に伴
う出力解像度の低下を防止する画像処理装置及びその方
法を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、プリンタの特
性に応じたドットの集中化量の制御を可能とすることに
ある。
【0009】また、本発明は、例えば疑似輪郭やムラが
発生しやすい所望の濃度領域においてドットの集中化量
を制御することが可能な画像処理装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、過去のn値化
の結果の配置パターンに応じてn値化処理のしきい値を
制御することで、正確なテクスチャの制御を可能とする
ことにある。ここで、正確なテクスチャ制御とは、記録
時に所望のドット配置に制御することをいう。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の一態様である画像処理装置は、例えば次の
ような構成を備えている。すなわち、入力された多値デ
ータの値をn値化するn値化手段と、前記n値化手段を
用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値画像データを擬似
的に中間調を表現するn値の画像データに変換する変換
手段と、前記n値化手段によって得られた注目画素近傍
のn値化データを保持する保持手段と、前記保持手段に
保持されたn値化データに基づいて多値データを生成す
る多値化手段と、前記多値化手段で得られた値に基づい
て、前記n値化手段における前記注目画素に対するn値
化処理のしきい値レベルを制御するしきい値制御手段と
を備える。
【0012】また、好ましくは上記構成において、前記
しきい値制御手段で用いる定数データを設定する設定手
段を更に備え、前記しきい値制御手段は、前記多値化手
段で得られた値と前記設定手段で設定された定数データ
とに基づいて、前記n値化手段における前記注目画素に
対するn値化処理のしきい値レベルを制御する。
【0013】また、好ましくは上記構成において、前記
多値画像データに基づいて得られる濃度情報に基づいて
前記しきい値制御手段におけるしきい値制御のための補
正値を生成する補正値生成手段を更に備え、前記しきい
値制御手段は、前記多値化手段で得られた値と前記補正
値生成手段で生成された補正値とに基づいて、前記n値
化手段における前記注目画素に対するn値化処理のしき
い値レベルを制御することにより、濃度領域毎にテクス
チャ制御を切り替えることができる。
【0014】また、上記の目的を達成するための他の一
態様である画像処理装置は、たとえば次のような構成を
備える。すなわち、入力された多値データの値をn値化
するn値化手段と、前記n値化手段を用いて、画素毎に
濃淡情報をもつ多値画像データを擬似的に中間調を表現
するn値の画像データに変換する変換手段と、前記n値
化手段によって得られた注目画素近傍のn値化データを
保持する保持手段と、前記保持手段で保持されたn値化
データにおけるn値データの配置状態に基づいて前記注
目画素に対するn値化処理のしきい値レベルを制御する
しきい値制御手段とを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0016】[第1の実施形態] ●処理概略 図1は第1の実施形態による複写機の処理構成全体の概
略を示したブロック図である。画像読み取り部109
は、レンズ101、CCDセンサ102、アナログ信号
処理部103等により構成される。レンズ101を介し
CCDセンサ102に結像された原稿画像は、CCDセ
ンサ102によりR(Red)、G(Green)、B
(Blue)のアナログ電気信号に変換される。電気信
号に変換された画像情報は、アナログ信号処理部103
に入力され、R、G、B、の各色毎にサンプル&ホール
ド、ダークレベルの補正等が行われ、その後アナログ・
デジタル変換(A/D変換)される。以上のようにして
デジタル化されたフルカラー信号は、画像処理部104
に入力される。
【0017】画像処理部104では、シェーディング補
正、色補正、γ補正等の読み取り系で必要な補正処理
や、スムージング処理、エッジ強調、その他の処理、加
工等が行われ、プリンタ部105に出力される。
【0018】プリンタ部105は、レーザ等からなる露
光制御部(図示せず)、画像形成部(図示せず)、転写
紙の搬送制御部(図示せず)等により構成され、入力さ
れた画像信号により転写紙上に画像を記録する。
【0019】また、CPU回路部110は、CPU10
6、ROM107、RAM108等により構成され、画
像読み取り部109、画像処理部104、プリンタ部1
05等を制御し、本装置のシーケンスを統括的に制御す
る。なお、111は、ユーザが各種設定を行うための操
作部である。
【0020】●画像処理部 次に、画像処理部104について説明する。図2は、画
像処理部104の構成を示すブロック図である。
【0021】図1のアナログ信号処理部103より出力
されるデジタル画像信号は、シェーディング補正部20
1に入力される。シェーディング補正部201では、原
稿を読み取るCCDセンサ102の特性のばらつき、及
び、原稿照明用ランプの配光特性の補正を行っている。
補正演算された画像信号は、輝度信号から、濃度データ
に変換するために、階調補正部202に入力され、濃度
画像データを作成する。濃度画像データに変換された画
像信号は、カラー/モノクロ変換部203に入力され、
モノクロデータとして出力される。そして、カラー/モ
ノクロ変換部203から出力されたモノクロデータは、
階調変換処理部204に入力され、疑似中間調表現とし
て誤差拡散処理(ED処理)もしくは平均濃度保存処理
(MD処理)が施される。
【0022】次に本実施形態の特徴的な構成の一つであ
る階調変換処理部204について図3を用いて説明す
る。
【0023】●階調変換処理部 図3は第1の実施形態による階調変換処理部の詳細構成
を示すブロック図である。尚、第1の実施形態において
は、多値画像データを2値化し、擬似中間調処理方法と
してMD法を採用した構成を例に挙げて説明する。
【0024】図3において、誤差補正部302は、カラ
ーモノクロ変換部203からの画像信号Dと、後述する
2値化処理部301で発生した2値化誤差データEとを
入力し、後述する誤差補正を行って画像信号DEを算出
する。誤差補正部302で得られた画像信号DEは2値
化部301へ出力される。
【0025】2値化部301は、誤差補正部302より
の画像信号DEと、後述する加算部306よりの2値化
スライス値Sと、平均濃度算出部304よりの平均濃度
算出値mとを入力し、画像信号DEと2値化スライス値
Sとを比較することによって2値出力Nを求め、画像信
号DEと平均濃度算出値mとを減算処理することによっ
て2値化誤差データEの算出を行う。詳細は後述する
が、この2値化部301に入力される「2値化スライス
値」を平均濃度算出値mに基づいて変化させることによ
りドットの集中化量を適切に制御し、画質を改善する。
【0026】2値化結果遅延部303は、2値出力Nを
入力し、所定のライン数の遅延を行い、複数ラインに跨
がった複数の2値化結果Nmnを平均濃度算出部304
に送る。平均濃度算出部304は、複数の2値化結果N
mnを入力し、予め設定してある係数との積和演算(後
述)を行い平均濃度算出値mを得る。得られた、平均濃
度算出値mは、スライス値制御部305と加算部306
と2値化部301とへ入力される。
【0027】スライス値制御部305は、平均濃度算出
値mを入力し、後述する処理によって平均濃度算出値m
に応じた、各濃度領域でのしきい値制御量IIを算出し
て、加算部306へ送る。加算部306は、平均濃度算
出部304の出力mと、スライス値制御部305の出力
IIとを入力し、後述するリミッタをかけた加算をおこな
い、2値化部301へとデータSの出力をおこなう。以
下に各処理部の詳細を説明する。
【0028】図4は2値化部301の構成を示すブロッ
ク図である。2値化部301は、画像信号DEと、後述
する2値化スライス値Sと、後述する平均濃度算出値m
とを入力し、これらを比較することによって、2値出力
N及び2値化誤差データEの出力を行う。
【0029】入力された画像信号DEは、2系統に別
れ、一方は比較回路401に入力され、もう一方は減算
回路402に入力される。比較回路401では、画像信
号DEと、2値化スライス値Sとの値を比較し、 DE>Sの時は、N=1、 DE≦S の時は、N=0 として2値出力Nを出力する。
【0030】また、減算回路402では、平均濃度算出
値mから画像信号DEの値を差し引き、これを2値化誤
差データEとして出力を行う。従って、減算回路402
より得られる2値化誤差データEは、 E=m−DE となる。
【0031】次に、誤差補正部302について説明す
る。図5は誤差補正部302の構成を示すブロック図で
ある。また、図6は誤差補正部302の動作を説明する
図である。図5に示されるように、誤差補正部302
は、画像信号Dと2値化誤差データEとを入力し、画像
信号Dに誤差補正を行った画像信号DEを算出し、2値
化部301へと出力を行う。入力された2値化誤差デー
タEは除算回路501によって1/2にされる。その結
果は2系統に分岐し、一方は減算回路502に、もう一
方はラインバッファ503に入力される。
【0032】減算回路502では、2値化誤差データE
とE/2の差EBを算出し、加算回路504にその結果
を入力する。ここで、わざわざ1−E/2の計算を行う
のはEが奇数の場合にその余りが捨てられてしまうのを
防ぐためである。すなわち、、除算回路501で計算し
たE/2は、ラインバッファ503に入力するため、E
の値が奇数の場合はE/2のあまりが切り捨てられてい
る。このため、加算回路504に入力する値は、E−E
/2の演算で求めないと、切り捨てられた余りはそのま
ま捨てられてしまうことになるからである。また、加算
回路504では、複数ビット(本実施形態の場合8ビッ
トとする)1ライン分のラインバッファ503によって
1ライン分遅延されたEAとEBとの和を算出し、これ
を加算回路505に出力する。加算回路505では、1
ライン分遅延されたEAとEBとの和と、画像信号Dと
の和を算出し、これを画像信号DEとして出力する。
【0033】つまり、誤差補正部302では、図6に示
すように、注目画素に対して1ライン上のAの画素を2
値化して生じた2値化誤差EAと1画素前のBを2値化
して生じた2値化誤差EBとを注目画素のデータに足し
込む処理を行う。
【0034】次に2値化結果遅延部303について説明
する。図7は2値化結果遅延部303の構成を示すブロ
ック図である。また、図8は2値化結果遅延部303に
よって出力される2値化結果Nmnを説明する図であ
る。図7に示されるように、2値化結果遅延部303
は、2値化部301よりの2値化出力Nを入力し、所定
のライン数の遅延を行い、図8に示す複数の2値化結果
Nmnを平均濃度算出部304に対して出力する。
【0035】入力された2値出力Nは、1ビット1ライ
ン分のラインバッファ601からラインバッファ602
へと送られていき、データがライン毎に遅延されてい
く。
【0036】また、遅延されないデータは、1画素分の
遅延回路からなる遅延603〜遅延606によって、次
々と1画素分の遅延がなされる。そして、遅延605の
出力、遅延606の出力をそれぞれN14、N15とし
て出力する。同様に、ラインバッファ601によって1
ライン分遅延がなされた2値化データは、遅延607〜
遅延610によって遅延され、N21からN25とし
て、また、ラインバッファ602によってもう1ライン
分遅延がなされた2値化データは、遅延611〜遅延6
14によって遅延され、N31からN35として出力さ
れる。
【0037】つまり、2値化結果遅延部303では、2
次元の画像を2値化したデータNについて複数ライン、
複数画素の遅延処理が施され、複数ラインの2値化結果
Nmnとして、注目画素図8に示すような位置関係にあ
る画素の2値化結果が平均濃度算出部304に入力され
ることになる。
【0038】次に平均濃度算出部304について説明す
る。図9は平均濃度算出部304の構成を示すブロック
図である。また、図10は、平均濃度算出部304にお
ける係数の一例を示す図である。平均濃度算出部304
は、複数ラインの2値化結果Nmnを2値化結果遅延部
304より入力し、予め設定してある係数(図10)と
の間で積和演算を行い、平均濃度値mとして出力する。
この平均濃度値mは、2値化部301とスライス値制御
部305とで使用される。
【0039】乗算回路801では、2値化データN15
と、係数M15とを入力し、両者の乗算結果を出力す
る。また、乗算回路802では、2値化データN14
と、係数M14とを入力し、両者の乗算結果を出力す
る。同様な演算を乗算回路803〜乗算回路812の全
ての回路によって行い、それらの乗算結果を加算回路8
13によって全て足し込む。そして、その結果を平均濃
度算出値mとして出力を行う。なお、図9に示される係
数Mmnの一例を図10に示してある。図10では、各
Nmnに対応する画素位置の係数が示されている。
【0040】次に、スライス値設定部305について説
明する。図11はスライス値設定部305の構成を示す
ブロック図である。図11において、1011〜101
4は比較器であり、入力値aが入力値bよりも小さい場
合に「1」を出力する。1015〜1018はインバー
タであり、入力値を反転して出力する。1019はOR
ゲート、1020〜1022はANDゲートである。1
023はエンコーダであり、入力端子0〜3の入力に応
じて、数値0〜3を出力する。1024及び1026は
それぞれ定数「0」と「ALF」を出力する定数発生器
である。また、1025及び1027は、平均濃度値m
と定数LR1〜LR4を用いて演算を行う演算器であ
る。1028はセレクタであり、0〜3の入力値に従っ
て、入力端子0〜3の何れかを選択して出力する。
【0041】以上のような回路構成によれば、入力され
た平均濃度算出値mと、定数LR1/LR2/LR3/
LR4とに基づいてスライス値変更量IIを演算し、その
結果が出力されることになる。図12は図11に示した
構成の動作を説明する図である。ここでは、説明を明確
にする為にプログラム言語Cで示した。図11ではスラ
イス値設定部305をハードウエア構成で示したが、図
12で示すようにソフトウエアで実現することも可能で
ある。
【0042】図12において、まず、1001部は、入
力された平均濃度算出値m(0〜255の値を取り得
る)が、定数LR1(例えば32)未満の場合は、スラ
イス値変更量IIを0に設定する処理をおこなう。すなわ
ち、m<LR1の場合は、図11の比較器1011の出
力が「1」となって、ORゲート1019の出力が
「1」となり、セレクタ1028によって定数器102
4の値が選択される。
【0043】また、1002部では、入力された平均濃
度算出値mが、定数LR1以上かつ定数LR2(例えば
128)未満の場合に、スライス値変更量IIを以下の式
により求めている。すなわち、 II=ALF ×(m−LR1)/(LR2−LR1)…(1) ここで、ALFは定数(例えば32) この演算により、スライス値変更量IIの値は、平均濃度
算出値mの値が定数LR1から定数LR2に増加するに
従い、徐々に0から定数ALFに近づくことになる。こ
の場合の図11における動作は、まず、比較器1011
の出力が「0」、比較器1012の出力が「1」にな
り、ANDゲート1020の出力が「1」となる。そし
て、エンコーダ1023より「1」が出力されて、セレ
クタ1028は演算器1025の出力を選択する。ここ
で、演算器1025では、上記の(1)式の演算が行わ
れている。
【0044】同様な処理を1003部、1004部、1
005部でおこなう。
【0045】つまり、1003部では、入力された平均
濃度算出値mが、定数LR2以上かつ定数LR3(例え
ば192)未満の場合に、スライス値変更量IIを定数A
LFとして出力する。また、1004部では、入力され
た平均濃度算出値mが、定数LR3以上かつ定数LR4
(例えば250)未満の場合に、スライス値変更量IIを
以下の(2)式により求める。すなわち、 II=ALF ×(LR4−m)/(LR4−LR3)…(2) これは、先程の1002部とは逆に、平均濃度算出値m
の値がLR3から定数LR4に増加するに従い、スライ
ス値変更量IIが、徐々に定数ALFから0に近づくこと
になる。更に、1005部では、入力mがLR4以上の
時、スライス値変更量IIを0にする処理をおこなう。以
上の処理により、スライス値制御部305のスライス値
変更量IIは、図13に示されるように、平均濃度算出値
mの値によって変化する。なお、上記構成において、定
数発生器1011〜1014、1026に設定されるL
R1〜LR4、ALFは、それぞれ操作部111から所
望の値に設定することができる。
【0046】図14は加算部306の構成を示すブロッ
ク図である。加算部306は、平均濃度算出部304の
出力値mと、スライス値制御部305のスライス値変更
量IIとを入力し、加算処理をおこない、0以下もしくは
255以上の値に対してリミッタを定数0・定数255
でかけ、その結果を2値スライス値Sとして出力する。
すなわち、以下の式で表される処理を行う。
【0047】 S=m+II−ALFm if(S>255){S=255;} if(S<0){ S=0;} …(3) ここで、ALFm(例えば16)は、定数であり−25
5〜255に設定可能なものである。なお、この定数A
LFmの設定は、操作部111から行うことができる。
【0048】図14において、1051は演算器であ
り、入力a、b、cからa+bーcを演算してその結果
を出力する。1052は比較器であり、入力a、b、c
の比較結果として、a>b、c≦a≦b、a<cの各場
合に、対応する出力端子から「1」が出力される。10
53はエンコーダであり、入力端子0、1、2への入力
に応じて0〜3をバイナリによって出力する。1054
はセレクタであり、選択信号の値(0〜2)に応じて入
力端子0、1、2よりの入力信号の一つが選択されて出
力端子より出力される。1055〜1059は定数器で
ある。以上の構成において、図14に示すように接続を
行うと、上述のような2値スライス値Sが得られる。
【0049】以上のような加算部306の演算(上述の
(3)式)により、2値スライス値Sは、スライス値制
御部305のスライス値変更量IIによって、所望の濃度
領域毎にコントロールされることになる。
【0050】以上のような処理を各画素に関して順次行
っていくと、スライス値変更量IIが大きく正に変化した
場合、2値スライス値Sは、大きくなり、図4に示した
2値化部301で2値出力Nが0になりやすくなる。つ
まり、ドットが打たれづらくなる。しかし、ある程度2
値出力が0のまま続くと、今度は、逆に、大きな量子化
誤差が蓄積され、それが、画像信号Dに加算され、2値
出力Nが1になりやくすなる。つまり、ドットが打たれ
やすくなる。
【0051】その結果、ドットが打たれる場所と打たれ
ない場所が集中化され、ドットの集中化制御が可能とな
る。これは、図11〜図13で述べたように、任意な濃
度領域でコントロール可能である。
【0052】また、スライス値制御部305のALFの
値を負に設定しておくと、上記の説明とは逆に、平均濃
度算出値mに応じて、2値スライス値を小さくできるの
で、ドットが散る(集中化しない)方向に制御可能とな
る。
【0053】さらに、図12に示したALFを正の値に
設定し、かつ、加算部306における定数ALFmを0
以外の正な値に設定すると、任意の領域でドットを集中
化させたり分散化させたりする複合的な制御も可能とな
る。
【0054】無論、定数ALFとALFmを負の値に設
定すると、上記とは逆な効果が得られることは言うまで
もない。
【0055】以上の処理により、任意な濃度領域でドッ
トのテクスチャ制御をしながら、多値の画像データを2
値に変換して出力することが可能となる。
【0056】[第2の実施形態]次に第2の実施形態を
詳細に説明する。なお、第2の実施形態の複写機の全体
的な構成は第1の実施形態(図1、図2)と同様であ
る。また、以下では階調変換処理部(204)について
説明を行うが、第1の実施形態と同様な部分は、同一番
号を付け、その説明を省略する。
【0057】さて、図3に示した実施形態1による階調
変換処理部の構成は、画像信号Dが送られてくるビデオ
クロックが高速になると、2値化スライス値を求めるタ
イミングが時間的に苦しくなる。これは、平均濃度算出
部304と2値化部301の間は、ビデオクロックと同
じ速度で処理をおこなわなければならない場所であるに
もかかわらず、2値化スライス値Sを、平均濃度算出部
304の結果が出力された後、スライス値制御部305
の結果を求め、さらに、その結果を用いて加算部306
で演算している為である。
【0058】そこで、第2の実施形態では、高速なビデ
オクロックにも対応できるように、2値化しきい値Sを
求める演算部を変更した。すなわち、第1の実施形態で
は平均濃度算出値mに基づいて決定していたスライス値
変更量IIを、第2の実施形態では乱数と入力された画像
信号とに基づいて決定する。以下、第2の実施形態を詳
細に説明する。
【0059】●階調変換処理部 図15は第2の実施形態による階調変換処理部の構成を
示すブロック図である。図15において、乱数発生部1
101は、図16に示されるようなm系列のシフトレジ
スタ符号系列発生器を用いて構成される。これは、シフ
トレジスタの段数をNとすると2N−1を周期とする疑
似乱数を簡単なハードウェアで容易に発生できる。本構
成では、A3原稿を400dpiで処理をしても周期性
が現れないようにする為に25段の1bitシフトレジ
スタにより構成した。この25段のシフトレジスタは、
m系列の乱数となっており、論理的に400dpiのA
3原稿の画素分同じ周期にはならない。これは論理的に
求まるものである。
【0060】本乱数発生器は、シフトレジスタ1202
の各レジスタのうち、初期化でp[ii]:(0≦ii
≦25)のレジスタに“0”を書き込み、p[12]の
レジスタのみに“1”を設定する。なお、1203〜1
205は夫々XORゲートである。そして、乱数値を出
力する前に、毎回 p[0]=((p[25]^p[24]^p[23]^p[22])&1) の演算をおこない、シフトレジスタ1202のp[1
7]〜p[21]のレジスタ値を用いて乱数を求める。
即ち、 乱数=(1-2*p[2])*(p[17]*16+p[18]*8+p[19]*4+p[20]*2
+p[21]) により、−31〜31の乱数値を出力する構成としてい
る。
【0061】なお、第2の実施形態では、−31〜31
の乱数を用いているが、この乱数発生部を、 乱数=(1-2*p[2])*(p[18]*8+p[19]*4+p[20]*2+p[21〕) として、−15〜15までの乱数値を出力する様に変更
してもよい。
【0062】無論、乱数の値を0にしてしまうことも可
能だが、2値化スライス値を変化させテクスチャ制御を
自然に行う為には、ある程度の乱数が付加されたデータ
を用いるのが良い。
【0063】加算部1102は、乱数発生部1101の
出力値Rと、階調変換処理部204の入力値Dとを加算
し、出力値DRを求める処理部である。ここでは、図示
していないが、加算結果が、0以下になった場合は加算
結果を強制的に0にし、255以上になった場合は加算
結果を強制的に255にするリミッタが入っている。す
なわち、 DR=R+D if(DR>255){DR=255;} if(DR<0){DRS=0;} …(4) で表される処理を行う。
【0064】スライス値制御部1103は、加算部11
02からの出力値DRを入力しスライス値変更量IIを演
算して出力する。図17は第2の実施形態によるスライ
ス値制御部1103の動作を示す図である。ここでは、
説明を明確にする為に第1の実施形態と同様にプログラ
ム言語Cによる記述で示した。なお、第1の実施形態に
おいて図11に図示した如くハードウエアで構成できる
ことは当業者には明らかであろう。
【0065】図17において、1301部は、入力され
た加算部1102の出力値DR(0〜255の値を取り
得る)が、定数LR1(例えば32)未満の場合、スラ
イス値変更量IIを0に設定するような処理をおこなう。
【0066】また、1302部は、入力された信号DR
が、定数LR1以上かつ定数LR2(例えば128)未
満の場合に、スライス値変更量IIを以下の式(5)によ
り求める。すなわち、 II=ALF ×(DR−LR1)/(LR2−LR1) …(5) ここで、ALFは定数(例えば32)である。
【0067】この演算により、スライス値変更量IIの値
は、入力された信号DRの値が定数LR1から定数LR
2に増加するに従い、徐々に0から定数ALFに近づく
ことになる。
【0068】同様な処理を1303部、1304部、1
305部でもおこなう。つまり、1303部では、入力
された信号DRが、定数LR2以上かつ定数LR3(例
えば192)未満の場合に、スライス値変更量IIを定数
ALFとして出力する。また、1304部では、入力さ
れた信号DRが、定数LR3以上かつ定数LR4(例え
ば250)未満の場合に、スライス値変更量IIを以下の
(6)式により求める。すなわち、 II=ALF ×(LR4−DR)/(LR4−LR3) …(6) これは、先程の1302部とは逆に、入力された信号D
Rの値がLR3から定数LR4に増加するに従い、スラ
イス値変更量IIが、徐々に定数ALFから0に近づくこ
とになる。また、1305部では、入力された信号DR
がLR4以上の時、スライス値変更量IIを0にする処理
をおこなう。
【0069】以上の処理により、スライス値制御部11
03の出力値であるスライス値変更量IIは、加算部11
02より入力された信号DRの値により図13のように
制御されることとなる。ただし、第2の実施形態では、
図13における横軸が入力された信号DRとなる。
【0070】以上のように、実施形態2では、平均濃度
算出値mの値に関係なく、画像信号Dと乱数Rとの値に
より、2値化のスライス値変更量IIを求められる。つま
り、平均濃度算出部304で出力値mの値を演算してい
る間に、パラレルにスライス値変更量IIを演算すること
が可能となる。このため、平均濃度算出部304と2値
化部301のタイミングに余裕ができることになる。よ
って、本手法は、高速なビデオクロックに有効な手法と
なる。
【0071】なお、最終的に2値化部301に入力され
る2値化スライス値Sは、加算部306において第1の
実施形態と同様に S=m+II−ALFm で求めている。
【0072】その結果、第1の実施形態と同様に、2値
化したドットの集中化具合を任意の領域で自由にコント
ロールできることになる。つまり、任意の領域でドット
を集中させたり、分散させたりすることが可能となる。
【0073】[第3の実施形態]つぎに、第3の実施形
態を説明する。従来の手法においても、上記各実施形態
の手法においても、ドットの集中化において、n値化の
しきい値を、入力画像信号量、或いは乱数の加算された
入力画像信号量に応じて制御するだけでは、正確にテク
スチャ制御が出来ない。同様に、過去の2値化結果に重
み付けして加算した加算量でn値化しきい値を制御して
も、正確にテクスチャ制御は出来ない。そこで、第3の
実施形態では、正確なテクスチャ制御を実現する。な
お、第3の実施形態の複写機の全体的な構成は第1の実
施形態(図1、図2)と同様である。また、以下では階
調変換処理部(204)について説明を行うが、第1の
実施形態と同様な部分は、同一番号を付け、その説明を
省略する。
【0074】●階調変換処理部 図18は第3の実施形態による階調変換処理部の詳細な
構成を示すブロック図である。尚、本実施形態において
も、擬似中間調処理としてMD法を例に挙げて説明す
る。
【0075】誤差補正部2302は、カラーモノクロ変
換部203の信号Dに後述する乱数を加算した信号DR
と、後述する2値化処理部2301で発生した誤差デー
タEとを入力し、後述する誤差補正を行った画像信号D
Eを算出する。算出された画像信号DEは2値化部23
01へ入力される。
【0076】2値化部2301は、画像信号DEと、後
述する2値化スライス値Sと、後述する平均濃度算出値
mとを入力し、画像信号DEと2値化スライス値Sとを
比較することによって、2値出力Nを求めた後、画像信
号DEと平均濃度算出値mとを減算処理することによっ
て、2値化誤差データEの算出を行う。
【0077】2値化結果遅延部2303は、2値出力N
を入力し、所定のライン数の遅延を行い、複数ラインの
2値化結果Nmn及びB*ijを得る。そして、Nmnは
平均濃度算出部2304へ、B*ijはしきい値算出部2
305にそれぞれ入力される。
【0078】平均濃度算出部2304は、複数ラインの
2値化結果Nmnを入力し、予め設定してある係数と、
遅延された2値結果とで積和演算を行い平均濃度算出値
mを得る。そして、得られた平均濃度算出値mは、しき
い値算出部2305と2値化部2301とへ出力され
る。
【0079】しきい値算出部2305は、平均濃度算出
部2304より出力される平均濃度算出値m、2値化結
果遅延部2303より出力されるB*ij、入力多値デー
タD、およびヒステリシス制御量算出部2308の出力
Tとを入力し、B*ij信号によって示される過去の2値
化状況(パターン)に基づいて、各濃度領域に於けるし
きい値制御量を算出し、2値化スライス値Sとして2値
化部2301ヘ出力する。
【0080】乱数発生部2306は、後述する手法によ
り、−17から+17の間のm系列の乱数を生成する。
加算部2307では、階調処理部204に入力された画
像信号Dと乱数発生部2306よりの乱数Rとの加算処
理が行われて信号DRが得られる。このとき、図示して
いないが、加算結果DRが0〜255の間に収まるよう
にリミッタ処理が行われて、加算部2307よりDRが
出力される(詳細は後述する)。
【0081】ヒステリシス制御量算出部2308は、後
述する手法により、加算部307の出力信号DRに応じ
たしきい値制御を行う。以下、図面を参照しながら各処
理部の詳細を説明する。
【0082】2値化部2301は、第1の実施形態で説
明した2値化部301と同様の構成(図4)を備える。
すなわち、画像信号DEと、後述する2値化スライス値
Sと、後述する平均濃度算出値mとを入力し、これらを
比較することによって、2値出力N及び2値化誤差デー
タEの出力を行う。入力された画像信号DEは、2系統
に別れ、一方は比較回路401に入力され、もう一方は
減算回路402に入力される。
【0083】比較回路401では、画像信号DEと2値
化スライス値Sとの値を比較し、 DE>S の時は、N=1、 DE≦S の時は、N=0 として2値出力Nを出力する。また、減算回路402で
は、平均濃度算出値mから画像信号DEの値を差し引
き、2値化誤差データEとして、 E=m−DE なる出力を行う。
【0084】図19は第3の実施形態による誤差補正部
2302の構成を示すブロック図である。画像信号Dと
乱数発生部2307よりの乱数Rとの和である画像信号
DRと、前記2値化誤差データEとを入力し、画像信号
DRに誤差補正を行った画像信号DEを算出し、2値化
部2301へと出力を行う。なお、誤差補正部2302
は、第1の実施形態による誤差補正部302とほぼ同一
の構成を有し、第1の実施形態では画像信号Dを入力す
るが、第3の実施形態では画像信号Dと乱数発生部23
07よりの乱数Rとの和である信号DRが入力される。
【0085】入力された2値化誤差データEは除算回路
501によって1/2にされる。その結果は2系統に分
岐し、一方は減算回路502に入力、もう一方はライン
バッファ5−3に入力される。減算回路502では、2
値化誤差データEとE/2の差EB(=E−E/2)を
算出し、加算回路504にその結果を入力する。加算回
路504では、複数ビット(本実施形態の場合8ビット
とする)1ライン分のラインバッファ503によって1
ライン分遅延されたEAとEBとの和を算出し、加算回
路505に出力する。加算回路505では、1ライン分
遅延されたEAとEBとの和と、画像信号DRとの和
(画像信号DE)を算出し、これを出力する。
【0086】結局、図6に示したように、誤差補正部2
302では、注目画素に対応する画像信号DRについて
1ライン上の画素Aを2値化したときの2値化誤差EA
と1画素前のBを2値化したときの2値化誤差EBの値
を注目画素の画像信号DRに足し込む処理を行う。
【0087】図20は第3の実施形態による2値化結果
遅延部2303の構成を示すブロック図である。2値化
結果遅延部2303は、2値出力Nを入力し、所定のラ
イン数の遅延を行い、複数ライン分の2値化結果Nm
n、B*ijを得、平均濃度算出部304及びしきい値算
出部305に送る。
【0088】図20において、入力された2値出力N
は、1ビット1ライン分のラインバッファ601からラ
インバッファ6−2へと送られていき、データがライン
毎に遅延されていく。また、遅延されないデータは、1
画素分の遅延回路からなる遅延603から遅延608に
よって、次々と1画素分の遅延がなされる。そして、遅
延606の出力、遅延607の出力をそれぞれN14、
N15として出力する。ラインバッファ601によって
1ライン分遅延がなされた2値化データは、遅延609
から遅延614によって、遅延され、遅延609から6
13の出力がN21からN25として、また、ラインバ
ッファ602によってもう1ライン分遅延がなされた2
値化データは、遅延615から遅延620によって、遅
延され、遅延615から619の出力がN31からN3
5として出力される。
【0089】同時に、遅延607から608の出力をそ
れぞれB20、B30として出力する。また、ラインバ
ッファ601によって1ライン分遅延がなされた2値化
データは、遅延609から遅延614によって、遅延さ
れ、それぞれB32からB02、Bi12からBi32
として出力される。さらに、ラインバッファ602によ
ってもう1ライン分遅延がなされた2値化データは、遅
延615から遅延620によって、遅延され、それぞれ
B31からB01、Bi11からBi31として出力さ
れる。
【0090】つまり、平均濃度算出部2304では、2
次元の画像を2値化したデータが、複数ライン、複数画
素の遅延処理が施され、複数ラインの2値化結果Nmn
として図8のような状態で平均濃度算出部304に入力
されることとなる。更に、複数ラインの2値化結果であ
るB*ijが、後述の図24に示す状態でしきい値算出部
2305に出力される。
【0091】平均濃度算出部2304は、複数ライン2
値化結果Nmnを入力し、予め設定してある係数と遅延
された2値結果とで積和演算を行い、2値化部2301
及びしきい値算出部2305とで使用する平均濃度算出
値mの出力を行うもので、図9及び図10で上述したよ
うな構成からなる。
【0092】乱数発生部2306には、図21に示した
ようなm系列のシフトレジスタ符号系列発生器を用い
る。これは、構成するシフトレジスタの段数をNとする
と2N−1を周期とする疑似乱数を簡単なハードウェア
で容易に発生できる。本構成では、A3原稿を400d
piで処理をしても周期性が現れないようにする為に2
5段の1bitシフトレジスタにより構成した。その構
成は、第2の実施形態(図16において説明したとおり
である。
【0093】ただし、第3の実施形態の乱数発生器で
は、図21に示すように−17以上+17以下の範囲の
乱数を発生する。すなわち、初期化でp[ii]:(0
≦ii≦25)のレジスタに“0”を書き込み、p[1
2]のレジスタのみに“1”を設定する。そして、乱数
値を出力する前に、毎回 p[0]=((p[25]^p[24]^p[23]^p[22])&1) の演算をおこない、 乱数=(1-2*p[22])*(((p[15]*64+p[16]*32+p[17]*16+p
[18]*8+p[19]*4+p[20]*2+p[21])*17)/128) により、−17〜17の乱数値を出力する構成としてい
る。
【0094】なお、第3の実施形態では、−17〜17
の乱数を用いているが、乱数発生部2306を 乱数=(1-2*p[2])*(p[18]*8+p[19]*4+p[20]*2+p[21]) として、−15〜15までの乱数値を出力する様に変更
してもよい。
【0095】無論、乱数の値を0にしてしまうことも可
能だが、2値化スライス値を変化させテクスチャ制御を
自然に行う為には、ある程度の乱数が付加されたデータ
を用いるのが良い。
【0096】加算部2307は、前述したように、階調
処理部204に入力された画像信号Dと乱数発生部23
06よりの乱数Rの間で加算処理を行う。このとき、加
算結果DRが0〜255の間に収まるようにリミッタ処
理が行われる。即ち、加算部2307では、 DR=D+R if(DR>255){DR=255;} if(DR<0){ DR=0;} なる処理が行われて、得られた信号DRが誤差補正部2
302及びヒステリシス制御量算出部2308へ出力さ
れる。
【0097】ヒステリシス制御量算出部2308は、入
力信号DRに応じて、スライス値変更量IIの値を変化さ
せて、これに基づいて信号Tを生成、出力する。これ
は、任意の濃度領域におけるヒステリシス量を調整する
ものである。このようなスライス値変更量IIの制御によ
り、任意の濃度領域でのテクスチャ制御が可能となるの
である。図22は第3の実施形態によるヒステリシス制
御量算出部2308の動作を示す図である。ここでは、
説明を明確にする為にプログラム言語Cによる記述で示
した。
【0098】スライス値変更量IIの制御方法の一例(図
22)を示せば次の通りである。即ち、入力された信号
DRが定数LR1(例えば、LR1=16)以下の場
合、スライス値変更量IIを0に設定するような処理をお
こない、入力された信号DRが定数LR1より大きくか
つ定数LR2(例えば、LR2=48)以下の場合に
は、スライス値変更量IIを次式により求める。
【0099】 II=((DR-LR1)*(ALF*256/(LR2-LR1)))/256 この演算により、入力信号DRの値が定数LR1から定
数LR2に増加するに従い、IIの値は、徐々に0から定
数ALFに近づくことになる。なお、ALFは定数(本
例では32)である。
【0100】同様に、入力信号DRが、定数LR2より
大きくかつ定数LR3(例えば、LR3=233)以下
の場合には、スライス値変更量IIを一定な定数ALFと
して出力する。さらに、入力信号DRが、定数LR3よ
り大きくかつ定数LR4(例えば、LR4=255)以
下の場合には、スライス値変更量IIを次式により求め
る。すなわち、 II=ALF-((DR-LR3)*(ALF*256/(LR4-LR3)))/256 これは、入力信号DRの値がLR3から定数LR4に増
加するに従い、スライス値変更量IIが、徐々に定数AL
Fから0に近づくことを示している。
【0101】一方、入力信号DRがLR4より大きい場
合には、スライス値変更量IIを0に設定するような処理
が行われる。
【0102】以上のようにして得られるスライス値変更
量IIから、定数ALFm(例えば、ALFm=16)を
減算したものが、出力信号Tとして出力される。この減
算を行う目的は、ヒステリシス制御量算出部308の信
号Tを負の値から正の値まで変化させる為である。これ
により、ラチチュードが広い範囲で任意の濃度領域に於
けるテクスチャ制御が可能となる。なお、図22で示さ
れる動作を、図11で示した如くハードウエアで構成で
きることは当業者には明らかであろう。
【0103】次に、第3の実施形態の特徴的な構成の一
つであるしきい値算出部2305について、説明する。
図23は第3の実施形態によるしきい値算出部2305
の動作を説明する図である。また、図24は第3の実施
形態による2値化結果出力B*ijを説明する図である。
なお、図23においては、説明を明瞭にするためにプロ
グラム言語Cで示したが、ハードウエアでも構成できる
ことは明らかであろう。
【0104】しきい値算出部2305には、平均濃度算
出値m、B*ij、入力多値データD、及びヒステリシス
制御量算出部2308の出力Tとが入力される。その
後、図23に示してあるように、信号Tの値を、それぞ
れ定数LT1(=2),LT2(=4),LT3(=
8),LT4(=16)で割って、内部で変数A(=T
/LT1),B(T=/LT2),C(=T/LT
3),D(=T/LT4)を求めている。
【0105】さらに、しきい値算出部2305は、2値
化結果遅延部2303からの出力B*ijによって示され
る2値化結果の配置状態(パターン)に応じて、2値化
スライス値Sの値を、平均濃度算出値mと上記で求めた
変数A,B,C,Dとで制御している。2値化結果配置
状態は、図24のB32からBi32、B31からBi
31、B30、B20に示した通りである。これらは、
すべて過去の2値化結果をあらわしている。
【0106】実際に2値化結果の配置(パターン)に応
じて、2値化スライス値Sが制御される様子を図23を
用いて説明する。
【0107】注目画素の周りの2値化状況が、[B32==0
&& B22==1 && B12==0 && B21==0 && B11==1 && B01==
0]、または、[Bi12==0 && Bi22==1 && Bi32==0 && B01=
=0 && Bi11==1 && Bi21==0]の場合には、2値化スライ
ス値Sを強制的にmaxの定数255にして出力する。
これは、上記の条件の時に、強制的にドットを打ちにく
くする為である。ここで、B32==0の“0”は、ド
ットが打たれていない状態を表し、B22==1の
“1”は、ドットが打たれた状態を表している。
【0108】また、注目画素の周りの2値化状況が、[B
12==0 && B02==0 && Bi12==0 && Bi22==0 && Bi32==0 &
& B11==0 && B01==0&& Bi11==1 && Bi21==0 && Bi31==0
&& B20==0 && B10==0 && hi==1]で、かつ入力多値デー
タDが、31(0〜255中の31)未満の場合にも、
2値化スライス値Sを強制的にmaxの定数255にし
て出力する。この処理も、上記の条件の時に、強制的に
ドットを打ちにくくする為のものである。
【0109】さらに、上記の条件で、入力多値データD
が、31(0〜255中の31)以上の場合には、2値
化スライス値Sを平均濃度算出値mに設定して出力をお
こなう。これは、過去の2値化結果が特定の配列(パタ
ーン)になった場合には、テクスチャ制御をおこなわな
いようにする為である。
【0110】一方、注目画素の周りの2値化状況が、[B
02==0 && Bi12==0 && B11==0 && B01==1 && Bi11==1 &&
Bi21==0 && B20==0&& B10==0]の場合には、2値化スラ
イス値Sを平均濃度算出値mから、変数Aを減算した値
(S=m−A)に設定して出力する。これは、上記の条
件の時に、強制的にドットを打ち易くする為である。
【0111】同様に、各2値化結果のパターンに応じ
て、2値化スライス値Sの値を平均濃度算出値mと内部
変数A,B,C,Dとを用いて2値化スライス値Sを制
御していく。その結果、ヒステリシス制御量算出値Tが
正の場合には、ドットが打たれやすい方に制御され、ヒ
ステリシス制御量算出値Tが負の場合には、ドットが打
たれにくい方に制御される。
【0112】以上のように、しきい値算出部2305で
は、過去の2値化配置状態(パターン)に応じて制御量
を変えたことが主要な特徴の一つである。
【0113】以上のような処理を各画素に関して順次行
っていくと、ヒステリシス制御量算出値Tの値に応じて
任意の濃度領域で、かつ、2値化結果遅延部2303の
出力値B*ijの値に応じて任意の形のテクスチャに制御
が可能となる。
【0114】第3の実施形態では、2×2の画素単位の
テクスチャになるような制御をおこなっている。これに
より、プリンターの特性で一画素が安定しない領域で任
意の数のドットを集めて安定化させた画像形成ができ
る。
【0115】以上のような処理がしきい値算出部230
5で行われた後、前述した2値化部2301により、2
値化処理がおこなわれる。そして、2値化部2301より出
力される2値信号は、階調変換処理部204から出力さ
れ、プリンタ部105でプリントアウトされる。
【0116】[第4の実施形態]次に第4の実施形態を
詳細に説明する。なお、第4の実施形態の複写機の全体
的な構成は第1の実施形態(図1、図2)と同様であ
る。また、以下では階調変換処理部(204)について
説明を行うが、第3の実施形態と同様な部分は、同一番
号を付け、その説明を省略する。
【0117】第3の実施形態で示した構成は、画像信号
Dが送られてくるビデオクロックが高速になると、2値
化スライス値Sを求めるタイミングが時間的に苦しくな
る。それは、平均濃度算出部2304と2値化部230
1の間は、ビデオクロックと同じ速度で処理をおこなわ
ないとならないにもかかわらず、平均濃度算出部230
4の結果が出力された後に、しきい値算出部2305が
2値化スライス値Sを求めなくてはならない為である。
つまり、平均濃度算出部2304と2値化部2301と
の間に、負荷の重いしきい値算出部2305の処理が入
っていることが、高速化を妨げる理由となっている。
【0118】そこで、第4の実施形態では、第3の実施
形態の構成において、高速なビデオクロックにも対応で
きるように2値化しきい値Sを求める演算部を変更す
る。以下、第4の実施形態の階調変換処理部204につ
いて説明する。
【0119】図25は第4の実施形態による階調変換処
理部の構成を示すブロック図である。図25において、
第3の実施形態(図18)と相違する主要な点は、第3
の実施形態ではしきい値算出部2305へ入力されてい
た平均濃度算出部2304よりの平均濃度算出値mが、
第4の実施形態ではしきい値算出ぶ2309には入力さ
れていない点である。
【0120】しきい値算出部2309には、注目画素直
前の2値化結果であるB10を除く2値化結果遅延部30
3の出力B’*ijと、ヒステリシス制御量算出部230
8の出力Tと、多値信号Dとが入力される。また、しき
い値算出部2309は、2値化スライス値S’を注目画
素直前の2値化結果(B10)を参照せずに決定すること
ができるようになっている。これらにより、平均濃度算
出部2304によって平均濃度値mが求まる前に、予め
2値化スライス値S’を求めることが可能となる。
【0121】図26は第4の実施形態によるしきい値算
出部の動作を説明する図である。ここでは、説明の関係
上プログラム言語Cで示したが、図26で示されるよう
な機能をハードウエアでも実現できることは明らかであ
る。
【0122】まず、始めに、しきい値算出部2309へ
入力されたヒステリシス制御量算出部2308の信号T
の値を、それぞれ、定数LT1(=2),LT2(=
4),LT3(=8),LT4(=16)で割って、第
3の実施形態と同様に内部変数A(=T/LT1),B
(=T/LT2),C(=T/LT3),D(=T/L
T4)を求める。
【0123】次に、しきい値算出部2309は、2値化
結果遅延部2303からの出力B’*ijの2値化結果配
置状態(パターン)に応じて、2値化スライス値S’の
値を、変数A,B,C,Dと定数で制御する。つまり、
第3の実施形態とは異なり、平均濃度算出部2304の
出力mは用いない。なお、しきい値算出部2309で用
いられる2値化結果配置状態(パターン)は、図27に
示した通りである。これらは、すべて過去の2値化結果
をあらわしており、注目画素の一つ前の画素は参照して
いない。
【0124】このように、注目画素の一つ前の画素を参
照しないことにより、高速化への対応が可能となる。す
なわち、注目画素直前の画素まで参照したものを、しき
い値算出部に入力した場合は、演算結果が出るまでにか
なりの時間がかかってしまう。つまり、直前の画素の結
果がわかるのを待った後に、しきい値算出を行わなくて
はならない。その場合、平均濃度算出部からの出力信号
とのタイミングをあわせるためには、かなり高速な演算
スピードが要求されることになる。これは1クロック内
のタイミングで負荷の重い演算を複数回やならなくては
ならないので現実的ではない。よって、しきい値算出部
には、注目画素の直前を参照しないで、先にしきい値算
出を行いはじめることにより、平均濃度算出部とのタイ
ミングを取り易くし、高速化に対応させている。
【0125】実際に2値化結果の配置(パターン)に応
じて、2値化スライス値S’が制御される様子を図26
を参照して説明すると次の通りである。
【0126】注目画素の周りの2値化状況が [B32==0 && B22==1 && B12==0 && B21==0 && B11==1 &&
B01==0]または、[Bi12==0 && Bi22==1 && Bi32==0 &&
B01==0 && Bi11==1 && Bi21==0]の場合には、2値化ス
ライス値Sを強制的にmaxの定数255にして出力す
る。これは、第1の実施形態と同様に上記の条件の時
に、強制的にドットを打ちにくくする為である。
【0127】また、注目画素の周りの2値化状況が、[B
12==0 && B02==0 && Bi12==0 && Bi22==0 && Bi32==0 &
& B11==0 && B01==0&& Bi11==1 && Bi21==0 && Bi31==0
&& B20==0 && hi==1]で、かつ入力多値データDが、3
1(0〜255中の31)未満の場合にも、2値化スラ
イス値Sを強制的にmaxの定数255にして出力す
る。これも、上記の条件の時に、強制的にドットを打ち
にくくする為である。
【0128】ただし、このとき、第3の実施形態とは異
なり、注目画素の一画素前の結果を参照していない。
【0129】一方、上記の条件で、入力多値データD
が、31(0〜255中の31)以上の場合には、2値
化スライス値S’を平均濃度算出値mに設定して出力を
おこなう。これは、過去の2値化結果が特定の配列(パ
ターン)になった場合には、テクスチャ制御をおこなわ
ないようにする為である。無論、ここでいう−31とい
う定数は、決まった値ではなく、パラメータであり48
や64などの別な値にも設定可能である。
【0130】このとき、31の値を大きくすると、積極
的にテクスチャ制御がかかりやすくなり、逆に、小さく
するとテクスチャ制御がかかりにくくなることは言うま
でもない。
【0131】一方、注目画素の周りの2値化状況が、[B
02==0 && Bi12==0 && B11==0 && B01==1 && Bi11==1 &&
Bi21==0 && B20==0]の場合には、2値化スライス値S
を平均濃度算出値mから、変数Aを減算した値(S=m
−A)に設定して出力する。これは、上記の条件の時
に、強制的にドットを打ち易くする為である。このとき
も、注目画素直前の2値化結果は参照しないで処理をお
こなっている。
【0132】同様に、各2値化結果のパターンに応じ
て、注目画素直前の結果を参照せずに2値化スライス値
Sの値を内部変数A,B,C,Dと定数とを用いて2値
化スライス値S’を制御していく。
【0133】その結果、ヒステリシス制御量算出値Tが
正の場合には、ドットが打たれやすい方に制御され、ヒ
ステリシス制御量算出値Tが負の場合には、ドットが打
たれにくい方に制御される。
【0134】以上のような処理を各画素に関して順次行
っていくと、ヒステリシス制御量算出値Tの値に応じて
任意の濃度領域で、かつ、2値化結果遅延部2303の
出力値B’*ijの値に応じて任意の形のテクスチャに制
御が可能となる。
【0135】なお、第4の実施形態では、第1の実施形
態と同様に2×2の画素単位のテクスチャになるような
制御をおこなっている。これにより、プリンタの特性で
一画素が安定しない領域で任意の数のドットを集めて安
定化させた画像形成ができる。つまり、高速処理の為に
注目画素の1画素前を参照しなくとも、第3の実施形態
と同等な効果が得られる。
【0136】次に、このようにして求められた2値化ス
ライス値S’は、平均濃度算出部2304の出力mと共
に、加算部2310に入力されて加算処理がおこなわれ
る。このとき、2値化スライス値S’の信号が255の
ときには、2値化スライス値Sを255として出力し、
それ以外のときには、S=S’+mの演算をおこなって
出力している。その様子を、図28に示した。以上のよ
うに、加算部2310により、2値化スライス値S’か
ら2値化スライス値Sが求められた後、第3の実施形態
と同様に、2値化部2301により、2値化処理がおこ
なわれ、その2値信号を階調変換処理部204から出力
し、プリンタ部105でプリントアウトする。
【0137】以上説明したように、上記各実施形態によ
れば、1ドットが正確に再現出来ないプリンターに対し
てドットの集中化量を制御し、安定した画像形成を行わ
せることができる。また、ALF、ALFm、LR1〜
4を設定可能とすることにより、プリンターの特性にあ
わせてテクスチャー制御が可能となる。
【0138】また、ドットが分散して疑似輪郭やムラが
発生しやすい濃度領域に対してドットを集中化制御を行
うことにより、画質を改善できる。
【0139】さらに、FAXなどの通信で、誤差拡散系
の画像だと圧縮率が上げられない問題があったが、本手
法によりドットを集中化制御すると、白ドットや黒ドッ
トが続く比率が上げられる為、圧縮率を上げることも可
能となる。
【0140】特に第3、第4の実施形態によれば、1ド
ットが正確に再現出来ないプリンターに対して安定した
ドット集中化制御を行うことができ、プリンターの特性
にあわせて正確なテクスチャー制御が可能となる。この
ため、高精細な画像形成が可能となる。
【0141】さらに、本発明の過去のn値化結果を参照
する処理により、2×2のドット集中型のテクスチャに
限らず、2×1や1×2のドット集中型に正確にコント
ロール出来るようになる。また、参照する過去のn値化
結果の領域を広げる事により、3×3や2×3などの任
意な形で、正確なドット集中化制御が可能となる。
【0142】なお、上記実施形態では、画像信号Dに加
える乱数は、画質に影響のない程度の乱数を用いる。こ
の乱数により、ミミズがはったような特有のテクスチャ
を改善している。実際には、一画素おきに絶対値が等し
く、符号のみが異なる乱数を加算している。例えば、
「-R1、0、+R1、0、-R2、0、+R2、0…」といった具合に
加算していく。ここで、R1、R2等は符号も含めた乱数を
意味している。このように符号を変えて絶対値が等しい
乱数を周期的に加算することにより、乱数の低周波成分
が低減され、人間の目につくザラツキ感を抑えることが
できる。つまり、乱数による画質劣化のない状態で、テ
クスチャの改善が可能となる。
【0143】[他の実施形態]上記各実施形態では、2
値化について述べたが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。つまり、4値化、8値化、16値化などの一
般的な多値化にも適用ができる。さらに、上記各実施形
態では、平均濃度保存法(MD法)に限定したものでは
なく、一般的な誤差拡散法(ED法)にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0144】また、白黒(単色)の処理のみに限らず、
カラーの信号に対しても、色信号毎にドットの集中化量
を変えて処理できることの言うまでもない。これは、各
色のプロセス条件の差異を、吸収できる効果がある。例
えば、黒色のみ孤立ドットが安定して再現出来ないプリ
ンターの場合は、黒色だけをテクスチャー制御によって
ドットを集中化させるということが可能となる。
【0145】さらに、第1、第2の実施形態において、
スライス値制御部は平均濃度算出値mや乱数が加算され
た画像信号DRを用いたが、単なる入力画像信号によっ
てスライス値変更量を制御するように構成することもで
きる。
【0146】また、スライス値制御部(305、110
3)を省略し、直接、平均濃度算出部304(第1の実
施形態)の信号や加算部1102(第2の実施形態)の
信号を、加算部306に入力してもよい。ただし、この
場合、任意の濃度領域ではなく、全濃度域に対してテク
スチャ制御の効果が得られるようになる。ここで、全濃
度域に対してテクスチャ制御が行われるが、従来のよう
に一律に、単に2画素単位でドットを出力することでな
いので、解像度が落ちたという印象を受ける画質にはな
らない。
【0147】一方、平均濃度算出値mや入力画像信号D
Rによらず、一定な値で2値化スライス値の変更量を制
御しても、テクスチャ制御は可能である。なお、この一
定な値は操作部111より設定可能に構成してもよい。
なお、一定のスライス値変更量llを操作部から指定する
ということは、図14における加算部306のスライス
値変更量llがダイレクトに設定できるということであ
る。その結果、加算部306から出力される信号Sの大
きさが任意に制御可能となり、テクスチャの集中化量が
コントロールできることになる。つまり、ドットの集中
化具合が操作部から設定可能になる。
【0148】さらに、第3及び第4の実施形態では、2
ラインの過去の2値化結果を参照して、2×2のドット
集中型のテクスチャを作成しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、2×1のドット集中型のテク
スチャや、さらには、3ラインの過去の2値化結果を参
照して、3×3のドット集中型のテクスチャや3×2の
ドット集中型のテクスチャにすることも可能である。
【0149】なお、上記各実施形態では、階調変換処理
部204(図1)をハードウエア主体とした構成で説明
したが、処理速度が追従するのであれば、階調変換処理
部204に関して説明した処理の一部もしくは全部をソ
フトウエアによって実現することも可能である。この場
合、ROM107に制御プログラムを格納し、CPU1
06によってこれを実行することになる。
【0150】また、上記各実施形態において用いられる
定数、ALF、ALFm、LR1〜LR4、LT1〜L
T4の各値は、操作部111から所望の値を設定できる
ように構成してもよい。
【0151】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0152】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0153】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0154】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0155】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0156】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
値画像データのn値化状態に基づいてドットの集中化を
制御することが可能となり、ドット集中化に伴う出力解
像度の低下が防止される。また、本発明によれば、プリ
ンタの特性に応じたドットの集中化量の制御が可能とな
る。また、本発明によれば、例えば疑似輪郭やムラが発
生しやすい所望の濃度領域においてドットの集中化量を
制御することが可能となる。また、本発明によれば、過
去のn値化の結果の配置パターンに応じてn値化処理の
しきい値を制御することで、正確なテクスチャの制御が
可能となる。
【0158】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による複写機の処理構成全体の
概略を示したブロック図である。
【図2】画像処理部104の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】第1の実施形態による階調変換処理部の詳細構
成を示すブロック図である。
【図4】2値化部301の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】誤差補正部302の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】誤差補正部302の動作を説明する図である。
【図7】2値化結果遅延部303の構成を示すブロック
図である。
【図8】2値化結果遅延部303によって出力される2
値化結果Nmnを説明する図である。
【図9】平均濃度算出部304の構成を示すブロック図
である。
【図10】平均濃度算出部304における係数の一例を
示す図である。
【図11】スライス値設定部305の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11に示した構成の動作を説明する図であ
る。
【図13】第1の実施形態のスライス値制御部によるス
ライス値変更量を説明する図である。
【図14】加算部306の構成を示すブロック図であ
る。
【図15】第2の実施形態による階調変換処理部の構成
を示すブロック図である。
【図16】第2の実施形態による乱数発生器の構成を示
すブロック図である。
【図17】第2の実施形態によるスライス値制御部11
03の動作を示す図である。
【図18】第3の実施形態による階調変換処理部の詳細
な構成を示すブロック図である。
【図19】第3の実施形態による誤差補正部2302の
構成を示すブロック図である。
【図20】第3の実施形態による2値化結果遅延部23
03の構成を示すブロック図である。
【図21】第3の実施形態による乱数発生器の構成を示
すブロック図である。
【図22】第3の実施形態によるヒステリシス制御量算
出部2308の動作を示す図である。
【図23】第3の実施形態によるしきい値算出部230
5の動作を説明する図である。
【図24】第3の実施形態による2値化結果出力B*ij
を説明する図である。
【図25】第4の実施形態による階調変換処理部の構成
を示すブロック図である。
【図26】第4の実施形態によるしきい値算出部の動作
を説明する図である。
【図27】第4の実施形態によるしきい値算出部230
9で用いられる2値化結果配置状態(パターン)を示す
図である。
【図28】第4の実施形態による加算部2310におけ
る加算処理を示す図である。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された多値データの値をn値化する
    n値化手段と、 前記n値化手段を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換手段と、 前記n値化手段によって得られた注目画素近傍のn値化
    データを保持する保持手段と、 前記保持手段に保持されたn値化データに基づいて多値
    データを生成する多値化手段と、 前記多値化手段で得られた値に基づいて、前記n値化手
    段における前記注目画素に対するn値化処理のしきい値
    レベルを制御するしきい値制御手段とを備えることを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記多値化手段は、前記保持手段に保持
    されたn値化データに、前記注目画素に対する相対位置
    に応じて決められている係数を乗ずることにより、該n
    値化データの多値化を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記多値化手段における係数は、前記注
    目画素に近いものほど大きい値が設定されていることを
    特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記しきい値制御手段で用いる定数デー
    タを設定する設定手段を更に備え、 前記しきい値制御手段は、前記多値化手段で得られた値
    と前記設定手段で設定された定数データとに基づいて、
    前記n値化手段における前記注目画素に対するn値化処
    理のしきい値レベルを制御することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記多値画像データに基づいて得られる
    濃度情報に基づいて前記しきい値制御手段におけるしき
    い値制御のための補正値を生成する補正値生成手段を更
    に備え、 前記しきい値制御手段は、前記多値化手段で得られた値
    と前記補正値生成手段で生成された補正値とに基づい
    て、前記n値化手段における前記注目画素に対するn値
    化処理のしきい値レベルを制御することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記補正値生成手段における濃度情報
    は、前記多値化手段で得られた値であることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記補正値生成手段は、前記多値化手段
    で得られた値を変数とする関数によって前記補正値を生
    成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記入力された多値画像データの各画素
    データに対して、乱数値を加算する加算手段を更に備
    え、 前記しきい値制御手段は、前記多値化手段で得られた値
    と前記加算手段で得られた値とに基づいて、前記n値化
    手段における前記注目画素に対するn値化処理のしきい
    値レベルを制御することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記入力された多値画像データの各画素
    データに対して、乱数値を加算する加算手段を更に備
    え、 前記補正値生成手段における濃度情報は、前記加算手段
    で得られた値であることを特徴とする請求項5に記載の
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記補正値生成手段は、前記加算手段
    で得られた値を変数とする関数によって前記補正値を生
    成することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記補正値生成手段における濃度情報
    は、前記多値画像データの前記注目画素に対応する値で
    あることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記補正値生成手段は、前記多値画像
    データの前記注目画素に対応する値を変数とする関数に
    よって前記補正値を生成することを特徴とする請求項1
    1に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 入力された多値データの値をn値化す
    るn値化手段と、 前記n値化手段を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換手段と、 前記n値化手段によって得られた注目画素近傍のn値化
    データを保持する保持手段と、 前記保持手段で保持されたn値化データにおけるn値デ
    ータの配置状態に基づいて前記注目画素に対するn値化
    処理のしきい値レベルを制御するしきい値制御手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記保持手段に保持されたn値化デー
    タに基づいて多値データを生成する多値化手段を更に備
    え、 前記しきい値制御手段は、前記保持手段で保持されたn
    値化データにおけるn値データの配置状態と、前記多値
    化手段で得られた値とに基づいて、前記n値化手段にお
    ける前記注目画素に対するn値化処理のしきい値レベル
    を制御することを特徴とする請求項13に記載の画像処
    理装置。
  15. 【請求項15】 前記多値画像データに基づいて得られ
    る濃度情報に基づいて前記しきい値制御手段におけるし
    きい値制御のための補正値を生成する補正値生成手段を
    更に備え、 前記しきい値制御手段は、前記保持手段で保持されたn
    値化データにおけるn値データの配置状態と、前記多値
    化手段で得られた値と前記補正値生成手段で生成された
    補正値とに基づいて、前記n値化手段における前記注目
    画素に対するn値化処理のしきい値レベルを制御するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記入力された多値画像データの各画
    素データに対して、 乱数値を加算する加算手段を更に備え、 前記補正値生成手段における濃度情報は、前記加算手段
    で得られた値であることを特徴とする請求項15に記載
    の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記しきい値制御手段は、 前記補正値生成手段より得られる補正値と、前記保持手
    段で保持されたn値化データにおけるn値データの配置
    状態とに基づいて仮しきい値を生成する第1制御手段
    と、 前記第1制御手段で得られた仮しきい値を、前記多値化
    手段で得られた値に基づいて更新し、前記n値化手段で
    用いるしきい値とする第2制御手段とを備えることを特
    徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 入力された多値データの値をn値化す
    るn値化工程と、 前記n値化工程を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換工程と、 前記n値化工程によって得られた注目画素近傍のn値化
    データをメモリに保持する保持工程と、 前記メモリに保持されたn値化データに基づいて多値デ
    ータを生成する多値化工程と、 前記多値化工程で得られた値に基づいて、前記n値化工
    程における前記注目画素に対するn値化処理のしきい値
    レベルを制御するしきい値制御工程とを備えることを特
    徴とする画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記しきい値制御手段で用いる定数デ
    ータを設定する設定工程を更に備え、 前記しきい値制御工程は、前記多値化工程で得られた値
    と前記設定工程で設定された定数データとに基づいて、
    前記n値化工程における前記注目画素に対するn値化処
    理のしきい値レベルを制御することを特徴とする請求項
    18に記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記多値画像データに基づいて得られ
    る濃度情報に基づいて前記しきい値制御工程におけるし
    きい値制御のための補正値を生成する補正値生成工程を
    更に備え、 前記しきい値制御工程は、前記多値化工程で得られた値
    と前記補正値生成工程で生成された補正値とに基づい
    て、前記n値化工程における前記注目画素に対するn値
    化処理のしきい値レベルを制御することを特徴とする請
    求項18に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 入力された多値データの値をn値化す
    るn値化工程と、 前記n値化工程を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換工程と、 前記n値化工程によって得られた注目画素近傍のn値化
    データをメモリに保持する保持工程と、 前記保持工程で前記メモリに保持されたn値化データに
    おけるn値データの配置状態に基づいて前記注目画素に
    対するn値化処理のしきい値レベルを制御するしきい値
    制御工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記多値画像データに基づいて得られ
    る濃度情報に基づいて前記しきい値制御工程におけるし
    きい値制御のための補正値を生成する補正値生成工程を
    更に備え、 前記しきい値制御工程は、前記保持工程で保持されたn
    値化データにおけるn値データの配置状態と、前記多値
    化工程で得られた値と前記補正値生成工程で生成された
    補正値とに基づいて、前記n値化工程における前記注目
    画素に対するn値化処理のしきい値レベルを制御するこ
    とを特徴とする請求項21に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 画像処理のための制御プログラムを格
    納するコンピュータ可読メモリであって、該制御プログ
    ラムが入力された多値データの値をn値化するn値化工
    程のコードと、 前記n値化工程を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換工程のコードと、 前記n値化工程によって得られた注目画素近傍のn値化
    データをメモリに保持する保持工程のコードと、 前記メモリに保持されたn値化データに基づいて多値デ
    ータを生成する多値化工程のコードと、 前記多値化工程で得られた値に基づいて、前記n値化工
    程における前記注目画素に対するn値化処理のしきい値
    レベルを制御するしきい値制御工程のコードとを備える
    ことを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
  24. 【請求項24】 画像処理のための制御プログラムを格
    納するコンピュータ可読メモリであって、該制御プログ
    ラムが入力された多値データの値をn値化するn値化工
    程のコードと、 前記n値化工程を用いて、画素毎に濃淡情報をもつ多値
    画像データを擬似的に中間調を表現するn値の画像デー
    タに変換する変換工程のコードと、 前記n値化工程によって得られた注目画素近傍のn値化
    データをメモリに保持する保持工程のコードと、 前記保持工程で前記メモリに保持されたn値化データに
    おけるn値データの配置状態に基づいて前記注目画素に
    対するn値化処理のしきい値レベルを制御するしきい値
    制御工程のコードとを備えることを特徴とするコンピュ
    ータ可読メモリ。
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