JPH11331590A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH11331590A
JPH11331590A JP10126461A JP12646198A JPH11331590A JP H11331590 A JPH11331590 A JP H11331590A JP 10126461 A JP10126461 A JP 10126461A JP 12646198 A JP12646198 A JP 12646198A JP H11331590 A JPH11331590 A JP H11331590A
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Japan
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JP10126461A
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Hiroshi Kaburagi
浩 蕪木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアの簡略化が図れると共に、多値
画像データをざらつきの目立たない高画質な画像データ
に変換できる画像処理装置及び方法を提供する。 【解決手段】 乱数発生部310で入力した多値の画像
データに対して乱数値を発生させ、その乱数値に基づ
き、第1の乱数生成部311で第1の乱数値を生成し、
第2の乱数生成部312で第2の乱数値を生成する。そ
して、セレクタ314で“乱数=0”のカウント及びセ
レクト信号生成部313からのセレクト信号に従って第
1又は第2の乱数値の何れかを選択し、選択された乱数
値を多値画像データに加算し、その加算結果を所定の値
で除算し、商のみを出力して階調変換を行い、平均濃度
保存法により2値化して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力した多値の画
像データを階調変換して出力する画像処理装置及び方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間調表現を行うための画像処理
方法として誤差拡散法(以下「ED」と呼ぶ)や平均濃
度保存法(以下「MD」と呼ぶ)などが一般に知られて
いる。これらは、少ない階調数を用いて面積階調表現を
行うことにより、マクロ的に中間調を表現しようとする
ものである。
【0003】しかし、これらの処理は入力画像(8bi
t)に対して行うため、処理負荷が大きかった。そのた
め、入力画像の8bitを前処理で4bitに変換し、
処理負荷を小さくする手法が米国特許USP5,394,250やUS
P5,436,736などで提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の処理は、8ビットの入力画像を4ビット化する際に、
乱数と下位4ビットとを比較するものであるため、ED
やMDの処理負荷を小さくすることができても、処理で
発生した特定の濃度域における独自なテクスチャを改善
することはできなかった。また、従来の手法は、乱数の
影響が大きくでてしまい画質が低下するという問題点も
あった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ハードウェアの簡略化が図れると共に、多
値画像データをざらつきの目立たない高画質な画像デー
タに変換できる画像処理装置及び方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力した多値の画像データを階調変換し
て出力する画像処理装置において、入力した多値の画像
データに対して乱数値を発生させる乱数発生手段と、前
記乱数値に基づき、第1の乱数値を生成する第1の乱数
生成手段と、前記発生させた乱数値に基づき、第2の乱
数値を生成する第2の乱数生成手段と、前記第1又は第
2の乱数値の何れかを選択する乱数値選択手段と、前記
乱数値選択手段により選択された乱数値を前記画像デー
タに加算する加算手段と、前記加算手段での加算結果を
所定の値で除算し、商のみを出力して階調変換を行う階
調変換手段とを有することを特徴とする。
【0007】また上記目的を達成するために、本発明
は、入力した多値の画像データを階調変換して出力する
画像処理方法において、入力した多値の画像データに対
して乱数値を発生させる乱数発生工程と、前記乱数値に
基づき、第1の乱数値を生成する第1の乱数生成工程
と、前記発生させた乱数値に基づき、第2の乱数値を生
成する第2の乱数生成工程と、前記第1又は第2の乱数
値の何れかを選択する乱数値選択工程と、前記乱数値選
択手段により選択された乱数値を前記画像データに加算
する加算工程と、前記加算手段での加算結果を所定の値
で除算し、商のみを出力して階調変換を行う階調変換工
程とを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態について詳細に説明する。尚、本実施
形態では、本発明をカラー複写機の2値化処理に適用し
た場合を例に説明する。
【0009】●処理概略 図1は、実施形態におけるカラー複写機の概略構成を示
すブロック図である。同図において、109は画像読取
部であり、レンズ101、CCDセンサ102、アナロ
グ信号処理部103により構成される。ここで、レンズ
101を介してCCDセンサ102に結像された原稿1
00の画像情報が、CCDセンサ102によりR(Re
d),G(Green),B(Blue)のアナログ電
気信号に光電変換される。変換された画像信号は、アナ
ログ信号処理部103に入力され、R,G,B,の各色
毎にサンプル&ホールド、ダークレベルの補正等が行わ
れた後にアナログ・デジタル(A/D)変換される。そ
して、デジタル変換されたフルカラー画像信号は、10
4の画像処理部に入力される。
【0010】画像処理部104では、シェーディング補
正、色補正、Υ補正等の画像読取系で必要な補正処理
や、スムージング処理、エッジ強調、その他の処理、加
工等が行われ、105のプリンタ部に出力される。
【0011】プリンタ部105は、レーザ等からなる露
光制御部(図示せず)、画像形成部(図示せず)、転写
紙の搬送制御部(図示せず)等により構成され、入力さ
れた画像信号により転写紙上に画像を記録する。
【0012】110はCPU回路部であり、CPU10
6,ROM107,RAM108等により構成され、画
像読取部109、画像処理部104、プリンタ部105
等を制御し、本装置のシーケンスを統括的に制御する。
【0013】●画像処理部 次に、上述の画像処理部104について詳細に説明す
る。図2は、実施形態における画像処理部104の構成
を示すブロック図である。同図において、201はシェ
ーディング補正部、202は階調補正部、203はカラ
ー/モノクロ変換部、204は階調変換処理部である。
【0014】上記の構成において、まずアナログ信号処
理部103より出力されるデジタル画像信号は、シェー
ディング補正部201に入力される。シェーディング補
正部201では、原稿を読み取るセンサのばらつきや原
稿照明用ランプの配光特性の補正を行っている。次に、
補正演算された画像信号は、輝度信号から濃度データに
変換するために階調補正部202に入力され、濃度画像
データが作成される。濃度データに変換された画像信号
は、カラー/モノクロ変換部203に入力され、モノク
ロデータとして出力される。そして、カラー/モノクロ
変換部203から出力されたデータは、階調変換処理部
204に入力され、擬似中間調表現として誤差拡散処理
(ED処理)若しくは平均濃度保存処理(MD処理)が
行われる。
【0015】次に、本発明に係る階調変換処理部204
について詳細に説明する。 ●階調変換処理部 図3は、実施形態における階調変換処理部204の詳細
な構成を示すブロック図である。尚、実施形態において
は、テクスチャ制御を可能とした2値のMD法を例に挙
げて説明する。
【0016】カラー/モノクロ変換部203からの画像
信号Dに後述する乱数が加算され、更に後述する定数
“17”による除算処理が行われた信号DR’と、2値
化処理で発生した誤差データEとが誤差補正部302に
入力される。そして、後述する誤差補正を行い、画像信
号DEとして2値化部301に出力する。
【0017】2値化部301は、誤差補正された画像信
号DEと、後述する2値化スライス値Sと、後述する平
均濃度値mとを入力し、画像信号DEと2値化スライス
値Sとを比較することによって2値出力Nを求める。ま
た、画像信号DEと平均濃度値mとを減算処理すること
によって2値化誤差データEを算出する。
【0018】2値化結果遅延部303は、2値化された
2値出力Nを入力し、所定のライン数の遅延を行い、遅
延されたデータを複数ライン2値化結果Nmn及びB*
ijとして平均濃度算出部304、及びしきい値算出部
305に送出する。
【0019】平均濃度算出部304は、遅延された複数
ライン2値化結果Nmnを入力し、予め設定してある係
数と積和演算を行って平均濃度値mを算出し、加算部3
06及び2値化部301へ平均濃度値mを出力する。
【0020】しきい値算出部305は、上述の2値化結
果遅延部303の複数ライン2値化結果B*ijと、入
力多値データDと、ヒステリシス制御量算出部308の
出力Tとを入力し、過去の2値化状況(パターン)であ
るB*ij信号に応じて任意の領域におけるしきい値制
御量を算出して、それを2値化スライス値S’として加
算部306へ送出する。
【0021】加算部306は、平均濃度算出部304の
平均濃度値mと、しきい値算出部305の2値化スライ
ス値S’との信号を入力し、加算処理を行って、その結
果を2値化スライス値として2値化部301へ出力す
る。
【0022】乱数発生部310は、後述する手法により
「−17〜17」のm系列の乱数Rを発生させ、第1の
乱数生成部311と第2の乱数生成部312と“乱数=
0”のカウント及びセレクト信号生成部313とへ乱数
Rを出力する。
【0023】第1の乱数生成部311は、各画素毎に入
力された乱数Rに後述する定数“r/2”を加算する処
理を行い、セレクタ314へ出力する。
【0024】第2の乱数生成部312は、定数“r/
2”から“p/2”(p≧2の偶数)画素前に乱数発生
部310で発生した乱数Rを減算する処理を行い、セレ
クタ314へ出力する。
【0025】“乱数=0”のカウント及びセレクト信号
生成部313は、乱数発生部310で発生した乱数が
“0”であった場合の回数をカウントした結果とHsy
ncとから、後述する手法によりセレクト信号を生成す
る。
【0026】セレクタ314では、“乱数=0”のカウ
ント及びセレクト信号生成部313からのセレクト信号
に従って第1の乱数生成部311と第2の乱数生成部3
12との信号R1,R2を切り替えて出力する。
【0027】加算量制御部315は、画像信号Dの値に
応じて、後述する手法を用いて乱数出力値の制御を行
う。
【0028】加算部707は、入力された画像信号Dと
加算量制御部315の出力値P1との加算処理を行う。
ヒステリシス制御量算出部308は、加算部307から
の信号によって後述する手法でヒステリシスの制御量を
算出し、しきい値算出部305へ出力する。除算部30
9は、入力された画像信号DRを定数17で除算し、そ
の商のみを出力する。この時、余りはすべて切り捨てて
いる。
【0029】以上の構成により、階調変換処理部204
で2値化処理が行われる。
【0030】次に、階調変換処理部204の各処理部に
ついて詳細に説明する。
【0031】図4は乱数生成部310の詳細な構成を示
すブロック図である。また、図5は、乱数発生をプログ
ラム言語Cで示したものである。ここでは、説明の関係
上、図5を用いて説明する。
【0032】まず、初期化で、p[ii]:(0≦ii≦2
5)のレジスタに“0”を書き込み、p[12]のレジス
タのみに“1”を設定する。そして、乱数値を出力する
前に、画素毎にp[0]=(p[25]^p[24]^p
[23]^p[22]&1)の演算を行った後、以下の演算
により、−17〜17の乱数値を生成する。
【0033】乱数=(1−2*p[22])*(((p
[15]*64+p[16]*32+p[17]*16+p[18]*
8+p[19]*4+p[20]*2+p[21])*17/12
8) 実施形態では、−17〜17の乱数を用いているが、乱
数発生部を以下の演算により、−15〜15までの乱数
値を生成するように変更してもよい。
【0034】乱数=(1−2*p[2])*(p[18]
*8+p[19]*4+p[20]*2+p[21]) ここで、生成する乱数の最大値(実施形態では17)
は、後述する除算部309で除算する数(実施形態では
17)の1/2以上(少数部切り捨て)にする必要があ
る。
【0035】尚、実施形態では、除算部306で除算す
る数が17であるため、17/2=8(少数部切り捨
て)となり、乱数発生部310の最大乱数生成値は8以
上の値に設定する必要があることになる(実施形態では
8以上の17に設定している)。これは、乱数によって
均等に8bit→4bit変換ができるようにするため
である。
【0036】以上、乱数発生部310で発生した乱数R
は各画素で生成され、第1の乱数生成部311と第2の
乱数生成部312へと出力される。
【0037】第1の乱数生成部311は、上述した乱数
発生部310で発生させた乱数Rと定数“r/2”とを
加算する処理を行う。ここで用いている“r”とは、後
述する除算部309で除算した時の最大余り数のことで
あり、実施形態では16である。よって、“16/2=
8”となり、第1の乱数生成部311において“乱数R
+8”の処理が行われる。
【0038】第2の乱数生成部312は、“p/2”画
素前に発生した乱数Rの値を保持しておき、定数“r/
2”からその乱数Rの減算処理を行う。実施形態の
“p”の値は“2”であるため、1画素前の乱数Rの値
となる。ここで用いている“r”とは、上述したものと
同じ“8”であり、“8−乱数R”の処理が行われる。
【0039】第1及び第2の乱数生成部311及び31
2で加算した定数“8”は、後述する除算部309で割
る定数が17であるため、除算した余りが最大16にな
り、加算する乱数の振幅を16以上の偶数にする必要が
ある。また、16/2の演算から定数8が求められ、上
述したバイアス成分として加算されている。
【0040】“乱数=0”のカウント及びセレクト信号
生成部313は、乱数発生部310で発生した乱数値R
が“0”であった場合の回数zと、Hsyncと、定数
pとを用いてセレクト信号を生成している。セレクト信
号は、以下の演算式によって求められ、このセレクト信
号により第2の乱数生成部312の出力値R2が選択さ
れる。
【0041】“p×i+z+p/2” ここで、“i”は、Hsyncによって得られる信号で
あり、“p”は上述した定数(実施形態では2)であ
る。また、セレクト信号以外の部分では、第1の乱数生
成部311の出力値R1が選択される構成となってい
る。
【0042】セレクタ314では、上述した“乱数=
0”のカウント及びセレクト信号生成部313のセレク
ト信号に従って第1及び第2の乱数生成部の乱数R1,
R2を切り替えて出力する。
【0043】以上が実施形態における重要な部分であ
る。図6は、生成した乱数R1,R2の切り替え状態を
示す図である。
【0044】同図において、15−1,15−2,15
−3,…,15−10はHsyncによって得られるカ
ウント値iであり、15−11,15−12,15−1
3,…,15−20は乱数発生部310で発生した乱数
“0”のカウント値zであり、15−21,15−2
2,15−23,…,15−30は乱数発生部310で
発生した乱数値R(±17)の一例である。また、15
−31,15−32,15−33,…,15−40は第
1の乱数生成部311の出力値R1であり、15−4
1,15−42,15−43,…,15−50は第2の
乱数生成部312の出力値R2である。
【0045】15−31に示す第1の乱数生成部311
の出力値R1は、15−21で発生した乱数R“7”に
“8”を加算して求めている。同様に15−32に示す
出力値R1は、15−22で発生した乱数R“2”に
“8”を加算して求めており、15−40まで同様な手
法で求めている。
【0046】一方、15−41に示す第2の乱数生成部
312の出力値R2は、実施形態では、“p=2”なた
め、“p/2=1”画素前のRの値、つまり、15−2
1の乱数値“7”を“8”から減算して求めている。同
様に、15−42に示す出力値R2は15−22の乱数
値“2”を“8”から減算して求めている。以下、15
−50まで同様な手法で求めている。
【0047】セレクタ314で選択された信号RPは、
上述した“p×i+z+p/2”の画素位置で第2の乱
数生成部312の出力値R2を選択する構成となってい
る。つまり、R2の欄の○で示す15−41,15−4
3,15−45,15−48,15−50が選択される
ことになる。それ以外は、第1の乱数生成部311の出
力値R1が選択される。そして、15−51,15−5
2,15−53,…,15−61が選択された信号RP
である。また、15−62に示す部分において、15−
27に示す乱数発生部310の乱数値Rが“0”とな
り、15−17に示す信号zが切り替わる。
【0048】以上の構成により、“r/2”、実施形態
では“8”を基準に、同じ値を2度繰り返さずに乱数を
±に振ることが可能となる。この同じ値を2度繰り返さ
ない構成は、乱数Rの値“0”が2度繰り返して出力さ
れないように、“乱数=0”の値をカウントすることに
より実現している。
【0049】これにより、通常の乱数と比較し、低周波
成分を抑えたざらつきの目立たない信号として、乱数を
生成することが可能となる。
【0050】図3に戻り、加算量制御部315は、上述
の乱数発生部310における量大乱数値が、後述する除
算部309で割る数(実施形態では17)の1/2(少
数部切り捨てで8)より大きい場合に、その大きい乱数
に対してのみ、入力多値信号Dに応じた出力制御を行
う。
【0051】図7は、加算量制御部315の加算量制御
をプログラム言語Cで示したものである。ここで、重要
なことは、セレクタ314の出力RDを定数SLで除算
する定数SLの設定法である。
【0052】定数SLは、セレクタ314の出力RDの
最大値が、除算部309で割る数の1/2になるように
決定してある。つまり、実施形態では、RDの最大値は
17であり、後述する除算部309で割る数も17であ
るため、“RDの最大値”/2=17/2=8(少数部
切り捨て)となり、SL値を“8”に設定する必要があ
る。
【0053】入力多値信号DがN1(例えば16)以下
の場合には、“P1=RD/SL”の演算により、必要
最小限の乱数が加算されることになる。ここでいう必要
最小限の乱数とは、除算部309において“17”で除
算するため、乱数の振れ幅を“−8〜8”に設定したと
いうことである。つまり、乱数の振れ幅をαとすると、
除算部309で割る数は、|α+1|となる関係にな
る。
【0054】また、入力多値信号DがN1より大きくN
2(例えば32)以下の場合には、“P1=(RD−R
D/SL)*(D−N1)/(N2−N1)+RD/S
L”の演算により、振幅制御された乱数が加算されるこ
とになる。ここでのポイントは、必要最小限の乱数以上
の部分に対してのみ、振幅制御されると言うことであ
る。その部分が、上式の中の“(RD−TD/SL)*
(D−N1)/(N2−N1)”である。
【0055】同様に、入力多値信号DがN3(例えば2
01)以上でN4(例えば233)より小さい場合に
は、“P1=(RD−RD/SL)*(N4−D)/
(N4−N3)+RD/SL”の演算により、上述した
処理と同様に振幅制御された乱数が加算されることにな
る。このとき、必要以上の乱数で振幅制御されている部
分は同様に“(RD−RD/SL)*(N4−D)/
(N4−N3)”である。
【0056】また、入力多値信号DがN4以上の場合に
は、“P1=RD/SL”の演算により、必要最小限の
乱数のみが加算される。更に、入力多値信号Dが上記の
範囲外の場合は、入力された乱数RDすべてが加算量制
御部315から乱数P1として出力される構成となって
いる。
【0057】加算部307は、上述した乱数P1と入力
多値信号Dとを加算する処理を行う。図示はしていない
が、加算結果が“0”,“255”の範囲に入るように
リミッタがかけられている。そして、この加算部307
からの信号は、除算部309とヒステリシス制御量算出
部308とに入力されている。
【0058】除算部309は、既に上述したように、定
数17で除算する演算を行っている。このとき、出力す
る信号は除算を行った商のみであり、余りはすべて切り
捨てていることを特徴としている。つまり、実施形態で
は、従来例で用いられていた“除算した余り”と“乱
数”とを比較するコンパレータを必要とせず、除算処理
の商のみで8bit信号化する処理が可能となってい
る。無論、4bit化された画質は、従来例以上である
ことは言うまでもない。この除算部309からの出力信
号DR’は、後述する誤差補正部302に入力され、誤
差補正処理が行われる。以上が、t値化処理を行う前処
理となる。
【0059】次に、テクスチャ制御を行う2値化手法に
ついて説明する。上述したように、誤差補正部302
は、画像信号DRと2値化誤差データEとを入力し、画
像信号DR’に誤差補正を行った画像信号DEを算出
し、2値化部301へと出力するもので、図8に示すよ
うに構成されている。
【0060】入力された2値化誤差データEは、除算回
路801によって1/2にされる。その結果は2系統に
分岐され、その一方は減算回路802に入力され、もう
一方はラインバッファ803に入力される。減算回路8
02では、2値化誤差データEとE/2との差EB(=
E−E/2)を算出し、加算回路804にその結果を入
力する。この時、図示していないが、リミッタ処理によ
り、2値化誤差データEの取り得る値を、“−6〜+
6”にしてある。
【0061】加算回路804では、複数ビット(実施形
態の場合は3ビット)1ライン分のラインバッファ80
3によって1ライン分遅延されたEAと減算回路からの
EBとの和を算出し、加算回路805に出力する。加算
回路805では、加算結果のEA+EBと、画像信号D
R’との和を算出し、画像信号DEとして出力する。つ
まり、誤差補正部302では、図9に示すように、注目
画素「*」に対して1ライン上の画素Aを2値化したと
きの2値化誤差EAと、1画素前の画素Bを2値化した
ときの2値化誤差EBの値を注目画素の値に加算する処
理を行う。
【0062】次に、2値化部301は、前述した画像信
号DEと、後述する2値化スライス値Sと、後述する平
均濃度算出値mとを入力し、これらを比較することによ
り、2値出力N及び2値化誤差データEを出力するもの
で、図10に示すように構成されている。
【0063】入力された画像信号DEは、2系統に分岐
され、その一方は比較回路1001に入力され、もう一
方は減算回路1002に入力される。比較回路1001
では、画像信号DEと2値化スライス値Sとの値を比較
し、以下のように2値出力Nを出力する。
【0064】DE>S の時は、N=1 DE≦S の時は、N=0 また、減算回路1002では、平均濃度算出値mから画
像信号DEの値を差し引き、2値化誤差データEとして
出力する。
【0065】E=m−DE この時、前述したように、図示していないが、Eの値が
“−6〜+6”の範囲に入るようにリミッタ処理が行わ
れている。
【0066】次に、2値化結果遅延部303は、2値化
部301からの2値出力Nを入力し、所定のライン数の
遅延を行い、複数ライン2値化結果Nmn,B*ijと
して平均濃度算出部304及びしきい値算出部305に
データを送るもので、図11に示すように構成されてい
る。
【0067】まず、入力された2値出力Nは1ビット1
ライン分のラインバッファ1101からラインバッファ
1102へと送られていき、データがライン毎に遅延さ
れていく。また同時に、1画素分の遅延回路からなる遅
延1103から遅延1108によって次々と1画素分の
遅延がなされる。そして、遅延1106の出力、遅延1
107の出力をそれぞれN14,N15として出力す
る。
【0068】ラインバッファ1101によって1ライン
分遅延がなされた2値化データは、遅延1109から遅
延1114によって遅延され、遅延1109から遅延1
113の出力がN21からN25として出力される。ま
た、ラインバッファ1102によって更に1ライン分遅
延がなされた2値化データは、遅延1115から遅延1
120によって遅延され、遅延1115から遅延111
9の出力がN31からN35として出力される。
【0069】同時に、遅延1106から遅延1108の
各出力をそれぞれB10,B20,B30として出力す
る。また、ラインバッファ1101によって1ライン分
遅延がなされた2値化データは、遅延された後、それぞ
れB32からB02、Bi12からBi32として出力
する。更に、ラインバッファ1102によって更に1ラ
イン分遅延がなされた2値化データは、遅延された後、
それぞれB31からB01、Bi11からBi31とし
て出力される。
【0070】つまり、平均濃度算出部304には、2次
元の画像を2値化したデータが複数ライン、複数画素の
遅延処理が施され、複数ライン2値化結果Nmnとし
て、図12に示すような状態で平均濃度算出部304に
入力される。
【0071】次に、平均濃度算出部304は、複数ライ
ン2値化結果Nmnを入力し、予め設定してある係数と
遅延された2値結果とから積和演算を行い、2値化部3
01と加算部306とで使用するデータmの出力を行う
もので、図13に示すように構成されている。
【0072】つまり、乗算回路1301では、2値化デ
ータN15と係数M15とを入力し、両者の乗算結果を
出力する。また乗算回路1302では、2値化データN
14と係数M14とを入力し、両者の乗算結果を出力す
る。以下同様に、上述の演算を乗算回路1303から乗
算回路1312の各々の回路によって行い、それらの乗
算結果を加算回路1313によって全て足し込む。その
結果を平均濃度算出値mとして出力する。図14は、平
均濃度算出の処理を行うときの係数の例を示す図であ
る。
【0073】次に、ヒステリシス制御量算出部308
は、入力信号DRに応じて定数ALF(=32)の値を
変化させてS’信号として出力する。これは、任意の濃
度領域で、ヒステリシス量を調整するためである。つま
り、これにより任意の濃度領域でテクスチャ制御が可能
となっている。
【0074】図15は、ヒステリシス制御量の算出処理
をプログラム言語Cで示したものである。入力された信
号DRが定数LR1(=16)以下の場合、llを
“0”に設定するような処理を行い、入力された信号D
Rが定数LR1より大きく、かつ定数LR2(=48)
以下の場合には、llを次式により求める。
【0075】ll=((DR-LR1)*(ALF*256/(LR2-LR1)))/256; この演算により、入力信号DRの値が定数LR1から定
数LR2に増加するに従い、llの値は、徐々に0から
定数ALF(=32)に近づくことになる。
【0076】一方、入力信号DRが定数LR2より大き
く、かつ定数LR3(=233)以下の場合には、ll
を一定な定数ALFとして出力する。また、入力信号D
Rが定数LR3より大きく、かつ定数LR4(=25
5)以下の場合には、llを次式により求める。
【0077】 ll=ALF-((DR-LR3)*(ALF*256/(LR4-LR3)))/256; これは、入力信号DRの値がLR3から定数LR4に増
加するに従い、出力llが、徐々に定数ALFから0に
近づくことを示している。また、入力信号DRがLR4
より大きい場合には、llを0に設定するような処理が
行われる。
【0078】以上の処理後、llから定数ALFm(=
16)を減算したものが、出力信号Tとして出力され
る。この減算を行う目的は、ヒステリシス制御量算出部
308の信号Tを負の値から正の値まで変化させるため
である。これにより、ラチチュードが広い範囲で任意の
濃度領域におけるテクスチャ制御が可能となる。
【0079】次に、しきい値算出部305について説明
する。図16は、しきい値算出処理をプログラム言語C
で示したものである。
【0080】まず、しきい値算出部305は、入力され
たヒステリシス制御量算出部308の信号Tの値を、そ
れぞれ定数LT1(=2),LT2(=4),LT3
(=8),LT4(=16)で割って、内部で用いる変
数A(=T/LT1),B(=T/LT2),(C(=
T/LT3),D(=T/LT4)を求める。
【0081】次に、後述する手法で、2値化結果遅延部
303からの出力B’*ijの2値化結果配置状態(パ
ターン)に応じて2値化スライス値S’の値を変数A,
B,C,Dと定数で制御する。図17は、2値化結果配
置状態(パターン)を示す図である。この例では、高速
処理のために注目画素の1つ前の画素を参照していな
い。無論、十分高速なロジックが組める場合は、注目画
素の1つ前の画素を参照しても問題無いことは言うまで
もない。
【0082】次に、実際に2値化結果の配置(パター
ン)に応じて、2値化スライス値Sを制御する処理につ
いて説明する。
【0083】注目画素の周りの2値化状況が以下の場合
には、2値化スライス値Sを強制的にmaxの定数15
にして出力する。これは、強制的にドットを打ちにくく
するためである。
【0084】 B32==0&&B22==1&&B12==0&&B21==0&&B11==1&&B01==0 or Bi12=0&&Bi22==1&&Bi32==0&&B01==0&&Bi11==1&&Bi21==0 また、注目画素の周りの2値化状況が以下で、かつ入力
値データDが、31(0〜255中の31)未満の場合
にも、2値化スライス値Sを強制的にmaxの定数15
にして出力する。これも、上記の条件のときに、強制的
にドットを打ちにくくするためである。
【0085】 B12==0&&B02==0&&Bi12==0&&Bi22==0&&Bi32==0&& B11==0&&B01==0&&Bi11==1&&Bi21==0&&Bi31==0&&B20==0 一方、上記の条件で、入力多値データDが31(0〜2
55中の31)以上の場合には、2値化スライス値Sを
平均濃度算出値mに設定して出力を行う。これは、過去
の2値化結果が特定の配列(パターン)になった場合に
は、テクスチャ制御を行わないようにするためである。
無論、ここで定数31は、決まった値ではなく、パラメ
ータであり、48や64などの別な値にも設定可能であ
る。
【0086】このとき、31の値を大きくすると、積極
的にテクスチャ制御がかかりやすくなり、逆に、小さく
するとテクスチャ制御がかかりにくくなることは言うま
でもない。
【0087】注目画素の周りの2値化状況が、以下の場
合には、2値化スライス値Sを上述処理で求めた“−
A”に設定して出力する。
【0088】B02==0&&Bi12==0&&B11==0&&B01==1&&Bi11=
=1&&Bi21==0&&B20==0 これは上記の条件のときに、強制的にドットを打ち易く
するためである。このときも、注目画素直前の2値化結
果は参照しないで処理をおこなっている。
【0089】同様に、各2値化結果のパターンに応じ
て、注目画素直前の結果を参照せずに2値化スライス値
Sの値を内部変数A,B,C,Dと定数とを用いて2値
化スライス値S’を制御していく。その結果、ヒステリ
シス制御量算出値Tが正の場合には、ドットが打たれや
すい方に制御され、ヒステリシス制御量算出値Tが負の
場合には、ドットが打たれにくい方に制御される。
【0090】以上のような処理を各画素に関して順次行
っていくと、ヒステリシス制御量算出値Tの値に応じて
任意の濃度領域で、かつ、2値化結果遅延部の出力値
B’*ijの値に応じて任意の形のテクスチャに制御が
可能となる。
【0091】実施形態では、2×2の画素単位のテクス
チャになるような制御を行っている。これにより、プリ
ンタの特性で一画素が安定しない領域で任意の数のドッ
トを集めて安定化させた画像形成が可能となる。
【0092】このようにして求められた2値化スライス
値S’は、平均濃度算出部304の出力mと共に、加算
部306に入力されて加算処理が行われる。このとき、
S’の信号が15のときには、2値化スライス値Sを1
5として出力し、それ以外のときには、S=S’+mの
演算を行って出力している。図18は、上述の演算をプ
ログラム言語Cで示したものである。
【0093】上述の加算処理により、2値化スライス値
Sが求められた後、上述した2値化部301により2値
化処理が行われ、その2値信号が階調変換処理部204
から出力され、プリンタ部105でプリントアウトされ
るように構成されている。
【0094】[変形例]次に、前述した階調変換処理部
の変形例について説明する。変形例は、図3に示した第
1及び第2の乱数生成部の切替え構成を簡略化すること
により、ハードウェア規模を小さくしたものである。
【0095】図19は、変形例における階調変換処理部
の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示す構成
と同様なものには同一符号を付け説明を省略する。
【0096】まず、前述した実施形態と同様に、“±1
7”の乱数Rを乱数発生部310で発生させ、第1の乱
数生成部311及び第2の乱数生成部312へ乱数Rを
出力する。
【0097】第1の乱数生成部311は、前述した実施
形態と同様に、乱数発生部310で発生させた乱数Rと
定数“r/2”とを加算する処理を行う。ここで用いる
“r”とは、既に説明した除算部309において、除算
した時の最大余り数のことであり、この例では16であ
る。つまり、“定数16/2+乱数R”の加算処理を行
う。
【0098】第2の乱数生成部312も、前述した実施
形態と同様に、“p/2”画素前に発生した乱数Rの値
を保持しておき、定数“r/2”からその乱数Rの減算
処理を行う。ここで用いている“p”の値は、“2”で
あるため、定数8(=16/2=r/2)から1画素前
の乱数Rの減算処理を行う。
【0099】変形例におけるセレクト信号生成部316
は、前述した実施形態とは異なり、定数pを用いてHs
yncのタイミングのみでセレクト信号を生成する。こ
こで、セレクト信号は以下の演算式によって求められ、
このセレクト信号により第2の乱数生成部312の出力
値R2が選択される。
【0100】“p×i+p/2” ここで、“i”はHsyncによって得られる信号であ
り、“p”は前述した実施形態と同様な定数2である。
このセレクト信号以外の部分では、第1の乱数生成部3
11の出力値R1が選択される。
【0101】セレクタ314では、上述のセレクト信号
生成部316のセレクト信号に従って第1及び第2の乱
数生成部の乱数R1,R2を切り替えて出力する。
【0102】図20は、変形例における第1及び第2の
乱数生成部で生成された乱数R1,R2の切り替え状態
を示す図である。
【0103】同図において、17−1,17−2,17
−3,…,17−10はHsyncによって得られるカ
ウント値iであり、17−21,17−22,17−2
3,…,17−30は乱数発生部310で発生した乱数
値R(±17)の一例である。前述した実施形態と異な
る点は、“乱数=0”になるカウント値zが無いことで
ある。また、17−31,17−32,17−33,
…,17−40は第1の乱数生成部311の出力値R1
であり、17−41,17−42,17−43,…,1
7−50は第2の乱数生成部312の出力値R2であ
る。
【0104】17−31に示す第1の乱数生成部311
の出力値R1は、17−21で発生した乱数R“7”に
“8”を加算して求めている。同様に17−32に示す
第1の乱数生成部311の出力値は、17−22で発生
した乱数R“2”に“8”を加算して求めており、17
−40まで同様な手法で求めている。
【0105】一方、17−41に示す第2の乱数生成部
312の出力値R2は、この例では“p=2”なため、
“p/2=1”画素前のRの値、つまり、17−21の
乱数値“7”を“8”から減算して求めている。同様
に、17−42は、17−22の乱数値“2”を“8”
から減算して求めている。以下、17−50まで同様な
手法で求めている。
【0106】セレクタ314で選択された信号RPは、
上述した“p×i+p/2”の画素位置で第2の乱数生
成部312の出力値R2が選択される構成となってい
る。
【0107】つまり、R2の欄の○で示した17−4
1,17−43,17−45,17−47,17−49
が選択される。それ以外は、第1の乱数生成部311の
出力値R1がセレクトされる。
【0108】17−51,17−52,17−53,
…,17−60は選択された信号RPを示すものであ
る。つまり、この結果は、R1,R2と交互に選ばれて
いることになる。
【0109】以上の構成により、“r/2”、このでは
“8”を基準に乱数を±に振ることが可能となる。
【0110】変形例における構成は、前述した実施形態
と異なり、乱数発生部310の乱数が“0”になるカウ
ントを行っていないため、17−57,17−58に示
したように同じ値が2度連続してしまい、均一なテクス
チャ制御及び、8bit→4bit化ができないことに
なるが、それ以上にハードウェアが簡略化できる効果が
ある。
【0111】また、本構成でも、通常の乱数と比較する
と、低周波成分を抑えたざらつきの目立たない画像形成
が可能となる。
【0112】以降、前述した実施形態と同様な処理の2
値化処理が行われ、その2値信号が階調変換処理部20
4から出力され、プリンタ部105でプリントアウトさ
れるように構成されている。
【0113】更に、前述した実施形態において、必要最
小限の乱数8(絶対値で[除算手段309の数値が16
/2])のみを加算するときは、加算量制御部313を
省略できることは言うまでもない。
【0114】このとき、セレクタ314の出力RDを入
力画像データに加算していたものを、入力画像データ8
bitの下位4bitと乱数RDとを比較し、下位4b
itが乱数RDより大きい場合に、入力画像の上位4b
itに“1”を加算して出力する系に変更しても、8b
it→4bit化処理で同等な効果が得られる。
【0115】以上説明した実施形態では、2値化につい
て説明したが、本発明はこれに限定するものではない。
つまり、4値化、8値化などの前処理にも適用ができ
る。
【0116】更に、本発明は、前述した平均濃度保存法
(MD法)に限定するものではなく、一般的な誤差拡散
法(ED法)にも適用できることは言うまでもない。
【0117】また、本発明は、白黒(単色)の処理のみ
に限らず、カラーの信号に対しても適用できることも言
うまでもない。
【0118】以上説明したように、実施形態によれば、
従来の手法である入力多値データ8bitの下位4bi
tと乱数とを比較し、8bit→4bit変換処理を行
う系に対して、本発明による処理は入力多値画像データ
に低周波成分を抑えた乱数を加算する系に改善できる。
【0119】これにより、ざらつきの目立たない高画質
な8bitから4bitへの変換処理が可能となる。
【0120】更に、本発明は、従来の乱数と下位4bi
tとを比較する系に対し、コンパレータが必要なくなる
ため、ハードウェアの簡略化も可能となる。
【0121】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0122】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0123】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0124】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0125】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0126】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハードウェアの簡略化が図れると共に、多値画像データ
をざらつきの目立たない高画質な画像データに変換する
ことが可能となる。
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるカラー複写機の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理部104の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2に示す階調変換処理部204の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図4】図3に示す乱数生成部310の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図5】乱数発生をプログラム言語Cで示したものであ
る。
【図6】生成した乱数R1,R2の切り替え状態を示す
図である。
【図7】加算量制御部315の加算量制御をプログラム
言語Cで示したものである。
【図8】誤差補正部302の詳細な構成を示す図であ
る。
【図9】誤差補正部302で2値化誤差を注目画素に加
算する処理を示す図である。
【図10】2値化部301の詳細な構成を示す図であ
る。
【図11】2値化結果遅延部303の詳細な構成を示す
図である。
【図12】2値化結果遅延部303で用いるデータの構
成を示す図である。
【図13】平均濃度算出部304の詳細な構成を示す図
である。
【図14】平均濃度算出部304で用いる係数の構成を
示す図である。
【図15】ヒステリシス制御量の算出処理をプログラム
言語Cで示したものである。
【図16】しきい値算出部705の処理をプログラム言
語Cで示したものである。
【図17】2値化結果配置状態(パターン)を示す図で
ある。
【図18】2値化スライス値Sの演算をプログラム言語
Cで示したものである。
【図19】変形例における階調変換処理部の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図20】変形例で生成した乱数R1,R2の切り替え
状態を示す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した多値の画像データを階調変換し
    て出力する画像処理装置において、 入力した多値の画像データに対して乱数値を発生させる
    乱数発生手段と、 前記乱数値に基づき、第1の乱数値を生成する第1の乱
    数生成手段と、 前記発生させた乱数値に基づき、第2の乱数値を生成す
    る第2の乱数生成手段と、 前記第1又は第2の乱数値の何れかを選択する乱数値選
    択手段と、 前記乱数値選択手段により選択された乱数値を前記画像
    データに加算する加算手段と、 前記加算手段での加算結果を所定の値で除算し、商のみ
    を出力して階調変換を行う階調変換手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記階調変換手段の出力値をt値
    化するt値化手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記乱数値選択手段は、前記乱数発生手
    段により発生させた乱数値が“0”である回数に応じ
    て、前記第1又は第2の乱数値の何れかを選択すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記加算手段は、前記乱数値に応じて前
    記所定の値の1/2の値をバイアス値として更に加算す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の値は、前記乱数値の最大値に
    等しい値であることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 入力した多値の画像データを階調変換し
    て出力する画像処理方法において、 入力した多値の画像データに対して乱数値を発生させる
    乱数発生工程と、 前記乱数値に基づき、第1の乱数値を生成する第1の乱
    数生成工程と、 前記発生させた乱数値に基づき、第2の乱数値を生成す
    る第2の乱数生成工程と、 前記第1又は第2の乱数値の何れかを選択する乱数値選
    択工程と、 前記乱数値選択工程により選択された乱数値を前記画像
    データに加算する加算工程と、 前記加算工程での加算結果を所定の値で除算し、商のみ
    を出力して階調変換を行う階調変換工程とを有すること
    を特徴とする画像処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259982A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toppan Printing Co Ltd 吐出パターン生成装置および吐出パターン生成方法およびカラーフィルタの製造方法および有機機能性素子の製造方法
JP2010004133A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Canon Inc 画像形成装置および画像処理方法

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