JPH11331589A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

Info

Publication number
JPH11331589A
JPH11331589A JP10166875A JP16687598A JPH11331589A JP H11331589 A JPH11331589 A JP H11331589A JP 10166875 A JP10166875 A JP 10166875A JP 16687598 A JP16687598 A JP 16687598A JP H11331589 A JPH11331589 A JP H11331589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
error diffusion
image processing
image data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10166875A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Arima
亮司 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10166875A priority Critical patent/JPH11331589A/ja
Publication of JPH11331589A publication Critical patent/JPH11331589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理を施した際に生じるモアレや疑似輪
郭の問題を解決する。 【解決手段】 画像を構成するM濃度レベルの原画像デ
ータをN濃度レベル(M>N;M、Nは自然数)の画像
に変換する画像処理装置であって、原画像を左右にLラ
イン分(Lは自然数)走査し、原画像の左右における走
査順方向に誤差拡散処理部a7で誤差拡散処理を行い算
出した値と、原画像の左右における走査逆方向に誤差拡
散処理部b8で誤差拡散処理を行い算出した値を重み付
け加算器11で画素毎に比較し、両者に重み付けをして
加算し、その値を処理後の値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、中間調を
含む多値の画像データを、2値や多値の画像データに変
換する多値画像処理装置及び多値画像処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】中間調を含む多値の画像データを、表現
できる値の数を減じた2値や多値画像データに変換する
画像処理方法として誤差拡散法がある。基本的な誤差拡
散法は、R.W.Floyd and L.Stein
berg,“An Adaptive Algorit
hm for Spatial Greyscal
e”,Proceedings of the SID
17/2,75−77(1976)に開示されてい
る。このアルゴリズムに対して、例えば、“A Sur
vey of Techniques for the
Display ofContinuous Ton
ePictures on BilevelDispl
ays”by Javis et al.,Compu
terGraphics and Image Pro
cessing,Vol.5.,pp13−40(19
76)などで修正案が提案されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の誤差拡散法で
は、走査する方向が一定なため、誤差が走査する方向に
のみ分散されてしまい、処理後の画像にモアレが発生し
たり、モアレを緩和する処理を施すと疑似輪郭が発生し
たりし、視覚的な画質の低下を招くという問題点があっ
た。
【0004】また、走査する方向を交互にしたり、順逆
を組み合わせて走査する技術も特開平4−37256や
特開平9−16763に提案されているが、モアレの軽
減はできるものの決定的な解決ができなかった。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、視覚的な画質の向上をも
たらす画像処理装置及びその方法を得ることを目的とす
る。特に、処理後の画像にモアレを発生させたり、疑似
輪郭を発生させたりすることがない画像処理装置及びそ
の方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像処理
装置は、画像データを入力して記憶する画像データ記憶
手段と、上記画像データ記憶手段に記憶された画像デー
タを所定の単位で所定の順に取り出し、所定の画像処理
を行う第1の画像処理部と、上記第1の画像処理部が取
り出した画像データを上記所定の順とは逆の順に上記画
像データ記憶手段から取り出し、所定の画像処理を行う
第2の画像処理部と、上記第1の画像処理部と第2の画
像処理部が処理した画像データを演算して出力する演算
器とを備えたことを特徴とする。
【0007】上記画像データは、複数ラインの画像デー
タから構成され、上記第1の画像処理部と第2の画像処
理部は、各ラインを上記所定の単位として処理すること
を特徴とする。
【0008】上記画像データは、複数ラインの画像デー
タから構成され、上記第1の画像処理部と第2の画像処
理部は、複数ラインをブロックに分割して各ブロックを
上記所定の単位として処理することを特徴とする。
【0009】上記画像データは、複数の画像から構成さ
れ、上記第1の画像処理部と第2の画像処理部は、各画
像を上記所定の単位として処理することを特徴とする。
【0010】上記第1の画像処理部と第2の画像処理部
は、それぞれ誤差拡散処理を行う第1の誤差拡散処理部
と第2の誤差拡散処理部であることを特徴とする。
【0011】上記画像データは、M濃度レベル(Mは自
然数)のデータであり、上記第1と第2の誤差拡散処理
部は、M濃度レベルのデータをN濃度レベル(M≠N,
Nは自然数)のデータに変換することを特徴とする。
【0012】上記N濃度レベルは、(2P+1)濃度レ
ベル(M>2P+1,Pは自然数)であり、上記第1と
第2の誤差拡散処理部は、P+1濃度レベルの誤差拡散
を行うことを特徴とする。
【0013】上記演算器は、第1と第2の誤差拡散処理
部が処理した画像データの内、同一画素に対応する画像
データに対して重みづけをして加算する加算器であるこ
とを特徴とする。
【0014】上記画像処理装置は、更に、1ブロックの
ライン数を指定するライン数指定手段を備えたことを特
徴とする。
【0015】上記画像処理装置は、更に、第1と第2の
誤差拡散処理部が画像データを取り出す方向を指定する
走査方向指定手段を備えたことを特徴とする。
【0016】上記走査方向指定手段は、画像の走査方向
を少なくとも左右方向と上下方向とのいずれかを指定す
ることを特徴とする。
【0017】この発明に係る画像処理方法は、画像デー
タを入力して記憶する画像データ記憶工程と、上記画像
データ記憶工程により記憶された画像データを所定の単
位で所定の順に取り出し、所定の画像処理を行う第1の
画像処理工程と、上記第1の画像処理工程が取り出した
画像データを上記所定の順とは逆の順に取り出し、所定
の画像処理を行う第2の画像処理工程と、上記第1の画
像処理工程と第2の画像処理工程が処理した画像データ
を演算して出力する演算工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に、実施の形
態1の多値画像処理装置の基本構成図を示す。1はスキ
ャナ等の画像入力手段で、この画像入力手段1で入力さ
れるデータは、ネットワーク等を介して転送される画像
データでも構わない。2は入力画像データバッファであ
り、例えば、コンピュータに接続されているハードディ
スクドライブである。3は画像入力手段1により得ら
れ、図示しないインタフェースを介して送られてきた入
力画像データであり、入力画像データ3は、例えば、R
GBの3基本色毎に、画像サイズI*J(Iは上下方向
の画素数、Jは左右方向の画素数:I,Jは自然数)あ
り、その各々がM濃度レベル(Mは自然数)を持ち得
る。例えば、256レベルを持つ。また、この場合のI
とJは、画像を、例えば、ディスプレイ等の表示手段上
で表示したときに、人間が画像情報を正確に捉えること
のできるときの上下方向、左右方向の画像サイズを示
す。即ち、図2に示すように、左右方向にLライン(L
は自然数)というのは、J*Lの画像データを表し、図
3に示すように、上下方向にLラインというのは、I*
Lの画像データを表す。4は1基本色のデータを入力画
像データ3から左右方向にLライン走査して格納するメ
モリである。5は左から右に誤差拡散処理を行うための
誤差拡散情報バッファaである。6は右から左に誤差拡
散処理を行うための誤差拡散情報バッファbである。7
は左から右に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部aで、
8は右から左に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部bで
ある。9は左から右に誤差拡散処理を行った画像データ
を格納するデータバッファa、10は右から左に誤差拡
散処理を行った画像データを格納するデータバッファb
である。誤差拡散情報バッファa5、誤差拡散情報バッ
ファb6、データバッファa9、データバッファb10
の容量は、それぞれ左右方向に1ライン分以上あればよ
い。誤差拡散情報バッファa5,b6は、誤差拡散処理
部が誤差拡散処理を行った誤差拡散情報を各画素毎に記
憶するバッファである。誤差拡散処理部は、誤差拡散情
報バッファに格納された誤差拡散情報を用いて、誤差拡
散処理を行っていく。11は重みづけ加算器で、データ
バッファa9とデータバッファb10の同一画素を表す
データに重みづけをして加算する。12は出力画像デー
タバッファであり、例えば、コンピュータに接続されて
いるハードディスクドライブである。13は重みづけ加
算器11から得られる出力画像データで、出力画像デー
タ13は、例えば、RGBの3基本色毎に、画像サイズ
I*J(Iは上下方向、Jは左右方向)あり、その各々
がN濃度レベル(M>N:Nは自然数)を持ち得る。例
えば、33レベルを持つ。14は画像出力手段であり、
例えば、プリンタ等の印写機器であったり、ディスプレ
イのような画像表示機器である。出力画像データバッフ
ァ12と画像出力手段14の間は、図示しないインタフ
ェースを介して出力画像データ13を転送する。51は
ライン数を指定するライン数指定手段である。ライン数
指定手段51は、Lラインの値を指定する。52は左右
方向、或いは、上下方向という90°走査方向が異なる
走査方向を指定する走査方向指定手段である。ライン数
指定手段51により指定されたライン数と走査方向指定
手段52により指定された走査方向は、図1に示す各部
にライン数と走査方向を伝える。これらのライン数指定
手段、走査方向指定手段の具体例は、例えば、キーボー
ド、或いは、データのヘッダに含まれた予め決められた
値、或いは、システムで予め保持している値、或いは、
ディップスイッチ等の変更による値などである。
【0019】次に、動作について説明する。画像入力手
段1より、図示しないインタフェースを介して入力画像
データバッファ2に入力画像データ3を転送する。前述
したように、入力画像データ3は、例えば、RGBの3
基本色毎に、画像サイズI*J(Iは上下方向の画素
数、Jは左右方向の画素数)あり、その各々がM濃度レ
ベルを持ち得る。例えば、256レベルを持つ。また、
この場合のIとJは、画像を、例えば、ディスプレイ等
の表示手段上で表示したときに、人間が画像情報を正確
に捉えることのできるときの上下方向、左右方向の画像
サイズを示す。即ち、左右方向にLラインというのは、
J*Lの画像データを表し、上下方向にLラインという
のは、I*Lの画像データを表す。入力画像データ3か
ら、例えば、R成分を左右にLライン分だけメモリ4へ
転送する。Lは自然数であれば何でもよい。例えば、1
ラインとする。メモリ4に入っている画像データに対
し、誤差拡散処理部a7で、誤差拡散情報バッファa5
を参照しながら左から右へ誤差拡散処理を行い、得られ
たデータをデータバッファa9へ転送する。一方、誤差
拡散処理部b8で、誤差拡散情報バッファb6を参照し
ながら右から左へ誤差拡散処理を行い、得られたデータ
をデータバッファb10へ転送する。ここで行う誤差拡
散処理は、例えば、Javis提案の方法でもよいし、
誤差拡散処理と見なされるすべての方法が適用可能であ
る。また、左から右に行う誤差拡散処理と、右から左に
行う誤差拡散処理は、同様のものであっても構わない
し、異なるものであってもよい。望ましくは、図4に示
すように、誤差拡散処理が、処理する画素Gを通る上下
を結ぶ線AAに対し対称であるのがよい。
【0020】図4は、左から右に行う誤差拡散処理に用
いる係数テーブル(a)と右から左に行う誤差拡散処理
に用いる係数テーブル(b)を示した図である。線AA
に対して、係数テーブル(a)と(b)は、線対称であ
る。
【0021】誤差拡散処理部a7、誤差拡散処理部b8
で誤差拡散処理を行った結果を反映して、誤差拡散情報
バッファa5、誤差拡散情報バッファb6を更新する。
入力画像データ3の1基本色成分の左上端から下にi番
目、右にj番目の画素のデータをO(i,j)、データ
バッファa9中の入力画像データ3における1基本色成
分の左上端から下にi番目、右にj番目に相当するデー
タをE1(i,j)、データバッファb10中の入力画
像データ3における1基本色成分の左上端から下にi番
目、右にj番目に相当するデータをE2(i,j)とす
る。そして、重みづけ加算器11からの出力データをE
(i,j)とすると、重みづけ加算器11で、 E(i,j)=sE1(i,j)+tE2(i,j) の計算を行う。例えば、s=t=0.5の重みで計算を
行う。s+t=1であることが望ましいが、画像によっ
ては必ずしもこの限りではなく、sとtは任意に決定で
きる。重みづけ加算器11で1ライン分の処理を行い、
出力画像データバッファ12に転送する。以上の処理
を、全ライン分、かつ、全基本色分(例えば、RGBデ
ータであればR,G,B全て)に対して行い、出力画像
データ13を作成する。この結果、左から右への誤差拡
散処理は、図5に示すような走査を行い、右から左への
誤差拡散処理は、図6のような走査を行うことになる。
出力画像データ13は、例えば、プリンタやディスプレ
イ等の画像出力手段に図示しないインタフェースを介し
出力することができる。この装置において、誤差の拡散
が左右方向に均一な多値画像処理を行うことができ、モ
アレや疑似輪郭による画質低下のない高品位な画像を得
ることができる。
【0022】実施の形態1において、求められる出力画
像データ13の濃度レベルがN値のとき、右から左、左
から右の誤差拡散処理部で、N値の誤差拡散処理を行
い、重みづけ加算器11によって得られた値をN値に変
換することも有効であるが、右から左、左から右の誤差
拡散処理部で、約N/2値の誤差拡散処理を行い、重み
づけ加算器11によって得られた値をN値に変換しても
同様に有効である。特に、図7と図8に示すように、求
められる出力画像データ13の濃度レベルが2P+1値
(Pは自然数)で表されるとき、右から左、左から右の
誤差拡散処理部で、P+1値の誤差拡散処理を行い、重
みづけ加算器11において、s=t=0.5とすると非
常に有効である。
【0023】図7は、出力画像データ13の濃度レベル
が5値(P=2)である場合を示している。また、誤差
拡散処理部では、3値(P+1)の誤差拡散処理を行う
ことを示している。図8は、重みづけ加算器11におい
て、s=t=0.5とした場合の出力画像データ13を
示す図である。各誤差拡散処理部では、3値の出力画像
データが出力されるのに対して、重みづけ加算器11に
おいては、5値の出力画像データが出力されることにな
る。
【0024】実施の形態2.図9に、実施の形態2の多
値画像処理装置の基本構成図を示す。21は入力画像デ
ータ3から1基本色分を左右方向にLライン(Lは2以
上の自然数)以上走査して格納するメモリである。22
は走査順方向に誤差拡散処理を行うための誤差拡散情報
バッファcである。23は走査逆方向に誤差拡散処理を
行うための誤差拡散情報バッファdである。24は走査
順方向に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部cで、25
は走査逆方向に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理部dで
ある。26は走査順方向に誤差拡散処理を行った画像デ
ータを格納するデータバッファc、27は走査逆方向に
誤差拡散処理を行った画像データを格納するデータバッ
ファdである。誤差拡散情報バッファc22、誤差拡散
情報バッファd23、データバッファc26、データバ
ッファd27の容量は、それぞれ左右方向にLライン分
以上あればよい。この実施の形態2におけるライン数指
定手段51は、2以上のライン数を指定するものとす
る。また、走査方向指定手段52は、走査順方向と走査
逆方向とを用いることを指定するものとする。
【0025】次に、動作について説明する。画像入力手
段1より、図示しないインタフェースを介して入力画像
データバッファ2に入力画像データ3を転送する。この
実施の形態2においても入力画像データ3は、例えば、
RGBの3基本色毎に、画像サイズI*J(Iは上下方
向の画素数、Jは左右方向の画素数:I,Jは自然数)
あり、その各々がM濃度レベル(Mは自然数)を持ち得
る。例えば、256レベルを持つ。また、この場合のI
とJは、画像を、例えば、ディスプレイ等の表示手段上
で表示したときに、人間が画像情報を正確に捉えること
のできるときの上下方向、左右方向の画像サイズを示
す。即ち、左右方向にLラインというのはJ*Lの画像
データを表し、上下方向にLラインというのは、I*L
の画像データを表す。画像データ3から、例えば、R成
分を左右にLライン分だけ1ブロックとしてメモリ21
へ転送する。Lは2以上の自然数であれば何でもよい。
例えば、5ラインを1ブロックとする。メモリ21に入
っている1ブロックのデータに対し、誤差拡散処理部c
24で、誤差拡散情報バッファc22を参照しながら走
査順方向へ誤差拡散処理を行い、得られたデータをデー
タバッファc26へ転送する。一方、誤差拡散処理部d
25で、誤差拡散情報バッファd23を参照しながら走
査逆方向へ誤差拡散処理を行い、得られたデータをデー
タバッファd27へ転送する。ここで行う誤差拡散処理
は、例えば、Javis提案の方法でもよいし、誤差拡
散処理と見なされるすべての方法が適用可能である。ま
た、走査順方向に行う誤差拡散処理と、走査逆方向に行
う誤差拡散処理は、同様のものであっても構わないし、
異なるものであってもよい。望ましくは、図10に示す
ように、処理する画素Gに対し点対称であるのがよい。
【0026】図9は、走査順方向に行う誤差拡散処理に
用いる係数テーブル(a)と走査逆方向に行う誤差拡散
処理に用いる係数テーブル(b)を示したものである。
処理する画素Gに対して、係数テーブル(a)と(b)
は、点対称になっている。
【0027】誤差拡散処理部c24、誤差拡散処理部d
25で誤差拡散処理を行った結果を反映して、誤差拡散
情報バッファc22、誤差拡散情報バッファd23を更
新する。重みづけ加算器11での計算は、実施の形態1
と同じである。重みづけ加算器11で5ライン分の処理
を行い、出力画像データバッファ12に転送する。以上
の処理を1ブロックの処理とすると、該ブロック処理を
全ライン分、かつ、全基本色分(例えば、RGBデータ
であればR,G,B全て)に対して行い、出力画像デー
タ13を作成する。この結果、走査順方向の誤差拡散処
理は、図5又は図11に示すような走査を行い、走査逆
方向の誤差拡散処理は、図12のような走査を行うこと
になる。出力画像データ13は、例えば、プリンタやデ
ィスプレイ等の画像出力手段に図示しないインタフェー
スを介し出力することができる。この装置において、誤
差の拡散が均一な多値画像処理を行うことができ、モア
レや疑似輪郭による画質低下のない、高品位な画像を得
ることができる。
【0028】実施の形態2において、処理をまとめて行
うライン数を5として行ったが、設定するライン数は任
意である。また、画像によって最適な処理ライン数は異
なるので、ライン数指定手段51に対して処理ライン数
を画像によって決定できる手段を設けると、画像に応じ
て最適な処理を施すことができ、モアレや疑似輪郭によ
る画質劣化のない高品位な画像を得ることができる。
【0029】また、実施の形態2において、走査順方向
の誤差拡散情報は、1ブロックの処理が終了しても次の
ブロックに適用可能である。そのため、その情報を誤差
拡散情報バッファc22に残しておいて、次のブロック
に適用することも可能である。また、ブロック毎に誤差
拡散情報バッファc22の情報を初期状態に設定し、ブ
ロック毎に独立に誤差拡散処理を行うことも可能であ
る。
【0030】また、実施の形態2において、求められる
出力画像データ13の濃度レベルがN値のとき、走査順
方向、走査逆方向の誤差拡散処理部で、N値の誤差拡散
処理を行い、重みづけ加算器11によって得られた値を
N値に変換することも有効であるが、走査順方向、走査
逆方向の誤差拡散処理部で、約N/2値の誤差拡散処理
を行い、重みづけ加算器11によって得られた値をN値
に変換しても同様に有効である。特に、求められる出力
画像データ13の濃度レベルが2P+1値(Pは自然
数)で表されるとき、右から左、左から右の誤差拡散処
理部で、P+1値の誤差拡散処理を行い、重みづけ加算
器11において、s=t=0.5とすると非常に有効で
ある。
【0031】また、実施の形態1〜2において、画像の
走査方向を左右方向としているが、上下方向でもよい。
更に、実施の形態2においては、Peano走査をはじ
めとする、いかなる走査方法にも対応可能である。ま
た、画像の走査方向を指定できる走査方向指定手段を設
けると、画像に応じて最適な処理を施すことができ、モ
アレや疑似輪郭による画質劣化のない高品位な画像を得
ることができる。
【0032】実施の形態3.図13に、実施の形態3の
多値画像処理装置の基本構成図を示す。31は入力画像
データ3から1基本色のデータを走査して格納するメモ
リである。32は走査順方向へ誤差拡散処理を行うため
の誤差拡散情報バッファeである。33は走査逆方向に
誤差拡散処理を行うための誤差拡散情報バッファfであ
る。34は走査順方向に誤差拡散処理を行う誤差拡散処
理部eで、35は走査逆方向に誤差拡散処理を行う誤差
拡散処理部fである。36は走査順方向に誤差拡散処理
を行った画像データを格納するデータバッファe、37
は走査逆方向に誤差拡散処理を行った画像データを格納
するデータバッファfである。誤差拡散情報バッファe
32、誤差拡散情報バッファf33、データバッファe
36、データバッファf37の容量は、それぞれ入力画
像データの1基本色分の大きさがあればよい。
【0033】次に、動作について説明する。画像入力手
段1より、図示しないインタフェースを介して入力画像
データバッファ2に入力画像データ3を転送する。この
実施の形態3でも入力画像データ3は、例えば、RGB
の3基本色毎に、画像サイズI*J(Iは上下方向の画
素数、Jは左右方向の画素数:I,Jは自然数)あり、
その各々がM濃度レベル(Mは自然数)を持ち得る。例
えば、256レベルを持つ。また、この場合のIとJ
は、画像を、例えば、ディスプレイ等の表示手段上で表
示したときに、人間が画像情報を正確に捉えることので
きるときの上下方向、左右方向の画像サイズを示す。画
像データ3から、例えば、R成分をメモリ31へ転送す
る。画像を転送するときの走査順は、例えば、左右方向
に1ラインずつ、上下方向に走査してもよいし、上下方
向1ラインずつ、左右方向に走査してもよい。また、P
eano走査をはじめとするいかなる走査方法でも適用
可能である。メモリ31に入っているデータに対し、誤
差拡散処理部e34で、誤差拡散情報バッファe32を
参照しながら走査順方向へ誤差拡散処理を行い、得られ
たデータをデータバッファe36へ転送する。一方、誤
差拡散処理部f35で、誤差拡散情報バッファf33を
参照しながら走査逆方向へ誤差拡散処理を行い、得られ
たデータをデータバッファf37へ転送する。ここで行
う誤差拡散処理は、例えば、Javis提案の方法でも
よいし、誤差拡散処理と見なされるすべての方法が適用
可能である。また、走査順方向に行う誤差拡散処理と、
走査逆方向に行う誤差拡散処理は、同様のものであって
も構わないし、異なるものであってもよい。望ましく
は、図9に示したように、処理する画素Gに対し点対称
であるのがよい。誤差拡散処理部e34、誤差拡散処理
部f35で誤差拡散処理を行った結果を反映して、誤差
拡散情報バッファe32、誤差拡散情報バッファf33
を更新する。重みづけ加算器11での計算は、実施の形
態1と同じである。重みづけ加算器11で1基本色分の
処理を行い、出力画像データバッファ12に転送する。
以上の処理を全基本色分(例えば、RGBデータであれ
ばR,G,B全て)に対して行い、出力画像データ13
を作成する。走査順方向の誤差拡散処理は、図5に示す
ような走査を行い、走査逆方向の誤差拡散処理は、図1
3のような走査を行うことになる。出力画像データ13
は、例えば、プリンタやディスプレイ等の画像出力手段
に図示しないインタフェースを介し出力することができ
る。この装置において、誤差の拡散が均一な多値画像処
理を行うことができ、モアレや疑似輪郭による画質劣化
のない高品位な画像を得ることができる。
【0034】実施の形態3において、求められる出力画
像データ13の濃度レベルがN値のとき、走査順方向、
走査逆方向の誤差拡散処理部で、N値の誤差拡散処理を
行い、重みづけ加算器11によって得られた値をN値に
変換することも有効であるが、走査順方向、走査逆方向
の誤差拡散処理部で、約N/2値の誤差拡散処理を行
い、重みづけ加算器11によって得られた値をN値に変
換しても同様に有効である。特に、求められる出力画像
データ13の濃度レベルが2P+1値(Pは自然数)で
表されるとき、右から左、左から右の誤差拡散処理部
で、P+1値の誤差拡散処理を行い、重みづけ加算器1
1において、s=t=0.5とすると非常に有効であ
る。
【0035】また、実施の形態1〜3において、処理す
る入力画像データ3をRGBの各基本色で構成されてい
るとしたが、これはYMCやYMCKファイル、単色フ
ァイルでも構わないし、TIFFやJPEG等のいかな
るファイルであっても、適切な図示しない処理を行い、
誤差拡散処理を行なえる形に変換すれば全く問題はな
い。
【0036】従来の技術として述べたように、画像デー
タを走査する方向を交互にしたり、順逆を組み合わせて
走査する技術が既に提案されているが、本発明の特徴
は、同一のデータを順方向と逆方向から走査して画像処
理を行っている点が特徴である。従来の技術で開示され
ているのは、全てある画像データに対しては1方向だ
け、或いは、他方向だけの走査を行うのに対して、本願
発明は、ある画像データに対して正逆両方の走査を行う
点が大きな特徴である。このように、共通のデータに対
して正逆両方の走査を行って演算を行うことにより、従
来の技術に比べてモアレの軽減が一段と図れるものであ
り、従来の技術から本願発明は容易に発明できたもので
はない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画質劣化のない高品位な画像を得ることができる。
【0038】また、この発明によれば、モアレや疑似輪
郭のない高品位な画像を得ることができる。
【0039】また、この発明によれば、誤差の分散が均
一に行われ、高品位な画像を得ることができる。
【0040】また、この発明によれば、(P+1)濃度
レベルで処理を行うことにより2P+1濃度レベルの画
像データを求めることができる。
【0041】また、画像の走査方向を90°回転させて
行うことにより、誤差の分散が均一に行われ、モアレや
疑似輪郭による画質劣化のない高品位な画像を得ること
ができる。
【0042】また、誤差拡散処理を施すライン数を指定
するライン数指定手段を設けることにより、画像に応じ
最適な処理を施すことができ、モアレや疑似輪郭による
画質劣化のない高品位な画像を得ることができる。
【0043】また、画像の走査方向を指定する走査方向
指定手段を設けることにより、画像に応じ最適な処理を
施すことができ、モアレや疑似輪郭による画質劣化のな
い高品位な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における基本構成図を
示す図である。
【図2】 左右方向にLラインを示す図である。
【図3】 上下方向にLラインを示す図である。
【図4】 左から右へ誤差拡散を行う係数テーブル
(a)と右から左へ誤差拡散を行う係数テーブル(b)
を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1〜3における誤差拡散
処理部a,c,eでの画像の走査方向を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1における誤差拡散処理
部bでの画像の走査方向を示す図である。
【図7】 5値の多値画像データを得るために3値の画
像データで誤差拡散を行う例を示す図である。
【図8】 重みづけ加算器の動作を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態2における基本構成図を
示す図である。
【図10】 走査順方向の誤差拡散に用いられる係数テ
ーブル(a)と走査逆方向の誤差拡散に用いられる係数
テーブル(b)を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態2における誤差拡散処
理部cでの画像の走査方向を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態2における誤差拡散処
理部dでの画像の走査方向を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態3における基本構成図
を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態3における誤差拡散処
理部fでの画像の走査方向を示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力手段、2 入力画像データバッファ、3
入力画像データ、4メモリ、5 誤差拡散情報バッファ
a、6 誤差拡散情報バッファb、7 誤差拡散処理部
a、8 誤差拡散処理部b、9 データバッファa、1
0 データバッファb、11 重みづけ加算器、12
出力画像データバッファ、13 出力画像データ、14
画像出力手段、21 メモリ、22 誤差拡散情報バ
ッファc、23 誤差拡散情報バッファd、24 誤差
拡散処理部c、25 誤差拡散処理部d、26 データ
バッファc、27 データバッファd、31 メモリ、
32 誤差拡散情報バッファe、33 誤差拡散情報バ
ッファf、34 誤差拡散処理部e、35 誤差拡散処
理部f、36 データバッファe、37 データバッフ
ァf。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力して記憶する画像デー
    タ記憶手段と、 上記画像データ記憶手段に記憶された画像データを所定
    の単位で所定の順に取り出し、所定の画像処理を行う第
    1の画像処理部と、 上記第1の画像処理部が取り出した画像データを上記所
    定の順とは逆の順に上記画像データ記憶手段から取り出
    し、所定の画像処理を行う第2の画像処理部と、 上記第1の画像処理部と第2の画像処理部が処理した画
    像データを演算して出力する演算器とを備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記画像データは、複数ラインの画像デ
    ータから構成され、上記第1の画像処理部と第2の画像
    処理部は、各ラインを上記所定の単位として処理するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画像データは、複数ラインの画像デ
    ータから構成され、上記第1の画像処理部と第2の画像
    処理部は、複数ラインをブロックに分割して各ブロック
    を上記所定の単位として処理することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記画像データは、複数の画像から構成
    され、上記第1の画像処理部と第2の画像処理部は、各
    画像を上記所定の単位として処理することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の画像処理部と第2の画像処理
    部は、それぞれ誤差拡散処理を行う第1の誤差拡散処理
    部と第2の誤差拡散処理部であることを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記画像データは、M濃度レベル(Mは
    自然数)のデータであり、上記第1と第2の誤差拡散処
    理部は、M濃度レベルのデータをN濃度レベル(M≠
    N,Nは自然数)のデータに変換することを特徴とする
    請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記N濃度レベルは、(2P+1)濃度
    レベル(M>2P+1,Pは自然数)であり、上記第1
    と第2の誤差拡散処理部は、P+1濃度レベルの誤差拡
    散を行うことを特徴とする請求項6記載の画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 上記演算器は、第1と第2の誤差拡散処
    理部が処理した画像データの内、同一画素に対応する画
    像データに対して重みづけをして加算する加算器である
    ことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記画像処理装置は、更に、1ブロック
    のライン数を指定するライン数指定手段を備えたことを
    特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 上記画像処理装置は、更に、第1と第
    2の誤差拡散処理部が画像データを取り出す方向を指定
    する走査方向指定手段を備えたことを特徴とする請求項
    5記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 上記走査方向指定手段は、画像の走査
    方向を少なくとも左右方向と上下方向とのいずれかを指
    定することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 画像データを入力して記憶する画像デ
    ータ記憶工程と、 上記画像データ記憶工程により記憶された画像データを
    所定の単位で所定の順に取り出し、所定の画像処理を行
    う第1の画像処理工程と、 上記第1の画像処理工程が取り出した画像データを上記
    所定の順とは逆の順に取り出し、所定の画像処理を行う
    第2の画像処理工程と、 上記第1の画像処理工程と第2の画像処理工程が処理し
    た画像データを演算して出力する演算工程とを備えたこ
    とを特徴とする画像処理方法。
JP10166875A 1998-03-16 1998-06-15 画像処理装置及び画像処理方法 Pending JPH11331589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10166875A JPH11331589A (ja) 1998-03-16 1998-06-15 画像処理装置及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-65428 1998-03-16
JP6542898 1998-03-16
JP10166875A JPH11331589A (ja) 1998-03-16 1998-06-15 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11331589A true JPH11331589A (ja) 1999-11-30

Family

ID=26406574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10166875A Pending JPH11331589A (ja) 1998-03-16 1998-06-15 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11331589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1389004A2 (en) * 2002-07-31 2004-02-11 Agilent Technologies, Inc. Noise detection system for scanner
KR100490244B1 (ko) * 2002-09-18 2005-05-17 주식회사 롯데캐논 화상처리 시스템의 임계값에 의한 오차 확산방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1389004A2 (en) * 2002-07-31 2004-02-11 Agilent Technologies, Inc. Noise detection system for scanner
EP1389004A3 (en) * 2002-07-31 2005-06-08 Agilent Technologies, Inc. Noise detection system for scanner
KR100490244B1 (ko) * 2002-09-18 2005-05-17 주식회사 롯데캐논 화상처리 시스템의 임계값에 의한 오차 확산방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5602943A (en) Digital halftoning space filling curves
US5832132A (en) Image processing using neural network
US6373990B1 (en) Image processing utilizing luminance-density conversion
JPH05268462A (ja) 画像処理装置
JPH03286680A (ja) 画像処理装置
JPH10257319A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH11331589A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2003069819A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2941288B2 (ja) 画像処理システム
JP3184197B2 (ja) 画像処理装置
JPH0318177A (ja) 画像処理装置
JP2857906B2 (ja) 中間調の2値化処理装置
JP2851662B2 (ja) 画像処理装置
JP3054299B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
JP3054315B2 (ja) 画像処理方法及びその装置
JP2831573B2 (ja) 疑似中間調画像処理システム
JPH07262351A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JPH11313209A (ja) 画像処理装置
JP2966426B2 (ja) カラー画像処理装置および方法
JPS62107572A (ja) 画像処理装置
JP2851661B2 (ja) 画像処理装置
JPH06253133A (ja) 画像処理装置
JPH09107465A (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
JP2004007259A (ja) 画像処理装置及び方法、プログラム並びに記録媒体
JPH04229767A (ja) 画像処理装置