JPH1118696A - 含油ゲル状組成物及び水中油型乳化組成物 - Google Patents

含油ゲル状組成物及び水中油型乳化組成物

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JPH1118696A
JPH1118696A JP9183872A JP18387297A JPH1118696A JP H1118696 A JPH1118696 A JP H1118696A JP 9183872 A JP9183872 A JP 9183872A JP 18387297 A JP18387297 A JP 18387297A JP H1118696 A JPH1118696 A JP H1118696A
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JP
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oil
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water
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emulsion
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JP9183872A
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Yuji Shibayama
裕治 柴山
Yoshitaka Uji
義隆 宇治
Kimio Yoshio
公男 吉尾
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Toyo Beauty Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然物由来の界面活性能成分を用いて、特に
植物油などの極性油を微粒状に乳化し、安全性が高く、
機能性に優れ、使用感の良好な乳化組成物を提供するこ
とである。 【解決手段】 グリチルリチン酸塩類0.1〜8重量
%、グルタミン酸ポリペプチドおよびフルクタンから選
ばれる一種以上の粘性物質0.01〜10重量%、水分
0.1〜9.5重量%、水溶性ポリヒドロキシ化合物1
〜40重量%(無水物換算)および油脂1〜80重量%
を混合して含油ゲル状組成物を調製し、次いでこのゲル
状組成物に水を添加し、混合乳化してエマルジョン粒子
径5μm以下程度の水中油型乳化組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品、機能性食
品、化粧品、医薬品等に利用可能な含油ゲル状組成物及
び水中油型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧品分野では水中油型のクリー
ム、乳液、油分を含むゲルなどを調製する場合の乳化剤
として、トリエタノールアミン・ステアリン酸系、苛性
アルカリ・ステアリン酸系、硼砂・蜜ロウ系、ポリオキ
シエチレン系活性剤から適宜に2種又は3種以上選択し
て組み合わせた組成物が用いられている。
【0003】しかし、このような乳化剤のうち、トリエ
タノールアミン・ステアリン酸系の乳化剤は、体質によ
ってアレルギー性が認められることがある。また、苛性
アルカリ・ステアリン酸系の乳化剤は、pH調整が難し
いなどの使用上の問題や、高温時の乳化性が悪いなどの
欠点を有する。また、硼砂・蜜ロウ系では硼砂の使用量
が多いとアレルギー反応を生ずる恐れがある。また、ポ
リオキシエチレン系活性剤は刺激性等の問題がある。ま
た、ショ糖脂肪酸エステル系は、ポリオキシエチレン系
活性剤にみられるフェノール系物質や、抗生物質の力価
低下作用が少ない反面、乳化力が弱く、単独では安定し
たエマルジョンを得る事が困難とされている。
【0004】一方、食品分野では、一般に極性の高い
油、例えばオリーブ油、サフラワー油、ゴマ油等の植物
油等を乳化することは困難な場合が多い。例えば、J. C
olloidInterface Sci., 119, 550 (1987)のN. Pilpel
らの報告によると、炭化水素やモノエステル油の乳化に
比べて難しく、高速回転型ホモジナイザーのような高剪
断力メカニカルスターラーを使って、高性能の非イオン
界面活性剤を用いて乳化しても植物油を用いた水中油型
エマルジョンの粒子径は2〜4μm程度にしかならない
としている。
【0005】また、高粘度の植物油を天然物由来物質を
用いて微細エマルジョンにしたい場合、高剪断力メカニ
カルスターラーを用いても困難であった。さらに、分散
質(油)の多い高内相比エマルジョンを調製すること
は、高剪断力メカニカルスターラーを使っても不可能で
ある等の問題があった。まして、これら極性の高い油
を、天然物由来の界面活性能成分で乳化することは不可
能であった。
【0006】また、医薬品分野では、外用剤やリピッド
マイクルスフェアー等で極性の高い油を用いた乳化物が
使用されているが、これは非イオン界面活性剤を用いた
ものであり、人体に対する安全性の問題から、天然物由
来の界面活性能成分を用いた乳化組成物の開発が要望さ
れてきた。最近では、安全性や環境問題の観点から合成
界面活性剤が問題視され、各分野の天然指向が重要視さ
れ、これらの技術の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、食品、機
能性食品、化粧品、医薬部外品、医薬品等化粧品などの
いずれの分野においても天然物由来の界面活性能成分を
用いて、安全性が高く、機能性に優れ、使用感の良好な
含油性のゲルや乳化組成物を提供する方法がないという
問題点があった。
【0008】また植物油などの極性油を上記問題点を解
決して乳化することについては、困難性があり、特にこ
れをエマルジョン粒子径が5μm以下の微粒子に均一分
散させることはきわめて困難であった。
【0009】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、天然物由来の界面活性能成分を用いて、
安全性が高く、機能性に優れ、使用感の良好な含油性の
ゲル、または乳化組成物を提供することであり、特に植
物油などの極性油を微粒状に乳化し、好ましくはエマル
ジョン粒子径が5μm以下の微粒子に均一分散させるこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明者らは、上記
の事情を考慮して種々検討し研究を行った結果、グリチ
ルリチン酸塩類、グルタミン酸ポリペプチドおよびフル
クタンから選ばれる粘性物質、およびポリヒドロキシ化
合物をそれぞれ特定量含有する水溶液からなる界面活性
能成分を見出し、この発明を完成した。
【0011】すなわち、前記の課題を解決するために、
この発明においては、グリチルリチン酸塩類0.1〜8
重量%、グルタミン酸ポリペプチドおよびフルクタンか
ら選ばれる一種以上の粘性物質0.01〜10重量%、
水分0.1〜9.5重量%、水溶性ポリヒドロキシ化合
物1〜40重量%(無水物換算)および油脂1〜80重
量%を混合して含油ゲル状組成物を調製したのである。
【0012】または、上記含油ゲル状組成物を調製する
と共に、これに水を添加し混合乳化した水中油型乳化組
成物とし、また、エマルジョン粒子径5μm以下の水中
油型乳化組成物としたのである。
【0013】一旦このような含油ゲル状組成物を経由し
た後、水を添加し混合乳化してエマルジョンを形成する
と、乳化が極めて円滑にかつ均一に行われ、微細で均一
な粒径のエマルジョン粒子径の水中油型乳化組成物が形
成される。
【0014】これらの乳化機構は明らかではないが、グ
ルタミン酸のポリペプチドとフルクトースの重合したフ
ルクタンがグリチルリチン酸塩類の界面活性能を高め、
安定なゾル又は弱いゲルを形成し、一種の界面錯化合物
が生じるため、安定な乳化物や含油ゲルが得られると考
えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明に使用するグリチルリチ
ン酸塩類としては、例えばグリチルリチン酸三ナトリウ
ム、グリチルリチン酸ニカリウム、グリチルリチン酸モ
ノアンモニウムからなる群より選ばれた1種または2種
以上の混合物を採用することが好ましい。また、上記グ
リチルリチン酸塩類の組成物中の配合量は、0.1〜8
重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重
量%未満では乳化が悪く、使用感のよいものが得られ難
く、多過ぎるとエマルジョンの稠度が低下して乳化安定
性が悪くなるからである。
【0016】この発明に用いられるグルタミン酸ポリペ
プチドおよびフルクタンから選ばれる一種以上の粘性物
質は、グルタミン酸のポリペプチドもしくはフルクトー
スの重合したフルクタンまたは両者を含む粘性物質であ
り、両者混合物の具体例としては、納豆菌が産生する納
豆ムチンと呼ばれる粘性物質を挙げられる。
【0017】この発明に使用できる前記の納豆ムチン
は、特開平7−177878号公報に記載されているよ
うに、シュクロースを炭素源、大豆ペプトン又は大豆粉
砕物を窒素源として納豆菌を培養することにより得られ
たものが好ましい。フルクタン(フルクトサン、または
フラクタンとも呼ばれる。)は、フルクトースが直線状
に結合して一端がグルコースになっている多糖類の総称
であり、主に植物に存在する多糖をいうが、この発明で
は特定して使用したものではなく、また1種または2種
以上を適宜選択して混合使用しても支障がない。
【0018】上記したグルタミン酸ポリペプチドおよび
フルクタンから選ばれる一種以上の粘性物質は、0.0
1〜10重量%配合することが好ましい。なぜなら、
0.01重量%未満では相乗的界面活性能作用が弱く十
分に効果が発揮できず、10重量%を越えると溶解が困
難であるとともに、その粘性のため使用感が悪化して好
ましくないからである。このような傾向からみて、粘性
物質の特に好ましい配合割合は0.05〜2重量%であ
る。
【0019】この発明に用いられる水溶性のポリヒドロ
キシ化合物としては、例えばグリセリン、ジグリセリ
ン、それ以上のポリグリセリン類、ソルビトール、マル
チトール、マンニトール、キシリトール等の単糖類、ニ
糖類、三糖類、澱粉の加水分解によって得られる各種転
化糖、水アメ、デキストリン、異性化糖、シラップ、ジ
ャム類、ハチミツ、グリセリンや糖アルコール、糖のエ
チレンオキシド(EO)またはプロピレンオキシド(P
O)付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、それ以上のポリプロピレ
ングリコール類等からなる群より選ばれた1種または2
種以上の混合物である。上記のポリヒドロキシ化合物は
一例であって、実質的に水溶性のポリヒドロキシ化合物
であれば例示以外の他のものでも用いることができる。
【0020】ポリヒドロキシ化合物の配合量は、組成物
の総重量を基準にして無水物換算で1〜40重量%、好
ましくは2〜30重量%である。
【0021】また、ポリヒドロキシ化合物中に含有され
ている水の量は、組成物の総重量を基準にして0.1〜
9.5重量%である。この水は乳化作用に重要な役目を
果たし、次の段階で配合される油性成分を可溶化または
良好な乳化をするのに必要十分条件となるものであり、
この水の量が所定範囲より少なくても、多過ぎても良く
ない結果となる。
【0022】この発明に用いる油脂は、常温で液状の油
であって、例えばオリーブ油、大豆油、サフラワー油、
ゴマ油、アーモンド油、アボガド油、椿油等の植物油、
ミンク油、タートル油等の動物油、ビタミンE、ビタミ
ンEアセテート、ビタミンA油、ビタミンAパルミテー
ト、ビタミンCステアレート、ビタミンD等のビタミン
類、極性の高い炭化水素としてスクワレン、その他従来
使用されている流動パラフィン、スクワラン等の液状炭
化水素、オクチルドデシルミリステート、イソプロピル
パルミテート、ブチルステアレート、セチルイソオクタ
ノエート等のエステル油を挙げることができる。上記も
のは一例であって、これらに限定されるものではない。
また、上記油性成分の配合量は組成物中、0.5〜80
重量%である。
【0023】この発明の含油ゲル状組成物(界面活性剤
中油型ゲル状乳化組成物とも呼ばれる。)は、これに水
相成分を加えて乳化することによって、微細粒子の乳化
組成物を製造する中間製品となるばかりでなく、そのま
ま使用できる最終製品ともなるものである。
【0024】このような含油ゲル状組成物に、水を添加
し通常の方法で混合乳化すると、エマルジョン粒子径が
5μm以下となり、より好ましくはエマルジョン粒子径
2.0μm以下の水中油型乳化組成物を製造できる。
【0025】上記のように効率のよい乳化は、ゾルまた
は弱いゲル条件下で行われるため、エマルジョン粒子サ
イズが均一に一定化し、極めてツヤがあり、使用感の良
い、しかも安全性、安定性に優れた水中油型のエマルジ
ョンが調製できる。
【0026】このように、この発明ではグリチルリチン
酸塩類0.1〜8重量%、グルタミン酸ポリペプチドお
よびフルクタンから選ばれる一種以上の粘性物質0.0
1〜10重量%、水分0.1〜9.5重量%、水溶性ポ
リヒドロキシ化合物1〜40重量%(無水物換算)およ
び油脂1〜80重量%を混合して含油ゲル状組成物を調
製し、次いでこの含油ゲル状組成物に水を添加して混合
乳化する水中油型乳化組成物の製造方法を採用できる。
【0027】この製造方法によれば、安定性の良い水中
油型乳化組成物を製造でき、しかも、天然物由来の界面
活性能成分を用いて安全性が高く、エマルジョン微粒子
が細かく均一に分散していて機能性に優れ、化粧品や食
品等として使用感の良好な乳化組成物を提供できる。
【0028】
【実施例】以下に、この発明の実施例を示すが、これは
従来非イオン界面活性剤を使用しても乳化することが困
難であった極性の高い油を特に用いた実施例である。な
お、実施例中の〔%〕とあるものはいずれも重量%を示
す。
【0029】なお、配合成分のうちの納豆ムチンは、炭
素源の糖質としてシュクロースを用い、窒素源として大
豆ペプトンを用い、殺菌培地に納豆菌(バシルス ナッ
トウ)を接種して、30〜40℃で静置培養を行なった
ものから、分離した粘性物質である。
【0030】〔実施例1〜3〕表1に示した配合成分の
(1)から(6)を室温にて撹袢および混合し、界面活
性能成分を調製した後、表1中(7)〜(9)を混合し
た油性成分を撹袢混合して含油ゲル状組成物を調製し
た。また、さらに、これら含油ゲル状組成物を表1中
(10)に加え、水中油型乳化組成物を調製した。得ら
れたゲル状組成物および乳化組成物の配合割合(重量
%)と性質を表1に示した。
【0031】前記性質についての評価は、以下の通りで
ある。 《ゲルの形成》透明なゲルが形成されたものを○印、不
透明なゲルが形成されたものを△印、ゲルが形成されな
かったものを×印の3段階評価とした。 《ゲルの安定性》室温(室内)に1週間放置した後に、
ゲル状態が安定しているものを○印、同条件で分離した
ものを×印の2評価とした。 《エマルジョン粒子径》エマルジョン粒子径をレーザー
回折式粒度分布測定装置で測定した。 《水中油型乳化組成物の安定性》室温(室内)に1週間
放置した後に、乳化状態が安定しているものを○印、同
条件で分離したものを×印の2評価とした。
【0032】
【表1】
【0033】〔比較例1〜5〕グリチルリチン酸二カリ
ウム、グルタミン酸のポリペプチドとフルクトースの重
合したフルクタンまたはポリヒドロキシ化合物を含まな
いということ以外は、実施例1〜3と全く同様の処理に
よって含油ゲル状組成物の調製を試みた。その配合割合
(重量%)を表2に示すと共に、得られた組成物の性質
を実施例と同じように調べて結果を表2中に併記した。
比較例1〜5については、良好な含油ゲル状組成物が得
られなかったために、組成物の性質については検討でき
なかった。
【0034】
【表2】
【0035】〔実施例4:ゲル状機能性健康食品〕 原料と組成 (1)マルチトール 21.8 % (2)水 12.00 (3)納豆ムチン 0.20 (4)グリチルリチン酸三ナトリウム 0.50 (5)グリチルリチン酸二カリウム 1.50 (6)スクワレン 20.00 (7)オリーブ油 41.00 (8)ビタミンA 1.00 (9)ビタミンD 1.00 (10)ビタミンE 1.00 調製方法:(1)から(5)を室温にて撹袢、混合し、
界面活性能成分水溶液を調製した後、(6)〜(10)
を混合した油性成分を撹袢混合して機能性健康食品を得
た。
【0036】上記の機能性健康食品は、透明なゲル状で
あり、従来にないなめらかな舌ざわりで、口の中ですっ
と速やかに溶ける美味なものであった。
【0037】〔実施例5:機能性コーヒーホワイトナ
ー〕 原料と組成 (1)実施例4の組成物 20.00% (2)キサンタンガム 0.30 (3)水 79.70 調製方法:(2)、(3)の溶液に(1)を加え、ホモ
ミキサーで均一に分散し、水中油型機能性コーヒーホワ
イトナーを得た。上記の機能性コーヒーホワイトナー
は、エマルジョン粒子径が0.5μm以下であり、ま
た、従来のコーヒーホワイトナーとちがい、日常これを
用いることで健康の維持・増進をはかることができるも
のであった。
【0038】〔実施例6:医薬外用剤のゲル状基材〕 原料と組成 (1)グリセリン 24.30% (2)水 2.50 (3)納豆ムチン 0.20 (4)グリチルリチン酸二カリウム 2.00 (5)オリーブ油 70.00 (6)ビタミンE 1.00 調製方法:(1)から(4)を室温にて撹袢、混合し、
界面活性能成分水溶液を調製した後、(5)、(6)を
混合した油性成分を撹袢混合してゲル状基材を得た。上
記のゲル状基材は、オリーブ油の含量を(70.00
%)高く調製でき、有効成分を溶解するのに適したもの
であり、しかも、皮膚への安全性および浸透性も非常に
優れているものであった。
【0039】〔実施例7:化粧品(クリーム)〕 原料と組成 (1)グリセリン 8.00% (2)水 2.20 (3)納豆ムチン 0.10 (4)グリチルリチン酸三ナトリウム 0.20 (5)グリチルリチン酸二カリウム 0.30 (6)オリーブ油 14.00 (7)カルボキシビニルポリマー 0.40 (8)水 73.80 (9) L−アルギニン 1.00 調製方法:(1)から(5)を室温にて撹袢、混合し、
界面活性能成分水溶液を調製した後、(6)を混合した
油性成分を撹袢混合して含油ゲル状組成物を調製した。
さらに、これら含油ゲル状組成物を(7)、(8)を混
合した水相成分に加え、さらに(9)を加えることによ
りクリームを得た。上記のクリームの感触は従来品に見
られないしっとりとした全く新しい感触のものであり、
また、エマルジョン粒子径が1.0μm以下であり、乳
化組成物の効果を肌によって感じ取ることができるもの
であった。
【0040】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、この発
明の含油ゲル状組成物は、グリチルリチン酸塩類、所定
の粘性物質、水分、水溶性ポリヒドロキシ化合物および
油脂を所定量混合して調製したので、天然物由来の界面
活性能成分を用いて、安全性が高く、機能性に優れてお
り、使用感の良好な汎用性のある含油性ゲルとなる利点
がある。
【0041】また、含油ゲル状組成物に水を添加し混合
乳化した水中油型乳化組成物の発明では、天然物由来の
界面活性能成分を用いて、安全性が高く、機能性に優
れ、使用感の良好な微細なエマルジョン粒子径の粒子か
らなる乳化組成物を提供できるという利点がある。
【0042】特に、この発明の乳化組成物は、植物油な
どの極性油を乳化することを可能とし、極性油について
もエマルジョン粒子径が5μm以下の微粒子に均一分散
でき、機能性や使用感を高めるという利点もある。
【0043】このように、天然物由来の界面活性能成分
を利用することにより、従来は機械的乳化によっても困
難であったオリーブ油等の極性の高い油を乳化すること
が可能となり、しかも乳化組成物の調製が室温でも可能
になるから、ビタミン類等の熱安定性の悪い有効成分を
安定的に配合でき、新たな機能性乳化組成物の分野が開
拓され、更に製造上のエネルギーの省力化にも貢献でき
るようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 J 9/107 9/107 A B01J 13/00 B01J 13/00 F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリチルリチン酸塩類0.1〜8重量
    %、グルタミン酸ポリペプチドおよびフルクタンから選
    ばれる一種以上の粘性物質0.01〜10重量%、水分
    0.1〜9.5重量%、水溶性ポリヒドロキシ化合物1
    〜40重量%(無水物換算)および油脂1〜80重量%
    を混合してなる含油ゲル状組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の含油ゲル状組成物に水を
    添加し混合乳化してなる水中油型乳化組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の含油ゲル状組成物に水を
    添加し混合乳化してなるエマルジョン粒子径5μm以下
    の水中油型乳化組成物。
JP9183872A 1997-07-09 1997-07-09 含油ゲル状組成物及び水中油型乳化組成物 Pending JPH1118696A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047873A1 (fr) * 2006-10-21 2008-04-24 Mikio Kuzuu Boisson contenant de la mucine
WO2012102210A1 (ja) * 2011-01-25 2012-08-02 テルモ株式会社 ゲル組成物およびその用途

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WO2008047873A1 (fr) * 2006-10-21 2008-04-24 Mikio Kuzuu Boisson contenant de la mucine
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