JPH11186167A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH11186167A
JPH11186167A JP34829197A JP34829197A JPH11186167A JP H11186167 A JPH11186167 A JP H11186167A JP 34829197 A JP34829197 A JP 34829197A JP 34829197 A JP34829197 A JP 34829197A JP H11186167 A JPH11186167 A JP H11186167A
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reaction chamber
air valve
reaction
reactor line
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Satoshi Takano
高野  智
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空排気時に、反応室からの逆拡散によるパ
ーティクルの発生を防止する。 【解決手段】 反応室(1)と配管接続し、排気を行う
ポンプ(2b)と、反応室(1)と配管接続し、反応室
(1)側より第2の切り替え弁、反応ガスの流量を調整
する流量調整器及び第1の切り替え弁を配設して、反応
ガスを供給するリアクタライン(4)と、リアクタライ
ン(4)の反応室(1)側の第2の切り替え弁と流量調
整器との間に配管接続し、該配管に第3の切り替え弁を
配設し、真空排気を行うポンプ(2a)と接続してなる
ベントライン(5)を設けてなり、第2の切り替え弁を
閉状態として、ベントライン(5)の第3の切り替え弁
を開状態として真空排気を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
おける気相成長を行う装置に関し、特に、真空排気時に
パーティクルの発生や配管等への付着を低減化すること
ができ、歩留まりの向上ならびに膜厚均一性、成長速度
を安定化することのできる半導体製造装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置における気相成長装置
は、化学反応を利用してウェーハ上に、シリコン、化合
物半導体等の結晶膜を成長させる装置であり、例えば、
図16に示すような半導体製造装置のようなものがあ
る。図において、反応室1の排気側には、トラップ3及
びポンプ2が順に接続配管されている。また、反応室1
の反応材料供給側には、リアクタライン4が接続され、
エアバルブAV2、質量流量調整器MFC及びエアバル
ブAV1が順に接続配管されている。なお、エアバルブ
の黒丸は、開状態、白丸は閉状態を示す。
【0003】図16(a)は、成膜プロセス時のバルブ
の状態であり、反応室1内で、気相成長を行う場合に
は、エアバルブAV1及びAV2を開状態として、反応
ガスを反応室1に供給する。成膜終了後は、図16
(b)に示すように、エアバルブAV1及びAV2を閉
状態として、反応ガスの供給を停止し、反応室1内及び
リアクタライン4の真空排気を行う。真空排気は、反応
室1及びリアクタライン4に残留している反応ガスを除
去するために行うものであり、ポンプ2により真空状態
に減圧していわゆる真空引きを行うものである。ポンプ
2としては、例えば、ドライポンプ等がある。
【0004】しかしながら、上述の半導体製造装置で
は、反応室1及びリアクタライン4が直結しているため
に、成膜時に副生成物が生じるようなプロセスでは、真
空排気時に副生成物がリアクタライン4に逆拡散し、配
管内に付着又は堆積してしまうことにより、パーティク
ル発生の原因となるという問題点がある。パーティクル
発生を実際の適用例により詳細に説明する。
【0005】図17は、シリコン窒化膜を生成する半導
体製造装置の概要構成図である。反応室1の反応材料供
給側には、異なる反応ガスを供給するリアクタライン4
a,4b,4c,4d,4fが接続されている。詳細に
は、リアクタライン4aは、窒素(pure N2 )を供給
するものであり、エアバルブAV1,質量流量調整器M
FC1と接続され、更に、エアバルブAV2,エアバル
ブAV3に分岐し、エアバルブAV2はエアバルブAV
20,AV23を介して反応室1に接続され、エアバル
ブAV3は、エアバルブAV21,AV24を介して反
応室1に接続され、反応ガスを供給する。また、リアク
タライン4aは、反応ガス供給側で、エアバルブAV1
より手前より、エアバルブAV4を介して、リアクタラ
イン4bに接続され、エアバルブAV8を介して、リア
クタライン4cに接続され、エアバルブAV12を介し
て、リアクタライン4dに接続されて反応ガスを供給す
る。
【0006】リアクタライン4bは、ジクロルシラン
(SiH2Cl2)を供給するものであり、エアバルブA
V5,質量流量調整器MFC2と接続され、更に、エア
バルブAV6,エアバルブAV7に分岐し、エアバルブ
AV7は、リアクタライン4aと合流してエアバルブA
V20,AV23を介して反応室1に接続され、エアバ
ルブAV6は、排気側のメカニカルブースターポンプ
(MBP)の手前、すなわち反応室1側に接続される。
【0007】リアクタライン4cは、アンモニア(NH
3)を供給するものであり、エアバルブAV9,質量流
量調整器MFC3と接続され、更に、エアバルブAV1
0,エアバルブAV11に分岐し、エアバルブAV11
は、リアクタライン4aと合流してエアバルブAV2
1,AV24を介して反応室1に接続され、エアバルブ
AV10は、排気側のメカニカルブースターポンプMB
Pの手前、すなわち反応室1側に接続される。
【0008】リアクタライン4dは、水素(H2)を供
給するものであり、エアバルブAV13,質量流量調整
器MFC4と接続され、更に、エアバルブAV14,エ
アバルブAV15に分岐し、エアバルブAV15は、リ
アクタライン4aと合流してエアバルブAV21、AV
24を介して反応室1に接続され、エアバルブAV14
は、排気側のメカニカルブースターポンプMBPの手
前、すなわち反応室1側に接続される。
【0009】リアクタライン4eは、窒素(pure
2 )を供給するものであり、エアバルブAV16を介
して、リアクタライン4fのエアバルブAV17と質量
流量調整器MFC5との間に接続される。リアクタライ
ン4fは、3フッ素化塩素(ClF3)を供給するもの
であり、エアバルブAV17,質量流量調整器MFC5
と接続され、更に、エアバルブAV18,エアバルブA
V19に分岐し、エアバルブAV19は、エアバルブA
V22,AV25を介して反応室1に接続され、エアバ
ルブAV18は、排気側のメカニカルブースターポンプ
MBPの手前、すなわち反応室1側に接続される。ま
た、反応室1の排気側は、エアバルブAV34,35,
36,37,38,39,40,42,43、自動圧力
制御装置APCを介して、メカニカルブースターポンプ
MBP及びドライポンプDPが接続され、更に、エアバ
ルブAV44,45,46を介して各々排気管EXH
1,2,3が接続配管される。
【0010】そして、真空排気を行う場合には、反応室
1と直接接続するエアバルブAV20,21,23,2
4,を開状態のままで、ドライポンプDP1及びメカニ
カルブースターポンプMBPにより真空引きを行う。と
ころで、シリコン窒化膜の生成では、主生成物のSi3
4以外に、低温となると、排気配管等に副生成物とし
てNH4Clが生じる。このNH4Clは、常温で固体と
なるため、パーティクルの原因となり、ウエーハ上の素
子の歩留まりを低下させる。このため、特に、反応室1
からの供給配管であるリアクタライン4や反応室 (チャ
ンバ) 内への逆拡散を防止する必要がある。
【0011】しかしながら、反応室1と直接接続するエ
アバルブAV20,21,23,24が開状態となって
いるために、リアクタライン4a,4b,4c,4dに
反応ガスが逆拡散し、パーティクルが発生するという問
題点が生じる。ところで、図18に示すように、Ta2
5,BST,PZT等の液体ソースガスを供給するよ
うな場合には、リアクタライン4cにおいて、質量流量
調整器MFCの替わりに流量制御ユニットがエアバルブ
間に設けられている。
【0012】液体ソースは、高温気化されて反応ガスと
して供給されるが、温度が下がると液化して配管内に付
着しやすいという特性がある。特に、リアクタラインで
は付着量によって、膜厚均一性、成長速度にばらつきが
生じることから、付着物を取り除く必要があり、成膜時
以外は、真空排気もしくは真空N2 パージを行うことが
望まれる。なお、真空N2 パージとは、真空排気を行い
ながらN2 を供給し(約1〜3 l/min )することをい
う。
【0013】しかし、反応室1の処理シーケンスによっ
ては、リアクタラインの真空排気ができないという問題
点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の装置の問題点を解決し、気相成長装置において、
反応室からリアクタラインへの副生成物の逆拡散による
付着又は堆積を防止し、リアクタラインにおけるパーテ
ィクルの発生を防止するような半導体製造装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】また、本発明は、上述の従来技術の装置の
問題点を解決し、気相成長装置において、液体ソースガ
スを使用するものについては膜厚均一性、成長速度を安
定化させるような半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応室より排
気可能な排気配管と、反応室側より、第2の切り替え
弁,反応材料の流量を調整する流量調整器及び第1の切
り替え弁を順に配設し、反応材料の供給を行う供給配管
とを備えてなる半導体製造装置において、上記供給配管
の上記第2の切り替え弁と上記流量調整器との間に接続
配管し、真空排気を行うポンプに接続されたベント配管
を設け、上記第2の切り替え弁を閉状態として、上記反
応室と上記供給配管との間を遮断し、上記ベント配管よ
り上記供給配管内の真空排気を行うようにしたことを特
徴とする。
【0017】なお、上記の符号は、本実施の形態におい
て説明する図面の符号に対応するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を
示す半導体製造装置の概要構成図であり、図1(a)
は、成膜時の状態を示す図、図1(b)は、真空排気時
の状態を示す図である。図に示すように、反応室1の排
気側には、ポンプ2bが接続配管されている。また、反
応室1の反応材料供給側には、リアクタライン4が接続
され、反応室1側より、第2の切り替え弁であるエアバ
ルブAV2、質量流量調整器MFC及び第1の切り替え
弁であるエアバルブAV1が順に接続配管されている。
【0019】更に、ベントライン5が、リアクタライン
4のエアバルブAV2と質量流量調整器MFCとの間に
接続されている。ベントライン5には、リアクタライン
4に接続した側よりエアバルブAV3、ポンプ2aが接
続配管されている。反応室1内において、リアクタライ
ン4から供給された反応材料により、気相成長を行い、
化学反応を利用してウェーハ上に、シリコン、化合物半
導体等の単結晶膜を成長させる。
【0020】図1(a)は、成膜プロセスを示すエアバ
ルブの状態を示したものであり、反応室1内で、気相成
長を行う場合には、エアバルブAV1及びAV2は開状
態として、反応ガスを反応室1に供給する。このとき、
ベントライン5のエアバルブAV3は閉状態とする。次
に、成膜終了後に真空排気を行う場合には、図1(b)
に示す状態とし、エアバルブAV1及びAV2は閉状態
として、反応ガスの供給を停止し、エアバルブAV3は
開状態として真空排気を行う。
【0021】真空排気は、リアクタライン4に残留して
いる反応ガスを除去するために行うものであり、ポンプ
2aにより真空状態に減圧していわゆる真空引きを行
う。ポンプ2aとしては、例えば、ドライポンプ(D
P)、メカニカルブースターポンプ(MBP)等があ
る。高真空を必要としない場合には、通常は、ドライポ
ンプを使用するのが好適である。真空排気のときには、
エアバルブAV1及びAV2が閉状態であるので、反応
室1はリアクタライン4と遮断されている状態となり、
リアクタライン4と接続されているベントライン5のエ
アバルブAV3を開状態とすることにより、リアクタラ
イン4に残留している反応ガスを真空引きすることが可
能となる。このとき、反応室1は、リアクタライン4と
遮断されているため、成膜時に副生成物が生じるプロセ
スにおいても、反応室1からリアクタライン4に副生成
物が逆拡散することがなくなる。このように、本発明で
は、真空排気時に、逆拡散によるリアクタライン内への
副生成物の付着、堆積がなくなり、パーティクルの発生
を未然に防止することができる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図2は、本発明の第2の
実施の形態を示すシリコン窒化膜を生成するための半導
体製造装置の概要構成図である。図2に示すように、反
応室1の反応材料供給側には、異なる反応ガスを供給す
るリアクタライン4a,4b,4c,4d,4fが接続
配管されている。
【0023】詳細には、リアクタライン4aは、窒素
(pure N2 )を供給するものであり、エアバルブAV
1,質量流量調整器MFC1と接続され、更に、エアバ
ルブAV2,エアバルブAV3に分岐し、エアバルブA
V2はエアバルブAV20,AV23を介して反応室1
に接続され、エアバルブAV3は、エアバルブAV2
1,AV24を介して反応室1に接続され、反応ガスを
供給する。また、リアクタライン4aは、反応ガス供給
側で、エアバルブAV1より手前より、エアバルブAV
4を介して、リアクタライン4bに接続され、エアバル
ブAV8を介して、リアクタライン4cに接続され、エ
アバルブAV12を介して、リアクタライン4dに接続
されて反応ガスを供給する。
【0024】リアクタライン4bは、ジクロルシラン
(SiH2Cl2)を供給するものであり、エアバルブA
V5,質量流量調整器MFC2と接続され、更に、エア
バルブAV6,エアバルブAV7に分岐し、エアバルブ
AV7は、リアクタライン4aと合流してエアバルブA
V20,AV23を介して反応室1に接続され、エアバ
ルブAV6は、排気側のメカニカルブースターポンプ
(MBP)の手前、すなわち反応室1側に接続される。
【0025】リアクタライン4cは、アンモニア(NH
3)を供給するものであり、エアバルブAV9,質量流
量調整器MFC3と接続され、更に、エアバルブAV1
0,エアバルブAV11に分岐し、エアバルブAV11
は、リアクタライン4aと合流してエアバルブAV2
1,AV24を介して反応室1に接続され、エアバルブ
AV10は、排気側のメカニカルブースターポンプMB
Pの手前、すなわち反応室1側に接続される。
【0026】リアクタライン4dは、水素(H2)を供
給するものであり、エアバルブAV13,質量流量調整
器MFC4と接続され、更に、エアバルブAV14,エ
アバルブAV15に分岐し、エアバルブAV15は、リ
アクタライン4aと合流してエアバルブAV21、AV
24を介して反応室1に接続され、エアバルブAV14
は、排気側のメカニカルブースターポンプMBPの手
前、すなわち反応室1側に接続される。
【0027】リアクタライン4eは、窒素(pure
2 )を供給するものであり、エアバルブAV16を介
して、リアクタライン4fのエアバルブAV17と質量
流量調整器MFC5との間に接続される。リアクタライ
ン4fは、3フッ素化塩素(ClF3)を供給するもの
であり、エアバルブAV17,質量流量調整器MFC5
と接続され、更に、エアバルブAV18,エアバルブA
V19に分岐し、エアバルブAV19は、エアバルブA
V22,AV25を介して反応室1に接続され、エアバ
ルブAV18は、排気側のメカニカルブースターポンプ
MBPの手前、すなわち反応室1側に接続される。
【0028】また、反応室1の排気側には、エアバルブ
AV34,35,36,37,38,39,40,4
2,43、自動圧力制御装置APCを介して、メカニカ
ルブースターポンプMBP及びドライポンプDPが接続
され、更に、エアバルブAV44,45,46を介して
排気管EXH1,2,3が各々接続配管される。ところ
で、本実施の形態では、エアバルブAV20,23及び
エアバルブAV2、7との間に、ベントライン5bが接
続され、また、エアバルブ21,24とエアバルブAV
3,11,15,19との間にベントライン5aが接続
される。ベントライン5a、5bには、ドライポンプ2
bが接続配管されて真空排気を行う。
【0029】ところで、反応室1内にシリコン窒化膜を
生成する際、主生成物のSi34以外に、低温となる
と、排気配管等に副生成物としてNH4Clが生じる。
このNH4Clは、常温で固体となるため、パーティク
ルの原因となりウエーハ上の素子の歩留まりを低下させ
る。このため、反応室1からの供給配管であるリアクタ
ライン4への逆拡散を防止する必要がある。本実施の形
態では、反応室1側のエアバルブAV20,21,2
2,23,24,25を閉状態として、ベントライン5
a,5bにより、真空排気をすることにより、反応室1
とリアクタラインとが遮断されるため、逆拡散を防止す
ることができる。
【0030】次に、図2で示したシリコン窒化膜を生成
する場合について、図4〜図14により、成膜工程を順
に説明する。図4は、本発明の実際の適用例を示すシリ
コン窒化膜を生成するための半導体製造装置の概要構成
図であり、処理前状態のエアバルブの状態を示すもので
ある。 図に示すように、反応室1内を真空排気するた
めに、エアバルブAV20,21,23,24,35,
37,38,39,43,44を開状態として、メカニ
カルブーススターポンプMBP及びドライポンプDPに
より真空引きを行い、排気管EXH1より排気を行う。
なお、図中、黒丸は開状態、白丸は閉状態を示す。
【0031】図5は、パージ準備状態のエアバルブの状
態を示し、反応室1の真空排気後は、図に示すように、
反応材料供給側のエアバルブAV1、2、3及びエアバ
ルブAV20,21、排気系側のエアバルブAV35,
38,42,43及び44を開状態とし、リアクタライ
ン4aより、窒素を短時間流すパージ処理を行う。な
お、パージとは、窒素を流して、配管内の他のガス等を
押し出し窒素雰囲気とすることをいう。
【0032】図6乃至8は、本発明の実際の適用例を示
すシリコン窒化膜を生成するための半導体製造装置の概
要構成図であり、反応ガス供給準備段階のエアバルブの
状態を示す図である。そして、図6に示すように、更
に、リアクタライン4cのエアバルブAV9,10を開
状態として、アンモニア(NH3)を反応ガスとして流
す準備として、反応ガスの流量を安定させるために、短
時間、アンモニアを流して排気を行う。このとき、リア
クタライン4aの窒素を供給した状態としているのは、
圧力変動をなくすためである。アンモニアの流量が一定
化した後、図7に示すように、反応室1内をアンモニア
雰囲気とするために、反応材料供給側は、リアクタライ
ン4cのエアバルブAV9、11、21を開状態として
パージを行い、リアクタライン4aのエアバルブAV
1,2,3は閉状態として、窒素ガスの供給を停止す
る。
【0033】次に、図8に示すように、リアクタライン
4bのエアバルブAV5,6を開状態とし、ジクロルシ
ランを反応ガスとして流す準備として、反応ガスの流量
を安定させるために、ジクロルシランを短時間流して排
気を行う。このとき、リアクタライン4cのアンモニア
を供給した状態としているのは、同様に圧力変動をなく
すためである。
【0034】図9乃至11は、本発明の実際の適用例を
示すシリコン窒化膜を生成するための半導体製造装置の
概要構成図である。ジクロルシランの流量が一定化した
後、図9に示すように、リアクタライン4bのエアバル
ブAV6を閉状態とし、エアバルブAV5,7,20を
開状態として、反応室1内において、デポジションを開
始させる。デポジションは、反応室1内に、ジクロルシ
ランを供給して、ジクロルシラン及びアンモニアの化学
反応により、高温気相中でシリコン窒化膜を成長させる
ものである。
【0035】ところで、図15の図(a)、(b)及び
(c)は、デポジションの状態を示す概要図である。図
9に示すように、反応室1の近傍のエアバルブAV2
0、21、35、38を開状態としているのは、図15
(a)に示すように、反応ガスをウェーハの右側から供
給して左側へ排気するためである。その後、図10に示
すように、更に、エアバルブAV23,24,37,3
9を開状態としているのは、図15(b)に示すよう
に、反応ガスをウェーハの両側から供給して、ウェーハ
の両側より排気するためである。
【0036】更に、図11に示すように、エアバルブA
V23,24,37,39を開状態とし、エアバルブA
V20,21,35,38を閉状態としているのは、図
15(c)のように反応ガスをウェーハの左側から供給
し右側へ排気するためである。このように、反応ガスの
流れを図15(a),(b),(c)のように変更して
いるのは、反応ガスの排気よどみをなくして、ウェーハ
上に均一にシリコン窒化膜を生成するためである。
【0037】図12は、本発明の実際の適用例を示すシ
リコン窒化膜を生成するための半導体製造装置の概要構
成図であり、反応ガスを供給し、デポジション後のエア
バルブの状態を示す図、図13は、本発明の実際の適用
例を示すシリコン窒化膜を生成するための半導体製造装
置の概要構成図であり、パージ状態のエアバルブの状態
を示す図、図14は本発明の実際の適用例を示すシリコ
ン窒化膜を生成するための半導体製造装置の概要構成図
であり、真空排気状態のエアバルブの状態を示す図であ
る。
【0038】デポジション後は、図12に示すように、
リアクタライン4a及びリアクタライン4cより、エア
バルブAV1,2,23及びAV9,11,24を開状
態として、窒素及びアンモニアを反応ガスとして、パー
ジを行う。その後、図13のように、処理前と同様に、
リアクタライン4aから窒素ガスを供給して、反応室1
のパージを行う。反応室1が窒素雰囲気になった後、真
空排気を行う。
【0039】真空排気は、図14に示すように、反応室
1と直接接続するエアバルブAV20,21,22,2
3,24,25を閉状態とし、ベントライン5a,5b
の各エアバルブAV51,52を開状態として、ドライ
ポンプ2bにより真空引きを行う。このとき、反応室1
と直接接続するエアバルブAV20,21,22,2
3,24,25が閉状態となっているために、リアクタ
ラインに反応ガスが逆拡散するようなことがなくなり、
パーティクルが発生することを防止することができる。
【0040】ところで、図3は、本発明の第3の実施の
形態を示す液体ソースを供給する場合の半導体製造装置
の概要構成図である。図に示すように、Ta25,BS
T,PZT等の液体ソースガスを供給する場合には、リ
アクタライン4cには、質量流量調整器MFCの替わり
に流量制御ユニットFCUがエアバルブAV53とAV
54との間に接続される。また、液体ソースの真空排気
のために、ベントライン5cがエアバルブAV21,2
4とエアバルブAV54との間に接続配管される。な
お、図3に示したような液体ソースガスを反応ガスを供
給する場合には、処理前の真空排気のときに、ベントラ
イン5cのエアバルブAV50を開状態としておく点
が、第2の実施の形態の場合と異なる。
【0041】液体ソースの場合には、高温気化して反応
ガスとして供給されるが、温度が下がると液化して配管
内に付着しやすいために、付着物を取り除く必要があ
り、特に、窒素(N2)等の不活性ガスを供給しながら
の真空排気が望まれる。このため、本実施の形態では、
ベントライン5cを設けて、反応室1とリアクタライン
を遮断した状態で、真空排気するようにしたので、反応
室1の状態に関係なく、付着物を除去することができ
る。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明は、反応室より
排気可能な排気配管と、反応室側より、第2の切り替え
弁,反応材料の流量を調整する流量制御調整器及び第1
の切り替え弁を順に配設し、反応材料の供給を行う供給
配管とを備えてなる半導体製造装置において、上記供給
配管の上記第2の切り替え弁と上記流量調整器との間に
接続配管され、真空排気を行うポンプに接続されたベン
ト配管を備えてなり、上記第2の切り替え弁を閉状態と
して、上記反応室と上記供給配管との間を遮断し、上記
ベント配管より上記供給配管内の真空排気を行うように
したので、反応室から供給配管に成膜時に副生成物が生
じるプロセスにおいて、供給配管への逆拡散を防止する
ことができ、供給配管内の副生成物の付着、堆積がなく
なり、パーティクルの発生を未然に防止することができ
る。
【0043】また、反応材料が液体ソースの場合には、
液体ソースは、高温気化して反応ガスとして供給される
が、温度が下がると液化して配管内に付着しやすいが、
ベント配管を設けて、反応室とリアクタラインを遮断し
た状態で真空排気するようにしたので、反応室の状態に
関係なく、付着物を除去できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す半導体製造装置の概
要構成図であり、(a)は成膜時の状態を示す図、
(b)は真空排気時の状態を示す図である。
【図2】本発明の実際の適用例を示すシリコン窒化膜を
生成するための半導体製造装置の概要構成図である。
【図3】本発明の実際の適用例を示す液体ソースを供給
する場合の半導体製造装置の概要構成図である。
【図4】本発明の実際の適用例を示すシリコン窒化膜を
生成するための半導体製造装置の概要構成図であり、処
理前状態のエアバルブの状態を示す図である。
【図5】パージ準備状態のエアバルブの状態を示す図で
ある。
【図6】反応ガス供給準備段階のエアバルブの状態を示
す図である。
【図7】同じく反応ガス供給準備段階のエアバルブの状
態を示す図である。
【図8】同じく反応ガス供給準備段階のエアバルブの状
態を示す図である。
【図9】反応ガスを供給し、デポジション状態のエアバ
ルブの状態を示す図である。
【図10】同じく反応ガスを供給し、デポジション状態
のエアバルブの状態を示す図である。
【図11】同じく反応ガスを供給し、デポジション状態
のエアバルブの状態を示す図である。
【図12】反応ガスを供給し、デポジション後のエアバ
ルブの状態を示す図である。
【図13】パージ状態のエアバルブの状態を示す図であ
る。
【図14】真空排気状態のエアバルブの状態を示す図で
ある。
【図15】(a)、(b)及び(c)は本発明のデポジ
ションの状態を示す概要図である。
【図16】従来の半導体製造装置の概要構成図であり、
(a)は成膜時の状態を示す図、(b)は、真空排気時
の状態を示す図である。
【図17】従来の実際の適用例を示すシリコン窒化膜を
生成するための半導体製造装置の概要構成図であり、真
空排気状態のエアバルブの状態を示す図である。
【図18】従来の実際の適用例を示す液体ソースを供給
する場合の半導体製造装置の概要構成図である。
【符号の説明】
1 反応室 2a,2b ポンプ 4 リアクタライン(供給配管) 5 ベントライン(ベント配管) AV1,AV2,AV3 エアバルブ(切り替え弁) MFC 質量流量調整器(流量調整器)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応室より排気可能な排気配管と、反応
    室側より、第2の切り替え弁,反応材料の流量を調整す
    る流量調整器及び第1の切り替え弁を順に配設し、反応
    材料の供給を行う供給配管とを備えてなる半導体製造装
    置において、 上記供給配管の上記第2の切り替え弁と上記流量調整器
    との間に接続配管され、真空排気を行うポンプに接続さ
    れたベント配管を備えてなり、 上記第2の切り替え弁を閉状態として、上記反応室と上
    記供給配管との間を遮断し、上記ベント配管より上記供
    給配管内の真空排気を行うようにしたことを特徴とする
    半導体製造装置。
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