JPH11185891A - フラットケーブルの接続方法及び接続構造 - Google Patents

フラットケーブルの接続方法及び接続構造

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JPH11185891A
JPH11185891A JP9351618A JP35161897A JPH11185891A JP H11185891 A JPH11185891 A JP H11185891A JP 9351618 A JP9351618 A JP 9351618A JP 35161897 A JP35161897 A JP 35161897A JP H11185891 A JPH11185891 A JP H11185891A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルの挿入を簡単に行う。 【解決手段】 フラットケーブル10の先端には導線1
2が露出された挿入部14が設けられ、挿入部14から
その後方の所定領域の裏面に補強板15が張られて補強
部17とされ、補強板15には切欠溝16が形成されて
いる。ハウジング20におけるターミナル30の収容さ
れた挿入口25の前方には載置面23が形成され、挿入
口25と反対側の端部に係止段部28が形成されてい
る。補強部17を切欠溝16から山形に屈曲して載置面
23上に載せ、補強板15の後縁を係止段部28に当て
る。山の頂上を押し込むと、補強部17は後方への滑り
止めをなされつつ前方に向けて扁平化され、挿入部14
は大きな挿入力を持って挿入口25内に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
の接続方法及び接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図21及び図22によって従来の技術を
説明する。フラットケーブル1の一般的な構造は、図2
1に示すように、帯状の樹脂ベース上に複数の導線2が
配線され、先端側の一定領域(挿入部4)を除いて樹脂
フィルムでカバーすることで全体として可撓性を保有
し、挿入部4のみに剛性を付与すべく裏面に補強板3が
張られた構造である。一方、上記のようなフラットケー
ブル1を接続するためのコネクタとしては、無挿入力タ
イプのものと、有挿入力タイプのものとが知られてお
り、有挿入力タイプのものが同図左側に示されている。
これは、ハウジング5に前面に開口した挿入口5Aが形
成される一方、複数のスリット状のキャビティ6が列設
されてそれぞれに二股状のアーム部7を有するターミナ
ル8が装着され、上方のアーム部7の先端に接点部9が
設けられた構造である。そして、図21の矢線に示すよ
うに、フラットケーブル1の挿入部4がターミナル8の
両アーム部7を広げつつ挿入口5Aに挿入され、両アー
ム部7により弾性的に挟持されるとともに、対応する導
線2と接点部9同士が接触して導通が取られるようにな
っている。
【0003】ところで有挿入力タイプのコネクタにフラ
ットケーブル1を接続する場合には、挿入の際にターミ
ナル8から抵抗を受け、一方フラットケーブル1は上記
のように可撓性に富んでいていわゆる腰の弱い構造であ
るため、図22に示すように、座屈変形を伴って挿入が
し辛いという問題があった。尤も、ターミナル8の両ア
ーム部7の間隔を予め広げた構造とすれば、抵抗が小さ
くなって挿入がスムーズに行えるが、逆に抜け止めの保
持力が弱くなるため簡単には採用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような挿入時に
おけるフラットケーブル1の座屈変形を防止するために
は、例えば剛性に富んだ挿入部4の後端部分を指で摘ん
で挿入することが考えられるが、特にフラットケーブル
1が小型であると、指がすぐにハウジング5の前面に当
たってしまい却って挿入し難い。またそれを避けるため
に、補強板3を後方に長く延ばして剛性の高い領域を広
く取り、その後端側を摘んで挿入することも考えられる
が、そうするとフラットケーブル1を屈曲し得る部分が
より後方に限定されることになって、ハウジング5の前
方に大きなスペースを要する結果となる。すなわち、有
挿入力タイプのコネクタにフラットケーブルをスムーズ
に接続することについて、必ずしも有効な解決策が見い
出せていないのが実状であった。本発明は上記のような
事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、
フラットケーブルのスムーズな挿入を実現させ、その作
業性を向上させるところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、ハウジングに開口
された挿入口には接点部が配され、表面に導線が配され
た可撓性を有するフラットケーブルの挿入部を前記挿入
口に挿入して、前記接点部と前記導線とを接続するため
の方法であって、前記ハウジングには前記挿入口の手前
側に前記フラットケーブルの載置面を設けておき、前記
フラットケーブルにおける挿入部の後ろ側を山形に屈曲
して前記載置面に載せた後、前記山の頂上を押し込むこ
とにより前記挿入部を前記挿入口に挿入するところに特
徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、ハウジングに開口され
た挿入口には接点部が配され、表面に導線が配された可
撓性を有するフラットケーブルの挿入部を前記挿入口に
挿入して、前記接点部と前記導線とを接続するための構
造であって、前記ハウジングにおける前記挿入口の手前
側には、前記フラットケーブルの挿入部付近を載置可能
な載置面が形成される一方、前記フラットケーブルは、
前記挿入部の後ろ側で山形に屈曲された状態で前記載置
面上に載置可能に形成されている構成としたところに特
徴を有する。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記フラットケーブルは、その長さ方向の先端縁に
前記挿入部が形成され、かつこのフラットケーブルを横
切って稜線を頂くような山形に屈曲可能とされている一
方、前記ハウジングでは、前記載置面と前記挿入口とが
前記フラットケーブルの長さ方向に沿った向きに並んで
形成され、かつ前記載置面の前記挿入口と反対側の縁部
には前記フラットケーブルの山の後方側の裾に係止する
係止部が設けられているところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記フラットケーブルは、その長さ方向の先端側の
側縁に前記挿入部が形成され、かつこのフラットケーブ
ルの長さ方向に沿った稜線を頂くような山形に屈曲可能
とされている一方、前記ハウジングでは、前記載置面と
前記挿入口とが前記フラットケーブルを横切る方向に並
んで形成され、かつ前記載置面には前記フラットケーブ
ルの山の前記挿入部とは反対側の裾に係止する係止部が
設けられているところに特徴を有する。
【0009】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、前記フラットケーブルは、その長さ方向の先端側の
両側縁に前記挿入部が形成され、かつこのフラットケー
ブルの長さ方向に沿った稜線を頂くような山形に屈曲可
能とされている一方、前記ハウジングでは、前記載置面
における前記フラットケーブルを横切る方向の両側に前
記挿入口が形成されているところに特徴を有する。
【0010】請求項6の発明は、請求項2ないし請求項
5のいずれかの発明において、前記ハウジングには、前
記載置面上で前記フラットケーブルの山が扁平化された
場合に、このフラットケーブルと係合してその浮き上が
りを規制する浮き上がり規制部が設けられているところ
に特徴を有する。
【0011】請求項7の発明は、請求項2の発明におい
て、前記ハウジングには前記載置面を覆う蓋体が開閉可
能に設けられ、この蓋体が閉鎖された場合には前記フラ
ットケーブルの挿入部が前記接点部に押し付けられる設
定となっているところに特徴を有する。
【0012】
【発明の作用及び効果】<請求項1及び請求項2の発明
>フラットケーブルを挿入部の後方の位置で山形に屈曲
した状態で載置面上に載せ、山の頂上を押し込むと、山
が扁平化されつつ挿入部が挿入口に押し入れられる。挿
入部のすぐ後方の位置から押し込んで挿入口に挿入でき
るので、座屈を生じることなく円滑に挿入することがで
きる。
【0013】<請求項3の発明>フラットケーブルの屈
曲された山の頂上を押し込むと、山の後方側の裾が係止
部で係止されて、後方への滑り止めがなされつつ山が前
方に扁平化され、挿入部は強い押し込み力を持って前方
の挿入口に挿入される。 <請求項4の発明>フラットケーブルの屈曲された山の
頂上を押し込むと、山の挿入部を設けた側と反対側の裾
が係止部で係止されて滑り止めがなされつつ、山が側方
に扁平化され、挿入部は強い押し込み力を持って側方の
挿入口に挿入される。 <請求項5の発明>フラットケーブルの屈曲された山の
頂上を押し込んで扁平化させると、両側の挿入部がそれ
ぞれ対応する挿入口に同時に挿入される。
【0014】<請求項6の発明>山が扁平化されて挿入
部が正規に挿入されると、浮き上がり規制部により載置
面に押し付けられた部分の浮き上がりが規制される。山
の復元が阻止されて、挿入部に抜け方向の力が作用する
ことが防止される。 <請求項7の発明>蓋体に対してフラットケーブルの挿
入部を接点に押し付ける機能を持たせたので、接点側で
挿入部を挟持する力を低減または無くすことも可能であ
って、挿入部を挿入する際の低挿入力または無挿入力化
を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
4によって説明する。図1において、符号10はフラッ
トケーブルであって、可撓性を有する帯状の基材11の
上面に複数条の導線12が平行に配線され、先端側の短
寸の領域を除いた上面が樹脂フィルム13でカバーさ
れ、先端部に導線12が露出された挿入部14が形成さ
れている。この挿入部14からその後方の所定領域にわ
たる下面には、剛性の高い素材からなる補強板15が接
着され、この補強板15の張られた部分が補強部17と
なっている。また、補強板15の長さ方向の中央部の下
面には、切欠溝16が全幅にわたって形成されていて、
詳しくは後記するように、この切欠溝16から補強部1
7が屈曲できるようになっている。
【0016】このフラットケーブル10を接続するため
のハウジング20は、扁平なブロック状に形成され、図
示しない回路基板に取り付けられる。ハウジング20の
上面には、後端側(図1の右側)と、左右の側縁に壁部
21,22が立ち上がって形成されており、壁部21,
22で囲まれた部分の底面が載置面23となっている。
載置面23の横幅はフラットケーブル10のそれとほぼ
等しくなっている。
【0017】後端の壁部21の内面には、フラットケー
ブル10の挿入部14が挿入される挿入口25が横向き
に形成されている。また、後端の壁部21から載置面2
3の奥側にわたる部分には、複数のスリット状のキャビ
ティ26が、挿入口25と交差するようにして横方向に
間隔を開けて形成されており、各キャビティ26内に、
ターミナル30がそれぞれ後面(図1の右側)から挿入
されて収容されている。
【0018】ターミナル30は導電性の金属板を打ち抜
いて形成されており、支柱31の前縁の上端側に短寸の
上部アーム32が突設されるとともに、下端側にヘアピ
ン状に屈曲された下部アーム33が形成され、両アーム
32,33の先端にはそれぞれ接点部34,35が対向
して形成されている。両接点部34,35は、フラット
ケーブル10の挿入部14を弾性的に挟持可能な間隔を
開けて対応している。なお、ターミナル30の支柱31
の下端から後方に突設された接続部36は、ハウジング
20が回路基板に取り付けられた場合に、回路基板上の
導電路と半田付けにより接続されるようになっている。
また、ハウジング20の載置面23における挿入口25
とは反対側の縁部には、フラットケーブル10の補強板
15の後縁に係止する係止段部28が突設されている。
【0019】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いて挿入手順について説明する。まず、図2に示
すように、フラットケーブル10の補強部17を、補強
板15の切欠溝16から山形となるように屈曲する。こ
の山形の補強部17をハウジング20の載置面23上に
載せ、図3に示すように、補強板15の後縁を係止段部
28に当てる。このとき挿入部14は挿入口25の少し
手前に位置している。係る状態から同図の矢線に示すよ
うに、指Fで山の頂上を押し込む。そうすると、山の後
方側の裾が係止段部28に当たっていることで後方への
滑り止めがなされつつ、山が前方に向けて扁平化され、
先端の挿入部14は強い押し込み力を持って前方の挿入
口25に挿入される。これにより、図4に示すように、
挿入部14は下部アーム33を撓み変形させつつ挿入さ
れ、下部アーム33の復元弾力によって上下のアーム3
2,33間で挟持されるとともに、各導線12が上部ア
ーム32の接点部34と接触して導通が取られる。
【0020】以上説明したように本実施形態によれば、
剛性の高い補強部17を山形に屈曲しておき、その山の
頂上を押して扁平化させることで挿入部14を挿入口2
5内に挿入するようにしたから、途中で座屈等を起こす
ことなく大きな力で挿入することができ、フラットケー
ブル10の接続作業を簡単にかつ確実に行うことができ
る。
【0021】<第2実施形態>図5は、本発明の第2実
施形態を示す。この第2実施形態では、フラットケーブ
ル10の補強部17を山形に屈曲する場合に屈曲がより
しやすいように、補強板が2枚の補強板15A,15A
に分割されて、間に隙間18を設けて貼られている。そ
れ以外の構造並びに作用効果については、第1実施形態
と同様である。
【0022】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図6ないし図10によって説明する。この第3実
施形態では、図6に示すように、フラットケーブル10
に張られた補強板15において、その後端の左右の側縁
に、小幅の係止片41が外側に張り出し形成されてい
る。一方ハウジング20側では、左右の壁部22におけ
る係止段部28のすぐ内側に入った位置に、上縁から載
置面23の位置に達する係止溝42が形成されている。
この係止溝42には、上記した補強板15の係止片41
が嵌入可能であり、この係止溝42の下端部の対向面に
は、図10に示すように、一対の突部43が形成されて
いる。その他の構造については前記第1実施形態と同様
であって、同一機能を有する部位については同一符号を
付すことで重複した説明は省略する。
【0023】第3実施形態の作用は以下のようである。
図7に示すように、フラットケーブル10の補強部17
を切欠溝16から山形となるように屈曲したのち、係止
片41を係止溝42に合わせてハウジング20の載置面
23に向けて押し込む。係止片41は、図10の実線に
示すように、斜め姿勢となって一方の突部43の下側に
入り込む。このとき補強板15の後縁は係止段部28に
当たる。続いて、図8に示すように指で山の頂上を押し
込むと、図9に示すように後方への滑り止めがなされつ
つ山が扁平化され、先端の挿入部14は強い押し込み力
を持って前方の挿入口25に挿入される。これにより、
挿入部14はターミナル30の上下の両アーム32,3
3間で挟持されるとともに、各導線12が上部アーム3
2の接点部34と接触して導通が取られる。この間、補
強板15の係止片41は、図10の鎖線に示すように、
両突部43の下側に入り込み、上方への浮き上がりが防
止された状態となる。
【0024】この第3実施形態では、フラットケーブル
10の接続作業を簡単にかつ確実に行うことができる効
果に加え、係止片41が突部43に係止されて補強部1
7が山形に復元することが規制されることで、挿入部1
4に抜き方向の力が作用することが防止され、また、補
強板15の後縁が係止段部28に係止された状態に保持
されることで、フラットケーブル10に後方への引張力
が作用しても挿入部14までには及ばず、もって保持力
を高めることができる。
【0025】<第4実施形態>図11は本発明の第4実
施形態を示す。この第4実施形態では、ハウジング20
に、載置面23の上方を覆う蓋板45が備えられてい
る。この蓋板45は、後端の壁部21の上縁に設けられ
たヒンジ46を介して開閉可能に一体形成されており、
一方、ハウジング20の左右の壁部22の内面には、一
対のロック突部47が対向して形成されている。したが
って、既述した要領でフラットケーブル10の挿入部1
4を挿入口25に挿入したのち、蓋板45を鎖線に示す
ように閉めてロック突部47でロックすると、この蓋板
45によりフラットケーブル10の補強部17が山形に
復元しようとすることが防止される。
【0026】なお、フラットケーブル10の挿入部14
を、露出した導線12が下面側に来る向きで挿入して、
各導線12がターミナル30における下部アーム33の
接点部35に接触する形態とした場合、上記の蓋板45
を利用してフラットケーブル10を載置面23に向けて
押圧しつつ、挿入部14を下部アーム33の接点部35
に向けて押し付ける構造とすると、ターミナル30の両
アーム32,33の間で挿入部14を挟持する力が不要
にでき、それにより挿入部14を挿入する際の無挿入力
化を実現することができる。
【0027】<第5実施形態>さらに、本発明の第5実
施形態を図12ないし図16によって説明する。この第
5実施形態のフラットケーブル50は、図12に示すよ
うに、可撓性を有する帯状の基材51の先端部の両側に
突出部51Aが設けられたT字状に形成されており、こ
の基材51の上面に複数条の導線52が平行に配線され
たのち、導線52が二手に分かれて直角に屈曲されて各
突出部51Aの先端縁まで配線されている。基材51の
上面は、両突出部51Aを除いて樹脂フィルム53でカ
バーされ、図13に示すように、先端の左右両側に、導
線52が露出された2個の挿入部54が側方に出っ張っ
て形成されている。両挿入部54にわたる下面には、剛
性の高い素材からなる補強板55が接着され、補強部5
7となっており、補強板55の長さ方向の中央部の下面
には、同じく切欠溝56が全幅にわたって形成されてい
る。
【0028】このフラットケーブル50を接続するため
のハウジング60は、図13に示すように扁平なブロッ
ク状に形成され、同じく図示しない回路基板に取り付け
られる。ハウジング60の上面には、後端側(図13の
奥側)と、左右の側縁に壁部61,62が立ち上がって
形成されており、壁部61,62で囲まれた部分の底面
が載置面63となっている。
【0029】左右の壁部62の内面には、フラットケー
ブル50の挿入部54が挿入される挿入口65がそれぞ
れ対向して形成されている。また、左右の壁部62から
載置面63にわたる部分には、それぞれ複数のスリット
状のキャビティ66が、挿入口65と交差するようにし
て横方向に間隔を開けて形成されており、各キャビティ
66内に、ターミナル30がそれぞれ外面から挿入され
て収容されている。ターミナル30の形状は、第1実施
形態に示したものと同様である。
【0030】続いて第5実施形態における挿入手順を説
明する。まず、図14に示すように、フラットケーブル
50が補強板55の切欠溝56の部分で屈曲されて、補
強部57からその後方にわたる領域において、長さ方向
に沿って稜線を頂くような山形に形成される。次に、山
形とされた補強部57をハウジング60の載置面63上
に載せる。両挿入部54は、図15に示すように、左右
の挿入口65の少し手前に位置している。係る状態から
指Fで山の頂上を押し込むと、補強部57が載置面63
上で扁平化されつつ、両挿入部54は強い押し込み力を
持って対応する挿入口65に挿入される。これにより、
図16に示すように、挿入部54は下部アーム33を撓
み変形させつつ挿入され、下部アーム33の復元弾力に
よって両アーム32,33間で挟持されるとともに、各
導線52が上部アーム32の接点部34と接触して導通
が取られる。同様に、挿入部54を途中で座屈を起こす
ことなく大きな力で挿入口65内に挿入でき、フラット
ケーブル50の接続作業を簡単にかつ確実に行うことが
できる。
【0031】なお、第5実施形態に示した挿入方法は、
フラットケーブル50の形状を、挿入部54が左右いず
れか一側のみに出っ張り状に設けられた形状とする一
方、ハウジング60側では、左右いずれかの壁部62の
みに挿入口65を設けた構造とした場合に適用できる。
すなわち、フラットケーブル50の先端側を、長さ方向
に沿って稜線を頂くような山形に形成してハウジング6
0の載置面63上に載せ、その山の頂上を押し込むと、
挿入部54を設けた側と反対側の山の裾の部分が、挿入
口65が設けられた側とは反対側の壁部62に当たって
滑り止めされつつ載置面63上で扁平化され、挿入部5
4は強い押し込み力を持って挿入口65に挿入される。
【0032】<第6実施形態>図17及び図18は、本
発明の第6実施形態を示す。この実施形態では、ハウジ
ング60における後側の壁部61の内面に、フラットケ
ーブル50を外すための治具Gが挿入可能な治具挿入口
70が、上縁から載置面63に達するように形成されて
いる。すなわち、図18に示すように、接続されたフラ
ットケーブル50をハウジング60から外す場合に、治
具挿入口70に治具Gを差し込んでフラットケーブル5
0の先端を引っ掛けてめくると、両挿入部54を挿入口
65から引き出しつつ簡単に外すことができる。
【0033】<第7実施形態>図19は第7実施形態を
示し、フラットケーブル50の先端側は、予め長さ方向
に沿って稜線を頂くような山形に形成されていてもよ
い。 <第8実施形態>図20は第8実施形態を示す。この第
8実施形態では、第5実施形態に示したような形状のフ
ラットケーブル50において、補強部57を山形に屈曲
する場合に屈曲しやすいように、補強板が2枚の補強板
55A,55Aに分割されて間に隙間58を設けて貼ら
れている。
【0034】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第4実施形態に示したハウジングに蓋体を設ける
ことは、第5実施形態に例示された構造のハウジングに
も適用可能である。 (2)第1実施形態に例示したハウジングにおいても、
その左右の壁部に、第6実施形態に示した治具挿入口を
設けることが可能である。 (3)第1実施形態に例示した形状のフラットケーブル
においても、その補強部を予め屈曲して形成しておいて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のフラットケーブルとハ
ウジングの一部切欠斜視図
【図2】フラットケーブルの載置動作を示す斜視図
【図3】フラットケーブルの押し込み動作を示す一部切
欠斜視図
【図4】フラットケーブルの接続完了状態の一部切欠斜
視図
【図5】第2実施形態に係るフラットケーブルの裏面か
ら見た斜視図
【図6】第3実施形態のフラットケーブルとハウジング
の斜視図
【図7】フラットケーブルの載置動作を示す斜視図
【図8】フラットケーブルの押し込み動作を示す斜視図
【図9】フラットケーブルの接続完了状態の斜視図
【図10】浮き上がり防止部分の構造を示す部分拡大正
面図
【図11】第4実施形態に係るハウジングの斜視図
【図12】本発明の第5実施形態に係るフラットケーブ
ルの分解斜視図
【図13】フラットケーブルとハウジングの一部切欠斜
視図
【図14】フラットケーブルの載置動作を示す斜視図
【図15】フラットケーブルの押し込み動作を示す斜視
【図16】フラットケーブルの接続完了状態の一部切欠
斜視図
【図17】第6実施形態に係るハウジングの一部切欠斜
視図
【図18】フラットケーブルの取り外し動作を示す一部
切欠斜視図
【図19】第7実施形態に係るフラットケーブルの斜視
【図20】第8実施形態に係るフラットケーブルの裏面
から見た斜視図
【図21】従来例の一部切欠斜視図
【図22】フラットケーブルが座屈した状態を示す一部
切欠側面図
【符号の説明】
10…フラットケーブル 12…導線 14…挿入部 15…補強板 16…切欠溝 17…補強部 20…ハウジング 23…載置面 25…挿入口 26…キャビティ 28…係止段部 30…ターミナル 32,33…アーム 34,35…接点部 15A…補強板 18…隙間 41…係止片 42…係止溝 43…突部 45…蓋板 50…フラットケーブル 52…導線 54…挿入部 55…補強板 56…切欠溝 57…補強部 60…ハウジング 63…載置面 65…挿入口 66…キャビティ 55A…補強板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに開口された挿入口には接点
    部が配され、表面に導線が配された可撓性を有するフラ
    ットケーブルの挿入部を前記挿入口に挿入して、前記接
    点部と前記導線とを接続するための方法であって、 前記ハウジングには前記挿入口の手前側に前記フラット
    ケーブルの載置面を設けておき、前記フラットケーブル
    における挿入部の後ろ側を山形に屈曲して前記載置面に
    載せた後、前記山の頂上を押し込むことにより前記挿入
    部を前記挿入口に挿入することを特徴とするフラットケ
    ーブルの接続方法。
  2. 【請求項2】 ハウジングに開口された挿入口には接点
    部が配され、表面に導線が配された可撓性を有するフラ
    ットケーブルの挿入部を前記挿入口に挿入して、前記接
    点部と前記導線とを接続するための構造であって、 前記ハウジングにおける前記挿入口の手前側には、前記
    フラットケーブルの挿入部付近を載置可能な載置面が形
    成される一方、前記フラットケーブルは、前記挿入部の
    後ろ側で山形に屈曲された状態で前記載置面上に載置可
    能に形成されていることを特徴とするフラットケーブル
    の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記フラットケーブルは、その長さ方向
    の先端縁に前記挿入部が形成され、かつこのフラットケ
    ーブルを横切って稜線を頂くような山形に屈曲可能とさ
    れている一方、前記ハウジングでは、前記載置面と前記
    挿入口とが前記フラットケーブルの長さ方向に沿った向
    きに並んで形成され、かつ前記載置面の前記挿入口と反
    対側の縁部には前記フラットケーブルの山の後方側の裾
    に係止する係止部が設けられていることを特徴とする請
    求項2記載のフラットケーブルの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記フラットケーブルは、その長さ方向
    の先端側の側縁に前記挿入部が形成され、かつこのフラ
    ットケーブルの長さ方向に沿った稜線を頂くような山形
    に屈曲可能とされている一方、前記ハウジングでは、前
    記載置面と前記挿入口とが前記フラットケーブルを横切
    る方向に並んで形成され、かつ前記載置面には前記フラ
    ットケーブルの山の前記挿入部とは反対側の裾に係止す
    る係止部が設けられていることを特徴とする請求項2記
    載のフラットケーブルの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記フラットケーブルは、その長さ方向
    の先端側の両側縁に前記挿入部が形成され、かつこのフ
    ラットケーブルの長さ方向に沿った稜線を頂くような山
    形に屈曲可能とされている一方、前記ハウジングでは、
    前記載置面における前記フラットケーブルを横切る方向
    の両側に前記挿入口が形成されていることを特徴とする
    請求項2記載のフラットケーブルの接続構造。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングには、前記載置面上で前
    記フラットケーブルの山が扁平化された場合に、このフ
    ラットケーブルと係合してその浮き上がりを規制する浮
    き上がり規制部が設けられていることを特徴とする請求
    項2ないし請求項5のいずれかに記載のフラットケーブ
    ルの接続構造。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングには前記載置面を覆う蓋
    体が開閉可能に設けられ、この蓋体が閉鎖された場合に
    は前記フラットケーブルの挿入部が前記接点部に押し付
    けられる設定となっていることを特徴とする請求項2記
    載のフラットケーブルの接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007188804A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Kenwood Corp フレキシブルフラットケーブルの端部構造

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