JPH1118510A - 植物栽培用パック - Google Patents
植物栽培用パックInfo
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- JPH1118510A JPH1118510A JP9198018A JP19801897A JPH1118510A JP H1118510 A JPH1118510 A JP H1118510A JP 9198018 A JP9198018 A JP 9198018A JP 19801897 A JP19801897 A JP 19801897A JP H1118510 A JPH1118510 A JP H1118510A
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- Japan
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- pack
- seeding
- water
- seeds
- culture
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成育準備作業を簡単に、しかも、衛生的に行
い、また、培養材と種子を一緒に収納袋に収納するよう
にして製作費、材料費の低下を図る。 【解決手段】 収納袋6にロックウール等の人造無機繊
維製の粒状綿から成る培養材と種子を封入して播種パッ
ク2を構成する。播種パック2を不透水性で遮光性の培
器3に収納し、培器3に蓋体4を被せ、培器3および蓋
体4を包装袋5に封入する。包装袋5を破って除去して
蓋体4を外す。培器3内から播種パック2を取り出し、
播種パック2の非水溶性の収納袋6を破って培養材およ
び種子を培器3に収納し、その後、散水し、若しくは水
溶性の収納袋を散水により溶かす。蓋体4を被せて育成
し、発芽後、蓋体4を外し、日当たりの良い場所で育成
する。
い、また、培養材と種子を一緒に収納袋に収納するよう
にして製作費、材料費の低下を図る。 【解決手段】 収納袋6にロックウール等の人造無機繊
維製の粒状綿から成る培養材と種子を封入して播種パッ
ク2を構成する。播種パック2を不透水性で遮光性の培
器3に収納し、培器3に蓋体4を被せ、培器3および蓋
体4を包装袋5に封入する。包装袋5を破って除去して
蓋体4を外す。培器3内から播種パック2を取り出し、
播種パック2の非水溶性の収納袋6を破って培養材およ
び種子を培器3に収納し、その後、散水し、若しくは水
溶性の収納袋を散水により溶かす。蓋体4を被せて育成
し、発芽後、蓋体4を外し、日当たりの良い場所で育成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草、花、野菜等、
各種の植物、特に、エンバクのような短期間で成長する
植物を栽培するのに適する植物栽培用パックに関する。
各種の植物、特に、エンバクのような短期間で成長する
植物を栽培するのに適する植物栽培用パックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の植物栽培用パックとし
て、ポリプロピレン製の培器に、非乾燥状態の培養土を
ビニール製の袋に封入した培養土パックと、植物の種子
を紙製の袋に封入した種子パックとを収納し、培器を厚
紙製の蓋体により覆い、これらをポリエチレン製の袋に
封入した構成が知られている。
て、ポリプロピレン製の培器に、非乾燥状態の培養土を
ビニール製の袋に封入した培養土パックと、植物の種子
を紙製の袋に封入した種子パックとを収納し、培器を厚
紙製の蓋体により覆い、これらをポリエチレン製の袋に
封入した構成が知られている。
【0003】上記構成の植物栽培用パックを使用するに
は、まず、ポリエチレン製の袋を破って除去し、蓋体を
外して培器内から培養土パックと種子パックを取り出
す。次に、培養土パックのビニール製の袋を破って培養
土の大部分を培器に入れる。次に、種子パックの紙製の
袋を破って種子を培器内の培養土上にまく。次に、残し
ておいた培養土を種子の上に被せる。その後、培養土上
から散水して蓋体を被せ、ゴムバンド等により培器に対
して固定状態に保持する。そして、発芽後、蓋体を外
し、培養土、種子を収容してある培器を日当たりの良い
場所に置くことにより、成育することができる。
は、まず、ポリエチレン製の袋を破って除去し、蓋体を
外して培器内から培養土パックと種子パックを取り出
す。次に、培養土パックのビニール製の袋を破って培養
土の大部分を培器に入れる。次に、種子パックの紙製の
袋を破って種子を培器内の培養土上にまく。次に、残し
ておいた培養土を種子の上に被せる。その後、培養土上
から散水して蓋体を被せ、ゴムバンド等により培器に対
して固定状態に保持する。そして、発芽後、蓋体を外
し、培養土、種子を収容してある培器を日当たりの良い
場所に置くことにより、成育することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、非乾燥状態の培養土と種子を一緒にし
て袋に封入すると発芽してしまうため、これを別々の袋
に封入しているが、使用者において種まき作業を行うに
は、蓋体を培器から外した後、培養土パックのビニール
製の袋を破って培養土を培器に入れ、また、種子パック
の紙製の袋を破って種子を培養土上にまき、更に、残し
ておいた培養土を種子の上に被せるなど、一般的な播
種、覆土作業に要求される一連の作業を必要とする。こ
れらの作業は煩わしいばかりでなく、手を汚して非衛生
的である。また、非乾燥状態の培養土を用いているた
め、培養土と種子とを別々に袋に封入する必要があり、
製作費、材料費共にアップとなる。更に、培養土を用い
るため、雑草の種子を含むおそれがあり、栽培に際し、
これらの雑草を抜く必要があり、栽培に手数を要するな
どの問題があった。
来例の構成では、非乾燥状態の培養土と種子を一緒にし
て袋に封入すると発芽してしまうため、これを別々の袋
に封入しているが、使用者において種まき作業を行うに
は、蓋体を培器から外した後、培養土パックのビニール
製の袋を破って培養土を培器に入れ、また、種子パック
の紙製の袋を破って種子を培養土上にまき、更に、残し
ておいた培養土を種子の上に被せるなど、一般的な播
種、覆土作業に要求される一連の作業を必要とする。こ
れらの作業は煩わしいばかりでなく、手を汚して非衛生
的である。また、非乾燥状態の培養土を用いているた
め、培養土と種子とを別々に袋に封入する必要があり、
製作費、材料費共にアップとなる。更に、培養土を用い
るため、雑草の種子を含むおそれがあり、栽培に際し、
これらの雑草を抜く必要があり、栽培に手数を要するな
どの問題があった。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、成育準備作業を簡単に、しかも、衛生
的に行うことができ、また、培養材と種子を一緒に収納
袋に収納することができ、したがって、製作費、材料費
の低下を図ることができるようにした植物栽培用パック
を提供することを目的とするものである。
するものであり、成育準備作業を簡単に、しかも、衛生
的に行うことができ、また、培養材と種子を一緒に収納
袋に収納することができ、したがって、製作費、材料費
の低下を図ることができるようにした植物栽培用パック
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の植物栽培用パックは、収納袋にロックウー
ル、ガラスウール、セラミックファイバー等の人造無機
繊維から成る乾燥状態の培養材および種子が封入された
播種パックと、この播種パックを収納する不透水性で遮
光性の培器と、この培器の上方開放部を開放可能に閉塞
する遮光性の蓋体とを備えたものである。
め、本発明の植物栽培用パックは、収納袋にロックウー
ル、ガラスウール、セラミックファイバー等の人造無機
繊維から成る乾燥状態の培養材および種子が封入された
播種パックと、この播種パックを収納する不透水性で遮
光性の培器と、この培器の上方開放部を開放可能に閉塞
する遮光性の蓋体とを備えたものである。
【0007】上記目的を達成するため、本発明の他の植
物栽培用のパックは、上記構成において、培器および蓋
体を封入する合成樹脂フィルム製の包装袋を備えたもの
である。
物栽培用のパックは、上記構成において、培器および蓋
体を封入する合成樹脂フィルム製の包装袋を備えたもの
である。
【0008】そして、上記各構成において、収納袋を合
成樹脂フィルム、または水溶紙により形成することがで
き、また、培養材として人造無機繊維製の粒状綿を用い
ることができ、また、培器を、厚紙と、この厚紙の少な
くとも内面に設けられた合成樹脂製ラミネート層とから
成る不透水性で遮光性の材料により形成することができ
る。
成樹脂フィルム、または水溶紙により形成することがで
き、また、培養材として人造無機繊維製の粒状綿を用い
ることができ、また、培器を、厚紙と、この厚紙の少な
くとも内面に設けられた合成樹脂製ラミネート層とから
成る不透水性で遮光性の材料により形成することができ
る。
【0009】上記構成の本発明によれば、包装袋を備え
ている場合にはこの包装袋を破って除去し、蓋体を外し
た後、播種パックの収納袋が合成樹脂製フィルム等の非
水溶性材料である場合にはこの播種パックを培器から取
り出し、その収納袋を破って培養材および種子を培器に
収納して散水し、若しくは播種パックの収納袋が水溶紙
製である場合にはこの播種パックを培器に収納した状態
で散水し、蓋体を被せて育成し、発芽後、蓋体を外し、
培養材および種子を収容してある培器を日当たりの良い
場所に置くことにより、育成することができる。そし
て、上記培養材として、ロックウール、ガラスウール、
セラミックファイバー等の人造無機繊維を用い、この人
造無機繊維と種子を一つの収納袋に播種後の状態で封入
しているので、この収納袋から取り出して培器内に移し
て散水し、若しくは単に散水するだけでよく、播種等の
作業を不要とすることができる。
ている場合にはこの包装袋を破って除去し、蓋体を外し
た後、播種パックの収納袋が合成樹脂製フィルム等の非
水溶性材料である場合にはこの播種パックを培器から取
り出し、その収納袋を破って培養材および種子を培器に
収納して散水し、若しくは播種パックの収納袋が水溶紙
製である場合にはこの播種パックを培器に収納した状態
で散水し、蓋体を被せて育成し、発芽後、蓋体を外し、
培養材および種子を収容してある培器を日当たりの良い
場所に置くことにより、育成することができる。そし
て、上記培養材として、ロックウール、ガラスウール、
セラミックファイバー等の人造無機繊維を用い、この人
造無機繊維と種子を一つの収納袋に播種後の状態で封入
しているので、この収納袋から取り出して培器内に移し
て散水し、若しくは単に散水するだけでよく、播種等の
作業を不要とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1ないし図3は本発明の
第1の実施形態による植物栽培用パックを示し、図1は
一部破断正面図、図2は包装袋に封入する前の状態の一
部切欠斜視図、図3は成育時の状態の断面図である。
て図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1ないし図3は本発明の
第1の実施形態による植物栽培用パックを示し、図1は
一部破断正面図、図2は包装袋に封入する前の状態の一
部切欠斜視図、図3は成育時の状態の断面図である。
【0011】図1ないし図3に示すように、本実施の形
態の植物栽培用パック1は、播種パック2と、培器3
と、蓋体4と、包装袋5とから構成されている。
態の植物栽培用パック1は、播種パック2と、培器3
と、蓋体4と、包装袋5とから構成されている。
【0012】播種パック2について説明すると、ポリエ
チレン等の合成樹脂フィルムから成る収納袋6にロック
ウール、ガラスウール、セラミックファイバー等のガラ
ス質の人造無機繊維製の微粒綿、若しくは細粒綿、すな
わち、粒状綿から成る乾燥状態の培養材7および多数の
エンバク等の種子8が混合されて封入されている。培養
材7は、その一例として、安山岩、玄武岩が約1500
℃で溶融されてロックウールが形成され、このロックウ
ールが破砕された後、造粒機により粒径が0.5mm〜
2.35mm程度の微粒綿、若しくは粒径が2.35m
m〜5mm程度の細粒綿、若しくはその両方に形成され
ている(なお、10mm〜30mmの粒径に形成するこ
ともできる。)。培養材7として上記のような粒状綿を
用いることにより、種子8を簡単に、かつほぼ均一に混
入させることができる。
チレン等の合成樹脂フィルムから成る収納袋6にロック
ウール、ガラスウール、セラミックファイバー等のガラ
ス質の人造無機繊維製の微粒綿、若しくは細粒綿、すな
わち、粒状綿から成る乾燥状態の培養材7および多数の
エンバク等の種子8が混合されて封入されている。培養
材7は、その一例として、安山岩、玄武岩が約1500
℃で溶融されてロックウールが形成され、このロックウ
ールが破砕された後、造粒機により粒径が0.5mm〜
2.35mm程度の微粒綿、若しくは粒径が2.35m
m〜5mm程度の細粒綿、若しくはその両方に形成され
ている(なお、10mm〜30mmの粒径に形成するこ
ともできる。)。培養材7として上記のような粒状綿を
用いることにより、種子8を簡単に、かつほぼ均一に混
入させることができる。
【0013】培器3について説明すると、その一例とし
て、厚紙と、この厚紙の少なくとも内面に設けられた合
成樹脂製ラミネート層とから成る不透水性で遮光性の材
料が用いられ、円筒状に湾曲されて端部同士が接着され
て形成された胴部9の下端部内側に底板10の周縁部の
下方突出部11が重ねられてシール状態に取り付けら
れ、比較的浅い容器状に構成されている。胴部9の上縁
周囲に外方へのカール部12が形成されて補強されてい
る。この培器3には上記播種パック2が収納される。培
器3の上方開放部を開放可能に閉塞する蓋体4は厚紙等
の遮光性の材料により円形状に形成され(不透水性を有
していてもよい)、天板13の周囲複数箇所(図示例で
は4箇所)に短い係合部14が連設されている。そし
て、蓋体4はその周縁部が播種パック2を収めてある培
器3における胴部9の上部のカール部12に載せられ、
係合部14がカール部12に離脱可能に係合されてい
る。すなわち、培器3は蓋体4により開放可能に閉塞さ
れている。蓋体4の天板13上等には取扱い説明等が印
刷されている。
て、厚紙と、この厚紙の少なくとも内面に設けられた合
成樹脂製ラミネート層とから成る不透水性で遮光性の材
料が用いられ、円筒状に湾曲されて端部同士が接着され
て形成された胴部9の下端部内側に底板10の周縁部の
下方突出部11が重ねられてシール状態に取り付けら
れ、比較的浅い容器状に構成されている。胴部9の上縁
周囲に外方へのカール部12が形成されて補強されてい
る。この培器3には上記播種パック2が収納される。培
器3の上方開放部を開放可能に閉塞する蓋体4は厚紙等
の遮光性の材料により円形状に形成され(不透水性を有
していてもよい)、天板13の周囲複数箇所(図示例で
は4箇所)に短い係合部14が連設されている。そし
て、蓋体4はその周縁部が播種パック2を収めてある培
器3における胴部9の上部のカール部12に載せられ、
係合部14がカール部12に離脱可能に係合されてい
る。すなわち、培器3は蓋体4により開放可能に閉塞さ
れている。蓋体4の天板13上等には取扱い説明等が印
刷されている。
【0014】上記のように播種パック2を納めた培器3
およびその蓋体4がポリプロピレン等の透明な合成樹脂
フィルムから成る包装袋5に封入されている。
およびその蓋体4がポリプロピレン等の透明な合成樹脂
フィルムから成る包装袋5に封入されている。
【0015】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。まず、包装袋5を破って除去する。
次に、蓋体4を外して培器3内から播種用パック2を取
り出す。次に、播種パック2の収納袋6を破って培養材
7および種子8を図3に示すように培器3に収容する
(培養材7はその一部を省略して示す。)。次に、散水
することにより、播種して種子8を被覆(覆土)した状
態を得ることができ、この状態で培器3に蓋体4を被せ
て遮光し、必要に応じてゴムバンド等により固定して育
成する。発芽後、蓋体4を外し、培養材7、種子8を収
容してある培器3を日当たりの良い場所に置くことによ
り、育成することができる。このとき、ロックウール等
の粒状綿等から成る培養材7は保水性および通気性に優
れ、また、天然の培養土のように雑菌や別種の種子を含
んでいないので、良好な環況下で、しかも、散水後の手
数を要することなく育成することができる。培器3およ
び蓋体4を上記のような材料により構成すれば、使用
後、簡単に廃棄処分することができる。
について説明する。まず、包装袋5を破って除去する。
次に、蓋体4を外して培器3内から播種用パック2を取
り出す。次に、播種パック2の収納袋6を破って培養材
7および種子8を図3に示すように培器3に収容する
(培養材7はその一部を省略して示す。)。次に、散水
することにより、播種して種子8を被覆(覆土)した状
態を得ることができ、この状態で培器3に蓋体4を被せ
て遮光し、必要に応じてゴムバンド等により固定して育
成する。発芽後、蓋体4を外し、培養材7、種子8を収
容してある培器3を日当たりの良い場所に置くことによ
り、育成することができる。このとき、ロックウール等
の粒状綿等から成る培養材7は保水性および通気性に優
れ、また、天然の培養土のように雑菌や別種の種子を含
んでいないので、良好な環況下で、しかも、散水後の手
数を要することなく育成することができる。培器3およ
び蓋体4を上記のような材料により構成すれば、使用
後、簡単に廃棄処分することができる。
【0016】例えば、エンバクの種子8を用いた場合、
約一週間で発芽させ、その後、約10日で成育させるこ
とができた。
約一週間で発芽させ、その後、約10日で成育させるこ
とができた。
【0017】このように本実施の形態によれば、包装袋
5を破って除去し、蓋体4を外して培器3内から播種パ
ック2を取り出し、その収納袋6を破って培養材7およ
び種子8を培器3に収納し、その後、散水して蓋体4を
被せて育成し、発芽後、蓋体4を外し、培養材7および
種子8を収容してある培器3を日当たりの良い場所に置
くことにより、育成することができる。そして、上記培
養材7として、ロックウール、ガラスウール、セラミッ
クファイバー等の人造無機繊維を用い、この培養材7と
種子8を一つの収納袋6に封入しているので、この収納
袋6から取り出して培器3内に移し、散水するだけで育
成することができ、播種等の作業を不要とすることがで
きる。したがって、成育準備作業を簡単に、しかも、衛
生的に行うことができ、また、培養材7と種子8を一緒
に収納することができ、したがって、製作費、材料費の
低下を図ることができる。
5を破って除去し、蓋体4を外して培器3内から播種パ
ック2を取り出し、その収納袋6を破って培養材7およ
び種子8を培器3に収納し、その後、散水して蓋体4を
被せて育成し、発芽後、蓋体4を外し、培養材7および
種子8を収容してある培器3を日当たりの良い場所に置
くことにより、育成することができる。そして、上記培
養材7として、ロックウール、ガラスウール、セラミッ
クファイバー等の人造無機繊維を用い、この培養材7と
種子8を一つの収納袋6に封入しているので、この収納
袋6から取り出して培器3内に移し、散水するだけで育
成することができ、播種等の作業を不要とすることがで
きる。したがって、成育準備作業を簡単に、しかも、衛
生的に行うことができ、また、培養材7と種子8を一緒
に収納することができ、したがって、製作費、材料費の
低下を図ることができる。
【0018】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図4ないし図6は本発明の第2の実施形態によ
る植物栽培用パックを示し、図4は断面図、図5は包装
袋に封入する前の状態の斜視図、図6は成育時の状態の
断面図である。
明する。図4ないし図6は本発明の第2の実施形態によ
る植物栽培用パックを示し、図4は断面図、図5は包装
袋に封入する前の状態の斜視図、図6は成育時の状態の
断面図である。
【0019】本実施の形態における播種パック2は水溶
紙から成る収納袋15に上記実施形態と同様の培養材7
および種子8が混合されて封入されている。本実施の形
態における培器3は、その一例として、厚紙と、この厚
紙の少なくとも内面に設けられた合成樹脂製ラミネート
層とから成る不透水性で、遮光性の材料が用いられ、深
絞り加工により胴部16と底部17が一体に連設され、
胴部16の上縁に外方へ突出する鍔状受部18が一体に
連設された矩形状で比較的浅い容器状に構成されてい
る。培器3の上方開放部を開放可能に閉塞する蓋体4は
厚紙等の遮光性の材料により矩形状に形成され(不透水
性を有していてもよい)、天板19の各辺中央部に短い
係合部20が連設されている。そして、蓋体4はその周
縁部が播種パック2を収めてある培器3の胴部16の上
部の鍔状受部18に載せられ、係合部20が鍔状受部1
8に離脱可能に係合されている。すなわち、培器3は蓋
体4により開放可能に閉塞されている。その他の構成に
ついては上記第1の実施の形態と同様である。
紙から成る収納袋15に上記実施形態と同様の培養材7
および種子8が混合されて封入されている。本実施の形
態における培器3は、その一例として、厚紙と、この厚
紙の少なくとも内面に設けられた合成樹脂製ラミネート
層とから成る不透水性で、遮光性の材料が用いられ、深
絞り加工により胴部16と底部17が一体に連設され、
胴部16の上縁に外方へ突出する鍔状受部18が一体に
連設された矩形状で比較的浅い容器状に構成されてい
る。培器3の上方開放部を開放可能に閉塞する蓋体4は
厚紙等の遮光性の材料により矩形状に形成され(不透水
性を有していてもよい)、天板19の各辺中央部に短い
係合部20が連設されている。そして、蓋体4はその周
縁部が播種パック2を収めてある培器3の胴部16の上
部の鍔状受部18に載せられ、係合部20が鍔状受部1
8に離脱可能に係合されている。すなわち、培器3は蓋
体4により開放可能に閉塞されている。その他の構成に
ついては上記第1の実施の形態と同様である。
【0020】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。まず、包装袋5を破って除去する。
次に、播種パック2上から散水することにより、水溶紙
製の収納袋15を分散溶解し、播種して種子8を培養材
7により被覆(覆土)した状態を得ることができ(図6
においては培養材7の一部を省略して示す。)、この状
態で培器3に蓋体4を被せて遮光し、必要に応じてゴム
バンド等により固定して育成する。発芽後、蓋体4を外
し、培養材7、種子8を収容してある培器3を日当たり
の良い場所に置くことにより、育成することができる。
このとき、ロックウール等の粒状綿等から成る培養材7
は保水性および通気性に優れ、また、天然の培養土のよ
うに雑菌や別種の種子を含んでいないので、良好な環況
下で、しかも、散水後の手数を要することなく育成する
ことができる。培器3および蓋体4を上記のような材料
により構成すれば、使用後、簡単に廃棄処分することが
できる。
について説明する。まず、包装袋5を破って除去する。
次に、播種パック2上から散水することにより、水溶紙
製の収納袋15を分散溶解し、播種して種子8を培養材
7により被覆(覆土)した状態を得ることができ(図6
においては培養材7の一部を省略して示す。)、この状
態で培器3に蓋体4を被せて遮光し、必要に応じてゴム
バンド等により固定して育成する。発芽後、蓋体4を外
し、培養材7、種子8を収容してある培器3を日当たり
の良い場所に置くことにより、育成することができる。
このとき、ロックウール等の粒状綿等から成る培養材7
は保水性および通気性に優れ、また、天然の培養土のよ
うに雑菌や別種の種子を含んでいないので、良好な環況
下で、しかも、散水後の手数を要することなく育成する
ことができる。培器3および蓋体4を上記のような材料
により構成すれば、使用後、簡単に廃棄処分することが
できる。
【0021】このように本実施の形態によれば、播種パ
ック2の収納袋15が水溶紙製であるので、培養材7お
よび種子8を取り出すことなく、播種パック2を培器3
内に収納した状態で散水するだけで成育の準備を完了す
ることができる。したがって、培養材7および種子8は
勿論のこと、播種パック2にも触れる必要がないので、
成育準備作業を上記第1の実施形態の場合よりも更に一
層簡単に、しかも、衛生的に行うことができる。また、
培養材7と種子8を一緒に収納することができ、したが
って、製作費、材料費の低下を図ることができ、更に、
培器3を深絞り加工により形成するので、更に一層、製
作費の低下を図ることができる。
ック2の収納袋15が水溶紙製であるので、培養材7お
よび種子8を取り出すことなく、播種パック2を培器3
内に収納した状態で散水するだけで成育の準備を完了す
ることができる。したがって、培養材7および種子8は
勿論のこと、播種パック2にも触れる必要がないので、
成育準備作業を上記第1の実施形態の場合よりも更に一
層簡単に、しかも、衛生的に行うことができる。また、
培養材7と種子8を一緒に収納することができ、したが
って、製作費、材料費の低下を図ることができ、更に、
培器3を深絞り加工により形成するので、更に一層、製
作費の低下を図ることができる。
【0022】なお、上記第1の実施形態において、播種
パック2の収納袋に水溶紙を用いてもよく、第2の実施
形態において、播種パック2の収納袋にポリエチレン
等、各種の非水溶性材料を用いてもよい。また、エンバ
クを栽培する場合には、特別な肥料を必要としないが、
必要に応じて播種パック2に窒素肥料、リン酸肥料、カ
リウム肥料を乾燥状態で封入することもできる。また、
培器3は扁平な円形状、角形状に限らず、所望の深さ、
大きさ、形状に形成することができる。更に、蓋体4は
周囲にスカート部を形成してこのスカート部を培器3の
上端部に離脱可能に嵌合するようにしてもよく、または
平面状に形成して周縁部を培器3の上端周縁部に剥離可
能に接着することもでき、包装袋5を用いる場合には、
蓋体4は平面状に形成して培器3の上端周縁部に接着す
ることなく、単に載せるようにすることもできる。この
ほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲
で種々設計変更することができる。
パック2の収納袋に水溶紙を用いてもよく、第2の実施
形態において、播種パック2の収納袋にポリエチレン
等、各種の非水溶性材料を用いてもよい。また、エンバ
クを栽培する場合には、特別な肥料を必要としないが、
必要に応じて播種パック2に窒素肥料、リン酸肥料、カ
リウム肥料を乾燥状態で封入することもできる。また、
培器3は扁平な円形状、角形状に限らず、所望の深さ、
大きさ、形状に形成することができる。更に、蓋体4は
周囲にスカート部を形成してこのスカート部を培器3の
上端部に離脱可能に嵌合するようにしてもよく、または
平面状に形成して周縁部を培器3の上端周縁部に剥離可
能に接着することもでき、包装袋5を用いる場合には、
蓋体4は平面状に形成して培器3の上端周縁部に接着す
ることなく、単に載せるようにすることもできる。この
ほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲
で種々設計変更することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、包
装袋を備えている場合にはこの包装袋を破って除去し、
蓋体を外した後、播種パックの収納袋が非水溶性材料で
ある場合にはこの播種パックを培器から取り出し、その
収納袋を破って培養材および種子を培器に収納して散水
し、若しくは播種パックの収納袋が水溶紙製である場合
にはその播種パックを培器に収納した状態で散水し、蓋
体を被せて育成し、発芽後、蓋体を外し、培養材および
種子を収容してある培器を日当たりの良い場所に置くこ
とにより、育成することができる。そして、上記培養材
として、ロックウール、ガラスウール、セラミックファ
イバー等の人造無機繊維を用い、この人造無機繊維と種
子を一つの収納袋に播種後の状態で封入しているので、
この収納袋から取り出して培器内に移して散水し、若し
くは単に散水するだけでよく、播種等の作業を不要とす
ることができる。したがって、成育準備作業を簡単に、
しかも、衛生的に行うことができ、また、培養材と種子
を一緒に収納することができ、したがって、製作費、材
料費の低下を図ることができる。
装袋を備えている場合にはこの包装袋を破って除去し、
蓋体を外した後、播種パックの収納袋が非水溶性材料で
ある場合にはこの播種パックを培器から取り出し、その
収納袋を破って培養材および種子を培器に収納して散水
し、若しくは播種パックの収納袋が水溶紙製である場合
にはその播種パックを培器に収納した状態で散水し、蓋
体を被せて育成し、発芽後、蓋体を外し、培養材および
種子を収容してある培器を日当たりの良い場所に置くこ
とにより、育成することができる。そして、上記培養材
として、ロックウール、ガラスウール、セラミックファ
イバー等の人造無機繊維を用い、この人造無機繊維と種
子を一つの収納袋に播種後の状態で封入しているので、
この収納袋から取り出して培器内に移して散水し、若し
くは単に散水するだけでよく、播種等の作業を不要とす
ることができる。したがって、成育準備作業を簡単に、
しかも、衛生的に行うことができ、また、培養材と種子
を一緒に収納することができ、したがって、製作費、材
料費の低下を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態による植物栽培用パッ
クを示す一部破断正面図である。
クを示す一部破断正面図である。
【図2】同植物栽培用パックを示し、包装袋に封入する
前の状態の一部切欠斜視図である。
前の状態の一部切欠斜視図である。
【図3】同植物栽培用パックを示し、成育時の状態の断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による植物栽培用パッ
クを示す断面図である。
クを示す断面図である。
【図5】同植物栽培用パックを示し、包装袋に封入する
前の状態の斜視図である。
前の状態の斜視図である。
【図6】同植物栽培用パックを示し、成育時の状態の断
面図である。
面図である。
1 植物栽培用パック 2 播種パック 3 培器 4 蓋体 6 収納袋 7 培養材 8 種子 15 収納袋
Claims (6)
- 【請求項1】 収納袋にロックウール、ガラスウール、
セラミックファイバー等の人造無機繊維から成る乾燥状
態の培養材および種子が封入された播種パックと、この
播種パックを収納する不透水性で遮光性の培器と、この
培器の上方開放部を開放可能に閉塞する遮光性の蓋体と
を備えた植物栽培用パック。 - 【請求項2】 培器および蓋体を封入する合成樹脂フィ
ルム製の包装袋を備えた請求項1記載の植物栽培用パッ
ク。 - 【請求項3】 収納袋が合成樹脂フィルム製である請求
項1または2記載の植物栽培用パック。 - 【請求項4】 収納袋が水溶紙製である請求項1または
2記載の植物栽培用パック。 - 【請求項5】 培養材が人造無機繊維製の粒状綿から成
る請求項1ないし4のいずれかに記載の植物栽培用パッ
ク。 - 【請求項6】 培器が、厚紙と、この厚紙の少なくとも
内面に設けられた合成樹脂製ラミネート層とから成る不
透水性で、遮光性の材料により形成された請求項1ない
し5のいずれかに記載の植物栽培用パック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198018A JPH1118510A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 植物栽培用パック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9198018A JPH1118510A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 植物栽培用パック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1118510A true JPH1118510A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16384157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9198018A Pending JPH1118510A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 植物栽培用パック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1118510A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013081429A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Hidesuke Nada | 植物栽培用セット |
KR101306115B1 (ko) * | 2011-04-25 | 2013-09-09 | 엔아이테크 주식회사 | 녹화용 식생조성물 |
KR101432545B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-09-23 | 서울시립대학교 산학협력단 | 종자팩 및 종자팩을 이용한 식물재배장치 |
JP2017127221A (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | 有限会社ソルチ | スプラウト栽培方法及びスプラウト栽培キット |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9198018A patent/JPH1118510A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101306115B1 (ko) * | 2011-04-25 | 2013-09-09 | 엔아이테크 주식회사 | 녹화용 식생조성물 |
JP2013081429A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Hidesuke Nada | 植物栽培用セット |
KR101432545B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-09-23 | 서울시립대학교 산학협력단 | 종자팩 및 종자팩을 이용한 식물재배장치 |
JP2017127221A (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | 有限会社ソルチ | スプラウト栽培方法及びスプラウト栽培キット |
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