JPS5845562Y2 - 簡易野菜栽培容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は家庭等において手軽に野菜類を栽培するため
の簡易野菜栽培容器に係る。

従来野菜類の栽培は、畑地または温室等において行なう
め・、あるいは一般家歿では、適宜の容器斗たはプラン
タ−等によるものが多へその一例として実公昭４４−１
５３２４号公報記載の植物培養容器は、蓋体と下箱とに
より構成せられ、蓋体には多数の給水および調温用のｌ
Ｊ’ＪＬが穿た刺ており、植物はこの容器の内部におい
てその１１育威されるものであるが、このような容器で
は植物成長時を考えると、容器の大きさは可成りの大型
のものが必要となり、場所をとるとともに持ち運びも困
難であり一般家庭用としては不適当である。

そこで本考案は小型軽量で移動が便利懸り、かつ野菜類
の栽培が容易で密植栽培も可能とした栽培容器を提供し
ようとするものである。

次に本考案の一実施例を図面によって説明する。

図において、１は合成樹脂を素材とした容器で、上蓋１
ａと下箱１ｂとよりなり、各その周縁において密着可能
に形成せられ、下箱１ｂの底部には少なくとも１条の長
手の排水孔２を開口し、かつこの下箱１ｂ内には、はぼ
その上端部付近まで植物培養土３を充填するとともに、
この培養土３の上面には播種用の荒目の上部帆布４を敷
設し、さらにその底部の下箱１ｂの底面上には潅水疎通
用の荒目の下部帆布５を敷設する。

上蓋１ａの上面には複数条の平行した長手の開口部６を
形成し、かつこの各開口部６０周縁を上記上部帆布４の
付近オで垂下延長して上部がりの側壁部７を形成する。

このように構成した本考案により、ねぎ、はうれん草、
パセリ等の野菜類Ｂを栽培するには、上蓋１ａの長手の
各開口部６から上部帆布４上に所定量の種子を線状に投
入するとともに、発芽するまでは発芽促進のためこの各
開口部６−／Ｊも霧状とした水を適時補給する。

発芽後は、昼間は日光に当て、夜間は時期によって屋内
に収容し、発芽後施肥をする場合は、平皿等に入れた培
養液中に容器１の下箱１ｂを浸し、底部の排水孔２かも
培養液を吸収せしめる。

以上説明したように、本考案は比較的小型軽量の容器に
形成可能としたので、家在内において持運びが容易であ
るとともに場所をとらず、播種に際しては、ねきｔにら
等の直立性の野菜は各開口部６に、せり、みつば、春菊
等の半開展性のものは１条おきに、きたほうれん草、ふ
だん草等の全開展性のものは２条おき（図の中央部の１
条）に播種するのが適当である。

また発芽した野菜は、上蓋１ａの開口部６からその周縁
の側壁部７に支持案内されながら伸長するので、倒れる
ことなくかつそのつみ耶りも容易であり、この開口部６
を長手に形成したので、作物の大小にかかわらず芽が伸
び易く、かつ密植栽培も可能となって多量収穫や間引き
菜としても利用することができ、播種敷として荒目の上
部帆布４を用いたので、潅水が小量で短時間ですみ力・
つ均等に分布保有されて成育を促進するとともに、根は
この帆布の目から下方の培養土３中に伸長する。

また本考案は軽量で持運びが簡単にできるので場所の移
動により温度調節等も容易であり、時期にかかわらず各
種野菜の短期栽培が可能で、容器も大部分が密封状で培
養土中に病虫害の発生あるいは乾燥等のおそれも少なく
、清潔で新鮮な野菜が何時でも採取できるものである。

また本考案は栽培用の・・ウス内でロータリベンチ等に
より空間を利用して多数の容器を設置し集約的に多量収
穫も可能であり、またこの容器の１斗で成長した野菜と
して販売することもできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・容器、１ａ・・・・・・上蓋、１ｂ・・
・・・・下箱、２・・・・・・排水孔、３・・・・・・
植物培養土、４・・・・・・上部帆布、５・・・・・・
下部帆布、６・・・・・・開口部、７・・・・・・側壁
部、Ｂ・・・・・・野菜ゎ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂を素材とし、上蓋と下箱とよりなる植物栽培容
   器において、該下箱の底面には少なくとも１条の長手の
   排水孔を開口し、かつこの下箱に植物培養土を充填する
   とともに、この培養土の上面には播種用の荒目の上部帆
   布を、寸たその底面にも荒目の下部帆布をそれぞれ敷設
   し、さらに容器上蓋の上面には複数条の平行した開口部
   を形成しかつこの各開口部の周縁を上記上部帆布４上捷
   で垂下延長して上部がりの側壁部を形成したことを特徴
   とする簡易野菜栽培容器。