JPH11185070A - 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法 - Google Patents

料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法

Info

Publication number
JPH11185070A
JPH11185070A JP35447997A JP35447997A JPH11185070A JP H11185070 A JPH11185070 A JP H11185070A JP 35447997 A JP35447997 A JP 35447997A JP 35447997 A JP35447997 A JP 35447997A JP H11185070 A JPH11185070 A JP H11185070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
booth
roadside
toll
card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35447997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Namiki
雅人 並木
Kazutoshi Naito
一敏 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP35447997A priority Critical patent/JPH11185070A/ja
Publication of JPH11185070A publication Critical patent/JPH11185070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有料道路の出口における混雑を緩和する。 【解決手段】このETCシステムは、有料道路の出口料
金所に設置された複数のブース(ETC車専用ブース8
1、出口ブース82)のうち少なくともETC車専用ブ
ース81の専用車線制御装置93の処理状況を監視する
予告アンテナ制御装置85と、予告車線に設置され、予
告アンテナ制御装置85により監視された処理状況に応
じてETC車の車載機(OBU)3に案内情報を通知す
る予告アンテナ84とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路、
有料橋などの有料道路に適用する料金収受システム、路
側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、有料道路の料金収受システム
としては、チェックポイントが1か所だけの、いわゆる
オープンシステムとチェックポイントが最低限2か所あ
る、いわゆるクローズシステムとがある。
【0003】クローズシステムは、例えば遠距離の高速
道路に適用され、車両が高速道路へ入る入口に設置した
入口ゲートで通行券を発行する一方、高速道路を通行し
た車両が出る出口に設置した出口ゲートで、車両が高速
道路を通行した距離、車両種別に応じた通行料を徴収す
る入口発券/出口収受方式のシステムである。
【0004】オープンシステムは、例えば首都圏近郊の
有料道路(首都高速など)や有料橋などに適用され、車
両が有料道路へ入る入口ゲートで一定の料金を徴収し、
有料道路の出口にはゲートを設けずにそのまま通過でき
る。なおその逆のケースもある。
【0005】上記クローズシステムの形態の従来の料金
収受システムとして、磁気カード式料金収受システムが
ある。この磁気カード式料金収受システムは、例えば高
速道路のインタチェンジの入口ゲートに設置された入口
車線側機器と出口ゲートに設置された出口車側線機器と
からなる。入口車線側機器は、磁気カードの通行券を発
行する自動通行券発行装置が主な機器である。出口車線
側機器は、領収書発行機、通行券読取機、制御装置など
からなる。
【0006】この磁気カード式料金収受システムでは、
通常、車両が進入した入口ゲートにおいて、自動通行券
発行装置が、この入口ゲートのインタチェンジの情報
(以下入口情報と称す)が記録された磁気カードを通行
券として発行し、出口ゲートにおいて、車両の運転者が
所持していた通行券を通行券読取機に通し、通行券であ
る磁気カードに記録された入口情報を読み出して通行料
を算出し、その金額を運転者に提示して、現金、ハイウ
ェイカードなどによる通行料の徴収を行うようにしてい
る。
【0007】ところで、この磁気カード式の料金収受シ
ステムの場合、入口ゲートでは、自動通行券発行装置か
ら通行券を受け取るだけの手続きのためそれほどの停滞
はないものの、出口ゲートでは、通行券や領収書の受け
渡しと通行料金の収受という人手の作業が多く介在する
ことから多くの時間を要し、高速道路を利用する車両台
数が多くなると出口ゲート付近が混雑してしまうという
課題を抱えていた。
【0008】そこで、近年では、この混雑緩和に向けた
新たな技術の導入が開始されつつある。
【0009】この新たな技術の一つとして、無線通信機
能を有しかつさまざまな情報を記憶可能なICカードを
挿抜自在に搭載した車載機を車両に搭載し、この車載機
とインタチェンジの出入口の各ゲートにそれぞれ設けら
れた路側機との間で無線通信を行い通行料金の精算を行
うといった無線カード式料金収受システムを、前述した
磁気カード式料金収受システムと共に混在させる形で導
入して行くことが考えられている。
【0010】このように磁気カードと無線カードとを併
用した料金収受システムを導入する場合、車載機を搭載
した搭載車(以下ETC車と称す)と車載機を搭載して
いない車両(以下非ETC車と称す)とが入口ゲートと
出口ゲートを通過することになるため、それぞれの車両
に応じた料金収受を行う必要がある。
【0011】このため、入口ゲートでは、非ETC車に
対しては磁気カードの通行券を発行し、ETC車に対し
ては路側機による無線通信にてETC車内の車載機にセ
ットされたICカードに入口情報を記憶させるように制
御する一方、出口ゲートでは、非ETC車の運転者から
は従来通り通行券を受け取り通行券読取機で処理して人
為的に通行料金の精算を行い、ETC車に対しては、出
口ゲートに設置した路側機により無線通信でETC車の
車載機及びICカードから入口情報を読み出し、この読
み出した入口情報に基づいて通行料の自動精算するとい
うことを行なう必要がある。通行料を自動精算する仕組
みとしては、ICカードに予め前納した金額を記録して
おく方式と一般のクレジットカードと同様の方式などが
ある。
【0012】特に出口ゲートでは、上記したように異な
る形態で料金精算を行なう必要があることから混雑が予
想される。
【0013】そこで、混雑緩和のため、自動精算可能な
ETC車とそれ以外車両とを別個に精算するよう出口ゲ
ートに、無線通信での料金収受可能なETC車専用ブー
スと、それ以外の車両、例えば非ETC車やETC車で
あって収受員とICカードなどをやり取りする必要のあ
る車両などの出口ブースとを別個に設置することが考え
られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな料金収受システムでは、以下のような問題がある。
すなわち、上述したようにETC車専用ブースとそれ以
外の車両の出口ブースとを出口ゲートに別個に設置した
としても、出口ゲートへ進入する車両側がそれを判らな
ければ、従来システムと同様に混雑を引き起こすという
問題があった。本発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、磁気カードとICカードを併用して
システムを運用する上で有料道路の出口付近における混
雑を緩和することのできる料金収受システム、路側機、
予告案内装置、車載機、料金収受方法を提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の料金収受システムは、有料道
路の通過ゲートに設けられた複数のブースのうち、所定
のブースに設置され、車両に搭載された無線通信機能を
有する車載機と無線通信により前記車載機に装着された
ICカードでの料金収受処理を行なう第1の路側機と、
前記所定のブース以外のブースに設置され、前記有料道
路の入口で予め発行された通行券あるいは前記ICカー
ドでの料金収受処理を行なう第2の路側機とを有する料
金収受システムにおいて、前記第1及び第2の路側機の
うち少なくとも一方の処理状況を監視する監視手段と、
前記車両が各ブースへ進入する手前の道路上に設置さ
れ、前記監視手段により監視された前記少なくとも一方
の路側機の処理状況に応じて前記車両に対して前記所定
のブースへの誘導案内を行なう案内手段とを具備したこ
とを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明の料金収受システム
は、有料道路の通過ゲートに設けられた複数のブースの
うち、所定のブースに設置され、車両に搭載された無線
通信機能を有する車載機と無線通信により前記車載機に
装着されたICカードでの料金収受処理を行なう第1の
路側機と、前記所定のブース以外のブースに設置され、
前記有料道路の入口で予め発行された通行券あるいは前
記ICカードでの料金収受処理を行なう第2の路側機と
を有する料金収受システムにおいて、前記第1の路側機
の処理状況を監視する監視手段と、前記車両が各ブース
へ進入する手前の道路上に設置され、前記監視手段によ
り監視された結果、前記第1の路側機の処理状況が停滞
していた場合、前記車両に対して前記所定のブース以外
のブースへ誘導する案内を行なう案内手段とを具備した
ことを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明の料金収受システム
は、請求項1記載の料金収受システムにおいて、前記案
内手段は、前記第1の路側機が前記車載機に搭載された
ICカードでの料金収受処理可能な場合のみ前記車両に
対して前記所定のブースへ誘導する案内を行なうことを
特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明の路側機は、有料道路
の通過ゲートに設置された複数のブースの中の所定のブ
ースに設置され、前記通過ゲートへ向かう車両に搭載さ
れた無線機能を有する車載機と無線通信により料金収受
処理を行なう路側機において、前記所定のブースに進入
した車両を検知する車両検知手段と、前記車両検知手段
により車両が検知された場合、前記無線通信による問い
合わせを行ないこの問い合わせに対する応答の有無及び
応答内容に基づき料金収受の可否を判定する判定手段
と、前記判定手段により料金収受不可と判定された場
合、前記車両の発進を阻止すると共に、料金収受不可の
報知を行う手段と、前記料金収受不可の報知に基づき、
後続の車両に対して前記所定のブースへの進入禁止を案
内する案内手段とを具備したことを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明の路側機は、請求項4
記載の路側機において、前記案内手段は、前記車両に搭
載された前記車載機に対して無線通信により案内を行な
うことを特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明の予告案内装置は、有
料道路の通過ゲートへ向かう車線近傍に設けられ、前記
各車線を前記通過ゲートへ向かって走行中の車両に対し
て前記通過ゲートへの案内を行なう予告案内装置におい
て、前記車両に対して前記通過ゲートに設けられた路側
機からの案内あるいは前記路側機の監視手段からの案内
または自身で生成した案内を無線で放送する放送手段と
を具備したことを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明の予告案内装置は、有
料道路の通過ゲートへ向かう車線近傍に設けられ、前記
車線を前記通過ゲートへ向かって走行中の車両に対して
無線通信による問い合わせを行なう手段と、前記問い合
わせに対する応答の有無及び応答内容により前記車両へ
の案内の可否を判定する判定手段と、前記判定手段によ
り案内可と判定された前記車両に対して前記通過ゲート
に設けられた路側機からの案内あるいは前記路側機の監
視盤からの案内または自身で生成した案内を無線通信に
より行う個別通信手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0022】請求項8記載の発明の予告案内装置は、請
求項4記載の予告案内装置において、前記判定手段は、
前記問い合わせに対する応答があった場合、前記応答に
含まれる前記車両に搭載された前記車載機の情報と前記
車載機に装着されたICカードの情報とを基に案内の可
否を判定することを特徴としている。
【0023】請求項9記載の発明の車載機は、有料道路
の通過ゲートへ向かって走行する車両に搭載され、前記
通過ゲートへ向かう複数の車線の中の所定の車線の通過
ゲートに設置された路側機と無線通信する車載機におい
て、前記路側機から送信されてきた前記通過ゲートへの
進入経路の案内情報を受信する受信手段と、前記受信手
段により受信された案内情報を報知する手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0024】請求項10記載の発明の車載機は、有料道
路の通過ゲートへ向かって走行する車両に搭載され、前
記通過ゲートに設置された複数のブースの中の所定のブ
ースに設置された路側機と無線通信する車載機におい
て、前記路側機からの無線による問い合わせを受信しこ
の問い合わせに対して自身に記録されている情報を応答
として返信する通信手段と、前記応答送信後に前記通信
手段により受信された案内情報あるいは案内指示に応じ
た案内情報を報知する手段とを具備したことを特徴とし
ている。
【0025】請求項11記載の発明の料金収受方法は、
有料道路の通過ゲートの複数のブースのうち、所定のブ
ースに設置された第1の路側機が車両に搭載された無線
通信機能を有する車載機と無線通信により前記車載機に
装着されたICカードでの料金収受処理を行う一方、前
記所定のブース以外のブースに設置された第2の路側機
が前記有料道路の入口で予め発行された通行券あるいは
前記ICカードでの料金収受処理を行なう料金収受方法
において、前記第1及び第2の路側機のうち少なくとも
一方の処理状況を監視する工程と、前記少なくとも一方
の処理状況に応じて前記各ブースへの案内を行なう工程
とを具備したことを特徴としている。
【0026】請求項12記載の発明の料金収受方法は、
有料道路の通過ゲートに設置された複数のブースのう
ち、所定のブースに設置された路側機が車両に搭載され
た無線通信機能を有する車載機と無線通信により前記車
載機に装着されたICカードでの料金収受処理を行う料
金収受方法において、前記路側機の処理状況を監視する
工程と、前記監視された前記路側機の処理状況に応じて
前記車両を前記複数の中のいずれかのブースへ誘導する
案内を行なう工程とを具備したことを特徴としている。
【0027】請求項1、11、12記載の発明では、監
視手段は、第1及び第2の路側機のうち少なくとも一方
の処理状況を監視しており、これら路側機の処理状況に
応じて各ブースの手前に設置された案内手段から各ブー
スへの誘導案内が行われるので、車両を各ブースへ分散
させることができ、有料道路の出口付近の混雑を緩和す
ることができる。
【0028】また、請求項2記載の発明では、第1の路
側機の処理状況が停滞していた場合、車両に対して所定
のブース以外のブースへ誘導する案内を行なうので、自
動的に料金精算する路側機へのブースが込み合うことを
回避できる。
【0029】さらに、請求項3記載の発明では、第1の
路側機が車載機に搭載されたICカードでの料金収受処
理が可能な場合のみ車両に対して所定のブースへ誘導す
る案内を行なうので、ICカードでの料金収受処理が不
可能な車両が誤って自動料金精算ブースへ進入すること
を回避できる。
【0030】また、請求項4記載の発明では、路側機に
おいて、自動的に料金収受処理を行う中で、ある所定車
両について判定手段が料金収受不可と判定した場合に車
両の発進を阻止すると共に、料金収受不可の報知を行
い、案内手段は、この報知に基づき、後続の車両に対し
て所定のブースへの進入禁止を案内する行うので、自動
的料金精算のブースが込み合うことを回避できる。
【0031】さらに、請求項5記載の発明では、車両に
搭載された車載機に対して無線通信により案内を行なう
ので、車両のみに案内を通知できる。
【0032】また、請求項6記載の発明では、車両に対
して出口ゲートに設けられた路側機からの案内あるいは
路側機の監視手段からの案内または自身で生成した案内
を無線で放送するので、車両のみに案内を通知できる。
【0033】さらに、請求項7記載の発明では、有料道
路の出口ゲートへ向かう車線近傍において、車両に対し
て個別に通信を行って車両への案内の可否を判定するの
で、車両の中でも、自動料金精算の処理が可能な車両の
みを所定のブースへ導くことができ、所定のブースでの
料金収受処理を滞りなく行わせることができ、有料道路
の出口付近の混雑を緩和することができる。
【0034】また、請求項8記載の発明では、問い合わ
せに対する応答があった場合に、応答に含まれる車載機
の情報とICカードの情報とを基に案内の可否を判定す
るので、例えばICカードの前納料金が不足している車
両などの人為的処理が必要な車両を識別でき、自動料金
精算の処理が可能な車両のみを所定のブースへ導くこと
ができる。
【0035】さらに、請求項9記載の発明では、車載機
において、路側機から送信されてきた出口ゲートへの進
入経路の案内情報を受信すると、その案内情報を報知す
るので、車載機を搭載した車両では、出口ゲートへたど
り着く前に、案内された進入経路で出口ゲートへ進入す
ることができ、出口ゲート付近での混雑を緩和すること
ができる。
【0036】また、請求項10記載の発明では、路側機
からの無線による問い合わせに対して自身に記録されて
いる情報を応答として返信し、この応答に対する案内情
報を受信して報知するので、出口ゲートへたどり着く前
に、自動精算可能か否かや、どの出口ブースへ行けば良
いかなどの詳細が運転者に判る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0038】図1は本発明に係る一つの実施形態の無線
カード式料金収受システム(以下ETCシステムと称
す)の構成を概略的に示す図、図2はクローズシステム
における路側機の一つとしての入口車線側機器の構成を
概略的に示す図、図3はクローズシステムにおける路側
機の一つとしての出口車線側機器の構成を概略的に示す
図、図4は図3の出口車線側機器の出口ブース内機器の
構成を示す図、図5はこのETCシステムの車載機の構
成を概略的に示す図、図6はこのETCシステムのIC
カードの概要構成を示す図、図7はオープンシステムに
おける路側機の一つとしての入口ブース機器あるいは出
口ブース機器の概要構成を示す図、図8はクローズシス
テムあるいはオープンシステムにおける出口ゲート近傍
を示す図、図9は図8のETC車専用ブースに設置され
た路側機の構成を示す図である。
【0039】図1において、1は有料道路の路側機であ
り、有料道路の入口ゲートに設置されている入口車線側
機器と出口ゲートに設置されている出口車線側機器とか
らなる。路側機1には、アンテナ2が設けられている。
このアンテナ2は後述する各具体例の第1アンテナ2
3、第2アンテナ24などである。3は車載機であり、
路側機1とアンテナ2を通じて無線通信するアンテナ4
を有している。車載機3には、ICカード5が挿抜自在
に装着されている。挿抜自在といっても、車載機3に
は、ICカード5を自動的に収納/排出するカード収容
部(図5に詳述)が設けられており、このカード収容部
の入口部分に利用者がICカード5を挿入すると、カー
ド収納部内のオートローディング及びイジェクト機構に
よりICカード5が自動的に収納される一方、車載機3
からICカード5を取出すときは利用者が車載機3に設
けられているイジェクトボタンを押すことでオートイジ
ェクトするようになっている。
【0040】路側機1と車載機3は、それぞれの内部の
ダイナミックRAMなどのバッファメモリに情報を一時
記憶し無線で通信するため互いの通信速度が比較的高速
であるのに対し、ICカード5は、内部にEEPROM
などのフラッシュメモリが実装されており、このフラッ
シュメモリに車載機3からの情報を書き込み/読み出し
するため、特に情報を書き込む速度が上記路側機1と車
載機3間の通信速度に比べて著しく遅い(低速であ
る)。
【0041】ここで、ETCシステムの具体的な各構成
例について説明する。
【0042】まず、例えば遠距離の高速道路などに適用
されるクローズシステムの構成について説明する。
【0043】クローズシステムの路側機1の一つとして
の入口車線側機器は、例えば高速道路のインターチェン
ジの入口ゲートの各入口ブース単位に設置されている。
この入口車線側機器は、図2に示すように、各入口ブー
スの各車線前方の所定のエリア内に進入した車両Yを複
数の車両検知機21で進行方向に順次検知し大型車、普
通車、小型車などといった車種を判定する車種判別装置
22と、この車種判別装置22により判別された車種が
通知されると、第1アンテナ23で無線通信を開始して
通信可能な車両Yに対して入口料金所番号や進入した時
刻及び車線番号などの入口情報を送信する通行券自動発
行装置24と、入口ゲートを通過する車両Yと第2アン
テナ25での無線通信が不能になる手前に設けられ、検
知された車両Yを発進車として通行券自動発行装置25
へ通知する発進検知装置26とから構成されている。第
2アンテナ25は第1アンテナ23で正常に交信が終了
した車両Yが発進検知装置26の検知エリアに進入した
ことで通行券自動発行装置25の指示に基づいて車載機
(OBU)3とのデータ送受を行う。この通信で送受さ
れデータとしては、車種判別装置22により判別された
車種情報が車載器3に送られ、車載器3において予め登
録されていた車種情報との比較結果が通行券自動発行装
置25へ戻される。通行券自動発行装置25は上記各機
器の制御を行うと共に、車載機3を搭載していない車両
(以下非ETC車と称す)やETC車であってもICカ
ード5が使えない車両Yに対して従来同様に磁気カード
の通行券を発行する。
【0044】一方、クローズシステムの路側機1の一つ
としての出口車線側機器は、上記高速道路のインターチ
ェンジの出口ゲートの各出口ブース単位に設置されてい
る。この出口車線側機器は、図3に示すように、各出口
ブースの各車線前方の所定のエリア内に進入した車両Y
を検知する車両検知装置31と、この車両検知装置31
により車両Yが検知されると、第1アンテナ32で車両
Yに対する無線交信を行い、通信可能な車両(以下ET
C車)や通信不能な車両(非ETC車やETC車でも交
信不能な車両)に対して異なる利用料金の収受処理を行
う出口ブース内機器30とから構成されている。
【0045】図4に示すように、出口ブース内機器30
は、非ETC車が持参した通行券(磁気カード)を処理
する通行券確認機41と、前納のカード(プリペイドカ
ード)を処理するプリペイドカード処理機42と、ET
C車のICカードを無線通信によらず処理するICカー
ドリーダ43と、現金支払い車に対する領収書を発行す
る領収書発行機44と、車両検知装置31からの車両進
入検知の通知を受けて上記各機器の制御を行う出口車線
制御装置45とから構成されている。通行券確認機41
は、通行券(磁気カード)を読み取る磁気カードリーダ
である。出口車線制御装置45内には、ハードディスク
などの記録装置(図示せず)にネガティブリストが登録
されている。このネガティブリストとは、例えば有料道
路の運営元でICカードを提供したもののICカードで
の料金収受を行わないと認定した利用者のリストなどで
ある。
【0046】車載機3は、On Board Unit、つまりOB
Uとも言う。この車載機(OBU)3は、図5に示すよ
うに、ICカード5をカード収容部51内にローディン
グすると共にカード収容部51内のICカード5をイジ
ェクトするオートローディング/イジェクト機構52
と、ICカード5とのインタフェース部53と、このイ
ンタフェース部53を通じて読み出した情報を処理する
と共に処理結果をメモリ55に記憶するICカード処理
部54と、メモリ55に記憶されている情報をアンテナ
4から送信すると共にアンテナ4で受信した情報をメモ
リ55に記憶する無線制御部56と、利用者に操作され
る複数の釦(テンキー、指定キー、実行キー、イジェク
トボタンなど)を備えた操作部57と、操作内容を案内
する文字表示およびLEDランプなどを備えた表示部5
8と、各部を統括して制御する制御部59とから構成さ
れている。メモリ55には、予めこの車載機(OBU)
3を搭載する車両を決定する要因の長さ・軸数・重量・
用途・特長データなどの車両情報が登録されている。こ
の他、車載機3には、ブザーまたはスピーカなどの報知
手段も設けられている。
【0047】ICカード5は、料金を収受する道路の運
営元が所定の料金にて提供するプリペイド方式(料金前
納方式)ものと口座引き落とし方式のものとがある。図
6に示すように、例えば口座引き落とし方式のICカー
ド5は、EPROMなどのフラッシュメモリ61と、車
載機3のインタフェース部53との間でデータのやり取
りを行うインタフェース部62と、このインタフェース
部62およびフラッシュメモリ61を制御する制御手段
としてのCPU63とを備えている。このICカード5
のフラッシュメモリ61には、利用者のID番号・契約
の有効期限及び特殊契約情報(障害者割引適用の可否)
などの課金情報が記憶されている。なお、料金前納方式
のものの場合はさらに残額情報が記憶されており、未使
用時に設定されていた所定の利用可能金額から使用毎に
通行料金分が減算される。また、このICカード5のフ
ラッシュメモリ61には、車両Yがゲートを通過する際
に、予め記憶されているICカード番号に加え、通過日
時、入口ゲートを特定するための入口番号、車両Yの車
種及びカード残額などの通行履歴が該ID番号に関連付
けて記憶される。このICカード5は、車載機(OB
U)3に挿入されると、車載機(OBU)3との信号の
やり取りで車載機(OBU)3の正当性を確認して初め
て車載機(OBU)3に対して課金情報を送信する。
【0048】一方、オープンシステムの有料道路に適用
される路側機1の一つとしての入口ブース機器あるいは
出口ブース機器は、図7に示すように、各ブース前方の
所定範囲内に車両Yが進入したことを検知する車両検知
装置71と、この車両検知装置71により車両Yが検出
されると、第1アンテナ72で車両Yと無線通信を開始
し、通信可能であれば、その車両YはETC車であるの
で料金収受処理を実行し、料金支払種別や進入車両の車
種などが収受員により入力されて各機器の制御を行う料
金処理機73と、無線通信による料金収受処理が不可能
な車両(非ECT車など)から渡される前納のプリペイ
ドカードを処理するプリペイドカード処理機74と、プ
リペイドカードあるいは現金による支払いに対する領収
書を発行する領収書発行機75と、ECT車であっても
無線通信による料金収受処理が不可能な車両の運転者か
ら渡されるICカード5での支払い処理を行うICカー
ドリーダ76とから構成されている。料金処理機73に
は表示装置が設けられており、料金算出結果はもとより
ICカード5の異常などもエラー表示(報知)できる。
なお、この料金処理機73には上記同様のネガティブリ
ストが登録されている。
【0049】上記クローズシステムあるいはオープンシ
ステムにおいて、図8に示すように、出口ゲートには、
複数のブース、つまり料金所が併設されている。これら
料金所のうち、無線通信のみによる自動料金収受処理を
行なうのがETC車専用ブース81であり、第1の路側
機としての出口ブース機器が設けられている。それ以外
の車両の料金収受を行なうのが出口ブース82であり、
第2の路側機としての上記図3、図4、図7に示した出
口ブース機器が設けられている。ETC車専用ブース8
1へ向かう車線を専用車線83と称する。
【0050】また、料金所の手前には、各料金所へ向か
う複数の走行車線(以下予告車線と称す)が設けられて
いる。複数の予告車線は料金所の直前でそのまま出口ブ
ース82へ進入する直進車線とその直進車線から別れて
ETC車専用ブース81へ向かう専用車線83とに分岐
されている。それぞれの予告車線の上方には予告アンテ
ナ84が配置されている。各予告アンテナ84は、車線
外に設置された予告アンテナ制御装置85に接続されて
いる。予告アンテナ84はETC車の車載機(OBU)
3と予告通信を行なうための無線通信用のアンテナであ
り、各予告車線を走行する全てのETC車との通信が可
能な範囲をカバーする微弱な電波を発信する。予告アン
テナ制御装置85は上記出口ブース機器との情報のやり
取りで各予告アンテナ84の予告通信を制御するもので
ある。この予告アンテナ制御装置85と予告アンテナ8
4とから予告案内装置が構成されている。
【0051】予告案内装置としては、ブロードキャスト
型と個別通信型の2種類のタイプがある。
【0052】ブロードキャスト型の予告案内装置の場
合、予告アンテナ制御装置85は上位システムからの指
示または路側機からの指示でデータの放送を開始する。
放送するデータとしては可変情報と固定情報がある。可
変情報は、制御装置内部のタイマが計時した現在の時刻
情報である。固定情報は、料金所番号、料金所の型(オ
ープンシステムか、クローズシステムか、クローズシス
テムでもチェックバリアかなど)の他、専用車線83が
設置されている車線番号である。但し、この車線番号は
可変であり、専用車線の可動状況により変化し、専用車
線85に設置されたETC車専用ブース81の路側機1
より予告アンテナ制御装置85に送信される。
【0053】これらの放送データを受信したETC車の
車載機(OBU)3において、自身が保持する情報と放
送データとを基に各車線への誘導可否の判定を行ない、
運転者に対して専用車線83への進入の可否を案内す
る。このブロードキャスト型の場合、通信車両を特定せ
ずに、所定周波数に搬送波に案内情報を重畳した電波を
一定の間隔で放送する。
【0054】一方、個別通信型の予告案内装置では、ク
ローズシステムのチェックバリア及び出口料金所などに
設置されているものの場合は、予告アンテナ制御装置8
5に通行料金テーブルが備えられている。この通行料金
テーブルには、車種別の通行料金の他、適正通行時間判
定基準となる時間情報が記録されている。また通行料金
が均一のオープンシステムに適用されたものの場合、車
種別の料金を判定するための情報だけが登録されてい
る。
【0055】この個別通信型の場合、予告アンテナ84
から常時、問い合わせを行ない、応答が返ってきたデー
タに対して正当性を判定し、この判定結果を車両に通知
するといった特定車両との交信を行うことで案内情報を
提供する。
【0056】上記ETC車専用ブース81に設置されて
いる出口ブース機器は、図9に示すように、複数の車両
検知装置91、第1アンテナ92、専用車線制御装置9
3、路側表示器94、車両検知装置95、発進制御装置
96、第2アンテナ97、不正防止用の監視カメラ98
及び阻止機99などから構成されている。車両検知装置
91は、各出口ブースの各車線前方の所定のエリア内に
進入した車両Yを検知すると共に複数の検知信号で車種
なども検知する。専用車線制御装置93は、これらの車
両検知装置91により車両Yが検知されると、第1アン
テナ92で車両Yに対する無線通信を行い利用料金の自
動収受処理を行う。路側表示器94は料金収受処理の結
果に応じて運転者に通過の可否を通知するものである。
車両検知装置95は料金収受処理後にこのブース81の
側方を通過する車両Yを検知するものである。発進制御
装置96は車両検知装置95により車両が検知される
と、第2アンテナ97で車両Yに対する無線通信を行
い、正常に料金収受処理(通信)が完了したか否かを判
定し、この判定結果に応じて路側表示器94の表示及び
阻止機99の開閉動作を制御すると共に、料金収受処理
が未完了の場合は専用車線制御装置93に通知し、監視
カメラ93を作動させる。
【0057】専用車線制御装置93と予告アンテナ制御
装置85との接続形態としては、図10〜図12に示す
ような3つの接続形態がある。
【0058】例えば図10に示す第1の接続形態は、予
告アンテナ制御装置85に複数の専用車線制御装置93
を直接接続した形態であり、予告アンテナ制御装置85
が各専用車線制御装置93の処理状況を監視してこの監
視結果に応じた案内を行なう。 図11に示す第2の接
続形態は、予告アンテナ制御装置85に専用車線監視盤
111を介して専用車線制御装置93を接続した形態で
あり、独立した専用車線監視盤111が各専用車線制御
装置93の処理状況を監視してこの監視結果に応じた案
内指示を予告アンテナ制御装置85に出し、この指示を
受けた予告アンテナ制御装置85が指示に応じて案内を
行なう。
【0059】この場合、監視機能が独立しているので、
予告アンテナ制御装置85の負荷が軽減され、車線外に
配置する予告アンテナ制御装置85を小形のものにでき
る。図12に示す第3の接続形態は、予告アンテナ制御
装置85に料金所データ処理装置112を介して専用車
線制御装置93及び出口車線制御装置45を接続した形
態である。料金所データ処理装置112は、出口ゲート
に隣接する事務所などに設置されており、料金所全体の
データを処理する。したがって、この料金所データ処理
装置112が専用車線制御装置93及び出口車線制御装
置45の処理状況を、それぞれから得たデータを基に監
視してこの監視結果に応じた案内指示を予告アンテナ制
御装置85に出力し、この指示を受けた予告アンテナ制
御装置85が指示に応じて案内を行なう。
【0060】専用車線83に設置された路側機1が異常
となった場合、例えば機器故障となった場合や専用車線
83へ非ETC車が誤進入し、車線を閉鎖した場合は、
予告アンテナ84で案内する専用車線番号も変化させ
る。
【0061】この場合、料金所全体の処理状況から、料
金所へ進入する車両を各ブース81,82へ誘導するこ
とができ、総合的な判定で混雑緩和を図ることができ
る。
【0062】ここで、このETCシステムの概要動作に
ついて説明する。以下、クローズシステムの場合の動作
例について説明する。まず、入口車線側について説明す
る。入口車線側、例えば高速道路のあるインターチェン
ジの入口ゲートへ向かう各車線(入口車線)では、各出
口ブース前方に設置された車両検知機21が車両Yの進
入を検知すると、車種判別装置22を通じて通行券自動
発行機24に検知情報が伝達される。
【0063】すると、通行券自動発行機24は、第1ア
ンテナ23を制御して車両Yの車載機(OBU)3に対
する問い合わせの通信(交信)を開始する。車両Y側で
は、第1アンテナ23から発信された問い合わせの信号
(アクセス要求)を車載機3が受信し、正当なアンテナ
からの問い合わせと認識することにより、予めICカー
ド5から通知された課金情報と車載機(OBU)3自身
に記録されている車両情報とを返信する。
【0064】通行券自動発行機24は、車載機(OB
U)3からの応答が正当と認識することにより、課金情
報の有効期限や前納の残額が0でないことを確認する。
【0065】そして、応答が正当であれば、入口ゲート
を特定する道路番号・料金所番号・通過年月日時分・車
線番号などの第1の入口情報を車載機(OBU)3に送
信する。車載機(OBU)3では、第1の入口情報の受
信が正常に行われたことを確認して、路側機1側、つま
り通行券自動発行機24へ受信完了通知を送信する。通
行券自動発行機24では、車載機(OBU)3からの受
信完了通知を第1アンテナ23で受信すると、発券を停
止し、正常な車載機(OBU)3を搭載した車両(以下
ETC車と称す)と認定する。
【0066】そして、このETC車が通行券自動発行機
24の横を通過し発進検知装置26の検知範囲に入る
と、発進検知装置26から車両の検知信号が通行券自動
発行機24に出されて、この検知信号を受けた通行券自
動発行機24は、第2アンテナ25を制御して車載機
(OBU)3に対する交信問い合わせを実行する。
【0067】この交信問い合わせに対して、車載機(O
BU)3は正当なアンテナからの問い合わせと認識する
と、予めICカード5から通知されたID番号と車載機
(OBU)3内に予め登録されていたID番号とを応答
として返信する。
【0068】この応答を通行券自動発行機24が受信す
ると、通行券自動発行機24は車載機(OBU)3から
の応答の正当性をチェックして、応答が正当と認識する
と、ICカード5のID番号及び車載機(OBU)3の
ID番号を先程第1アンテナ23で受信してバッファリ
ングしておいたものと比較する。
【0069】そして、これらのID番号が全て一致する
と、車種判別装置22から受信した車種判定結果と車載
機(OBU)3に記緑されている車両情報と路側判定結
果の比較情報とを第2の入口情報として第2アンテナ2
5を利用して車載機(OBU)3に返信する。
【0070】車載機(OBU)3では、第2アンテナ2
5からの第2の入口情報のデ一タが正常に受信される
と、第2アンテナ25に受信完了を通知すると同時に、
正常に受信した上記第1の入口情報と第2の入口情報と
を合わせて最終的な入口情報としてICカード5に記録
する。
【0071】次に、出口車線側について説明する。出口
車線側、高速道路のインターチェンジの出口ゲート(料
金所)では、ETC車線用ブース81と出口ブース82
とで処理が異なるため、それぞれについて説明する。
【0072】まず、ETC車と非ETC車とを処理可能
な出口ブース82における動作について説明する。
【0073】出口ブース81の前方の車両検知装置31
が車両Yの進入を検知すると、車両検知装置31は車両
Yの進入を出口ブース内機器30の出口車線制御装置4
5に通知する。
【0074】出口車線制御装置45では、第1アンテナ
32を制御して、進入した車両Yに対して問い合わせの
交信を開始する。
【0075】この問い合わせに対して応答がない場合、
出口車線制御装置45はその進入車両を非ETC車と判
定し、出口ブース82における収受員との通行券あるい
はICカード5の手渡しによる料金収受処理とする。こ
の料金収受処理の結果は、事務所の料金所データ処理装
置112へ出力される。
【0076】一方、車両YがETC車の場合、問い合わ
せに対して車載機(OBU)3で問い合わせ信号の正当
性をチェックした後、問い合わせが正当であれば、車載
機(OBU)3は自身に記録されている入口情報、課金
情報及び車両情報などを応答として無線送信する。
【0077】出口車線制御装置45では、応答を第1ア
ンテナ32で受信すると、受信した応答に含まれる入口
情報を基に、通行料金の算出を行い、同時にID番号の
ネガティブリスト照合を行い、ID番号の正当性を認識
することにより利用料金の収受処理を行なう。
【0078】ICカード5が料金引き落とし方式の場
合、この処理結果は、利用履歴の入口情報及び出口情報
(料金所番号・通過年月日時分・車線番号・通行料金)
として出口車線制御装置45から上位のホストへ渡され
る。
【0079】また出口車線制御装置45は、この利用履
歴を車載機(OBU)3へ送信する。 この利用履歴を
車載機(OBU)3が受信すると、車載機(OBU)3
では、利用履歴が正常に受信完了されたことを確認し、
路側機側、つまり出口車線制御装置45へ受信完了を通
知すると共に、ICカード5に対して利用履歴を記録す
る。
【0080】次に、図13を参照してETC車専用ブー
ス81での動作について説明する。ETC車専用ブース
81前方の車両検知装置91が車両Yの進入を検知する
と(S201)、車両検知装置91は車両Yの進入を専用車
線制御装置93に通知し、専用車線制御装置93では、
第1アンテナ92を制御して、進入した車両Yに対して
問い合わせの無線通信を開始する(S202)。
【0081】そして、この問い合わせに対して車載機
(OBU)3から応答が返信されてくると、専用車線制
御装置93は、その応答内容を基に判定処理を行なう
(S203)。 判定処理が終了すると、専用車線制御装置
93はこの判定処理の結果を利用履歴として車載機(O
BU)3へ送信する(S204)。
【0082】ここで、車載機(OBU)3から利用履歴
を受け取ったことを示す情報が返信されてこなければ
(S205のN)、路側表示器94に発進不可を表示すると
共に事務所に設置された専用車線動作監視盤111へ通
知し(S206)、運転者に対しては、例えば「しばらくお
待ち下さい」などの音声案内を実施する(S207)。
【0083】その後、事務所から係員がETC車専用ブ
ース81に出向き、車両Yを専用車線83外へ誘導する
か、あるいは事務所の専用車線動作監視盤111からの
遠隔操作で阻止機99を、専用車線83外の方向(事務
所の方向)へ導くよう開動作させる(S208)。
【0084】この誘導指示で車両Yが事務所へ移動し、
車両Yの運転者が車両Yに搭載されている車載機(OB
U)3からICカード5を抜き取り、ICカード5をI
Cカードリーダにかけることで、ICカード5の確認処
理を実施する(S209)。
【0085】一方、車載機(OBU)3から利用履歴を
受け取ったことを示す情報が返信されてくると、専用車
線制御装置93は、通信完了と判定して(S205のY)、
阻止機99を出口方向へ開動作させると共に、路側表示
器94に「青」を点灯させて運転者に発進可を報知する
(S210)。
【0086】そして、車両Yが発進し(S211)、これを
車両検知装置95が検知すると(S212のY)、阻止機9
9を閉動作させると共に、路側表示器94に「赤」を点
灯させて次の車両を待つ(S213)。
【0087】また車両検知装置95により車両Yの通過
が検知されず、一定時間が経過すると(S214のY)、そ
れを専用車線動作監視盤111へ通知し、この通知を受
けた専用車線動作監視盤111には、タイムアウトが表
示され(S215)、この表示を見て係員が出動することと
なる。
【0088】続いて、図14を参照して上記S203の判定
処理の詳細動作を説明する。
【0089】専用車線制御装置93は、車載機(OB
U)3から応答が返信されてくると、その応答に含まれ
る車載機情報(契約情報(契約ID、有効期限、特種車
形態コード(身障者、牽引車など))、車両情報(車種
コード、ナンバー情報)、前納残額情報、経路情報(入
口料金所番号、進入時刻、入口判定車種、バリアゲート
情報)のうち、入口料金所及びバリアゲートでの時刻情
報を取り出して通行時間は適正か否かを判定する(S30
1)。
【0090】通行時間が適正であれば、続いて、入口イ
ンターチェンジ番号(以下入口I.C番号と称す)と出
口インターチェンジ番号(以下出口I.C番号と称す)
とが不一致か否かを判定する(S302)。
【0091】不一致であれば、続いて、入口情報が適正
に記録されているか否かを判定する(S303)。この処理
では、例えば入口情報の欠落の有無、車種情報の記載の
有無、車載機情報と入口判定結果が一致しているか否か
などが判定される。
【0092】入口情報が適正であれば、続いて、ICカ
ード5が前納方式の場合、車載機(OBU)3の前納残
金が通行料金以上あるか否かを判定する(S304)。
【0093】前納残金が通行料金以上あれば、続いて、
ICカード5の情報が適正であるか否かを判定する(S3
05)。この処理では、例えばネガティブリストに該当し
ないことと、情報の一部に欠落がないことが確認され
る。
【0094】ICカード5の情報が適正であれば、続い
て、利用料金の収受形態が特殊な収受形態(人為的に利
用料金の減額または増額の処理が必要な収受形態)であ
るか否かを判定する(S306)。この処理では、例えばI
Cカード5の利用者が身体障害者(以下身障者と称す)
ではないこと、ETC車が他の車両を牽引していないこ
と(非牽引車)などが確認される。
【0095】利用料金の収受形態が特殊でなければ、専
用車線制御装置93は、判定OKとして(S307)、次の
処理(図13のS204の処理)へ移る。
【0096】一方、上記いずれかの判定処理で少なくと
も一つが“いいえ”になると、専用車線制御装置93
は、判定NGとする(S308)。
【0097】このようにいくつかの情報の比較処理で、
専用車線制御装置93は、予告車線を走行中のETC車
を専用車線83へ誘導可能か否かを判定する。
【0098】次に、オープンシステム(利用料金が均一
の有料道路:均一車線)の動作について説明する。
【0099】この場合も上記クローズシステムと同様
に、利用者は車両Yに車載機(OBU)3を搭載しこの
車載機(OBU)3にICカード5を挿入した状態で車
両Yを利用者が運転する。
【0100】ICカード5は車載機(OBU)3にセッ
トされると、互いのインタフェース部53、62を介し
て信号の送受を行ない車載機(OBU)3の正当性を確
認し、車載機(OBU)3が正当であれば、自身に記録
されている課金情報を車載機(OBU)3に送信する。
【0101】均一車線の場合、有料道路への入口または
出口のいずれか一方で利用料金を収受する。
【0102】例えば有料道路の入口に路側機1、つまり
図7に示した構成の機器を設置した場合、車両Yの進入
を車両検知装置71が検知すると、車両検知装置71は
料金処理機73に車両進入を通知する。すると、料金処
理機73は車載機(OBU)3に対して問い合わせの無
線交信(通信)動作を開始する。
【0103】料金処理機73は、まず、第1アンテナ7
2を制御して問い合わせ信号を無線送信し、この問い合
わせ信号に対して車載機(OBU)3が前述したクロー
ズシステムの場合と同様に、車載機(OBU)3は受信
された問い合わせ信号(交信相手)の正当性をチェック
する。
【0104】チェック結果、交信相手が正当であれば、
車載機(OBU)3は予め通知されたICカード5の課
金情報と自身に記録されていた車両情報とをアンテナ4
から送信する。
【0105】料金処理機73では、第1アンテナ72で
課金情報及び車両情報を受信すると、まず、課金情報か
らID番号を抽出し、このID番号をネガティブリスト
と照合する。そして、ID番号の正当性が認識される
と、車両情報を基にした車種判定処理を実行し、判定し
た車種に応じて通行料金を算出する。
【0106】続いて、料金処理機73は、算出した通行
料金を基に、料金所番号・通過年月日時分・車線番号・
通行料金などからなる料金所情報を生成し、この料金所
情報利用履歴として車載機(OBU)3へ送信する。
【0107】車載機(OBU)3では、アンテナ4に利
用履歴が受信されると、その利用履歴が正常に受信完了
したことを確認し、路側機1側、つまり料金処理機73
に受信完了通知を返信すると共に、ICカード5に対し
て利用履歴を記録する。
【0108】以下、図15、図16を参照して高速道路
のインターチェンジの出口ゲートへ向かう予告車線にお
ける予告案内の動作について説明する。まず、ブロード
キャスト型の場合の動作について説明する。ブロードキ
ャスト型の場合、上位機器(専用車線動作監視盤11
1、料金所データ処理装置112など)からの指示また
は路側機(専用車線制御装置93)からの指示を予告ア
ンテナ制御装置85が受けて予告アンテナ84を制御し
てデータ(案内情報)の放送を開始する(S401)。放送
内容としては、料金所番号、料金所区分(バリア、出
口、均一)、現在時刻、専用車線番号などである。な
お、現在時刻は分単位で更新される。
【0109】そして、高速道路からインターチェンジに
降りてきた車両Yが、出口ゲートの数10〜数100m
手前に複数設けられた中のいずれかの予告車線上に設置
された予告アンテナ84の通信エリア内に入ると、車両
YがETC車であれば、車載機(OBU)3が予告アン
テナ84から放送された電波を受信する(S402)。
【0110】すると、車載機(OBU)3は、専用車線
番号が“0”番か否かをチェックする(S403)。
【0111】専用車線番号が“0”番でなければ、続い
て、車載機(OBU)3は、ICカード5が装着されて
るか否かをチェックする(S404)。
【0112】ICカード5が装着されていれば、続い
て、車載機(OBU)3は、ICカード5の契約期限情
報を読み込んで自身の内部の時刻情報と比較してICカ
ード5が有効期限内の利用であるか否かをチェックする
(S405)。
【0113】有効期限内の利用であれば、車載機(OB
U)3は、ブザーまたはスピーカから音声を発して専用
車線83へ進入可を報知すると共に(S406)、表示部5
8に専用車線83の番号または方向を表示する。一例と
しては、表示部58に「1番車線進入可」と表示し、音
声で「1番車線が専用車線です」などと車線番号を案内
する。
【0114】一方、上記いずれかのチェックで少なくと
も一つが“いいえ”になると、車載機(OBU)3は、
ブザーまたはスピーカから音声を発して専用車線83へ
進入不可を報知すると共に(S407)、表示部58に専用
車線83の番号を表示する。一例としては、表示部58
に「1番車線進入不可」と表示し、音声で「1番車線へ
の進入禁止」、「現金での処理をお願いします」などと
案内する。
【0115】次に、個別通信型の場合の動作について説
明する。個別通信型の場合、予告アンテナ制御装置85
は、上位機器(専用車線動作監視盤111、料金所デー
タ処理装置112など)や路側機1(専用車線制御装置
93、出口車線制御装置45など)と常に通信し、路側
機1側の情報を得ている。路側機1側から情報を得る形
態としては、上記したように図10〜図12までの3つ
の接続形態があることから、路側機1の処理状況の監視
は、上位機器あるいは予告アンテナ制御装置85自体が
行なうことがあるが、ここでは、予告アンテナ制御装置
85が個々の路側機1の処理状況を監視しているものと
する。
【0116】そして、路側機1のうち、専用車線制御装
置93の処理が停滞することなく正常に行なわれている
と、予告アンテナ制御装置85は、予告アンテナ84を
制御して問い合わせ信号を発信させる(S501)。この問
い合わせ信号の発信内容としては、料金所番号、料金所
区分(バリア、出口、均一)、現在時刻、専用車線番号
などである。なお、現在時刻は分単位で更新される。
【0117】そして、高速道路からインターチェンジに
降りてきた車両Yが、予告車線上の予告アンテナ84の
通信エリア内に入ると、車両YがETC車であれば、車
載機(OBU)3が予告アンテナ84から発信された電
波(問い合わせ信号)を受信する(S502)。
【0118】すると、車載機(OBU)3は、問い合わ
せ信号に対する応答として車載機情報を送信する(S50
3)。ここで送信される車載機情報(送信内容)として
は、契約情報(契約ID、有効期限、特種車形態コード
(身障者、牽引車など))、車両情報(車種コード、ナ
ンバー情報)、前納残額情報、経路情報(入口料金所番
号、進入時刻、入口判定車種、バリアゲート情報)など
である。
【0119】そして、車載機(OBU)3から送信され
た車載機情報を予告アンテナ84が受信すると(S50
4)、受信された車載機情報と自身に備えられている通
行料金テーブルの情報とを基に予告アンテナ制御装置8
5が以下の判定処理を実行する。まず、予告アンテナ8
4から発信している専用車線番号が“0”番か否かをチ
ェックする(S505)。
【0120】専用車線番号が“0”番でなければ、続い
て、受信された車載機情報の中の入口料金所及びバリア
ゲートでの時刻情報を取り出して通行時間は適正か否か
を判定する(S506)。
【0121】通行時間が適正であれば、続いて、入口イ
ンターチェンジ番号(以下入口I.C番号と称す)と出
口インターチェンジ番号(以下出口I.C番号と称す)
とが不一致か否かを判定する(S507)。
【0122】不一致であれば、続いて、入口情報が適正
に記録されているか否かを判定する(S508)。この処理
では、例えば入口情報の欠落の有無、車種情報の記載の
有無、車載機情報と入口判定結果が一致しているか否か
などが判定される。
【0123】入口情報が適正であれば、続いて、ICカ
ード5が前納方式の場合、車載機(OBU)3の前納残
金が通行料金以上あるか否かを判定する(S509)。
【0124】前納残金が通行料金以上あれば、続いて、
ICカード5の情報が適正であるか否かを判定する(S5
10)。この処理では、例えばネガティブリストに該当し
ないことと、情報の一部に欠落がないことが確認され
る。
【0125】ICカード5の情報が適正であれば、続い
て、利用料金の収受形態が特殊な収受形態(人為的に利
用料金の減額または増額の処理が必要な収受形態)であ
るか否かを判定する(S511)。この処理では、例えばI
Cカード5の利用者が身体障害者(以下身障者と称す)
ではないこと、ETC車が他の車両を牽引していないこ
と(非牽引車)などが確認される。
【0126】利用料金の収受形態が特殊でなければ、予
告アンテナ制御装置85は、予告アンテナ84から判定
OKの情報を送信し、この判定OKの情報を車載機(O
BU)3が受信すると、車載機(OBU)3のブザーま
たはスピーカから音声を発して専用車線83へ進入可を
報知すると共に(S512)、表示部58に専用車線83の
番号または方向を表示する。一例としては、表示部58
に「1番車線進入可」と表示し、音声で「1番車線が専
用車線です」などと車線番号を案内する。
【0127】一方、上記いずれかのチェックで少なくと
も一つが“いいえ”になると、予告アンテナ制御装置8
5は、予告アンテナ84から判定NGの情報を送信し、
この判定NGの情報を車載機(OBU)3が受信する
と、車載機(OBU)3は、ブザーまたはスピーカから
音声を発して専用車線83へ進入不可を報知すると共に
(S407)、表示部58に専用車線83の番号を表示す
る。一例としては、表示部58に「1番車線進入不可」
と表示し、音声で「1番車線への進入禁止」、「現金で
の処理をお願いします」などと案内する。
【0128】このようにいくつかの情報の比較処理で、
予告アンテナ制御装置85は、予告車線を走行中のET
C車を専用車線83へ誘導可能か否かを判定し、判定結
果を車載機(OBU)3に送り、車載機(OBU)3で
は、その判定結果に応じて案内表示と報知を行なう。
【0129】このようにこの実施形態のETCシステム
によれば、料金所の手前に予告アンテナ84を設けた予
告車線を設定し、この予告車線を走行中のETC車に対
し、予告アンテナ84から、料金所への最適な進入経路
を通知するので、料金所へ進入する車両Yを分散するこ
とができ、高速道路などの出口料金所付近の混雑を緩和
することができる。
【0130】なお上記実施形態では、予告アンテナ制御
装置85が主に車両誘導の可否を判定する処理を実行す
ることで説明したが、この判定処理は、路側機1、上位
機器、車載機(OBU)3などのいずれの機器で行って
も良い。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
口ゲートの手前に案内手段を設け、この案内手段から、
出口ゲートへ向かうための最適な進入経路を無線通信に
よって車載機を搭載した車両に通知するので、出口ゲー
トへ進入する車両(自動精算可能な車両とそれ以外の車
両)を出口ゲートの所定のブースとこれ以外のブースと
に分散させることができる。
【0132】この結果、磁気カードとICカードを併用
してシステムを運用する上で有料道路の出口付近の混雑
を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のETCシステムの概
略構成を示す図である。
【図2】クローズシステムにおける路側機の一つとして
の入口車線側機器の構成を概略的に示す図である。
【図3】クローズシステムにおける路側機の一つとして
の出口車線側機器の構成を概略的に示す図である。
【図4】図3の出口車線側機器の出口ブース内機器の構
成を示す図である。
【図5】このETCシステムの車載機の構成を概略的に
示す図である。
【図6】このETCシステムのICカードの概要構成を
示す図である。
【図7】オープンシステムにおける路側機の一つとして
の入口ブース機器あるいは出口ブース機器の概要構成を
示す図である。
【図8】このETCシステムが適用されている出口ゲー
ト近傍を示す図である。
【図9】このETCシステムにおける路側機の一つとし
て、専用車線専用のETC車専用ブースの機器構成を示
す図である。
【図10】予告アンテナ制御装置と専用車線制御装置と
の第1の接続形態を示す図である。
【図11】予告アンテナ制御装置と専用車線制御装置と
の第2の接続形態を示す図である。
【図12】予告アンテナ制御装置と専用車線制御装置と
の第3の接続形態を示す図である。
【図13】このETCシステムにおける専用車線制御装
置の動作を示すフローチャートである。
【図14】図13のフローチャートにおいて、各車線の
判定処理を詳細に示すフローチャートである。
【図15】このETCシステムにおけるブロードキャス
ト通信の処理を示すフローチャートである。
【図16】このETCシステムにおける個別通信の処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…路側機、2、4…アンテナ、3…車載機(OB
U)、5…ICカード、21…車両検知機、22…車種
判別装置、23…第1アンテナ、24…通行券自動発行
装置、25…第2アンテナ、26…発進検知機、30…
出口ブース内機器、31…車両検知装置、32…第1ア
ンテナ、41…通行券確認機、42…プリペイドカード
処理機、43…ICカードリーダ、44…領収書発行
機、45…出口車線制御装置、51…カード収容部、5
2…オートローディング/イジェクト機構、53…イン
タフェース部、54…ICカード処理部、55…メモ
リ、56…無線制御部、57…操作部、58…表示部、
59…制御部、61…フラッシュメモリ、62…インタ
フェース部、63…CPU、71…車両検知装置、72
…第1アンテナ、73…料金処理機、74…プリペイド
カード処理機、75…領収書発行機、76…ICカード
リーダ、81…ETC車専用ブース、82…出口ブー
ス、83…専用車線、84…予告アンテナ、85…予告
アンテナ制御装置、91、95…車両検知装置、92…
第1アンテナ、93…専用車線制御装置、94…路側表
示器、96…発信制御装置、97…第2アンテナ、98
…監視カメラ、99…阻止機。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 17/00 G08G 1/017 G08G 1/017 1/09 Q 1/09 G06F 15/21 C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の通過ゲートに設けられた複数
    のブースのうち、所定のブースに設置され、車両に搭載
    された無線通信機能を有する車載機と無線通信により前
    記車載機に装着されたICカードでの料金収受処理を行
    なう第1の路側機と、前記所定のブース以外のブースに
    設置され、前記有料道路の入口で予め発行された通行券
    あるいは前記ICカードでの料金収受処理を行なう第2
    の路側機とを有する料金収受システムにおいて、 前記第1及び第2の路側機のうち少なくとも一方の処理
    状況を監視する監視手段と、 前記車両が各ブースへ進入する手前の道路上に設置さ
    れ、前記監視手段により監視された前記少なくとも一方
    の路側機の処理状況に応じて前記車両に対して前記所定
    のブースへの誘導案内を行なう案内手段とを具備したこ
    とを特徴とする料金収受システム。
  2. 【請求項2】 有料道路の通過ゲートに設けられた複数
    のブースのうち、所定のブースに設置され、車両に搭載
    された無線通信機能を有する車載機と無線通信により前
    記車載機に装着されたICカードでの料金収受処理を行
    なう第1の路側機と、前記所定のブース以外のブースに
    設置され、前記有料道路の入口で予め発行された通行券
    あるいは前記ICカードでの料金収受処理を行なう第2
    の路側機とを有する料金収受システムにおいて、 前記第1の路側機の処理状況を監視する監視手段と、 前記車両が各ブースへ進入する手前の道路上に設置さ
    れ、前記監視手段により監視された結果、前記第1の路
    側機の処理状況が停滞していた場合、前記車両に対して
    前記所定のブース以外のブースへ誘導する案内を行なう
    案内手段とを具備したことを特徴とする料金収受システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の料金収受システムにおい
    て、 前記案内手段は、 前記第1の路側機が前記車載機に搭載されたICカード
    での料金収受処理可能な場合のみ前記車両に対して前記
    所定のブースへ誘導する案内を行なうことを特徴とする
    料金収受システム。
  4. 【請求項4】 有料道路の通過ゲートに設置された複数
    のブースの中の所定のブースに設置され、前記通過ゲー
    トへ向かう車両に搭載された無線機能を有する車載機と
    無線通信により料金収受処理を行なう路側機において、 前記所定のブースに進入した車両を検知する車両検知手
    段と、 前記車両検知手段により車両が検知された場合、前記無
    線通信による問い合わせを行ないこの問い合わせに対す
    る応答の有無及び応答内容に基づき料金収受の可否を判
    定する判定手段と、 前記判定手段により料金収受不可と判定された場合、前
    記車両の発進を阻止すると共に、料金収受不可の報知を
    行う手段と、 前記料金収受不可の報知に基づき、後続の車両に対して
    前記所定のブースへの進入禁止を案内する案内手段とを
    具備したことを特徴とする路側機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の路側機において、 前記案内手段は、 前記車両に搭載された前記車載機に対して無線通信によ
    り案内を行なうことを特徴とする路側機。
  6. 【請求項6】 有料道路の通過ゲートへ向かう車線近傍
    に設けられ、前記各車線を前記通過ゲートへ向かって走
    行中の車両に対して前記通過ゲートへの案内を行なう予
    告案内装置において、 前記車両に対して前記通過ゲートに設けられた路側機か
    らの案内あるいは前記路側機の監視手段からの案内また
    は自身で生成した案内を無線で放送する放送手段とを具
    備したことを特徴とする予告案内装置。
  7. 【請求項7】 有料道路の通過ゲートへ向かう車線近傍
    に設けられ、前記車線を前記通過ゲートへ向かって走行
    中の車両に対して無線通信による問い合わせを行なう手
    段と、 前記問い合わせに対する応答の有無及び応答内容により
    前記車両への案内の可否を判定する判定手段と、 前記判定手段により案内可と判定された前記車両に対し
    て前記通過ゲートに設けられた路側機からの案内あるい
    は前記路側機の監視盤からの案内または自身で生成した
    案内を無線通信により行う個別通信手段とを具備したこ
    とを特徴とする予告案内装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の予告案内装置において、 前記判定手段は、 前記問い合わせに対する応答があった場合、前記応答に
    含まれる前記車両に搭載された前記車載機の情報と前記
    車載機に装着されたICカードの情報とを基に案内の可
    否を判定することを特徴とする予告案内装置。
  9. 【請求項9】 有料道路の通過ゲートへ向かって走行す
    る車両に搭載され、前記通過ゲートへ向かう複数の車線
    の中の所定の車線の通過ゲートに設置された路側機と無
    線通信する車載機において、 前記路側機から送信されてきた前記通過ゲートへの進入
    経路の案内情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された案内情報を報知する手段
    とを具備したことを特徴とする車載機。
  10. 【請求項10】 有料道路の通過ゲートへ向かって走行
    する車両に搭載され、前記通過ゲートに設置された複数
    のブースの中の所定のブースに設置された路側機と無線
    通信する車載機において、 前記路側機からの無線による問い合わせを受信しこの問
    い合わせに対して自身に記録されている情報を応答とし
    て返信する通信手段と、 前記応答送信後に前記通信手段により受信された案内情
    報あるいは案内指示に応じた案内情報を報知する手段と
    を具備したことを特徴とする車載機。
  11. 【請求項11】 有料道路の通過ゲートの複数のブース
    のうち、所定のブースに設置された第1の路側機が車両
    に搭載された無線通信機能を有する車載機と無線通信に
    より前記車載機に装着されたICカードでの料金収受処
    理を行う一方、前記所定のブース以外のブースに設置さ
    れた第2の路側機が前記有料道路の入口で予め発行され
    た通行券あるいは前記ICカードでの料金収受処理を行
    なう料金収受方法において、 前記第1及び第2の路側機のうち少なくとも一方の処理
    状況を監視する工程と、 前記少なくとも一方の処理状
    況に応じて前記各ブースへの案内を行なう工程とを具備
    したことを特徴とする料金収受方法。
  12. 【請求項12】 有料道路の通過ゲートに設置された複
    数のブースのうち、所定のブースに設置された路側機が
    車両に搭載された無線通信機能を有する車載機と無線通
    信により前記車載機に装着されたICカードでの料金収
    受処理を行う料金収受方法において、 前記路側機の処理状況を監視する工程と、 前記監視された前記路側機の処理状況に応じて前記車両
    を前記複数の中のいずれかのブースへ誘導する案内を行
    なう工程とを具備したことを特徴とする料金収受方法。
JP35447997A 1997-12-24 1997-12-24 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法 Pending JPH11185070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35447997A JPH11185070A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35447997A JPH11185070A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005093859A Division JP2005216322A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 車両案内システムおよび車載機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11185070A true JPH11185070A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18437848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35447997A Pending JPH11185070A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11185070A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232693A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Sanyo Electric Co Ltd ナビゲーション装置及びナビゲーションシステム
JP2010231414A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Denso Corp Icカード情報処理装置
CN106097462A (zh) * 2016-07-27 2016-11-09 柳州铁道职业技术学院 一种停车场智能车道系统及其控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232693A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Sanyo Electric Co Ltd ナビゲーション装置及びナビゲーションシステム
JP4684136B2 (ja) * 2006-03-03 2011-05-18 三洋電機株式会社 ナビゲーション装置及びナビゲーションシステム
JP2010231414A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Denso Corp Icカード情報処理装置
JP4687806B2 (ja) * 2009-03-26 2011-05-25 株式会社デンソー Icカード情報処理装置
CN106097462A (zh) * 2016-07-27 2016-11-09 柳州铁道职业技术学院 一种停车场智能车道系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6396418B2 (en) Toll collection system, on board unit and toll collection method
CN1146830C (zh) 复合闸型通行费收费系统
JP2000076499A (ja) 料金収受システム、車載装置および料金収受方法
JP2001338318A (ja) 料金収受システム、車載器及び料金収受方法
JP2003123109A (ja) 料金収受システム、車載器及び料金収受方法
KR101484960B1 (ko) 통행요금 자동정산기 및 이를 이용한 유료도로 통행요금 무인수납시스템
JP2005216322A (ja) 車両案内システムおよび車載機
JP2015133022A (ja) 料金収受施設、料金収受システム、料金収受方法及びプログラム
JPH11185070A (ja) 料金収受システム、路側機、予告案内装置、車載機、料金収受方法
JPH11328576A (ja) 料金収受システム、ゲート装置、及び料金収受方法
JP2001175903A (ja) 料金収受システム、料金収受方法および車載装置
JPH11184981A (ja) 料金収受システム、icカード、車載機、路側機、料金収受方法及び車両側機器確認方法
JPH08221617A (ja) 料金収受システム
JP2009070403A (ja) 料金収受システム及び車載装置
JPH08180229A (ja) 料金収受システム
JPH08287308A (ja) 有料道路料金収受装置
JP2009064052A (ja) 料金収受システムおよび料金収受方法
JPH05217041A (ja) 有料道路料金収受システム
JP2004326410A (ja) 自動料金収受システムの料金所端末装置、etc車載機、退場可否判定方法
JP2001143110A (ja) 料金収受システム、料金収受方法
JPH05233907A (ja) 有料道路料金収受システム
JPH11175784A (ja) 料金収受システム
JP2003099833A (ja) 料金収受システム、車載器及び料金収受方法
JPH08305914A (ja) 有料道路料金収受装置
JPH11185082A (ja) 料金収受システム、車載装置、及び料金収受方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311