JPH11184720A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JPH11184720A
JPH11184720A JP9355477A JP35547797A JPH11184720A JP H11184720 A JPH11184720 A JP H11184720A JP 9355477 A JP9355477 A JP 9355477A JP 35547797 A JP35547797 A JP 35547797A JP H11184720 A JPH11184720 A JP H11184720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
data
serial
output
register
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9355477A
Other languages
English (en)
Inventor
Akikiyo Yoshida
明磨 吉田
Shiyoukiyou Kou
松強 黄
Tokuji Kaneko
徳治 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9355477A priority Critical patent/JPH11184720A/ja
Publication of JPH11184720A publication Critical patent/JPH11184720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ送受信の状態が安定しない場合でも、
データの信頼性を大幅に向上させることが可能な情報処
理装置。 【解決手段】 ネットワーク手段621を介してデータ
送受信を行うSIOC521を具えた装置において、ネ
ットワーク手段621の伝送経路が異常状態にあるかを
調べ、異常を検知した場合には、出力ユニット650〜
652へ送信データを自動再送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば画像形成処
理の装置本体の各部の駆動又は状態の検知をネットワー
クを介して行う情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の各部の駆動するた
めのデータまたは状態検知されたデータは、装置全体を
制御する制御CPUのアドレス空間の一部に配置された
レジスタに格納され、前記レジスタはクラッチ等の負荷
を駆動するためのトランジスタや、用紙の有無の検出等
を行うセンサ入力信号に直接接続されている。
【0003】すなわち、装置全体を制御するCPUは、
入力レジスタ(前記レジスタの入力専用のレジスタ)の
データをリードすることにより状態検知手段の検出状態
を検知し、出力レジスタ(前記レジスタの出力専用のレ
ジスタ)にデータをライトすることにより各部の駆動を
制御している。
【0004】このため、装置全体を制御するCPUの近
くに入力レジスタ、出力レジスタおよび駆動用のトラン
ジスタを配置することが必要であり、制御基板のスペー
スが大きくなる要因のひとつとなる。また、制御基板か
らは負荷を駆動するためのクラッチや用紙の有無等を検
出するセンサの数に比例した制御信号線が出力または入
力されるため、制御基板の周辺には多数の信号線が実装
され、実装スペースの有効利用や組立性での弊害が大き
くなってきている。
【0005】また、このような問題を解決するための方
法として、状態検出手段により検出した入力データを格
納する入力データ格納手段をもつ入力ユニット又は駆動
手段を駆動するための出力データを格納する出力データ
格納手段をもつ出力ユニットの複数のユニット間でデー
タを送受信するネットワーク手段が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出力レ
ジスタに負荷を駆動するためのトランジスタを直接接続
している場合と異なり、ネットワーク手段のデータ送受
信の状態によって、負荷を安定して駆動できないという
問題がある。例えば、ネットワーク手段においてデータ
転送のエラーが発生したような場合、負荷の駆動制御
(オン、オフ)を行うことができない。
【0007】そこで、本発明の目的は、データ送受信の
状態が安定しない場合においても、データの信頼性を大
幅に向上させることが可能な情報処理装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体の各
部の駆動又は状態検知をネットワーク手段を介して行う
情報処理装置であって、前記装置本体の各部の状態を検
出する状態検出手段と、前記装置本体の各部の駆動を行
う駆動手段と、前記状態検出手段および前記駆動手段を
含む前記装置本体の全体を制御する制御指令手段と、前
記状態検出手段により検出した入力データを記憶する機
能を有する入力ユニットと、前記駆動手段を駆動するた
めの出力データを記憶する機能を有する出力ユニット
と、前記制御指令手段と前記入力ユニット又は前記出力
ユニットの複数ユニットとの間でデータを送受信するネ
ットワーク手段と、前記ネットワーク手段の伝送経路の
異常状態を検知する伝送経路異常検知手段と、前記伝送
経路異常検知手段からの出力値に従って、前記出力ユニ
ットへ前記出力データとして送信される送信データを自
動再送する送信データ自動再送手段とを具えることによ
って、情報処理装置を構成する。
【0009】また、本発明は、ホスト装置と画像処理装
置との間でデータのやりとりを行う情報処理システムで
あって、前記ホスト装置に設けられ、前記画像処理装置
の処理を制御する制御指令手段と、前記画像処理装置に
設けられ、当該画像処理装置の装置本体の各部の状態を
検出する状態検出手段と、前記装置本体の各部の駆動を
行う駆動手段と、前記状態検出手段により検出した入力
データを記憶する機能を有する入力ユニットと、前記駆
動手段を駆動するための出力データを記憶する機能を有
する出力ユニットと、前記制御指令手段と前記入力ユニ
ット又は前記出力ユニットの複数ユニットとの間でデー
タを送受信するネットワーク手段と、前記ネットワーク
手段の伝送経路の異常状態を検知する伝送経路異常検知
手段と、前記伝送経路異常検知手段からの出力値に従っ
て、前記出力ユニットへ前記出力データとして送信され
る送信データを自動再送する送信データ自動再送手段と
を具えることによって、情報処理システムを構成する。
【0010】また、本発明は、装置本体の各部の駆動又
は状態の検知をネットワーク手段を介して行う情報処理
方法であって、前記装置本体の各部の状態を状態検出手
段により検出する工程と、前記装置本体の各部の駆動を
駆動手段により行う工程と、前記状態検出手段および前
記駆動手段を含む前記装置本体の全体を制御指令手段に
より制御する工程と、前記状態検出手段により検出した
入力データを入力ユニットに記憶する工程と、前記駆動
手段を駆動するための出力データを出力ユニットに記憶
する工程と、前記制御指令手段と前記入力ユニット又は
前記出力ユニットの複数ユニットとの間でネットワーク
手段を介してデータを送受信する工程と、前記ネットワ
ーク手段の伝送経路の異常状態を検知する工程と、前記
伝送経路の経路状態に従って、前記出力ユニットへ前記
出力データとして送信される送信データを自動再送する
工程とを具えることによって、情報処理方法を提供す
る。
【0011】また、本発明は、ホスト装置と画像処理装
置との間でデータのやりとりを行う情報処理方法であっ
て、前記ホスト装置において、前記画像処理装置の処理
を制御指令手段により制御する工程と、前記画像処理装
置において、当該画像処理装置の装置本体の各部の状態
を状態検出手段により検出する工程と、前記装置本体の
各部の駆動を駆動手段により行う工程と、前記状態検出
手段により検出した入力データを入力ユニットに記憶す
る工程と、前記駆動手段を駆動するための出力データを
出力ユニットに記憶する工程と、前記制御指令手段と前
記入力ユニット又は前記出力ユニットの複数ユニットと
の間でネットワーク手段を介してデータを送受信する工
程と、前記ネットワーク手段の伝送経路の異常状態を検
知する工程と、前記伝送経路の経路状態に従って、前記
出力ユニットへ前記出力データとして送信される送信デ
ータを自動再送する工程とを具えることによって、情報
処理方法を提供する。
【0012】ここで、再送するデータの回数を指定する
ことによって、前記送信データを自動再送することがで
きる。
【0013】前記ネットワーク手段は、データをシリア
ルに転送するシリアル転送手段とすることができる。
【0014】前記装置本体は、電子写真式により画像形
成を行う画像データ処理部とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0016】本例では、情報処理装置として画像形成装
置を例に挙げる。まず、その装置の全体構成の概略を、
図1〜図6に基づいて説明する。
【0017】図3において、100は画像形成装置とし
ての複写機の装置本体であり、180は循環式自動原稿
送り装置(RDF)である。
【0018】画像読み取り部101は、原稿載置台とし
てのプラテンガラス102と、スキャナ103と、原稿
照明ランプ104と、走査ミラー105〜107と、レ
ンズ108と、CCDセンサ109とを備えて構成され
る。モータ(図示せず)によりスキャナが所定方向に往
復走査されることにより、原稿10からの反射光は、走
査ミラー105〜107を介して、レンズ108を透過
し、CCDセンサ109に結像する。
【0019】120は、レーザ、ポリゴンスキャナを備
えて構成された露光制御部である。この露光制御部12
0は、CCDセンサ109で電気信号に変換され、後述
する所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調
されたレーザ光129を、感光体ドラム110に照射す
る。感光体ドラム110の回りには、1次帯電器11
2、現像器121、転写帯電器118、クリーニング装
置116、前露光ランプ114が装備されている。
【0020】画像形成部126において、感光体ドラム
110はモータ(図示せず)により図3に示す矢印方向
に回転しており、1次帯電器112により所望の電位に
帯電された後、露光制御部120からのレーザ光129
が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム11
0上に形成された静電潜像は、現像器121により現像
されて、トナー像として可視化される。
【0021】一方、上段カセット131あるいは下段カ
セット132からピックアップローラ133,134に
より給紙された転写紙11は、給紙ローラ135,13
6によって本体内に送られ、レジストローラ137によ
り転写ベルト130aに給送され、可視化されたトナー
像が転写帯電器118により転写紙11に転写される。
転写後の感光体ドラム110は、クリーニング装置11
6により残留トナーが清掃され、前露光ランプ114に
より残留電荷が消去される。
【0022】そして、転写後の転写紙11は、分離帯電
器119により感光体ドラム110から分離された後、
転写ベルト130aにより搬送され、定着前帯電器13
9,140によりトナー像が再帯電される。この転写紙
11は、定着器141に送られて加圧、加熱されること
によって定着され、排出ローラ142により本体100
の外に排出される。
【0023】装置本体100には、例えば4000枚の
転写紙11を収納し得るデッキ150が装備されてい
る。デッキ150のリフタ151は、給紙ローラ152
に転写紙が常に当接するように転写紙11の量に応じて
上昇する。また、200枚の転写紙11を収納し得る、
マルチ手差し153が装備されている。
【0024】また、排紙側の154は排紙フラッパであ
り、両面記録側ないし多重記録側と排紙側の経路を切り
替える。排紙ローラ142から送り出された転写紙11
は、この排紙フラッパ154により両面記録側ないし多
重記録側に切り替えられる。
【0025】また、158は下搬送パスであり、排紙ロ
ーラ142から送り出された転写紙11を反転パス15
5を介し、転写紙11を裏返して再給紙トレイ156に
導く。このとき、再給紙トレイ156には積載された用
紙を揃えるために、用紙搬送方向と垂直方向に用紙の位
置を規制する2つの規制板602(図6参照)がある。
この規制板602は、用紙積載時には用紙が再給紙トレ
イ156に搬送されることを妨げない位置に退避し、用
紙が再給紙トレイ156に積載された後、次の用紙が再
給紙トレイ156へ搬送されるまでの間に、2つの規制
板602は用紙端部を押えるように移動して用紙を揃え
る。その後、次の用紙の再給紙トレイ156への搬送に
そなえ、妨げない位置に退避する。
【0026】157は、両面記録と多重記録の経路を切
り替える多重フラッパであり、これを左方向に倒すこと
により、転写紙11を反転パス155に介さず、直接下
搬送パス158に導く。159は、経路160を通じて
転写紙を感光体ドラム126側に給紙する給紙ローラで
ある。161は、排紙フラッパ154の近傍に配置され
て、この排紙フラッパ154により排出側に切り替えら
れた転写紙11を機外に排出する排出ローラである。
【0027】両面記録(両面複写)や多重記録(多重複
写)時には、排紙フラッパ154を上方に上げて、複写
済みの転写紙を搬送パス155,158を介して再給紙
トレイ156に格納する。このとき、両面記録時には、
多重フラッパ157を右方向へ倒し、また多重記録時に
は、多重フラッパ157を左方向へ倒す。再給紙トレイ
156に格納されている転写紙11が、下から1枚ずつ
給紙ローラ159により経路160を介して本体のレジ
ストローラ137に導かれる。
【0028】装置本体100から転写紙11を反転して
排出する時には、排紙フラッパ154を上方へ上げ、フ
ラッパ157を右方向へ倒し、複写済みの転写紙11を
搬送パス155側へ搬送し、転写紙11の後端が第1の
送りローラ162を通過した後に、反転ローラ163に
よって第2の送りローラ側へ搬送し、排出ローラ161
によって、転写紙11を裏返して機外へ排出される。
【0029】図4は、画像形成装置の操作部を示したも
のである。451はテンキーであり、画像形成枚数の設
定やモード設定の数値入力に使用する。452はクリア
/ストップキーであり、設定された画像形成枚数や画像
形成動作の停止を行うために使用する。453はリセッ
トキーであり、設定された画像形成数や動作モードや設
定給紙等のモードを規定値に戻すためのものである。4
54はスタートキーであり、このスタートキー454の
押下により画像形成動作を開始する。
【0030】469は液晶等で構成される表示パネルで
あり、詳細なモード設定を容易にするべく、設定モード
に応じて表示内容が変わる。本例では、カーソルキー4
65〜468で、表示パネル469のカーソルを移動さ
せ、OKキー464によって設定を決定させる。この設
定手法はタッチパネルで構成することも可能である。
【0031】471は紙種設定キーであり、標準より厚
い記録材へ画像形成を行うときに設定する。紙種設定キ
ー471によって厚紙モードが設定されると、LED4
70が点灯するように制御される。本例では、厚紙モー
ドの設定のみ可能であるが、必要に応じて、OHPやそ
の他の特殊紙用のモードの設定が可能となるように機能
を拡張することもできる。
【0032】475は両面モード設定キーであり、例え
ば、片面原稿から片面出力を行う「片−片モード」、片
面原稿から両面出力を行う「片−両モード」、両面原稿
から両面出力を行う「両−両モード」、両面原稿から2
枚の片面出力を行う「両−片モード」の4種類の両面モ
ードの設定が可能である。LED472〜474は、設
定された両面モードに応じて点灯し、「片−片モード」
ではLED472〜474は全て消灯し、「片−両モー
ド」ではLED472のみ点灯し、「両−両モード」で
はLED473のみ点灯し、「両−片モード」ではLE
D474のみが点灯するように制御される。
【0033】図5は、画像形成装置における画像処理制
御部のブロック図である。画像読み取り部101は、C
CDセンサ109、アナログ信号処理部202を備えて
構成される。レンズ108を介してCCDセンサ109
に結像された原稿画像は、アナログ電気信号に変換され
る。変換された画像情報は、アナログ信号処理部202
に入力され、サンプル&ホールド、ダークレベルの補正
等が行われた後に、アナログ・デジタル変換(A/D変
換)される。
【0034】デジタル化された信号は、シェーディング
補正(原稿を読み取るセンサのばらつき、および原稿照
明用ランプの配光特性の補正)、変倍処理後、電子ソー
タ部203に入力される。外部インターフェイス(I/
F)処理部209は、外部のコンピュータから入力され
た画像情報を展開し、画像データとして電子ソータ部2
03に入力される。電子ソータ部203では、γ補正等
の出力系で必要な補正処理や、スムージング処理、エッ
ジ強調、その他の処理、加工等が行われ、プリンタ部2
04に出力される。
【0035】プリンタ部204は、図3により説明し
た、レーザ等から成る露光制御部120、画像形成部1
26、転写紙11の搬送を制御する搬送制御部130を
備えて構成され、入力された画像信号により転写紙11
上に画像を記録する。
【0036】また、CPU回路部205は、CPU20
6、ROM207、RAM208を備えて構成され、画
像読み取り部101、電子ソータ部203、プリンタ部
204を制御し、本装置のシーケンスを総括的に制御す
る。
【0037】次に、本発明に係るシリアルI/Oコント
ローラ521(以下、SIOCという)を画像形成装置
に具えた場合の構成を、図2に基づいて説明する。
【0038】図2は、画像形成装置を背面から見た図で
ある。SIOC521のユニットを含む構成を示してい
る。520は、図5でのCPU回路部205を含むメイ
ン制御回路部の構成である。メイン制御回路部520内
には、SIOC521が実装されている。このSIOC
521は、同じくメイン制御回路部520に実装されて
いるCPU206(制御指令手段)とバスインターフェ
ース530を介して接続され、CPU206に入力負荷
の状態通知や、CPU206の指示により出力負荷を駆
動する。
【0039】SIOC521は、シリアルラインS1,
S2,S3を通して、各シリアルノードを有するユニッ
ト501〜508に接続されている。
【0040】501は、カセット131から転写紙11
を給紙制御するための制御ユニットである。この制御ユ
ニット501は、出力シリアルノード510と、入力シ
リアルノード511とを具えている。出力シリアルノー
ド510には、給紙ローラ135の駆動クラッチ、ピッ
クアップローラ133の駆動ソレノイド、カセット13
1の用紙リフター(不図示)駆動クラッチ、給紙ローラ
直後の搬送パス部駆動クラッチが接続されている。ま
た、入力シリアルノード511には、カセット131内
の紙有り検知センサ、カセット131の用紙リフトを制
御するための用紙上面検知センサ、給紙ローラ後にあり
搬送部パス部紙検知センサが接続されている。
【0041】502,503は、制御ユニット501と
同じ構成をもつ制御ユニットであり、出力シリアルノー
ド510と入力シリアルノード511とを具えている。
これら制御ユニット502,503は、それぞれカセッ
ト132、デッキ150からの給紙制御をするユニット
である。そして、上記制御ユニット501〜503はモ
ジュール化され、給紙段毎に1つ接続される。
【0042】504は、両面トレイ156の用紙の横方
向を規制する規制板駆動ユニットである。この規制板駆
動ユニット504には、出力シリアルノード512と入
力シリアルノード513とを具えている。出力シリアル
ノード512には、図6に示す規制板602を駆動する
4相2励磁駆動のステッピングモータ601が接続され
ている。また、入力シリアルノード513には、規制板
602の位置を判断するための位置検知センサ604が
接続されている。
【0043】図6は、規制板602の位置検知センサ6
04と規制板602との位置関係を示す。図6におい
て、ステッピングモータ601により駆動ベルト605
を介して、規制板602は矢印方向Xに移動する。規制
板602の位置は最大用紙幅の場合を示し、602aの
位置は最小用紙幅の場合を示している。規制板602に
は、位置検知用のフラグ603が取り付けられている。
位置検知センサ604は、両面トレイ156に固定され
ており、規制板602が画像形成装置が搬送できる最大
用紙サイズよりも開いた位置に配置されている。ステッ
ピングモータ601への駆動は、SIOC521のステ
ッピングモータ制御モードの内部タイマによる自動相パ
ターン切換モードで、ストローブ信号を使用せずに駆動
される。
【0044】規制板602は、画像形成開始時に初期化
動作を行う。初期化動作は、まず、位置検知センサ60
4がオンした位置で、SIOC521からCPU206
に位置検知センサ604の受信データ変化発生割り込み
が発生するように設定し、規制板602を開く方向に連
続モードで駆動する。位置検知センサ604がオンした
位置を、CPU206はSIOC521からの割り込み
によって判断し、CPU206はSIOC521のステ
ッピングモータ601の非常停止のホスト信号用定速ス
テップ設定レジスタとホスト信号用減速ステップ設定レ
ジスタ(説明は後述する)とを設定し、非常停止のホス
ト信号をセットする。このとき、停止位置は位置検知セ
ンサ604のオンの位置から10パルス分移動させて停
止するようにセットする。なお、上記二つの設定レジス
タは、ステッピングモータ601の駆動開始前に設定し
ておいてもよい。
【0045】その後、位置検知センサ604がオフした
位置で、SIOC521からCPU206にセンサの受
信データ変化発生割り込みが発生するように設定し、移
動方向を反転する。その位置検知センサ604がオフし
た位置を、CPU206はSIOC521からの割り込
みによって判断し、CPU206はSIOC521のス
テッピングモータ601の非常停止のホスト信号用定速
ステップ設定レジスタとホスト信号用減速ステップ設定
レジスタとを積載する用紙の横幅の位置から10mm手
前の位置まで移動させる値に設定し、非常停止のホスト
信号をセットする。
【0046】用紙積載時は、前述のSIOC521のス
テッピングモータ制御モードで内部タイマによる自動相
パターン切換モードで定速設定モードを用いて、紙が両
面トレイ156に入った時に一度用紙の横幅の位置に規
制板602を閉じてから用紙横幅+10mmの位置に再
度開く。
【0047】また、図2において、505は、レジスト
ローラ駆動ドライバーユニットである。このレジストロ
ーラ駆動ドライバーユニット505は、出力シリアルノ
ード514と、入力シリアルノード515とを具えてい
る。出力シリアルノード514には、レジストローラ1
37の駆動クラッチが接続されている。また、入力シリ
アルノード515には、レジストローラ137のタイミ
ングをとるためのレジストローラ前センサが接続されて
いる。
【0048】506は、定着駆動ユニットである。この
定着駆動ユニット506は、出力シリアルノード516
と、入力シリアルノード517とを具えている。出力シ
リアルノード516には、定着ローラ駆動クラッチ、定
着ローラの汚れ除去用のウェイブ巻き取り駆動ソレノイ
ドが接続されている。入力シリアルノード517には、
定着入り口センサと定着出口センサとが接続されてい
る。この2つのセンサにより定着部のジャム検知を行っ
たり、定着以外でジャムが発生した場合の定着ローラ駆
動停止のタイミングを判断する。
【0049】507は、反転排紙駆動ユニットである。
この反転排紙駆動ユニット507は、出力シリアルノー
ド518と、入力シリアルノード519とを具えてい
る。出力シリアルノード518には、パス切換のフラッ
パー154,157の駆動ソレノイドや、反転ローラ1
62,163の駆動方向切換CLがそれぞれ接続されて
いる。入力シリアルノード519には、定着外排紙ロー
ラ142とフラッパー154との間にある内排紙センサ
と、外排紙ローラの外側にある外排紙センサと、反転排
紙時の反転タイミングを検知する反転センサとが接続さ
れている。各々のクラッチ、ソレノイドは、センサの検
知タイミングにより制御される。
【0050】508,509は、光学ユニットの走査駆
動制御のためのユニットである。光学ユニット508
は、スキャナ102の位置を検知するための入力シリア
ルノードであり、スキャナ102のホームポジションを
検知するホームポジションセンサ、画像露光開始位置を
検知する画先センサ、シェーディング可能位置にスキャ
ナ102があるか否か判断するためのシェーディング位
置検知センサが接続されている。また、光学ユニット5
09は、光学スキャナー102を走査駆動するためのス
テッピングモータである。この光学ユニット509は、
5相のステッピングモータであり、SIOC521のス
テッピングモータ駆動パターン出力を5相2−3励磁出
力で駆動される。
【0051】また、SIOC521のステッピングタイ
ミングモードは外部トリガモードに設定され、CPU2
06からのトリガパルスに同期して相パターンを切り替
える。CPU206は、画先センサの検知でセンサ受信
データ変化発生割り込みを発生するようにSIOC52
1を設定することによって、画先の位置で割り込みを受
信して、トリガパルスの周期と数を制御する。
【0052】これら501から508までの各ユニット
における入力シリアルノードのセンサ入力値は、SIO
C521で2度読み出され続けて同じ値になった値をC
PU206に通知する。また、入力センサにおいて、通
常、SIOC521は、センサを常に所定時間毎にサー
チしてセンサ値を読み込み、CPU206からの割り込
み発生パターンの一致を判断しているが、CPU206
からの読み込み要求によりセンサの値を読み出してCP
U206へ通知する。上記搬送パス部のセンサは所定時
間毎のサーチ以外に、CPU206からの要求によって
読み出しを行う。
【0053】以上説明したように、SIOC521を設
けたことによって、画像形成装置の全体を総括的に制御
するCPU206と、各センサより検出した入力データ
値又は各駆動部を駆動するための出力データ値を記憶し
た複数のユニット501〜508との間でデータを送受
信することができる。
【0054】また、SIOC521のセンサ入力値は、
CPU206からは入力シリアルノード毎にバスインタ
ーフェース530で参照される。このため、紙搬送パス
部の転写紙11の滞留状態などを確認するときには、そ
れぞれのアドレスマップにあるデータを1個ずつ参照し
なければならない。
【0055】そこで、SIOC521は、紙搬送パス部
のセンサ、すなわち、制御ユニット501,502,5
03内の入力シリアルノード511に接続されている搬
送部紙検知センサと、制御ユニット505内の入力シリ
アルノード515に接続されているレジストローラ前セ
ンサと、制御ユニット506内の入力シリアルノード5
17に接続されている定着入口センサおよび定着出口セ
ンサと、制御ユニット507内の入力シリアルノード5
19に接続されている定着外排紙ローラ142とフラッ
パー154との間にある内排紙センサと、外排紙ローラ
の外側にある外排紙センサと、反転排紙時の反転タイミ
ングを検知する反転センサとの各状態をセンサ情報とし
て集め、そのSIOC521の受信データ並び替え制御
機能を用いて、それらセンサ情報のマップを作成する。
これにより、CPU206は、搬送パス内の紙有り、紙
無しの判断を行うような場合には、入力ドライバーそれ
ぞれに対応したバスインターフェース530のマップを
全て見ることなしに、容易に確認することができる。
【0056】また、装置本体のメインモータ(図示せ
ず)の駆動を行う出力シリアルノード(図示せず)と、
定着ヒータのオン/オフの駆動を行う出力部と接続され
ている出力シリアルノード(図示せず)とが接続されて
いるシリアルラインのシリアルチャンネル(SIO62
1)は、出力シリアルノードに上書きモード(後述す
る)を設定する。例えば、上書き回数を4に設定し、S
IOC521から同じデータが送信されてきた場合に出
力を設定するようにする。このような設定機能を持たせ
ることにより、モータの駆動や、定着ヒータの安全に関
わる駆動に対して、シリアルラインのノイズなどによる
エラーで異常動作が発生することを防ぐことができる。
さらに、シリアルライン以外は、シリアルラインのノイ
ズによるエラーが発生した場合にSIOC521により
データの自動再送を行うように設定することができる。
【0057】〔シリアルノード〕ここで、シリアルノー
ドを、図7および図8に基づいて説明する。
【0058】図1において、SIOC521は、シリア
ルI/O制御部620を介して、センサなどを接続する
センサロジックICが実装された入力シリアルノード6
40〜642、および、電磁クラッチやステッピングモ
ータを接続するプリドライバICが実装された出力シリ
アルノード650〜652に接続されている。以下、入
力シリアルノード640〜642および出力シリアルノ
ード650〜652について説明する。
【0059】(入力シリアルノード)図7は、図1の入
力シリアルノード640〜642の内部構成を示す。こ
の入力シリアルノード640〜642には、ロジック部
が内蔵されたセンサロジックIC645と、シリアル信
号のインターフェース(I/F)部646、ノードアド
レス設定のためのスイッチ647が実装されている。
【0060】センサロジックIC645は、シリアルI
/Oコントローラ(SIOC)521へ前述した受信モ
ードに従ってシリアル信号を送出する。実際には、SI
OC521からアドレス信号などのシリアル信号を受信
した後、アドレス情報が自分のものであれば、接続され
ているセンサ類の情報を元にデータフレームを生成し
て、SIOC521へ送出すると共に、接続された他の
ノードに受け取ったシリアル信号をバケツリレー的に受
け渡すために出力を行う。
【0061】(出力シリアルノード)図8は、出力シリ
アルノード650〜652の内部構成を示す。この出力
シリアルノード650〜652には、ロジック部655
aおよびプリドライブ部655bが内蔵されたプリドラ
イバIC655と、シリアル信号のインターフェース
(I/F)部656、用途によってはパワードライブ
部、さらにノードアドレス設定のためのスイッチ657
が実装されている。
【0062】プリドライバIC655は、シリアルI/
Oコントローラ(SIOC)521からのシリアル信号
により、接続された各負荷へのドライブを行う。実際に
は、プリドライバIC655は、受け取ったシリアル信
号をロジック部655a内においてシフトレジスタを通
じてラッチ回路にてラッチし、プリドライブ部655b
を介して出力を行うと共に、接続された他のノードに受
け取ったシリアル信号をバケツリレー的に受け渡すため
に出力を行う。また、ステッピングモータ制御用の専用
ストローブ信号(図示せず)もロジック部655aに接
続されている。
【0063】次に、シリアルI/Oコントローラ(SI
OC)521の内部構成を、図1に基づいて詳細に説明
する。
【0064】このSIOC521は、CPU、ROM、
RAM、割り込みコントローラ、バスインターフェー
ス、シリアルチャネルインターフェース、ステッピング
モータコントローラを1チップに集積した高機能通信制
御チップである。
【0065】具体的には、図1に示すように、SIOC
521は、内部のデバイスを制御するメイン制御部60
0と、ホスト700との接続のためのホストインターフ
ェース部610と、通信制御を実行するシリアルI/O
制御部620と、各ステッピングモータの制御を司るス
テッピングモータ制御部630とで構成されている。
【0066】また、シリアルI/O制御部620を介し
て、センサなどを接続するセンサロジックICが実装さ
れた入力シリアルノード640〜642や、電磁クラッ
チ、ステッピングモータなどを接続するプリドライバI
Cが実装された出力シリアルノード650〜652に接
続されている。なお、図1の入力シリアルノード640
〜642および出力シリアルノード650〜652は、
図2で述べた各ユニット501〜508における入力シ
リアルノード511,513,515,517,51
9、および、出力シリアルノード510,512,51
4,516,518にそれぞれ対応するものである。
【0067】以下、図1のSIOC521の各部の構成
について説明する。
【0068】1.〔メイン制御部〕 メイン制御部600について説明する。メイン制御部6
00は、内部制御を実行するためにCPU601,RO
M602,RAM603,タイマ604,割込コントロ
ーラ605で構成されている。後述する他の制御部の内
部制御とホストインターフェース部610を介してのホ
スト700側との制御を行っている。なお、本例では、
ホスト700は、図2および図5のCPU回路部205
のCPU206を代表して記載するものとする。
【0069】2.〔ホストインターフェース部〕 ホストインターフェース部610について説明する。ホ
ストインターフェース部610は、他の制御部とホスト
700側とのインターフェースをとるため、いわゆるア
ドレスバス、データバス、それに伴う制御線の制御を行
うバスインターフェース611などより構成されてい
る。アドレス幅は10ビット、データバス幅は8/16
ビットの切り替え可能である。また、コントローラ内部
リソースとホスト700側とが同一アドレスをアクセス
した場合の競合調停機能などを有している。
【0070】3.〔シリアルI/O制御部〕 シリアルI/O制御部620について説明する。シリア
ルI/O制御部620は、各チャネル同じ構成をとる1
0チャネルのシリアルチャネル(シリアル転送手段とし
てのSIO)621と、制御ロジック(ボーレートジェ
ネレタ)622と、ホスト700とのコミュニケーショ
ンを仲介する制御レジスタ群623とによって構成され
ている。
【0071】このシリアルチャネル(SIO)621
は、クロック(SCK)とデータ(SDT)の2線式の
構成になっていて半二重通信を行う。データは8ビット
単位で送受信しており、ボーレートは最大1Mbpsで
ある。シリアルノード間隔は最大1mまでで、かつ、シ
リアルI/Oコントローラ(SIOC)521から最終
端のシリアルノード間での距離は最大2mである。1チ
ャネルに対しては最大3つのアドレスを接続可能であ
り、1つのアドレスに対して接続可能なシリアルノード
は8ビットまでである。
【0072】また、各チャネルは、送信バッファ、受信
バッファ、6つの制御レジスタ{シリアルモードレジス
タ(SCnMOD)、シリアルコマンドレジスタ(SC
nCMD)、シリアル割り込みマスクレジスタ(SCn
INT)、シリアルステータスレジスタ(SCnS
R)、シリアル接続チェック結果レジスタ、ボーレート
コントロールレジスタ(BRnCR)}と、3つのシリ
アル送信データレジスタ(SCnTDT)と、3つの受
信データレジスタ(SCnRDT)とを有している。送
信データレジスタ及び受信データレジスタは、接続する
シリアルノードのアドレスに1対1に対応する。さら
に、全体として16ビットのシリアル割り込み発生レジ
スタ(SCINTCH0/1)を有する(各レジスタに
ついての詳細な説明は後述する)。
【0073】ここで、SIO621と制御線621aと
は、前記入力ユニット又は前記出力ユニットの複数ユニ
ット間でデータを送受信するネットワーク手段を構成し
ている。また、メイン制御部600のタイマ604とシ
リアルI/O制御部620の制御ロジック622とによ
って、タイミング制御手段を構成している。
【0074】(制御レジスタ群)ここで、シリアルI/
O制御部620における制御レジスタ群623の内部の
各レジスタの構成及び機能を詳細に説明する。
【0075】(1)シリアルモードレジスタ(SCnM
OD) このシリアルモードレジスタ(SCnMOD)により、
以下の各ビットの設定が行える。
【0076】●受信リピート制御ビット(RPT) 受信リピート制御ビット(RPT)は、受信をリピート
するかどうかを指定する。リピートを解除するにはこの
ビットを「0」に設定するか、受信許可ビットを「0」
にする。
【0077】●2度読み確定ビット(CMP) 2度読み確定ビット(CMP)は、受信モードのとき、
連続して同じ値を受信するまで、受信を繰り返すかどう
かの指定が行え、「0」の時に2度読み確定禁止とな
り、「1」の時に2度読み確定許可となる。
【0078】●受信データ変化検知制御ビット(CH
G) 受信データ変化検知制御ビット(CHG)は、前回の受
信データと比較して、データに変化があったかどうかを
調べる。変化があった場合には、シリアルステータスレ
ジスタ(SCnSR)に「1」がセットされ、割り込み
が許可になっていれば割り込みが発生する。
【0079】●ダミーカウント制御ビット(DMCNT
E) ダミーカウント制御ビット(DMCNTE)は、通信フ
レーム中に、ダミーカウントを入れるかどうかの指定が
行え、「0」の時にダミーカウント禁止となり、「1」
の時にダミーカウント許可となる。ダミーカウント挿入
により、後述するシリアルI/Oノードに内蔵されてい
る通信カウンタのずれを補正することが可能となる。
【0080】●エラー時のリトライ制御ビット(RST
RT) リトライ制御ビット(RSTRT)は、パリティエラー
発生時の通信の再実行の指定が行え、「0」の時にリト
ライ禁止となり、「1」の時にリトライ許可となる。リ
トライを許可することによって、パリティエラー発生時
に1回だけ通信の再実行を自動的に行うことができる。
再実行後、再度パリティエラーが発生した場合には、後
述するパリティエラービットをセットし、後述するエラ
ー割り込みを発生して通信を終了する。
【0081】●エラー時のソフトリトライ制御ビット
(SRSTRT) ソフトリトライ制御ビット(SRSTRT)は、パリテ
ィエラー発生時の通信のソフトによる再送の指定が行
え、「0」の時に再送禁止、「1」の時に再送許可とな
る。
【0082】●上書き機能制御ビット(SCOVN) 出力シリアルノード650〜652における出力データ
の確実性を増すための上書き機能を制御するビットであ
り、「0」の時に上書き禁止、「1」の時に上書き許可
となる。
【0083】●アドレス制御ビット(AD2/AD1/
AD0) アドレス制御ビット(AD2/AD1/AD0)は、各
アドレスに対して受信するかどうかを指定する。リピー
トモードが指定されているときには「1」にセットされ
ているアドレスを順に繰り返して受信する。送信時は、
どのシリアル送信データレジスタ(SCnTDT)に書
き込まれたかによってアドレスが決定するため、このビ
ットの設定は関係しない。
【0084】(2)シリアルコマンドレジスタ(SCn
CMD) このシリアルコマンドレジスタ(SCnCMD)によ
り、以下の各ビットを設定することによって、下記に述
べる制御が可能である。
【0085】●送信許可ビット(TXE) 送信許可ビット(TXE)は、送信の許可/禁止を制御
する。このビットを「1」にセットすると、「0」にす
るまで「1」のままで、このビットが「1」の時はシリ
アル送信データレジスタ(SCnTDT)にデータを書
き込むと送信を開始する。このビットを「1」にセット
する前にシリアル送信データレジスタ(SCnTDT)
にデータを書き込んだ場合は、このビットを「1」にセ
ットした時点で送信を開始する。送信は、受信より優先
され、従ってリピート受信中にシリアル送信データレジ
スタ(SCnTDT)にデータが書き込まれた場合に
は、実行中の受信が終了したら送信を開始する。送信が
終了したらリピート受信を再開する。
【0086】●受信許可ビット(RXE) 受信許可ビット(RXE)は、受信の許可/禁止を制御
する。このビットを「1」にセットすると受信アドレス
指定ビットで指定されたアドレスの受信を開始する。シ
ングルの時は受信が終了すると「0」にクリアされる。
リピートの時は、「0」にクリアされずに、受信アドレ
ス指定ビットで指定されたアドレスを順次受信し続け
る。このときは、このビットに「0」を書き込めば終了
する。
【0087】●リセットビット(RST) リセットビット(RST)は、ノードをリセットするこ
とが可能になる。このビットを「1」にセットすると、
ノードをリセットするためのフレームを通信する。リセ
ットフレームの通信が終了すると、「0」にクリアされ
る。
【0088】●接続チェックビット(CHK) 接続チェックビット(CHK)は、通信ラインの接続を
チェックするためのビットである。このビットを「1」
にセットすると、ノードを接続チェックモードにするた
めのフレームを通信し、フレームの通信が終わると、
「0」にクリアされる。シリアルノードは、接続チェッ
クモードでは、一度、入力素子及び出力素子から切り離
される。
【0089】(3)シリアル割り込みマスクレジスタ
(SCnINT) このシリアル割り込みマスクレジスタ(SCnINT)
により、以下のような各ビットを設定することによっ
て、状態監視が可能になる。
【0090】●接続アドレス指定ビット(CNCT1/
CNCT0) 接続アドレス指定ビット(CNCT1/CNCT0)
は、チャネルに接続してあるアドレスを指定する。接続
チェックルーチンでは、ここで指定された情報を元に接
続状態を調べる。
【0091】具体的には、 00:アドレス0のみ 01:アドレス0とアドレス1 10:アドレス0、アドレス1、アドレス2 11:なし をそれぞれ示す。
【0092】●受信データ変化割り込み許可ビット(I
NTUM) 受信データ変化割り込み許可ビット(INTUM)は、
受信データ変化検知を行っているときに、受信データに
変化があった場合の割り込みを許可するかどうかを指定
する。「0」で禁止を示し、「1」で許可を示す。
【0093】●パリティエラー割り込み許可ビット パリティエラー割り込み許可ビットは、パリティエラー
が発生した場合の割り込み通知を許可するか否かを指定
する。「0」で禁止を示し、「1」で許可を示す。
【0094】●接続チェック終了割り込み許可ビット
(INTCHK) 接続チェック終了割り込み許可ビット(INTCHK)
は、接続チェックが終了したときの割り込み通知を許可
するかどうかを指定する。「0」で禁止を示し、「1」
で許可を示す。
【0095】●受信終了割り込み許可ビット(INTR
X) 受信終了割り込み許可ビット(INTRX)は、受信が
終了した時の割り込み通知を許可するかどうかを指定す
る。「0」で禁止を示し、「1」で許可を示す。
【0096】●送信終了割り込み許可ビット(INTT
X) 送信終了割り込み許可ビット(INTTX)は、送信が
終了した時の割り込み通知を許可するかどうかを指定す
る。「0」で禁止を示し、「1」で許可を示す。
【0097】(4)シリアルステータスレジスタ(SC
nSR) このシリアルステータスレジスタ(SCnSR)によ
り、以下の各ビットを設定することによって、状態監視
が可能になる。
【0098】●接続チェック結果ビット(CHKRL
T) 接続チェック結果ビット(CHKRLT)は、接続チェ
ックテストの結果を知らせるビットである。「0」で異
常なし、「1」で異常有りを示す。
【0099】●データ変化発生ビット(UMA2/UM
A1/UMA0) データ変化発生ビット(UMA2/UMA1/UMA
0)は、データ変化検知制御ビットが「1」のときに、
各アドレスで受信データが前回受信したデータと異なる
ことを知らせるビットである。「0」で変化あり、
「1」で変化なしを示す。
【0100】●パリティエラービット(PERR) パリティエラービット(PERR)は、通信でパリティ
エラーが発生したことが判別でき、送信時はノードがパ
リティをチェックしてSIOC521にアクノリッジ信
号を送り、受信時はSIOC521がパリティをチェッ
クする。「0」でパリティエラーなし、「1」でパリテ
ィエラーありを示す。
【0101】●接続チェック終了ビット(CHKEN
D) 接続チェック終了ビット(CHKEND)は、接続チェ
ックルーチンが終了したことを知らせるビットである。
「1」で接続チェックが終了する。
【0102】●受信終了ビット(RxEND) 受信終了ビット(RxEND)は、受信が終了したこと
を知らせるビットである。「1」で受信が終了する。
【0103】●送信終了ビット(TxEND) 送信終了ビット(TxEND)は、送信が終了したこと
を知らせるビットである。「1」で送信が終了する。
【0104】(5)ボーレートジェネレータコントロー
ルレジスタ(BRnCR) このボーレートジェネレータコントロールレジスタ(B
RnCR)により、以下の各ビットを設定できる。
【0105】●入力クロック選択ビット(BRnCK1
/0) 入力クロック選択ビット(BRnCK1/0)は、ボー
レートジェネレータ622で使用するクロックを指定で
き、「00」で原クロックの1/4クロック、「01」
で1/16クロック、「10」で1/64クロックにな
る。
【0106】●分周値設定ビット(BRnS3/2/1
/0) 分周値設定ビット(BRnS3/2/1/0)は、ボー
レートジェネレータ622で使用する分周値を指定す
る。「0000」で16分周、「0001」で1分周、
「0010」で2分周、というように差分1で、最後
「1111」で15分周となる。
【0107】(6)シリアル接続チェック結果レジスタ シリアル機能チェック結果レジスタにより、以下のビッ
トを設定することにより、下記に述べることが認識でき
る。
【0108】●接続エラーアドレス(CHKA1/0) 接続エラーアドレス(CHKA1/0)は、接続チェッ
クにより通信線に異常が認められた箇所のアドレスを示
す。具体的には、 00:アドレス0 01:アドレス1 10:アドレス2 をそれぞれ示す。
【0109】●接続エラービット位置(CHKB2/1
/0) 接続エラービット位置(CHKB2/1/0)は、接続
チェックにより通信線に異常が認められた箇所のビット
位置を示す。具体的には、 000:ビット0 001:ビット1 010:ビット2 011:ビット3 100:ビット4 101:ビット5 110:ビット6 111:ビット7 をそれぞれ示す。
【0110】(7)シリアル割り込み発生レジスタ(S
CINTCH0/1) シリアル割り込み発生レジスタ(SCINTCH0/
1)により、どのチャネル割り込みが発生したかを認識
できる。このレジスタのビットは、リードすると「0」
にクリアされる。
【0111】(8)シリアル送受信データレジスタ(S
CnTDT,SCnRDT) シリアル送受信データレジスタ(SCnTDT,SCn
RDT)を構成するシリアル送信データレジスタ(SC
nTDT)、シリアル受信データレジスタ(SCnRD
T)は、接続するシリアルノードのアドレスに1対1に
対応している。この場合、SCnTDT0,SCnRD
T0はアドレス0に、SCnTDT1,SCnRDT1
はアドレス1に、SCnTDT2,SCnRDT2はア
ドレス2にそれぞれ対応している。
【0112】(9)シリアル受信並べ替えレジスタ(S
CnSRDT) シリアル受信並べ替えレジスタ(SCnSRDT)は、
シリアル受信データレジスタ(SCnRDT)のデータ
を予め指定されていた順序に並べ替えて格納する。
【0113】(10)シリアルソフト自動再送回数レジ
スタ(SCnSRN) シリアルソフト自動再送回数レジスタ(SCnSRN)
は、シリアルモードレジスタ(SCnMOD)のエラー
時のソフトリトライ制御ビット(SRSTRT)が
「1」の時に、ソフトによる自動再送を行う回数を指定
する。
【0114】(11)上書き回数レジスタ(SCnOV
N) 上書き回数レジスタ(SCnOVN)は、シリアルモー
ドレジスタ(SCnMOD)の上書き機能制御ビット
(SCOVN)が「1」の時に、上書きを行う回数を指
定する。
【0115】4.〔通信フォーマット〕 次に、SIOC521の通信モードの通信フォーマット
を、図9に基づいて説明する。
【0116】本例における通信モードは、すべて、図9
のフォーマットを基本としている。ただし、このフォー
マットによって、ビットの意味が多少異なる場合もあ
る。また、リセットモードと接続チェックモードとで
は、図9のフレームが2回連続し、1フレームは17ク
ロックで8ビットのデータを転送する。
【0117】以下、各ビットについて説明する。
【0118】●スタートコンディションビット(ST) スタートコンディションビット(ST)は、フレームの
開始を知らせるビットであり、「0」でフレームの開始
を知らせる。
【0119】●通信方向ビット(R/W) 通信方向ビット(R/W)は、次のビットのA0,A
1,A2と併せて通信モードを指定する。ノーマルモー
ドでは、通信が受信と送信のどちらなのかを知らせるビ
ットである。
【0120】ここでは、「0」で送信し、「1」で受信
する。
【0121】●アドレスビット(A1,A1,A2):
3ビット アドレスビット(A1,A1,A2)は、前記の通信方
向ビット(R/W)と併せて、通信モード(送信モー
ド、受信モード)を指定する。その指定は、図10に示
すようになる。
【0122】●データビット(b0〜b7):8ビット データビット(b0〜b7)は、通信データで接続され
ているノードのビット数に関わらず、8ビットである。
送信のときは、SIOC521から一番遠いシリアルノ
ードのデータから順に出力される。受信のときは、SI
OC521から一番近いシリアルノードのデータから順
に入力される。リセットモードと接続チェックモードの
時は、「FF」である。
【0123】●パリティビット(PA) パリティPAは、ノーマルモードのときに、通信データ
が正しいかをチェックするためのビットであり、偶数パ
リティである。
【0124】シリアルノード側でパリティを計算するの
は、同一アドレス中の一番端のシリアルノードだけで、
送信ではSIOC521からシリアルノードへ、受信は
シリアルノードからSIOC521へ送られる。リセッ
トモード、及び、接続チェックモードでは「1」であ
る。
【0125】●アクノリッジビット(ACK) アクノリッジビットACKは、送信モードの時に、受け
取ったデータがパリティエラーが発生したかどうかを、
シリアルノードがSIOC521に知らせるためのビッ
トである。
【0126】パリティエラーを検出するのは、上のパリ
ティビットのときと同様に、同一アドレス中の一番端の
シリアルノードだけで、同一アドレスの他のシリアルノ
ードにもアクノリッジを伝える必要がある。これは最後
のストップビットで知らせる。受信モード、リセットモ
ード、接続チェックモードでは「1」である。
【0127】ここで、「0」でパリティエラーなしを示
し、「1」でパリティエラーありを示す。
【0128】●データ衝突回避ビット(CFA) データ衝突回避ビット(CFA)は、データの入出力方
向が変わるために、データが衝突しないように回避する
ためのダミービットである。
【0129】●ストップビット(SP) ストップビットSPは、フレームの終了を知らせるビッ
トであり、送信モードでパリティエラーが発生したかど
うかも知らせる。
【0130】ここで、「0」で送信フレームでパリティ
エラーが発生したことを示し、「1」でフレームが正常
に終了したことを示す。
【0131】5.〔通信モード〕 次に、前記通信フォーマットを基本とした通信モード
を、図10に基づいて説明する。
【0132】通信モードは、送信モード、受信モード、
接続チェックモード、リセットモードの4つのモードを
有している。以下、各モードについて説明する。
【0133】(送信モード)送信モードについて説明す
る。送信するには、まず、シリアルコマンドレジスタ
(SCnCMD)の送信許可ビット(TXE)を「1」
にセットする。この状態でシリアル送信データレジスタ
(SCnTDT)にデータを書き込むと送信を開始す
る。送信許可ビット(TXE)は、1度「1」にセット
すると、「0」にクリアするまで「1」のままなので、
1度「1」にセットした後は、シリアル送信データレジ
スタ(SCnTDT)にデータを書き込むだけで送信す
る。
【0134】ただし、まだ前のデータの送信中で、送信
バッファにデータが残っている場合は、前の送信が終了
するまで待つ。このバッファはダブルバッファ構成にな
っているので、シリアル送信データレジスタ(SCnT
DT)から送信バッファにデータが転送されると、送信
割り込みが発生する。このとき、シリアルステータスレ
ジスタ(SCnSR)の送信エンプティビットが「1」
にセットされ、リードすると「0」にクリアされる。
【0135】送信割り込みは、シリアル割り込みマスク
レジスタ(SCnINT)の送信割り込み許可ビット
(INTTX)を「0」にすることによってマスクする
ことが可能である。
【0136】シリアルノード640〜642,650〜
652では、送信データからパリティ(偶数パリティ)
を計算して、SIOC521から受け取ったパリティビ
ットと同じ値ならばACKビットで「0」をSIOC5
21に返し、パリティが一致しなかった場合には、AC
Kビットで「1」を返す。SIOC521は、そのAC
Kビットにより、パリティエラーの発生を判断する。パ
リティエラーが未発生ならばストップビットに「1」を
送信し、エラー発生時はストップビットに「0」を送信
する。
【0137】(フレーム単位のエラーと自動再送)パリ
ティエラーが発生したときは、シリアルモードレジスタ
(SCnMOD)のリトライ制御ビット(RSTRT)
が「0」の時はフレームの終了時にエラー割り込みを発
生させ、シリアルステータスレジスタ(SCnSR)の
パリティエラービット(PERR)を「1」にセット
し、リトライ制御ビット(RSTRT)が「1」の時は
再度送信を行う。2度目の送信でもパリティエラーが発
生したときは、フレームの終了時にエラー割り込みを出
して、シリアルステータスレジスタ(SCnSR)のパ
リティエラービットを「1」にセットする。
【0138】また、もう一つの自動再送モードが用意さ
れている(送信データ自動再送手段)。この自動再送モ
ードは、パリティエラーが発生した時に任意の回数ソフ
トによる自動再送を行うモードである。自動再送の回数
指定は、シリアルソフト自動再送回数レジスタ(SCn
SRN)において行う。ソフト自動再送機能を使用する
か否かは、シリアルモードレジスタ(SCnMOD)の
ソフトリトライ制御ビット(SRSTRT)を「1」に
設定することによって行う。このようなモードを使用す
ることによって、送信データを出力シリアルノード65
0〜652に確実に反映することが可能となる。ただ
し、再送分データ量が増加するので、送信実効パフォー
マンスは若干落ちることになる。また、このモードの指
定は、ホスト700側からレジスタを通じて行うことが
できる。
【0139】(上書きモード)この上書きモードは、エ
ラーに関わらず必ず複数回同じデータを送信し、出力シ
リアルノード650〜652は、複数回同じデータを受
信したことによってデータを出力する。この上書きモー
ドにおける上書き回数の指定は、上書き回数レジスタ
(SCnOVN)に行う。この上書き機能を使用するか
否かは、シリアルモードレジスタ(SCnMOD)の上
書き機能制御ビット(SCOVN)を「1」に設定する
ことによって行う。この上書きモードを使用することに
よって、送信実効パフォーマンスは、半分以下に落ちる
が、出力送信データの確実性は大幅に向上する。
【0140】(受信モード)受信モードについて説明す
る。受信するには、1回だけ受信するシングルモード
と、連続して受信するリピートモードとがある。どちら
の場合も、シリアルモードレジスタ(SCnMOD)の
アドレス制御ビット(AD2/1/0)で受信するアド
レスを指定してから、シリアルコマンドレジスタ(SC
nCMD)の受信許可ビット(RXE)を「1」にセッ
トすることで、受信を開始する。
【0141】シングルモードでは、その受信許可ビット
(RXE)は、受信が終了した時点で「0」にクリアさ
れ、リピートモードでは、「0」を書き込むまで「1」
のままである。このビットに「0」を書き込んだ後、実
行中の受信が終了した時点で通信が終了する。
【0142】シングル/リピートモードの切り替えは、
シリアルモードレジスタ(SCnMOD)の受信リピー
ト制御ビット(RPT)で制御する。このビットが
「0」でシングル、「1」でリピートとなる。1アドレ
ス分の受信が終了すると、受信割り込みが発生して、シ
リアルステータスレジスタ(SCnSR)のビット1の
受信終了ビット(RxEND)が「1」にセットされ、
シリアルステータスレジスタ(SCnSR)はリードす
ると「0」にクリアされる。
【0143】受信割り込みは、シリアル割り込みマスク
レジスタ(SCnINT)の受信割り込み許可ビット
(INTRX)を「0」にすることによってマスクされ
る。SIOC521は、受信したデータからパリティ
(偶数パリティ)を計算し、これを受け取ったパリティ
の値と比較する。値が同じならば受信データをシリアル
受信データレジスタm−1(SCnTDTm−1)に書
き込み、受信割り込みを発生する。
【0144】また、シリアルステータスレジスタ(SC
nSR)の受信終了ビットが「1」にセットされる。パ
リティの値が異なった場合は、シリアルモードレジスタ
(SCnMOD)のリトライ制御ビット(RSTRT)
の設定により動作が異なり、リトライ制御ビット(RS
TRT)が「0」の時は、パリティエラービット「1」
にセットし、かつ、エラー割り込みを発生する。これに
対して、エラー時のリトライ制御ビット(RSTRT)
が「1」の時は再度受信する。2度目の受信で、パリテ
ィが一致したら、受信データをシリアル受信データレジ
スタm−1(SCnTDTm−1)に書き込み、受信割
り込みを発生する。
【0145】また、受信レディビットが「1」にセット
される。2度目の受信でもパリティが一致しなかった場
合は、パリティエラービット(PERR)を「1」にセ
ットし、かつエラー割り込みを発生する。このとき、受
信終了ビット(RxEND)が「1」にセットされる。
【0146】(2値比較)2値比較(比較手段、データ
無効手段)について説明する。この2値比較手段とは、
連続して2回同じ値がくるまで受信を繰り返し、2回同
じ値であった時点で受信データをレジスタに書き込み、
受信終了を発生するモードである。また、受信データバ
ッファの値を比較し、その比較結果に応じて受信データ
を無効にする処理を行う。このようなモードにするに
は、シリアルI/O制御部620の制御レジスタ群62
3におけるシリアルモードレジスタ(SCnMOD)の
2値比較制御ビットを「1」にセットする。このモード
を使うことによって、ホスト700側で2値比較を行う
必要がなくなり、ホストCPUの負荷軽減を実現するこ
とができる。
【0147】(データ変化検知制御)データ変化検知制
御について説明する。このデータ変化検知制御とは、受
信してレジスタに書き込もうとするデータと、シリアル
受信データレジスタ(SCnRDT)に書き込まれてい
るデータ(前回のデータ)とを比較して、データに変化
があった場合に割り込みを発生するモードである。ま
た、シリアルステータスレジスタ(SCnSR)の該当
アドレスのビートが「1」にセットされる。この割り込
みは、シリアルI/O制御部620の制御レジスタ群6
23におけるシリアル割り込みマスクレジスタ(SCn
INT)の受信データ変化割り込み許可ビット(INT
UM)を「0」にすることによってマスク可能である。
この機能を使用することにより、ホスト700側で変化
を常時監視する必要がなくなり、ホストCPUの負荷軽
減を実現することができる。
【0148】(受信データ並べ替え制御)受信データ並
べ替え制御とは、入力シリアルノード640〜642の
接続順に、シリアル受信データレジスタ(SCnRD
T)に格納された情報をホスト700側から指定された
順序に従って、指定されたシリアル受信並べ替えレジス
タ(SCnSRDT)に格納する。
【0149】並べ替えの指定は、シリアル受信並べ替え
レジスタ(SCnSRDT)の全ビットに対応するシリ
アル受信並べ替え指定レジスタ(SCnDRDT)が用
意されている。このシリアル受信並べ替え指定レジスタ
(SCnDRDT)は、シリアル受信並べ替えレジスタ
(SCnSRDT)に対して、シリアル受信データレジ
スタ(SCnRDT)のビット位置までも含めた指定を
行う。この受信データ並べ替え機能を使用することによ
って、ホスト700側では、物理的に混在している入力
シリアルノード640〜642を論理的なグループにま
とめて扱うことが可能となり、ホストCPUの処理の高
速化、簡便化を実現することができる。
【0150】(接続チェックモード)接続チェックモー
ドについて説明する。この接続チェックモードは、シリ
アル通信線が正しく接続されているかを調べるためのモ
ードである。実行時には、まず、シリアルI/O制御部
620の制御レジスタ群623におけるシリアル割り込
み発生レジスタ(SCINTCH0/1)でアドレスを
指定し、次に、シリアルコマンドレジスタ(SCnCM
D)の接続チェックビット(CHK)を「1」にセット
する。この接続チェックビット(CHK)のセットによ
り、接続チェックシーケンスを実行する。接続チェック
シーケンスが終了すると、シリアルステータスレジスタ
(SCnSR)の接続チェック終了ビット(CHKEN
D)が「1」にセットされ、接続チェック終了割り込み
が発生する。また、接続結果をシリアルステータスレジ
スタ(SCnSR)の接続チェック結果ビット(CHK
RLT)に示す。異常なアドレスとビット情報とは、シ
リアル接続チェック結果レジスタに示される。
【0151】通信は、シリアルなため、SIOC521
に近い方から順番にチェックしていき、最初に異常があ
った時点でシリアルステータスレジスタ(SCnSR)
の接続チェック結果ビット(CHKRLT)に「1」を
セットしてシーケンスを終了する。このシーケンス中
は、各シリアルノードの通信ラッチは、センサやドライ
バと切り離され、送信データをそのまま受信するいわゆ
るループチェックが行われる。
【0152】(リセットモード)リセットモードについ
て説明する。このリセットモードは、シリアルノード6
40〜642,650〜652の通信ラッチと通信カウ
ンタをリセットするモードである。シリアルI/O制御
部620の制御レジスタ群623におけるシリアルコマ
ンドレジスタ(SCnCMD)のリセットビット(RS
T)をセットすることによってリセットコードが送信さ
れる。リセットモードは2フレームで行われ、同じフレ
ームを2回繰り返す。これは、そのモードが特殊なた
め、本モードへの誤突入を防止するためである。
【0153】(ダミーカウント)ダミーカウントについ
て説明する。センサロジック及びドライバロジックは、
通信カウンタを内蔵しており、ノイズによりこのカウン
タがずれてしまった場合には、強制的にクロックを入力
してカウンタをオーバーフローさせる必要があるために
ダミーカウントを行う。この処理は、パリティエラーが
発生したとき、シリアルI/O制御部620の制御レジ
スタ群623におけるシリアルモードレジスタ(SCn
MOD)のダミーカウント制御ビットを「1」にセット
し、次の通信の際にフレームの前に17クロックのダミ
ークロックを発生することによって行う。
【0154】(ボーレート)ボーレートについて説明す
る。シリアルI/O制御部620の制御レジスタ群62
3におけるボーレートジェネレータコントローラレジス
タ(BRnCR)を設定することによって、最大1Mb
psのボーレートを実現することができる。
【0155】(エラー)エラー処理(伝送経路異常検知
手段)について説明する。送信時は、センサロジック及
びドライバロジックがパリティをチェックして結果をS
IOC521に知らせる。受信時は、SIOC521が
パリティをチェックする。パリティエラー発生時には、
フレームの終了時にパリティエラー割り込みを発生し
て、シリアルI/O制御部620の制御レジスタ群62
3におけるシリアルステータスレジスタ(SCnSR)
のパリティエラービット(PERR)を「1」にする。
この割り込みは、シリアル割り込みマスクレジスタ(S
CnINT)のパリティエラー割り込み許可ビット(I
NTPER)を「0」にすることによってマスク可能で
ある。
【0156】また、シリアルモードレジスタ(SCnM
OD)のエラー時のリトライ制御ビット(RSTRT)
を「1」にセットしてあると、パリティエラーが発生し
たときに自動的に再通信を行う。この場合は、2度目で
もパリティエラーが発生したときに、はじめてパリティ
エラー割り込みを発生し、シリアルステータスレジスタ
(SCnSR)をパリティエラービットを「1」にセッ
トする。
【0157】(割り込み)割り込み処理について説明す
る。各チャネル毎に送信エンプティ割り込み、受信終了
割り込み、接続チェック割り込み、パリティエラー発生
割り込み、及び受信データ変化割り込みの5つの割り込
み要因がある。各割り込みが発生すると、シリアルI/
O制御部620の制御レジスタ群623における各チャ
ネルのシリアルステータスレジスタ(SCnSR)の該
当ビットが「1」にセットされる。
【0158】シリアルステータスレジスタ(SCnS
R)及びシリアル割り込み発生レジスタ(SCINTC
H0/1)をリードすると「0」にクリアされる。ホス
ト700に対する割り込みは1本なので、シリアル割り
込み発生レジスタ(SCINTCH0/1)及びシリア
ルステータスレジスタ(SCnSR)を呼んでチャネル
と要因を判別する。各割り込み要因で、ホスト700へ
の割り込みを発生させるかどうかは、シリアル割り込み
マスクレジスタ(SCnINT)によるマスクで処理が
可能である。
【0159】ここで、各種割り込みの発生タイミング例
について述べる。
【0160】送信エンプティ割り込みのタイミングは、
シリアル送信データレジスタ(SCnTDT)から送信
バッファにデータを取り込んだ時である。また、受信終
了割り込みのタイミングは、受信フレーム終了時であ
る。接続チェック終了割り込みのタイミングは、接続チ
ェック終了時である。パリティエラー割り込みのタイミ
ングは、送信フレーム及び受信フレーム終了時である。
受信データ変化発生割り込みのタイミングは、受信フレ
ーム終了時である。
【0161】6.〔ステッピングモータ制御部〕 次に、ステッピングモータ制御部630を、図11〜図
25に基づいて説明する。
【0162】図1に示すように、ステッピングモータ制
御部630は、SMC631と、制御ロジック632
と、制御レジスタ群633とによって構成されている。
また、図11は、ステッピングモータ制御部630の概
念的な構成を示すブロック図である。
【0163】このステッピングモータ制御部630に、
ステッピングモータ602の動作ステップ数を設定する
ことにより、加速→定速→減速をすべて自動で行える。
また、制御レジスタ群633の各種レジスタは、センサ
入力による停止や、割り込み信号の出力などの機能を装
備しており、割り込み信号などのハードラインの入出力
とステッピングモータ602の動作モードなどを制御す
る。
【0164】また、このステッピングモータ制御部63
0により生成されたパターンデータをシリアルI/O制
御部620を介して、シリアルチャネル(SIO)62
1より出力することが可能である。
【0165】ここで、ステッピングモータ制御部630
の特徴を以下の(1)〜(10)に列挙する。
【0166】(1)4相1励磁〜5相2−3励磁までの
相励磁設定が可能である。
【0167】(2)加速/定速/減速のステップ数を設
定することによってフルオート動作が可能である。
【0168】(3)内部タイマ/外部入力(倍速設定
可)によるトリガ信号選択が可能である。
【0169】(4)相データの回転方向設定が可能であ
る。
【0170】(5)オールオフ(OFF)出力設定が可
能である。
【0171】(6)センサ入力による停止後の動作設定
が可能である。
【0172】(7)トリガカウンタの読み出しが可能で
ある。
【0173】(8)ステッピングモータコントローラ動
作中のステータス確認が可能である。
【0174】(9)加速、定速、減速の各終了時、及び
カウントタイマにおける一致時の割り込み出力機能を有
している。
【0175】(10)加速、減速用トリガタイマレジス
タをそれぞれ8段ずつ用意し、コンペア信号出力で、随
時書き換えが可能である。
【0176】次に、ステッピングモータ制御部630に
おける各種基本動作の設定・制御の処理について説明す
る。
【0177】(相励磁設定)図12は、相励磁設定の例
を示す。コントロールレジスタ1(CTR1)のビット
0〜3によって、相励磁パターンの設定が可能である。
また、4相データの場合には、パターンテーブル内にお
いて、相データを設定する位置をMSB(上位)側/L
BS(下位)側のどちらかに設定する必要がある。
【0178】(パターン切り替え制御)図13は、パタ
ーン切り替え制御の例を示す。コントロールレジスタ1
(CTR1)のビット4/5の設定により、内部16ビ
ットタイマによるトリガと外部トリガの選択ができる。
この場合、自動切換えは、16ビットタイマを使用し、
トリガを発生させ、外部の相パターンラッチ回路用のス
トローブ信号の出力も制御することができる。
【0179】(相データ回転方向制御)コントロールレ
ジスタ1(CTR1)のビット6の設定により、設定し
た相パターンの切替方向を正転/反転の切替が可能であ
る。また、動作中の反転の場合、相データはその位置か
ら反転を開始する。
【0180】(オールオフ(OFF)出力)コントロー
ルレジスタ1(CTR1)のビット7の設定により、相
データの無励磁状態の設定が可能である。その後、相励
磁パターンは、初期状態(パターンテーブルのステップ
1)からの動作になる。
【0181】(トリガ倍速モード)コントロールレジス
タ2(CTR2)のビット3の設定により、外部トリガ
の両エッジを使用した倍速カウントを行うことが可能で
ある。ただし、内部タイマトリガ使用時は、立ち上がり
エッジに固定のため、無効である。
【0182】(相データ設定処理)図14は、相データ
設定の例を示す。最大5相2−3励磁のパターンデータ
が設定可能な10ステップ(10バイト)のパターンテ
ーブルで設定可能である。シリアル上での相データの転
送方向は、MSB(ビット7)から転送し、正転方向時
はステップの低い方から高い方へ、反転方向時はステッ
プの高い方から低い方へ相が進む。
【0183】(相励磁パターン)設定可能な励磁パター
ンは、4相1励磁、4相2励磁、4相1−2励磁、5相
1励磁、5相2励磁、5相1−2励磁、5相2−3励磁
の7通りである。
【0184】(ステッピングモータコントローラ動作開
始、ステータス確認)コントロールレジスタ2(CTR
2)のビット1を設定することで、ステッピングモータ
コントローラの動作の制御が可能である。この設定は、
トリガを内部タイマ使用の場合は、タイマのスタート/
ストップ、外部トリガを使用の場合は、トリガ入力の許
可/禁止を設定することを意味し、このビットを読み出
すことで動作中のステータスを確認することが可能であ
る。
【0185】読み出し時において、「0」はステッピン
グモータコントローラ非動作中であり、「1」はステッ
ピングモータコントローラ動作中である。書き込み時に
おいて、「0」はステッピングモータコントローラ動作
停止であり、「1」はステッピングモータコントローラ
動作開始である。また、ステップ設定による動作完了後
の読み出しは「0」となる。
【0186】(ステップ設定)タイマトリガを使用した
場合、あらかじめ加速→定速→減速の動作ステップ数を
全て設定することによって、トリガ信号を自動的に切り
替え、一連のステッピングモータの制御を行う。
【0187】また、定速については、コントロールレジ
スタ2(CTR2)のビット2の設定によりステップ数
を定速設定モード/定速連続モードに設定可能である。
ステップ数の設定はステップ設定レジスタ1,2にて設
定を行う。その設定範囲は、 加速:0〜255ステップ 定速:連続または0〜65535ステップ 減速:0〜255ステップ である。
【0188】(定速設定モード)図15に示すように、
定速設定モードによって、加速/定速/減速の全てをス
テップ動作で行う。
【0189】(定速連続モード)図16に示すように、
定速連続モードによって、加速終了後、定速を継続す
る。また、「0」設定により減速へ切り替わる。
【0190】(定速設定/連続モード混在)図17に示
すように、加速終了後、定速設定モードによりステップ
動作を行う。また、途中「1」設定により定速連続モー
ドに切り替わる。
【0191】<内部16ビットタイマトリガ設定> (タイマレジスタ)加速用、定速用、減速用にそれぞれ
独立した16ビットのタイマレジスタがあり、それらに
タイマデータを設定する。加減速用は0〜7段、定速用
は1段である。
【0192】(タイマレジスタ使用開始位置設定)加速
用、減速用のタイマレジスタは全8段中、使用開始の位
置を1段単位で設定可能である。
【0193】(レジスタ書き換え要求設定)加速用、減
速用のタイマレジスタに関し、途中で書き換えを行うた
めの要求信号をコンペア終了後、出力することができ
る。書き換えたいタイミングに合わせ、段数を選択可能
である。
【0194】(ステップカウント読み出し)図18に示
すように、トリガ用タイマ635a、カウント用タイマ
635bを具え、カウントデータが入力されるステップ
カウント読み出しレジスタ635(STPCL/H)よ
り、現在動作中のステップカウントを即時に最新の値を
読み出すことができ、次のステッピングモータコントロ
ーラ動作開始時にクリアされる。
【0195】(ホスト信号入力設定)コントロールレジ
スタ2(CTR2)のビット0の設定により、ホスト7
00からの非常停止の制御が可能である。「1」を書き
込んだ時点で、ホスト信号用定速ステップ設定レジスタ
とホスト信号用減速ステップ設定レジスタに設定された
ステップ数だけ動作した後、停止する。定速連続モード
動作中でも、ホスト信号入力設定は可能である。また、
加速中にセンサ位置の到達した場合などの動作について
は、各種のパターンがある。
【0196】ここで、定速動作中にセンサ位置通過、加
速動作中にセンサ位置通過その1(ホスト信号用定速値
4−加速残=プラス)、加速動作中にセンサ位置通過そ
の2(ホスト信号用定速値4−加速残=マイナス)の3
通りのパターンについて説明する。
【0197】<定速動作中にセンサ位置通過>図19
(a)(b)は、定速動作中にセンサ位置を通過する例
である。
【0198】まず、電源投入後、フローのに従って通
常加速実行する。次に、に従って通常定速実行する。
次に、センサ位置を通り、に従ってホスト信号定速実
行する。次に、に従って通常減速実行、停止する。次
に、停止位置確定後、通常動作開始する。
【0199】<加速動作中にセンサ位置通過その1(ホ
スト信号用定速値4−加速残=プラス)>図20(a)
(b)は、加速動作中にセンサ位置を通過する(その
1:ホスト信号用定速値4−加速残=プラス)の例であ
る。
【0200】まず、電源投入後、フローのに従って通
常加速実行する。次に、センサ位置を通過する。このと
き、−加速残=4Aを算出(レジスタに影響無し)
する。次に、加速の残りを実行後、Aに従いホスト信
号用定速を実行する。次に、に従って通常減速実行、
停止する。次に、停止位置確定後、通常動作開始する。
【0201】<加速動作中にセンサ位置通過その2(ホ
スト信号用定速値4−加速残=マイナス)>図21
(a)(b)は、加速動作中にセンサ位置を通過する
(その2:ホスト信号用定速値4−加速残=マイナス)
の例である。
【0202】まず、電源投入後、フローのに従って通
常加速実行する。次に、センサ位置を通過する。このと
き、−加速残=Aを算出し、その結果はマイナスと
なる。次に、加速の残りを実行し、前記マイナス分A
をから引きAを算出する(Aレジスタに影響無
し)。次に、Aに従って通常減速実行する。Aでス
テップ数が削減されているため、スピードで停止す
る。次に、停止位置を確定後、通常動作開始する。
【0203】なお、加速残りは、ホスト信号用定速、通
常用加減速の順にそれぞれ減算され、減算後の通常用加
減速の値(A)がマイナスにならないように設定を行
わなければならない。また、その値が少なければ高速か
らの急停止となるため、設定に注意する。
【0204】(割り込み処理設定)図22は、割り込み
信号の出力を示す。この割り込み信号は、4chで1本
のみ設定が可能である。割り込み要因設定/ステータス
レジスタ(IREFTM)で制御し、割り込み信号は発
生で立ち下がり、割り込み発生要因全てのステータスが
クリアされた場合、信号が復帰する。
【0205】(割り込み要因設定)割り込み要因/タイ
マ設定レジスタ(IREFTM)のビット4〜7を設定
することによって、割り込み要因別の割り込み許可/禁
止設定が可能であり、許可の時、一致するイベントが発
生した場合、割り込み信号を出力する。ビット4が加速
終了、ビット5が定速終了、ビット6が減速終了、ビッ
ト7がカウントタイマ一致のイベントに対応している。
【0206】代表的な割り込み発生パターンとしては、
図23に示すような加速/定速/減速時のパターンや、
図24に示すようなカウントタイマ一致時のパターンな
どがある。
【0207】(割り込みステータス確認、クリア)コン
トロールレジスタ2(CTR2)のビット4〜7を読み
出すことにより、割り込み要因のチャネルを確定可能で
ある。「0」で割り込みなし、「1」で割り込み有りで
ある。また、「0」を書き込むことで割り込み要因のク
リアが行われる。ビット4が加速終了、ビット5が定速
終了、ビット6が減速終了、ビット7がカウントタイマ
一致のイベントに対応している。
【0208】(タイマ設定)図25に示すように、タイ
マ内には基本クロックを4分周したクロックを、さらに
分周するプリスケーラを内蔵している。そして、タイマ
コントロールレジスタの設定により、タイマへ供給する
入力クロックを選択することが可能である。
【0209】(制御レジスタ群)ここで、制御レジスタ
群633の内部の各レジスタの構成及び機能を詳細に説
明する。なお、ここでは、図1を代表して説明し、その
内部の各レジスタについての図示は行なわない。
【0210】(1)コントロールレジスタ1(CTR
1) このコントロールレジスタ1(CTR1)により、相励
磁の設定と、パターン切り替え制御の設定と、相データ
回転方向制御の設定と、オールオフ出力の設定とを行う
ことが可能である。
【0211】(2)コントロールレジスタ2(CTR
2) このコントロールレジスタ2(CTR2)により、トリ
ガ倍速モードの設定と、ステッピングモータコントロー
ラ動作スタート/ステータス確認の設定と、定速モード
の設定と、ホスト信号入力の設定と、割り込みステータ
スの確認およびクリアの設定とを行うことが可能であ
る。
【0212】(3)ステップカウント読み出しレジスタ
(STPCL/H) このステップカウント読み出しレジスタ(STPCL/
H)により、図18の説明と同様な処理が行なえる。
【0213】(4)通常用加減速ステップ設定レジスタ
(STPSTR1) この通常用加減速ステップ設定レジスタ(STPSTR
1)により、加減速に費やすべきステップ数を設定する
ことができる。
【0214】(5)通常定速ステップ設定レジスタ(S
TPSTR2L/H) この通常定速ステップ設定レジスタ(STPSTR2L
/H)により、減速に費やすべきステップ数を設定する
ことができる。
【0215】(6)加速タイマレジスタ(ACC0−7
L/H) この加速タイマレジスタ(ACC0−7L/H)は、1
6ビット長で全8段あり、ホスト700側から所望の値
を書き込むことによって、加速制御が可能になる。
【0216】(7)減速タイマレジスタ(SLW0−7
L/H) この減速タイマレジスタ(SLW0−7L/H)は、1
6ビット長で全8段あり、ホスト700側から所望の値
を書き込むことによって、減速制御が可能になる。
【0217】(8)定速タイマレジスタ(STAL/
H) この定速タイマレジスタ(STAL/H)は、16ビッ
ト長で、ホスト700側から所望の値を書き込むことに
よって、定速時の速度を決定することができる。
【0218】(9)加速タイマコントロールレジスタ
(ACCCTL) この加速タイマコントロールレジスタ(ACCCTL)
により、加速タイマデータ使用スタート設定と、書き換
え要求信号出力段設定と、書き換え要求信号設定とを行
うことが可能である。
【0219】(10)減速タイマコントロールレジスタ
(SLWCTL) この減速タイマコントロールレジスタ(SLWCTL)
により、減速タイマデータ使用スタート設定と、書き換
え要求信号出力段設定と、書き換え要求信号設定とを行
うことが可能である。
【0220】(11)割り込み要因/タイマ設定レジス
タ(IREFTM) この割り込み要因/タイマ設定レジスタ(IREFT
M)により、割り込み要因設定と、トリガタイマモード
設定とを行うことが可能である。
【0221】(12)ホスト信号用定速ステップ設定レ
ジスタ(STPHSTL/H) このホスト信号用定速ステップ設定レジスタ(STPH
STL/H)は、ホスト信号入力によって、強制的にス
テッピングモータの動作を停止させる場合に使用される
値を設定することができる。
【0222】(13)カウントタイマ一致設定レジスタ
(C−TREGL/H) このカウントタイマ一致設定レジスタ(C−TREGL
/H)により、カウントタイマ一致の割り込み要因設定
を行ったときに使用されるカウント値を設定することが
できる。
【0223】(14)パターンテーブルレジスタ(SM
PT0−7) このパターンテーブルレジスタ(SMPT0−7)によ
り、相励磁パターンを設定することができる。
【0224】(レジスタ確定タイミング)次に、各レジ
スタの確定タイミングの時期について説明する。
【0225】●コントロールレジスタ(CTR)1,2 データラッチは常時可能であり、レジスタへのアクセス
の度にレジスタをチェックする時である。
【0226】●ステップカウント読み出しレジスタ 最小トリガ以下の周期でレジスタへカウント値を自動的
に取り込む時である。 ●通常用定速/加速/減速ステップ設定レジスタ ステッピングモータコントローラ動作開始時である。
【0227】●加速/定速タイマレジスタ ステッピングモータコントローラ動作開始時である。
【0228】●減速タイマレジスタ ステッピングモータコントローラ動作開始時である。た
だし、ホスト信号による動作時は、ホスト信号受付時で
ある。
【0229】●割り込み要因/タイマレジスタ タイマ部は、ステッピングモータコントローラ動作開始
時である。割り込み部は、割り込み要因発生時である。
【0230】●ホスト信号用定速/減速ステップ設定レ
ジスタ ホスト信号受付時である。
【0231】●カウントタイマ一致レジスタ 割り込みステータスクリア、及び、ステッピングモータ
コントローラ動作開始時である。
【0232】●パターンテーブルレジスタ ステッピングモータコントローラ動作開始時である。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データの送受信をネットワーク手段を介して行う装置に
おいて、ネットワーク手段の伝送経路が異常状態にある
かを調べ、異常を検知した場合には、出力ユニットへの
送信データを自動再送するようにしたので、ネットワー
ク手段のデータ送受信が安定しない場合でも、データ送
信の確実性を大幅に向上させ、負荷を常に安定して駆動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるシリアルI/Oコン
トローラ(SIOC)の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】装置背面の配線構成を示すものであり、SIO
Cおよび制御指令手段を搭載した制御基板と、入出力ユ
ニットとの間をシリアルな状態で接続したブロック図で
ある。
【図3】本発明に係る画像形成装置の装置本体の構成を
示す断面図である。
【図4】画像形成装置の操作部の構成を示す正面図であ
る。
【図5】画像形成装置の回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図6】画像形成装置内の規制板と位置検知センサとの
関係を示す構成図である。
【図7】入力シリアルノードの構成を示すブロック図で
ある。
【図8】出力シリアルノードの構成を示すブロック図で
ある。
【図9】通信フォーマットの構成を示す説明図である。
【図10】通信フォーマットの構成を示す説明図であ
る。
【図11】ステッピングモータ制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】SIOCの制御レジスタにおける相励磁設定
例を示す説明図である。
【図13】SIOCの制御レジスタにおけるパターン切
り替え制御例を示す説明図である。
【図14】SIOCの制御レジスタにおける相データ設
定例を示す説明図である。
【図15】SIOCのステッピングモータ制御例である
定速モード設定例を示す説明図である。
【図16】SIOCのステッピングモータ制御例である
定速連続モード設定例を示す説明図である。
【図17】SIOCのステッピングモータ制御例である
定速モードと連続モードとが混在した場合の設定例を示
す説明図である。
【図18】SIOCのステッピングモータ制御例である
ステップカウント読出し例を示す説明図である。
【図19】SIOCのステッピングモータ制御例である
定速動作中にセンサ位置を通過する動作フローを示す説
明図である。
【図20】SIOCのステッピングモータ制御例である
加速動作中にセンサ位置を通過する動作フローを示す説
明図である。
【図21】SIOCのステッピングモータ制御例である
加速動作中にセンサ位置を通過する他の動作フローを示
す説明図である。
【図22】SIOCのステッピングモータ制御例である
割り込み信号出力を示す波形図である。
【図23】割り込み発生パターン例を示す波形図であ
る。
【図24】割り込み発生パターンの他の例を示す波形図
である。
【図25】タイマ設定例を示す説明図である。
【符号の説明】
206 制御指令手段 510,512,514,516,518 出力ユニ
ット 508,511,513,515,517,519 入
力ユニット 621,621a ネットワーク手段 640〜642 入力ユニット 650〜652 出力ユニット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の各部の駆動又は状態検知をネ
    ットワーク手段を介して行う情報処理装置であって、 前記装置本体の各部の状態を検出する状態検出手段と、 前記装置本体の各部の駆動を行う駆動手段と、 前記状態検出手段および前記駆動手段を含む前記装置本
    体の全体を制御する制御指令手段と、 前記状態検出手段により検出した入力データを記憶する
    機能を有する入力ユニットと、 前記駆動手段を駆動するための出力データを記憶する機
    能を有する出力ユニットと、 前記制御指令手段と前記入力ユニット又は前記出力ユニ
    ットの複数ユニットとの間でデータを送受信するネット
    ワーク手段と、 前記ネットワーク手段の伝送経路の異常状態を検知する
    伝送経路異常検知手段と、 前記伝送経路異常検知手段からの出力値に従って、前記
    出力ユニットへ前記出力データとして送信される送信デ
    ータを自動再送する送信データ自動再送手段とを具えた
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記送信データ自動再送手段は、 再送するデータの回数を指定することを特徴とする請求
    項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ネットワーク手段は、 データをシリアルに転送するシリアル転送手段であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体は、電子写真式により画像
    形成を行う画像データ処理部であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 ホスト装置と画像処理装置との間でデー
    タのやりとりを行う情報処理システムであって、 前記ホスト装置に設けられ、前記画像処理装置の処理を
    制御する制御指令手段と、 前記画像処理装置に設けられ、 当該画像処理装置の装置本体の各部の状態を検出する状
    態検出手段と、 前記装置本体の各部の駆動を行う駆動手段と、 前記状態検出手段により検出した入力データを記憶する
    機能を有する入力ユニットと、 前記駆動手段を駆動するための出力データを記憶する機
    能を有する出力ユニットと、 前記制御指令手段と前記入力ユニット又は前記出力ユニ
    ットの複数ユニットとの間でデータを送受信するネット
    ワーク手段と、 前記ネットワーク手段の伝送経路の異常状態を検知する
    伝送経路異常検知手段と、 前記伝送経路異常検知手段からの出力値に従って、前記
    出力ユニットへ前記出力データとして送信される送信デ
    ータを自動再送する送信データ自動再送手段とを具えた
    ことを特徴とする情報処理システム。
  6. 【請求項6】 装置本体の各部の駆動又は状態の検知を
    ネットワーク手段を介して行う情報処理方法であって、 前記装置本体の各部の状態を状態検出手段により検出す
    る工程と、 前記装置本体の各部の駆動を駆動手段により行う工程
    と、 前記状態検出手段および前記駆動手段を含む前記装置本
    体の全体を制御指令手段により制御する工程と、 前記状態検出手段により検出した入力データを入力ユニ
    ットに記憶する工程と、 前記駆動手段を駆動するための出力データを出力ユニッ
    トに記憶する工程と、 前記制御指令手段と前記入力ユニット又は前記出力ユニ
    ットの複数ユニットとの間でネットワーク手段を介して
    データを送受信する工程と、 前記ネットワーク手段の伝送経路の異常状態を検知する
    工程と、 前記伝送経路の経路状態に従って、前記出力ユニットへ
    前記出力データとして送信される送信データを自動再送
    する工程とを具えたことを特徴とする情報処理方法。
  7. 【請求項7】 ホスト装置と画像処理装置との間でデー
    タのやりとりを行う情報処理方法であって、 前記ホスト装置において、前記画像処理装置の処理を制
    御指令手段により制御する工程と、 前記画像処理装置において、 当該画像処理装置の装置本体の各部の状態を状態検出手
    段により検出する工程と、 前記装置本体の各部の駆動を駆動手段により行う工程
    と、 前記状態検出手段により検出した入力データを入力ユニ
    ットに記憶する工程と、 前記駆動手段を駆動するための出力データを出力ユニッ
    トに記憶する工程と、 前記制御指令手段と前記入力ユニット又は前記出力ユニ
    ットの複数ユニットとの間でネットワーク手段を介して
    データを送受信する工程と、 前記ネットワーク手段の伝送経路の異常状態を検知する
    工程と、 前記伝送経路の経路状態に従って、前記出力ユニットへ
    前記出力データとして送信される送信データを自動再送
    する工程とを具えたことを特徴とする情報処理方法。
  8. 【請求項8】 再送するデータの回数を指定することに
    よって、前記送信データを自動再送することを特徴とす
    る請求項6又は7記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】 前記ネットワーク手段は、 データをシリアルに転送するシリアル転送手段であるこ
    とを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の情
    報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記装置本体は、電子写真式により画
    像形成を行う画像データ処理部であることを特徴とする
    請求項6ないし9のいずれかに記載の情報処理方法。
JP9355477A 1997-12-24 1997-12-24 情報処理装置 Pending JPH11184720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9355477A JPH11184720A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9355477A JPH11184720A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11184720A true JPH11184720A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18444179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9355477A Pending JPH11184720A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11184720A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263328A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Sharp Corp 画像処理装置
JP2012173883A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Mitsubishi Electric Corp シリアル通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263328A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Sharp Corp 画像処理装置
JP2012173883A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Mitsubishi Electric Corp シリアル通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59135598A (ja) 複写機及びコピ−装置用メツセ−ジ伝送システム
EP0333107B1 (en) Original handling apparatus
JP3559661B2 (ja) 画像形成装置及び制御装置
JPH11184720A (ja) 情報処理装置
JPH11180008A (ja) 情報処理装置
JPH10190900A (ja) 画像形成装置
US5278622A (en) Image forming apparatus with improved document feeding system
JPH11157150A (ja) 画像形成装置
JP3592015B2 (ja) 画像形成装置
JPH11170673A (ja) 画像データ処理装置および方法
JP3227187B2 (ja) 画像形成装置
JP2004262665A (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP2006303569A (ja) 画像形成装置
JPH05138976A (ja) 画像形成装置
JP2019185429A (ja) 情報処理装置
JP2003118888A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
JP2005005839A (ja) 複写装置管理システム
JPS61246769A (ja) 像形成装置
JPH01133068A (ja) 画像形成装置
JP2572741B2 (ja) 制御システムのテスト方法
JP3703520B2 (ja) 遠隔画像形成システム
JPS6296957A (ja) データ転送装置
JPS63268060A (ja) シリアル通信方式
JPH09214775A (ja) ファクシミリ装置
JP3002279B2 (ja) 原稿送り装置